[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【SS】劇場版名探偵コナン「零人目の配信者(ユーチューバー)」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 21:40:11 ID:YugBbSnc
【予告映像】
ベルモット「この男は大物YouTuberにしてコードネーム『サッポロ極ZERO』。
通称『ゼロ』と呼ばれる男…」
コナン「米花ホテルで開催された大人気ユーチューバーたちの公開生放送パーティーイベントで起こった連続殺人事件。
公開配信中に子供に人気のNo.1ユーチューバーが殺害され、血の惨劇が幕を開ける…!」
炎上系プロレスラーユーチューバー「シャ、シャムだ…syamuさんがよみがえって殺したんだあぁあぁ!!!!!」
コナン「世界に生配信された殺人映像には、サングラスをかけた伝説の大物ユーチューバーが写り込んでいた…!」
488
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:36:01 ID:h2AGnbtE
もう始まってる!
489
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:36:58 ID:NiE/aJec
【同日同時刻・喫茶店ポアロ】
梓「安室さーん」
安室「…。」
梓「安室さん…?」
安室「あ、すみません梓さん。どうしました?」
梓「いえ…ちょっと最近の安室さん、ぼーっとしている事が多いなって。お疲れですか?」
安室「ああ、最近ちょっと夜更かし気味で。最近録画した連ドラを見るのにハマっていて…」
梓「ダメですよ、夜はちゃんと寝ないと」
安室「ええ、仕事にはちゃんと影響のない程度にしておきますよ」
安室「…。」
490
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:37:39 ID:NiE/aJec
(回想)
バーボン(安室)「へぇ、それはお会いしてみたいですね。その『ゼロ』さんに…」フッ
ベルモット「フフ…その必要はないわ」
バーボン「え?」
ベルモット「読めないあの男のことだもの、近い内にあっちから貴方に接触するかもね」
バーボン「あちらから、ですか…それは楽しみですね」
(回想終わり)
491
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:38:33 ID:NiE/aJec
安室「(組織の新入りの幹部『サッポロ極ZERO』か…)」
ガチャッ(ポアロの入り口が空いて誰かが入ってくる)
梓「いらっしゃいませ、何名様で…」
syamu「オイイイイイイイイイイッス!!!どーもー、syamuでーーーーす!!」
梓「きゃああっ!?」
安室「!!」
安室「(この黒服…まさかこの男が『サッポロ極ZERO』…?)」
492
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:39:13 ID:NiE/aJec
梓「あ、あの…何名様、ですか…?」
syamu「おほ^〜(勃起)」
梓「ひっ!?」
syamu「俺でオナニーはしたらダメだで」
梓「あ、あの…一名様…でしょうか…?一名様でしたらあちらの…」
syamu「コイニハッテンシテ…素敵なことやないですかぁ。十分ニチィ!パワーを貰えますよぉ〜」
梓「うう…」(怯え顔)
安室「(…。)」
安室「(いや、違う…)」
493
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:39:49 ID:NiE/aJec
syamu「私はイケメンではございません。ですが、心はイケメンでございます」
梓「ひぃぃ…」
安室「(このギリ健が組織の幹部『サッポロ極ZERO』だとは考えにくい…)」
安室「(ベルモットが言うには僕以上の切れ者だという話…)」
安室「(それに短期間で幹部まで上り詰めた力量。恐らく頭脳だけでなく全てに長ける人物)」
安室「(きっと僕よりも全てが上回っているような人物に間違いない…!)」
安室「(だがアレは明らかに見た目も頭もギリ健…組織の一員だとしても精々捨て駒レベルの末端)」
安室「(秘密主義の組織に属しているのにあんな黒ずくめの格好で騒ぎ立てて奇行をするなんて絶対にありえない、まして幹部なら尚更だ)」
安室「(…そう、あれは間違いなく『囮』…!!)」
494
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:40:34 ID:NiE/aJec
安室「(アレを囮に僕を観察しようとしているのだろう)」
安室「(つまり本物の『サッポロ極ZERO』はあの男以外…この店内にいる誰か…!!)」
(食事をする若い女性の2人組、コーヒーを飲む老人、眠そうにしているサラリマンなど店内にいる数名の客たちを鋭い目で見る安室)
安室「(いや、もしかしたら店外から見ている可能性もある…)」
(店の外の大通りを見る安室)
syamu「あ、いまのでキュンと来たね?なんたって俺自身が神だから」
梓「…うう…ぐすっ…」(怯えて泣きそうな表情)
495
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:42:14 ID:NiE/aJec
安室「(しかし、あの『サッポロ極ZERO』…『ゼロ』が何故僕にこっそり接触を…?)」
安室「(!!)」ハッ
安室「(もしかしたら、あのRUMが動いている…?)」
安室「(『ゼロ』は独自の調査で僕を怪しんだ…
あのモグラ顔の男を囮に僕を監視し、
少しでも何か尻尾を出せばRUMの許可を得て消すつもりか…)」
安室「(『ゼロ』は僕が公安であることを薄々勘付いている可能性すらある…)」
安室「(それだけの頭脳を持っていると見てまず間違いない)」
安室「(…これが最も有り得る話だ)」
安室「(流石にあの口肛門の男がベルモットが有能だと評価する『ゼロ』だとは考えられない)」
安室「(となると、僕がすべきことは…)」スッ
496
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:42:52 ID:NiE/aJec
安室「どうしました、梓さん?」
梓「あ、あの…安室さん…変なお客様が…」オロオロ
安室「ああ、大丈夫です。僕が対応しますよ。梓さんはキッチンの方お願いします」ニコッ
梓「すみません…」
安室「いらっしゃいませ!一名様でしたらあちらのお席へどうぞ!」ニコニコ
syamu「何で俺が年下の、俺より年下とコラボせなあかんねん」
安室「はは、年下ですみません。さああちらのお席へどうぞ」
syamu「おい!偉そうにYO!席案内してるんじゃねえぞ!
あウォウウォウウォウ!ウォウウォウウォウ!あランラカランラカランランラン、ウォウ!」
安室「ふふ…」
497
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:43:51 ID:NiE/aJec
安室「(面白い…)」
安室「(そちらがその気なら、先に尻尾を掴ませてもらいましょう。『サッポロ極ZERO』…)」
安室「(いえ、『ゼロ』さん…僕と同じあだ名を持つ者。勝負と行きましょうか)」
安室「(『零(ゼロ)』と『ZERO(ゼロ)』の対決でね…!)」
498
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 15:45:00 ID:NiE/aJec
関西編が終わってモグラフェイスVSトリプルフェイスの対決が始まるのでここまでです
また1〜2週間くらいお待ち下さい
次辺りから事件が起こって終盤に入っていくと思います
499
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 16:06:47 ID:h2AGnbtE
安室さんの囮syamu評が直球すぎて草
黒幕syamuへの過剰評価と合わせて面白すぎる
500
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 16:58:15 ID:k31YCTEQ
ギリ健じゃねーだろこれ…
501
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 17:04:22 ID:qFBK7F6U
これで深読みじゃなくてマジでゼロと別人だったら草生える
502
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 20:10:01 ID:K2x4j1eI
ファッ!?
