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曜「浮気がバレそうだよーそろぉ…」
1
:
観覧注意 生えてます
:2019/10/21(月) 01:39:47 ID:tAFoTEFs
――曜の部屋
曜(現在3股してるけど、どーも疑われてるんだよね…)
曜(この前なんてスマホを見せてとか言われちゃったし…)
曜(見せれるわけないじゃん…。そんなことしたらそっこーでバレるし、修羅場ってやつになっちゃうよ…)
曜(なんとしてでも疑いを消さなくちゃ…!)ピコンッ♪
曜(…? LINE?)スッ
千歌:よーちゃーん
曜「あ、千歌ちゃんからだ」スッスッ
曜:どうしたの?
千歌:なんでもないよー。曜ちゃんとお話したいからメールしちゃった!
千歌:あっ、いまって時間大丈夫だった?
曜:大丈夫だよー(*> ᴗ •*)ゞ
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 01:02:50 ID:D5z5R07Q
千歌「曜ちゃんに無理はないよー♡えへへ、さっそくしようか♡まずはちゅーから!」チュッ
曜「…!?ん、ちぁ、んむ…」
千歌「ちゅ、れろ、んちゅ…♡」
曜「やめっ、…ん、ちゅむ」
千歌「ちゅ…♡んぅ、れろ…♡」
曜「れる…ん、ちゅ……はぁ…」
千歌「ぷはぁ…♡は、はぁ…♡」トローン…
千歌「やっぱちゅーは気持ちいいねぇ…♡まあ、えっちのほうが気持ちいいけど♡」サスサス
曜「千歌、ちゃん…。ほんとにするの…?」
千歌「するよ?…曜ちゃんだってシたいでしょ?」
曜「わ、私はぁ…」ウルウル
千歌「…」ピタッ
千歌「…やっぱやーめたっ。えっちはまた今度しよ?」スッ
曜「ふぇ…?」ウルウル
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 01:44:34 ID:D5z5R07Q
曜「…」グシグシ
曜「どーして…?」
千歌「なにが?」
曜「えっちはまた今度、って…。千歌ちゃんはあんなにしたいって言ってたのに…」
千歌「…べつに?私だって強制はしたくないもん。それに、さっきの顔は本気で嫌そうだったしね…」
千歌「あんな顔されたらさすがにへこんじゃうよ…?」
曜「ぅ、そ、それはママに聞かれたくないからであって……千歌ちゃんとえっちしたくないってわけじゃ…!」
千歌「あははっ、わかってるよ。ちょっとからかっただけっ♡」チュッ
曜「ん…。千歌ちゃーん…」
千歌「曜ちゃんはからかいがいがあって楽しいなー♡…あっ、お手洗い借りてもいい?」スッ
曜「あ、うん…。場所はわかるよね?」
千歌「とーぜんでしょ?ここは第2の我が家みたいなものだし♪」ガチャ
曜「それもそっか…。ひさしぶりだから忘れてるかもって思ったけど、心配いらないみたいだね」
千歌「うんっ♡」バタンッ
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 01:57:47 ID:D5z5R07Q
――トイレ
千歌「…♪」スッスッ
千歌「そーしんっ♪」
千歌「どんな返事が返ってくるか楽しみだなー♡」パタパタ
――曜の部屋
曜「ああぁ…」バタバタ
曜「バレたバレたバレたバレた……千歌ちゃんに浮気がバレたぁぁ……」バタバタ
曜「うぅ……ぐすっ、…っ。…でも、千歌ちゃんにバレて…ほんのちょっとだけど気分が軽くなった気がする…」
曜「もう嘘をつかなくていいんだって…」
曜「……やっぱりいまのままじゃダメだよね。梨子ちゃんとルビィちゃんちゃんにも本当のことを伝えよう…」
曜「千歌ちゃんは許してくれたけど、たぶん他の2人は許してくれないと思う…。だけど……私はもう嘘をつきたくない…」ギュ
曜「ま、まずはLINEで……電話だと言いづらいし…」ピコンッ♪
曜「わっ。…梨子ちゃんからLINEだ。なんてタイミング…」ポチッ
梨子:私たち別れましょう?さようなら
曜「…え?」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 02:03:18 ID:D5z5R07Q
曜「…」ゴシゴシ
梨子:私たち別れましょう?さようなら
曜「な、なんで…」
曜「……へ、返信しないと…」スッスッ…
曜:りこちゃんどういうこお?冗談やてよ
曜「…っ」スッスッ
曜:ごめん。梨子ちゃんどういうこと?
冗談やめてよー(;`O´)o
――トイレ
曜:りこちゃんどういうこお?冗談やてよ
千歌「んー?」
千歌「なんかいつもとちがう?動揺してるのかなぁ?」
千歌「…そりゃそうだよね。好きな人(笑)に別れようなんて言われたら混乱しちゃうかぁ」クスクス
千歌「私がもし曜ちゃんに言われたら自殺しちゃうかも♡」ピコンッ♪
曜:ごめん。梨子ちゃんどういうこと?
冗談やめてよー(;`O´)o
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 02:11:25 ID:D5z5R07Q
千歌「…♪」スッスッ
梨子:冗談じゃないわ
あなたとはもうやっていけないわ
千歌「梨子ちゃんってこんな口調だったっけ?…まあ、こんなかんじだったでしょ。たぶん」
曜:おねがいかんがえなおしてどうしてそんなこというの
千歌「おー、焦ってる焦ってる♪…どうして?んー、なんて送ろうかな…」スッスッ
千歌「浮気したから……でいいや。私に教えてもらったってことにして♪」スッスッ
梨子:曜ちゃんが浮気したからでしょ?
曜:え
千歌「ふふ、いまごろポカーンって顔してるんだろーなぁ♪私、あの表情好きなんだよね…♡」
千歌「まっ、1番好き表情は泣いてる顔だけどね♡さっきのマジ泣きは本当にきゅんきゅんきちゃったよー♡」スッスッ
千歌「私ってSっ気があるのかも…?♡」ポチッ
梨子:気づいてないと思ったの?あなたって最低ね。さっき千歌ちゃんが教えてくれたのよ
千歌「んぅ、自分のことをちゃん呼びはちょっとはずかしいなぁ…」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 02:20:39 ID:D5z5R07Q
千歌「…」ジーッ
梨子:気づいてないと思ったの?あなたって最低ね。さっき千歌ちゃんが教えてくれたのよ 既読
千歌「…曜ちゃんなにしてんの?既読もすぐついたのに返事がちっとも来ないんだけど…」
千歌「寝ちゃった?…まさかねぇ?」ピコンッ♪
千歌「…なんだ、来たじゃん。悩んでたのかな」スッスッ
曜:ごめんなさい。浮気をしたのは本当に申し訳ないと思ってる。だけど別れるなんて言わないで。私は、梨子ちゃんはもちろんだけど、千歌ちゃんとルビィちゃんも同じくらい大好きなの。私と別れるなんて言わないで……もう他に浮気は絶対しないから、おねがいします。考え直してくださいおねがいします
千歌「ながっ。「別れるなんて言わないで」って2回も言わないでいいでしょ。真剣なのは文章から伝わってくるけどね♪」
千歌「…ていうかさぁ、なにこれ?3人とも大好き…?たかが浮気相手と私をいっしょにしないでよね…」スッスッ
梨子:3人が好き?ふざけないで!!
あなたとはもう終わりよ!!2度と電話もLINEもして来ないで!!
千歌「ふー、スッキリ♡梨子ちゃんとは終わったねー♪これで曜ちゃんも梨子ちゃんが嫌いになったでしょ♡」
千歌「あっ、いちお着信拒否しとこ――」プルルルル…
千歌「うわっ、電話かけてきた…。諦め悪いなぁ」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 02:27:34 ID:D5z5R07Q
千歌「まったく。電話かけてこないでって送ったのに…」ピッ
千歌「すぐに着信拒否しないと」スッスッ
「曜を着信拒否にしました」
千歌「あとはLINEでガツンと言ってから削除しちゃえ」スッスッ
曜:おねがい着信拒否しないで電話出て
梨子:しつこいわよ!!ばーか!!
電話かけてこないでって言ったでしょ!!
あなたなんか大嫌いよ!!もう2度とかけてこないで!!
