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【SS】劇場版名探偵コナン「零人目の配信者(ユーチューバー)」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/24(土) 21:40:11 ID:YugBbSnc
【予告映像】
ベルモット「この男は大物YouTuberにしてコードネーム『サッポロ極ZERO』。
通称『ゼロ』と呼ばれる男…」
コナン「米花ホテルで開催された大人気ユーチューバーたちの公開生放送パーティーイベントで起こった連続殺人事件。
公開配信中に子供に人気のNo.1ユーチューバーが殺害され、血の惨劇が幕を開ける…!」
炎上系プロレスラーユーチューバー「シャ、シャムだ…syamuさんがよみがえって殺したんだあぁあぁ!!!!!」
コナン「世界に生配信された殺人映像には、サングラスをかけた伝説の大物ユーチューバーが写り込んでいた…!」
42
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/28(水) 09:14:22 ID:sTuM3oE.
旅行楽しんできてください
待ってます
43
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:23:12 ID:jGMTyLoM
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
44
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:23:39 ID:jGMTyLoM
【米花ホテル・正面入口】
スタッフ「毛利探偵とそのお連れ様ですね?お話は伺っています。中へどうぞ」
ホテルを囲む数百人の群衆たち「キャーキャー!」
蘭「すごい人の数だね…」
小五郎「あのー、あそこの集団は何です?」
スタッフ「あれですか。イベントに出演するユーチューバーたちのファンですよ。
今回のイベントは一般の方はホテルへの立入禁止で、
周辺住民に迷惑となるので周辺への来場禁止だと公式でも言ってたんですけどね。
やはり熱心なファンが多いようでして…」
小五郎「はー、ユーチューバーとやらは人気があるんですなぁ」
スタッフ「ええ、この間のイベントでもトイレの窓から侵入してきたファンが警察に捕まった事件があったみたいで…
同じようなことにならないように警備スタッフもかなり増員してるみたいですね」
小五郎「まるで超一流芸能人か何かのおっかけだなありゃ…」
45
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:24:38 ID:jGMTyLoM
【米花ホテル・1Fロビー】
イベント責任者「あ、毛利探偵!今日はわざわざご足労いただきありがとうございます。私がこのイベントの責任者の高橋です」
小五郎「ああいえ、こちらこそお招き頂きありがとうございます」
イベント責任者「『あの名探偵毛利小五郎がユーチューバーに!?』なんて広告に打ち出させて頂いてかなりの宣伝効果になってまして。
毛利探偵にはもう感謝しかありませんよ」
小五郎「いえいえ。…しかしなんですなぁ。
駅前の一等地にあるこれだけでかい超一流ホテルを1日休業にして貸し切るとは思い切りましたなぁ」
イベント責任者「はは、ピカキンさんを始めとして日本を代表するトップクラスのユーチューバーを
全員集めたと言っても過言ではない過去最大のイベントですからね。
どうせならこのレベルのホテルを貸し切るくらいやれ、と上から言われまして」
蘭「本当にすごい有名ユーチューバーの方ばかり参加されてますね」
イベント責任者「ええ、日本でもユーチューバーの人気や知名度というのは上がってきています。
一気にその人気をさらに爆発させるために大体的に広告を打って大きな注目を集めるイベントを開いたというわけなんですよ」
46
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:25:12 ID:jGMTyLoM
小五郎「なるほど、そういうわけだったんですなぁ。それで、今回私は何をすれば?」
イベント責任者「毛利探偵にはピカキンさんと一緒に新作のゲームをプレイしてもらいます。
その遊ぶ様子を生中継させて頂ければと。
詳しいことはピカキンさん本人からお話があると思いますので」
歩美「わー、おじさんピカキンとゲーム実況でコラボするんだ!すごーい!」
小五郎「げーむじっきょう?こらぼ?」
光彦「ゲーム実況はゲームを雑談しながらプレイすることです。コラボっていうのは他の配信者と一緒に動画をやることですよ」
元太「ピカキンってのはオレたちのクラスでも人気があってすげーんだぜ!」
小五郎「ふーん、よくわからねーがそのピカキンって奴とゲームをやりながら喋れば良いんだな」
哀「…ゲーム実況、ね…。のびハザをやってくれないかしら」
コナン「のびハザ実況でもsyamuのよりは絶対面白い動画になりそうだな…」
47
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:26:32 ID:jGMTyLoM
【米花ホテル・廊下】
黒騎士「シャムさあああああああああああああん!!!!どこですかああああああ!!!シャムさああああああああん!!!!!1」(走り回りながら)
肉体派っぽい人「(ザコみたいな小物ユーチューバーしかいなくて)笑っちゃんすよね」
カメラを持ってマスクをしたオッサン「見ただろ!お前俺を見ただろ!俺はお前が俺を見るのを見たぞ!!!」
その他ユーチューバーたち「ギャーギャー」「ワーワー」
小五郎「うるせえなあ…あれも参加者たちなんですか?」
イベント責任者「…ま、まあ今回は数十人の配信者の方々に参加していただいてますし、ユーチューバーは個性的な方が多いですから…」
小五郎「こんな奴らばっかりなのか…気が重くなってきた…」
蘭「いっぱい有名なユーチューバーが来てるんだね。
さっきもネットで大炎上して最近ユーチューバーになったっていう太った弁護士さんが歩いてたよ」
コナン「(ハハ…まるで見世物小屋か珍獣動物園だな…)」
48
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:27:27 ID:jGMTyLoM
【楽屋前】
イベント責任者「ここがピカキンさんの楽屋として使っている客室です。ピカキンさーん!」コンコン
???「どうぞー」
(ガチャ)←イベント責任者がドアを開ける音
イベント責任者「お疲れ様ですピカキンさん。こちらが今日ご一緒する名探偵の毛…」
歩美「うわーーー!!!ピカキンだーーーーー!!!!!」
元太「す、すっげー!!本物のピカキンだーー!!!」
光彦「ピ、ピカキンさん!!!サイン、サインしてもらっていいですか!!!」
(小五郎を突き飛ばして部屋の中のピカキンに駆け寄る3人)
小五郎「うおっ!??危ねえ!?」
49
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:28:41 ID:jGMTyLoM
ピカキン「毛利さん!今日はよろしくお願いします」(すごい深いお辞儀)
コナン「(この人すごく深くお辞儀するな…)」
ピカキン「それで打ち合わせなんですが…」
歩美「ピカキーン!ハローユーチューブのあれやってー!」
ピカキン「いいよ!ベンベンハローユーチューブ(低音)」
歩美・元太・光彦「ベンベンハローユーチューブ!」
ピカキン「あ、すみません毛利さん。少し待っててもらっていいですか?」
小五郎「は、はぁ…」
蘭「やっぱりナンバーワンユーチューバーだけあって子どもたちにも人気なんだね。
コナンくんと哀ちゃんは行かなくていいの?」
コナン「ボ、ボクは後でいいかな…」
哀「私もいいわ」
イベント責任者「では私もこれで。毛利さん、今日はよろしくおねがいします。
ピカキンさん、時間になったらスタッフが呼びに来ますので」
ピカキン「分かりました」
50
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:29:35 ID:jGMTyLoM
ピカキン「皆は毛利さんの知り合い?」
歩美「うん!友達のコナンくんのおじさんなの!」
ピカキン「じゃあ皆にはこれあげようかな?そこのお友達2人にもあげてね」(カバンからピカキンぬいぐるみを5つ差し出す)
元太「すっげー!新発売のやつじゃん!!」
光彦「ありがとうございます!!」
ピカキン「今日はピカキン以外にも色々なユーチューバーがいるから楽しんでいってね!」(腰を低くして子どもたちに目線を合わせながら)
歩美・元太・光彦「はーい!!」
51
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:30:14 ID:jGMTyLoM
小五郎「ユーチューバーってのは子供相手にも丁寧に対応するんだな」
蘭「ユーチューバーっていうかピカキンが特殊なんだと思うよ」
小五郎「特殊?」
蘭「ピカキンはね、すごくファンを大事にしてるんだよ。
ちょっと前にもピカキンファンの女の子に会いに行く動画を投稿してたんだけど、
女の子が凄く大喜びしてたよ」
小五郎「ほーん、ナンバーワンなのにファンに腰が低いってか」
蘭「それでいて女性やお金のスキャンダルなんかも全く聞かないし。
好感度もユーチューバーの中じゃダントツで一番じゃない?」
小五郎「アレだけ有名なのにファンには丁寧、そりゃ好かれるわな」
コナン「(炎上したり嫌われたりするユーチューバーばっかりだもんな…)」
52
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:30:58 ID:jGMTyLoM
ピカキン「すみません毛利さん、お待たせして」
小五郎「いえ、大丈夫です。それにしても子供にもすごい人気ですな」
ピカキン「いや、そうでもないですよ。ファンは皆大切な人たちですから」
小五郎「それで、今日私は何をすれば?」
ピカキン「毛利さんには来月発売の推理ゲームを僕と一緒に実況プレイしてもらいます。
多分百戦錬磨の名探偵の毛利さんには簡単すぎるゲームだとは思いますよ」
小五郎「はぁ…推理ゲームですか」
ピカキン「何も考えなくても大丈夫ですよ!