503
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/08(日) 21:09:08 ID:JTM2xFdw
もう終わってた!
shameさんの評価ボロクソで草
504
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:31:00 ID:6TkC53cA
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
505
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:31:24 ID:6TkC53cA
(テーブル席)
安室「(さて…とりあえずこのモグラフェイスの男を適当にあしらいつつ…)」
syamu「アヤアイアイ!アイアイアイ!」
安室「お客様、こちらメニューです」
syamu「アラヤソラヤッタライタイ!!」
安室「ご注文はいかがなさいますか?」
安室「(…さりげなく周囲を伺い、『サッポロ極ZERO』の正体を掴む…!)」
506
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:32:08 ID:6TkC53cA
syamu「ミート、スパゲティ!ハイ!カツカレー!えー、親子丼!」
安室「すみません、ミートスパもカツカレーも親子丼もうちのメニューには…」
安室「!!!?」
(数日前の昼間の回想)
安室「中まで火が通っていたらそれをパンで挟めば、オリジナルメニュー『カツカレーサンド』の完成です!」
(回想終わり)
安室「(それだけじゃない…ミートスパは僕の昨日の昼食…)」
安室「(親子丼は公安の同僚と食べた昨日の夕食だ…)」
安室「(まさか…)」
安室「(『サッポロ極ZERO』は僕の全てを見通している…!?)」
507
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:33:03 ID:6TkC53cA
安室「(いや、単にこの男が奇声を発していてそれが全て偶然僕の作った料理や取った食事と一致しただけという可能性もないことはない…)」
安室「…すみません、ミートスパもカツカレーも親子丼もうちのメニューにはないんですよ」
syamu「カレーライス!ハンバーグカレー!カツカレー!えー…チキン南蛮カレー!あー唐揚げカレー!えっミックスピザ!チーズコーンピザ!あーオッケー!」
安室「カレーライスとハンバーグカレーならメニューにありますがそれ以外は…」
安室「!!!??」
安室「(この男が言っているメニュー…)」
安室「(先日打ち合わせと息抜きを兼ねて公安の同僚と行ったカラオケボックスのメニューと完全に一致している…!?)」
安室「(どこから…どこから見られていたんだ!?)」
安室「(やはり…僕の素性がこの店のどこかにいる『サッポロ極ZERO』に完全に見抜かれている…!!)」
508
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:33:33 ID:6TkC53cA
安室「ではカレーライスでよろしいでしょうか?」
syamu「ソソソソ…」
安室「では少々お待ち下さい!」
syamu「アジャース!アジャース!」
安室「(このモグラ顔の男はどうでもいい…どうせ組織の末端だ)」
安室「(『サッポロ極ZERO』…一刻も早く見つけなければ…)」
509
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:33:59 ID:6TkC53cA
安室「梓さん、カレーライス一人前お願いします!」
梓「はーい!」
安室「…ふぅ」
syamu「オォウイエ イヤイヤ ヒィンウゥッハッ!ヒヒィイェッ!アッハッハッポン!」
安室「(あのモグラ顔の男と接客していた時にさりげなく周囲を観察していたが…)」
安室「(何人かの客がこちらをキョロキョロと伺っていた…)」
安室「(あの中にヤツがいることは間違いない、十中八九…あのモグラ顔の男は囮…!!)」
安室「(組織があんなギリ健を幹部として引き入れるはずがない…)」
510
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:34:30 ID:6TkC53cA
syamu「オゥ!イヤァ!オウオウオウイヤ!ウェイ!イヤァ!イェス!」
安室「(…客がこちらを見ていたのはあの男が奇声を発していたから驚いてかもしれないが…)」
安室「(いや、それすらも計算通りのはず…)」
syamu「Do it !Do it !!ヒィェェヘッヘッヘハハッ!ヘシュャャャンハッハッハッハッハッハ!!」
(周囲の客が迷惑そうな顔でsyamuを見ている)
安室「(あの男が奇声を発して暴れていれば、こちらを伺っていても不自然に思われない…)」
安室「(単に奇声を発する珍獣を見ているだけと思われるからだ)」
安室「(確実に…この中に『サッポロ極ZERO』がいる…!!)」
511
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:35:03 ID:6TkC53cA
安室「おまたせしました!カレーライスになります!」コトッ
syamu「それでは早速、いただきますゥゥゥゥゥゥ…」
安室「それではごゆっくり!」ニコッ
安室「……。」
syamu「クチャ…ペチャ…ズズッ…」
安室「(もう30を過ぎているだろうに食べるのに汚い音を立てて…食べ方に品性の欠片も感じられない…)」
安室「(躾どころか教育すらまともに受けたかどうか怪しいな…)」
syamu「あのですね、カレーのうまみがミックスされて何ていうんだろ、
ものすごいうまみが生まれてますゥゥゥ…」
syamu「これはねぇ、そやねぇ、お好みで、粉チーズを掛けると、マイルドになって、
美味しいかもしれません。それ、そうはお好みで、ね。粉チーズをかけて下さい」
安室「(…恩義のあるこの店のカレーの味の改善点をこんな男に言われると腹が立つな…)」
安室「(…いや、この男のことなどどうでもいい、早くあの男を…『サッポロ極ZERO』を探さないと…!)」
512
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:35:56 ID:6TkC53cA
安室「(『サッポロ極ZERO』の特徴は…僕の全てを見抜き短期間で組織の幹部に収まるほどの天才的頭脳と洞察力を持った人物…)」
安室「(追い詰める手段の老獪さ…となればあの老人か…?)」
(テーブル席でコーヒーを飲む老紳士を見る安室)
安室「(いや、あの眠そうにしている若いサラリーマン…?)」
(テーブル席でうたた寝をするサラリーマンを見る安室)
安室「(…もしくはベルモットのような変装術を使ってあの大学生に化けているのかも…)」
安室「(二人組というのも怪しまれない偽装だと考えられる…)」
(テーブル席で談笑する2人組の女子大学生を見る安室)
安室「(…いや、さっきから店の外で待ち合わせをしているらしい中年の主婦らしい人物…?)」
(店の外に立って腕時計を気にしている中年女性を見る安室)
安室「(どこだ…どこにいるんだ…!?)」
安室「(僕にさえ全く尻尾を掴ませない…一体何者なんだ…!?)」
513
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:36:43 ID:6TkC53cA
(15分後)
syamu「はい、というわけで、ごちそうさまでした」
安室「(ダメだ…全くわからない…一体誰が…)」
syamu「点数の方なんですけども、そうですね…百点満点中、90点ですゥゥゥ…。
このカレーなにか足りないな〜と思うんですよ、自分的に。
それが何かと言ったら、やっぱり『お笑い』ですね。
おふざけが足りない」
安室「(公共の面前でふざけた奇行をしておいてよくもまあメニューにおふざけが足りないなどと言えるな…)」
安室「(しかし食べ終わったとなると…もう時間がない…)」
安室「こちらお下げしてよろしいでしょうか?デザートなどはいかがで…」
安室「!!!?」
514
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:37:15 ID:6TkC53cA
syamu「今回はまずマーガリン、小岩井のマーガリンをつけて、まずつけて、
マーガリンつけて、まあ小岩井マーガリンっていうかマーガリンをつけて…。
…だからまず食パンの上にマーガリンを塗って、その上に餡子を塗って…。
トーストして、マーガリンを上に塗ってこれを…」
安室「(持ち込んだ食パンとマーガリンと餡で小倉トーストを作り始めた…!?)」
安室「(いや、違う…それだけじゃない…!)」
syamu「えー、アクエリアスゼロを買いました。まあ、アクエリアスは2種類あると思います。普通のアクエリアスとこちらの、アクエリアスゼロがあると、思います。
で、こちら2点目が、三ツ矢、ミルクサイダー、を買いました。
