したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

瑞鶴「えっ……翔鶴姉の好きな男性のタイプ?」

121名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/08/04(金) 01:45:46 ID:Ba6SWW/k
「よっこらせ、っと…。翔鶴、着いたぞ。」

そう呼びかけると背中の主は、もにゃもにゃと耳元で何かをつぶやく。口から発せられる何かはもはや言葉にはなっていないし、アルコールの臭いまでする。やはりあの時、グラスを渡してしまったのは失敗だった。普段から秘書艦としてそつなくこなす才色兼備とは、まったく異なる一面を見せてもらった。その尻拭いのために、こうして面倒を見ることになってしまったのだが。

部屋の明かりを灯し、ゆっくりとベッドに横たわらせる。部屋に入る前までは呼び掛けにこたえられていたはずだが、それが今では「すぅ、すぅ…」と寝息を立てている。顔を赤らめながらも、安心しきったような寝顔。「酒に酔い潰れた」という事実に目をつぶれば、純粋無垢と称しても過言ではない。それほどまでにやすらかな寝顔だ。

一方でその肢体は、そんな言葉が似合わないほど大人の色香を漂わせている。

仰向けになっても垂れない胸の双丘は、今にも浴衣がはだけてしまいそうほど乱れている。

下前から覗く太ももは、間接照明で白く照らされその柔らかさを主張している。

その唇は、小さくすぼまり吸い込まれそうな小悪魔じみた魅力を輝かせる。

さらに言えば、先ほどまでこの極上の肢体をおぶっていた。

背中に、掌に、耳元に。

身体全体で、翔鶴の肢体の柔らかさを、甘い香りを、温もりを感じていたのだ。

気づけば、男としてのそれが静かに怒張している。どれほど目の前の女性を「部下」としてみようとしても、メスの刺激はオスの本能を擽っていた。動物の本能をつかさどる三大欲求とは、どれほど抑えようとしても抗えないらしい。そんな私の苦悩をよそに、安らかに寝息を立てている翔鶴。そんな彼女を目にし、私は―



覆いかぶさるように、組み敷いてみた。

目の前には、極上の女がいる。

その寝顔を挟むように、両手を突き、

私の股ぐらの間に、丸みを帯びた女の腰つきを仕舞いこむ。

今、翔鶴は、私から逃げられない。

このまま、乳房にを揉みしだき、太ももをこじ開け、

そこから先へ、彼女の秘所へ、男の猛りをねじ込む。

思うままに肢体をむさぼり、精を注ぎ込む。

それが、正にできる状況だ。

世の男に話せば、羨望を集めるか、笑い話にされるか。

それほどまでに、男にとって、夢のような状況だ。



…一息、嘆息した。もう十分だろう。私はその縛めを解き、隣のベッドへと腰掛けた。

それをしたくないと言うと、嘘になる。魅力的な女性を抱いて手篭めにする。そこに憧れがないわけではない。人並みに性欲がある以上、頭の片隅にはそういう妄想が住み着いている。しかし、それを今実現させてはいけない。肉欲におぼれてはいけない。翔鶴の女としての幸せを、鎮守府で待つ妹の瑞鶴を、全てを裏切ることになる。今後埋めることのできない溝ができる。そんな私の自制心が、良心が、勝ったのだ。

しかし私を止めたものはきっと、これとは別に…何か理由がある。無防備な女を組み敷き、メスの臭いを嗅ぎつけ、勃起までしておきながら、それでもなお目の前の女を抱けなかった理由。何かが欠落している。私の中の、何かが。その正体は、きっとー

ーうーん…提督ぅ…むにゅ…

そんな寝言で、自分の妄想から現実へ引き戻された。馬鹿なことを考えている暇などない。私もさっさとシャワーを浴びて寝なければ。こちらに持ってきた仕事も明日の朝に終わらせ、定刻通り鎮守府へ帰還しなくてはならない。人形のように眠る少女にそっと掛け布団を乗せ、静かにシャワー室へ向かった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板