毛利さんならすぐに解けちゃうでしょうから、持ち前の推理を視聴者の方々に披露してもらうだけで大丈夫です」
コナン「(おいおい眠ってないオッチャンに生放送で推理させるとか正気かよ…)」
哀「放送事故にならなければ良いわね」クスッ
53
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:31:53 ID:jGMTyLoM
ピカキン「じゃあ少し冒頭部分だけ練習してみましょうか」
小五郎「練習ですか?」
ピカキン「ベンベンハローユーチューブ(低音) どうもピカキンでーす!」
小五郎「べ、べんべん…?」
歩美「もうおじさん、何やってるのー!ベンベンハローユーチューブって言わなきゃ!」
小五郎「なんだぁその三味線みたいなべんべん…ってのは?」
元太「知らないのか?ピカキンはいつも動画の最初にそういう挨拶をするんだぞ?」
小五郎「挨拶ねぇ…ベ、ベンベンハローユーチューブ…」
蘭「もう、お父さん!真面目にやってよ!」
小五郎「そうは言ってもなぁ…」
54
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:33:03 ID:jGMTyLoM
歩美「ピカキンとコラボするんだよ?もっとマジメにやらなきゃダメだよ!」
元太「そうだぞ(便乗)」
光彦「あまりやる気がないように見えたらネットで叩かれますよ?」
小五郎「チッ、うるせえなあ…何でオレがこんなこと…」ブツブツ
ピカキン「大丈夫ですよ毛利さん、自然体で大丈夫ですので」
蘭「でも…」
コナン「ねえねえおじさん、ピカキンの動画って若い女の子たちも見てるから人気者になれるかもしれないよ?」
小五郎「若い女の子に人気…!?本当か蘭?」
蘭「うん、ピカキンの動画はクラスの子皆見てるよ。女子高生でもピカキングッズ持ってる子も多いし」
小五郎「動画が人気に…オレも女子高生に人気に…でへへ…」
小五郎「フッフッフ、この天才ユーチューバーにして名探偵毛利小五郎!今日の放送、大成功させてみせましょう!」キリッ
ピカキン「はい!毛利さん、今日はよろしくおねがいします!」(すごい深いお辞儀)
コナン「ハハ…本当扱いやすいなこのオヤジ…」
55
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:33:45 ID:jGMTyLoM
【生放送中】
ピカキン「ベンベンハローユーチューブ(低音)
どうもピカキンです。そしてこちらは、なんとあの日本一の名探偵!」
小五郎「ベンベンハローユーチューブ!どうもー、毛利小五郎でーっす!」
ピカキン「そう、今日は生放送イベントということでなんと!
あの名探偵!毛利小五郎さんとの特別コラボ企画!
毛利探偵とご一緒に来月発売される推理ゲーム『真夏の夜の悪夢〜下北沢連続殺人事件〜』の第一章を生実況プレイしていきたいと思いまーす!」
毛利「フッフッフ、この名探偵!毛利小五郎に解けない謎などありませんよ!」キリッ
ピカキン「流石は名探偵の毛利さん!では早速、ゲームを開封していきましょう!」
56
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:34:16 ID:jGMTyLoM
(スタッフたちと離れたところにいるコナンたち)
歩美「いいなーおじさん。私もピカキンと一緒に動画に映りたいなー」
元太「後でピカキンに頼んでみたらどうだ?」
光彦「いいですね!ついでに少年探偵団を動画で宣伝してくれるように頼んでみましょう!」
蘭「お父さん、やる気になってくれてよかったね」
コナン「ハハ…超ノリノリじゃねーかオッチャン…」
57
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:34:52 ID:jGMTyLoM
【放送終了後、ホテルのロビー】
ピカキン「いやー毛利さんがユーモアのある方で盛り上がりましたよ!ありがとうござました!」
小五郎「いやいや、名探偵のこの毛利小五郎にかかればこのくらい!」
蘭「あの生放送動画、ツイッターのトレンド1位にも入ってました。凄い再生数でしたね」
ピカキン「いえいえ、毛利さんのおかげです!わざと推理ミスをする度に大盛り上がりでしたから。
さすが毛利さん、正解を即座に正確に推理できるからこそああいうふざけた推理が出来るんですね!」
小五郎「いやいやこれくらい私の推理力では簡単なことですよ!ナーッハッハッハッハ!」
コナン「(オッチャンが素人以下の推理ミスをする度に視聴者大爆笑だったからな…
あれが計算で出来るなら絶対ユーチューバーには向いてるかもしれねーんだけど…)」
58
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:36:01 ID:jGMTyLoM
小五郎「あれで金がもらえるなら私もユーチューバーになっちゃおうかなーなんて思いましたよ」
ピカキン「ええ、毛利さんならすぐ人気ユーチューバーになれますよ!」
小五郎「ところで、ユーチューバーってのはどれくらい収入がもらえるんですか?」
蘭「ちょ、ちょっとお父さん!そういう話は….
すみません、言わなくても結構ですので…」
ピカキン「いいですよ!実は僕の収入は…」ゴニョゴニョ(小五郎に耳打ちをする)
小五郎「そ、そんなにですか!?それだけ年収で貰えるなら魅力的ですなぁ…」
ピカキン「あ、それは年収じゃなくて今年の月収ですね」
小五郎「あれが月収!!?!??そんなに稼げるんですか!?!?
