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【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】

158名前なんか必要ねぇんだよ!:2023/01/13(金) 20:44:12 ID:6w5.gtmw

ミリセントは胸元で手を握って決意を新たに堅める。
マレニアはラダーンを倒して破砕戦争に勝つために、ミリセントの心を捨てたらしいけど、そこまでやったマレニアが何を考えていたのかがオレには分からない。だって戦争に勝って、エルデンリングを手に入れて王様になるのが目的なのに、世界をメチャクチャにしてラダーンと引き分けになって、それで結局大ルーン集めもやらないで何処かに隠れてるなんて、これじゃあただ人を大勢殺しただけじゃん。ミリセントの心を捨ててまでやりたかった事がそれだなんて、いまいち信じられねーんだよな。

拓也「オレ、信じてないんすよ」

ネフェリ「…いきなり何を言う。ミリセントを信じないのか?」

拓也「そういうことじゃないっす。マレニアのことっす」

拓也「ミリセントの心を捨ててまでマレニアがやりたかった事が、ただの虐殺だったとかさ、信じられないんすよね。絶対なんかありますよ」

ミリセント「…拓也…」

拓也「今って破砕戦争で狂いまくったあとじゃないすか。戦争やってた当時からは、色々変わってるんじゃないすかね」

オレがこう言うと、ネフェリが「へー、コイツも言うようになったじゃん」みたいな感じの先輩風吹かせた目で見てくるし、ミリセントは目がいつもよりキラキラしててオレの首筋が痒くなってくる。「…そうだ。全てが決まっているわけではないんだ」ってディアロスが同意してくれるけど、なんの根拠も無い出まかせにこんな反応返されたらオレも恥ずかしいこと言ったような気がしてきて、つい誤魔化したくなってくる。

ミリセント「そうだな…君の言う通りだ」

ミリセント「色々変わっている…君のその言葉に、賭けてみるのも悪くはないのかしれない」

小っ恥ずかしい雰囲気で、オレが頭を掻いて半笑いで頷いていると、金仮面卿がオレたちに背を向ける。
その金仮面卿の指の動きを見ながら、コリンが話しかけてきた。

コリン「どうやら、先生が新たな思索に入るようです。あなた方とは、ここでお別れですね」

ネフェリ「…待ってください。なぜ別れるのですか?」

コリン「それは私にも分かりません。時折、私も不安になることがありますが、これも律の導き。私はただその導きに準じ、先生の思索を筆記するのみです」

ネフェリ「しかし…」

コリン「例え不安を感じようとも、黄金樹が私達を照らす限り、またいつか、何処かで会えるでしょう」

金仮面卿が歩き出すと、コリンもついていって屋上から降りていく。
その去り際に「黄金樹の導きが、あなた方にもありますよう、祈っています」という声が聞こえて、木造のエレベーターが動く音がした。するとディアロスが突然、思い切ったようにオレ達から離れた。

ディアロス「すまないが、私は金仮面卿を追うことにするよ」

別れの時はいつも突然だ。
いきなりのことでオレ達が固まって目を白黒させてる中で、ネフェリが口火を切る。

ネフェリ「ま、待てディアロス!どういうつもりだ!お前は…」

ディアロス「確信したんだ。金仮面卿は、新たな律を見出し得る方だと。ならば、誰かが彼の動向を知り、円卓に伝えなければならない」

ディアロス「それなら、私が適任だ。金仮面卿との旅なら、旅の仲間の足手纏いにもならないだろうしな」

ネフェリ「何を言う!お前は既に戦士じゃないか!」

ミリセント「私も君に助けられたんだ…足手纏いだなんて言わないでくれ…」

拓也「そ、そうっすよ!足手纏いって言うんなら、オレも連れてってくれよ!」

ディアロス「伝令は一人で十分だ。ケイタイという道具も、マネージャーと、拓也と、ミリセントの三人分しか無いのだろう?ならば誰かが一人、伝令役にならなければな」

ディアロス「さぁ、このまま行かせてくれないか?急がなければ、金仮面卿に追いつけなくなってしまう」

たしかにディアロスの言う通りだけどさぁ、それだったら携帯使えるオレが代わりに行ってもいいじゃん!でもこれもディアロスの言う通りだけど、金仮面卿は今もディアロスから離れていってる。砦の中に居るうちはまだ見つけられるけど、砦の外に出ちゃったらマジで見失う。やられたぜ!金仮面卿が歩き出すのを見計らってたな!金仮面卿と偶然山嶺で出会っただけのオレ達は、こうなるとディアロスを黙って見送るしかない。

ディアロス「騙し討ちのような真似をして、すまなかった」

それだけを言い残して去ろうとするから、ヤベーなんか言わなきゃって焦っていると、またネフェリが一言。

ネフェリ「…危険を感じた時は、逃げろ。逃げは恥ではない」

ディアロス「逃げるのには慣れてるさ」

その一言に小粋なジョークを飛ばして、ディアロスは金仮面卿を追っていった。昔のお前だったらそんなこと決して絶対に言えなかったぜ。ブライヴとネフェリの時も思ったけど、オレ好みのイケメンほどオレのそばから居なくなっていくのはなんでなんだよぉ?ネフェリは戻ってきてくれたけど、ブライヴとはまだ離ればなれだから不安だぜ。マジエロルックスのディアロスには戻ってきてもらわないと切なさと不安で頭がマジおかしくなる。オレの周りからイケメンがこのまま居なくなっていったら、俺もいつか妄想した男ネフェリでオナニーできるようになるな。


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