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瑞鶴「えっ……翔鶴姉の好きな男性のタイプ?」
118
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/07/02(日) 21:19:03 ID:lI8HtwgA
みたーいみたーい続きが早くみたーい
119
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 01:42:39 ID:Ba6SWW/k
ーそれじゃ、乾杯といこうか。はい。
提督の手に持たれたグラスが私の方に伸びてくる。それに寄り添うように私もグラスをそっと近づけ、優しく打ちつける。乾杯ーその時響いたはずの細く高い音は、バーを彩るジャスの音楽や喧噪のなかに消えた。
窓の外には光の球が溢れていた。赤や緑、青に黄…その向こうにはネオンで彩られた文字や造形が見える。昼に見せたはずの若者向けの鮮やかな街並みは、夜には大人を誘う妖しげな雰囲気をまとわせる。この国で最も人の集う場所…帝都の顔がそこにあった。鎮守府で私たちの帰りを待っているであろう、瑞鶴が憧れた帝都とは全くの別世界。そんな光景を見下ろす場所で、私達はグラスを交わしている。
ーそれにしても珍しいね。お酒に弱いはずの翔鶴が、「一緒に飲みたい」だなんて。
『当たり前です。それとも提督は…私を1人部屋に置いて楽しむつもりだったのですか?』
むすーと頬を膨らませる。提督が苦笑いしながら謝ってくる。下戸であることは事実なのだが、それを差し引いても「泊まりへ連れ立った女性を部屋に1人置き去りにしてバーに行く」という暴挙は、到底許されない。この男性(ひと)が何処か抜けていることは知っているが、女性との―それも1対1での付き合いにおいてはそれが顕著だった。私の気持ちも知らないで。そう思えば尚更だ。
…目の前の男を想い始めた時から、知っていたことではあったが。
鎮守府は艦娘に、女性に溢れる場所だ。そんな場所で女性を相手に話をして、戦略を、育成をしなくてはならない。そこに「上司と部下以上の関係」を持ち込むことは、誰か一人を「特別」にすることは、組織の長として許されないもの。だからこそ提督は私達との会話において、一定の距離を取るような雰囲気を感じさせる。朴念仁なところも演じているのか、それとも無意識なのか。どちらにしても、酷い人だ。
120
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 01:43:33 ID:Ba6SWW/k
しかしそれは、提督が私に危害を加えないという信頼の裏返しだ。それが認められているからこそ、提督と2人きりで遠出ができた。2人だけの時間を作ることができた。それは疑いようの無い事実。静かなバーで、ジャズの音楽を背景に、ゆったりとグラスを飲みかわす。若いカップルのたしなむデートとは違う、大人の男女の付き合い。何時かこの人としてみたかったことの一つが、こうして叶ったのだ。
そんなささやかな幸せを噛み締めているときに、提督は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
ーん?これか?元帥の爺さんが好きな奴らしいんだけど…どうもクセが強くてね…
飲ませるようにせがむと、提督は心配そうにグラスを渡してきた。漂わせる臭いからして嗅覚が警笛を鳴らしている。これは「飲んではいけないモノだ」と。ゆらめく茶色がバーの照明に照らされ、怪しく揺らめいている。しかし今、私の手に持つグラスは提督が口にしたグラス…これを飲めば、大人の間接キス。そんな高揚感もあった。鳴り響く警笛と胸に灯る憧れを天秤にかけ、私は…
くいっ、と口に含んだ。
薬品を思わせるような強い香り。濃厚なアルコールが口の中で暴れている。これはいけない。身の危険を感じ、強引に飲み込むと…塩っぽさの残る後味がじんわりと残った。提督から差し出されたお冷を飲んでも、さっき飲んだ何かが通った後は、仄かな火傷を思わせるように熱を帯びている。天秤の重きを量りかねたらしい。しかし、心のどこかで満たされた気持ちもあった。同じ杯を共に分け合った。そんな嬉しさもあった。
心の奥の仄かな恋心。ほろ酔い気分と共に、夜は更けていく。
121
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 01:45:46 ID:Ba6SWW/k
「よっこらせ、っと…。翔鶴、着いたぞ。」
