[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
松田亜利沙(29)「あっ、陸くん。久しぶり」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:06:29 ID:ZAKXUDq2
765プロシアター関係者席
北沢陸(18)「ど、ども。ご無沙汰してます」
亜利沙「本当に久しぶりですねぇ。最後に会ったのは…一年くらい前でしたっけ」
陸「…そうっすね」
亜利沙「今日は、もしかしてお姉さんを見に?」
陸「はい。亜利沙…さんは、今日は出ないんですか?」
亜利沙「ありさは、昨日出たので今日はお休みです。もう昔みたいに連日は動けません。あはは」
陸「…そうですか」
亜利沙「でも珍しいですね、陸くんが見にくるなんて」
陸「…まあ、確かに」
亜利沙「聞き辛いですけど、一昨年くらいから…その、仲悪かったのでは?」
陸「その…所謂反抗期だったんすよ。自分でもバカだったなって思ってますけど…」
亜利沙「あ、えと、そ、そうだったんですか…」
陸「そんな申し訳無さそうな顔しないでくださいよ…その、今はそこまで姉さんとも仲悪くないですから」
亜利沙「なら、良かったです」
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:07:23 ID:ZAKXUDq2
亜利沙「いやぁツイてました。たまには関係者席にも来てみるものですね」
陸「…?亜利沙さん、関係者席は邪道って言ってませんでしたっけ」
亜利沙「ぅえっ⁈…それは…まぁ、若気の至りというか…最近はその…ファンのみんなに席を譲らないとというか…」
陸「プロデューサーさんに怒られたんすね」
亜利沙「その…はい」
陸「亜利沙さんらしいや…でも、なんでこっちで良かったんすか?」
亜利沙「え?だって、久しぶりに陸くんの顔見れましたから」
陸「…えっ⁉︎」
亜利沙「全然顔だしてくれないんですもん。おねーさん達、待ってたんだよ?」
陸「…すんません」
亜利沙「ま、陸くんもサッカーの方順調みたいですし、来いなんては言いませんよ。来れる時だけでいいから、来てくださいね?」
陸「…はい」
亜利沙「そろそろ、始まりますよ。志保さんの出番は第1ブロックの最後ですからね」
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:07:48 ID:ZAKXUDq2
♫〜ライアールージュ
志保(27)『ずっと一人でも大丈夫だったはずの心が求めてるひと』
幕間
亜利沙「志保さん、凄いですね。年々クールさが増してるというか。でも優しさも見せるようになって」
陸「そう…なんすかね」
亜利沙「はい。陸くんも昔の志保さんに似てきましたよ。クールで、ちょっと…怖いかも。わ、悪い意味ではないですよ!」
陸「俺は…甘やかしてくる姉さんしか知らないので…なんとも」
亜利沙「…志保さんらしいですね」
陸「…姉さんの、デビュー曲。小さい頃は歌詞の意味が分からなかったんすよ」
亜利沙「…え?」
陸「ライアールージュ。」
亜利沙「?あぁ。確かに子供が共感する歌詞ではないかもですね」
陸「最近は、その…やっと分かるようになってきました」
亜利沙「もしかして…恋ですかっ⁉︎」
陸「はい」
亜利沙「やっぱり!…って…えっ⁉︎」
陸「そうですよ。好きな人がいるんです」
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:08:11 ID:ZAKXUDq2
亜利沙「そ、そうですか…」
陸「ええ」
亜利沙「えっと…り、陸くんは!まだ若いですからね!そ、そのゆっくり考えて…」
陸「そうもいかないんす」
亜利沙「…え?」
陸「その人、割と年上で。いつ結婚してもおかしくないような女(ひと)でさ」
亜利沙「それはまた…かなりの年の差恋愛ですね…サッカー関係で?」
陸「いえ、姉の繋がりで」
亜利沙「へ、へぇ〜(志保さんの…?誰でしょう。ありさの知ってる人でしょうか…)」
陸「でも、この通り姉と仲悪くなってたもんで…最近は会えてなかったんすよね」
亜利沙「そうだったんですか…」
亜利沙「で、でもっ、大丈夫ですよ!陸くんはほら、お姉さんに似ててクールでカッコいいですから!きっと振り向いてもらえます!」
陸「そうですかね…」
亜利沙「えぇ!ありさが保障します!」
陸「…本当に?」
亜利沙「えっ?は、はい」
陸「…なら…っ」
5
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:08:58 ID:ZAKXUDq2
P「ありさーっ!?今ちょっといいかー?」
亜利沙「はっ、はいぃ!?」
陸「?」
P「機材トラブルだ!ちょっと手ェ貸してくれ!」
亜利沙「わ、分かりました!今いきます!」
亜利沙「…っと、ごめんなさい陸くん。また後で!」
陸「は、はい」
タッタッタッ…
亜利沙(陸くんの…好きな人。…そっか。もうそんな歳でしたね…)
陸(亜利沙さん、行っちゃった)
陸(結局自分は…志保の弟でしかないのかな…?)
未来『トークで繋ぐ⁉︎』
可奈『し、志保ちゃんっ!どうしましょうっ!?』
志保『ちょっと可奈!未来!プロンプト読んじゃあ…あぁもう!』
観客『アハハハ』
陸(…そりゃ…姉さんたちの会場で再会したところで…そうなっちゃうか)
『準備が整いました!続いては、ウィルゴのこの曲です!』
陸(…どうして、こうなったのかな)
♫〜プリムラ
『話したいよ 声聞きたいよ 傍にいたいよ
時間が足りない会えない 君感じたい
全てが色鮮やかに 輝くのに
優しくされるたびに 胸キュンッてなる
ずるい笑顔が 離れない
本音が言えない聞けない もっと知りたい
瞳が見つめるたびに トキメクのに
「またね」重ねるたびに 胸しゅんってなる
どうか ずっと 傍にいさせて』
陸「……亜利沙さん」
終わり
6
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:20:50 ID:Nw38qP2k
は、甘酸っぱいじゃねーかちくしょう
7
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:21:28 ID:p6aC8s4M
http://yokkaicispa.blog.fc2.com/blog-entry-1715.html?sp
8
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:28:36 ID:AZfUjqLo
はああああ!あああああ!
いい!いい!いい!いいよぉ!!
9
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:30:27 ID:Rcl35/DQ
ようやく恋を知った陸くんに四日市スパを勧めるアナスイくん
10
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:31:28 ID:WhejRw5o
好評!絶賛!