えーーー…ま炭酸のジュースを買おうと思ったんですけども。
最初はCCレモンを買おうと思ったんですけども、こっち飲んだことがないので、
この三ツ矢サイダー…三ツ矢ミルクサイダーを買いました。
ほんでこの2点を使って何のジュース、何のオリジナルジュースを作るかといいますと、
炭酸、スポーツドリンクを作ってみようかなーと、思いました」
安室「(さらに持ち込んだジュースを交ぜ始めた…?一体何が目的なんだ…!?)」
515
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:37:55 ID:6TkC53cA
安室「(喫茶店に食べ物や飲み物の市販品を持ち込んで交ぜて食べるなど絶対にありえない…)」
安室「(フードコートなど許可されている場所こそあるが、一般的に飲食店に市販物を持ち込んで食べるのはマナー違反だということは誰でも知っていることだ)」
安室「(それに明らかに食べ物で遊んでいるだけの無意味な行為…意味があるとは思えない…)」
安室「(常識的に考えれば意味もなく30を過ぎたいい大人が公共の場で奇声を発しながら食べ物で遊ぶなんて絶対にありえない…)」
安室「(しかしこの男は組織トップクラスの切れ者の手駒…意味がない行為をするとは思えない…)」
安室「(…なぜこんな意味のない行為を…?)」
安室「(考えられるとすれば…)」
安室「(これは何らかの暗号…!!)」
516
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:38:41 ID:6TkC53cA
安室「(何だ…何を意味している…?)」
安室「(もしや…『サッポロ極ZERO』がこのモグラを通じて僕にメッセージを送っている…?)」
安室「(そうに違いない…。考えてみれば『アクエリアスZERO』という商品名…『ZERO』が入っている)」
安室「(こんな偶然はありえない…おそらく、アクエリアスZEROは『サッポロ極ZERO』からのメッセージということだろう…)」
安室「(ミルクサイダーはおそらく『見る』『スパイだー』…『観察の結果スパイだと分かった』という意味…ミルクサイダーと掛けた洒落…)」
安室「(『サッポロ極ZERO』からの『観察の結果お前のことを公安のスパイだと確信したぞ』という僕への最後通牒…死の宣告…!)」
安室「(まずい…このままでは…!)」
安室「(僕は、消される…!!)」
517
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:39:31 ID:6TkC53cA
syamu「ようこそ!わたくしの!チャンネルへ!ワーオ!!」(いきなり立ち上がる)
安室「(チャンネル?この男は一体何を…)」
安室「(チャンネル…領域…)」
安室「(!!!?)」
(原作からの回想)
赤井「此処から先はこちらの領域(エリア)だ…)」
(回想終わり)
安室「(『サッポロ極ZERO』は赤井秀一の生存にすらも気付いているというのか…!?)」
安室「(…くそ…『サッポロ極ZERO』はどこに…少なくともこの店の中にも外にもそれらしい男は…)」
syamu「それじゃ!私のゲーム実況はぁじまるゾ!!本編!行ってみよう!ヲーッホッホッホッホ!ホウッ!!」
安室「(まさか…!?)」ハッ
syamu「目の前におるジャァァン…」
(いつの間にか安室の目の前にいるsyamu)
安室「(こ、この男が…!?)」
安室「(最初から堂々と僕の前に顔を表していたというのか…!?)」
518
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:40:16 ID:6TkC53cA
安室「(まずい…)」
安室「(正体を知られた上にこれだけ近くまで接近されている…)
安室「(逃げられない…ここで消される…僕はここまでなのか…!?)
syamu「いやいやそれはさ、キミの甘えじゃないか?ということや」
安室「そうだな…確かに僕には甘えと慢心があった…僕の負けだよ」
syamu「ンー、改めて考えるとすごいな、って思うなあ。俺はやっぱ」
安室「ああ、キミは凄いよ。僕を完璧に上回って見せた…。
僕のことは組織に報告するなり消すなりどうにでも…」
519
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:40:46 ID:6TkC53cA
syamu「苦しいときも悲しいときも笑っちゃえば、プラスになりますからねー」
安室「え?」
syamu「信じること、信じ続けること。それが本当の強さだ」
安室「本当の強さ…」
syamu「――自分の身は、自分で守れるはずです」
安室「……え?それはどういう…」
syamu「ほいじゃ、まったのう〜!」
(安室の横を通り過ぎ、店から出ていくsyamu)
安室「あ…」
520
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:41:18 ID:6TkC53cA
梓「あ、お客様!お会計…」
安室「ああ、良いですよ。僕が払っておきます」
梓「安室さん!そんな…」
安室「良いんですよ。僕も彼から勉強させていただいたことがありましたから」
梓「あのお客様から…?ただ叫んだり汚くカレーを食べたり、
店の中で勝手にジュースを交ぜたりしてただけだと思うんですけど…」
安室「(『サッポロ極ZERO』…ヤツは敵ではないというのか?)」
安室「(一体、何者なんだ……?)」
521
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:47:40 ID:6TkC53cA
(夜の米花町の大通りを走るベルモットの車。車内ではベルモットが運転し、ジンとウォッカが後ろの座席に座っている)
ウォッカ「syamu_game…いえ、『サッポロ極ZERO』はどこへ行ってるんです?」
ベルモット「さあ、どこへ行ってるのかしらね?でも計画に支障はないはずよ」
ウォッカ「最初に引退した後のことを聞きたかったのに残念ですね、兄貴。
丸坊主の復活動画で出てきた例の引きこもり支援施設のこととか幻の焼肉動画の…」
ジン「フン…そんなことはどうでもいい。ちゃんと計画は進んでいるんだろうな?」
ベルモット「ええ、キャンティとコルンも呼び寄せてあるわ」
ウォッカ「そういえば兄貴、キールとバーボンにも計画を伝えたんですかい?」
ジン「さあ、どうだったかな…いっそあいつらも巻き添えで死んでも構わねえんだがな…」
ウォッカ「兄貴!?」
ジン「フン、冗談だ。奴等なら勝手に嗅ぎつけて逃げるだろうよ。
巻き込まれて死ぬようなマヌケは組織には不要だ…」
522
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:50:48 ID:6TkC53cA
ベルモット「あの二人なら心配は要らないでしょう。
それよりも計画は第二段階が始まったわよ?」
ピッ(カーラジオをつけるベルモット)
ラジオのニュースキャスター『…本日夕方に杯戸町のデパート屋上で発生した爆発事件ですが、
トークショーを行っていた衆議院議員の九山穂鷹(きゅうやまほたか)代議士の死亡が確認され、
その他にも多数の死傷者が出ている模様です。
現在警察救急では現場検証及び死傷者の救護活動を…』
ウォッカ「へへ、順調みたいですね。兄貴」
ジン「ああ…足音が聞こえてくるようだぜ…」
ジン「この町の…米花町の終わりへのカウントダウンのな…」フッ
523
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:51:22 ID:6TkC53cA
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
524
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 14:52:19 ID:6TkC53cA
syamuさんが安室さんに勝ったので今回はここまでです
次から終盤に入っていきます
また1〜2週間くらいお待ち下さい
頭がいい敵キャラがこっちの行動を無駄に深読みしすぎて負ける展開って良いですよね
syamuさんVS安室さんは一番書きたかったシーンでした
525
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:02:31 ID:d5PjKQjY
もう始まってる!
526
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:15:44 ID:d5PjKQjY
もう終わってた!
syamuさんが終始奇行に走ってただけなのに頭脳派の安室さんが負けを認めたの草
普通は梓さんみたいな感想になりますよね
次から終盤ということで盛り上がっていきそう
527
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:18:58 ID:Mcs32JW.
