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【SS】劇場版名探偵コナン「零人目の配信者(ユーチューバー)」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 21:40:11 ID:YugBbSnc
【予告映像】
ベルモット「この男は大物YouTuberにしてコードネーム『サッポロ極ZERO』。
通称『ゼロ』と呼ばれる男…」
コナン「米花ホテルで開催された大人気ユーチューバーたちの公開生放送パーティーイベントで起こった連続殺人事件。
公開配信中に子供に人気のNo.1ユーチューバーが殺害され、血の惨劇が幕を開ける…!」
炎上系プロレスラーユーチューバー「シャ、シャムだ…syamuさんがよみがえって殺したんだあぁあぁ!!!!!」
コナン「世界に生配信された殺人映像には、サングラスをかけた伝説の大物ユーチューバーが写り込んでいた…!」
738
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:57:57 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「…あ…ああ…確かに勝負はお前の…勝ちだ……工藤新一…」
コナン「まだ喋れるってのか?だが体を動かすのは無理みてーだな」
純米吟醸柴田「…ああ…もう体を全く動かせねえ…」
純米吟醸柴田「だが、最後に……。勝つのは……俺…だ…。そろそろ……だな…」
コナン「何を言って…」
カツン、カツン、カツン…(屋上へ上がる階段のある建物の方から階段を登ってくる音)
コナン「足音…!?」
純米吟醸柴田「…ヤツが…来る……。俺の…勝ちだ…!!」
カツン、カツン、カツン…(階段を登る足音が大きくなり、どんどん近づいてくる)
コナン「(まさか…ジン!?いや、ウォッカか!?)」
カツン…(足音が止まり、屋上へ謎の人物が姿を表す)
コナン「な!?お、お前は…!?」
739
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:58:35 ID:kxnMBcDU
syamu「オイィィィィィイイイイイイイ↑ッス!! どうも〜、シャムでぇ〜す!!!!
YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!YO!!(クウガ変身音)」
コナン「な…syamu!?」
コナン「(ジンはジンでもゾット帝国のジンか…!)」
純米吟醸柴田「遅かったな…。さあ…ジュンペー…!俺はしばらく動けねえ…
だからお前が…工藤新一の…手足を…撃ち抜け……!」
コナン「!?」
syamu「いまいちね〜ちょっとやる気が起きないんですよね〜」
純米吟醸柴田「おい…なんでやらねえんだよ…!こいつさえ組織に持ち帰りゃ…俺たちは組織で出世を…!!」
syamu「働かない理由か…」
純米吟醸柴田「…おい!!早くやれよ!!!聞いてんのかよ!!おい引きこもり!引きこもり聞いてんのか!」
syamu「おやつの時間です。パルム食べ食べ」(背中に背負った大きなリュックサックからパルムを取り出して食べ始める)
純米吟醸柴田「おい!ジュンペー!!食ってんじゃねえよ!!」
コナン「無駄だよ」
純米吟醸柴田「…何…だと?」
コナン「syamuさんは組織の味方なんかじゃねえ……」
コナン「オレたちの味方だからな」
740
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:59:17 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「何…だと?そんなわけねえ…!ジュンペーはコードネームだって貰った組織の一員だ…!」
コナン「ああ、一つずつ説明してやるよ。この一連の事件でsyamuさんがどんな行動をしていたかをな…」
コナン「ピカキンさん殺しの被疑者のあんたたちの護送車が爆発した直後…
オレは近くのビルの屋上で黒い服の男を見かけ、追っていったらsyamuさんと出会った…」
純米吟醸柴田「…ジュンペー、隠れ家でおとなしくしてろって言ってたのに抜け出してやがったが工藤新一と会ってたってのか…!」
syamu「今日は(外出)NG出ていませんね」
コナン「ちゃんと毎日外出NGを出しておかなかったあんたのミスだな。
そこでsyamuさんはオレの正体が工藤新一だと告げた上に、煙を吸い込んで失神したオレや蘭を始末しなかった…」
syamu「スゥゥゥ不思議ですね〜」
純米吟醸柴田「…チッ、何でだよ…?そこでこいつを組織に連れ帰ってりゃあ…」
コナン「…これは推測だが、おそらくsyamuさんには別の目的があったんだろうよ」
syamu「ユーチューブドリームです!」
コナン「…悪いsyamuさん、少し黙っててくれねーか?」
syamu「まあええわ!ほっときましょ!syamuさんなんてほっときましょ!アッアッアッ」
純米吟醸柴田「何だよ目的って…」
コナン「決まってんだろ?」
コナン「黒の組織の壊滅のためだ」
純米吟醸柴田「な!!?」
741
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 15:59:51 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「ありえねえだろ!?ジュンペーは組織に拾ってもらって毎日パルム食べ食べして無職暮らしを楽しんでるんだぜ!?
そのジュンペーが何で組織を裏切ることをしなきゃならねえんだよ!!」
コナン「両親が黒の組織の元一員だったこと、そして家族を皆殺しにしたのが組織の一員のあんただったこと…
そして自分が組織の毒薬の影響でゼロゼロの実の全身ギリ健人間になったから…
それで十分じゃねーか?」
純米吟醸柴田「だ、だがこのギリ健がそこまで分かるはずが…」
コナン「syamuさんの能美島の実家の地下室…」
純米吟醸柴田「!?」
コナン「そこには何者かによって調べられて何かが運び出された痕跡があった。
おそらくあんた達組織が証拠隠滅のために色々と運び出したんだろう…」
純米吟醸柴田「工藤新一…そこまで調べていやがったか…」
コナン「その地下室にあったんだよ。組織の毒薬の名前、『APTX5128104T』の文字が…」
純米吟醸柴田「な!?俺たちが調べたときはそんなもん…まさか!?」
コナン「ああ…そのときはまだなかったはずだぜ?
その文字を残したのはsyamuさんなんだからな…!」
純米吟醸柴田「!?」
742
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:00:39 ID:kxnMBcDU
コナン「今にして思えば護送車爆破事件の直後にsyamuさんがオレと接触したのも自分の実家のこの手がかりに気付かせるためだったんだろうな。
syamuさんは何らかの手段でオレが生きていることを知った。
だが組織の一員となったsyamuさんは簡単にはオレに接触できない…。
新入りのsyamuさんには監視も付いてるだろうから怪しまれればsyamuさんもオレも消される。
だから回りくどい方法でオレに接触し、『工藤新一』の推理力に賭けた…
組織に対抗するため、そして…この惨劇を止めるためにな…!!」
純米吟醸柴田「…ハ、ハハ…ウソだろ?このSのどこにそんな頭脳が…!?」
syamu「ンー、改めて考えるとすごいなって思うなあ。俺はやっぱ。すごいなあと思うなあ」
コナン「ああ、syamuさん。あんたはすげーよ…。オレよりも先にボスの正体にたどり着いていたんだからな」
純米吟醸柴田「ボスの正体?ってことはジュンペー、お前まさかボスの正体を探るために組織に潜り込んだってわけか…!」
コナン「…いや、違うぜ」
純米吟醸柴田「どういうことだ?」
コナン「syamuさんは組織に入る前…ずっと前から組織のボスの正体に気付いてたはずだぜ?
おそらくゲーム実況をしていた時代からな…」
743
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:01:28 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「…はあ?」
syamu「まあ黒幕はウェスカーなんですけどね、初見さん」
コナン「そう、組織の黒幕は『ウェスカー』ってわけだ…」
純米吟醸柴田「何だよ、それってただのジュンペーがプレイしてたゲームのキャラの名前だろ?」
コナン「おかしいと思わないか?ゲーム実況をしているのにいきなりネタバレを言い出す…
syamuさんがSであることを差し引いても明らかにおかしい…」
純米吟醸柴田「はぁ!?そんなのジュンペーがSの中のSだからに決まって…」
コナン「ウェスカーの綴りは『Wesker』…。
フランス語読みでウェスカーとよく似た名前と綴りの酒がある。
syamuさんはそれを放送中にさりげなく視聴者に伝えようとしていたんだ」
純米吟醸柴田「ウェスカーに似た酒の名前…あっ!?」
コナン「そう、フランス語読みでは『ヴェースキィー』。……英語名は……」
コナン「『Whisky(ウイスキー)』……!」
純米吟醸柴田「……ッ!!!?」
744
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:02:32 ID:kxnMBcDU
コナン「そしてsyamuさんといえば黒いサングラスだ…。
あれも今にして思えば『黒の組織』を表してたんじゃねーか…?」
コナン「そして、『黒』と『ウイスキー』から連想できる酒が1つある。
『カラス』をトレードマークとしたアメリカケンタッキー州の伝統的なウイスキー…」
コナン「『オールド・クロウ』…!」
https://www.amazon.co.jp/OLD-CROW-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC-700ml/dp/B001TOEMQE
コナン「クロウは烏、そしてオールドは『老人』…。
つまり、syamuさんはとっくの昔に掴んでたんだよ。
組織のイメージカラーが黒で、ボスが『烏』の名前の老人…烏丸蓮耶だってことにな…!!」
純米吟醸柴田「…な…!!?」
コナン「syamuさんは自分を頭精スプ全身ギリ健にした組織のことを前々から密かに調べていたんだろう。
YouTuberとして活動していたのもモテるためじゃない。
配信者たちが消えていたのを組織の関与ではないかと怪しんだから…。
YouTuberを続けていればいつか組織にたどり着けるとの一心でな。
だからさりげなく組織の機密情報を密かに動画の中に少しずつ混ぜていった…。
YouTuberとして復活して代理人の下で愛知県や東京都に一時期住んでいたのも恐らく組織を探るためだろう。
ピカキンさんの所属するUMに凸したのだって組織絡みの目的があったんだろうよ」
syamu「なんかごめんよ、ごめんやで?」
純米吟醸柴田「はぁ?この土竜にそんな知能があるわけが…」
コナン「オレも最初はそう思ったよ…あの犯行予告風の映像を見るまではな…」
745
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:03:34 ID:kxnMBcDU
コナン「オレの推理の決め手になったのはsyamuさんの犯行予告風の映像だ…」
純米吟醸柴田「爆破現場に送ったあの映像のことか?」
コナン「あの映像でsyamuさんは『米花町の皆さん、いかが…どうでしたか?』『自分の身は自分で守れるはずです』って言ったんだ」
純米吟醸柴田「どこもおかしいとこなんてねえだろ?