11
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:42:40 ID:xkl9klHg
これは…いいりっくんスレだな…
12
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 17:46:33 ID:bwaE8Duo
志保エロそう
しかし未来と可奈は20代後半になっても何やってるんですかね…
13
:
愛されるより 愛したい
:2018/02/07(水) 18:04:44 ID:???
(切なさ)あーやばい!(ヘドバン)
14
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:05:51 ID:Py/WhcTc
すっごいニヤニヤしちゃう、ヤバいヤバい
15
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:08:08 ID:E6Q2wWKw
これは事務所帰りの亜利沙さんと会うしかないですねえ
16
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:13:38 ID:aR9T7XJ2
どうして諦めるんだそこで!
17
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:32:24 ID:SICtetM6
やるじゃない!
18
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:36:06 ID:YiigWNXQ
いけ!そのまま!
19
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:39:23 ID:J0WcLjo6
松田とりっくんのカップリングって外野めっちゃうるさそう
20
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:43:20 ID:oimyNNdU
北沢陸「もう時間がないんす!」
21
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 18:49:03 ID:f0LMUttk
結婚しそうってのは年齢のことなのかそれとも男の影が見え隠れするのか
22
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 20:54:57 ID:bvCuerBM
りっくんスレはもっとやれ
23
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:09:38 ID:ZAKXUDq2
>>21
前者のつもりで書きました。自分はまだ大人手前の年なのに亜利沙は結婚しててもおかしくない年でやべぇよ…みたいな
>>22
自分はもうネタが尽きてきたのでシチュでも年齢指定でもいいからリクエストしてくれるとありがたいです…(小声)なんでも書きますから!
24
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:14:29 ID:J0WcLjo6
>>23
高校の友人に彼女はいないのかとからかわれたという話を松田にする陸(16)
25
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:18:41 ID:4RH.WPjE
>>23
ふとしたきっかけでりっくん(18)の抱く自分への好意に気付くがもう年齢的にりっくんに悪いと思いそっと身を引く松田(29)
それをそっと後押しする北沢(27)
26
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:22:19 ID:dtshWD8c
なぜかりっくんがシアターの別の仲間に惚れてると勘違いする松田と誤解を解くのに奔走するりっくん
27
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:34:19 ID:ZAKXUDq2
>>24-26
ありがてェ…ありがてェ…(感涙)
頑張って書いてみます
28
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 21:41:28 ID:4RH.WPjE
うめェーわ やっぱ
>>27
の書くSSは最高だ!
29
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/07(水) 23:34:24 ID:CgfvteDM
やったぜ。
30
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:17:42 ID:hKGBu1Z6
松田亜利沙(27)「陸くん、最近元気無いですね…」
都内某高校 一年〇組教室
男子「なあなあ、陸ってさ。あの北沢志保の弟ってマジ?」
陸(16)「…なんで知ってんの?」
男子「陸、〇〇中だろ?俺の知り合いがあそこにいてさ、卒業式んときに北沢志保が来てたっていうからさぁ」
陸「…まぁ、そうだけど」
男子「うわマジか!いいなぁ。俺さ志保…さんのファンでさ、サインとか欲しいんだよね!」
陸「ごめん、そういうのは断るように事務所から言われてて」
男子「あちゃーそっか、そうだよなぁ。じゃあ今度!なんでもいいからサービスしてよ!」
陸「何かあったらね」
…
同校サッカー部部室
先輩「なあ北沢、お前の姉さんあの北沢志保なんだってな」
陸「そうっスけど…」
先輩「いいなぁ。今から五年前だったかな、俺が中学生で北沢志保が20くらいの時のさぁ、ライブ観に行ったんだけど」
陸「へぇ…」
先輩「スッゲークールで美人だったの覚えてるわけよ…羨ましいよなぁ北沢、あんな姉ちゃんと暮らせて」
陸「あの人、家ではあんなクールじゃないっすよ」
同期「えっ、じゃあ割とズボラって事⁉︎ヤベーじゃんww陸興奮しねぇの?ww」
陸「ズボラでは無いし、実の姉に興奮したりなんかしねーよ」
同期「え〜。じゃあさ、765プロの人とかとは話したりしないの?」
先輩「あ、それ俺も気になる。伊吹翼とかさ。もしかして付き合ってたり?」
同期「あー陸ズルい!翼は俺の推しなのに!」
陸「そういうの…無いっすから」
同期「ちぇーつまんねぇの」
先輩「ま、そんなもんか…あ、でもそういえばな陸」
陸「なんすか」
先輩「うちのマネージャーの〇〇いるだろ?」
同期「あーあの可愛い人。彼氏いるんすか?」
先輩「いやそれがな、アイツかなりのドルオタでさ、彼氏はいねぇけど…陸。お前は目ぇつけられるかもな」
同期「えー、いーなー」
陸「…そうですか」
31
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:18:18 ID:hKGBu1Z6
同校体育館裏
女子マネ「あのさ、陸くんって彼女いない…で、いいんだよね」
陸「まぁ、そうですけど…」
マネ「じゃあさ…その…アタシと付き合っ…」
陸「…〇〇さんってさ、アイドル好きなんでしたっけ」
マネ「え?アタシ?…うん、そうだけど…」
陸「ほんとに俺の事好きなんすか?誰が目当て?」
マネ「そ、そんな…別に陸くんの繋がりとか…そういうの目当てじゃなくて…」
陸「ごめんなさい、俺今部活が大事だから…」
マネ「そ、そんな…だから違うって」
陸「それに俺、今志保とは仲悪いし、765プロもそんな好きじゃねぇし」
マネ「…えっ?」
陸「ほら、やっぱガッカリしてるじゃないっすか」
マネ「いや、違うって…その」
陸「…そんじゃ」
…
北沢宅
陸「ただいま」
志保「あ、りっくんお帰り。ご飯できてるよ」
陸「ありがと。でもまず風呂入ってくるわ」
志保「あ、あのさ…りっくん」
陸「…何?」
志保「今週末の試合、久々に観に行ってもいいかな?丁度オフなんだけど…」
陸「…来なくていいよ」
志保「…え?」
陸「来んなって言ってんの」
バタン
志保「え…陸…なんで」
32
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:18:58 ID:hKGBu1Z6