サラッとほだかっぽいの殺されてて草
528
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 15:54:01 ID:rTICjdn2
おそロシア
529
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 16:07:15 ID:nQ.6Lb82
はじめまして(^3^)/
嬉しいことに新しい家族が5月に誕生予定です(*>∀<*)
今も天使のような娘と小太りの夫(笑)に囲まれて幸せです(*´∀`*)
赤ちゃんを授かりやすい方法とか教えちゃうのでかわりにいらないベビー用品&日用品あったら送ってくだちゃいなヽ(o´3`o)ノ
染谷美帆
080-3145-2411
染谷祐介
(株式会社CG サポート社長です笑)
080-3473-9769
派遣会社社長なので仕事ない人連絡してちょ
04-7126-7600
住所
千葉県柏市大室1154-2
530
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/15(日) 22:12:06 ID:uWjJw9Cw
ウォッカがウォンツに見えて嗤っちゃうんすよね
531
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/16(月) 14:02:25 ID:SjEAiCV2
安室さんはなんでsyamuを叩き出さないんですかね…
532
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/16(月) 14:25:31 ID:QP51O3dY
>>531
他の客の前で明らかな障害者差別を行ったら最悪畳まざるを得ない状況に発展しかねないからね、しょうがないね
533
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:47:51 ID:CmEWXZoI
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
534
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:48:24 ID:CmEWXZoI
(数時間前・杯戸町のデパート屋上)
司会のお姉さん「本日は『日本の未来を考えるトークショー』ということで、
無所属の衆議院議員、九山穂鷹代議士にお越しいただきました。
では九山代議士、お願いします」
支援者たち「パチパチパチパチパチ」
九山代議士「北方領土を取り戻すにはsyamuさんのほならね精神が必要なんです。
ほならね?自分が領土を取り戻してみろって話だというのが心の民主主義だと私はそう言いたいですけどね」
九山代議士「syamuさんを国政に!アジャース!アジャー…」
ドカーーーン!!!(ステージ一体が爆発し巨大な爆炎に包まれる)
司会のお姉さん「きゃああああああああ!!!」
535
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:49:26 ID:CmEWXZoI
(九山議員が爆死した事件の翌日・杯戸町の路上)
ピアニスト・ゆううた「授業中に〜出したら〜学生生活終わるナリ〜♪」(路上に置かれたピアノを弾きながら)
通行人A「お、おいあれピアニストのゆううたじゃね?」
通行人B「ウソ!こんなとこで弾き語りしてるんだ。何かのイベントかな?」
通行人C「知らないの?ストリートピアノを弾くイベントなんだってさ」
ピアニスト・ゆううた「ブリブリブリ!ブリュリュリュ…」
ドカーーーン!!!(ピアノが爆発し巨大な爆炎に包まれる)
周囲の観客たち「ああああああああああああああ!!」
536
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:49:53 ID:CmEWXZoI
(ピアニストゆううたが巻き込まれた爆発事故の翌日・杯戸町の公園内)
YouTuber・黒木士(くろきし)「syamuさああああああああん!!どこですかああああああ!!!
オフ会ゼロ人じゃない!俺がいるうううううううう!!!!」(公園内を絶叫して走り回りながら)
(syamu語録等を絶叫しながら10分以上走り回った後、ベンチに座る)
YouTuber・黒木士「ぜぇ、ぜぇ…はい、みなさんおはこんばんにちは黒木士です。
黒木士チャンネルを始…」
ドカーーーン!!!(ベンチが爆発し巨大な爆炎に包まれる)
近くを散歩していた老人「ひっ!?…ひいい…!!!」(腰を抜かす)
537
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:50:24 ID:CmEWXZoI
(公園での爆発事件の翌日・杯戸町のデパート屋上。焼け跡となっており、大勢の警察官が焼け跡を調べている。)
目暮「この3日間に立て続けに杯戸町で起こった3件の爆発事件。
死傷者が数多く出ているにもかかわらず全く手がかりが見つからんのだ」
小五郎「それでこの私を呼んだというわけですな。
お任せ下さい警部殿!爆弾犯など私がすぐに捕まえてみせましょう!」
目暮「ああ、頼む。証拠が殆ど見つからずに困っていてな…是非とも君の力を借りたいのだ」
蘭「すごい爆発の跡だね、コナンくん…」
コナン「うん…」
(黒く焼け焦げたステージを見つめるコナン)
コナン「(九山代議士は過激な物言いと行動で度々物議を醸していた人物だ…)」
コナン「(爆殺されるほどの恨みもどこかで買っていたのかもしれないが…)」
コナン「(犯行に使われたのは、スイッチで操作できる爆弾)」
コナン「(これだけ大掛かりな爆発を引き起こせる爆弾…)」
コナン「(少なくとも単なる一個人が用意できるような代物じゃない…)」
538
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:50:52 ID:CmEWXZoI
目暮「まず一連の爆破事件で最初に狙われたのがこのデパート屋上だ。
3日前にここで無所属の衆議院議員、九山穂鷹代議士が講演会を行っていたのだが、
講演会の最中にそこのステージに仕掛けられていた爆弾が爆発し九山代議士が即死、
他にも数十人の死傷者が出た」
小五郎「完全にステージが真っ黒に焼け焦げていますなぁ」
目暮「うむ、よほどの恨みを買った上での犯行なのだろうな。
…更に、その翌日となる2日前には第二の爆弾事件が起こった。
場所は杯戸町の路上。路上に設置していたピアノが爆発し、演奏者が即死した。
被害者はピアニストの須月裕太(すづき ゆうた)さんだ」
蘭「その人って『ゆううた』さんですよね?若者にも今人気の新進気鋭のカリスマピアニストの…」
目暮「ああ、そういった名前でネットを中心に活動して人気を博していたようだ。
路上のピアノを弾くイベントをやっていたようで、その最中の事件でな。
彼が人気者だったせいもあり、観客にも多くの怪我人が出たよ」
小五郎「代議士の次はピアニストか…」
目暮「そして、昨日発生した第三の爆発事件。
場所は杯土中央公園。ゴミ箱が爆発し、配信中の人気YouTuberが即死した事件だ。
被害者はYouTuber『黒木士(くろきし)』として活動していた黒木士(くろき つかさ)さんだ。
彼は毎朝同じ時間に同じベンチで近くの公園で雑談配信を行っていたようだから、
明らかに彼だけを狙った犯行に間違いないだろう」
蘭「結構有名なYouTuberの人まで…」
539
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:51:24 ID:CmEWXZoI
目暮「どの爆弾も遠隔操作式、つまり起爆スイッチで爆発するタイプだったそうだ」
小五郎「ということは、どの事件も被害者が一定の場所に来た際に犯人がスイッチを押して起爆したということか」
目暮「うむ、つまり犯人は爆発の際に近くにいたと見て間違いないだろう」
小五郎「そういえば、ピカキンさんを殺害した事件の犯人達も護送車に仕掛けられていた爆弾で爆死したと聞いていますが、まさか…」
目暮「はっきりとしたことはわからないが、爆弾の爆発の威力や残骸から見てほぼ同じタイプの爆弾が使われたことは間違いない。
犯人が捕まれば余罪として明らかになる可能性もあるな」
小五郎「米花町で起きた犯人護送車両爆破事件、杯戸町で起きた今回の一連の連続爆破事件。
隣町で立て続けに同じタイプの爆弾を使った爆破事件が起こっている。
となれば、当然関連はあるでしょうからな」
コナン「…。」
540
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:52:08 ID:CmEWXZoI
コナン「ねえねえ、その爆弾って近くでスイッチを押さないと爆発しないんでしょ?」
目暮「ん?そうだが…」
コナン「ってことは爆発したとき絶対に犯人は近くにいるってことじゃない?