千歌「あーあ、梨子ちゃんに大嫌いって言われちゃった…♡私はもちろん大好きだよー♡」スッスッ
「曜を友達リストから削除しました」
千歌「さぁて、そろそろ戻ろっかなー」スクッ
千歌「…これはもういらないや。役目はじゅーぶんに果たしてくれたしね♡」ポイッ
ポチャン…
千歌「スマホって流れるのかな?…流れるよねー?」グイッ
ジャーッ…
千歌「証拠隠滅かんりょー♡」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 10:02:41 ID:YaYvBMao
――曜の部屋
千歌「ただいまー♪いやぁ、20分もこもっちゃってたよー」
曜「うぅ、ぐす、ひっく…」
千歌「あっれぇ?曜ちゃんどーしたの?」
曜「千歌、ちゃん……うぇぇ…」ポロポロ
千歌「どうして泣いてるのー?変なもの食べちゃった?」
曜「梨子ちゃんがぁ……ぅぇ、うっ…」ウルウル
千歌「梨子ちゃんがどうしたの?私でよかったら相談のるよ?」
曜「千歌ちゃぁん…!!」ギュッ
千歌「わっ。…よしよし、かわいいなぁ」ナデナデ
千歌「で、なにがあったの?私に話せる…?」ニコッ
曜「うぅ…。り、梨子ちゃんがぁ…」
千歌「うんうん…♡」ナデナデ
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 10:08:46 ID:YaYvBMao
千歌「――ふんふん。梨子ちゃんが曜ちゃんの浮気に怒って別れようって言われた、と…」
曜「ぅん…。ぐす……別れたくないよぉ…」
千歌「…」ピクッ
千歌「…んん?なんで別れたくないの?曜ちゃんには私がいるでしょ?…浮気されただけで怒るような人となんて付き合うべきじゃなかったんだよ」
曜「り、梨子ちゃんのことは悪く言わないで…。うぅ、着信拒否されちゃったし……私のこと大嫌いだって…」ウルウル
千歌「…ふーん。悪く言わないでかぁ」イライラ
千歌「…ねぇ曜ちゃん?私たち3人のうち、誰が1番好きなの?」
曜「え…?」
千歌「誰が1番好き?…私かな?」ニコッ
曜「あ、えと、…怒らない?」
千歌「怒らないよ?だから教えて?」
曜「え、選べないかな…。みんな同じくらい大好きだから…」
千歌「…はぁ?」
曜「…っ」ビクッ
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 10:19:49 ID:YaYvBMao
千歌「あっ、怒ってない。怒ってないよ?知ってたし。……じゃあさ?曜ちゃんは3人とも選べないくらい同じように大好きってこと?」
曜「うん…」
千歌「…ということは、その3人が1人になったらその1人だけが大好きってことになるよね?」
曜「3人が1人に…?それってどういうこと…?」
千歌「たとえば……その3人のうちの2人に別れようって言われちゃったら、恋人は1人になるよね?…残った1人を曜ちゃんは1番愛してくる?」
曜「2人に……って、そんなこと言わないでよぉ…。ただでさえありそうで怖いのに…」
千歌「例え話だよー?本気にしないでって♡」
千歌「…それで、どーなの?曜ちゃんはその1人を誰よりも愛してくれる?」
曜「…」
曜「千歌ちゃんの言ってることはあまりよくわからないけど……たぶん、私はその1人を愛すと思う…。私もその人しかいないだろうし…」
千歌「そっかぁ…。えへへ、安心したっ♪これで決心がついたよー♡」
曜「決心…?」
千歌「ん、ううん。曜ちゃんは気にしないで?ひとりごとだから♪」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 10:42:20 ID:YaYvBMao
千歌「…あっ、もうこんな時間だぁ。帰らないとー」
曜「も、もう帰るの…?」
千歌「7時過ぎてるしね。しまねぇに怒られちゃう…」
曜「今日泊まっていってよ…」ギュ
千歌「…えっ?いきなりどーしたの?曜ちゃんが泊まってって言うなんてめずらしいね」
曜「さびしくて…。今日は…1人で寝たくない気分なの…」
千歌「へー…。…でも、私が泊まっちゃうと曜ちゃんを襲うよ?朝までえっちしていいの?」
曜「ぅ…」
千歌「ダメでしょ?…じゃあ私帰るね?またa」ギュッ
曜「い、いいよ!えっちしてもいい!だから帰らないで……1人になるとつらくて泣きたくなるから…」
千歌「曜ちゃん…」
千歌(困ったなぁ…。「やること」あるのに……だけど、こんな曜ちゃんはめずらしいしなぁ〜…。う〜ん…)
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 10:48:53 ID:YaYvBMao
曜「ダメかな…?」
千歌「んー…」
千歌「……うん。そこまで言われたら断れないよ。じゃあ今日はお泊まりするね?」
曜「ほんとっ!?千歌ちゃんありがとぉ…!」ギュッ
千歌「いいえー♪…念のためにさ?曜ちゃんのお母さんにも聞いてきてくれない?私もしまねぇに電話したいし」
曜「うんっ、わかった!聞いてくるね!!」スクッ
曜「すぐ戻ってくるから!待っててね?」ガチャ
千歌「りょーかい♪」
曜「それじゃ聞いてくる!」バタンッ
千歌「曜ちゃんテンション高いなー。私が泊まるのがそんなにうれしいのかな?…泊まらないけどね」スッ
千歌「本当に残念だけど……先に済ませないといけないことがあるんだよねぇ。…お泊まりはそのあとで♪」
千歌「ふふ、曜ちゃんも学習しないなぁ。スマホを置きっぱなしにしてるとまた私に見られちゃうよー?」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 10:54:53 ID:YaYvBMao
千歌「んーと…」スッスッ
千歌「お、あった。…ふむふむ。私のほうに登録して……名前は…ルビィちゃんでいいかな…」スッスッ
千歌「元あった場所に戻して、っと」コトッ
千歌「…とりあえず電話番号がわかればいいや。電話番号さえわかればこっちのものだもんね♡」
千歌「あとは〜……まあ、あとで考えればいっか」
ドタドタドタ…
千歌「…そろそろ来るかな」スッ
ガチャ!
曜「千歌ちゃーん!ママ泊まってもいいって!!あと千歌ちゃんのぶんの夕飯も用意してくれてて……」
千歌「…本当にダメなの?お母さん帰ってくるから…?……そっか。うん、わかった…。すぐ帰る…」スッ
曜「ち、千歌ちゃん…?」
千歌「曜ちゃんごめん…。今日はお母さんが帰ってくる日だったの忘れてた……。帰らなくちゃ…」
曜「え…」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 10:59:13 ID:YaYvBMao
曜「う、嘘だよね?さっきお泊まりするって…」
千歌「本当にごめん…!忘れてた私が原因です…」
曜「じゃ、じゃあ夕飯だけでも…」
千歌「今日は外食らしくて……だから…」
曜「そんなぁ…」
千歌「ごめん!ごめんね!この埋め合わせは今度必ずするから…!それで勘弁してくれない…?」
曜「うぅ…。しょーがないよね…千歌ちゃんもママと会うのひさしぶりなんでしょ…?」
千歌「うん…」
曜「…わかった。それならしかたないよ…。楽しんできてね…?」
千歌「うん。…それじゃ、帰るね」
曜「ばいばい……あ、送っていこうか?」
千歌「…!♡」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 11:07:33 ID:YaYvBMao
――旅館「十千万」前
千歌「送ってくれてありがとね。…本当に大丈夫だった?」
曜「うん。千歌ちゃんといっしょにいたかったし」ニコ
千歌「…もーっ。曜ちゃんってばかわいいなぁ♡」ギュッ
曜「えへへ…。ねぇ、こっちからでよかったの?またしまねぇに怒られちゃうかもよ…?」
千歌「いいのいいの。こっそり帰ればバレないって♪…あっちは隣に梨子ちゃんいるし、たまたま鉢合わせになるかもしれないでしょ?曜ちゃん会いづらいもんね」
曜「…まあ、うん。ちょっと会いづらいかも。嫌われちゃったし…。でも、やっぱり私は梨子ちゃんが…」
千歌「…そろそろ家にはいるね。また明日♪」チュッ
曜「ん。…うん、またね」チュッ
千歌「…♡ ばいばい。よーちゃん大好きっ」フリフリ
曜「私も大好き…」
千歌「…♪」ガラッ
曜「…あの、さ。あとで電話してもいいかな?…寝るまで…。声だけでも千歌ちゃんといっしょにいたくて…」
千歌「…」ポカーン
千歌「…もちろん♪お家についたら電話してね?」ニコッ
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 11:46:19 ID:YaYvBMao
――高海家
千歌(曜ちゃんがあんなこと言うなんてねぇ…)スタスタ
千歌(かなり弱ってるのかも?…梨子ちゃんの件はちょっとやりすぎちゃったかなぁ)スタスタ
千歌(でもまあ、これはこれで悪くないよね…♡)ガラッ
千歌「ただいまー♪」
志満「あ、千歌ちゃんおかえりなさい。今日はいつもより遅かったのね」
美渡「どーせ道草食ってたんでしょ?」
千歌「ちがうよー!曜ちゃんとお家デートしてたの!」
志満「お家デート?」
千歌「うん♪」
美渡「あー、ノロケが始まる前に逃げよっと。しまねぇ、ごはんできたら呼んでね?」ガタッ
志満「はいはい」
千歌「みとねぇ?…行っちゃったぁ。べつにノロケじゃなかったのに」スタスタ
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 11:52:03 ID:YaYvBMao
千歌「しまねぇ、今日の晩ごはんなぁに?」
志満「今日はねー、カレーよ♪」
千歌「カレー?…あ、そーいえばカレーの匂いがするね」クンクン
志満「ところで千歌ちゃん?さっきの話なんだけど…」
千歌「ん?」
志満「ほら、お家デートって言ってたじゃない。もしかして曜ちゃんとお付き合いしてるの?」
千歌「…うん♪私と曜ちゃんは恋人なんだー♡」
志満「へー、恋人ねぇ。2人とも昔から仲良かったし、とってもお似合いだと思うわ。…恋人になったのは最近?」
千歌「ううん?4年くらい前かなぁ」
志満「4年も経ってるんだ?けっこー長いのね」
志満「…4年っ!?」バッ
千歌「わっ」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 11:57:19 ID:YaYvBMao
