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松田亜利沙(29)「あっ、陸くん。久しぶり」
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/03/28(水) 15:13:37 ID:Wc3Xg1nw
私が出るカットの撮影は一度リテイクがあったものの早々に終わり、場面は次の桃子ちゃん先輩演じる女主人公の長丁場。カメラさんや照明、音声さん、その他スタッフに囲まれながら、長台詞の独白のシーン。
先程の会話を想起する。アイドルが桜の花ならば、女優は一輪の花。成る程今の彼女はまさしく立てば芍薬と言わんばかりの佇まい、憂いを纏う百合の花だ。低めの身長が牡丹にも見える。
結局、私は早上がりせずに桃子ちゃん先輩の撮影が終わるまで居残った。
写真を撮ることもなく、ただただ見惚れてしまったからだ。
「お疲れ様でした、先輩」
「ありがと」
現場撤収のあと、プロデューサーの迎えの車の中で桃子ちゃん先輩を出迎えた。後部座席に並んで座り、飲み物を手渡す。
先輩に感想をひとしきり伝えてプロデューサーにも現場の雰囲気を教え、一息ついたところで桃子ちゃん先輩が口を開く。
「亜利沙さんも、結構よかったよ」
「っ!本当ですか?」
「うん。よかったらまたやってみない?」
まさかの提案。先輩からお褒め頂けるとは思ってなかったし、一度きりのゲスト出演だと考えていた。
しかしプロデューサーも「助演だけど一つ枠持ってるぞ」なんて言ってくる。
「んー…考えておきます」
「そう?まぁ無理にとは言わないよ」
この時は、一旦保留にした。
何故だか、私は芍薬や牡丹にはならない気がしたのだ。
* * * * *
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