だったら容疑者はわからないの?近くの監視カメラに怪しい人間が映ってるとか…」
目暮「うむ…それがな、どの場所も自由に不特定多数が出入りも行き来も出来る場所だ。
爆弾を仕掛けることは比較的どこの現場でも容易だろう。
唯一デパートのあちこちには監視カメラはあったそうだが、
あくまで万引き防止のためのようでここ屋上には設置されていなかったようでな。
特定の容疑者を挙げることは難しいだろう」
小五郎「怪しい人物が多すぎて容疑者が特定できない、そして証拠も見つかっていない、か…」
コナン「だったらさ、次に狙われそうな場所を予想して食い止めて現行犯で捕まえたらどう?」
小五郎「チョロチョロと子供が口を出すな!」
(ゴン)←げんこつですよん
コナン「あいたっ!」
蘭「ちょっと、お父さん!」
目暮「コナン君の言う通りそれも考えているのだが、狙われそうな場所の予想がつかなくてな…」
小五郎「狙われた人物も場所もバラバラでよくわからねーんだとよ!」
541
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:52:37 ID:CmEWXZoI
小五郎「衆議院の現役代議士に、カリスマピアニストに、YouTuber…接点なんてどこにも無いだろ。
どうせ頭がイカれた爆弾魔の無差別的犯行だろうよ」
目暮「ああ、社会的地位も職業も全く違う人物たちだ。どう見てもコレは無差別的な事件だ…」
小五郎「となると、杯戸町のあちこちの警備を強化するしか方法はなさそうですな…」
目暮「だが警官の配備にも限界が…」
コナン「(ったく、しゃーねーな…被害者の関連くらい俺オナ民ならすぐ分かるだろうってのに…)」
スッ(スマホを取り出すコナン)
542
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:52:45 ID:23BWHDMo
もう始まってる!
543
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:53:09 ID:CmEWXZoI
コナン「あははは!おもしろーい!」
蘭「コ、コナンくん!?どうしたの?」
コナン「だってさ、このツイッターおかしいんだよ?
この九山って国会議員さんさぁ、『アジャース!』とか『ほならね理論』とかsyamuさんの言葉をいっぱい使ってるんだもん!」
小五郎「フン、泥酔してオッパイが揉みたいとか叫んで暴れたり北方領土を戦争で取り返せと言ったり頭がおかしい議員だってテレビでやってたからな。
syamuなんてヤツの真似をしてるから頭がおかしくなって殺されたんだろうよ」
コナン「(九山議員にもsyamuに対してもひどい言い草だなオイ…)」
コナン「あー!このゆううたさんってピアニストはsyamuさんとコラボしたこともあるんだね!
syamuさんの名言集も弾き語り動画にしてたことがあるんだー!おもしろいなー!」
小五郎「syamu…?」
目暮「まさか…」
蘭「あ!そういえば聞いたことあります!YouTuberの黒木士さんってsyamuさんと昔仲が良かったって!」
コナン「動画でコラボしたり、黒木士さんがsyamuさんの名前を叫びながらイオンの中を走ったりしたんだよね!
オフ会0人じゃない!俺がいるううううう!!!って。
syamuさんのおかげでYouTuberとして有名になったんだって!」
小五郎・目暮「!!?」
544
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:53:40 ID:CmEWXZoI
目暮「そうか…国会議員、ピアニスト、YouTuber…一見何のつながりもなかった被害者たちがsyamuで全員が繋がるのか!」
コナン「あ、そっかぁ!この人たちってさ…」
コナン「全員、syamuさんを売名に利用して有名になった人たちなんだね!」ニコッ
小五郎「どの人物もsyamuを利用して成り上がった人物…!」
目暮「となると次に狙われそうな人物がだいぶ絞れてくる…」
小五郎「コナン、他にsyamuで成り上がった人物は誰かいないのか?」
コナン「ボク知ってるよ!AV女優の『あす稀』(あすまれ)さんってお姉さんがsyamuさんを利用して売名して有名になったんだ!
被害者の人たち3人と合わせて貝塚勃起営業四天王って言われてるんだって!」
目暮「貝塚勃起営業四天王…ということは、四人目…最後の標的はAV女優か…!」
小五郎「オイ、ガキが何でAV女優なんて知ってんだ?」
コナン「そ、その、syamuさんがYouTuberとして復活した時に日大の代理人と組んで仲良くしてた女の人みたいだから知ってたんだ…」
目暮「高木!今すぐあす稀さんの事務所に連絡をとって彼女の居場所を確認しろ!」
高木「はっ!」(自分のスマホを手に取る)
545
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:54:12 ID:CmEWXZoI
高木「警視庁の高木です。あす稀さんの所属事務所でよろしいでしょうか?
申し訳ありませんが大至急捜査にご協力いただきたい事がありまして、ええ、はい。
あす稀さんの生命に関わる問題でして、あす稀さんは現在どちらに…え!?」(通話中)
高木「警部!あす稀さんはファン感謝イベントで杯戸町郊外の野外ステージに行っているそうです!」
小五郎「野外ステージ…爆弾を仕掛けるには絶好の場所じゃねーか!」
コナン「目暮警部!あす稀さんが危ない!急ごう!」
目暮「うむ!おい、車を出せ!大至急イベント会場へ向かう!!」
高木ほか警察官たち「はっ!」
546
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:54:38 ID:CmEWXZoI
(パトカー車内。警察官が運転し助手席には高木刑事、後ろの座席にはコナンを膝の上に載せた蘭・小五郎・目暮警部が乗っている)
小五郎「警部殿、イベント会場にはイベント中止をするよう連絡はしたんですか?」
目暮「うむ、連絡をしたのだが大規模なイベントなので今更中止は出来ないとの一点張りらしくてな…」
高木「そもそも責任者が不在だとかで判断がつきかねるって言ってました…」
小五郎「ったく、爆弾魔に狙われてるかもしれねーってのによ。直接乗り込んで止めるしかねーってのか…」
コナン「(頼む…間に合ってくれ…!)」
547
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:55:12 ID:CmEWXZoI
(30分後・杯戸町郊外の巨大野外ステージ。AV女優のあす稀がステージの上に立ち、大勢の観客に向かって何か話している)
小五郎「何とか間に合ったようだな…」
目暮「ああ、そのようだ。高木、大至急運営にイベント中止を要請しろ」
高木「はっ!」
蘭「すっごく男の人がいっぱいいるんだね…」
コナン「う、うん…」
蘭「まるでアイドルみたいで…え!?」
(ステージ横には巨大なスクリーンがあり、あす稀の出演AV作品が大画面で流れている)
蘭「きゃあっ!コナンくん!あんなの見ちゃダメ!」(コナンの目を塞ごうとする)
コナン「わ、わあっ!?」
小五郎「おぉ?あの子中々良いカラダしてんなぁ。今度どっかでDVD借りて…」
蘭「もう、お父さん!コナン君もいるんだからそんなの借りてきたら追い出…」
ドカーーーーン!!!(野外ステージが爆発し、巨大な爆炎に包まれる)
小五郎「!?」
コナン「な!?」
蘭「き、きゃあああああああああああ!!?」
548
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:55:36 ID:CmEWXZoI
(爆炎とともに燃え上がっている巨大ステージ)
観客たち「うわああああああああ!!!!!!」
目暮「…っ…!待機させていた消防と救急を呼べ!今すぐにだ!」
警察官「は、はっ!」
観客の男A「う、うわあああああああ!!」
観客の男B「に、逃げろおおおおお!!!」
高木「皆さん!落ち着いて下さい!警察官の支持に従って逃げて…」
コナン「(くそっ!!オレの目の前で…!!)」
コナン「(あの爆発の規模…おそらくは即死。彼女はもう助からないだろう…)」
(巨大な炎に包まれるステージを見るコナン)
549
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:56:16 ID:CmEWXZoI
コナン「(今までの事件に使われた爆弾は遠隔操作式だった…)」
コナン「(となればこの中に犯人がいるはず…!)」
(逃げ惑う観客たちを見るコナン)
観客の男C「こ、殺される!!嫌だ!死にたくない!!!!」
観客の男D「おいさっさと行け!まだ爆弾犯がこの近くにいるかもしれねーんだぞ!!」
コナン「(だが、人が多すぎてわからねえ…!どうすれば…)」
???「突然の爆発…。米花町の…米花町の皆さん…いかが…、どうでしたか?」
一同「なっ!?」
550
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:56:52 ID:CmEWXZoI
(ステージ横の大型スクリーンに映るsyamuの映像。服装はいつものヨレヨレのTシャツ)
syamuの映像「大丈夫でしたか?爆発。なんっ…怪我はありませんでしたか?」
コナン「な…!?」
コナン「(なんでsyamuが…映像に…!?)」
観客の男E「おい、こいつって…」
観客の男F「syamuだ!大物YouTuberの!」
syamuの映像「わたくしが前々から言ってますように、自分の身は自分で守らんとあきませんよ」
観客の男G「自分の身を守る…?もしかして…こいつが…syamuがやったのかよ!?」
観客の男H「あす稀ちゃんを返せ!クソモグラ!」
高木「み、皆さん!落ち着いてください!警官の指示に従って退避して下さい!!」
551
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:57:10 ID:CmEWXZoI
小五郎「警部殿!この映像、犯人からの挑発に間違いありません!