翌日
高校から北沢宅までの帰り道
陸(最悪だ…)
(よりにもよって姉さんに当たるとか…)
(しかも…何だよ765プロ嫌いって…あの子振るにしてももっといい嘘があった筈なのに…)
陸(ちくしょう…)
陸「みんなに…どういう顔すりゃいいのかな…」
???「あれ、もしかして…陸くん?」
陸「え?」
???「やっぱり、陸くんですよね」
陸「(なんで…なんでこのタイミングなんだよ…)…亜利沙…さん」
亜利沙「お久しぶりです。中学の卒業式ぶりですね!」
33
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:19:26 ID:hKGBu1Z6
765プロシアター 事務所
P「そうか、そんなことが…」
志保「…はい」
P「まぁ、なんだその、陸くんも多感な年頃だからな」
志保「…はい」
志保「最近、陸の様子が変だったのは分かってたんです。何に悩んでるのかは…その…分かりませんでしたけど」
P「あー、多分な。理由は志保が聞いたところで聞き出せないと思うぞ」
志保「…何故ですか」
P「陸くんが悩む理由は…そうだな、端的に言ってしまえば志保、お前さんだよ」
志保「…え?」
P「これは前にちらっと陸くんから相談された事の上での俺の予想だけどな、志保が有名になればなるほど、陸くんにはその価値がついて回る。それに陸くんは困ってるんだと思う」
志保「…そんな」
P「まぁ、言ってしまえば北沢陸ではなく北沢志保の弟になってしまうってことだ。この仕事やってるとな、そういう話は嫌でも耳に入るよ。俺も悪いと思ってる。そういう家族の問題もケアしてやるのが、自分の仕事の一部だからさ」
志保「…じゃあ、じゃあ陸は…なんでそれをプロデューサーじゃなくて私に言ってくれないんですか」
P「じゃあ聞くけど、お前は可奈や静香のこと好きになれなくなったとして、それを本人に相談するのか?」
志保「っ…それは」
P「そういうこった。こればっかりは陸自身が自分で落とし所を見つけるしかないんだ。志保の弟という肩書きを受け入れるのか、つっぱねるのか」
志保「…はい」
P「もしくは…ちょっと難しいけど、志保以外の誰かに相談するか…だな」
34
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:20:08 ID:hKGBu1Z6
夜の公園
亜利沙「はいどーぞ。コーヒーで良かったですか?」
陸「ありがとうございます」
亜利沙「隣、いいですか?」
陸「あ、はい…その、話って?」
亜利沙「志保ちゃんから聞きました。最近、陸くんが何か悩んでるって」
陸「(余計なことを…)…えぇまぁ」
亜利沙「ありさでよければ、そ、そのお話してみてもいいんじゃないかなーと…思ってみたんですが…ど、どうでしょう?」
陸「そんな…いいっすよ。亜利沙さんに、迷惑かけたくないですから…」
亜利沙「そんなこと…言わないで下さい」
陸「…え」
亜利沙「プロデューサーさんが言ってました。765プロは家族だって。みんなライバルではあるけど、何かあったら一緒に悩んで、考えて、助けようって。志保ちゃんのときも、ありさのときもそうでした」
陸「…」
亜利沙「志保ちゃんがありさの家族なら、その志保ちゃんの家族の陸くんだって、ありさの家族です。何も遠慮することはありません」
陸「俺は…」
亜利沙「ほら、言ってみて?」
陸「…昨日ね、」
・・・
35
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:20:44 ID:hKGBu1Z6
事務所
志保「陸は…陸は、私の事嫌いになってしまったんでしょうか」
P「んなこたぁ無い。ちょっと一旦距離を置きたいだけだ」
志保「でも、それって…」
P「…はぁ、しょうがないな」
P「これ、志保には黙っててくれって言われたんだけどな」
志保「…はい?」
P「陸が今の高校に入った理由、知ってるか?」
志保「え…家に近くて、サッカーが強くて、学費が安いからって…」
P「…ま、そこまでは聞いてるみたいだな。でも本当はな、大阪の高校からも推薦が来てたんだ」
志保「…っ⁉︎そんなこと、私には何も…」
P「そうだ。言わなかった。俺には相談してくれたけど」
志保「どうして…」
P「恥ずかしかったんだろうよ。自分の実力を信じて遠くまで行くのか、それとも志保や母さんと一緒にいたいのか、最後まで悩んでた」
志保「…」
P「でも、結局は自分が今までサッカーをやる金を工面してくれたのは二人なんだから、これ以上負担はかけられない。どこでだって、サッカーは続けられるって言って今の学費免除のある高校を選んだんだとよ」
志保「…ばか」
P「まぁ、馬鹿かもしれないな。親心、つーか姉心?としては、自分のやりたい事やってくれりゃあそれで十分なのにな」
志保「…(コクン)」
P「だからまぁ、決して陸くんは志保や母さんのこと嫌いになったりはしないよ。嫌いになるような奴だったら、とっくにその二つ以外のロクでもねえ高校に行ってるだろうさ」
志保「…そう、ですか。話してくれてありがとうございました」
P「陸には口止めされてるから、聞かなかった事にしてくれよ」
志保「…はい」
・・・
36
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:21:14 ID:hKGBu1Z6
公園
亜利沙「そうでしたか。こんな事が…」
陸「はい」
志保「それは…志保ちゃんには言えませんよね」
陸「…はい」
亜利沙「あ、ありさから伝えておく…っていうのも…その…野暮ですよね」
陸「まぁ…はい…でも、何も言わずに姉さんに合わせる顔が無くって…」
亜利沙「急ぐ必要は、ありませんよ」
陸「そうかな」
亜利沙「志保ちゃんに言えないことは、ありさに言って下さい。見せられない顔も、ありさに見せて下さい。さっきは野暮って言いましたけど…出来るだけありさも志保ちゃんにはそれとなく伝えますから」
陸「…すんません」
亜利沙「陸くん、こういう時はありがとう、ですよ」
陸「ありがとう…ございます…っ」グス
亜利沙「あ、え、えっとハンカチ…」
陸「いえ、いいっす。…グスっ」
亜利沙「…陸くん、こっち向いて?」
陸「っ…え?」
亜利沙「こっちです」ギュ
陸「っ!?」
亜利沙「泣きたい時は…我慢しちゃダメですよ」
陸「…ぁぁあっ…ぅあああっ」
・・・
37
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:21:50 ID:hKGBu1Z6
事務所
P「で、どうする。今週末、やっぱ仕事入れなくていいか?」
志保「えぇ。陸の試合、来るなと言われましたけど行ってみたいと思います。見つかったら、怒られるかもしれませんけど」
P「そうだな。ま、大人しく見てればバレないだろ。行ってこい。可奈も丁度休みだし、一人で行きづらかったら誘ってみるといい」
志保「分かりました」
公園
亜利沙「落ち着きましたか?」
陸「すんません…グスっ、服濡らしちゃって」
亜利沙「いいんです!ありさの胸ならいつでも貸しますよ!」
陸「っ…/// 変なこと、言わないでよ」
亜利沙「へ?…あっ! べっ別に変な意味ではないので///…ええと」
陸「すんませ…いえ、ありがとうございました。今日は取り敢えず、帰ります」
亜利沙「はい…その、また機会があればまた会いましょうね」
陸「はい。それでは、また」
・・・
38
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:22:23 ID:hKGBu1Z6
週末、都内某スタジアム
先輩「なぁ北沢」
陸「…なんすか」
先輩「あそこで応援してるのって…」
陸「えぇ…ウチの姉と…可奈さんですね」
同期「やっぱ矢吹可奈って声量オバケっすねww」
陸「…あの人、昔は音痴だったって知ってます?」
先輩「…マジで?」
同期「嘘ぉ⁉︎」
陸(あと…あれ、あの隣にいる人って…多分)
陸(やっぱウチの姉達と違って変装上手いなぁ)
監督「北沢ァー!」
陸「あっはいっ!」
監督「今日のウイング、先発はお前に任せる。最近スランプ抜けてきたからな」
陸「…えぇ。」
監督「いけるな」
陸「はい!」
監督「よし」
陸(見ててください。姉さん、可奈さん…亜利沙さん!)