探偵やめて本気で目指してみるかな…」
ピカキン「毛利さんなら頭も良いですし数字もありますからすぐに人気になれますよ!」
小五郎「ほ、本当ですか!?」
蘭「もう、お父さんってば…すぐ本気にしちゃうんだから」
哀「少なくとも探偵よりは向いてるわよね、ユーチューバー」
コナン「ああ…オッチャンはなんで探偵やってるかわからねーレベルのポンコツだからな…」
59
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:36:33 ID:jGMTyLoM
ピカキン「毛利さん、是非ユーチューバーデビューする際はこちらにご連絡をお願いします」(名刺を手渡す)
小五郎「株式会社UM?」
ピカキン「ええ、ユーチューバーをマネジメントする会社です。そこで役員を務めさせてもらっていまして」
蘭「人気のユーチューバーの多くはこういう会社に所属してるんですよね?」
ピカキン「ええ、最近ではこうしたマネジメント会社所属の方が多いですね。
企業相手のお仕事は信用という面で個人には中々任せてもらえないですから、
こういうマネジメント会社を通すことが必要なんですよ」
小五郎「会社に務めたくなくてやってるようなユーチューバーも個人じゃ生きられないから会社に所属する、皮肉なもんだな」
60
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:37:04 ID:jGMTyLoM
ピカキン「僕がこういう会社で役員をやってるのも夢があるからなんですよ」
小五郎「夢…ですか?」
ピカキン「ええ。皆が互いの好きなことを認めあって、好きなことで生きていける。
そんな世界を作っていきたいと思ってるんです」
小五郎「好きなことで生きていける、ねえ…」
ピカキン「ユーチューバーなんかもだいぶ数が増えていますが、僕はまだ足りないと思ってるんです」
蘭「え?今だって何万人といますよね?」
ピカキン「ええ、初期から比べればだいぶ増えました。
でも僕は世界の人々全員がユーチューバーになっても良いと思ってます」
小五郎「世界中の人がユーチューバーに、ですか」
ピカキン「ええ。僕は特別な存在だと思われてますがそうじゃないんです。
ただ運が良かっただけ、最初の頃に始めただけです。
誰でも好きなこと、得意なことをどんどん出していけば人気になれる。
皆と、世界とつながることが出来る。
そんな世界になればいいと思って活動してるんですよ」
蘭「わぁ、素敵な世界ですね…!」
61
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:38:08 ID:jGMTyLoM
男性スタッフ「ピカキンさん!そろそろ次の放送のスタンバイお願いできますか?」
ピカキン「はい!…あ、毛利さんの出番はもう終わりですので、
後は皆さんでご自由に収録を見学していってください!」
歩美「え、いいのー!?」
ピカキン「もちろん!このホテルには僕以外にも放送を収録してるユーチューバーさんがいっぱいいるから是非見てって!」(目線を低く合わせて)
子どもたち「はーい!!」
ピカキン「では毛利さん、私はここで。ユーチューバーデビュー楽しみにしてますよ!」
小五郎「いやいやこちらこそ!その時はぜひよろしくおねがいします!」
コナン「(皆が好きなことを認めあって好きなことで生きていける時代…か。
ユーチューバーにもsyamuみたいなウォンツ精スプ土竜だけじゃなくてあんな立派な人がいるんだな…)」
62
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:39:01 ID:jGMTyLoM
蘭「ピカキンさん、とってもいい人だったね。みんな、これからどうする?」
歩美「これからピカキンがまた生配信するんでしょ?生で見たーい!」
元太「オレもオレも!」
光彦「ボクも見ていきたいです!」
蘭「コナンくんと哀ちゃんは?」
コナン「ボクはみんなについてくよ」
哀「私もそうするわ」
蘭「じゃあ皆でピカキンさんの放送を見に行こっか。
お父さんは興味なさそうだけどその辺で休んでる?」
小五郎「いや、オレも見学していくかな」
コナン「え?おじさんもユーチューバーに興味があるの?」
小五郎「人気ユーチューバーの技術を盗めばオレもユーチューバーになって稼げるかも知れねーからな!でへへ…」
蘭「はぁ…お父さんってば…」
コナン「ハハ…オッチャンらしいな…」
63
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:40:06 ID:jGMTyLoM
【生配信会場のロイヤルスイートルームの前】
警備スタッフ「すみません、この生放送は出演者の希望でスタッフすらも入れないことになっておりまして。
関係者の方でもご見学は…」
歩美「えー、ピカキン見れないのー?」
警備スタッフ「誠に申し訳ありませんが…」
蘭「残念だったね。他のユーチューバーさんの生放送を見学しよっか?」
元太「ちぇっ、残念だな」
小五郎「チッ、ナンバーワンユーチューバーの技を盗みたかったってのに仕方ねーな。
おい蘭!ナンバーツーのユーチューバーってのはどこに…」
大柄なプロレスラー体型の男性「あれ?もしかして名探偵の毛利さんですか?」
64
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:41:01 ID:jGMTyLoM
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
65
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:42:32 ID:jGMTyLoM
とりあえず今回はここまでです
一応殺人事件のトリックなどは完全に決まってるんですが容疑者を誰にしようか迷ってるのと、
家の回線だと「正引き逆引きが矛盾してる」とか言われて外出先でしか書き込めないので
続きはまた1週間〜10日くらい時間を頂ければと思います
話の大まかな全体の展開やオチは完成済みなため絶対に最後まで完結させますので、
出来ればスレを落とさずにおいて頂ければ幸いです
あとSSの参考にするためにシャムさん以外のYouTuberの動画を初めて見ましたが、
ヒカキンがすごく良い人だと思いました
シバターがパチスロに誘う動画も好きになりました
66
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 15:53:52 ID:zdvt.7VY
お前の続編を待ってたんだよ!
すごい面白かった(小並感)
67
:
名前なんか必要ねぇんだよ!nLW2+z9
:2019/08/31(土) 15:59:41 ID:???
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
68
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 17:21:45 ID:D43uggdI
アニメ版でピカキンの声をヒカキンが担当しそう
69
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 17:32:37 ID:KLC26dJA
SSのために動画も見る作者の鑑
70
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 18:24:54 ID:m9C.q.bI
これだけ聖人だと逆に過去すごくエグい事件に関わってそう(疑心暗鬼)
71
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 21:43:09 ID:AcxbImTI
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
72
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/08/31(土) 22:11:51 ID:HpXTAQ/A
ピカ兄ぃが順調にフラグ建ててますね…
73
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/01(日) 00:18:21 ID:A2EUlwvA
これすき
74
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/01(日) 14:47:52 ID:6Bq/Esrc
ピカマニがあったらベンベンの部分が悪用されそう
75
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/01(日) 16:15:38 ID:9Cy0z5ao
コナンのツッコミがそれっぽくて草生えちゃう
76
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 14:59:09 ID:5ZY8ug2o
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
77
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 14:59:29 ID:5ZY8ug2o
小五郎「はぁ、あなたは?」
プロレスラー体格の男「やっぱりそうだ!俺スブターって言います!」
元太「すっげー!スブターだ!」
小五郎「酢豚…?」
蘭「お父さん、このスブターさんは有名な物申す系ユーチューバー。
20〜30代くらいの男性にすごく人気があるんだよ」
小五郎「ってことは、あなたも大物ユーチューバーなんですな」
スブター「毛利さん!毛利さん!お前一体何やってるんだよ!?」
小五郎「へぇっ、俺?」
78
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:00:01 ID:5ZY8ug2o
スブター「名探偵なんて言われて、今日だって名推理を披露するんじゃなかったのか?
生放送あんな恥ずかしい推理してどうするんだよ。
今の毛利さんにもう探偵として居場所なんてない、だから俺から提案がある」
小五郎「は…はぁ?」
スブター「俺とパチスロ打たないか?俺とガルパン打たないか?」
小五郎「パ、パチスロ??」
元太「すげー!スブターにパチスロに誘われてるぜ!」
光彦「生で見たのは初めてです!やっぱりすごいですね!」
小五郎「な、なんなんだ…?」
79
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:00:32 ID:5ZY8ug2o
スブター「いきなりすいません毛利さん。こういうネタで売ってるんで」
小五郎「は、はぁ…」
スブター「でもどうですか毛利さん?