被害者たちを『自分の身を自分で守れなかったバカ』だと言わんばかりの発言!
そして、事件を示唆するこの映像が爆発直後に現場で流れたということ!
やはりsyamuが犯人ですよ警部殿!」
目暮「ああ…爆発現場近くでこのような挑発をするとは…」
小五郎「となればあのピカキンさん殺害の犯人たちが爆殺された事件もsyamuが犯人に間違いはありませんよ!
最初に自分を殺人犯に仕立て上げようとした人物を爆殺し!
そして、自分を利用して成り上がった人物たちをも爆殺した!
動機は全て自分を利用した連中への復讐です!」
目暮「確かに…ピカキンさん殺害の3人が爆殺された事件も一連の連続爆破事件も、
爆弾の威力からして同一犯だと見られていた。
syamu_gameが犯人だと見て間違いはなさそうだな」
コナン「(…。)」
552
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:57:33 ID:CmEWXZoI
コナン「(確かに状況や狙われた人物たちの人物像から考えればほぼ間違いなくsyamuが犯人だ…)」
コナン「(ホテルでの殺人事件の時はsyamuに罪を着せるためにsyamuと背格好の似た男や音声素材が使われたが…)」
コナン「(この映像に流れているのは音声素材でもなければ似た男でもない…syamu本人のオリジナルの言葉…!)」
コナン「(動機は復讐、もしくは逆恨み…)」
コナン「(自分が配信者として死んだも同然なのに、自分を利用した人たちが大金を稼いで活躍しているのを恨んでの犯行…)」
コナン「(ピカキンさん殺害の犯人3人を殺したのは自分を犯人にしようとしたから…)」
コナン「(あの容疑者3人を爆殺した犯行は爆弾のテストも兼ねていた…)」
コナン「(そしてテストが終わった後、ターゲットの予定をチェックしてそれに合わせて各所に爆弾を設置…)」
コナン「(ターゲットの近くに潜み、スイッチで起爆して爆殺した…)」
コナン「(動機から言っても有り得る話だし、最も自然な推理だろう)」
コナン「(だが、本当にそうなのか…?)」
コナン「(本当に…syamuが…あの貝塚勃起土竜が、連続爆破殺人の犯人なのか…!?)」
553
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:57:51 ID:CmEWXZoI
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
554
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 12:58:30 ID:CmEWXZoI
今回はここまでです
次は冬コミに参加するので来年明けになるかもしれません
多分あと5〜8回くらい、1月末〜2月中には終わるかなと思います
555
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 13:07:23 ID:23BWHDMo
syamuさんが犯人っぽい状況だけど一つ疑問が・・・
あの人は計画犯罪できるのだろうか
556
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 16:12:50 ID:iDUZloA6
ワシもそこが一番引っ掛かりますね
557
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 16:36:12 ID:ASwRAwgI
犯人はsyamuと見せかけて実は裏に真犯人が居ました…って展開だとは思うけど
最後の最後で「Sだから」ですべてが解決したら大草原になりそう
558
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/12/23(月) 16:49:13 ID:97F2w1..
syameさんの妹なら出来そうだけどする意味がない
559
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:27:54 ID:PGaUDd/c
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
560
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:28:57 ID:PGaUDd/c
(事件から数時間後、警察署内の部屋。来客用ソファに小五郎・蘭・コナンが座っている)
室内のテレビ「今日午前11時頃に杯戸町で発生した爆破事件ですが、
警察では事件現場に残っていた映像から大物YouTuber『syamu_game』氏が何らかの事情を知っていると見て調べており広く情報を募って…」
(テレビに映るsyamuのふざけたウォンツフェイス)
小五郎「ったくよぉ、事情を聞くまでもなくあんな穀潰しとっとと捕まえりゃ良いんだよ!
犯人はあのsyamuで決まりだってんだ!」
蘭「怖いね、コナンくん…」
コナン「うん…」
コナン「(…syamuがとうとう容疑者として全国デビューか…)」
(スマホを取り出して眺めるコナン)
コナン「(NaNじぇいでも『syamu_game容疑者の懺悔ホモビを考えるスレ』が立ってすごいレス数になってやがる…)」
コナン「(よし、そのスレに『土竜陵辱〜巨根黒人男優と故意にハッテンして〜』とレスしておくか…)」
561
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:29:26 ID:PGaUDd/c
ガチャ(目暮警部が部屋に入ってくる)
小五郎「警部殿!あす稀さんは…」
目暮「先程病院で死亡が確認されたよ。即死だったそうだ。
至近距離から大型の爆弾が爆発したせいで遺体の半分が爆風で吹き飛ぶひどいものだったそうだよ」
蘭「ひどい…」
小五郎「警部殿、あの映像については何かわかりましたか?」
目暮「ああ、あれか。関係者に聞いたのだが、イベントのスクリーンで流すDVDだと勘違いして流してしまったらしい。
何でも数日前に『イベントで流すように』とイベント運営に送られてきたらしくてな。
証拠品として受け取って確認したが、中身はあす稀さんの出演作品とあのsyamuの映像だった。
彼女がsyamuとの交友関係を持っていたのは皆が知るところだったらしく、
syamuが映ってるのはそういうファンにだけ分かる面白いネタだと思ってスタッフがそのまま流したらしい。
おそらく映像がsyamuの映像に切り替わる直前に手動で爆弾を起動したのだろう」
コナン「そのDVDはどうやって送られてきたの?」
目暮「うむ、DVDは差出人が書いていない封筒で送られてきたそうだ。
消印は貝塚郵便局でイベントの何日か前に送られてきたものらしい。
封筒を軽く調べたが、特に犯人の痕跡などはなかったようだな」
562
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:30:12 ID:PGaUDd/c
小五郎「貝塚郵便局っていえばsyamuの地元!やっぱりsyamu_gameが犯人に違いありませんよ!」
コナン「でもおじさん、syamuさんはもう引っ越してて貝塚には住んでないよ?」
小五郎「バーロ、あいつはSだから意味もなく貝塚郵便局から出したんだよ!」
コナン「(オイオイ、Sだからじゃ全然推理にならねーぞ…)」
目暮「しかしsyamu_gameが犯人にせよそうでないにせよ、
事件に関して何かしらの重要な鍵を握っているのは事実だ。
犯行が続けば多くの犠牲者が出かねん、
このまま行けばsyamu_gameを指名手配することになるかもしれんな」
小五郎「なーに心配いりませんよ警部殿!もう犯行は終わりです!」
目暮「何だって?どうしてそ
563
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:32:10 ID:PGaUDd/c
目暮「何だって?どうしてそれが分かるのかね?」
小五郎「簡単なことですよ。連続爆破事件の被害者はsyamuを利用して成り上がった連中!
