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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】
176
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/16(月) 21:06:22 ID:aUmnn46k
ネフェリ「よかった…お前を死なせてしまったかと…」
ミリセント「すまなかった。まさか足場が丸ごと崩れるとは思わなかったんだ…」
ラーヤと兵士達の手で助け出されたミリセントを、ネフェリは抱きしめて肩に顔を埋めて背中を震わせている。当のミリセントは困ったような顔で、どうしていいのか分からないみたいで視線をこっちに向けてくる。そんな顔されてもオレもマジで焦ったんだよな!マネージャーなんて今頃になって泣いてるしでもうメチャクチャだし、ミリセントのせいじゃないのは分かってるけどさ、心配させるんじゃねーよ!って心の中で説教モードに入る。まわりにいる兵士達もビンビンに気が立ちまくりで、全員剣を抜いてそこら辺を歩き回って、怪しい草むらを刺したり、崖下を覗き込んだりしている。
ミリセント「ラーヤ、助けてくれたこと、感謝しているよ。でもどうして君はここに?」
ラーヤ「禁域の向こうの探索が進めば、禁域の向こうの祝福も灯るはずと思い、その灯火を、祝福に何度も出入りすることで確認していったのです」
ラーヤ「その甲斐もあり、こうして英雄様をお救いすることもできました。もし、私が罰せられるとしても、私に悔いはありません」
ミリセント「罰するなんて…そんなことは、私はしない。君は命の恩人なのだから」
ラーヤ「ああ…あなたをお救いすることができて、本当によかった…」
ミリセントは安心顔のラーヤからも後ろから抱きつかれて、いやらしさの一切無い三連結が完成。マネージャーもようやくグズるのをやめて、ぐっしょり濡れたハンカチをポケットにしまって鼻をすすった。
マネージャー「はぁ…もう本当に心臓に悪いです…襲われるし、斬られるし、ミリセントさんは死にかけるし…散々ですよ」
マネージャー「だいいち、襲ってきた彼女達はなんなんですか?遺体を調べようにも、あっという間に腐敗して消えてしまいましたし」
ミリセント「…彼女達は、私の姉妹だ。マレニアの心はほとんど継ぐこともなかったが、その力の片鱗は持っている」
ミリセント「彼女たちは、悪意の主の命を受けて、腐敗の熟した姉妹を狩り、朱き花として咲かせる使命を帯びている」
マネージャー「同じ姉妹を、狩るんですか!?」
拓也「姉妹で殺し合いかよ!チョーSどころじゃねーぜ!」
物騒な真実を聞いて、さっきまで泣いていたネフェリもミリセントから離れて、キリ目の戦闘モードで「それは本当か?」とミリセントに聞く。ラーヤにも顔を覗き込まれて、ミリセントは何かを決心したように話を始める。
ミリセント「ああ、本当だ。すでに何度か退け、襲ってくることも無くなっていた。諦めたと思っていたんだが、甘かったようだ」
ネフェリ「何故それを、もっと前に…」
ネフェリ「…いや、その話はもはや済んだことか。それで、お前は悪意の主とやらに、心当たりはあるのか?」
ミリセント「ある。その者は腐敗に生じる蕾から、朱き花を育てることを目的としている」
ミリセント「たしか、ゴーリーと名乗っていたはずだ」
拓也「は!?ウッソだろお前!」
ネフェリ「ゴーリーだと!?」
マネージャー「ゴッ!…それ、あなたのお父さんですよ!?」
全身に電流を流されたような衝撃に、拓也の認識がまたもぶっ飛ぶ。
あのゴーリーって奴、優しそうな顔してミリセントを娘とか言ってたのに蓋を開けたらこれが本性かよ!ミリセントや姉妹達を愛さずに、ただのペットとして見てるプロ級の腐敗マニアだったことを知って、初めて会った時にミリセントに金の針を仕込んだことも何かの策略に見えてくる。もしかして今になってミリセントの腐敗が悪化してるのも、あの針に細工がしてあるとかなんじゃねーの?
ミリセント「父か…たしかに、そうと言えるかもしれない…私も朧げながらに覚えているのだから」
ミリセント「腐敗の沼から、嬉しそうに私を拾い上げる、彼の姿を」
マネージャー「…信じられない…なんなんですか?…ギデオンといいゴーリーといい、この世界にまともな父親っていないの!?ラーヤさんを愛していたライカードが一番まともじゃないですか!」
義憤に駆られてマネージャーは地団駄を踏む。けどそれを言っちゃうと、お母さんを捨てて出ていったオレのお父さんにもちょっとカスってオレも怪我するんだよね。ネフェリもため息をつくけど、ミリセントは話を続ける。でも次の話もまた重くてキツかった。
ミリセント「私は…彼の悪意には屈したくなかった…」
ミリセント「彼の望むように、私ではない何かには……命を食い荒らす腐敗の花とは、なり果てたくなかった」
ミリセント「だから私は…姉妹達が目の前に現れた時に…考えたんだ…」
ミリセント「姉妹達を、もし打ち破れたのなら、金の針を抜き、この命を絶とうとな」
拓也「マジ!?それって自殺!?」
悪い父親を倒したいって話かと思いきや、いきなり自殺未遂が発覚してマジ狂い!どうしてそうなっちゃうんだよ!ミリセントは気持ちが優しすぎて、サイテーな父親に復讐したいとか悪事を止めたいとかにはならないんだろうけど、それでも自殺なんてやっちゃダメだぜ!ミリセントは悲しくないかもしれないけど、オレ達は絶対みんな悲しむからな。
マネージャー「命を絶つって…」
ネフェリ「馬鹿なことを…どうしてそうなる…! 死んだところで、お前の死に呪われる者が生まれるだけだ!ゴーリーを成敗しようとは思わなかったのか!?」
ラーヤ「も、もう、そう考えてはいませんよね…? 英雄様は、こうして生きています。あなた様が死を選ぶなんて、私は…」
ミリセント「大丈夫だラーヤ。今はもう、針を抜く気はない」
ミリセント「君に命を救われて、ネフェリとマネージャーに泣かれてしまったんだ……私の命は、もはや私だけのものではないと、今ならわかる」
ミリセント「まだ少し、私も腐敗に抗ってみるよ」
ラーヤ「よかった…もう死ぬだなんて、言わないでください…」
拓也「少し抗うじゃないっすよ!ずっと抗ってくださいよ!」
ミリセント「あ、ああ、そうだったな」
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