あの映像はジュンペーに自分で撮影させたやつだが何もおかしいところは…」
コナン「連続爆破事件が起こっていたのは杯戸町だ、米花町じゃない…」
純米吟醸柴田「それは単なる言い間違えだろ?」
コナン「いや、恐らく『故意』だ…」
純米吟醸柴田「!?」
syamu「故意にハッテンシテ…」
コナン「米花町の名前を出し、自分の身を自分で守れと呼びかける…。
ほとんどの人はただの言い間違いだと流すだろう、だが誰かが本当のメッセージを受け取ってくれると信じていたんだ。
露骨なメッセージは気付かれちまうからな…」
純米吟醸柴田「ってことは、ジュンペーお前…!?」
746
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:04:13 ID:kxnMBcDU
コナン「そもそも犯人が声明や予告を出す、というのは大きく分けると3つの理由がある」
コナン「理由もなしに声明も予告も出すわけがねえ…単に証拠を増やすだけだからな」
コナン「1つ目は自分の犯行に絶対の自信があるというパターン…」
(予告状を持ち笑みを浮かべる怪盗キッドのイメージが背景に浮かぶ)
コナン「2つ目は『別の目的』から故意に目をそらさせたいパターン…」
コナン「そして3つ目は……」
コナン「誰かに犯行を止めてほしいというパターン…!!」
(炎の中でピアノを弾く浅井成実のイメージが背景に浮かぶ)
747
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:05:27 ID:kxnMBcDU
コナン「オレは爆発現場であの映像を見たときからずっとその理由を考えていた…
オレは最初、犯人が自分の犯行に自信があるという1つ目の理由だと思った。
それも実際は2つ目…あんたが米花町を爆破するという本当の目的からsyamuさんを使って目を逸らさせていたというのが目的だった。
だが…syamuさん本人の意思はどちらとも違う3つ目…
誰かに米花町爆破を止めてもらいたかったんだ…!!」
コナン「さらにsyamuさんはもう一手打った。
その後syamuさんはある人物と接触し、自分の身は自分で守れるはずというメッセージを残した…。
それこそが爆破を防ぐ最後の一手だったんだ」
(syamuさんと安室さんがポアロで会っているイメージ映像)
コナン「その人物たちの働きもあり、この米花町は守られた…。
そう、syamuさんがこの町を救ったんだ!!!」
syamu「俺は神様なんて信じないけどね、なんたって俺自身が神だから」
748
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:06:41 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「……おい、syamuさん……」
syamu「アッアッアッアッ…」
純米吟醸柴田「あんたがこの町の奴らを助ける価値なんてあるのかよ!?
syamuさん、この町の奴らは…視聴者どもはあんたを笑ったんだぞ!?見捨てたんだぞ!?
それなのに、なんで…!!」
コナン「理由なんているのかよ?」
純米吟醸柴田「ああ?」
コナン「人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねーが…」
コナン「人が人を助ける理由に…論理的な思考は存在しねーだろ?」
syamu「(その名言)inじゃねーの!?」
コナン「そう、それが例え貝塚勃起土竜と呼ばれたsyamuさんであってもな…」
コナン「それに…」
コナン「人を簡単に殺して他人を悲しませるようなヤツよりな…」
コナン「いくら奇行でも多くの人を笑顔にしたsyamuさんの方が何百倍もマシな人間なんだよ!!」
749
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:07:45 ID:kxnMBcDU
ブロロロロロロロロ…
コナン「!?」
純米吟醸柴田「ハ…ハハ…!ジュンペーが例え組織の敵だろうと俺が動けなかろうと関係ねえ…」
コナン「この音…まさか!」
純米吟醸柴田「やはり俺の勝ちには変わりねぇ…ジンだ」
コナン「ジン!?」
syamu「20分の1の確率か…」
コナン「いや、確実にジンだよsyamuさん!」
純米吟醸柴田のイヤホンから漏れるジンの声「時間通りだ…純米吟醸柴田」
コナン「!!」
コナン「(やべえ…早くどこかに隠れねえと!)」ダッ
(屋上から降りる階段のある建物の陰に隠れるコナン)
750
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:08:13 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「どうした、純米吟醸柴田…。まだ寝る時間にはまだ早ぇぜ…?」
純米吟醸柴田「…ああ、手違いで少し怪我をしてな…動けねえ。
早くヘリを着陸させて俺を回収してくれ」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「その前にお前にはやってもらいたい任務があってな…」
純米吟醸柴田「任務?何だよ?こんな体じゃ任務なんて…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「…お前にはそのホテルと炎に消えてもらう…」
純米吟醸柴田「は、はぁ?何の話だよジン?」
751
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:09:02 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「分からねーか?お前はもう用済みだってことだ…」
純米吟醸柴田「は、はぁ!?待ってくれよ!俺は組織にクズを何百人も紹介して大きく貢献してきた!
あの方だってこんな役に立つ俺を殺すなんてことは認めねえはずだぜ!?」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「悪いな、その『あのお方』直々の指令だ…『役立たず』のお前を始末しろとな」
純米吟醸柴田「な、なんでだよ!?俺はまだまだ組織の役に…
死んだはずになってる俺はいくらでも組織のために犯罪が出来…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「デパートの監視カメラの1つにお前の姿が映っていたそうだ…
警察はお前を重要参考人として全国から情報を集めるらしい。
つまりお前にはなんの価値も無い…ただのゴミだ。
ゴミはゴミらしく全ての罪を背負って綺麗に死ね、そうすれば最期に組織の役に立てるからな…」
純米吟醸柴田「そ、そんな…頼む!そうだ!良いことを教えてやるぜジン!
お前がバラしたっていうAPTX4869の被験者の中に…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「底辺配信者のお前が組織のおかげで成り上がって良い夢見ただろ?
生配信の続きはあの世でするんだな…」
純米吟醸柴田のイヤホンからのジンの声「……やれ、コルン」
752
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:09:42 ID:kxnMBcDU
バァン!