ユーチューバーになってコラボして本当に一緒にパチスロ打ちませんか?
毛利さんならすぐパチスロの営業で稼げるようになりますよ?」
小五郎「稼げる!?ぜ、ぜひ!」
蘭「もう、お父さん!」
???「あ、スブターさんズルいですよ!」
???「そうですよ!僕たちも毛利さんとコラボしたいんですから!」
小五郎「え?」
80
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:01:02 ID:5ZY8ug2o
蘭「わー!ペカルさんとラバエルさん!」
ペカル「毛利さん、ユーチューバーになって僕とビジネス興しませんか?」
ラバエル「いえいえ毛利さん、いい投資話があるんですが…」
小五郎「は、はぁ…蘭、この二人もユーチューバーなのか?」
蘭「うん、ピカキンに次ぐくらいの人気ユーチューバーだよ」
小五郎「ってことはこいつらにうまく取り入れば俺も一気に人気ユーチューバーに…」
81
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:01:27 ID:5ZY8ug2o
男性スタッフ「スブターさん!ラバエルさん!ピカルさん!そろそろスタンバイできますか?」
スブター「わかりました。ってことで毛利さん、俺のパチスロの件頼みますよ!」
ラバエル「また後で儲け話を持ってきます!」
小五郎「おや?3人ともピカキンさんと一緒の部屋に入るんですか?」
ピカル「ええ、このロイヤルスイートは4つの部屋が中にあるんです。
それを1人1部屋ずつ使って生配信しようって企画でして」
ラバエル「しかも極力いつもと同じように配信したい、って理由でスタッフすらも使わずにそれぞれ1人で配信するんですよ」
蘭「そうだったんですね」
スブター「それじゃあ毛利さん、また後で!」
82
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:01:49 ID:5ZY8ug2o
小五郎「ピカキンと同じ部屋で放送するってことは同格のトップユーチューバーなんだな」
蘭「うん。あの3人はピカキンに次ぐ日本でトップクラスの大物ユーチューバーなんだけど…でもちょっと色々と悪い噂があってね」
小五郎「悪い噂?」
蘭「うん。ラバエルは高利回りの投資詐欺事件を起こして大々的に裁判なんかも起こされたりしてるし、
ペカルは今は実業家だけど昔は怪しい情報商材を売りつけてたって過去があるみたい。
スブターも過去に精神を病んでた配信者を煽ってオーバードーズで自殺に追い込んだとか、
色々な問題を起こしてた黒い噂があるんだって」
小五郎「やっぱユーチューバーはろくな連中がいねーのか…」
蘭「まあ、あくまで噂だけどね。でもピカキンみたいに好意的なファンだけじゃなく、
アンチが多かったり恨みを買ってたりっていうタイプだってのは確かみたい」
小五郎「ま、オレが人気ユーチューバーになったら誰にも恨みを買わねーけどな!ダーハッハッハッハ!」
コナン「(少なくとも犯人には恨まれてるんじゃねーかな…)」
83
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:02:16 ID:5ZY8ug2o
小五郎「しかし色んなユーチューバーがいるんだな」
蘭「うん。ピカキンみたいに商品レビューやったり色々やってるユーチューバーも、
スブターみたいにパチスロ関係とか物申す系の動画をやってるユーチューバーもいるし。
ピアノを演奏したり料理を作ったりゲームを実況したり、
好きなことや得意なことをやってる人が多いんだよ」
小五郎「ってことはオレは世界初、世界唯一の名探偵ユーチューバーか?
おい蘭!あの探偵小僧に探偵ユーチューバーにだけはなるなって言っとけよ!」
蘭「…新一?」ピクッ
コナン「(あっやべっ、最近蘭に連絡してなかった…)」
84
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:03:00 ID:5ZY8ug2o
蘭「そういえば最近また連絡もくれないし返事もくれない…」
蘭「…いち…」
蘭「新一ぃぃぃぃ!!!」
ドゴーン(蘭がホテルの壁に全力キック)
グラグラグラグラグラ(蘭のキックの衝撃でホテル全体が大きく揺れる)
蘭「はぁ、はぁ…」
ドン引きする一行「…」
コナン「(うおっ、震度4くらいは揺れたんじゃねーか…?)」
スマホの動画に映る生放送中のピカキン「あっ、今揺れましたね。大きな地震かもしれませんからくれぐれも気をつけて…」
蘭「…あ、ピカキンさんに迷惑かけちゃったみたい。後で謝りに行かないと…」
コナン「(蹴りでホテル全体を揺らしましたなんて言っても信じて貰えそうにねーけどな…)」
85
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:04:01 ID:5ZY8ug2o
【ホテルのロビー】
(それぞれ自分のスマホでユーチューバーの生配信動画を見ている子どもたち)
歩美「ピカキンの動画おもしろーい!」
元太「スブターのも面白いぜ!」
コナン「(せっかくいろんなユーチューバーの生配信を見学できるってのにこんなロビーでスマホで動画見てるのか…)」
歩美「ほら、見て見てコナンくん!」
コナン「ん?ああ…」
コナン「(同じロイヤルスイートで配信してる4人が同時に画面4分割で配信されてる動画か…でも特に一緒に動画やったりはしてねーんだな)」
哀「…」
(1つのスマホを覗き込む5人)
86
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:04:55 ID:5ZY8ug2o
(スブターの配信画面。窓からサングラスを掛けた小柄な男が侵入してくる)
元太「ん?窓から誰か入ってきたぞ?」
動画の中のスブター「え?シャムさん!?どうして?…な、何を…!?」
コナン「え?この人は…syamu!?」
(スブターの配信画面。サングラスを掛けた小柄な男がナイフを取り出し、スブターに斬りつける)
動画の中のスブター「うわああああああああ!!」
コナン「!?」
歩美「きゃああああああああ!!!」
動画の中のサングラスの男「指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ」
哀「…syamu_game…」
(スブターの配信画面。サングラスの男は腕を押さえ倒れているスブターを無視しカメラに向かって歩きカメラに向かって右腕を振り下ろし、カメラが横転し画面が真っ黒になる)
87
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:05:33 ID:5ZY8ug2o
小五郎「おい、どうしたんだお前らいきなり大声出して?」
コナン「おじさん!スブターさんが襲われてる!あの部屋に早く行かないと!」
小五郎「な、何だって!?」
(動画を見せるコナン)
小五郎「…おい、ガキどもはここで待ってろ!」
蘭「ちょ、ちょっとまってよお父さん!コナンくん!」
88
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:07:05 ID:5ZY8ug2o
(スマホの動画の画面を見ながら走る小五郎とコナンと蘭)
小五郎「一体何が起こっているんだ…ん?」
動画の中のラバエル「え、あなたは…?うわあああああああ!」
(ラバエルの配信画面。ドアから入ってきたサングラスの男が右手のナイフでラバエルの腕を切りつける)
小五郎「なっ!?」
動画の中のサングラスの男「指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ」
(ラバエルの配信画面。サングラスの男は腕を押さえ倒れているラバエルを無視しカメラに向かって歩きカメラに向かって右腕を振り下ろし、
カメラが横転し画面が真っ黒になる)
コナン「ラバエルさんまで襲われて…くそっ…!」
89
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:07:29 ID:5ZY8ug2o
動画の中のペカル「だ、誰…うわあああああああ!」
(ペカルの配信画面。ドアから入ってきたサングラスの男が右手のナイフでラバエルの腕を切りつける)
動画の中のサングラスの男「指を切っちゃったよ〜アッアッアッアッ」
(ペカルの配信画面。サングラスの男は腕を押さえ倒れているペカルを無視しカメラに向かって歩きカメラに向かって腕を振り下ろし、カメラが横転し画面が真っ黒になる)
小五郎「また襲われて…チッ、早く行かねえと…!」
コナン「(syamu_game…何を考えているんだ…!?)」
90
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:08:07 ID:5ZY8ug2o
動画の中のピカキン「え?誰ですか?」
(ピカキンの配信画面。誰かが入ってきたのか、ドアが開く音がする)