そう呼びかけると背中の主は、もにゃもにゃと耳元で何かをつぶやく。口から発せられる何かはもはや言葉にはなっていないし、アルコールの臭いまでする。やはりあの時、グラスを渡してしまったのは失敗だった。普段から秘書艦としてそつなくこなす才色兼備とは、まったく異なる一面を見せてもらった。その尻拭いのために、こうして面倒を見ることになってしまったのだが。
部屋の明かりを灯し、ゆっくりとベッドに横たわらせる。部屋に入る前までは呼び掛けにこたえられていたはずだが、それが今では「すぅ、すぅ…」と寝息を立てている。顔を赤らめながらも、安心しきったような寝顔。「酒に酔い潰れた」という事実に目をつぶれば、純粋無垢と称しても過言ではない。それほどまでにやすらかな寝顔だ。
一方でその肢体は、そんな言葉が似合わないほど大人の色香を漂わせている。
仰向けになっても垂れない胸の双丘は、今にも浴衣がはだけてしまいそうほど乱れている。
下前から覗く太ももは、間接照明で白く照らされその柔らかさを主張している。
その唇は、小さくすぼまり吸い込まれそうな小悪魔じみた魅力を輝かせる。
さらに言えば、先ほどまでこの極上の肢体をおぶっていた。
背中に、掌に、耳元に。
身体全体で、翔鶴の肢体の柔らかさを、甘い香りを、温もりを感じていたのだ。
気づけば、男としてのそれが静かに怒張している。どれほど目の前の女性を「部下」としてみようとしても、メスの刺激はオスの本能を擽っていた。動物の本能をつかさどる三大欲求とは、どれほど抑えようとしても抗えないらしい。そんな私の苦悩をよそに、安らかに寝息を立てている翔鶴。そんな彼女を目にし、私は―
覆いかぶさるように、組み敷いてみた。
目の前には、極上の女がいる。
その寝顔を挟むように、両手を突き、
私の股ぐらの間に、丸みを帯びた女の腰つきを仕舞いこむ。
今、翔鶴は、私から逃げられない。
このまま、乳房にを揉みしだき、太ももをこじ開け、
そこから先へ、彼女の秘所へ、男の猛りをねじ込む。
思うままに肢体をむさぼり、精を注ぎ込む。
それが、正にできる状況だ。
世の男に話せば、羨望を集めるか、笑い話にされるか。
それほどまでに、男にとって、夢のような状況だ。
…一息、嘆息した。もう十分だろう。私はその縛めを解き、隣のベッドへと腰掛けた。
それをしたくないと言うと、嘘になる。魅力的な女性を抱いて手篭めにする。そこに憧れがないわけではない。人並みに性欲がある以上、頭の片隅にはそういう妄想が住み着いている。しかし、それを今実現させてはいけない。肉欲におぼれてはいけない。翔鶴の女としての幸せを、鎮守府で待つ妹の瑞鶴を、全てを裏切ることになる。今後埋めることのできない溝ができる。そんな私の自制心が、良心が、勝ったのだ。
しかし私を止めたものはきっと、これとは別に…何か理由がある。無防備な女を組み敷き、メスの臭いを嗅ぎつけ、勃起までしておきながら、それでもなお目の前の女を抱けなかった理由。何かが欠落している。私の中の、何かが。その正体は、きっとー
ーうーん…提督ぅ…むにゅ…
そんな寝言で、自分の妄想から現実へ引き戻された。馬鹿なことを考えている暇などない。私もさっさとシャワーを浴びて寝なければ。こちらに持ってきた仕事も明日の朝に終わらせ、定刻通り鎮守府へ帰還しなくてはならない。人形のように眠る少女にそっと掛け布団を乗せ、静かにシャワー室へ向かった。
122
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 01:48:01 ID:Ba6SWW/k
ここ1ヶ月多忙だったので初投稿です。
今後の展開も悩ましいところがあったので筆が止まったのもあります(開き直り)
翔鶴との絡みは多分これで終わりです。
それでは。
123
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 07:55:02 ID:1qFJ9UYY
惜しかった、惜しかったんだよ翔鶴
君が悪いんじゃあないんだ、気にしなくていいんだよ(愉悦)
124
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/04(金) 22:39:33 ID:OmGV3vjI
この一月、毎日更新されてるか確認してたから、更新されてウレシイウレシイ…
125
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/08/11(金) 23:15:56 ID:tX.TqcKw
ちんちんがイライラしてきましたね…
126
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/12/03(日) 21:00:47 ID:GoTzaYp6
まーだ時間かかりそうですかねぇ?