純米吟醸柴田「ぐあっ……!!?」
(大の字になって仰向けになっていた純米吟醸柴田の胸元に銃弾が撃ち込まれ、血を吐く)
コナン「な!!?」
753
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:10:17 ID:kxnMBcDU
【ホテル上空を飛ぶヘリの中】
キャンティ「ヒュウ、ビンゴォ♪」
コルン「純米吟醸柴田、良い奴。オレ、残念」チャッ(銃を下ろす)
ウォッカ「派手な爆発音で周囲の警察も動いてるみたいですぜ、兄貴。
純米吟醸柴田も片付けやしたしあそこにいるsyamu……
いや、サッポロ極ZEROを回収してとっととズラかりますかい?」(ホテルの下の消防車や集まってくるパトカーを見ながら)
ジン「……いや」
ウォッカ「え?」
ジン「……キャンティ、あの土竜もついでに撃ち抜け」
キャンティ「OK!アタイさぁ、あの男気持ち悪くて大嫌いだったのさぁ!」
ジャキッ(銃を構えるキャンティ)
754
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:11:07 ID:kxnMBcDU
ベルモット「あらジン、さっきバカにされた仕返し?仮にもボスのお気に入りを勝手に始末して良いのかしら?」
ジン「キャンティ、あいつは一発とは言わず丹念にやれ……」
ベルモット「フフ…やっぱり怒ってるんじゃない。器の小さい男…」
ジン「フン…ヤツは何やら怪しい動きをしていたみたいじゃねぇか。
ボスのお気に入りだか何だか知らねーが、消しておくのが組織のためだ……」
ウォッカ「確かにカラオケ動画や踊ってみた動画でsyamuは怪しい動きというか奇妙な動きをしてやしたが……
ボスの命令もないのに良いんですかい?」
ベルモット「(……サッポロ極ZEROは彼…『silver bullet』のことを探っていた……。
特に庇い立てする必要もなさそうね)」
ベルモット「良いんじゃないかしら?疑わしきは消す。それが組織のやり方だもの。
ボスも納得するでしょうね?それが本当ならの話だけど…」
キャンティ「決まりだね!さぁ、あの気持ち悪いモグラをぶっ殺してやるよ!」
(スナイパーライフルを構え、ヘリから身を乗り出すキャンティ)
755
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:11:56 ID:kxnMBcDU
【ホテル屋上】
純米吟醸柴田「……!!」
(ヘリから身を乗り出したキャンティを発見、その銃がsyamuを狙っているのに気付く)
純米吟醸柴田「危ない…syamuさん!!!」
コナン「え?」
ドンッ(よろけながら立ち上がり、syamuを突き飛ばす純米吟醸柴田)
syamu「岡people!?」
ゴロゴロゴロ(突き飛ばされ、ちょうど下へ続く階段のある建物の中に転がっていくsyamu)
756
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:12:21 ID:kxnMBcDU
バァン!!バァン!!バァン!!バァン!!!バァン!!
純米吟醸柴田「…あ…」
バタン(何発もの銃弾が体を貫き、倒れる純米吟醸柴田)
757
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:12:49 ID:kxnMBcDU
純米吟醸柴田「…が……」
コナン「スブターさん!」(思わず物陰から身を乗り出して呼びかけるコナン)
純米吟醸柴田「……おい……工藤…新一…」
コナン「喋るな!傷口が……」
純米吟醸柴田「どうせ……助からねえ…ゲホッゲホッ!ハハ、今まで…好き勝手…やってきた…報いだな…」
コナン「……。」
純米吟醸柴田「それより……頼…む…」
コナン「え?」
純米吟醸柴田「あいつを……syamu…さんを…」
純米吟醸柴田「助け……て……やって……」
純米吟醸柴田「く……れ…」
純米吟醸柴田「ゲホッ!」(吐血し、動かなくなる)
コナン「スブターさん……」
758
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:14:07 ID:kxnMBcDU
イヤホンから聞こえるキャンティの声「ちょっとどうなってんのさぁ!アイツまだ生きてたよ!」
コナン「!?」
(すぐ近くに落ちている通信機に気付き拾い上げる。声はそこから聞こえている)
コナン「(スブターさんの通信機…恐らく耳に入れていたんだろう。まだあのヘリと通信がつながってるのか…!)」
イヤホンからのコルンの声「オレ、ちゃんと、撃った。純米吟醸柴田、丈夫」
イヤホンからのジンの声「構わねえ、もう一度撃て。あの土竜をな……」
イヤホンからのキャンティの声「あいよ!……ん?ジン、暗くてよく見えないけどもう一人いるみたいだよ!」
コナン「(!!?)」
通信機からのジンの声「どうせ屋上まで逃げてきたホテル従業員だろう。構わん、土竜もろともやれ…」
コナン「(やべえ…!!)」
タッ(下へ降りる階段のある建物の中へ飛び込む)
バアン!バァン!!バァン!!(コナンが飛び込むのと同時にいた場所に銃弾が突き刺さる)
759
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:14:53 ID:kxnMBcDU
【屋上から下の階に下りる階段のある建物内】
コナン「(ふぅ、間一髪か…)」
コナンの手元の通信機からのキャンティの声「チッ、外した!ちょっとジン、そいつもサッポロ極ZEROも建物の中まで逃げたよ!」
通信機からのジンの声「…構わん、そのまま狙い続けろ」
コナン「!?」
通信機からのジンの声「階段を下りても爆発と煙…逃げたら煙と炎だ、逃げられやしねえ…
どうせすぐに出てくるだろうよ…煙に燻されたネズミどもがな…」
通信機からのウォッカの声「殺すならすぐホテルを爆破してズラかった方が良いんじゃないですかい?」
通信機からのジンの声「まあ待てウォッカ…もう少しこの葬送の炎を見てるのも悪くねえだろ?
この燃えるホテルが奴らの……配信者たちの墓標ってわけだからな…」ニヤリ
760
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:15:19 ID:kxnMBcDU
コナン「(確かにそうだ…下に降りたところで炎と煙…。階段やエレベーターからは逃げられねえ…)」
コナン「(それに蘭もまだ気を失ってる…)」
(コナンの足元で気を失い横たわっている蘭)
コナン「(あとはsyamuだが…)」
syamu「……」(間抜け面で下の階段の踊り場で失神している)
コナン「(スブターさんに突き飛ばされたときに階段の下まで転がり落ちたんだな)」
コナン「(ま、こいつに頼れるはずもねーが…)」
コナン「(このままここにいれば煙と炎でいずれ死ぬ…かといって出ていけばあいつらの銃で殺されるってわけか…)」
コナン「(くそっ…どうする…どうすりゃいいんだ……!?)」
761
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:17:10 ID:kxnMBcDU
――えーYouTubeで活動しているsyamuと申します、よろしくおねがいしまーす
https://www.youtube.com/watch?v=LVLpoeo0KOM&t=3s
スブター「(…これは走馬灯ってやつか。確かあいつに会いに貝塚のカラオケに行ったときの…)」
――お仕事はーまぁ、言われてるんですけども、YouTube一本だけです今は。
スブター「(…YouTuberとしても組織の一員としても色々あったし結婚もして子供も出来たってのに、最期に思い浮かぶのはこいつの顔かよ)」
――ぶっちゃけ、1万行くか行かないかですね
https://www.youtube.com/watch?v=iIccYhKXcRk
スブター「(いや…違う。……そうか…俺は……)」
――絶対に、消さないで!YouTube消されたら終わりです。応援コメントよろしく!
スブター「(あいつと…syamuさんと、もう一度…)」
――夢はですね、YouTube・ドリームですゥゥゥゥ……
https://www.youtube.com/watch?v=UtkvZQvT6Rc&list=PLg6mWfAOucXnWe7tBggAKbeYDhJopJPhK
スブター「(一緒に、コラボ動画をやりたかったんだ)」
762
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:17:51 ID:kxnMBcDU
スブター「(あの組織も、金も、YouTuberとしての地位も、名誉も…どうでも良かった)」
スブター「(あいつと仲良くなりたい、それだけで良かった)」
スブター「(YouTuberとして成功すればアイツを救ってやれる…そのために組織に尽くしてきたし、配信活動を頑張ってきたんだ…)」
スブター「(アイツが俺のところに来てくれれば一生生活の面倒を見てやったって良かった…)」
スブター「(今回の計画だってsyamuさんが復活するのに邪魔な連中、syamuさんを利用した連中やバカにしやがった連中を皆殺しにすれば…)」
スブター「(syamuさんが復活してくれる、俺とまた仲良くしてくれると思ったんだ……)」
スブター「(今回の任務を成功させたら、アイツを組織から抜けさせて2人でまた配信をやろうと思ってた…)」
スブター「(……そうか。俺はただ、アイツと仲良くなりたかっただけなんだな…)」
763
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:18:44 ID:kxnMBcDU
――えー最後の締めに、えースブターさんとカラオケでコラボ……をしてえー終わろうと思ってますのでよろしくお願いしますゥゥゥ……
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25130342
スブター「(…ハハ、貝塚のカラオケであいつに会った時に素直にそう言ってりゃ…少しは変わったのかもしれねえな…)」
――ダーイターンフテキニハーイカラカクメイ♪
スブター「(なあ……syamuさん)」
スブター「(俺と…もう一度……)」
スブター「(コラボ……しよう……ぜ……)」
(「あそびば貝塚」で腕を組んで楽しそうに千本桜を歌うsyamuとスブターのコラボ動画の頃の光景が最期に目に浮かび、目を閉じて息を引き取るスブター)
764
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:19:09 ID:kxnMBcDU
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
765
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:20:46 ID:kxnMBcDU
今回はここまでです
次回で本編が終わって次々回の長めの事件後のエピローグで完結予定です
1年近くになりましたがここまで書かせていただき本当にありがとうございました
AILEくんにもこんなに長くスレを残していただいて感謝の言葉しかありません
もう少しですが何とか完結させたいと思います
766
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/26(金) 16:32:38 ID:xb3B6fF.
お前のSSを待ってたんだよ!(歓喜)
767
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/06/27(土) 09:39:57 ID:wZRJKD1E
syamuスブは純愛(号泣)
768
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/07/01(水) 19:54:50 ID:EgNMqH4Q
乙シャス!