志満「4年って本気で言ってるの…?お姉ちゃんいま初めて知ったんだけど…」
千歌「だって初めて言ったし…」
志満「ち、千歌ちゃんってお姉ちゃんのこと嫌いなの…?だからいじわるして教えてくれなかったの…?」
千歌「ち、ちがうよー…。色々と事情があっていままで言えなかっただけ!」
志満「ほんと…?」
千歌「ほんとほんと」
志満「…」ジーッ
千歌「そんな見つめないでよ…」
志満「…本当みたいね。あーよかったぁ。千歌ちゃんに嫌われたらお姉ちゃんもう生きていけないもん…」
千歌「それは大げさだって…。…でも安心して?私はしまねぇのこと大好きだから♪」
志満「ありがとっ♡ よーしっ。今日は千歌ちゃんのカレー大盛りにしてあげる!」
千歌「わ、わーい…(勘弁してよー…)」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 12:06:41 ID:YaYvBMao
――渡辺家
曜「ただいまー…」スタスタ
曜ママ「曜…?帰ってきたの!?…ちょっとこっち来なさい!!」
曜「えぇ…?」スタスタ
曜「ママどうしたの?私お腹すいた…」スッ
曜「うわっ!?なにこの水…!?」
曜ママ「それはこっちのセリフよ!なぜかトイレが詰まっちゃってるみたいで……あんたなんか流した!?」
曜「な、なにを流すの?…というか、私今日はトイレ行ってないよ?」
曜ママ「私も今日は行ってないわよ!さっきしようとしたらなんか水浸しになってるし…!」
曜「あはは…」
曜ママ「笑いごとじゃないんだけど…」
曜「あ、ごめん…。なんで詰まったの?」
曜ママ「知らないなら聞いてるんでしょ?…とにかく、今日はもうトイレ使っちゃダメだからね?」
曜「うん、わかった…」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 12:13:46 ID:YaYvBMao
曜ママ「今日はもう遅いし、明日水道屋さんを呼ぶことにするわ。…私はまだやることあるから、夕飯は自分で温めて食べてね」
曜「はーい…」スタスタ
曜ママ「まったく、なんで詰まったりなんか…。どうせ曜がティッシュでも流したんでしょ…」ブツブツ
曜(聞こえてるよママ…。私じゃないってば…)トントントン
曜(…でも、どうして詰まったりなんかしたんだろ?私もママもトイレには……あ、千歌ちゃん…?)トントントン…
曜(…まさかね。千歌ちゃんが詰まるようなものを流すわけないし……もし流したとしても私かママに教えてくるはずだもん…)スタスタ
曜「故障だよ故障…。故障くらいたまにはあるでしょ…」ガチャ
曜「ふー、着いたって千歌ちゃんLINE送らないと」スッ
曜「…お、ルビィちゃんからLINEきてる♪」スッスッ
ルビィ:よーちゃーん!既読ついて1時間以上経ってるのになんで返事くれないのー?(><)
曜「え…」
曜「…あ、そうだ。そういえばLINEきてたっけ……」
曜「千歌ちゃんに浮気がバレてそれどころじゃなかったんだよねぇ…」
曜「……浮気…ぅ、梨子ちゃん…」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 12:25:59 ID:YaYvBMao
曜「…っ」グシグシ
曜「明日直接話をしに行こう…。会ってくれないかもだけど…」
曜「…やばい、自分で言ってて泣きそうになってきた……。自分で撒いた種だからしかたないんだろーけどさぁ…別れるなんてやっぱ嫌だよ…」
曜「うぅ、ぐす…。これルビィちゃんにも言わないとダメなんだよね…?……嫌だなぁ…」
曜「……って、なに言ってんの。自分で決めたじゃん。もう嘘はつきたくないって…。だから、言わなきゃ…」
曜「もう覚悟を決めるしかないよ…!当たって砕けろ!!…いや、砕けちゃダメか」
曜「とりあえず、千歌ちゃんにLINE送って…」スッスッ
曜:千歌ちゃん、いま家についたよー
夕飯食べたら電話するね!(*> ᴗ •*)ゞ
曜「つぎはルビィちゃんに…謝罪のLINEを…」スッスッ
曜:ルビィちゃんごめんね!無視してたわけじゃないんです…(´・ ・`)
ちょっと色々とあって……本当にごめんね…
( ´>ω<)人
曜「あ、あとは……浮気をしたって…」ピコンッ♪
曜「…!! も、もう来た…」
ルビィ:そうなの…?ルビィ、曜ちゃんに嫌われたんじゃないかって不安だったよー( ノД`)ちなみに色々ってなぁに?お出かけしてたの?
曜「…っ」スッスッ
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 12:34:20 ID:YaYvBMao
曜:その件は電話で話したいです。
いまから電話してもいい?
ルビィ:な、なにかまじめなお話なのかな?
あ、電話はべつにいいよー(*´╰╯`๓)♬
曜「ルビィちゃん…」スッスッ
曜「ごめんね…」プルルルル…ピッ…
ルビィ『もしもーし。曜ちゃん?』
曜「うん…」
ルビィ『電話で話したいことってなぁに?どこかにお出かけしてたのー?』
曜「そうじゃなくて…。私、ルビィちゃんに謝りたいことがあるんだ…」
ルビィ『謝りたいこと…?もしかしてさっきのLINEの?あれくらいでまた謝られてもルビィ困っちゃうよ…?』
曜「いや、それとは別の件なの…」
ルビィ『別の…?…なんだろ?謝られるようなことなんてされてないけど…』
曜「ぉ、あのね…」
ルビィ『うん?』
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 12:44:31 ID:YaYvBMao
曜「あのね、わ、私…」
曜「あの、……あ、…うぅ…」
曜(怖い……。ルビィちゃんを泣かしてしまうって考えると……そ、それに、別れようって…)ウル
ルビィ『ゆ、ゆっくりでいいからね…?落ちついて?』
曜「る、ルビィちゃん…」ウルウル
曜(やめて……そんな優しくしないでよ…。あとがつらくなっちゃうじゃん…)
曜(でも言わなきゃ…。こ、これで……私たちの関係が終わっちゃうとしても…)ウルウル…
曜「ルビィちゃん…」
ルビィ『なぁに?…涙声だよ?だ、大丈夫?』
曜「だいじょーぶ…」グシグシ
ルビィ『ほんと…?なにかあったら言ってね?ルビィ、すぐ曜ちゃんのとこに行くから!』
曜「…ありがと。ルビィちゃんは優しいね」グシ
ルビィ『大好きな曜ちゃんのためだもん♡』
曜「……そっか…」ギュ
曜「…ルビィちゃん。ごめんなさい…」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 12:53:39 ID:YaYvBMao
ルビィ『ふぇ?』
曜「ごめんなさい……あの、私、浮気……しちゃって…」
ルビィ『浮気…?』
ルビィ『…えっと、なんの冗談?そういう冗談はおもしろくないよ…?』
曜「嘘じゃ、ない…」
ルビィ『え…』
ルビィ『嘘じゃな、……えっ、浮気…そん、…』
ルビィ『そんな……ぅ、ぇぅ…ぉえ……ごほごほっ…!』
曜「ルビィちゃん…!?」
ルビィ『うぅ…はあ、はぁ……ぅあ…』
ルビィ『ご、ごめん…。ちょっと、気持ち悪くて…』
曜「……私のせいだよね…。ごめん…」
ルビィ『…っ』グシグシ
ルビィ『浮気、って…誰と…?る、ルビィの知ってる子……なのかな…?』
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 12:56:54 ID:YaYvBMao
曜「ルビィちゃんは知らないと思う…」
ルビィ『名前は…』
曜「ち、千歌ちゃんと…梨子ちゃんって名前の子で…」
ルビィ『ちか、りこ……え、2人…?』
曜「ぅ、うん…」
ルビィ『2人……曜ちゃんは…その2人とも…お付き合いしてたの…?』
曜「うん…」
ルビィ『そー、なんだぁ…。全然、知ら、…ぐす、知らな、かった……』
曜「…ごめん」
ルビィ『謝るならしないでよぉ……うぇぇぇ…』
曜「ごめん、なさい…」
ルビィ『ひっく、うぅ……もぉ、やめて……』
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 13:04:27 ID:YaYvBMao
ルビィ『ぐすっ、うぁぁぁ…』
ルビィ『えぐ、ぅえ……ぁぅ…』
ルビィ『……っ、ひっく…』
曜「る、ルビィちゃん…」
ルビィ『なに……?ねぇ、よーちゃん……どうしてルビィにそんなこと話したの…?ルビィを、捨てるの…?』
曜「ち、ちがう…!私はルビィちゃんが大好きだもん……別れたくなんかないよ…」
ルビィ『ふぇ…』
ルビィ『じゃあどうして……浮気なんか…。ルビィが嫌になったからじゃないの…?もうルビィのことが大嫌いだから……』
曜「わ、私が浮気をしたのは…みんなが好きで選べないからなの…。こんな私の言葉なんか信じてくれないだろうけど……私はルビィちゃんが好き…。それだけはわかってほしい…」
ルビィ『よーちゃん…』
ルビィ『…ぐすっ。ルビィは信じるよ…』
曜「え…?」
ルビィ『浮気をしたのは最低だけど…曜ちゃんが大好きなんだもん…。曜ちゃんが好きって言ってくれるなら……ルビィはそれを信じる…』
曜「…っ」ウルウル
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 13:13:06 ID:YaYvBMao
ルビィ『…さっき曜ちゃんは「浮気をしたのはみんなが好きで選べないから」って言ったよね?』
曜「言った…」グシッ
ルビィ『曜ちゃんが浮気をしたのは、ルビィに、愛想を尽かしたからだと思ってた……。だけど、ちがうんだよね…?いまでもルビィのことは好きなんだよね…?』
曜「うん、好き…。大好きだよ…」
ルビィ『…えへへ、うれしい。…ルビィはね?べつに1番じゃなくてもいいの』
曜「1番じゃなくて、いい…?」
ルビィ『うんっ。2番でも3番でも……曜ちゃんがルビィを好きでいてくれるなら…それでいいんだぁ…♪』
曜「ルビィ、ちゃん…」
ルビィ『…曜ちゃん。これからも、ルビィと恋人でいてくださいっ』
曜「そ、それは私のセリフだよ…。こんな私でも…ルビィちゃんは恋人でいてくれるの…?」
ルビィ『うん…♪』
曜「3股するような私だよ…?これからもルビィちゃんに悲しい想いをさせちゃうかも…」