動画の中のピカキン「この配信は立入禁止ですので…」
動画の中の男の声「こっちも容赦はしないけどな」
動画の中のピカキン「カメラに何を…」
動画の中の男の声「しまいには骨が砕けるぞ!!」
(ピカキンの配信画面。カメラが壊されたのか大きな音がして、画面も音声も途切れる)
コナン「ピカキンさん…!」
91
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:08:33 ID:5ZY8ug2o
【ロイヤルスイートルームの前】
警備スタッフ「スブターさん!ペカルさん!ラバエルさん!ピカキンさん!開けてください!」ドンドンドン
小五郎「鍵はないんですか?」
警備スタッフ「今責任者の方が取りに行っていますがまだ…」
小五郎「一刻を争うんだ、ブチ破るぞ!」
(体当たりをするが扉を破れない小五郎。尻餅をつく)
小五郎「イテテ…やっぱりロイヤルスイートの扉は簡単には壊れんな…」
イベント責任者「ぜぇ、ぜぇ…鍵を持ってきました!どいてください!」カチャ
(鍵を回して入るイベント責任者と小五郎たち)
92
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:09:02 ID:5ZY8ug2o
小五郎「なっ…!」
スブター「痛っ…」(流血した腕を抑えている。床には血)
イベント責任者「スブターさん!大丈夫ですか!?」
スブター「は、はい…いきなり窓からシャムさんが入ってきて、ナイフで切りつけてきて、そこのドアから隣の部屋に…!」
イベント責任者「救急車を!早く!」
警備スタッフ「は、はい!」
小五郎「隣の部屋か…」
(緊張した顔でドアを開ける小五郎)
93
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:09:29 ID:5ZY8ug2o
コナン「…!?」
ペカル「ううっ…」(流血した腕を抑えている。床には血)
イベント責任者「ペカルさん!大丈夫ですか!?」
ペカル「いきなりサングラスの人がドアから入ってきていきなりナイフで切りつけてきて、隣の部屋に…!」
イベント責任者「誰か!誰かペカルさんに手当を!」
小五郎「また隣の部屋か…!」
(緊張した顔でドアを開ける小五郎)
94
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:09:51 ID:5ZY8ug2o
コナン「…!?」
ラバエル「あ…ああっ…」(流血した腕を抑えている。床には血)
イベント責任者「ラバエルさん!大丈夫ですか!?」
ラバエル「いきなり切りつけられて…痛っ!そいつは隣の部屋に…」
イベント責任者「隣の部屋は…ピカキンさんが配信してる部屋だ…!」
小五郎「ピカキンさん!入りますよ!」
(緊張した顔でドアを開ける小五郎)
95
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:10:17 ID:5ZY8ug2o
小五郎「!?」
コナン「(そこで俺たちが見たものは…)」
蘭「きっ…きゃああああああああああああ!!」
(頭から大量の血を流し、倒れているピカキン。目は大きく見開かれ、ピクリとも動かない)
コナン「(ユーチューバーとして誰からも愛され、一時代を築いたピカキンさんの変わり果てた姿だった…)」
96
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:10:49 ID:5ZY8ug2o
イベント責任者「ピカキンさん!!」
(走り寄り、脈を取る小五郎)
小五郎「ダメだ…もう亡くなってる…」
イベント責任者「そ、そんな…」
コナン「(だが…俺たちはまだ知らなかった)」
コナン「(この事件はオレや蘭、そして米花町の運命を大きく変える巨大な事件の幕開けにしか過ぎないことに…)」
97
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:11:21 ID:5ZY8ug2o
スブター「ピカキンさん…ど、どうして…」
イベントスタッフ「スブターさん!血が出てるんですから大人しくしててください!」
小五郎「入るな!ここは殺害現場だ、警察が来るまでは…」
スブター「シャ、シャムだ…syamuさんがよみがえって殺したんだあぁあぁ!!!!!」
小五郎「シャム…?」
コナン「(syamu…)」
小五郎「とにかく蘭、警察だ!警察を呼べ!」
蘭「う、うん!」
小五郎「皆さん、ここは事件現場ということになります。この部屋は警察が来るまで誰も入らないようお願いします」
イベント責任者「じ、事件…」
コナン「…」
98
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:13:23 ID:5ZY8ug2o
【1時間後】
目暮「殺害されたのは会社役員の外発 光さん30才、死因は頭部を鈍器で殴打されたことによる脳挫傷…か」
高木「警部!窓から投げ捨てられたと思われる置物の破片がこの部屋の真下の地面に落ちてました!」
目暮「粉々だが血がかなり付着しているな…これが凶器とみて間違いはないだろう」
高木「ホテルの従業員の話ではこれはロイヤルスイートルームにもともと備え付けてあったものだそうです。
現場の部屋からそれが無くなっていることからおそらく、部屋にあった置物を凶器にしてベランダから投棄したものかと」
目暮「ふむ、考えられる。鑑識に回してくれ」
高木「はっ!」
目暮「で、毎度のことながらまた君がいるというわけか毛利くん…」
小五郎「いやー、まあ、そういうことでして…」
目暮「まあいい。犯行が動画に写っているそうだが…」
高木「この動画ですね。生放送されていたものですが、タイムシフト再生で見ることが出来ます」(自分のスマホを操作し、手渡す)
99
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:14:26 ID:5ZY8ug2o
目暮「これがその動画かね…ふむ」
(動画視聴中)
目暮「ふむ…このサングラスの男が部屋に侵入し、3人を次々にナイフで切りつけている。
光さんの動画にはサングラスの男は映っておらず声だけだが、
この声は3人を襲った際の声と似ている上に部屋が繋がっている…
同一犯と見て間違いはないだろうな」
高木「ベランダの手すりにロープが巻きつけてありました。これは侵入・脱出に使ったものかと」
小五郎「なるほど、となると話は簡単ですな。
犯人と思われるこのサングラスの男がロープを使ってこの12階まで登り、ベランダに侵入。
窓から部屋に入ると右手に持ったナイフでスブターさんに切りつけ、
その後で隣の部屋に行きペカルさんに切りつけ、
また隣の部屋に行ってラバエルさんに切りつけ、
そして最後の部屋にいた光さんを部屋にあった鈍器で何度も殴打して殺害し、
ロープを使って逃走…
おそらくこの『シャム』とかいう男が犯人で間違いはないでしょうなぁ」
目暮「うむ、そのようだな」
高木「まさかあのsyamuが犯人だとは思いませんでしたね警部。
精スプ行為や奇行はしていましたがまさか殺人にまで手を染めるとは…」
目暮「ところで、さっきからよく話に出る『シャム』とは何者なのかね?」
小五郎「私も気になっていました、スブターさんも言っていましたがそのシャムというのは一体…?」
高木「え?2人とも知らないんですか?」
目暮「ん?高木くんは知っているのかね?」
100
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:15:01 ID:5ZY8ug2o
高木「有名な大物ユーチューバーですよ。職場でも流行ってるんですよ。これです」
目暮「ん…動画か?どれ…」
(オフゼロ動画を見せる)
目暮「な、なんだこれは…」
(ゲーム実況動画を見せる)
小五郎「話は長ぇしクソつまんねえ動画だな…家族にも本気で迷惑がられてやがる…」
(踊ってみた動画を見せる)
目暮「これはひどいな…子供のお遊戯会以下だ…」
101
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:16:20 ID:5ZY8ug2o
高木「これがsyamu_gameです。
S特有の奇行や底辺臭がネットでホモに受けて5年前くらいから一気に有名になったんですよ」
目暮「高木くん、全く面白くなかったのだがこんなのが若者に受けているのかね?」
高木「ネットではこういう人間をおもちゃにする風潮があるので…」
目暮「世も末だな…」
小五郎「しかし声も背丈もさっきの動画のものとよく似ているな。こいつがシャムか」
目暮「うむ…それにしてもひどい動画の内容だったな。
高校生か大学生の悪ふざけだな…まあそのくらいの年齢ならよくあることだろう」
高木「警部、背が低くて行動が幼いから分からないでしょうけど実はそのsyamuは30代なんですよ…」
目暮「た、高木くんより年上なのかね!?