769
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/15(土) 20:40:36 ID:EvLfkdqc
シバター引退age
770
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:50:17 ID:DbLT1SZo
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
771
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:50:48 ID:DbLT1SZo
コナン「(…俺たちが助かるにはあのヘリ…)」
コナン「(ジンが乗ったあのヘリをなんとかしなきゃならねえ)」
コナン「(あのヘリさえどうにかしたら…この屋上で警察の助けが来るまで待てるかもしれない)」
コナン「(だが…どうすればいいってんだ?)」
コナン「(こっちには武器がねー…あったとしてもこの建物から出た瞬間狙い撃ちだ)」
コナン「(どうすれば…)」
コナン「(ん…?これは…)」
(足元を見るコナン)
コナン「(リュック…?)」
コナン「(syamuさんが持ってきた荷物か…)」
コナン「(そういえば、ビルの屋上でsyamuさんと会った時にあの人は拳銃を持ってたな…)」
コナン「(もしかしてこの中に…!)」
(リュックの中の荷物を漁るコナン)
772
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:52:13 ID:DbLT1SZo
ガサゴソ
コナン「(夏ポテト長崎対馬の浜御塩味…濃いリッチプリン…パルムの空袋…)」
ガサゴソ
コナン「(ホテルカレーの空き箱…イーミアルのコーヒーゼリー…CCレモン…)」
ガソゴソ
コナン「(おいおい、食べ物かゴミしか入ってねーじゃねえか…)」
コナン「(このままじゃ…)」
ガサゴソ
コナン「(ん…?)」
コナン「(これは…)」
(リュックから銀色の盾を取り出すコナン)
コナン「(syamuさんがYouTubeから貰った銀盾か…)」
コナン「(チャンネル登録者10万人を超えると貰えて、確か代理人の下で復活した後に貰ったやつだったっけな…)」
https://m.youtube.com/watch?v=zU8egCl_8Nk
コナン「(…そうか、コレを使えば…!!)」
773
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:53:23 ID:DbLT1SZo
(ヘリの中)
ウォッカ「syamuの奴ももうひとりの奴も出てきやせんね、兄貴。
無理に下の階に下りようとして死んじまったんじゃないですかい?」
ジン「フッ、それならそれでいい…」
ベルモット「…。」
ウォッカ「にしても、いつまで見てるつもりで?
どうせあのsyamuももうひとりの奴もこれじゃ助かりはしやせんぜ?」
キャンティ「ちょっとジン!本当にあのモグラが出てくるんだろうねぇ?」
ジン「まあ良いじゃねえか…しばらく見守ってやろうぜ?」
ジン「あの穀潰しが…人生最期に初めて役に立つ晴れの舞台なんだからな…」フッ
774
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:54:06 ID:DbLT1SZo
コナン「(しかしどうする…?これを使うにしても隙が大きすぎる…)」
コナン「(この建物から出た瞬間にヘリから狙撃されて即死するだろう…)
コナン「(どうする…?こうなりゃ捨て身で…)」
ポン(コナンの肩が叩かれる音)
コナン「(え?)」
syamu「inじゃねーの!?」(親指を上げるシャムズアップのポーズを取るsyamu)
コナン「(syamu…さん?階段の下で失神してたんじゃ…)」
syamu「――その意思、最高だわ」
コナン「え?」
syamu「行きますよ〜ウィ〜!!」ダッ
(建物の外へ駆け出すsyamu)
コナン「syamuさん!?ダメだ、撃たれる!!」
775
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:54:49 ID:DbLT1SZo
(ヘリの中)
ウォッカ「誰か出てきやしたぜ!あれは…syamu!?」
キャンティ「やっとモグラが出てきたね!その気持ち悪いサングラス、アタイがぶち抜いてやるよ!」
チャッ(ヘリから身を乗り出して銃を構えるキャンティ)
キャンティ「死にな!」
バァン!!(地上のsyamuに向けて発射する)
syamu「ウォウウォウウォウ!アウォウウォウウォウ!アランラカランラランランラ!ウォウ!」(奇妙な動きをして銃撃を回避するsyamu)
キャンティ「なっ!?」
キャンティ「チッ、ならもう一発!」バァン!!
syamu「カメラ?カメリャ?アッアッアッアッアッアッアッ!!」(中国の漫才師の動きで回避)
キャンティ「なっ…アタイがまた外しただって!?」
776
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:56:39 ID:DbLT1SZo
バァン!バァン!バァン!
syamu「アーローベーロー!」
コナン「(syamuさん!?)」
コナン「(syamuさんが建物の外へ出ていって…奇妙な動きで何発も銃撃をかわしている!?)」
バァン!バァン!バァン!
syamu「ヤーヤヤヤーヤ!」
コナン「(なんで…まさか!?)」
コナン「(オレの作戦を見抜いて、囮になろうってのか…!!)」
コナン「(…そうか)」
コナン「(分かったよ、syamuさん)」
コナン「(終わりにしようぜ、ジン…!!)」
通信機からのジンの声「まあ焦るなキャンティ。何発でも撃ってやれ…」
コナン「(ジン…!)」
通信機からのジンの声「…哀れなピエロの最期の踊りだ…楽しませてもらおうじゃねーか…」
コナン「(ピエロ…だと…?)」
777
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:57:30 ID:DbLT1SZo
コナン「(…)」
コナン「(バーロー…)」
コナン「(違ぇよ…)」
コナン「(syamuさんは…ピエロなんかじゃねえ)」
コナン「(syamuさんは…てめえらとは違う…)」
コナン「(多くの人を救ってきた人なんだ…!)」
778
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 20:59:22 ID:DbLT1SZo
――ウィィィィィッス!どうもー、syamuでーす!!
コナン「(syamuさんは、その存在を人に知られてからずっと皆を笑顔にしてきた)」
――まあ今日はオフ会、当日ですけども。えー待ったんですけども参加者は誰一人、来ませんでした。誰ひとり来ることは無かったです。
コナン「(その一挙手一投足に日本中が注目して、大いに笑わせてきたんだ)」
――苦しいときも悲しいときも笑っちゃえば、プラスになりますからねー
コナン「(それは誰もが出来るようなことじゃない…)」
――ほならね?お前がやってみろって話でしょ?私はそう言いたいですけどね
コナン「(syamuさんが成し遂げた『偉業』だ)」
779
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:00:25 ID:DbLT1SZo
――いや、UUUM行く。新しい代理人ちゃうよ。仲間だよ
コナン「(確かに、性欲に流されたり騙されたりという失敗はいっぱいあった)」
――処女は100点、非処女は80点
コナン「(ところどころの発言からsyamuさんをクズだって言う人もいる。それはそうかもしれない)」
――おい!それってYO!のびハザのネタじゃんか!アッアッアッアッ!
コナン「(だが…)」
――オイ!偉そうにYO!コメントしてるんじゃねえぞ〜!ウォゥウォゥウォゥ!アウォゥウォゥウォゥ!アランラカランラランラッラッラッ!ウォウ!
コナン「(syamuさんがその魅力で人々をひきつけてきたことは変わらない…)」
――そこがいいのヨン…そこがいいわけジャァン…
コナン「(syamuさんが何であろうと、syamuさんが皆を笑顔にしてきたことは変わらないんだ…!!)」
780
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:01:22 ID:bTarlSgs
そうかな...そうかも...
781
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:01:25 ID:DbLT1SZo
――頼んだわよ…小さな探偵さん…
――どうして…どうしてお姉ちゃんを助けてくれなかったの…?
――じゃあな、零(ゼロ)…
――諦めるなよ瑛海、待ち続ければ必ず味方が現れる。俺の代わりに任務を全うしろ!
――助けてよ新一…そばにいるなら助けてよ、新一…!!
