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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

192名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/01/23(月) 22:12:47 ID:1INPoOOE


4人で酒を飲み倒したあとの哀れなゲロマシーンマレニア   投稿者:ビルダー拓也


ショボショボの顔のマレニアを酒樽が積まれてる一角に三人で連れ込んで、マネージャーがエルデの地に持ち込んだジャパニーズ文化の、なんでも飲み会に落とし込む。翼のついた兜は大祝福の大テーブルに置きっぱなしだ。シャイな日本人は、集団の中では良いことも悪いことも、なんでも酒の力を借りないと本音を語ったり聞けたりしないっていうのはホントだけど、マレニアはこのパターンにバッチリハマったみたいだぜ。最初にミリセントに盃を掲げたあとに酒を次々開けていって、ふとネフェリが語り始める。

ネフェリ「ミリセントは最期の時まで、良き者であり続けた。そう努め続けた」

ネフェリ「私の目の前で消える前に、こう言っていたよ。『皆に伝えてくれ。君達がいてくれて、一時とて、私は私として生きることができた。ありがとう』と…」

ネフェリの言葉に誰よりも早くマネージャーが決壊して、半開きの口を震わせながらテーブルに涙を落としていく。オレも前が見えなくて、エブレフェールに着いた時のアイツの顔がグラサンに映って離れない。「恐らく最後まで、ミリセントは誰も恨むことなく死んでいったんだ。きっと、お前のことも恨んではいないさ。あれはそういう者なのだからな」そうネフェリに言われるマレニアは、テーブルの上に置いた両手を軽く握ったまま、潤んでぼやける瞳でテーブルの真ん中あたりをずっと見つめてる。

ネフェリ「いや…お前は、知っているのだったな…わざわざ私が語ることでもないか。お前の口から聞いても、同じだったな…」

マレニア「…私には、彼女の言葉を語る資格など、無い」

マレニア「ただ、腐敗の悪夢の中で、私は手を伸ばしたのだ…差し伸べられた手を握ろうと…そしてもがくあまりに、彼女の手を掻き消してしまった…」

マレニア「私は貴公に、許されるべきではない…貴公らの、敵であるべきなのだ」

マレニアの言葉にネフェリが何か言おうとしたところで、涙を拭いたマネージャーがクスっと笑う。「なんだ?」ってたずねるネフェリに「そういう真面目なところ、誰かとそっくりですよ、本当に」ってマネージャーがマレニアに返す。するとマレニアは下唇を噛んで、俯き気味な顔の角度をまた深くする。「はは、マジ、そっくりっすよね」ってオレもついつい同意。だってマジでこういう真面目なところが似てるって思ったんだ。スゲーアイツらしいぜ。

ネフェリ「フフッ…己をミリセントの敵と言うのなら、その敵にこれほど惜しまれるミリセントという者は、よほどの仁徳を持っていたに違いない。敵のお前も、誇らずにいてどうする?」

マネージャー「あ、口達者ですね。そういう言い回し、私もサラッと言いたいですね」

マレニアが何も言えないまま口を震わせてる間に、マネージャーが会話のパスをネフェリからキャッチ。そのままオレも加わって、穏やかな会話が続いて、マレニアが落ち着いた頃にマネージャーが音頭を取る。「それじゃあ、乾杯しましょうか」またかよ!もうやったじゃん!ってオレは新宿で飲み会やってるみたいにわざと明るく言う。「何に乾杯するんだ?」って言うネフェリに、今度はマネージャーが口達者になる。

マネージャー「そうですね…じゃあ、故郷に帰ったミリセントさんに、なんてどうです?」

「故郷か……そうだな、それが良い」ネフェリはそう言うし、オレもその考え方が好きになった。アイツはひと足先に家に帰ったんだよな。オレもネフェリもマネージャーも、酒が入った四つの盃をマレニアと一緒に掲げる。俺たち三人はグイッと飲み干して、マレニアは盃に口をつけないままテーブルに置いて、飲む気になれない酒に憂いの視線を落とす。拓也はそのまま酒の力を借りてマネージャーに肝心の話を振り込む。

拓也「じゃあさ、マネージャー、例の話聞きましょうよ。ミリセントが最期に託したヤツって話しましょうよ」

マネージャー「えぇ?この流れでですかぁ?ちょっとそれ、どうなんですか?」

呆れたみたいな半笑いで聞き返してくるマネージャーに、ネフェリも便乗。「そうだな、私も聞きたい。この神人が良ければの話だがな」ってイタズラっぽく乗ってきて、オレたちからの注目をマレニアが浴びることに。マレニアは胸に手を当てて、震えた息をふーって吐いてひと休み。それから一言「分かった…」って呟いて、マネージャーに聞き返す。

マレニア「…私から、何を聞きたいのだ?」

マネージャー「そうですねー…それじゃあ昔話なんてどうです?」

マレニア「良いのか?そんなことで…」

マネージャー「良いですよ。神の時代の物語なんですから、私たちにとっては情報の宝庫です。それにこういう機会じゃないと、胸に溜まったものは中々吐き出せないじゃないですか」

マネージャー「聞かせてください、あなたの話」

マネージャーからの返しに、マレニアは伏せた眼でテーブルを見渡して、一拍おいて話し出す。「…分かった。ならば、話そう」そう言ったマレニアの口から、ギデオンも知らない極秘な物語が紡がれる。


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