39
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:24:50 ID:CvkmBvzY
いい・・・
40
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:25:02 ID:hKGBu1Z6
終わりです。昨日(今日?)の琴葉帰還は本当にうれしい限りでしたね
興奮冷めやらぬ内に
>>24
で頂いたリクを参考に次のが書けました。ありがとナス!
でもちょっとリクエスト内容通りには書けませんでした…許し亭許して
しかも勝手に他の設定がポンポン浮かんできてギュウぎゅう詰めになってしまいました。反省
41
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:35:03 ID:iFZC7NgY
すごくいい・・・
42
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 16:35:59 ID:jONzQROw
ええぞ!ええぞ!
43
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 17:06:03 ID:YaUc.QSE
>>1
の文章に無限の尊みを感じる
なんというか、長すぎず無駄がない
44
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 17:16:38 ID:l7..e/r2
お前、日本一や...//(光悦)
45
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 17:22:16 ID:lOv1M65U
あーサイコサイコ……
46
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 17:23:50 ID:jYRwHst.
おーええやん
47
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 19:07:17 ID:k4Xc3Pbc
ええぞ!
48
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 19:10:56 ID:/jslhlns
はえーすっごい
49
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 19:12:00 ID:hQl3VAjs
いい…
50
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 19:14:18 ID:6AlbbDTs
やっぱり…
>>1
のSSを…最高やな!
51
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/08(木) 21:52:58 ID:H2.Uw1YA
最高や!
52
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:20:14 ID:l9JqveLE
(
>>5
の)続きだぜ。
765プロシアター控え室
未来「今日の公演もみーんなのお陰で最高に盛り上がりました!二期生のみんなもすっごく良かったよ!あと…あと…」
静香「未来、感想はまた後で。取り敢えず締めましょう」
未来「そうだね!みんなお疲れ様でしたー!」
「「「お疲れ様でした!」」」
志保「…ふう」
可奈「志保ちゃん!お疲れ様さま!」
志保「うん。可奈も、お疲れ様」
可奈「一緒に着替えようよ」
志保「ええ。…あれ?亜利沙さん?」
亜利沙「志保さーーーん」ブンブン
志保「亜利沙さん、今日はオフなのに手伝ってくれてありがとうございました」
亜利沙「はぁはぁ…え?…あっ、はい。それはまぁいいんです。それより…」
志保「?」
亜利沙「志保さん、関係者席に…その、陸くんが」
志保「えっ」
可奈「陸くんが!?」
志保「…ごめん可奈、先に着替えてて」
可奈「あっ志保ちゃん!?」
53
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:20:52 ID:l9JqveLE
エントランス
タッタッタッ…
志保(りっくん…もう帰っちゃったかな…あっ!)
志保「陸!」
陸「…姉…さん」
志保「りっくん…来てくれたんだ」
陸「…うん」
志保「よかった…まだ残っててくれて」
陸「うん…なんか、Pさんとかに挨拶するかどうか迷ってたら…帰るタイミング逃しちゃって…」
志保「そう…」
陸「うん」
志保「ねぇ、りっくん」
陸「…なに?」
志保「よかったらさ、久々にシアターの控え室寄ってかない?」
陸「…え?」
…
陸「この廊下…懐かしい」
志保「そうだね。私は見慣れてるけど」
陸「最後に来たのは…高校入ったくらいの時、かな」
志保「そんなに前だったんだっけ…」
ガヤガヤ…
陸「うわ、声聞こえる…」
志保「緊張する?」
陸「うん。なんか…普通の人は立ち入り禁止なのに、入っていいのかなって」
志保「昔はよく来てたじゃない」
陸「あん時はまだ子供だったし…託児所みたいに使わせてもらってただけじゃん…」
志保「いいから、行こ?」
陸「あっ、ちょっと。手ぇ掴むなって」
志保「私ね…みんなに陸と仲直りできたって、言いたいの。ダメ…かな?」
陸「…わかったよ」
54
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:21:38 ID:l9JqveLE
控え室
志保「ただいま」
陸「失礼しまーす…」
可奈「あっ志保ちゃん、お帰り…ってあれ⁉︎陸くんだ!」
陸「あっ…えと、はい」
未来「えぇっ⁉︎あーー!!陸くんだー!」
静香「ご無沙汰ね、陸くん」
陸「はい、えと、皆さんもお久しぶりです」
可奈「大きくなったね、陸くん」
陸「そう…ですかね…ん?」
後輩達
「あれ、志保先輩の弟さん?」「お姉さんに似てる〜背ぇ高ーい」「ちょっとカッコよくない?」ヒソヒソ
未来「あはは、二期生達もみんなこっち見てるよ」
静香「やっぱり志保の弟だけはあるわね。カッコよくなっちゃって」