コナン「(大勢の人を不幸にして泣かせてきたてめえらが…)」
コナン「(大勢の人を幸せにして笑わせてきたsyamuさんを嘲笑うんじゃねえ…!!)」
782
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:03:03 ID:DbLT1SZo
(ここで劇場版コナンのメインテーマ「キミがいれば」が流れる)
https://www.youtube.com/watch?v=8DN4g4642yY
ダッ(YouTubeの銀盾を持ち、キック力増強シューズを最大にして建物の外へ駆け出すコナン)
コナン「(これが…)」
コナン「(syamuさんの築いてきた『全て』だ…)」
コナン「うおおおおおおおお!!!」
コナン「いっけええええええええええ!!」
バキイイイイッ!!(キック力増強シューズでヘリに向かって銀盾を蹴り上げる)
783
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:06:38 ID:DbLT1SZo
(ヘリの中)
キャンティ「チッ、あのモグラ何発も撃ってるってのに気持ち悪い動きでかわすなんて…でも次で終わ…!?」
バキイイイッ!!(銀盾がキャンテイの腕とジンの体に直撃)
キャンティ「がっ!?」
ジン「ッ!?」
ウォッカ「あ、兄貴!?大丈夫ですかい?」
ベルモット「(あれはまさか…silver bullet?)」ハッ
ジン「…銃を貸せ、キャンティ」
キャンティ「あっ!?」(銃をジンに奪われる)
ジン「フン…ネズミも追い詰められたら虎を噛むってか…」
ジン「下が暗くて誰だか分からねーが…俺自ら2人まとめて殺してやる…」(ヘリから身を乗り出し銃を地上に向けるジン)
784
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:07:24 ID:DbLT1SZo
コナン「(やべえ…やっぱりあれじゃヘリを撃墜することはできなかったか…!)」
syamu「ウォウウォウウォウウォウウォウ!↑」(クウガ変身音)
コナン「(全力で蹴り上げたせいでこんなぶっ倒れてる体勢だ、逃げられねえ…)」
syamu「何がいけなかったんでしょうかね〜不思議ですね〜」
コナン「(悪いな、syamuさん…せっかくスキを作ってくれたってのに…)
syamu「ハサミにしてやられたという」
コナン「(ヘリからジンが身を乗り出してやがる…俺たちを撃つつもりか…)」
コナン「(もう…ダメか…)」
785
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:08:15 ID:DbLT1SZo
バァン!!
786
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:09:41 ID:DbLT1SZo
ジン「ぐあっ…!!?」(腕を抑えるジン)
ウォッカ「あ、兄貴!?腕から血が!?まさか撃たれて!?でもどこから…」
ジン「…フン、成程…そういうわけか」
ウォッカ「え?」
ジン「引き上げるぞ、ウォッカ…」
ウォッカ「え?見届けなくて良いんですかい?」
ジン「ああ…奴らはまだ仲間を潜ませてやがるらしいからな…」
ウォッカ「でもどこに…?この近くには狙撃なんてできそうなビルなんて一番近くでも4キロは離れて…」
ジン「フッ、まだ長い付き合いになりそうじゃねーか…この米花町とはな…」
ベルモット「(フフ…流石はsilver bulletってところかしら…?)」フッ
787
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:10:18 ID:DbLT1SZo
(ホテルから4キロほど離れたビルの屋上。遠くに炎上するホテルとそこから逃げ去るヘリが見える)
赤井「フッ…仕留めるには及ばなかったか」(スナイパーライフルを下ろしながら)
赤井「さて…ボウヤは逃げおおせているかな?」フッ
788
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:10:29 ID:6bkRW47A
コナンくんとsyamuさんがんばえー
789
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:10:57 ID:DbLT1SZo
(ホテルの屋上。ヘリが遠ざかっていくのが見える)
コナン「(ヘリが遠ざかっていく…?)」
コナン「(それにさっき通信機から聞こえたジンが撃たれたであろう音や声…)」
コナン「(ジンを撃てるようなヤツなんて一人しかいねー…)」
コナン「(赤井さんに助けられたってことか)」
コナン「はぁ…助かった…」バタリ
コナン「ありがとな、syamuさん」
syamu「うーん、ンーーー、改めて考えると凄いな、って思うなあ。俺はやっぱ。凄いなあと思うなあ」
コナン「ああ、あんたはすげえよsyamuさん…撃たれるって分かってて突っ込むなんて誰にでもできることじゃねーよ…」
syamu「俺やっぱ持ってるで〜パワー持っとるで俺」
790
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:12:01 ID:DbLT1SZo
ズゥゥゥゥゥゥゥゥン!!(大きな地響きとともにホテルが傾く)
コナン「!!!?」
コナン「(この地響きと揺れ…まさか、ホテルが下から崩れ始めてる!?)」
コナン「(オイオイ不味いぞ…蘭の携帯か何かで警察に連絡して屋上で助けを待つつもりだったが…)」
コナン「(これじゃ、助けを待ってたら絶対に間に合わねえ…!!)」
コナン「(ここから蘭を連れて逃げる…どうやって?)」
791
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:12:51 ID:DbLT1SZo
コナン「くそっ、どうしたら…」
ガサゴソ(syamuが自分のリュックを漁る音)
コナン「何やってんだよsyamuさん!そんな食べ物とゴミしか入ってない荷物なんて漁っても…」
syamu「おほ^〜(勃起)」(リュックからパラシュートを取り出す)
コナン「パラシュート…syamuさん、持ってきてたのか!?」
syamu「しまいには、骨がくだけるぞ!アッアッアッアッ!」
コナン「ああ、流石にここから飛び降りたら骨が砕けるじゃ済まねーからな…
よし、これで脱出しようぜ!syamuさん!」
syamu「敬語使うべきジャァァァン…」
コナン「(ハハ、ちょっとは見直したけどやっぱりこのモグラ、変わんねーな…)」
792
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:14:32 ID:DbLT1SZo
(数分後)
コナン「さて、気を失ってる蘭もなんとか運んできたが…」
syamu「おほ^〜(勃起)」
コナン「オイオイ、気を失って寝てる蘭を見て勃起土竜になってる場合じゃねーだろsyamuさん…」
コナン「オレと蘭とsyamuさんで3人、でもパラシュートは1つか…」
コナン「となるとsyamuさんがパラシュートを付けて、気を失ってる蘭を抱えて…」
コナン「オレがsyamuさんの背中にしがみつく。そしてsyamuさんがビルの屋上から飛び降りる…って感じか?」
syamu「inじゃねーの!?」
コナン「じゃあsyamuさん、蘭を持ち上げてくれ」
syamu「ワーオ!(ゴロリ)」(蘭を持ち上げられずに転ぶ)
コナン「はぁ…やっぱ無職に期待したオレがバカだったか…」
793
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:16:02 ID:DbLT1SZo
syamu「もう女性の顔なんてねえ、まともに見れたもんじゃないからね。恥ずかしくて見れませんね、女性の顔なんて」
(倒れている蘭にパラシュートを付けていくsyamu)
コナン「お、おい、syamuさん。気を失ってる蘭にパラシュートを付けても…」
コナン「そうか、蘭にパラシュートを付けてその体にしがみつけば…!」
コナン「いや危険すぎる…。しかし蘭はしばらく起きそうもねーし、大怪我で立ち上がれる体でもねーし…」
ドォォォォォォォン!!!!