ルビィ『もー、ルビィは曜ちゃんといっしょがいいの!ずーっと恋人でいたいの!!…なに?曜ちゃんはルビィと恋人なんて嫌だ?別れたい?』
曜「そ、そんなこと言ってないよ…!私もルビィと恋人でいたい……」
ルビィ『…決まりだね♪』
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 17:29:34 ID:aPoggLtQ
――千歌の部屋
千歌「あ〜お腹いっぱい…」ボフッ
千歌「しまねぇカレー大盛りにしすぎだよー…。食べ終わるのにけっこー時間かかったし…」
千歌「げふ…。こりゃ太っちゃうかもなぁ…」サスサス
千歌「まあ、体重増えても曜ちゃんといっしょに朝のランニングすれば痩せるよね…♪」スッ
千歌「…あ、LINEどうなってるかなぁ。曜ちゃんからのLINEはー、っと」スッスッ
千歌「お、1時間くらい前にきてるね」スッスッ
千歌「1時間も経てばさすがに食べ終わってるでしょ。電話かけちゃえ」スッ
千歌「…」プルルルル…
千歌「…そーいえば、ごはん食べてるときにしまねぇが隣に救急車が来てたって言ってたけど…」スタスタ
千歌「いつ来たんだろ?私が出かけたすぐあと?」ガラッ
千歌「んぅ、隣の部屋は暗いままかぁ。救急車だけってことは生きてるのかな?……ちぇ、トドメさせばよかった」プルルルル…ピッ…
千歌「あっ、もしもし?曜ちゃ」
「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音のあとに…」ピッ
千歌「…出ない。まだごはん食べてるのかな」ピシャッ
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 17:38:35 ID:aPoggLtQ
千歌「ヒマだなー。曜ちゃんまだかなぁ」ボフッ
千歌「んー、なんかねむくなってきたかも…。もう寝ちゃおっかな〜」ゴロッ
千歌「…いや、寝るのはアレが終わってからじゃないとダメだよね」
千歌「もう「作戦」は決まってるんだよねー♪さすがわたしっ♡」
千歌「あとは夜中になるまで待つだけ!…先に連絡だけしておいたほうがいいかなぁ?夜中だと寝てるかもだし…」スッ
プルルルル…
千歌「…わっ、曜ちゃんだー♡やっぱメールは電話が終わってからにしよっと♪こっちが最優先♪」ピッ
千歌「もしもーし♪」
曜『もしもし…。千歌ちゃんごめんっ。電話くれたよね?ごはん食べてた…』
千歌「ううん、気にしないで?それにしてもけっこー時間かかってたね?おかずいっぱいあったの?」
曜『…あ、えっと、さっきまでルビィちゃんと電話してて……それで遅くなっちゃった…』
千歌「ルビィちゃん?…なに話してたの?」
曜『まあ、いろいろ…。浮気の件、とか…』
千歌「浮気……はっ、話しちゃったの!?」
曜『えっ…』ビクッ
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 17:48:02 ID:aPoggLtQ
曜『え、え?千歌ちゃんどうしたの…?』
千歌「あっ…いや、べつに」
曜『でもいま…』
千歌「なんでもないからっ!!しつこいと切るよ!?」
曜『ぅ、そんなこと言わないでよぉ…。切らないで…』
千歌(あー…曜ちゃんよくもやってくれたね……。私の「作戦」が台無しになっちゃったじゃん…)
千歌(「曜ちゃんが浮気してる。詳しく知りたければ夜中に浜辺に来て」って呼び出そうと思ってたのにぃ…)
千歌(また1から考えないと……)
千歌(…いや、まって。浮気をしたって話したんだよね?だったらもうルビィちゃんとは別れたんじゃないの?)
千歌(だよね?浮気をされたのにまだ恋人でいたいなんて思うバカはいないはずだよ!!)
千歌「…」
千歌(…あれ?じゃあ私ってバカ?)
曜『ち、千歌ちゃん?聞こえてる?』
千歌「…聞こえてるよー」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 17:57:29 ID:aPoggLtQ
千歌(…私はバカじゃない。曜ちゃんが好きなだけ)フルフル
曜『よかった…。急に黙っちゃうんだもん、なにかあったのかと思ったよー…』
千歌「あはは、千歌ちゃんってば心配性だなぁ。大丈夫だよ♪」
千歌「…それでさ、曜ちゃん?ルビィちゃんに浮気をしたことを話したんだってー?」
曜『うん…』
千歌「どうなったの?別れようって言われちゃった?」
曜『…ううん。私も最初はそれを覚悟で話したんだけど、ルビィちゃんは許してくれたんだぁ…』
千歌「…許して、くれた?」
曜『千歌ちゃんもルビィちゃんも優しいんだね…。まさか本当に許してくれるなんて思わなかった……ぐす…』
曜『あと、明日は梨子ちゃんの家に謝りに行くつもり…。もう嫌われちゃってるけどね……。あはは…』
千歌「…」
曜『千歌ちゃん、本当にありがとう…。こんな最低な私だけど……これからも恋人として――』ピッ
千歌「…」
千歌「…ふふふ、あははっ♪いまわかったよ……♡これは「試練」なんだね…?私と曜ちゃんの「幸せ」を奪おうとするなら……絶対に赦さない…」
千歌「試練は克服して必ず殺す…♡」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 18:27:36 ID:aPoggLtQ
千歌「さぁて、どうしよっかなー。浮気で呼び出すのはもう無理だし、なにか別の方法で…」プルルルル…
千歌「ん、曜ちゃんだ。…電話してたらなにかいい案が浮かぶかも♡」ピッ
曜『千歌ちゃんどうして電話切っちゃったの…?急に切られてびっくりしたんだけど…』
千歌「…あー、ごめんね。えっと、電波が悪くてー」
曜『電波…?そっか、ならしかたないね…』
千歌「なぁに?チカとそんなに電話したかった?」
曜『…うん。今日は寝るまでずっと電話したいなぁ。あっ、千歌ちゃんお風呂はいった…?』
千歌「私ー?私はもうはいったよ?曜ちゃんは?」
曜『私はまだはいってない…。でも、今日はあまり汗かいてないから…はいらないでいいかなって…』
千歌「えー?1日でもお風呂はいらないって不潔じゃない?」
曜『…や、やっぱあとではいる!』
千歌「そのほうがいいよ♪」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 19:56:54 ID:aPoggLtQ
曜『そ、そういえば…外食どうだった?なに食べたの?』
千歌「えっ?外食?」
曜『…あれ?今日は千歌ちゃんのママが帰ってくるから外食に行くって言ってたよね…?』
千歌「あっ…(たしかそういう「設定」だったね…。いけないいけない、すっかり忘れてた)」
千歌「あー、うんっ。そーそー。食べに行ってきたよ?えっとね、回転寿司に行ってきたんだー♪」
曜『回転寿司かぁ。いいなー、私最近行ってないや』
千歌「そーなんだ。じゃあ今度一緒に行く?」
曜『いいの?千歌ちゃんありがと♪』
千歌「いいえー♪私も食べたいし♡」
曜『…? そっかぁ。…そうそう、さっきルビィちゃんから聞いたんだけどね、近くにケーキバイキングができたらしいんだー。そこもついでに行ってみない?』
千歌「…」ピタ
千歌「…なんか、浮気がバレてから他の恋人のことを話すようになったね。いつもは友達に〜なのに」
曜『え?…ああ、もうバレちゃったしいいかなって…』
千歌「…ふーん」
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:07:06 ID:aPoggLtQ
曜『その、千歌ちゃんがよかったらなんだけど……ルビィちゃんとも仲良くしてくれないかな…?』
千歌「…それ本気で言ってるの?」
曜『うん…。ルビィちゃんも千歌ちゃんに会いたいって言ってて……ダメかな…?』
千歌「私に…」
曜『む、無理にとは言わないけどさ…考えてほしいな…』
千歌「…へぇ、そーなんだ。私に会いたいんだぁ♡」
千歌「まっ、そこまで言うなら会ってもいいよ?」
曜『ほんとっ?ありがとね…!ルビィちゃんもきっと喜ぶと思う…!』
千歌「そっかぁ…♡」ニヤ
千歌(なぁんだ、私に会いたいんだぁ。ふふ、「第2の作戦」が決まっちゃった♡)
曜『明日どう?千歌ちゃんって明日ヒマ?』
千歌「私はいつもヒマだよー?…明日と言わずにいますぐ会ってもいいけど」
曜『い、いまからは時間的にも無理じゃないかなぁ…』
千歌「…あはは、じょーだんだって♪」
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:12:08 ID:aPoggLtQ
曜『じゃあ明日ってことで…。ルビィちゃんにも伝えておくけどいい?』
千歌「明日が来ればね…」ボソ
曜『…え?なに?』
千歌「なんでもー?明日ね?りょーかいっ♪」
千歌「…ん?明日?明日って梨子ちゃんとデートじゃないの?すっぽかすつもり?」
曜『…明日はデート無理だよ。朝に会いにいくつもりだけど……会ってくれるかすら…』
千歌「へー♡」
千歌(家に行っても梨子ちゃんはいないよー!…なんて、言うわけにはいかないよねぇ…♡)
千歌(まあ、朝早くに曜ちゃんが迎えに来てくれるって思っとけばいっか♪)
曜『…』
曜『…ご、ごめん。一旦電話切っていい?』
千歌「…え、どうして?」
曜『えと、そろそろお風呂に…』
千歌「嘘つき…」
曜『え…』
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:19:31 ID:aPoggLtQ
千歌「…バレバレな嘘つかないでよ。ルビィちゃんから電話がかかってきたならそう言えばいいじゃん」
曜『ち、ちがうよ。本当にお風呂に…』
千歌「これ以上嘘つくつもりなら私たち別れよ?」
曜『そんな…!』
千歌「…さよなら。もう2度と電話してこないでね」スッ
曜『待って…!わかった……言うから…』
千歌「どうして嘘つくの?浮気をするようになって…曜ちゃん嘘つきになったよね…。私、嘘つく人嫌い…」
曜『ごめんなさい…。でも、なんで嘘ってわかったの…?』
千歌「…あのさ、何年一緒にいると思ってるの?曜ちゃんの嘘くらい電話越しでもわかるよ?」
曜『……さ、さすが千歌ちゃん…』
千歌「まあね♪近くにいればもっとわかりやすいかなぁ。曜ちゃんには嘘をついたときの癖があるし♪」
曜『癖…?えっ、なにそれ…』
千歌「ひみつ♪」
