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クロノブレーク☆臨時レス置き場
1
:
名無しさん
:2014/03/31(月) 01:00:27
【タイムトラベルファンタジー・クロノブレーク】
神々が当たり前のように地上を闊歩していた時代、ガイア紀。(BC.99997000)
高度な魔術で繁栄が築かれていた時代、ギャグファンタジア王国期。(BC.12000)
魔と現が分断して別れ、それぞれに発展を遂げてゆくダブルスピラ期。(AD.1999)
悠久の時を経た歴史が、再び幻想や神秘と邂逅するレヴァリアース期。(AD.2015)
遥かなる未来、全知全能の機械が世界の全てを支配するユビキタス期。(AD.4000)
時を駆ける力で五つの時代を駆け巡り、世界の滅亡を救え!
……まで思いついた
2
:
黒野 鳥芽
◆uMJFatUpYM
:2014/04/01(火) 00:35:12
>「もしもぉしっ!くろのぉ!!」
巻貝型の携帯端末から着信音が流れた。
黒野鳥芽 ◇l5fYN9WzSkから電話がかかってきたようだ。
この時代の電話は時を越えても通じるらしい。便利な世の中になったものである。
>「えーなんだって!この俺を出し抜いて、おまえばかりずるいじゃねぇか!」
>「なあっ、お、おっぱいみえるか!おっぱいがぁ!?
おんなのおちちぃ〜っ!!」
「落ち着け! 今の所男だらけでむさ苦しいだけだ!」
>「えっと、私たちも後を追うから、待っててね。黒野様!」
何故か黒野を様付けする幼馴染。
あまりに慌てているのか、もしくは悪い物でも食べたのだろうか。
突如として、天空から雷鳴のような音が鳴り響く。
>「神鳴りぢゃあ!やちほさまじゃあ。今年もやちほさまがごこうりんなれたぞぉ!」
「やちほさまって何だ!?」
どさくさに紛れて裸の男に尋ねてみる黒野。
「一年に一度ごこうりんされる恐ろしい破壊神でのう……
若く美しい男を生贄に捧げぬと世界が滅びてしまうのじゃ。
この裸の踊りはその際に儀式で踊るものじゃ」
「な、なんだってー!?」
3
:
【クロノブレーク】黒野鳥芽
◆l5fYN9WzSk
:2014/04/02(水) 19:07:37
>「一年に一度ごこうりんされる恐ろしい破壊神でのう……
若く美しい男を生贄に捧げぬと世界が滅びてしまうのじゃ。
この裸の踊りはその際に儀式で踊るものじゃ」
> 「な、なんだってー!?」
「な、なんだってー!?」
過去と未来の黒野が同時に驚愕。
刹那、目をクワッと見開いたその瞳に少女の姿が映る。
急斜面を駆けてくるその少女の名前はユナ。
獣避けの鈴の音をチリンチリンと鳴らしながら少女は駆けてくる。
彼女はこの土地の巫女だった。
「たびのおかたですよね?もしお疲れなら私のうちに泊まりませんか?」
少女の急な言葉に黒野は面食らうかもしれない。
しかし大昔、旅人は貴重だった。他所の土地の情報をもたらしてくれる。
なので、宿を乞われたら進んで泊めもてなすのが習わしだったのだ。
それに未来の黒野は大声をあげ嫉妬。
「黒野てめぇ、女とお泊まりかよ!?朝ちゅんかよ!ふざけんな!」
巻き貝型の携帯電話は大暴れしていた。
それに気付いたユナは黒野の携帯電話を見つめていたが
おもむろにカードを取り出して
「この口寄せ草のカードを使って声の主の方を、こちらに呼び寄せることができます。
お試しになってみますか?」
少女がカードを取り出した瞬間、それはカードから猫じゃらしのような草に変化した。
あとはそれで鼻の穴を刺激してくしゃみをすると、声を出している相手を呼び寄せられるという。
黒野は黒野を呼び出しても呼び出さなくても好きにすればいい。
ようはつかいどころが肝心なのだ。
使用しないまま三分たてばアイテムはカードに戻ることだろう。