127
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/12/04(月) 11:34:12 ID:d2Ub57P.
アズレン瑞鶴「えっ……翔鶴姉の好きな男性のタイプ?」
128
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/12/08(金) 00:15:48 ID:wYSIkv16
>>127
脳筋すぎてこじれなさそうで安心
129
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/02/12(月) 21:13:27 ID:yNIMGgFo
バレンタインボイスでこのスレ思い出したんだが、続きはどこ?・・・ここ?
130
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 20:01:58 ID:vLVCDMp2
翔鶴姉の微妙な変化に気付いたのは、第六感ではない。きっとこの鎮守府の中の誰よりも、姉のことを見ていたから。血の通った姉妹だったから。そういう積み重ねから来たものだと思う。
―はい、提督♪
上司からの言い付かりに笑顔で応える自慢の姉。それは何ら不自然なことではない。私がここに着任した時から見てきた代わり映えのない光景だった。むしろ不自然なのは、その笑顔の質が明らかに変わっていたこと。これまでは…上手く説明は出来ないが、「友達」や「知人」などに向けられるような、そんな笑顔だったはず。しかしその笑顔はいつしか、それ以上の何かを含ませていた。上手くは言えないが…強いて言うなら「恋人」や「夫婦」としての柔らかさというか温かさというか、そういった慕情を含んでいる。いや、今思えば以前からそう言った雰囲気をまとわせることはあった。だが今ではそんな色気がはっきりと全面に出てきている。遡ってみると、あの時―帝都への出張報告から戻っ てきた頃からか。少しずつ、翔鶴姉は提督さんへ歩み寄るように、その距離を近づけようとしている。
―どうもありがとう。そろそろ休憩にしようか。
しかしその一方で、提督さんは何ら変わった感じもなくいつもの口調で対応している。男女が二人きりで一夜を共にする、巷で言う「デキる」ことも可能性としては考えられるが…本当に何事もなく帰ってきたのだろう。帰還した直後にも色々と探りを入れてみたが、彼には動揺すらなかった。むしろ動揺していたのは、姉の方だった気がするが。
―それじゃあお茶を入れてきます。提督、瑞鶴、少し待っててね。
ムシャクシャする。よくわからない。2人の出張報告を見送った時の、チクリとした心の痛みがじわじわと主張してきている。戦場とともに駈けるかけがえのない姉が男と夜を共にする―そんな姉への心配もあったのだろう。しかしそれだけにしては、胸の奥の痛みはあまりにも不釣り合いだ。その姉が旅を共にする男に抱かれている光景を思うと、得も言われぬ不安感を煽られる。「奪われた」感じがして。その「奪われた」の目的語は…「翔鶴姉を」ではない気がして。
そんな私の思いふけりを、甲高い呼び鈴が振り払った。
―はい、第6支援鎮守府で…あぁ、久しぶりだね。元気にしてた?
その電話の主は、
―この間の作戦では御苦労様だったね。無事なようでなによりだ。
私の中の恋心を、
―第一功の贈り物は…え?今度こっちに?また急だね…いいんだけども。
この人への慕情を、
―そうか、なんとか都合はつけておくから。それじゃあ、気をつけてくるんだよ
否応もなく、自覚させることになる。
―加賀。
この時の私には、知る由もなかった。
131
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 20:02:54 ID:WkMyQ882
もは!
