[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【エルデンリング】黄金律最終報告リマスター版:投稿者【同人拓也】
128
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2023/01/11(水) 18:10:37 ID:pzPzsPLc
…はずだった。
「待て」
前にも一回だけ聞いたことがある言葉が聞こえて、誰だっけ?って思ってると、目の前のモーゴットが忌々しいものを見てるみたいな顔で、ミリセントがぶっ飛んだ方を見ている。ディアロスも瓶を手繰り寄せるのを忘れて、這いつくばった体勢のまま目線釘づけで動かない。なに見てんだろ?って気になった拓也も、同じ方を見て固まり、頭が正常に動きだす。
俺の肩に掛かった内臓が蝶に変わって羽ばたいていく。俺の顔にかかった血も、地面に落ちて広がった血も、朱い煙になって集まっていく。集まった煙は蝶の群れと合流して、立ち上がったミリセントの傷口に吸い込まれる。赤と白の粘り気がミリセントの腹を塞いでいくと、折れた脚も元に戻っていった。その姿に拓也の脳裏に現れたのはあのターミネーターだったけど、出てきたのはシュワちゃんの方じゃなくてT-1000の方だった。
拓也「い…生きてる…」
拓也「マジかよ…生きてるよ…!」
火山館で見たことがあるあの景色は、合ドラとかイエロをキメてたから見てたわけじゃなかったんだよな。ミリセントの義手の隙間からは朱い蝶が羽ばたきまくってるし、あの時嗅いだ甘い香りが、こんな広い広場でも分かるくらいに漂っている。そしてミリセントが顔を上げた時、義手の肩が割れて、隙間から朱い花びらが散り始めた。
モーゴット「…何者だ」
ミリセント「…今は誰か、分からない」
ミリセント「…でも、感じるんだ…」
ミリセントをギン眼で睨みつけるモーゴットの手が、ギリギリいって剣の持ち手を締め付ける。
ミリセント「私は、二度咲いたんだ」
ミリセントの言葉で眼を見開いたモーゴットは、黄金の剣でミリセントに斬りかかった。
飛んできた黄金の剣に、ミリセントは剣を構えて突っ込む。それで俺が「えっ?」と思う暇も無く、ミリセントの肩に虹色の剣が深くめり込む。でも同時にミリセントの剣もモーゴットの脇腹を突いていて、たまらない様子でモーゴットがミリセントを蹴り飛ばす。
血を流しながらお互いに後ろにスライドするミリセントとモーゴット。ミリセントはまた重傷を負ったのに全然怯まずに立ち上がるし、俺とディアロスはそんなミリセントを見てビビっちまって、言葉が全然出てこない。モーゴットに斬られた肩はあっという間に塞がって、血が出た跡さえ残らなかった。
モーゴット「貴様…そのさまはやはり…」
ミリセントがまたジャンプして、モーゴットにミキサー攻撃を放つ。
その剣筋は朱く光ってて、速さも段違いだった。
モーゴット「マレニア!」
叫びを掻き消すような、嵐みたいな朱い竜巻にモーゴットが巻き込まれて、あっという間に全身血まみれになっていく。頭のツノは猛烈な勢いで斬り飛ばされていって、尻尾の先も千切れて飛んでいく。「おおおおお!」って叫びながら剣を振り回してモーゴットも抵抗するけど、その抵抗がミリセントの脚を折ろうが、片目を潰そうが、ミリセントがモーゴットを斬ると、斬った分だけミリセントの傷もすぐに塞がっていく。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板