コナン「!?」
ゴォォォォ、ビシィィィ(屋上が少しずつ燃え始め、地面にヒビが入り始める)
コナン「考えてる暇もねーみてえだ…仕方ねー、それで行くしかねえか…!!」
794
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:16:58 ID:DbLT1SZo
コナン「丁度良く柵の一部が壊れてるな。ここからパラシュートで飛び降りれば助かるはずだ」
コナン「ちゃんと着陸できるかは賭けだが、ここにいるよりは絶対に生存率は高いはず…」
コナン「(悪いな、蘭。少しだけ我慢しててくれ。絶対にお前だけは無事に帰す…!)」
コナン「蘭にパラシュートは装着した。あとはオレとsyamuさんが蘭の体を持って飛び降りればいい…」
コナン「(オレとsyamuさん両方がしがみついて無事にパラシュートで着陸できるかは賭けだが…やってみるしかねえ)」
コナン「行くよ、syamuさん!」
syamu「ウィィィィィィィィィッス!!」
ダッ(蘭の体を抱えて飛ぶコナンとsyamu)
795
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:19:36 ID:DbLT1SZo
コナン「…え?」
(蘭とともに飛び降りたコナンが次の瞬間振り向くと、syamuだけは飛び降りずに屋上に残っている)
コナン「syamuさん…?」
コナン「…何やってんだよ!ほら、掴まって!早く!」
syamu「……。」
コナン「syamuさん!そのままだと死んじまうぞ!早く掴まれよ!」
syamu「エッハァ!エッハァ!エッハァ!」(対馬編集で口から血を吐き、ゆっくりと倒れる)
コナン「な!?」
796
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:21:56 ID:DbLT1SZo
コナン「…syamu…さん…その血…!?」
(倒れたsyamuの胸と地面から血がゆっくりと広がっていく)
コナン「(まさかsyamuさん…囮になった時にヘリから撃たれていたのか…!?)」
コナン「クソッ!戻れ、戻れ…!」(蘭の体に掴まりながら、必死に空中でもがいてsyamuさんを助けに戻ろうとするコナン)
syamu「ウリエルウリエルウリエルウリエル…」(対馬編集で逆再生のように起き上がる)
コナン「syamuさん!まだ助かる!オレの手に掴まれ!」
797
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:23:00 ID:DbLT1SZo
syamu「ほいじゃ、まったのう〜!」
コナン「え…?」
ドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!(屋上が大爆発を起こす)
798
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:24:16 ID:DbLT1SZo
コナン「うわあああああああああ!!!」(爆風でパラシュートが大きく吹っ飛ばされる)
(パラシュートが屋上から大きく離れ、ゆっくり落下していく)
コナン「syamuさん!syamuさん!」
syamu「アッアッアッアッアッアッアッアッアッアッ!!」
ドォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!(ひときわ大きい大爆発が起こり、屋上全体が巨大な炎に包まれる)
コナン「syamuさああああああああああああああああああん!!!!」
799
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:25:52 ID:DbLT1SZo
コナン「(――爆発に包まれる最後の瞬間、syamuさんは笑っていた)」
コナン「(オレたち視聴者を楽しませていたときのように、ウォンツスマイルで…)」
コナン「(その表情は誰が見ても何も考えていない無職のバカな笑顔だと表現するだろう)」
コナン「(だが、オレには…)」
コナン「(その笑顔が哀しそうな顔に見えた)
コナン「(今回の事件で黒の組織によって家族を失い、友人になり得たスブターさんをも失った…)」
コナン「(その哀しみとともに生きるよりも、最期の瞬間まで友人だったスブターさんと一緒に炎の中に消えることをsyamuさんは選んだのかもしれない…)」
800
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:29:38 ID:DbLT1SZo
ピーポーピーポー
コナン「(オレと蘭はパラシュートで近くのビルの屋上に降りることが出来、警察に救助された)」
(病院のベッドに寝ているコナンと蘭、その側に小五郎と英理)
小五郎「ったくお前ら!心配かけやがって!」
英理「心配したのよ!」
蘭「ごめん、お父さんお母さん」
コナン「ごめんなさーい…」
コナン「(蘭も病院に運ばれたが、幸い残るような傷もなく退院できた)」
コナン「(ホテルは完全に倒壊して全焼していたが、幸い初期避難誘導が早かったらしくスタッフや宿泊客は全員無事だったそうだ)」
801
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:32:31 ID:DbLT1SZo
街頭の巨大スクリーン内のニュースキャスター「一連の爆破事件は被疑者死亡のまま書類送検される見通しに…」
コナン「(…結局この一連の事件はスブターさんがsyamuさんを逆恨みしてすべての罪をなすりつけようとしていた犯行だと警察は断定した)」
コナン「(倒壊したホテルの敷地からスブターさんの指紋の付いた拳銃、彼の遺体の一部がわずかながら発見されたこと…)」
コナン「(加えてオレや蘭の証言からそう結論付けられ、犯人死亡のまま事件は処理された)」
コナン「(この事件の本当の裏にいた黒の組織…ヤツらのことなど警察は知る由もないだろう)」
802
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:33:27 ID:DbLT1SZo
コナン「(そして、オレや蘭を助けてくれたsyamu_game…)」
コナン「(syamuさんは今も行方不明のままだ)」
コナン「(警察によれば、あのホテルの残骸から発見された遺体はスブターさんのものだけだったらしい)」
コナン「(syamuさんはあのまま炎の中で死んじまったのか…?それとも…)」
コナン「(そして、事件から1ヶ月の月日が流れた…)」
803
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:33:49 ID:DbLT1SZo
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
804
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:37:07 ID:DbLT1SZo
前回から少し間が空きましたが今回はここまでです
あとは後日談の長めのエピローグで終わりになります
ちょうど書き始めてから明日で1年とかなり長くなってしまいましたが完結の目処が立って何よりです
もう少しだけお付き合い頂けると幸いです
805
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:39:23 ID:DRl/mSfE
乙シャス!
もう一年も経つんですね…
806
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 21:40:30 ID:6bkRW47A
乙です
一年以上も投げずに書き続けられるのすごい
807
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/23(日) 22:20:25 ID:KEylGtyc
乙ジャアン…
きれいに1スレでまとまりそうですね
808
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/24(月) 10:45:42 ID:i7xOZkcA
このSSいい感じだで
809
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/08/24(月) 15:09:06 ID:1VU/MNOw
乙です
ついに次回完結ですね…
こんなに超大作とは思わなかったなぁ
810
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:28:12 ID:ebaGogdQ
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
811
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:28:54 ID:ebaGogdQ
【東京・東都タワー展望台】
服部「お!中々ええ眺めやないか。ま、通天閣には敵わへんけどな」
コナン「ったく、わざわざ遊ぶために来たってのか?」
服部「ええやろ?せっかくお前があの事件以降落ち込んどる聞いてコロナ禍の中でわざわざ来てやったっちゅーのに」
コナン「GO TOキャンペーンで安く来れるからだろ?最近やっと東京も対象になったからな」
服部「ま、せやけどな!大阪モンはそういう値引きには目ざといで!」
コナン「やれやれ…」
服部「でも、心配しとったのはホンマやで?」
コナン「…服部…」
服部「せやせや!この後何か東京の美味いモンでも食わせてくれや!
和葉は毛利のねーちゃんと女子同士で巡りたいゆーてたから俺らも2人でどっかおもろいとこゆっくり見て回ろな!」(コナンの肩を抱きながら)
コナン「オイオイ、心配って本当かよ…」
812
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:30:43 ID:ebaGogdQ
コナン「…。」
服部「…なーに落ち込んどるんや。事件は無事解決した、めでたい話やないか」
コナン「何がめでたいもんかよ。せっかく組織の幹部2人……
『純米吟醸柴田』『サッポロ極ZERO』と接触できたし、あのジンにも接触できそうだった。
APTX4869に似た薬の手がかりだって掴みかけた。
でも、何も前に進めなかった…。
それに…約束も守れなかったしな」
服部「約束?」
コナン「syamuさんを助けてやってくれ、ってスブターさんに言われたんだ。
だが、オレは逆にsyamuさんに助けられちまった。
その結果、syamuさんは行方不明だ。
結局、オレは誰も助けられなかった…」
服部「工藤…」
グイッ(コナンを思いっきり持ち上げる服部)
コナン「わわっ!?」
813
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:36:00 ID:ebaGogdQ
コナン「何すんだよ!服部!下ろせよ!」
服部「いや、お前はちゃんと助けたやないか」
コナン「はぁ?オレは助けられなかったって…」
服部「よー見とけ。展望台から見える眼下の米花町をな」
コナン「え…?」
服部「お前はこの町を、ここに住む人達をちゃんと守ったやろ?
胸張れ工藤、お前はよーやったわ。十分すぎるほどにな」
コナン「…でもよ…」
服部「なあ、工藤。俺らは推理力は確かにずば抜けとる。
でもな、同時にただの一人の高校生でもあるわけや。
そんなちっぽけな存在が全部が全部を救おうなんてどだい無理な話。
やるだけやったんなら満足しとけばええんや」
コナン「服部…」
服部「ま、俺やったらピンチになることもなく解決したやろけどな!
俺は工藤より優秀やしな!」
コナン「ハハ…勝手なことを言いやがって…」
コナン「(…こいつ、オレを元気づけようとしてんだろうな)」
コナン「(ありがとな、服部)」
814
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:36:41 ID:ebaGogdQ
服部「それに、syamuにもええことあったやないか」
コナン「ああ、syamu再評価路線か」
服部「今回ただ濡れ衣を着せられただけってのがはっきりしたこと、
それに最近変なYoutuberが大勢おるっちゅーやろ?」
コナン「そこから『実はsyamuは面白かったんじゃないか?』っていう風に再評価されたな。
NaNじぇいにも毎日syamuさんスレが多く立てられてるし、ニコニコなんかにも多くのsyamuMADが投稿されてる」
服部「今回の事件で殺人までしたYoutuberに比べれば女に精スプしてただけのsyamuはまだかわいいもんやったからなぁ…
しっかし、あの犯人もしょーもない理由で犯行に及んだもんやなぁ。
視聴者への復讐って動機、分からんわ。あのスブターって奴は大成功してた大物Youtuberなんやろ?」
コナン「…いや、オレはそれだけが理由だとは思えねーんだ」
服部「ん?それ以外の理由があるんか?