それはさておき、黒野は村に招待された。
はだか祭りは明日、太陽が沈んでから行われるということ。
男たちは練習の汗を落とすために川で沐浴を開始。
彼らと川面を照らす真っ赤な夕日が少し不気味だった。
4
:
【クロノブレーク】黒野鳥芽
◆l5fYN9WzSk
:2014/04/02(水) 19:15:13
「きゃはきゃは♪こうやってみてると人間ってチニクのつまった人形って感じがする」
ユナの神殿から少女の声がする。
言ってることは意味不明だが嫌な予感が醸し出されていることだろう。
だがしかし、黒野はユナに誘われるまま神殿の内部へ。
「ただいま戻りました。やちほさま」
「あ、おかえりなさいユナ」
案の定、少女は神殿に降臨したやちほさまだった。
やちほは軽やかにスキップをしながらこちらに向かってくる。
「なにかいいはカードなぁいの〜?あったら交換しましょうよぉ」
「す、すいません、やちほさま。
これといって私に、珍しいカードはございません」
「え〜!そうなのぉ……。つまんな〜い。でも今回の生け贄は百人目だから何か起こるかも…。
わたしはそれを期待しているのっ」
そう言ってやちほは外に走ってゆく。
すると入れ替わりで慌てふためいた男が入って来た。
「た、大変ですユナ様。生け贄の美少年が……!」
男は顔面蒼白だ。
いったい美少年がどうしてしまったというのだろうか。
【だいだろすカードは購入することもでき、交換やイベントで入手も可。
妖怪のなかには倒したあとカードに変化するものもあり。
レアカードほど入手は困難】
※だいだろすカード
神秘の力の秘められた謎のカード
5
:
黒野 鳥芽
◆uMJFatUpYM
:2014/04/08(火) 23:50:59
>「たびのおかたですよね?もしお疲れなら私のうちに泊まりませんか?」
「えっ、いいのか!?」
一瞬知らない人の家に泊まっていいものかと面喰ったが
村長やそれに類する人が旅人を泊めるのはよくある話である。
今回もその類だろう。
>「黒野てめぇ、女とお泊まりかよ!?朝ちゅんかよ!ふざけんな!」
「落ち着けって、これはそういう流れじゃないだろ常識的に考えて」
>「この口寄せ草のカードを使って声の主の方を、こちらに呼び寄せることができます。
お試しになってみますか?」
呼んだところで騒がしくなるだけだとも思ったが
電話の向こうにいて妄想を暴走させられる方が騒がしいので、いっそ呼んでしまう事にした。
こちょこちょ……
「はっくしょん!」
これで黒野鳥芽 ◆l5fYN9WzSkもこちらの時代に召喚されるはずだ。
こうして村に案内された黒野。
ユナに案内されるままに神殿へ付いていく。
>「きゃはきゃは♪こうやってみてると人間ってチニクのつまった人形って感じがする」
穏やかではない台詞が聞こえてきたような気がするが、聞き間違えと思う事にした。
いかにもラスボスの部屋っぽい扉の前で少し待っていて下さいと言って、ユナは部屋に入っていく。
そこに男が来て、二人の黒野を見ると慌てた様子で扉を開けて報告する。
>「た、大変ですユナ様。生け贄の美少年が……!」
「生け贄!?」
「二人になってしまいました!」
口寄せ草の効果が今現れ、黒野鳥芽は二人になっていたのだ。
「二人になると何が問題なんだ?」
「今邪神の業界ではトレーディングカードが大ブームでな。
100番目の生贄でレアカードが出るはずだったのに一気に101人になってしまうではないか!
……おいこら、どこに行った!?」
男が解説に夢中になっている間に黒野達はその場から逃走し、忽然と姿を消していた。
6
:
黒野鳥芽
◆l5fYN9WzSk
:2014/04/10(木) 01:12:28
>「今邪神の業界ではトレーディングカードが大ブームでな。
100番目の生贄でレアカードが出るはずだったのに一気に101人になってしまうではないか!