曜『えぇぇ…』
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:26:31 ID:aPoggLtQ
千歌「…で、本当の理由はなに?ルビィちゃん?」
曜『る、ルビィちゃんじゃないよ…』
千歌「じゃあなに?」
曜『け、軽蔑しないでね…?』
千歌「よーちゃんを軽蔑なんてしないってばー♡」
曜『……えと、千歌ちゃんの声を聞いてたら…ムラ、…ムラしちゃって……その、ひとり、えっちを…しようと思って…』
千歌「…」ポカーン
千歌「…えっ、ちょっと斜め上の答えが返ってきてなんて言えばいいかわからないんだけど…」
曜『だから言いたくなかったのにぃ…』
千歌「…私の声は媚薬でもえっちな動画でもないよ?」
曜『そ、そんなのわかってるよ…!それに、さっき千歌ちゃんにいじられてから……ずっとムラムラしてて…』
千歌「消化不良ってやつ?…だからえっちしようって言ったじゃん。それを曜ちゃんが嫌な顔してさぁ…」
曜『だってママいたんだもん…。無理だって…』
千歌「はぁ…。べつに電話切らなくてもいいんじゃない?そのままでもできるよね?」
曜『む、無理…』
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:33:43 ID:aPoggLtQ
千歌「無理じゃないでしょー?ほら、シてよ。聞いててあげる♡」
曜『はずかしいから勘弁して…』
千歌「…曜ちゃんのはずかしい基準ってよくわからないなぁ。学校で手をつなげないくせに私には耳元で好きって言ってくるし…」
曜『ほ、それはほら…』
千歌「…というか、もう曜ちゃんの裸も喘ぎ声も何百回って聞いてるんだよ?いまさらはずかしがらないでよ」
曜『うぅ…////』
千歌「ほらぁ、ひとりえっちシてよー♡なんだったら私もいっしょにシよっか?」
曜『と、とにかく無理っ!!終わったらかけ直すから…!!』ブチッ
千歌「曜ちゃ…」ツーツー…
千歌「あーあ、切られちゃった。ちょっといじめすぎたかも…♡」
千歌「…シてるとこ、動画に撮ってくれないかなぁ」スッスッ
千歌:ねーねー、ひとりえっちしてるところを動画に撮って送ってよ。家族みんなで鑑賞するから♡
曜:ごめんむり社会的に死んじゃう
千歌「…ちぇ、相変わらず冗談がつうじないなぁ」
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:41:12 ID:aPoggLtQ
千歌「何分で終わるかなぁ?5分?10分?…曜ちゃんってそーろーさんだしもうちょっと早いかも〜?」
千歌「…ふふ、曜ちゃんにそんなこと言ったら怒られちゃうね♡」
千歌「ふー…」ゴロッ
千歌「もう10時かぁ〜…。あ、ルビィちゃんにLINE送ってみよっと」スッ
千歌「んーと、初対面だよね…。なんて送ろう…」スッスッ
千歌:ルビィちゃんこんばんはー♪千歌っていいます!曜ちゃんから聞いたよー!すこしお話しない?
千歌「…こんなかんじでいいかな?」
千歌「でも、もしかすると寝ちゃってるかもなぁ…。あーあ、もっと早い時間に送っておけばよかった…」ピコンッ♪
千歌「…!」
ルビィ:こんばんは<(_ _)>
曜ちゃんの恋人の千歌ちゃんですか?
もうすぐ寝るので、ちょっとしか話せませんがいいですよ(。・ω・。)
千歌「…へぇ、恋人って知っててこの態度…。思ったより優しい子なのかな?…私がもし、自分の恋人の浮気相手から連絡来たら罵倒しまくるのに…」スッスッ
千歌:ありがとー♪
さっき曜ちゃんから聞いたんだけどさ、本当に私と会いたいの?
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:49:25 ID:aPoggLtQ
ルビィ:はい。ルビィ以外の曜ちゃんの恋人ってどんな人なのかなーって気になっちゃって…。よかったらルビィとお友達になってくれませんか?
千歌「……なにこの子?頭お花畑じゃん…。どんな頭の構造してたら友達になりたいって思うの…?」
千歌「…絶対に嫌だ。お断りだよ。浮気相手と仲良くなれるわけがないじゃん。というか……」
千歌「…いや、ここは話を合わせとかないとね」スッスッ
千歌:もちろん!私もルビィちゃんとお友達になりたかったんだー!これからよろしくね?
ルビィ:はい!おねがいします♪
千歌「…」スッスッ
千歌:ルビィちゃんって曜ちゃんと出会ってどのくらい経つの?けっこー長い?
ルビィ:えっと、3年くらいですね。ルビィ水泳が全然できなくて……そのころ中学2年生の曜ちゃんに泳ぎを教えてもらってたんです
ルビィ:曜ちゃんのことは一目惚れで好きになっちゃいました。ちなみにルビィから告白したんですよ?
千歌:へー
千歌「なんか語り始めたよ…。めんどくさいなぁ」
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 20:55:57 ID:aPoggLtQ
ルビィ:曜ちゃんってすごい優しくて、とっても頼りになるんです!昨日も洋服とネックレスを選んでもらって…
ルビィ:あと、冬には手編みの手袋とかもプレゼントしてもらいました♪あれはうれしかったなぁ
千歌「…」イライラ
千歌:ルビィちゃんは曜ちゃんのことがそんなに好きなんだね。もう話さなくていいよ
ルビィ:はい♪曜ちゃんのことはすごく大好きです♪♪
千歌ちゃんには申し訳ないですけど、たぶんルビィよりも曜ちゃんを好きな人はいないと思います♪
千歌「…っ!!」ブンッ!!
千歌「……文字だけでイライラしたのは生まれて初めてだよ……」イライラ
千歌「あぁ、ついスマホを投げちゃった…」スッ
千歌「私の悪い癖だね…。イライラするとすぐ物に当たっちゃう……気をつけないと…」プルルルル…
千歌「…あ、曜ちゃんだ。もう済んだのかな」ピッ
千歌「曜ちゃん?終わったぁ?」
曜『まあ、うん…』
千歌「そっか…♪」
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:01:42 ID:aPoggLtQ
千歌「きもちよかった?」
曜『う、うん。だけど…』
千歌「だけど?」
曜『その、千歌ちゃんにしてもらったほうがきもちいいかなー…』
千歌「…もー♡曜ちゃん?そんなお世辞どこで覚えたのー?」
曜『お世辞じゃないよ…。本当にきもちいいもん…』
千歌「ほんとぉ?えへへ、うれしいっ♡」
千歌「…あ♡」
千歌「…曜ちゃんはさ?私のルビィちゃん、どっちのえっちがきもちいい?あとふぇらも♡」
曜『へっ…』
千歌「さすがにみんな同じくらいきもちいいー♡とかはありえないよね?…ねぇ?」
曜『いや、その…選べないって…』
千歌「答えて?」
曜『……ルビィちゃんには言わないでね?』
千歌「うんっ♡」
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:10:21 ID:aPoggLtQ
曜『ねぇ、絶対に言わないでよ…?』
千歌「…言わないよー」
曜『えと、ごほん…。…千歌ちゃんのほうが……きもちいい、です…』
千歌「私?…本当に?お世辞じゃなくて?」
曜『お世辞じゃないって…。えっちはもちろんだけど、ふぇらも……というかルビィちゃんはしてくれなくて…』
千歌「…えっ、そーなの?なんで?」
曜『…これから話すことはルビィちゃんには』
千歌「…くどいよ?言わないって言ってるじゃん」
曜『あ、ごめん…。ルビィちゃんが中学1年のころに1度だけしてもらったんだけど……そのとき顎が外れちゃってね…。それがトラウマになったらしくて…』
千歌「…顎?えっ?顎ぉ!?顎って外れるの!?」
曜「うん…。私もびっくりした…」
千歌「嘘だぁー。もっとマシな嘘つこうよ」
曜『ち、千歌ちゃんは私の嘘が見抜けるんじゃないの…?嘘かどうかは本人に聞いたらすぐわかるよ…!』
千歌「でもルビィちゃんには言っちゃダメなんでしょ?」
曜『あ…』
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:16:05 ID:aPoggLtQ
千歌「じゃあ聞いてみてもいいの?」
曜『だ、ダメ…』
千歌「どうして?本当だったら笑い話じゃん」
曜『笑ったらダメだよ…。ルビィちゃんにとってもつらい思い出だろうし…』
千歌「ふーん…(まさか本当なの?…嘘をついてるようには見えないなぁ…)」
曜『とっ、とにかくっ。明日会っても聞かないでね…?』
千歌「はーい。…たぶん」
曜『たぶんじゃ困るよー…』
千歌「…ありゃ、聞こえてた?」
曜『聞こえるに決まってるじゃん…!!』
千歌「あはは、だいじょーぶだよ♪聞かないって!」
曜『おねがいだよ…?』
千歌「はいはーい♡」
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:20:59 ID:aPoggLtQ
曜『ならよかった…。あ、私そろそろお風呂はいるね?さっきママにもはいれって言われちゃって…』
千歌「ひとりえっちしてるときに?」
曜『…うん』
千歌「見られた!?」
曜『いや、部屋の前までは来たけどドアは開けられなかったから…』
千歌「…なぁーんだ、つまんない」
曜『えー…』
千歌「私なんかちょくちょく見られてるよ?最近なんか「ああ、またか」みたいな顔されるし…♡」
曜『そういう鋼のメンタルはうらやましいね…。私なんか見られたらたぶん死にたくなっちゃう…』
千歌「そのくらいでー?…だったら私は何回も死んじゃってるね♡」
曜『はは…。じゃあ私お風呂はいるから…。あがったら電話するね?』
千歌「りょーかーいっ。またあとでー♪」ピッ
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:29:09 ID:aPoggLtQ
千歌「やっぱ曜ちゃんと電話してるときが1番落ちつくなー♡私もずっと電話してたいっ♡」
千歌「…それにしても」スッ
ルビィ:はい♪曜ちゃんのことはすごく大好きです♪♪
千歌ちゃんには申し訳ないですけど、たぶんルビィよりも曜ちゃんを好きな人はいないと思います♪
千歌「これは赦せないよねぇ…?私に対する侮辱行為じゃん…。目の前でこんなこと言われたら……なにするかわからないかも♡」スッスッ
千歌:ごめんっ、ちょっと席外してた!