お前が本人から聞いた通り、syamuを笑うだけ笑って評価しなかった視聴者達をこの町ごと道連れにしたかったちゃうんか?」
コナン「…なあ服部、今のユーチューバーの現状って知ってるか?」
服部「なんや急に?んー…俺はあんま見ぃへんから知らんが、バーチャルなんたらみたいなのが出てきてるんやろ?」
コナン「ああ、それも含めて今の配信業界ってのはかなりの激変の中にあるんだよ」
服部「ほー…それでその業界の現状がどう事件の動機に関係してるんや?」
815
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:37:46 ID:ebaGogdQ
コナン「今の配信業界は大きな変化の時期にある…」
コナン「一番大きな動きで言えば、新しいYoutuberの登場。
バーチャルなYouTuberたちが登場し、古参配信者の中にもそっちに転向する人も少なくない。
バーチャルなYouTuberたちの人数は1万人をすでに超え、一般への認知度や人気ももはや普通のユーチューバーを超えつつある…」
服部「そういや最近じゃテレビ番組にもたまにバーチャルなねーちゃんが出てきたりするな」
コナン「それだけじゃなく、今回のコロナ騒動前後で多くの芸人や芸能人が配信を始めてる。
配信者たちが一生懸命稼いだ登録者をチャンネル開設数日で上回るような有名人たちがプロの喋りで素人配信者たちを脅かしてるんだ」
服部「ああ、関西のお笑い芸人とかよーゲーム実況とかやってたりするって聞くな。
和葉がたまに話題にしとるわ」
コナン「それに最近のYouTuberの動画といえば再生数稼ぎで作った『逮捕されたあの有名人の弟ですが謝罪します』みたいなしょうもない動画ばかり…
更には迷惑系Youtuberがはびこり、コロナをばらまいて逮捕されたYoutuberまでいる…」
服部「最近だと迷惑系ユーチューバーのヘチマリュウ?なんたらってのが逮捕されとったな」
コナン「業界が激変し、かつての自分たちのようなYoutuberが減り新しいタイプのYoutuberが増えた。
更には質の悪い新規Youtuberたちが再生数だけを目当てに増え続けている…
そんな未来のないYoutuber業界に絶望したってのもあるんじゃねーかな」
816
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:38:57 ID:ebaGogdQ
服部「…自分たちではなく新しいもんやまがいもんをありがたがる視聴者たちへの憎悪と業界の未来への絶望…
それがこの事件の引き金になったっちゅーことか」
コナン「ああ。オレにはな、屋上で対峙したスブターさんがどこか哀しそうな顔に見えたんだ」
コナン「だからな、思うんだよ。この事件は…」
コナン「この事件は、スブターさんたち配信ブームの黎明期を築いてきた『零人目の配信者』たちの心の叫びだったのかもしれねーってな…」
服部「…なるほどな。ま、そんな理由があったとしても殺人なんて許されることやないけどな」
コナン「あたりめーだ。どんな理由があろうと殺人は容認されるべきじゃねー…それに」
服部「…それに関係ない人たちを巻き込むのも言語道断。やろ?」
コナン「ああ。Youtuberなら自分の配信で今の現状を変えるように動くべきだった…
今となってはどうしようもねーけどな」
817
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:41:39 ID:ebaGogdQ
服部「しかし、あのsyamuの両親が組織の一員だったとは思わんかったな」
コナン「ああ。だが今思えばそう考えると様々な謎に納得がいく…」
服部「謎?」
コナン「なぜ30を超える無職を追い出さずに家の中で飼っていたか…」
服部「…なるほどな。普通ならとっくに追い出しとる。
だが、APTX5128104Tでギリ健にしてもうた罪悪感から家に置いといて世話してたんやろな」
コナン「それに焼肉さんがsyamuさんに言っていた『業人』という言葉…
あれだって今考えれば業人はsyamuさんのことじゃない。
syamuさんのような怪物を作り出した自分たち、もしくは組織のことを指してたかもしれねー…」
服部「にしても、息子を薬の被験者になんかしてひどいやっちゃなぁあの両親も」
コナン「…いや、あの両親はsyamuさんを愛してたと思うぜ?」
服部「え?」
818
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:42:18 ID:ebaGogdQ
コナン「最近聞いたんだよ、灰原にな。syamuさんの両親のことを…」
服部「何か分かったんか?」
コナン「syamuさんの両親『ジントニック』『カシスオレンジ』は組織でも有数の残虐な科学者だった。
ただ科学者としての興味に沿ってのみ非道な実験を繰り返し、噂によると自らの両親すらも薬の被験者にしたという…
だが、自らの息子にAPTX5128104Tを投与する実験をした直後に爆死した…いや、爆死を装って消えた」
コナン「…それ以降、あの2人は組織に戻らず貝塚で一般人として生きていた。
恐らくは科学者としての興味を圧倒的に親としての愛情が上回ったんだろうよ。
だからこそ、syamuさんをずっと家に置き自由にさせてきた…」
服部「…なるほどな。syamuへの愛情が両親に人間としての心を取り戻させた。
そして死を偽装して一般人として生きることに決めた…」
コナン「焼肉さんは公務員になり、カスゴリさんは専業主婦になり…2人の妹も設けた。
傍から見れば幸せな普通の一家と奇行モグラだっただろうが、両親はsyamuさんを大事にしてたんだろうぜ?
何せよ、syamuさんを『あえて』家に置き続け、さらにYoutuberになるよう仕向けたんだからな…」
服部「あえて?」
コナン「ああ。外で普通に働かせていればsyamuさんが万が一組織の人間に見つかる可能性もある。
syamuさんを組織の人間が見ればAPTX5128104Tの被験者だとわかるだろう。
だから、2人は一計を案じた…」
服部「まさか…」
819
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:42:50 ID:ebaGogdQ
コナン「ああ。syamuさんを極力家の中に無職として置いておき組織の手から守る。
だが、それにも限界があったか、もしくは自分たちが消されたあとのことを考えたんだろう。
そこでsyamuさんをYoutuberとして有名にすることでsyamuさんに組織が手を出しにくい環境を作った…」
服部「なるほどな。Youtuberとして有名になれば凸者も世間の目も増える。
そうなれば組織も手を出しにくくなるってわけか…」
コナン「ああ。皆がsyamuさんに注目している状況。それこそが両親の狙いだった。
順調に行っていたが、予想外の事態が起こった…」
服部「syamuの最初の引退、か」
コナン「ああ。俺オナ民の凸やネカマの釣りなどの被害から2014年末に突然の引退…。
その後は貝塚勃起宿舎でsyamuさんを保護していたんだろうが、おそらく数年でそれも限界になった…」
服部「そこで能美島に戻った、ゆーことやな」
コナン「ああ。それにもしかしたら、あの両親は自分たちが組織に消されるだろうことを知ってた…」
服部「どういうこっちゃ?」
コナン「あの実家のある能美島に戻ったってのがその理由だ。
だってそうだろ?あの貝塚勃起宿舎にいれば同じ宿舎の人たちが巻き込まれる可能性が高い。
一軒家なら自分たちだけが死ぬだけで済むからな。
それに、一度調べたであろう能美島の実家に組織も戻ってくるとは思わないと予測して転居した…」
服部「…だがその苦労も虚しく、家族全員組織に消されたゆーわけか。
syamuが配信者になったのも無職だったのも全部両親の計算通りだったとはなぁ」
コナン「ああ。ま、syamuさんの家族の動向や考えに関してはオレの推論にしか過ぎねー。
単にsyamuさんがただの怠け者無職だった、syamuさんの両親は何の考えもなくあっちに移住したってことも考えられるけどな」
820
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:44:00 ID:ebaGogdQ
コナン「それと、syamuさんの両親が関わっていたAPTX5128104T…」
コナン「あの薬のことを考えるとな、少し背筋が寒くなるんだよ」
服部「え?どうしてや?」
コナン「…もしかしたら、逆だったかもしれねー…って考えんだよ」
服部「逆?」
コナン「もしシャムさんに使われていたのがAPTX4869だったら…」
コナン「もしオレに使われていたのが頭syamu_gameにするAPTX5128104Tだったら…ってな」
コナン「そうなってたらもしかして、名探偵って呼ばれてたのはシャムさんかもしれねー。
オレは今頃、お菓子やジュースを混ぜて遊ぶ精スプ無職だったかもしれねー…ってな」
服部「工藤…」
821
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:44:54 ID:ebaGogdQ
服部「はぁ。何を言うかと思えば。あほくさ」
コナン「え?」
服部「俺は信じてるで?工藤」
服部「俺が認めるお前は、例えどんな薬飲まされよーとな、どんな困難があろーとな…」
服部「絶対に、俺のライバルとして名を馳せる東の名探偵になってた…ってな」
コナン「服部…」
コナン「ああ、オレだってそのつもりだ。
体が小さくなろうと必死に真実を追い求めてる今みたいにな…!」
服部「しっかしあのシャムが組織を潰すために動いてたゆうんは驚いたなぁ。
まさかあの精スプムーブも奇行も全部組織を潰す計算の上だなんて俺も驚いたわ。
そんな名探偵が同じ大阪の貝塚におったなんて、西の名探偵として俺もうかうかしてられへんなぁ」
コナン「ああ、あれか?」
コナン「全部ウソに決まってんだろ?」
服部「は…はぁ!?」
822
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:45:56 ID:ebaGogdQ
服部「う、ウソってどういうことや!?」
コナン「あれはスブターさんの心を折るための嘘だったんだよ。
あの時のスブターさんはシャムさんへの強すぎる執着心で精神を肉体が凌駕していた。
だからこそ、シャムさんへの不信感でそれを潰してやる必要があった…
そのためにこじつけも含めてsyamuさんの行動について適当なことを言ってやったんだよ。
syamuさんみたいなSの行動の真意なんてオレもわかるわけねーよ」
服部「工藤…お前なあ…」
コナン「良い作戦だろ?大成功だったぜ」
服部「じゃああれはどうなんや!?アイツ、お前の正体知っとったやろ?