132
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 20:05:10 ID:vLVCDMp2
―一航戦加賀です。ご無沙汰しております、教官。
通例となっているこの敬礼には、それぞれの艦娘の個性が出る。今回のそれには昔から変わらない生真面目さが伝わってきた。そういう性格であることは『教官』として見ていた頃から知っていたが、あれからさらに数々の戦線をくぐりぬけ、先に立つ者としての風格も備わっている。『教え子』という扱いすら、彼女には失礼に値するのではないか。そういう想いから、加賀の敬礼を制する。
『堅苦しい挨拶はやめてくれ。君は研修艦じゃない、もう立派に戦線を支える航空母艦だ。それに今日は貴重な休暇なんだし、もう少しゆっくりしても』
―そういうわけにもいきません。軍律ですから。それに「ここを離れたとしても何時でも戻ってきていい」…そうおっしゃったのは貴方では?
『そ、それはそうなんだけd』
―ここを離れても、私の所属は第6支援の一員だと。そのようにおっしゃったこともあります。そのようなお気づかいは不要です。たとえ作戦で第一功を挙げようとも、貴方は私の教官であることに変わりありません。
痛い所を突かれた。確かにここで研修を受けた皆には等しく伝えている内容ではあるが…他人の言葉から聞くと、言葉の重みを知らされる。こういう頑固なところも、何も変わってはいないようだ。もう何も言うまい。
『というわけで、かつてここで研修を受けていた一航戦・加賀だ。かつては彼女もここで研修を受け、今現在も最前線で活躍している。知っているものも多いと思うが、先の作戦では第一功として特別勲章を受けた。明日までの短い期間ではあるが、話を聞いて今後に飛躍につなげてほしい。以上だ。』
隣のサイドテールがふわりと上下する。そんなクールビューティを見つめる研修艦達の目の色は…羨望と尊敬に満ちている。主に駆逐艦達が。それもそうだろう。先の作戦の情報は研修の一環として、全ての者に座学として取り入れ教授した…加賀の活躍が、いかほどに勝利への影響を与えたかも含めて。そういったOBの活躍が、研修生達のやる気へと良い方向にフィードバックしてくれる。そんなサイクルの一環を見事に果たしてくれているのだ。…強いて言うなら、第一功まで取ってくるとは思ってもいなかったが。
しかし不思議でならない。彼女が何故、このタイミングで来たのか。
先にも言った通り、これほどにないほど生真面目な性格をした彼女だ。アポイントをくれたとはいえ、大規模作戦が終了した直後の今。消費した戦力や資源の確認と配分の報告、拡大した戦線の警備、それに伴う戦力配備の変更や異動と、とかくやることが多いはず。配属された最前線の鎮守府であれば尚更だ。さらにはその鎮守府でも秘書艦として敏腕をふるっていることまで伝え聞いている。たかが数日とはいえ、それら全てを放り出してまでここに来たその真意とは…後輩達を叱咤激励する後ろ姿を見ながら、その理由を記憶の欠片から探る。
―あら、五航戦じゃない。貴女達もここの配属なのね。しっかり学んで務めなさい。
―特に…初演習でしくじった’’誰かさん’’は、ね。
そんな一言に目尻を釣りあげる、瑞鶴がいた。
133
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 20:09:20 ID:vLVCDMp2
展開の練りどころに困ったのとインターネットが壊れていたのでしばらく投稿できませんでした。申し訳ありませんでした。
スレ立てから1年経ちそうなので頑張ります。
134
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 20:12:22 ID:cppf42dg
生きとったんかワレ!!
135
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 20:15:10 ID:AVrTQl3E
がんばれ♡がんばれ♡
136
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 22:32:49 ID:Gp21XKnI
更新されてウレシイ‥ウレシイ
毎秒投稿しろ
137
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 22:37:51 ID:.YgQsolQ
http://url.ie/12aa4
138
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/11(金) 23:55:29 ID:m1Btqd0.
いっぱい…泣いちゃう!(感涙)
139
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2018/05/18(金) 03:18:04 ID:vnMmsrf.
はいじゃあ続き書けぇ!
140
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2019/11/18(月) 15:23:21 ID:yWv7SmvY
これ普通に乗っ取りなんだなって
141
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2022/03/16(水) 16:43:22 ID:BJJg2FD2
https://nar.netkeiba.com/special/?id=0057
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