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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼

1651:2015/08/21(金) 01:43:24
田村の家の前にたどり着いたときには、二人とも濡れ鼠のようになっていて、正直、傘の意味などほとんど無かったのだった。
そして、皮肉なことに、そのころちょうど、雨が小降りになってきた。

「今、タオル持ってくるから、ちょっと待っててよ」と、玄関の前で田村は言った。
「いや、いいよ。どうせすぐだし、急いで帰る」
「でも…」
「こんな時間に男なんかと一緒に帰ってきたら、めいの母ちゃんだって、心配するだろ」
「そんな…」
「じゃ、またな」

俺が振り向いて帰ろうとしたとき、「○○クン!」と、田村が俺を呼び止めた。
「どうした?」
「あの…」
「ん?」
「今日はなんか…、いろいろ甘えちゃってゴメン」
「いや、俺の方こそ…」

そう言ったとき、田村の家の玄関の電気がついて、誰かが出てくる気配がした。
「じゃあな!」
俺は慌てて、自分の家に向かって駆けだした。


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