こんなお菓子で遊んだりカラオケで叫んだりするような頭のおかしい動画を上げているのが、30代だって!?」
高木「しかも職にも就いてませんからね」
小五郎「蘭の2倍生きてるのにそんな男がいたのか(呆れ)」
コナン「(安定した公務員で恋愛もしててキャリアも順調に積んでて若い高木刑事ってシャムさんと比べちゃダメな人だよな…)」
102
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:17:02 ID:5ZY8ug2o
目暮「しかしこのシャムという男がなぜ?」
スブター「シャムさんは最近UMに入ろうとしてたんですが、拒絶されてダメになったんです。
多分それをきっかけに色々問題を起こしていって、引退してしまって…
だからUMの役員でトップユーチューバーのピカキンさんを逆恨みしていたんだと思います」
目暮「UM?」
ペカル「ユーチューバーのマネジメント会社ですよ。ピカキンさんはここで役員を務めてたんです」
ラバエル「多分UM所属のユーチューバーとして一発逆転しようとしていた計画が台無しになったからピカキンさんに恨みを…」
目暮「なるほど、動機としてはあり得るな…
この男が犯人、もしくは事件の重要な鍵を握っていると見て間違いはないだろう。
よし、大至急検問を張れ。まだそこまで遠くへは行けない筈。
周辺の駅や道路を中心に張れば逃げられないだろう」
警官たち「はっ!」
コナン「…。」
103
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:24:43 ID:5ZY8ug2o
コナン「(部屋の間取りはこうなっている…)」
https://i.imgur.com/gmAnLMZ.jpg
コナン「(4つの部屋が連なっている構造だ)」
コナン「(警部やおっちゃんの推理が正しければ、シャムはロープで12階まで登りベランダに侵入、
次々にユーチューバーたちに切りつけ、ピカキンさんを撲殺…)」
コナン「(そしてそこのベランダからロープで下って脱出したことになる)」
コナン「(部屋の入口は警備スタッフで常に固められていたし、監視カメラもあるからそこから出たらすぐ分かる…)」
コナン「(この部屋にはクローゼットや広いバスルームなんかもあるが、そこからも脱出できそうにないし隠れているわけでもない)」
コナン「(この部屋は犯行のすぐ後におっちゃんやオレたちが乗り込んだ、その後警察がすぐにやってきた」
コナン「(だから現場に隠れて後からこっそり逃げる、なんて手段も使えない)」
コナン「(普通に考えればシャムが外部から侵入し、犯行の後に脱出した…と考えるのが自然だろう)」
コナン「(だが…)」
コナン「(本当にそうか?あの伝説の大物ユーチューバー、syamu_gameが犯人なのか…?)」
104
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:25:21 ID:5ZY8ug2o
ギィーーバタン!(CM前の扉が閉まる音)
105
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 15:27:23 ID:5ZY8ug2o
今回はここまでです
まだ現場の状況は詳しく開示されてませんしガバガバですが皆さんなりに推理してくれたら嬉しいです
次で解決編直前くらいまで書く予定です
次回もまた1〜2週間ほどお待ちください
あといつも落とさずにいて頂き運営の方々には本当にありがとうございます
106
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 17:35:01 ID:3faaQvU.
お前の続きを待ってたんだよ!
107
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 18:29:11 ID:GVX58Ymc
これすき
108
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 21:13:41 ID:hAyLIgys
(続きが)もう待ちきれないよ、早く出してくれ!
109
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 21:18:36 ID:z3CD9.96
このSSいい感じだで
110
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 22:13:05 ID:Z4df5kvw
ピカキンだけ凶器が違うのがヒントっぽいっすね…
続きお待ちしてナス!
111
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 22:22:47 ID:UVyzlhf.
Syamuさん左利きなのに右でナイフ使ってるんですね
112
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 23:19:33 ID:XSDaSZ0w
本格推理路線はなぜか草生えるからもっとやれ
113
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/10(火) 23:39:31 ID:T7qJWddU
蘭姉ちゃんのキックが真相解明につながるやつですねこれは
114
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 00:41:57 ID:k0GPhLoc
すっげえ面白かったゾ〜
続きを楽しみに待ってナス!
115
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 01:50:09 ID:YKJ.HRT6
被害者は腕を切られたはずなのに加害者のsyamuさんは
指を切っちゃったと言ってるのが引っかかりますね
(ミスリードかもしれないけど)
116
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/11(水) 03:24:35 ID:Ky4YHHfo
今の段階でも色々と考察できて楽しいですね
続きを糞、ためて待つぜ。
117
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 13:37:40 ID:41sEmWt2
高木刑事って調べたら26才か
syamuさんより年下なのに何もかもが上ですね
118
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 15:18:48 ID:NGweUzas
このSS、最高だわ
119
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 15:21:44 ID:0P4OFEWQ
ピカキンを殺すのが目的ならロープで登ってすぐの部屋に居るのを無視して
他の奴らを切りつけて回るのはおかしい…おかしくない?
Sだからかもしれないけど
120
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 18:03:07 ID:LALqpLf.
犯行時の違和感を「Sだから」の一言で言い訳できる最強のキャラ
それが『ゼロの男』syamu_game
121
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 19:16:42 ID:ppM3y1nE
劇場版ってことはあれですかね
爆発…するんですかね
122
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/13(金) 20:53:33 ID:ADx8JdB6
襲われた順番はシバター→ラファエル→ヒカル→ヒカキンっぽいのに、ドアから隣の部屋に移動するとシバター→ヒカル→ラファエル→ヒカキンになっちゃうのか。
123
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:45:46 ID:YF.AmyxE
襲われた順番はミスなので矛盾なく部屋順に襲われたことにしてください(小声)
124
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:46:07 ID:YF.AmyxE
ガチャ、バーン!(CM明けの扉が開く音)
125
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:47:14 ID:YF.AmyxE
高木「警部!死亡推定時刻は生放送が丁度行われていた時間前後30分ということです」
目暮「ということはやはり、生放送中に殺害されたと見てほぼ間違いはないようだな」
高木「それとホテルの監視カメラの映像をチェックしましたが、
犯行前後にエレベーター周辺及びこのフロアに不審者は見当たりませんでした。
また、この部屋の前の廊下にあるカメラでも常に扉前に1人以上の警備スタッフがおり
扉からは殺害された光さんと負傷した3人以外の出入りは確認できません」
目暮「となるとこの部屋は犯行当時は密室。進入路はベランダ以外ありえない。
やはり犯人はこのロイヤルスイートルームへ正面のドアからではなく
ベランダから侵入し逃走したということになるな」
小五郎「簡単な事件でしたな。警察が逃げたシャムとやらをとっ捕まえれば終わり。
この名探偵ユーチューバー毛利小五郎の出番はなさそうですなぁ」
目暮「ユーチューバーか…毛利くん、一応君は警察OBだ。動画で恥など晒されては困るぞ…」
小五郎「大丈夫ですって警部殿〜!」
コナン「ハハ…気楽でいいなおっちゃん…」
126
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:48:12 ID:YF.AmyxE
コナン「(…ドアは施錠されており、ドアの前にも常に警備スタッフがいた)」
コナン「(監視カメラの映像からも4人以外のドアからの出入りは確認できていない…)」
コナン「(犯行当時は完全な密室…)」
コナン「(唯一外と出入りができるのはこのベランダ、か)」
コナン「(ベランダもかなり広いな…皆でパーティーか何かできそうな広さだ)」
コナン「ねえねえ、地上からじゃなくて下の階からとか上の階からこのベランダに来れないの?