陸「いえ…そんなこと…」
志保「静香、陸を茶化さないでよ」
静香「茶化してなんかないわ。本心よ」
陸「…姉さん。やっぱり俺、ちょっと居づらいってば」
志保「そうね…プロデューサーに会いたかったんだっけ? 行ってくる?」
陸「うん」
志保「多分事務室にいるわ。行ってらっしゃい」
陸「じゃあちょっと…プロデューサーさんに挨拶してくる」
バタン・・・
55
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:22:14 ID:l9JqveLE
志保「…」
静香「…志保、仲直りできたのね」
志保「…ええ、つい先日だけど。久々に陸の試合を観に行った後にね。まさかこんなすぐシアターに来てもらえるとは思ってなかっけど」
静香「誘ってた訳じゃないの?」
志保「ええ、偶々関係者席に来てたところを亜利沙さんに捕まえてもらいました。ね、亜利沙さん」
亜利沙「えっ⁉︎あっ…と、はい」
志保「陸、なんか言ってましたか?」
亜利沙「え、えと…」
亜利沙「ひ…秘密です…」
未来・可奈「「えー!何でー!」」
静香・志保((気になるわね…))
亜利沙「秘密ったら秘密です!」
麗花(33)「え〜。私気になるなぁ」
茜(29)「茜さん分かったぞぅ。恋だね、恋!」
亜利沙「れ、麗花さん、茜さん!いっ、いつから⁉︎」
茜「茜さんたちもVIP席に居たんだなぁこれが。声は聞こえなかったけど…陸くんの様子を見る限り…甘酸っぱい香りがするよ!」
亜利沙「ええっと…」
志保「…亜利沙さん。隠し事は無しですよ」
静香「あ、志保の姑スイッチ入ったわよ」
志保「静香うるさい。ほら亜利沙さん、この前私の寝顔を撮った罰です。洗いざらい話して下さい」
亜利沙「ぅうっ…えっと、陸くんには内緒ですよ…?」
56
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:22:51 ID:l9JqveLE
事務室
P「よう陸くん、久しぶり。」
陸「ご無沙汰してます、プロデューサーさん」
P「今日はどうした?」
陸「いえ…久しぶりに来たので…取り敢えず挨拶にと」
P「ご丁寧にどうも。志保とは仲直りできたみたいだな、良かった」
陸「はい、お陰様で…」
P「でも、それだけじゃないだろ?」
陸「えっ…」
P「俺が何人ウチの子達のファン見てきたと思ってるんだ。ファンの目つきは一発で分かる。まぁ最も、ファンとはまた違った目つきだけど」
陸「なんでもお見通しっスね…まぁ、正直に申しますと…みんなに会いに来ました」
P「…だろうな。まぁ、立場としてはウチの売り物に手ェ出すなと言いたいところだけど…」
陸「…」
P「一期生は大方いい歳だしな…」
陸「…え?」
P「とぼけんなって。誰に会いに来たのかくらい正直に言いなよ。二期生の名前なんて出したらぶっ飛ばすからな」
陸「…敵いませんね」
P「陸がこぉーんなちっちゃい時からの付き合いなんだ。隠し事は無しにしようか」
陸「…今日はですね、」
57
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:23:23 ID:l9JqveLE
控え室
志保「陸に…好きな人」
茜「しかも志保ちゃんの知り合い…ねえ」
可奈「そっかぁ…陸くんもそういうお年頃真っ最中だよねぇ」
未来「はわ、はわわわ…///」
静香「なんで未来が照れてるのよ…」
未来「だって…だって…」
亜利沙「はい…一体誰なんでしょうか」
一同((…え、そこ?))
亜利沙「え…皆さんどうしたんですか?」
可奈「え、えぇ〜っとぉ…」
麗花「それは多分あり…むぐ」
茜「茜さん言わない方がいいとおもうなぁ」
麗花「むーむー」
志保「亜利沙さん、取り敢えず陸の様子見に行って来てもらっていいかしら。私でもいいんですけど、着替えておきたいので」
亜利沙「え、あぁはい。それではちょっと行って来ますね」
バタン
志保「……作戦会議よ」
58
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:23:57 ID:l9JqveLE
事務室
陸「やっぱ、プロデューサーさんに話してみて良かった」
P「そうか」
陸「俺、親父の記憶ないから分かんないけど…多分プロデューサーみたいに何でも相談出来るのが…親父さんなのかなって」
P「そりゃあちょっと違うな、陸くん」
陸「え?」
P「息子ってのは、親に進路相談はしても恋愛相談なんかしないもんだ。そうだろ?」
陸「…それもそうっスね」
・・・
事務室前廊下
亜利沙(なんか…追い出された気がします…)
亜利沙(気のせいですかね)
陸『……っスね……』
P『……だ……』
亜利沙「あ、二人ともお話中だ」
亜利沙「ムフフ…ちょっと気になっちゃいますね」コソコソ…
亜利沙(…ん?)
陸『…敵いませんね』
P『陸がこぉーんなちっちゃい時から見てるんだ。隠し事は無しにしようか』
陸『…今日はですね…正直に言うと、
亜利沙さんに会いに来ました』
亜利沙「………えっ?」
59
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:25:30 ID:l9JqveLE
すんません、手直しがあったので少々お待ちを。
完結はするので…
60
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:26:12 ID:rBqlgXNw
ああああああ!!!いい!!!いい!!!!
61
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:30:47 ID:yp.mFQm2
もっとちょうだいそういうの!
62
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:41:31 ID:sknXY4Bs
cmの入りが完璧ですね…
63
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:45:29 ID:.bXXVQbI
ぷっぷかさんとあかねちゃんだけわざわざ年齢書いてあって許せるぞオイ!
でもいい!!!いい!!!いいよぉ!!!!!!!!!!!