返信遅くなってごめんね…( ノД`)
千歌「…さすがに寝ちゃったかな?」ピコンッ♪
ルビィ:大丈夫ですよー(。・ω・。)
気にしないでください(*^-^*)
千歌「…ふふ」スッスッ
千歌:ありがと♪ルビィちゃんって優しいんだね♪ねぇねぇ、私たち会わない?
ルビィ:はい、ぜひ会いたいです♪
今週中には会えるといいですねー(*´╰╯`๓)♬
千歌:いや、そうじゃなくて。いまから会わない?
ルビィ:いま…?ごめんなさい、それは無理です
こんな時間に外出たらおねえちゃんにすごい怒られるし、もう寝なきゃいけないので……
千歌「む…」スッスッ
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:37:22 ID:aPoggLtQ
千歌:そんなこと言わないでよー
私もルビィにすごく会いたいんだー
ルビィ:本当にごめんなさい…
時間が時間だしおねえちゃんに怒られちゃうので…
千歌:それはさっきも聞いたよ!!何度も同じこと言うなチンパンジー!! 〈送信〉
千歌「…おっと、あぶないあぶない♪本音を送っちゃうとこだったよ♪」スッスッ
千歌:どうしてもダメ?私にもっとルビィちゃんと曜ちゃんのラブラブなお話を聞かせてほしいなー♡
千歌「…自分で入力しててイライラしてきた」ガシガシ
ルビィ:えっ、もっと聞いてくれるんですか?
千歌:うんうん!もっと聞きたい!
だからさ、いまから会おうよ!LINEや電話よりもやっぱり会って話したほうが楽しいと思わない?
ルビィ:たしかにそうですけど…
千歌「もう一押しかな…♡」スッスッ
千歌:いま会ってくれるなら曜ちゃんが子供の頃のアルバムも持っていくよー!見たくなーい?
ルビィ:本当ですか!?見たいです!!
千歌「…♡」ニヤ
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:42:55 ID:aPoggLtQ
ルビィ:前に曜ちゃんに見せてって言ったんですけど、見せてくれなくて…ずっと見たかったんです!
千歌:そうなんだ
千歌「だろーね。曜ちゃんの写真は100%私が写ってるしー♡」
千歌「曜ちゃんの性格を考えると見せれるわけないよねぇ…♡」
ルビィ:あの、千歌ちゃんって曜ちゃんとは昔からの知り合いなんですか?
千歌:まあね♪もう15年くらいの付き合いだよー
ルビィ:そんなに…!いいなぁ、曜ちゃんとそんな昔からの知り合いなんて……
千歌:いーでしょー♪
ルビィ:はい!本当に見せてくれるんですよね?
千歌:今日会ってくれたらね?
ルビィ:わかりました!!すぐ行きます!!
千歌「やったぁ…♡」ニヤァ
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 21:52:10 ID:aPoggLtQ
千歌:ほんとに?ルビィちゃんありがとー♪
でもお姉ちゃん大丈夫?怒られないかな?
千歌「…ふふ、ルビィちゃんは絶対に来るよ。見たいもんねぇ?私だってそーするし♡」
ルビィ:たぶん大丈夫です!バレないようにゆっくりお家を出るので(*´ω`*)
千歌「ほらね…♡」スッスッ
千歌:そっか。待ち合わせの場所なんだけど、十千万って旅館知ってるかな?
ルビィ:はい、知ってますよ。その旅館の前で待ち合わせですか?
千歌「バカ言わないでよ。そんなことしたらしまねぇにバレちゃうじゃん…」スッスッ
千歌:ううん。その旅館の近くに浜辺があるよね?そこで待ち合わせしない?
ルビィ:ああ、ありますね!
わかりました!準備したらすぐ浜辺に行きます!!
千歌:りょーかい♪
じゃあまたあとで!会えるのを楽しみにしてるね♪
ルビィ:はい!ルビィも楽しみにしてます!!
千歌「…♪」スッスッ
「ルビィを友達リストから削除しました」
千歌「私も準備しよーっと♡」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:00:18 ID:aPoggLtQ
――ルビィの部屋
ルビィ「…」ガラッ
ルビィ「…」ソーッ…
ルビィ「…」キョロキョロ
ルビィ「よし…」テク…テク…
ルビィ「…」テク…テク…
ルビィ「ふふ、もうおねえちゃんは寝てるだろーけど…念のためにゆっくりと…」ソーッ…
ダイヤ「わたくしがなんですか?」ピカッ
ルビィ「ぴぎっ!?まぶしぃ…!?」ビクゥ!!
ダイヤ「これは失礼…。なにやら怪しい影がうごめいていたのでついライトを…。いま消しますわ」スッスッ
ルビィ「す、スマホのライト…」
ダイヤ「…ところでルビィ?こんな時間にどこへ行くのです」ジロッ
ルビィ「あっ、あわわ…」バッ
ルビィ(開始30秒で見つかっちゃったぁ…!!)
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:07:38 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「いつものパジャマ姿ではないようですが……いったいどこへ行くつもりだったのですか?」
ルビィ「べ、べつにぃ…?ちょっとお散歩に…」
ダイヤ「いまから?」
ルビィ「う、うん…」コクコク
ダイヤ「お散歩ですか。たまにはいいかもしれませんね…」
ルビィ「…! で、でしょー?じゃあ行ってきま――」
ダイヤ「ダメです。いますぐ引き返しなさい」
ルビィ「え…」
ダイヤ「そのまま「いってらっしゃい」と言うと思いましたか?…時間を考えなさい。いま何時だと思っているのですか?」
ルビィ「え、えと、11時20分くらい…?」
ダイヤ「23時17分です。…もう夜中なんですよ?子供は寝る時間です。早く寝なさい」
ルビィ「る、ルビィは子供じゃないもん…。もう立派な高校1年生だもん…」
ダイヤ「はぁ…。そんなに怒られたいのですね?いいでしょう、今日は徹夜で正座でもしてもらいましょうかね…」
ルビィ「う、うぅ…」タジタジ
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:18:42 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「…どうしますか?いま自室へと戻ると言うのなら、このことは不問にしてあげますよ」
ルビィ「る、ルビィはぁ…」
ダイヤ「さあ、いっしょに戻りましょう」スッ
ルビィ「…」
ダイヤ「…ルビィ、さあはやく」スッ
ルビィ「…いやだっ」
ダイヤ「な…!?る、ルビィ…まさかお姉ちゃんに逆らうつもりですか…?」
ルビィ「おねがい…。ルビィは今日、どうしても行かないといけないの…」
ダイヤ「今日どうしても…?なぜです?散歩にはいつでもいけますよね?」
ルビィ「そ、それは…」
ダイヤ「…ルビィ?まだなにか隠していますね?」
ルビィ「いや、そのぉ…」
ダイヤ「話しなさい」
ルビィ「…はい」
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:24:33 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「――なるほど。ルビィのお友達が曜さんの幼馴染で…写真を見せてくれると…」
ルビィ「話したから行ってもいいよね…?」
ダイヤ「……」
ダイヤ「…なぜそんなに曜さんの幼少期の写真が見たいのですか?そんなものべつに見なくてもいいのでは…?」
ルビィ「好きな人の写真だよ…?見たいに決まってるじゃん…!」
ダイヤ「…わたくしには理解できませんわ」
ルビィ「おねえちゃんにも好きな人ができたらきっとわかるよ…」ニコッ
ダイヤ「好きな人、ですか…」
ルビィ「うんっ。それじゃ行ってき」
ダイヤ「…待ちなさい」
ルビィ「ぅ…。やっぱりダメぇ…?」ウルウル
ダイヤ「もういいです。どうせあなたのことだから止めても行くんでしょう?」
ルビィ「え、えへへ。さすがおねえちゃん…♪」
ダイヤ「…ですから、わたくしもついていくことにしますわ」
ルビィ「ふぇ?…えーっ!?」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:28:33 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「静かに…。お母様が起きてしまいますよ?」スッ
ルビィ「うっ、うん…」スッ
ダイヤ「では、上着を取ってくるので少しの間待っていてください」
ルビィ「ほ、ほんとにおねえちゃんも…?」
ダイヤ「いけませんか?」
ルビィ「そーゆーわけじゃないけどぉ…。あ、もしかしておねえちゃんも曜ちゃんの写真が見たいとか…?」
ダイヤ「いやまったく」
ルビィ「じゃあなんで…」
ダイヤ「…あなたが心配だからですよ」ボソ
ルビィ「え…?」
ダイヤ「いえ。…ついていくと言っても、わたくしは少し離れた場所で待っていますから安心してください
ルビィ「えぇ…?(本当になんでついてくるのぉ…?)」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:32:43 ID:aPoggLtQ
――曜の部屋
曜「…」プルルルル…
「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音のあとに、お名前とご用件を…」ピッ
曜「千歌ちゃん出ない…。もう寝ちゃったのかなぁ…?」
曜「あ、ルビィちゃんにもLINEを……いや、寝てるだろーし明日でいいか…」
曜「ふあ…」
曜「ねむ……私も寝よっかな…」ボフッ
曜「…」モゾモゾ
曜「……明日、朝早くに梨子ちゃん家行かないとね…」
曜「んー…」ゴロッ