コナンから聞いたんですが、あの業人と関わった人間はほぼ破滅しているそうです。
そして名前を上げたのはせいぜい被害者4人くらい。
だからもうほとんどsyamuで売名して成り上がった人物は残っていないんですよ。
だからもう犯行は起こりません!」
目暮「いやしかしだな、もしかしたらまだ我々が知らない者がsyamuから恨みを買っているのかも…」
小五郎「その点に関してはもう心配いりませんよ。なぜならターゲットがもう分かっているのですからね。
あとは狙われそうなターゲットに連絡を取って自衛を促すか、警察が警備に付けば良いだけ!
そしてsyamuを指名手配して捕まえる!
そうすればこれ以上の凶行は起こりえませんよ」
目暮「ふむ、確かに…。連日起こっている4つの爆破事件のターゲットは共通している。
容疑者も分かっているのだから次の犯行を防ぐことはやりやすいかもしれんな…」
コナン「(確かにsyamuに恨まれていそうな主要人物は全員死亡…動機のある容疑者も浮上した)」
コナン「(普通に考えればこれで犯行は終わるはずだが…)」
564
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:32:34 ID:PGaUDd/c
警察官「目暮警部!syamuと事件当日に会ったという女性が来ております」
目暮「ああ、通してくれ」
警察官「はっ!」
ガチャ(ドアが開く)
梓「あ…毛利さん!」
小五郎「梓ちゃん!?」
蘭「あ、梓さん!」
コナン「(梓さんが何故ここに…?syamuと出会ったって…)」
565
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:33:32 ID:PGaUDd/c
目暮「梓さんは最初の爆発事件、つまり九山代議士が爆殺された一件目の事件の当日の午後syamuと会ったらしい。
syamuについて情報を集めているとテレビで見たらしく、警察署までわざわざ来てくださったんだ」
小五郎「はー、そうだったんですか」
目暮「では、お話をお聞かせ頂けますかな?」
梓「はい…。あのサングラスの変な人ですよね?三日前のお昼かちょっと過ぎくらいだったでしょうか。
うちの喫茶店に来店されたんです」
目暮「そういえば、毛利くんの事務所の1階の喫茶店で働いているのでしたな。
確か毛利くんのとこにも出入りしている喫茶店探偵の安室君と一緒に…」
566
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:34:04 ID:PGaUDd/c
梓「ええ、そうです。その時は私と安室さんで働いていたんですけど、
突然『オイーッス!syamuでーす!』とか叫びながら現れて…」
目暮「叫びながら…?」
梓「はい…。あと何か俺でオ…、あ、あの、その…したらダメだとか、恋に発展してとか私に言ったり、
すごく興奮した様子で私に話しかけてこられて怖くなったので安室さんに対応してもらったんです…」
小五郎「どうしてそんな精スプのギリ健を喫茶店から叩き出さなかったんですか…」
梓「最近は障害者の方を差別すると色々問題になると聞いていたので…
他にも当時お客様は何人か店内にいらっしゃいましたし…」
コナン「(syamuは『わたくしは知的障害者ではございません』って言ってるんだから問題なく叩き出せたよな…)」
目暮「それで、同僚の安室君に対応してもらったのですな。その後なにか変わったことは?」
567
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:34:51 ID:PGaUDd/c
梓「私はキッチンにいたので詳しくは分かりませんが、キッチンにいても聞こえる大声で奇声を発していてすごく怖かったです。
スパゲッティとかカレーライスとか叫んでたり、よくわからない言葉を叫んでたり…」
小五郎「もう営業妨害で警察に通報しておくべきだったかもしれませんな…」
梓「ええ、その時通報していればあんな事件は起こらなかったかもしれないと思うと…」
目暮「いえ、悪いのは事件を起こした犯人、そしてそれを防げなかった我々警察です。
続きをお願いできますかな?」
梓「はい…。後は遠くから見ていたのですが、注文したカレーをすごく汚い音を立てて食べていました。
その後は持ち込んだパンに何かを塗ったり、持ち込んだジュースを交ぜて遊んでいたりしました…」
小五郎「そんな客が来たら私だったら即ぶん殴って叩き出してますよ…」
目暮「それでそのsyamuはどうしたのですか?」
梓「その後、お金を払わずに出ていかれました」
小五郎「あのモグラ獣人は食い逃げまでしたんですか!?」
梓「あ、いえ。出ていったら何故か安室さんがお金をその分の代金を立て替えてくれて…」
目暮「何でまたそんなことを?」
小五郎「きっとあんな奇行をして生きる中年無職を哀れんでお金を出してあげたんでしょう」
コナン「(安室さんが…?一体何故…?)」
568
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:35:45 ID:PGaUDd/c
コナン「ねえ梓姉ちゃん!安室の兄ちゃん、syamuさんが来た時何か変わった様子無かった?」
梓「え?そうね…そういえば、いつもとは違うちょっと怖い顔してたかも」
コナン「怖い顔?」
梓「うん。怖い顔で店の中をキョロキョロしてたり、あのsyamuってサングラスのお客様を見てたり…。
いつもとはちょっと違ったかな」
コナン「どういう会話をしてたかとか、聞いてた?」
梓「うーん…遠くからだったからあまり聞こえなかったかな。
でも、一つだけ安室さんに『自分の身は自分で守れるはずです』って最後に言ってたのが聞こえたような…」
コナン「(自分の身は自分で守れるはずです…?)」
小五郎「ほら警部聞きましたか?今日の犯行現場に残されていたあの映像と同じ言葉!
それを直接言って残している!犯人だと言ってるようなものでしょう!」
目暮「うむ、そのようだな…」
コナン「(…。)」
569
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:36:18 ID:PGaUDd/c
コナン「(様子がおかしかった安室さんか…)」
コナン「(安室さんは公安でありながら黒の組織にコードネーム『バーボン』として潜入している…)」
コナン「(そしてsyamuは黒の組織と関わりがある可能性が高い…)」
コナン「(となると安室さんの様子がおかしかったのはそれ絡みだろう…)」
コナン「(お金を払ってあげたのも恐らくそれ絡み…syamuが食い逃げで捕まったら組織にとって都合が悪いのかもしれない)」
コナン「(しかし、いつも冷静な安室さんの様子が明らかにおかしかったというのはどういうことだ…?)」
コナン「(…!!そうか、もしやsyamuによって安室さんが公安だと見抜かれ、組織に報告されるかもしれないと安室さんは焦っていた…?)」
コナン「(いや、それは流石に絶対にねーか…単に奇行にドン引きしてただけだろうし…)」
コナン「(そして、syamuが安室さんに言い残した『自分の身は自分で守れる』という言葉…)」
コナン「(その言葉の意味は一体何なんだ…?単に自分がこれから犯行を行うということを伝えただけなのか…?)」
570
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:37:11 ID:PGaUDd/c
(1時間後)
(パトカーの車内。警察官が運転し助手席に目暮警部、後ろの座席に小五郎・コナンを膝に載せた蘭・梓が座っている)
梓「すみません、わざわざ送って頂いて」
目暮「いえいえ、貴重な情報を提供いただいたのです。
それに毛利くんたちを送るついででもありますから」
小五郎「そうそう!遠慮なんてすることありませんよ!
