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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

171名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/01/16(月) 06:32:03 ID:aUmnn46k

橋を渡り切るとやたら広い場所に出て、その真ん中に馬に乗った騎士がいる。
ミリセントはそいつと顔見知りみたいだったけど、武器を構えたから良くない方の知り合いだったみたいだ。

ネフェリ「…敵か」

ミリセント「前に一度戦った。油断ならない相手だぞ」

マネージャー「こんなところに敵が…まさかギデオンの刺客!?」

拓也「マジかよぉ!チョーしつこいよな!」

ミリセント「彼の手下かどうかは分からない。しかし、カーリアの城で戦った者が、エブレフェールにも現れたなら…やはりそうなのか?」

パカパカ音を立てながら、騎士を乗せた馬がこっちに近づいてきて、オレの心臓も高鳴っていく。ネフェリも体勢を低くして、草むらから獲物を狙うライオンみたいにいつでも飛び出せるポーズに入ってる。でも騎士が馬を止めて薙刀を立てると、ミリセントはネフェリを手で止めた。

聖樹の騎士、ローレッタ「お待ちしておりました、ミリセント様。マレニア様は聖樹の根にて休まれています」

ゴツい鎧からオンナの声が聞こえて、期待もしてなかったのに何故か落胆するオレ。でも戦うことにはならなそうで安心したぜ。騎士は薙刀を持ってない方の手で、広場の出口を示す。「君は何者なんだ?」っていうミリセントからの質問にも「私はしろがね人を護る者です」と言って、正体は明かしてくれない。ほんとにオンナって秘密が好きだよな。仕方ないからオレ達は騎士を通り過ぎて広場を歩いていく。

マネージャー「マレニア…本当にここに居るんですね…」

ネフェリ「おそらく、まともな身では無いだろうがな」

ネフェリ「ケイリッド全土を腐らせるほどの腐敗を解き放ち、清き心も、全てミリセントに移ったのだ」

ネフェリ「もはや言葉どころか、姿形すら失っているかもしれん」

ってネフェリが言ったところでミリセントがまたストップ。今度は別の石像を指差して「マネージャー、来てくれないか?これは…」って呼ぶから、全員でミリセントの方に集合。指の先に見える石像は、三人分の像がひとつに纏められてる感じになっていて、片腕が無い女の子を小さい少年が庇ってて、その二人をお母さんっぽい像がさらに庇って羽織をかけてる形だ。手前の子供二人はミケラとマレニアで決まりだけど、二人に羽織をかけてる女は誰だよ?って考えたところで、拓也の頭にお母さんってワードが引っかかる。

拓也「この子供に布被せてる方、お母さんじゃないっすかね?」

ミリセント「え…?」

マネージャー「お母さんって、まさか女王マリカの像ってことですか?」

ネフェリ「どうなんだ?」

ローレッタ「その通りでございます。この像は、マリカ様の愛を心に刻むためのもの。ミケラ様が聖樹街をお造りになった日に、広場に置かれたものです」

適当に言ったことがまさかの大当たりで、思わず得意げに乳首を立たせながら舌をチロチロ出し入れする拓也。オレの推理力も鍛えられてるな、乳首分析するまでもなかったなって気分に↑が入ってるところを全員に無視されて、ミリセントが像に向かって微笑む。

ミリセント「よかった…ミケラも、マレニアも、マリカから愛されていたんだな…」

マネージャー「マリカにも母親らしい一面があったんですね。今までの探索で知り得た情報の上では、もっと厳格で恐ろしげな人物だと考えていましたが、どうやら彼女に対する認識を改めなければならないようです」

ネフェリ「ゴッドウィンが死んだことに狂い、エルデンリングを砕いたほどだ。血縁の者には情が深いのだろう」

拓也「でも、それじゃあ火山館でハゲが言ってたコトと違うんじゃないすか?子供に甘いお母さんが、子供同士で殺し合えなんて言うんすかね?」

ミリセント「それはそうかもしれないが、私はこの像にあることを信じたいな…」

マネージャー「微妙なところですね。私の世界にもかつては、仲間への情に厚くて子供や親との絆も深かったとされる、スパルタ人という人々がいました。ですが彼らも病弱な赤ちゃんを殺したり、訓練について来られない身内を見捨てたりしていたらしいですからね」

マネージャー「厳しい掟というのが、生きるうえでの前提として存在し、それが社会のシステムに深く組み込まれていた場合は、個人の情愛の深さが誰かに対して行える事もほとんど無いはずです。その個人が例え女王であっても、民へ示しをつける必要がありますから」

マネージャーの分析にミリセントもちょっとションボリして、オレは騎士に「マジなところ、どうなんすかね?」って聞いてみるけどノーコメントを通される。そりゃお前らかすればミケラもマレニアもイエスキリストみたいなもんだし、そしたらマリカなんてヤハウェレベルに偉い奴ってことになるから疑問に思っちゃいけないんだろうけどさぁ、こっちは世界治してやるんだから教えてくれてもいいじゃん!なんて不貞腐れながら、とりあえず先に進むことにしたマネージャーについていく。

結局マリカが子供思いの良いお母さんなのか、それとも弱肉強食系黄金律パキギメ女なのか分からなくて、拓也の中で保留ってことで結論を先延ばしにされる。ミリセントは最後まで像を見上げてたけど、マネージャーに呼ばれたらハッと気付いて、慌てて列の先頭に立った。


ミリセントはそのまま進んでいって、オレたちも続いて長い梯子を降りたり、また階段を降りたりを続ける。ミリセントはどう思ってるんだろう。多分マレニアと会ってやりたいコトとか話したいコトとか、そんなのは全然決めてないんだろうけど、それでも引き返したりしないんだからスゲーよな。確かなことが何もないから出たとこ勝負をするしかないのは分かってるけどさ。

木造のエレベーターに乗って更に下に降りてから、エレベーターの部屋から出ると、視界いっぱいに神秘の光景が広がる。左側に見える聖樹は天高くそびえて、枝の先が雲に隠れて見えなくなってるし、左側には聖樹を囲むようにして、格式高いオシャレな建物がズラリと並ぶ。空に広がる雲間からは黄金の光がところどころ差し込んできて、下に広がる広い海を水平線まで照らし続ける。

マネージャー「おお…」

マネージャーが息を飲むように小さなうめきを上げる。結局なんのプランも立てられないまま、結果がどうなるかも分からない旅を続けている中で、こんな景色に出会うと拓也も神聖な気分になって、最初からここに来るのが運命だったみたいな気もしてくる。マネージャーとネフェリも、きっと同じ気持ちに違いないぜ。

ふとミリセントのことが気になって、隣に立って表情を見てみる。
でも諦めてるのか、安心したのか、満たされてるのかも分かんねー顔だった。

ミリセント「?…どうしたんだ?拓也?」

拓也「え?な、なん、なんでもないっす」

ミリセント「フッ…本当に変な人だな、君は」

ミリセント「さぁ,進もうか。この旅の答えも、今や目の前だ」

黄金色の木の葉が舞い降りる石橋の上を、ミリセントは歩き出して、橋の隅にいた腐女子系騎士に伝言を頼む。

ミリセント「皆に伝えに行ってほしい。マレニアの分け身が帰還したと」

ミリセントの言葉を聞いた騎士は、ボロボロの身体をフラつかせながら、街のある方へ伝えに走って行った。


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