曜「…」ウトウト
曜「すぅ、すぅ…」ムニャムニャ
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:37:10 ID:aPoggLtQ
――浜辺に
千歌「…♪」シャンシャン
千歌「…!」
千歌「あ、コンボ切れちゃった…」
千歌「ちぇ、何回やっても失敗するなぁ」
千歌「まあ、慣れだって曜ちゃんも言ってたし…練習あるのみっ、だね♪」
千歌「よーしっ、もう1度チャレンジしてみよー♪」ピッ
千歌「あ、LP足りない…」
サクサクサク…
千歌「…?」チラ
ルビィ「千歌ちゃん、ですか…?」
千歌「そーゆーあなたはルビィちゃん?」ニコ
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:47:00 ID:aPoggLtQ
ルビィ「は、はい。黒澤ルビィっていいます。よろしくおねがいしますっ」ペコッ
千歌(へぇ、写真で見るよりもかわいいじゃん。身長も小さくて、まさに女の子ってかんじ…)
千歌(…曜ちゃんもこんな小さいことえっちしまくってるなんてねぇ…。…たしかに顎外れちゃいそー♪)クスッ
ルビィ「あ、あの…?」
千歌「…あー、高海千歌です。よろしくね?」スッ
ルビィ「はいっ」ギュッ
千歌「えと、とりあえず座ろっか。隣どうぞ?」スッ
ルビィ「し、失礼します…!」ストッ
千歌「あはは、そんなかしこまらないで?普通に話してよ、普通に♪」
ルビィ「でも、曜ちゃんと同じ歳だって…」
千歌「ルビィちゃんは曜ちゃんとも敬語で話してるの?」
ルビィ「い、いや…恋人だし、普通ですけど…」
千歌「…じゃあいいじゃん。普通に話しなよ。私さ、敬語で話す子ってちょっと苦手なんだよねー」
ルビィ「ぅ、わかりまし、…わかった」
千歌「うんうん♪」
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:53:45 ID:aPoggLtQ
ルビィ「と、ところで…あの…」
千歌「んー?」
ルビィ「曜ちゃんの写真、見せてくれるんです、だよね…?」
千歌「写真?ああ、写真ね。いいよ?ちょっとまってね」スッ
ルビィ「はい!…じゃなかった、うん!」
千歌「ルビィちゃんっておもしろいね♪」ゴソゴソ
ルビィ「そー、…かな?」
千歌「うん♪…あった。はいっ、見てもいいよ♪」ポロッ
ルビィ「ありがと――あれ?なにか落ちましたよ?」スッ
千歌「え?…あっ!」
ルビィ「なんだろこれ?携帯…?」
千歌「お、おもちゃだよおもちゃ。返してくれる…?」
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 22:57:13 ID:aPoggLtQ
ルビィ「あ、はい」スッ
千歌「ありがと。…いやー、おもちゃがまぎれこんでたよー。あはは…」
ルビィ「へぇ、変わったおもちゃなんてすねぇ…」
千歌「ま、まあね。…また敬語になってるよー?」
ルビィ「…! ご、ごめんなさい…」シュン
千歌「…ううん。私のほうこそ無理に話させようとしてごめんね?話しやすいように話してくれればいいからさ♪」
ルビィ「はい…。…あの、見てもいいですか?」
千歌「ん、うん。いいよ?」
ルビィ「じゃあ…」ペラッ
ルビィ「わあ……。これが曜ちゃん…」
千歌「かわいいでしょ?」
ルビィ「はい!小さい頃からこんなにかわいかったなんて…。あー、ルビィももっと早くに出会いたかったなぁ…♪」
千歌「…」ニコニコ
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 23:02:09 ID:aPoggLtQ
ルビィ「これは千歌ちゃんですか?」
千歌「そーそー」
ルビィ「おー、千歌ちゃんもいっぱい写ってますねぇ…」ペラッ
千歌「だってそれは私と曜ちゃんのアルバムだからね♪全部の写真が私と曜ちゃんのツーショットだよ♪」
ルビィ「全部…」ペラペラ
ルビィ「わっ、本当だぁ。すごい…♪」
千歌「私の宝物だよー♪」
ルビィ「ですよね!…それにしても、2人って子供の頃からこんなに仲良かったんですね…♪」
ルビィ「ルビィにはそこまで長い付き合いの人っておねえちゃんしかいないので、ちょっとうらやましいです…」
千歌「うらやましい…?それだけ?」
ルビィ「それだけ…?」
千歌「ほら、嫉妬とか全部に写っててうざいとか…そういう感情はないの?」
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 23:08:30 ID:aPoggLtQ
ルビィ「嫉妬、うざい…」
ルビィ「…いや、とくにないですよ?いきなりそんなこと言うなんてどーしたんですかぁ…?」
千歌「…な、なんでもないよ。気にしないで…?」
ルビィ「…? そーですか」ペラッ
ルビィ「あ、運動会の写真だ♪幼稚園かなぁ…」
千歌「…」チラ
千歌(…いい子だなぁ。私なんかとは大違いだよ)
千歌(私だったら……もし、私がルビィちゃんに曜ちゃんと仲良さそうに写ってる写真を見せられたら……嫉妬で気が狂いそうになるのに…)
ルビィ「…ふぇ?ち、千歌ちゃん?ルビィちゃんの顔になにかついてます?」スッ
千歌「え?」
ルビィ「ルビィの顔をじーっと見てたから…。あ、なにもなければそれでいいんですけど…」
千歌「…あー、ごめんね。ちょっとボーッとしてた」
ルビィ「ボーッと…」
千歌「うん…」ニコ
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 23:13:23 ID:aPoggLtQ
ルビィ「…♪」ペラッ
千歌「…ねぇルビィちゃん?」
ルビィ「はい?」スッ
千歌「曜ちゃんのこと好き?」
ルビィ「もちろんです!曜ちゃんのことは大好きですよ♪」
千歌「…大好きかぁ」
ルビィ「千歌ちゃんも曜ちゃんが大好きなんですか?」
千歌「まあね。大好きじゃなかったら付き合わないよ」
ルビィ「ですよねー♪いやー、負けてられないなー!ルビィももっと曜ちゃんを好きにならないと!」
千歌「…」
千歌「…浮気をしたって知ったときはどんな気持ちだった?」
ルビィ「浮気を知ったときは……まあ、正直言って泣きましたし、吐きそうにもなりました。あぁ、ルビィはもう捨てられちゃうんだなーって…」
千歌「でも許したんだよね…?どうして?」
ルビィ「…曜ちゃんが好きだからです」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/23(水) 23:21:22 ID:aPoggLtQ
ルビィ「曜ちゃんが浮気をした理由って知ってますか?」
千歌「…知らない」
ルビィ「理由は、みんなが好きで選べないから…らしいです」
千歌「ふーん…」
ルビィ「それを聞いたときはすごく安心しました。曜ちゃんはまだルビィを好きでいてくれてるんだ、って…」
ルビィ「浮気をしたのは……ルビィに愛想を尽かしたからだと思ってたのに…」ギュ
千歌「…だから許したの?」
ルビィ「はい。さっきも言いましたけど、ルビィは曜ちゃんが大好きなんです。別れるなんて考えられません…」
千歌「…」
ルビィ「それに、浮気をされたことなんてどうでもいいと思いませんか?」
千歌「どういうこと…?」
ルビィ「1番大切なことは「好きでいてくれること」だってルビィは思うんです。…曜ちゃんはルビィを好きって言ってくれた。ルビィはそれだけで充分なんです」
ルビィ「順番なんて関係ない…。曜ちゃんがルビィを好きでいてくれるだけで……ルビィは「幸せ」なんです♪」
千歌「……幸せ…」
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 01:09:06 ID:DVdWaTpg
千歌「そっか、「幸せ」かぁ…」
千歌「それがルビィちゃんの「幸せ」なんだね…」
ルビィ「はい♪」ニコッ
千歌「…ルビィちゃんはすごく優しい子だね。曜ちゃんがルビィちゃんに惹かれた理由がなんとなくわかるよ…」
ルビィ「ふぇ…////(え、えへへ…。そんなこと初めて言われちゃった…♪うれしい♪)」
千歌「だからこそ、あなたみたいなのがいると……とっても邪魔なんだよね…」
ルビィ「…へっ?邪魔…?」
千歌「…私ね、あなたみたいなタイプが1番大嫌いなの。見てて1番ムカつくの。ただの浮気相手の分際でさ、「幸せ」を語らないでよ…」
千歌「ねぇ、ルビィちゃん?曜ちゃんと別れよ?そしたら許してあげるから…」
ルビィ「…」ポカーン
ルビィ「……ち、千歌ちゃん…?なんでそんなこと言うんですか…?わ、別れるなんて無理です…。ルビィは曜ちゃんのことが――きゃっ!?」ドサッ
千歌「…あ、ごめんね?ルビィちゃんがよくわからないことを言うもんだからつい手が出ちゃった♡」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 01:15:39 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ぅ、うぅ……痛いよぉ…」
千歌「ごめんって♪…もう1度聞くよ?別れるよね?」
ルビィ「ぅっ、ぁ……別れ、ません…」
千歌「…ふーん、そっかぁ♪」ガシッ
ルビィ「…ぃ!」グィ
千歌「えいっ!!」ガッ!!
ルビィ「ぅえ…!!」ドシャッ!!
千歌「砂だとあまり痛くないかなぁ?次はアスファルトでやってみる?」ニコッ
ルビィ「ぁ……ぅぇ、ごほっ…」
ルビィ(なに…?どういう、こと…?ルビィ、いま……髪を、つかまれて……そ、それで…。……っ)ギュ
ルビィ(どうして…?ルビィなにかしちゃったの…?千歌ちゃんを怒らせるようなことを……?)