私なんてしょっちゅうパトカーに送っていただいてますからな!」
目暮「毛利くんの推理にはいつも世話になっているから特別だ。
しかしだな、パトカーをタクシーか何かと勘違いしないでくれよ」
小五郎「分かっていますって警部殿〜!」
コナン「(しかし事件について全くわからねー…)」
コナン「(犯人が誰かだけじゃない、もう事件が終わったのかさえも…)」
コナン「(一体この事件の真相はどこにあるんだ…?)」
車外から聞こえる声「突然の爆発…。米花町の…米花町の皆さん、いかが…、どうでしたか?」
コナン・蘭・小五郎「!!???」
571
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:37:58 ID:PGaUDd/c
コナン「おじさん、この声!」」
小五郎「ああ、あの犯行現場の…!」
目暮「ああ、落ち着いてくれ。大丈夫だ。あれを見ろ」
(窓を指差す目暮。米花駅前の巨大スクリーンにsyamuが映っている。
よく見ると周囲にニュースのテロップが出ている)
蘭「ニュース…?」
目暮「ああ、syamuの情報を得るためにあの映像を公開したんだ」
梓「はい、ニュースでもさっき流れていましてそれを見て私も警察に行ったんです」
小五郎「はぁー、そうだったんですか。まったく、驚かせるなってんだよ…」
蘭「私達はあの映像を爆破の直後に見たからやっぱりこの映像ちょっと怖いよね、コナンくん…」
コナン「うん…」
巨大スクリーンに映るsyamuの映像「わたくしが前々から言ってますように、自分の身は自分で守らんとあきませんよ」
コナン「(…ん?)」
572
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:38:37 ID:PGaUDd/c
コナン「(あれ?ちょっと待てよ…?)」
コナン「(この映像…おかしいぞ?)」
コナン「(単なる間違いなのか?syamuがSだから?)」
コナン「(いや…もしかしたら…)」
コナン「(この事件は…)」
コナン「(まだ…終わっちゃいない…!!)」
573
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:39:02 ID:PGaUDd/c
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
574
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 05:40:36 ID:PGaUDd/c
あまり進んでいませんが今回はここまでです
次は1週間か2週間ほどお待ちください
まだちょっとお正月が残ってるので撮り溜めたコナンのアニメでも見て過ごそうかなと思います
575
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 09:11:40 ID:Xfw5ZSJU
>>コナン「(よし、そのスレに『土竜陵辱〜巨根黒人男優と故意にハッテンして〜』とレスしておくか…)」
コナン君NaNじぇい満喫しすぎで草
576
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 11:59:02 ID:DtBqbe/k
コナンくんNaNじぇい民で草
577
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 12:35:33 ID:vgByyLM.
安室の深読みは深読みじゃなくてsyamuが複数人いる…?
578
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 14:19:28 ID:84ngawc.
これsyamuさん逆に殺人を阻止しようとしてるのでは
579
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/05(日) 15:14:25 ID:E6E4Bwkw
お前NaNじぇい民かよぉ!?
580
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:03:12 ID:l0MhAYjg
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
581
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:03:51 ID:l0MhAYjg
【パトカーの車内】
目暮「なんだって!?事件はまだ終わっていないだって!?どういうことかねコナン君!?」
コナン「だってあの映像でsyamuさん言ってたじゃない?『米花町の皆さん、いかが、どうでしたか?』って」
小五郎「それが何だってんだ、ただの被害者たちをバカにした挑発だろ?」
コナン「うん、たしかにそう聞こえるよね。でもさ…」
コナン「4件の爆破事件が起こったのは米花町じゃなくて杯戸町だよね?」
目暮・小五郎「!!?」
582
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:04:18 ID:l0MhAYjg
コナン「だからここで米花町のことに言及するのはおかしいなって思うんだ」
目暮「で、ではどういうことなのかね!?」
コナン「恐らく…次のターゲットは米花町なんじゃないかな…?」
目暮「な、なんだってぇ!?」
コナン「syamuさんは挑発のつもりか、多分口を滑らせたかで次のターゲットを…」
(ゴンッ)←小五郎のげんこつですよん
小五郎「ったく、ガキがうるせえんだよ!」
コナン「いたた…」
蘭「ちょっと、お父さん!」
小五郎「警部殿、こんなガキの言うことを真に受けちゃいけませんよ。
syamuが米花町について語ってたことに関して私が推理してみましょう」
コナン「え?」
583
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:05:02 ID:l0MhAYjg
目暮「そ、それでどういうことなのかね毛利くん!?」
小五郎「簡単なことですよ。syamuがSだからです!」
目暮「はぁ?」
コナン「え?」
小五郎「syamuは大阪育ちで東京には詳しくないでしょう。
しかもあいつはかなりのS!
杯戸町と米花町、隣同士の町を言い間違えるくらいあり得ます!
そう!つまりただのS特有の言い間違いだったんです!」
目暮「なるほど、一理あるな…」
コナン「(おいおい、またSだからって理由かよ…)」
小五郎「それにそもそもですよ、仮に米花町を次に狙うとしましょう。
わざわざそれを教えるバカがどこにいますか?
黙ってればわからないのにわざわざ警戒させるのはバカげています。
Sの言い間違いか、ただの捜査の撹乱目的の浅知恵ですよ」
目暮「確かに…どちらにせよ非合理的か」
コナン「(…確かにその辺がオレの中でも引っかかる点だが…本当にSだからで片付けて良いのか?)」
584
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:05:45 ID:l0MhAYjg
小五郎「しかし、犯行がこれで終わりではないかもしれないということに関しては私も実は同じことを考えていました」
目暮「ふむ…まあ、言い間違いにせよそうでないにせよその線はあるだろう。
次の事件で狙われる場所を早く絞り込まねばならないな…」
小五郎「犯行場所をつきとめ現行犯で捕まえる!これしかありませんからな!」
コナン「(確かにこの事件に関してはそれしかない…)」
コナン「(犯行現場に物証が殆ど残っていないこと…)」
コナン「(そして不特定多数が出入りできる場所…)」
コナン「(言ってしまえば誰でも犯行が可能だからだ)」
コナン「(だから事件のトリックがどうこうよりも、犯人を現行犯で捕まえるしかない…)」
目暮「よし。では梓さんを送り届けた後で、悪いが毛利くんはまた警察署に戻ってくれ」
小五郎「わかりました!」
585
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:06:31 ID:l0MhAYjg
【1時間後・警察署の部屋】
小五郎「ったく、お前らは先に帰ってろって言ったのによぉ…」
コナン「だって小五郎のおじさんばっかり外で美味しいもの食べると思ったから!」
蘭「私もなんか事件を目撃して疲れちゃってあんまり作る気になれなくて…」
目暮「まあまあ…。で、次に狙われそうな場所や人物だが、毛利くんはどう考えているのかね?」
小五郎「はい、syamuの犯行の動機、これは逆恨みです。
となれば次に狙われそうな人物、場所は自ずと見えてくるはずです」
586
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:07:19 ID:l0MhAYjg
目暮「となると、目星はついているのかね!?」
小五郎「ええ。私の推理によれば!次に狙うのはイベントです!」
目暮「イベント?」
小五郎「そう、杯戸町で行われる大型のYouTuberのイベントです!
syamuが恨んでいる個人はもういません、となれば次に狙うのはYouTuberという存在自体でしょうからね!」
目暮「なるほど…。おい、すまないが米花町や杯戸町で開催予定のYouTuberのイベントをリストアップしてくれ!」
警察官「はっ!」
コナン「(オイオイ、そんなイベントが都合よく開催されるわけ…)」
警察官「警部、ありました!今週末から杯戸市イベントホールで3日間に渡るYouTuberの大型イベントが!」
コナン「(!?)」
587
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2020/01/25(土) 14:08:05 ID:l0MhAYjg
小五郎「これで決まりですな。あの業人無職は恐らくこの杯戸町のイベントを狙ってくるでしょう。
そこを警戒して捕まえてこの事件は終わりです!」
目暮「その可能性が高そうだな…。ではこのイベントを最大限の警戒をするという方針で操作を進めていこうと思う。
毛利くんにはイベント中にその現場に立ち会ってもらいたいのだが頼めるか?」
小五郎「お任せ下さい警部殿!この名探偵、毛利小五郎があのクソモグラを捕まえてみせましょう!」
コナン「(…。)」
コナン「(syamuが杯戸町を舞台に爆破事件を起こしていてなおかつ恨みで動いているのであれば…)」
コナン「(YouTuberたちを狙ってイベントを爆破するということも十分考えられる)」
コナン「(だが…何かが引っかかる…)」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板