……おいこら、どこに行った!?」
――その後、黒野たちの姿を見たものはいない。
――Fin――
「……って。終わらねぇよ!
つか生け贄の美少年って俺達のことだったのかぁ!?」
黒野たちは夕闇の街へと紛れ込んだ。
街は前夜祭で、賑わっていた。
「いったいこれはどういうことだよ……」
路地裏に隠れてひとりごちる。
頭のなかを整理すると、自分たちは裸祭りの生け贄で
なんの間違いか二人になってしまったため、レアカードが出なくなってしまうのだそうだ。
「それってやちほって神様の勝手な都合じゃねぇか。そんなの知らねぇっつの」
頭を抱えながら黒野はしゃがみこんでいる。
まさか裸祭りの起源がこんな恐ろしいものとは思ってもみなかった。
それとこのことを知れば、やちほはレアカードをてにいれるために
黒野のどちらかを消しにかかるに違いない。
だとしたらいったいどういうつもりで
巫女のユナは口寄せ草のカードを黒野に手渡したのだろう。
「とりあえずは明日の裸祭りが終るまで逃げきろうぜ」
そう言って立ち上がり表通りの様子を伺う。
すると何処かで見たようなものが見えた。
それはなんと巨大な飛脚のからくり人形。
そして巨大な巻き貝。
その隣には学者風の男が立っていた。
「さあさお立ち会い。これは世にも不思議な魔法の巻き貝。
この巻き貝の穴にむかって大声で叫ぶと
あら不思議。向こうにある巻き貝からも大声が聞こえてくるではありませんか」
男は黒野の幼馴染みの先祖だろう。
小型化されていない飛脚と巻き貝の通信機がその証明だ。
「あれって博士の先祖じゃねぇ?行ってみようぜ!」
7
:
黒野鳥芽
◆l5fYN9WzSk
:2014/04/10(木) 01:13:50
と、そのときだ。
突然、スリップドレスの娘が現れ大声をあげる。
その甲高い声は巻き貝の穴に飲み込まれてゆき
遠方にある巻き貝の穴から美しい歌が鳴り響く。
そして、大爆発。
「……」
歌声の主、やちほは無表情で爆裂した巻き貝から立ち昇る爆煙を見ていた。
それには民衆もどうリアクションしたらよいかわからず、その場はどよめいている。
が、そのどよめきのなか、少女の正体が破壊神とも知らず、
黒野は前にしゃしゃり出たのだ。
「あっちゃ〜、今も昔も変わらねぇなぁ博士」
頭に手を当てているのは黒野。
「まあ失敗は成功の母って言うからな。
その証拠に博士の子孫はこの実験に成功してるし」
そう言って、黒野は巻き貝の携帯電話を取り出して見せる。
その最先端の技術を博士はまじまじと見つめていたかとおもうと、
突然カッと目を見開く。
「や、やはり私は天才だったのかぁああ!
つまりこうだな。天才の私の天才の子孫たちがタイムマシンを発明し
君達がこの時代にやってきた!
それは私を天才と証明するためにだっ!」
(……この人あほだな)
どうやら博士は自分かその子孫がタイムマシンを発明し、
未来人が会いにやってくることを予想していたらしい。
「えっと正確に言うと、未来で博士の子孫が造ったテレポッドが原因不明の爆発をおこして
俺っつうか黒野がこの時代に飛ばされちまったんだよ。
だから俺達を元の時代に帰して欲しいんだ。
まあそれは無理だとしても裸祭りが終るまで俺達をかくまってくれれば助かるかな?」
「ふむ、なるほど……。そういうことか」
黒野達の背後にいるやちほを気にしながら博士はドキドキしていた。
黒野たちはこの時代には絶滅危惧種の美少年。
彼等はきっと、生け贄に選ばれたのだと博士はすぐに察していた。
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