64
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:58:25 ID:l9JqveLE
翌日
シアター控え室
亜利沙「おはよう…ございます」
後輩達「おはよございまーす」
亜利沙(…昨日は…なんだか良く寝られませんでした…う、酷い顔…)
亜利沙(まさか…陸くんが…あ、ありさを…ありさを…)
亜利沙「うぅぅぅ…」
後輩「松田先輩、どうしたんだろ」「なんか元気無いね…」「大丈夫かな…?」ヒソヒソ
志保「亜利沙さん、おはよう」
亜利沙「しっ、志保さん!えっと、えっと…」
志保「…? 取り敢えず、話があるんですけど今時間空いてますか?」
亜利沙「は、はいっ」
応接間
志保「今月末のライブですけど…って、亜利沙さん聞いてます?」
亜利沙「ええっ⁉︎はっ、はいっ聞いてます!」
志保「…何かありました?」
亜利沙「いえっ、何もっ!」
志保「…怪しいですね。今日も全部話してもらいましょうか」
亜利沙「そんな、なんでも無いって…」
志保「い、い、か、ら」
亜利沙「っ……えっと、実は昨日ですね…」
・・・
65
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 21:59:07 ID:l9JqveLE
志保「成る程、偶々聞いてしまったんですね」
亜利沙「は、はい…志保さん、やけに冷静ですね…気づいてたんですか?」
志保「昨日亜利沙さんに話しを聞いた時には。むしろあの場で分からなかったのは未来くらいですよ」
亜利沙「えぇぇぇ…」
亜利沙「でも、どうしましょう…志保さん」
志保「どうって…亜利沙さんの好きにしていいですよ」
亜利沙「すっ好きにって…⁉︎お、怒らないんですか?」
志保「別に陸が誰に懐こうが怒りませんよ…まぁ、静香とかは嫌ですけど。亜利沙さんはウチの陸のこと嫌いですか?」
亜利沙「き、嫌いだなんて滅相も…む、寧ろ…」
志保「ならお付き合いでもなんでもすればいいじゃないですか」
亜利沙「おっ、お付っ…!」
亜利沙「…でも…でも…ありさは…もうおばさんです。昨日も後輩ちゃん達の姿を見たでしょう?陸くんはカッコよくて、その、モテるんです…ありさなんかが…」
志保「陸はその辺、気にしてないと思いますよ。姉の私が言うのもなんですけど、陸は割と前から同年代の女の子にモテてますし。サッカーやってるからなんでしょうかね」
亜利沙「う…」
志保「その陸がそれでも『亜利沙さんに会いたい』って言った意味、わかりますよね」
亜利沙「でも…でも…ありさもその…一応アイドルちゃんですし…もう歳、ですけど…」
志保「…はぁ。亜利沙さんは、どうなんですか」
亜利沙「え…?」
志保「歳や立場なんて、もう気にする必要も無いと思いますよ。でも、結局決めるのは亜利沙さん自身です。もし陸が、その…あ、アプローチしてきたとして…どうするかは亜利沙さん次第ですよ」
亜利沙「そ、そんなぁ」
志保「少なくとも、私のことを気にかける必要はないですから。それじゃ」
亜利沙「ま、待っ…」
志保「あぁそれと、今月末のライブの2日目も亜利沙さんの席は関係者席に確保しておきましたからね」
バタン
亜利沙「う、うぅぅぅ…」
66
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:00:15 ID:l9JqveLE
事務室
志保「プロデューサーさん。今月末のライブ、麗花さんのスケジュールは空いてますか?」
P「少しなら空いてはいるけど…ロケが終わってからだから最終ブロックにしか出れないぞ」
志保「十分です」
P「でも、現場から帰ってそのままライブになんか出れるのか?」
麗花「私は大丈夫ですよ?余裕のよっちゃんイカです」
P「あのなぁ麗花…最近は茜と2人でタレント業ばっかりだっただろ。ほんとに大丈夫なんだよな?」
麗花「だから大丈夫ですって!練習もちょこちょこできるだろうし」
P「いやまぁ…レッスンはそりゃ積んでもらうけど…体力が…」
茜「プロちゃん。麗花ちゃんのスタミナ、忘れたの?」
P「…あ」
麗花「私はまだまだ現役ですよ、忘れん坊ーサーさん♫」
P「…わーったよ。好きにしてくれ」
麗花「はーい」
志保「ありがとうございます」
・・・
67
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:04:19 ID:l9JqveLE
月末定例ライブ2日目
関係者席
亜利沙(今日のライブ、必ず見に来てって言われましたけど、何かあるんでしょうか…まぁ言われなくても予定が空いてれば来るんですけど…)
(それにしても、また関係者席ですか…亜利沙もたまには最前列で騒ぎたいですねぇ…)
(…あんなこと、あったし…)
(…いえ、今日は忘れましょう)ブンブン
(…今日は関係者席もあんまり人いないですし…少し騒いでもいいでしょう!)
亜利沙「よーし。今日は思いっきり騒いじゃいますよ!」
・・・
最終ブロック前MC
亜利沙「ふぃー…久々に思いっきりコールしちゃいました♫」
亜利沙(でも、特に変わった所はありませんねぇ…ん?)
?「はぁ…はぁ…間に合った…えっと、席はここかな…あれ?」
亜利沙「え… 陸くん?」
陸「あ…亜利沙さん?」
68
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:05:09 ID:l9JqveLE
亜利沙「あ、あらあら…ま、また会いましたね! り、陸くん」
陸「そうですね、三週間ぶりくらいですか」
亜利沙「随分急がれたみたいですけど…も、もう最終ブロックですよ?」
陸「あぁ、それなんですけど…なんか姉さんが『最後だけでいいから観に来て』って…こっちは部活だってのに…」
亜利沙「へ、へぇ」
陸「亜利沙さんは…この後何やるか知ってます?」
亜利沙「い、いえ」
後輩『では続いてはスペシャルゲストになります!』
亜利沙「あ、始まるみたいですよ」
陸「ホントだ。隣、いいすか?」
亜利沙「はっ、はいぃ!」
後輩『次のペアのうち1人はなんと半年ぶりの登場です。次の曲は…この曲!』
69
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:05:59 ID:l9JqveLE
♫〜piece of cake
『いつだって逢おうよ! It's a day for kiss!!』
志保『ホントはね、ずっと気付いてたんだ
ナイショでこっちを向いていたの
おんなじ気持ちだったから』
麗花『距離感もつかめないでいた、あのころ
おたがいが、ただ友達(みんな)の中の一人で』
志保『恋をするきっかけなんて、ほんとうにシンプルなこと』
麗花『目と目があったそのとき
想い告げるタイミング、測れるのかしら?』
『Yes, it's a piece of cake. だってもう、あなたなんだ
心で伝えられる気がするの…まるでテレパシー
だからかな piece of cake. イッシュンの甘い予感に笑っちゃう
「好き」って言ってくれたら
いつだってきっと恋人になれる…It's a day for kiss!』
・・・
亜利沙(見せたかったのって…もしかして…)
陸(姉さん…もしかしてワザとこの曲にした…?)