あれはアイツが自分の推理でたどり着いたちゃうんか!?」
823
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:47:13 ID:ebaGogdQ
コナン「なあ服部、『クロエのレクイエム』って知ってるか?」
服部「クロエのレクイエム…なんかどっかで…ああ、シャムが昔実況しとったゲームやろ?」
コナン「ああ、謎解き要素のあるフリーゲームだ。
シャムさんはそのゲーム中、犯人を推理するミニゲームである行動をとった。わかるか?」
服部「あー…確か…容疑者全員総当りした、やろ?
推理放棄で総当りってゲームの本質無視しとったのは笑えたけどな」
コナン「そう。シャムさんはオレの正体に関しても同じことをやっただけだ」
服部「まさか…」
824
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:48:19 ID:ebaGogdQ
コナン「ああ。おそらく、APTX4869の被験者全員総当りで調べてたんだろうぜ。
それでオレを調べている時、偶然に偶然が重なったかS特有の超理論かでオレを工藤新一だと推理できた…」
服部「じゃああの貝塚勃起土竜の今回の事件での行動は…」
コナン「全部いつもの奇行だろうな。
シャムさんなりに目的はあったんだろうけど、そんなのはオレにも推理できねーよ」
服部「まあなぁ…あのsyamuの行動を予測なんて誰一人出来ひんかったからなぁ…」
825
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:49:40 ID:ebaGogdQ
コナン「今回の事件の状況を全部聞いた人なら十人が十人とも、シャムさんはただ奇行をしてただけって言うんだろうな」
コナン「でもな、オレにはそうは思えねーんだ」
服部「え?」
コナン「もしかしたら、オレの推理した通りにsyamuさんは名探偵ですべて計算ずくで黒の組織を追い詰めるためにやっていたことかもしれねーし…」
コナン「すべてがそのための行動でないにせよ、ある程度推理して組織を潰すために自分なりに動いていたかもしれねー…」
コナン「まあ、確かに全てがS特有の奇行で偶然にも組織を追い詰めちまった可能性だってあるが…」
コナン「仮に奇行だったにしてもさ、オレは思うんだ」
コナン「家族に、他人に迷惑ばかりかけてきて自分では何一つやってこなかったあの人が…」
コナン「今回初めて他人のために必死に行動したのかもしれねー…ってな」
コナン「他の誰も信じなくても、オレだけは信じてーんだ」
コナン「syamuさんが、この米花町を守った…ってな」
服部「工藤…。」
826
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:51:53 ID:ebaGogdQ
服部「…事件に大きく関わった工藤がそう言うならそうなんやろな。
オレがどーこー言えることやない。
ま、もうsyamuもおらんで真相は確かめようはあらへんけどな」
コナン「いや、オレはそうは思わねーぜ?」
服部「ん?どーいうことや?」
コナン「あの人は…syamuさんは今もどこかで元気に生きてる気がするんだ」
コナン「だってあの人は、この町を守った…」
コナン「そう、最高の…」
(展望台から見える青い青い大空を見上げ、微笑むコナン)
827
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:52:47 ID:ebaGogdQ
コナン「最高の、大物YouTuberなんだからな!!」
828
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 21:54:08 ID:ebaGogdQ
(エンディングテーマ「ZERO」(B'z)とスタッフロールが流れる)
https://www.youtube.com/watch?v=TUmni8kmlN4
829
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:04:53 ID:ebaGogdQ
【1週間後・毛利探偵事務所】
蘭「お父さんがYouTuberデビューして初めて出演するCM?」
小五郎「ああ、今日から全国オンエアだ!世界初の名探偵YouTuber!
探偵事務所やめて配信だけで食ってくのも悪かねーな!ナーッハッハッハ!」
コナン「(ま、このオッチャンなら探偵よりよっぽどお笑いやYouTuberの方が向いてそうだけどな…)」
蘭「あ、このCMじゃない?推理ゲームのCM」
小五郎「おお、そうそう!このCMだ!どれどれ…」
830
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:06:33 ID:ebaGogdQ
テレビの中の小五郎「謎の孤島で起こった連続殺人事件!この名探偵Youtuber、毛利小五郎が推理してみせましょう!」
テレビの中の小五郎「犯人は…」
テレビの中の小五郎「ふにゃ…」バタン(倒れる小五郎)
小五郎「良いだろ!俺の演技!何度もこの倒れる演技を撮り直したんだからな!」
コナン「(自慢することかよ…)」
ピカー(映像の中で倒れた小五郎が光と共に消滅し、小五郎を女体化したようなデザインの美少女の3Dアバターに変化する)
小五郎「へっ!?」
831
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:07:22 ID:ebaGogdQ
テレビの中の3D美少女アバター「こんにちは〜!名探偵Youtuber、眠野(ねむりの)コゴで〜す♪」(小五郎ボイス)
蘭「ば、バーチャル…」
コナン「Youtuber…」
テレビの中の3D美少女アバター「本格推理アドベンチャー!
『野獣島連続殺人事件〜蘇りし野獣ママとジャイアンママ〜』好評発売中!」(小五郎ボイス)
小五郎「な…なんだこれは…」
832
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:08:15 ID:ebaGogdQ
小五郎「…か…か……」プルプル
蘭「お、お父さん!怒っちゃ…」
コナン「(流石にこれはおっちゃんもブチギレてもしょうがねえな…こんな萌えデザインの女にされたんじゃ…)」
小五郎「可愛いじゃねえか!!」
蘭「え」
コナン「へ?」
小五郎「いや〜女になっても可愛いな俺…ナーッハッハッハ!!」
蘭「きっ…(絶句)」
コナン「(ハ、ハハ…ま、本人が良いならいっか…)」
【おしまい】
833
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:12:33 ID:ebaGogdQ
【おしまい……………?】
834
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:13:09 ID:ebaGogdQ
―――――――――――――――――――――――――――――――――
835
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:14:25 ID:ebaGogdQ
【おまけ】
(どこか別の世界。空に巨大な島が多数浮いている)
空を飛ぶ赤いトカゲ「なあなあグラン!その辺にしとこうぜぇ?」
少年「そうもいかないよ、ビィ。少しでも早く強くならなきゃいけないんだから」
赤いトカゲ「でもよぉ、最近一日中鍛錬してるだろぉ?」
少年「僕より先に同じ年のジータが青い髪の女の子たちとこの島から旅に出てるんだ。
僕も次の定期船でこのザンクティンゼルを出るんだ!
そのために早く強くならなきゃ!」
赤いトカゲ「まぁ、オイラも島の外のリンゴが食ってみたいから早く旅に出たいけどよぉ…」
???「ーーーーーーーオ」(上空から聞こえてくる声)
少年「大丈夫だよビィ、程々にしておくつもりだからさ」
赤いトカゲ「無理すんなよぉ?怪我でもしたら旅立ちが伸びちまうからな!」
836
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:14:56 ID:ebaGogdQ
???「ーーーーーーーオ!」(上空から聞こえてくる声)
少年「ん…?ビィ、空からなにか聞こえない?」
赤いトカゲ「別に何も聞こえねぇぞ?気のせいじゃねぇかぁ?」
???「ワーーーーーーーーオ!!!!!」(上空から聞こえてくる声)
少年「やっぱ聞こえ…ふぎゃあ!!」
ドスン!!!(空から降ってきたsyamuに少年が潰される)
赤いトカゲ「うわあああああ!!空からモグラが降ってきやがったぁ!!!?」
少年「」チーン
赤いトカゲ「うわああああああ!!モグラに潰されてグランが死んじまったぁ!!!!?」
837
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/10/01(木) 22:15:21 ID:ebaGogdQ
syamu「…」ムクリ
赤いトカゲ「うわぁ!?モグラが動きやがったぁ!?」
syamu「ウイイイイイイイッス!!!どうもー、syamuでーーーーすゥゥゥ!!」
赤いトカゲ「シャム…?いやそんなことどうでも良いんだよぉ!!グランを、グランを返せよぉ!?」
syamu「何がいけなかったんでしょうかね〜」
赤いトカゲ「お前が降ってきたせいに決まってるだろぉ!?グランを返せよぉ!!
グランを!オイラの…オイラの大事な相棒を…返せよぉ…」グスッ
syamu「不思議ですね〜」
ピカー(syamuの体から青い光が発せられ、その光でsyamuと少年が生命のリンクで繋がる)
赤いトカゲ「な、何だぁ!?この光は…!?」
少年「あれ…?僕、何をして…」ムクリ
赤いトカゲ「グ、グラン!?お前、生き返ったのかぁ!?」
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