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ゴストゥルーパー・ドールズ臨時レス置き場

4【ゴストゥルーパー・ドールズ】 ◆UPKxgWFDVs:2014/04/03(木) 01:51:53
>「あぁ、自分らは万一の時にあなた方をお守りしなければなりませんので、日々鍛錬はかかしておりませんよ」

なるほど、歌姫の護衛役か。そう思って納得する。
一応妖怪に対抗できるのは歌姫の福音だけなので、護衛も付くのかもしれない。

>「もう知ってるかも存じませんが、第5小隊は新設されたばかりであなたを含めて、前線に立って戦う人間は3人しかいません。
歌姫とパイロットが一人づつなのですが…」

「そう、まだ少ないとは聞いていたけどそこまでなのね。少数精鋭……なんちゃって」

もちろんそういう意図があるわけではなく、結果的にまだ人が集まっていないだけの話である。
既存の部隊は各国から派遣された軍人が多いが、新設の第五小隊に人材を出す余裕は残っておらず打ち止めの模様。
必然、民間から新たに志願した者中心になるだろうか。

>「そういえば阿部さんはどんな歌を歌われるんでしょうか?えっと第5小隊の今の歌姫の笹倉さんは「未来」って曲を歌われてるんですよ、えーと、昔Kalafinaって方が歌ってた」

「ああ、それ曲を選定する時に聞いたよ。いい曲よね」

それはまさしく全き光のような曲だ――
未来への希望を高らかに歌い上げる、愛とか勇気とか、前向きなものだけをたくさん詰め込んだ歌。
きっと笹倉さんという歌姫は、私とは違って、純粋に世界の平和を願って戦う真っ直ぐな人なのだろう。

「私は「紅蓮の弓矢」。昔紅白歌合戦で歌われたこともあるそうよ。
元々男声ボーカルの曲なんだけどね、そんなに声高い方でもないし丁度良かったのかも」

その曲を聞いた時、現在の世界情勢や自分の心境とのあまりのシンクロ率に戦慄したものだ。
歌われているのは、人類を脅かす強大な敵に立ち向かう不退転の意思。
と言えば聞こえがいいが、それから感じられるのは勇気や希望といった小奇麗なものではない。
ドロドロした敵意や、やけっぱちの危うさすらも内包した上での勝利への決意。

「でも前に一瞬いた部隊ではあんまり評判よくなかったのよね〜。
玉砕覚悟で突っ込めって追い立てられてるような気分になるんだって。
でも攻撃は最大の防御って言うじゃない。
ここのパイロットさんは気に入ってくれるといいんだけど」

この時の私は、今話している相手がパイロットだということをまだ知らない。


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