亜利沙「りく
陸「あり
「「あっ先に」」
・・・
70
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:06:24 ID:l9JqveLE
♫〜
『恋になる一歩手前で、ちょっと照れくさくなった
目と目があったそのとき
瞳の中映ってる素直なわたしがいたから
Yes, it's a piece of cake.だってもう、あなたなんだよ
「もしかして」が「やっぱり」に変わったの I LOVE YOU.
まるでショートケーキの上のストロベリー
みたいに赤くなった頬のせい…ふたりシンパシー
はんぶんこ piece of cake.
イッシュンで甘い魔法がかかっちゃう
「好き」って言ってほしいな
いまだって、ずっと待ってるんだ
きっと…きっと!恋人になれる
It's a day for kiss!
いつだって逢おうよ! It's a day for kiss!!』
・・・
観客「ワァァァァァ!!!」「麗花さんだ!」「マジかよ今日来てよかった!」「やっぱ歌うめぇなぁ」ザワザワ…
亜利沙(えと…えと…これは…)
陸(…どこで知ったか知らないけど…)ギュ
亜利沙(っ?!手っ、陸くん手っ握っ…)
陸(余計なお世話なんだよ…姉さん。でも…助かった)
陸「亜利沙さん」
亜利沙「なっ、なんでしょう⁉︎(手が繋っ…うわっ…やっ…)」
陸「この後、一緒にメシ、行きませんか」
亜利沙「…えっ!?あっ?」
亜利沙「あっ…えとっ、あのっ」
陸「もちろん、みんなに内緒で」
亜利沙「……はい…!」
71
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:06:47 ID:.0/dr742
サンキューシッホ
72
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:07:28 ID:l9JqveLE
控え室
麗花「ふぅ〜久しぶりに歌った歌ったぁ〜」
志保「はぁ、はぁ…相変わらず歌もダンスも上手ですね…」
麗花「そうかな?志保ちゃんも上手になってよね。りっくんパワーかな?」
志保「はぁもう…」
麗花「それより、なんで今回はわざわざ私にオファーしたのかな?元々私と志保ちゃんの曲ではあるけど…別に他の人が歌ってもよかったよね?」
志保「まぁ…そうですね…でも今日の面子だとこれ踊れる人少なかったですし…何より、この曲は貴女の声が必要だから」
麗花「そうかなぁ?」
志保「それに、今日は陸に向けて一緒に歌ってもらったんですから…分かってますよね」
麗花「? どうゆうこと?」
志保「…2人の邪魔はしないと約束して下さい」
麗花「えぇ〜した事ないよ?」
志保「嘘付かないの!あなた何回ウチの陸にちょっかい出してると思ってるの!」
麗花「そうだったかなぁ?ね、茜ちゃん。ないよね?」
茜「自覚が無いのが、麗花ちゃんの怖い所だよ、志保ちゃん」
志保「…そうですね」
終わりです。
73
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:09:26 ID:rBqlgXNw
やっぱ…
>>1
の書くSSを…最高やな!
またお願いすると思うんで、また来てくださいね
74
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:12:15 ID:yp.mFQm2
今日はスペシャルゲストォ・・・
75
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:17:13 ID:l9JqveLE
ちょっと長くなりましたが
>>25-26
の折衷案みたいな感じで完成しました。毎度少しリクからずれちゃって申し訳ナス。
皆さんのお褒めの言葉とリクエストのおかげでここまで書けました。みんなありがとう!フラーッシュ!
最後の麗花さんについては、陸は小さい頃からぷっぷかさんにちょっかい掛けられてたらいいなぁという自分の願望です(小声)
piece of cakeはミリオン曲の中でも屈指のオシャレ曲で自分の一番のお気に入り曲なので、未聴の方はぜひ聞いてみて、どうぞ
76
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:19:09 ID:7PIMysZY
こっちの北上さんはPと幸せになって欲しい
77
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:23:44 ID:HrW9HtJY
いい!いい!
78
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:23:46 ID:cG5OdTLY
こんな名SS書いちゃってさあ、誇らしくないのかよ?
79
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:25:50 ID:.bXXVQbI
あーサイコサイコ…
今日はこれでぐっすり寝れますよ
80
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:26:26 ID:.0/dr742
好評!絶賛!
81
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:26:36 ID:adCjk4Ko
はああああああああああああああ(昇天する音葉)
82
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:26:45 ID:G4M/URvA
ああ〜いいっすね〜
83
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:37:13 ID:8RvVC7Rs
玉も竿もでけぇなお前(褒めて伸ばす)
84
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:48:51 ID:b1ZVProw
世界一やお前!
85
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/10(土) 22:57:18 ID:OqCAtRJA
めっちゃよかった…
ぷっぷかさんは間違いなくぎゅーってしてりっくんの性癖を歪ませそう
86
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 00:24:52 ID:B.8GzNfo
こんな名作書いちゃってさあ、誇らしくないのかよ?
87
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 06:02:53 ID:LfX25/sI
・ミリマスの知名度の微増
・MTDRKの存在
・板住民のホモとショタへの飽くなき探究心
これらが相まってこの松田陸SSという流れが出来たと考えると…何か芸術的(恍惚)
NaNじぇいに居なかったら松田と弟沢のカップリングなんて想像もしなさそう
88
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 07:13:17 ID:rUylZzGo
世界一...宇宙一やオマエラ
89
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 11:05:30 ID:AtbJ.Rfk
イッシュンの甘い予感に笑っちゃうんすよね
恋すか?
90
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 15:24:19 ID:Pu2dt8wE
この作品来年のセンター試験の題材に使われるってマジ?
91
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 16:24:25 ID:LZiVIWGs
麗花(33)
ヌゥン!ヘッ!ヘッ!
ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!! ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!! フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!! フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!
92
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 18:55:40 ID:xsqeu6f.