他の配信者さんとかにもアリバイが…」
小五郎「おいコラ、ボウズ!大人しくしてろ!」
(ゲンコツ)
コナン「あいたっ!」
蘭「お、お父さん!…コナン君、あっち行ってよっか」
小五郎「ったく、お前もロビーでガキどもとユーチューバーの動画でも見てろ!」
コナン「(くそー…)」
127
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:49:30 ID:YF.AmyxE
小五郎「で、どうなんですか?上や下の階からここへ来れますかな?」
ホテル支配人「は、はぁ…試したことはありませんが、おそらくそれは不可能なのではないでしょうか」
小五郎「なぜです?」
ホテル支配人「大きいベランダがあるのはこの階だけですから下の階からロープを使って登るというのは無理です。
ベランダの部分が張り出しておりますので下の階からは登れないかと思います。
それに上の階は立入禁止の屋上だけでして」
イベント責任者「事件の時、ホテル屋上は他の配信者たち数名が生配信で使っていましたからそこから降りるのは無理かと思います。
屋上にはスタッフたちも数名いましたし下に降りるのは難しいでしょう。
それにこの下の階の部屋のほぼすべてを配信者の生配信で使っておりましたから
ホテル内部の人間が登って侵入するのは無理では…」
小五郎「なるほど、ちなみにこの階以外の配信者やスタッフで怪しい動きをしている人はいましたか?」
イベント責任者「いえ…その時はユーチューバー全員が生配信中でしたし、スタッフも常に何人かで行動しておりました」
目暮「事件当時にこのホテルにいた全員に一応話は聞いておるよ。
アリバイや監視カメラの映像などを鑑みても、他のフロアにいた人間は犯行時刻前後は
ずっと同じフロアにいて犯行は不可能だという結論になっている」
小五郎「そうでしたか、他の階の人達には犯行は不可能…と。
となると、やはり犯行が可能なのはあのシャムとかいうサングラスの男だけというわけですな」
コナン「…」
128
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:50:06 ID:YF.AmyxE
スブター「ねえ刑事さん、俺もう帰っていいすか?」
目暮「怪我はもう良いのですかな?」
救護班「3人共傷がそこまで深くはありませんでした。
ですが後で一応近くの医者に行くようにとお伝えしました」
ペカル「僕たち忙しいのであまりここにいることも…」
目暮「すみませんがもう少し待っていただけますかな?
もしかしたら容疑者がまだこの近くにいるかもしれませんから」
ラバエル「早くしてくださいよ刑事さん!」
コナン「(他のフロアの人間に犯行は不可能…)」
コナン「(…もしシャム以外に犯人がいるとしたら、あの3人か…)」
コナン「(3人ともシャムらしき男にナイフで襲われていて、証拠も動画で残ってる…)」
コナン「(完璧なアリバイといえばアリバイ…)」
コナン「(動画を見る限り3人共生放送中に席を外していない)」
コナン「(だから誰かが放送を抜け出して殺害した、というのも考えられない…)」
129
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:50:56 ID:YF.AmyxE
コナン「(ピカキンさんの部屋のカメラは壊されている。部屋の窓は開いていて、地上までロープが垂れ下がっている…)」
コナン「(ん、ベランダの手すりの鉄格子に厳重にロープが縛り付けられてるな)」
コナン「(このロープも相当頑丈で太い、これなら大人でも体重を支えられるか…)」
コナン「(で、下には地上…やはり12階だけあってかなり高い)」
コナン「(お誂え向きに大通りとは逆側で人目につきにくいな)」
コナン「(地上からはかなり高いがここから結んだロープで上まで登ることは不可能ではないかも…)」
コナン「(ん、結んだロープ…?)」
コナン「(…!!)」
130
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:54:16 ID:YF.AmyxE
スブター「犯人は決まったんですから俺らを帰してくださいよ!」
目暮「すみません、もう少ししたら…」
コナン「ねえねえおじさん!シャムさんってすごいよね!」
小五郎「あぁ?あの穀潰し無職土竜のどこがすごいんだ?しかも殺人鬼だぞ?」
コナン「だってそのシャムさんって人、1階からここまでロープ1本で登ってきたんでしょ?僕じゃとても出来ないよ」
小五郎「バーロ、そのために体でも鍛えてりゃそれくらい出来るだろうが。
引きこもりには時間があるだろうから筋トレくらいやるだろ」
コナン「でもどうやってロープで登ったんだろう?」
小五郎「どうって、1階からロープを頑張って登って…」
コナン「登るにはまずロープを結ばないといけないね!」
小五郎「ロープを結ぶ…?」
小五郎「…ん?」
131
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:54:55 ID:YF.AmyxE
小五郎「支配人、このロイヤルスイートルームというのは誰でも入れるんですか?」
ホテル支配人「い、いえ。このホテルでは基本的にお客様以外には積極的にお声掛けをしたり監視カメラで映像を常にチェックしたり、
そういった取り組みをしておりまして、部外者は入れないようにしております。
特にこのロイヤルスイートルームのあるフロアはVIPの方がお泊りになられることが多いので
特に厳重でして、部外者の方は絶対に入れないかと…」
小五郎「では、あのロープは今日この部屋を使う前は結んでありましたか?」
ホテル支配人「いえ、今日早朝に掃除をした際はそのようなものは…」
小五郎「なるほど、わかりましたよ警部殿」
目暮「な、何がわかったのかね毛利くん!?」
132
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:55:44 ID:YF.AmyxE
小五郎「あのベランダの手すりにはロープが結んでありました。
ですが、地上から侵入したのであればあれを結べるわけはありません。
しかも事前に侵入してロープを仕込んでおくことも警備の関係で難しいでしょう」
目暮「た、確かに…では一体どうやって?」
小五郎「つまり!誰かがロープを結んで地上に下ろした、ということになりますな」
コナン「(お、今日は冴えてるなオッチャン…)」
小五郎「そしてこの部屋は今日使う4人以外の出入りは朝からなかった、そうですね?」
イベント責任者「は、はい」
小五郎「つまり!あなた方3人の内誰かがベランダにロープを結んで地上に下ろした…
そう!シャムとやらの共犯者ということになりますな」
目暮&3人のユーチューバー「なっ!?」
133
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 13:56:33 ID:YF.AmyxE
スブター「待ってくれよ!どうして俺らが疑われなきゃいけねぇんだよ!」
ペカル「そうですよ!何で殺人犯に協力する理由が…」
小五郎「動機はあるでしょう?あなた方はユーチューバーなんですからね」
ラバエル「え?」
小五郎「ピカキンさんを殺し!自分の動画の再生数を上げたかったからです!
だからあなた方の誰かはシャムと協力して犯行を行ったんです!」
目暮「バカバカしい…動画の再生数などで殺人が起こるものかね?」
小五郎「ピカキンさんはかなりの動画収入を得ているそうです。
年収にすると10億近く。その収入が自分のものにできるなら殺人だってするでしょう」
目暮「た、確かに…それだけの額ならば犯行に及ぶ動機となりうる!」
高木「いえ警部、毛利さん。多分その動機ではないかと思いますが…」
小五郎「はぁ?何でだよ?」
134
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:00:08 ID:YF.AmyxE
蘭「うん、私もそう思う。だってここで生放送していた4人とも視聴者層が全く違うんだよ」
目暮「し、しちょうしゃそう?」
蘭「見てる人の男女比とか、年齢層とかね。
ピカキンさんは幅広い年代だけど10代までが多いかな。
スブターさんの視聴者は20〜30代の男性が多いみたいだし、
ラバエルさんやペカルさんだって独自の視聴者層がいるみたい」
小五郎「ってことは、どういうことだ?」
高木「ピカキンさんを殺害してもその視聴者が流れては来ないってことですよ。
その視聴者たちは他のピカキンさんと似た感じのユーチューバーを見るだけです。
他の3人にはそこまで影響はないでしょう」
イベント責任者「ええ、そうなんです。
実際視聴者層があまりかぶっていないことから多くの視聴者に観てもらえると思って
この4人を選んでこの部屋で生配信をしていただいたんですが…
まさかこんなことになるなんて…」
小五郎「う、うーむ…」
135
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:00:47 ID:YF.AmyxE
目暮「ところで、凶器の置物から犯人の指紋は検出されたのかね?」
高木「いえ、置物の破片をすべて回収し調べましたが犯人はなにか手袋のようなものをしていたと考えられまして、
朝にこの部屋を清掃していたスタッフ以外の指紋は検出されていません」
目暮「他に犯人のものと思われる指紋は?」
高木「それが、部屋からはそれぞれの配信者たちや清掃担当のホテルスタッフの指紋しか…」
小五郎「あんなバカそうな男でも指紋を残さねーくらいの知恵はあったんだな。
ま、指紋があろうがなかろうがアイツで決まりだろ」
コナン「…」
136
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:01:21 ID:YF.AmyxE
コナン「(指紋と凶器か…)」
コナン「(置物は逃げるのに重くて邪魔だからベランダから投げた、ナイフはそのまま持ち去ったってとこか)」
コナン「(しかし、なぜ3人をナイフで襲ったのにピカキンさんは撲殺されていたんだ…?)」
コナン「(それに指紋が全く残っていないというのも…あの土竜にそんな知能があるのか?)」
コナン「(それだけの知能があればユーチューバーとして成功していたとは思うが…)」
コナン「(いや、まあそんなことはどうでもいいか…)」
137
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:02:13 ID:YF.AmyxE
コナン「(しかし、凶器の違いは気になるな…)」
コナン「(ピカキンさんをナイフで滅多刺しにすることだって出来たはずだ、だが置物で殺されている)」
コナン「(突発的な犯行であれば置物を使って殺したということもあり得るが、
計画的犯行のように3人は持ち込んだナイフで切られている…)」
コナン「(…もし犯人があの3人の中にいるなら…)」
コナン「(ナイフがまだこの現場、もしくはホテル内部にあるはず…)」
コナン「(すぐにおっちゃんや警察が来たから隠す時間もなかったからな)」
コナン「(あの3人も所持品検査を受けている、もちろんナイフはなかった)」
コナン「(それがないということは…やはりあの3人は無関係なのか…?)」
コナン「(置物で殺したのも『抵抗されてナイフを落としたため、とっさに近くの置物を凶器にしただけ』ってことも考えられるが…)」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:03:41 ID:YF.AmyxE
コナン「(そしてベランダに通じる窓…ここから部屋に出入りできるのか)」
コナン「(ん?この窓ガラス、相当分厚くて頑丈そうだな…)」
コナン「ねえねえ支配人さん!」
ホテル支配人「どうしたんだい、ぼうや?」
コナン「あの窓ガラスって割れたりするの?」
ホテル支配人「ああ、あれは特殊なガラスになっていてね。
例え銃とかで撃ったりバットで殴ったりしたって壊れない特別なガラスなんだよ。
ここは有名人とか政治家の人なんかが利用する部屋だからね」
コナン「そうなんだ、ありがとう!」
コナン「(VIP用の特別製ガラスか…)」
コナン「(もし施錠してあったとしたらシャムはこの部屋にすら入れなかったはず)」
コナン「(だが侵入している…)」
コナン「(ロープの場所はピカキンさんの部屋の前だが、ここから入れずにスブターさんの部屋から入った、ということか…?)」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:04:46 ID:YF.AmyxE
コナン「ねえねえスブターさん!どうしてシャムさんは窓から入れたの?
もし鍵がかかってれば入れなかったよね?」
スブター「え?」
小五郎「バーロ、鍵がかかってても殺人犯なら窓くらい割って入ってくるだろうよ」
コナン「でもおじさん、もしピカキンさんだけが狙いならピカキンさんの窓を割って入ってくるよね?」
小五郎「確かに、だがあいつはSだからそういうこともするだろ」
コナン「それにさ、ホテルの人はこのガラスは特別製で銃とかバットを使っても割れないって言ってたよ?
それにもしボクが犯人だったらそんなこと知らずに頑張って割ろうとすると思うんだ」
小五郎「何?本当ですか支配人?」
ホテル支配人「は、はい。VIPの方々の安全のことも考慮しておりまして…」
小五郎「となれば、鍵さえかけていれば犯人は部屋には入れなかった。
しかも割ろうとした痕跡すらもどの窓にも見られない。
そして、スブターさんの窓は『偶然にも』施錠されておらず侵入できた…妙ですなぁ?」
目暮「と、ということは…?」
小五郎「つまり、スブターさん!
あなたがシャムに窓ガラスが割れないことを伝えておき、窓の鍵を開けておいた!
つまり、共犯者ということです!」
スブター「!?」
140
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:05:25 ID:YF.AmyxE
目暮「どうなんですかなスブターさん」
スブター「う…」
小五郎「あなたが共犯者、そうですね?」
スブター「違うんです、配信してるときに暑かったから窓を開けっ放しに…」
コナン「あれれー?でもスブターさんの配信中は窓が閉まってるよー?」
(小五郎たちに生配信中の動画を見せながら)
スブター「!?」
小五郎「ということはやはり、あなたが故意に窓の鍵を開けておいた…違いますか?」
スブター「…う…」
コナン「…。」
スブター「…流石は毛利さんですね…。じ、実は…syamuさんに協力したのは俺です…」
ペカル「ス、スブターさん!?」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/09/15(日) 14:06:16 ID:YF.AmyxE
目暮「ど、どういうことなのかね!?まさか共犯として…」
スブター「違うんです!俺の話を聞いて下さい!
実は少し前にsyamuさんが『このイベントでピカキンさんに謝罪したい』って俺に言ってきたんです。
syamuさんはUM本社に凸したことでUMを完全に出禁になって、
ピカキンさんたちUM所属ユーチューバーにも接触することを禁止されてたから…」
目暮「そんなことがあったのかね?」
スブター「はい…syamuさんはとある大学のシャムサークルに騙されて、
UMにアポなしで訪問したんですがそれで警察が来たり色々騒ぎになったんです。
その騒動のせいでUMの株価もかなり暴落したらしくて…」
高木「ああ、あの騒動の。あの頃はsyamuをいろんな代理人が奪い合って聖杯戦争みたいでしたね。
ちなみにこれがその動画です」
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