「亜利沙さんに会いに来ました」で一旦溜めるのが完璧すぎて草
93
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/11(日) 22:07:38 ID:AtbJ.Rfk
>>91
わかるわかる……
94
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 00:33:46 ID:o.tpfXxo
北上宅
ピンポン♪
P(アラ40)「おーっすおはよー。起きろー」
P「…返事ねぇし…入るぞー」
バタン、ガサガサ…
P「まぁた散らかして…ったく…」
P「おい麗花…起き…っ⁉」
P(…何で裸なんだよ)
P「…おい、起きろって」ユサユサ
麗花(33)「ん〜…」
P「起きろよ、ほら」
麗花「ん、…ジュリアちゃん?」
P「ジュリアなら絶賛全国ツアー中だ。寝ぼけてないでさっさと…!?」
ガタン ドサッ
麗花「つーかまーえた」
P「…」
麗花「う〜ん…いい抱きごこち…」
P「…あのなぁ」
麗花「なぁに?」
P「早く出ないと、遅刻するんだよ。今日のロケは遠いんだ」
麗花「むぅ…」
P「ほら、早く服着ないと…」
麗花「…王子様のくちづけが無いと、起きれません」
P「…起きてんだろ」
麗花「起きてません」
P「麗花が最近は寝起き悪くないこと知ってますが」
麗花「……」
P「はぁ…絶対起きろよ?」
麗花「…ん」
・・・
95
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 00:34:08 ID:o.tpfXxo
関東某所
prrrrrr…
ガチャ
P「あっもしもし、志保か?」
志保『プロデューサーさん。おはようございます。今日は麗花さんとロケだったんじゃ?』
P「そうそう、いま出先。ちょっと今日中に次のライブの打ち合わせしたくってさ。電話でもいいか?」
志保『えぇ。構いませんよ』
P「良かった。それでさ、Bブロックの志保ソロの所あっただろ?」
志保『あーっと…あーはいはい。乙女ストームの前の』
P「そうそれ。あそこさ、また麗花とのデュオにしたいんだよね。この前のやつ評判良くてさ」
志保『……』
P「…志保?」
志保『…お断りします』
P「…え!?何で!?」
志保『さぁ。当の本人に聞いてみたらいいんじゃないですか?』
P「ちょっ…どういう事だよ!?」
志保『あそこは私のソロにしますから。それじゃ』
プツッ ツーツー…
P「どういうこっちゃ…」
96
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 00:34:31 ID:o.tpfXxo
麗花「は〜いっぱい歩いた〜♪」
P「お疲れさん麗花。ほらよ」
麗花「あっ給水デューサーさん。ありがとうございます♪」
P「今日はもう撮影終わりか?」
麗花「はい!いい取れ高でしたよ。こう、川がじょわ〜って!」
P「そうか、それならいいんだけど…その、一つ聞きたいんだけど」
麗花「? なんですか?」
P「その…あれだ、最近志保となんかあった?」
麗花「志保ちゃんと? ん〜? この前一緒に歌ったっきり、特に何もないですよ?普通です♪」
P「あれ、そうなの? …なら別にいいんだけど」
麗花「あ、でもこの前陸くんとは会いましたよ!」
P「…マジ?」
麗花「はい!マジマジです。街中でそりゃあもうバッタリ!」
P「…あぁ…そう。そん時なんかあった?」
麗花「うーんと…普通に声かけて〜…普通に挨拶して〜…それで、待ち合わせしてるからーって陸くんどっかいっちゃいました!」
P「普通に挨拶…とは?」
麗花「普通ったら普通ですよ? プロデューサーさんや茜ちゃんと同じように…」
P(ダメじゃん…)「待った、もういい。車出すからすぐ帰ろう」
麗花「あれ、そうですか? じゃあ帰りは私が運転しますね!」
P「え、いいよ…送迎の意味ないし、それに事故でもあったら…」
麗花「年一でスピード違反する加速デューサーさんと違って私はゴールド免許ですよ!」フンス
P「…分かった、うん…運転よろしく」
麗花「はい!」
97
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 00:34:53 ID:o.tpfXxo
高速道
ブロロロ…
P(とは言ったものの…運転してないと、暇だな)
(まあ麗花の運転は割と安全だし、快適っちゃあ快適だけど…)
麗花「…あのね、プロデューサー」
P「ん、何?」
麗花「陸くんと亜利沙ちゃん、最近付き合ってるんでしょう?」
P「…なんだよ唐突に」
麗花「普通にお互い好きになって、普通に告白して、普通にデートして。」
P「…11歳差を普通というかは知らないけど」
麗花「でも、素性は隠しながらでも、お付き合いして、デートしてる。」
P「そりゃあ…亜利沙は一応アイドルだしな」
麗花「でも」
麗花「私は、私たちは、いつまでみんなに隠さなくちゃいけないんですか?」
P「……」
麗花「こうして二人きりになれるときにしか、私たちは自由におしゃべりできません。
ジュリアちゃんがいないときにしか、プロデューサーは朝起こしに来てくれません。」
P「それは…」
麗花「私も、普通のお付き合いがしたいです」
98
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 00:35:13 ID:o.tpfXxo
P「…立場があるんだ、レイ」
麗花「…」
P「俺は一般男性でも、志保の弟でもない。北上麗花のプロデューサーなんだよ」
麗花「…」
P「バレても大丈夫、なんて言えないんだ。時期を見計らう必要がある。分かるな、この意味?」
麗花「…うん」
P「…ごめん」
麗花「謝らなくてもいいの。プロデューサーの言ってることは分かるよ」
P「それなら…」
麗花「二人の時だけは、自由にしていい。そうだよね?」
P「…あぁ」
麗花「それなら…わ……好……させ……」
P(あれ…なんか…眠…)
99
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 00:35:37 ID:o.tpfXxo
???
ブロロロ…
P「…ん……」
麗花「起きましたか?プロデューサーさん♪」
P「あれ…寝てた?」
麗花「はい!ぐっすり安眠でしたよ?」
P「そうか…空ももう真っ暗…って!?麗花今何時だ!?」
麗花「22時ですよ」
P「はぁ!?19時から社長と会う約束なのに…電話は…あれ!?圏外!?麗花ここどこだ!?」
麗花「さぁ?」
P「さぁっておまっ…!……はぁ…」
麗花「ふふ、観念した?プロデューサー」
P「観念もなにも…どうすんだよこれ」
麗花「ちなみに緩やかな左カーブを速度73.6km/h前後で走るとプロデューサーは眠りに落ちます」
P「…ワザとやったな」
麗花「好きにしていいって言ったのはプロデューサーだよ?」
P「…はぁ」
100
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 00:36:29 ID:o.tpfXxo
麗花「あ、プロデューサーあれ見て?」
P「何だよ…」
麗花「ほら、あの綺麗なお城!」
P「城ってこんな暗いのに見えるわけ…っておい!お前あれ!」
麗花「西洋風で素敵。寄ってってもいいよね?」
P「馬鹿待てレイ、あれはタダの城じゃ…」
麗花「…知ってるよ?」
P「え?」
麗花「知ってて、言ってるの」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板