千歌「おーい?」ペチペチ
ルビィ「…!」ビクッ
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 01:22:27 ID:DVdWaTpg
ルビィ「…っ」グシグシ
ルビィ「ちか、ちゃん…?あの、ルビィ……なにか怒らせるようなことしちゃいました…?そ、それなら謝りますから……」
千歌「じゃあ曜ちゃんと別れてよ」ニコッ
ルビィ「ぇ…」
ルビィ「で、ですからそれは……無理、だって…さっき…」
ルビィ「ち、千歌ちゃんも冗談にしてはちょっとキツすぎじゃないですかぁ…?ビンタとか…さっきの――ぁう…!?」ドシャッ
千歌「冗談じゃないよ?だって私は嘘や冗談が大嫌いだもん。これ以上ふざけたこと言ったら海に突き落としちゃうからねー?」
ルビィ「は……ぅぐ、…っ」
ルビィ(ぃ、痛い…。また……どうして…?急に…千歌ちゃんの様子がおかしくなって……やっぱルビィが千歌ちゃんを怒らせちゃったの…?)
ルビィ(で、でも…ルビィは怒らせるようなことなんて…)
ダイヤ「ルビィ…!」
ルビィ「お、おねえ、ちゃ…」
千歌「…え?お姉ちゃん?」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 01:29:11 ID:DVdWaTpg
ダイヤ「ルビィ…。あぁ、かわいそうに…。髪と洋服が砂まみれですわ…」スッ
ルビィ「ぅ、おねえちゃん…」ギュ
千歌(お姉ちゃんって言った?…なんでこのにいるの?)
千歌(……いや、そんなことはどうでもいい…)
千歌(私たちの「幸せ」の邪魔をするなら、誰であろうと容赦しない…)ギリ
ダイヤ「そこのあなた…」キッ
千歌「…」スッ
千歌(…あっ、そーだ。いいこと思いついちゃったぁ♡)
ダイヤ「いったいどういうつもりですか?あなたはルビィのお友達なのでしょう…?なぜルビィにあんな酷いことを…」
千歌「…」ギュ
千歌「…っ」ウルッ
千歌「……ご、ごめんなさい。私、恋人とケンカしてて…ルビィちゃんが…恋人さんのことを楽しそうに話してたから……ぐす、イライラ、しちゃってぇ…」ウルウル
千歌「ごめんなさい……うぇぇぇ…」ポロポロ
ダイヤ「はあ…?」
ルビィ(……な、なに言ってるの…?)
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 01:35:57 ID:DVdWaTpg
千歌「ぅ、ぐすっ……ひっく…ごめっ、なさ…」
ダイヤ「…えと、つまり……あなたがルビィに八つ当たりをしてしまった、ということですか…?」
千歌「はい…。ぐすっ、えぐ…」
ルビィ(な、泣いてる…。もしかして、本当に曜ちゃんケンカをしてイライラしてただけだったのかなぁ…?)
ダイヤ「な、なるほど…」
千歌「うぅ……。本当にごめんなさい…もうしません…」
ダイヤ「…では、わたくしにではなくルビィに謝っていただけませんか?」
千歌「…」ピク
ルビィ「…! そ、そんなっ。いいよ、ルビィはべつに…」
ダイヤ「ダメです。いいですか?ルビィは痛い思いをしたんですよ?それは許されることではありません…。きちんとルビィに謝罪をしてもらわないと――」
千歌「やだ」バチバチッ
ダイヤ「――え」フラッ
ズシャッ…
ルビィ「…おねえちゃん?」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 01:45:30 ID:DVdWaTpg
千歌「わぁ、すごーい♪本当に気絶したー♡」キャッキャッ
千歌「ねぇねぇ、私の演技どうだったぁ?泣き真似とか!もしかしたら女優になれちゃうかもー?♡」
ルビィ「演技、って……ぁ、ぉ、おねえちゃんになにを…!」
千歌「…んー?コレをバチッと当てただけだよ?」スッ
ルビィ「さっきのおもちゃ…?」
千歌「おもちゃじゃないよ?これはね、スタンガンって言うんだぁ。しかも外国でしか売ってない超最強のやつ!」
ルビィ「すたん、がん…」
ダイヤ「ぅ…」
ダイヤ「い、いまのは…?体がビリッとして……」
千歌(…あれ?服の上からじゃ効き目が薄かったのかなぁ?…初めて使うからよくわからないや)
ルビィ「…!おねえちゃん…!大丈夫!?」
ダイヤ「ルビィ…。このくらい大丈夫ですわ…」ニコ
ルビィ「ほんと?よかったぁ…」ウルウル
ダイヤ「ふふ、ルビィったら…。涙が出ています……よ…?」
ダイヤ「あ、あれ?おかしいですわね…」
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 01:50:44 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ふぇ…?おねえちゃんどうしたの…?」
ダイヤ「か、体が痺れて動かなくて…」
ルビィ「痺れて…?…!!」バッ
千歌「…ん、そーそー。私もよくわからないんだけどね、数十秒から数分は動けなくなるらしいーよ♪」スッ
千歌「こんなふうに当てるとね♪」バチバチッ
ダイヤ「…っ!!」ビクンッ
ダイヤ「」ガクッ
ルビィ「おねえちゃ――むぐ!?」
千歌「静かにして…?大声で叫ぶと近所迷惑だし下手したら警察呼ばれちゃうじゃん…」
ルビィ「むっ、むぐ、むぅぅ…!!」バタバタ
千歌「わっ。こら、暴れないで!!…暴れるとまたあなたのお姉ちゃんに当てちゃうかも…」ボソ
ルビィ「…!」ビク
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 02:42:25 ID:DVdWaTpg
ルビィ「…」
千歌「…もう暴れない?大声出さないでよ?」
ルビィ「…」コク
千歌「よしっ。じゃあ離してあげる♪」パッ
ルビィ「…っ」バッ
ダイヤ「」
千歌「首とかに当てるのが正解なのかなぁ?ずっと気絶しっぱなしだねぇ♡」
ルビィ「おねえ、ちゃ…」ウル
ルビィ「どーしておねえちゃんにこんな酷いことするんですかぁ…?お、おねえちゃんがなにを……」ウルウル
千歌「…どうして?わからないの?」
ルビィ「わかるわけっ、ない…っく、でしょ…」ポロポロ
千歌「なんでわからないかなぁ〜。あなたのせいだよ?」
ルビィ「……ルビィ、の…?」
千歌「うん♪」ニコ
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 02:49:39 ID:DVdWaTpg
ルビィ「な、なんで……ルビィの……ルビィが千歌ちゃんになにかしたって言うんですか…!?」
千歌「した、というか言ったじゃん。曜ちゃんとは別れたくないって。だからだよ?あのとき素直に別れますって言えば…こんなことにはならなかったかもしれないのにねぇ…?」
ルビィ「そ、そんな…」
千歌「…というかさぁ、なんでお姉ちゃん連れてきちゃったの?てっきり1人で来ると思ってたのに」
ルビィ「…おねえちゃんが、ついてくるって…言ったから…」
千歌「ふーん。ついてくる、かぁ…」チラ
千歌「ま、こんな夜中に可愛い妹を1人で行かせるわけにはいかないもんね。…そのせいで自分は酷い目にあったけど♡」クスッ
ルビィ「…っ」ウルッ
千歌「ねぇねぇ、ルビィちゃん?お姉ちゃんのこと好き?」
ルビィ「…好き、です」
千歌「素直でいいねー♪そういうところがルビィちゃんの魅力のひとつなのかも♪」
ルビィ「…」
千歌「じゃあ…お姉ちゃんと曜ちゃん、どっちのほうが「大切な人」かなぁ?」
ルビィ「…へ?」
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 02:57:01 ID:DVdWaTpg
千歌「どっち?」ニコ
ルビィ「……あ、えと、…2人とも大切、です…」
千歌「…2人とも大切かぁ。なら、好きなのは?」
ルビィ「…ど、どうしてそんなこと聞くんですか?」
千歌「べつに?気になったからかなぁ?」
ルビィ(なんなの…?意味、わからないよ…)
ルビィ(で、でも、答えないと……またなにかされるかも…)
千歌「ねーねー、どっちー?おしえてよー」
ルビィ「…っ。よ、曜ちゃんです…」
千歌「ん?」
ルビィ「好きなのは、曜ちゃんです…」
千歌「…ふーん、そっかぁ。まあそうだよね。恋人を好きなわけないもんねぇ?」
ルビィ「は、はい…」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 03:04:14 ID:DVdWaTpg
千歌「そっかそっか、曜ちゃんかぁ。…じゃあ、もうお姉ちゃんはいらないってことだよね?」
ルビィ「え…?」
千歌「お姉ちゃんかわいそー♪妹に見捨てられちゃうなんて…♡」スッ
ルビィ「なに、言ってるんですか…?…そ、それ以上すたんがんをおねえちゃんに近づけないでください…」
千歌「なんで?お姉ちゃんいらないんでしよ?」
ルビィ「そ、そんなこと言ってません…!!おねえちゃんがいらないなんて……おねえちゃんはルビィの大切な…」
千歌「大切な?…さっきと言ってることちがくない?」
千歌「さっきルビィちゃんは「好きなのは曜ちゃん」って言ったよね?好きな人=大切な人じゃないの?」
千歌「大切な人は1人でじゅーぶんじゃん」ニコ
ルビィ「…っ」ゾクッ
ルビィ(ど、どうしてそういう考えになるの…?話が……全然通じないよ…)
ルビィ(曜ちゃんはこんな人とお付き合いしてるの…?曜ちゃんの恋人を悪く言いたくはないけど……)
ルビィ(おかしい……この人、絶対におかしいよ…!!)
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 03:09:24 ID:DVdWaTpg
千歌「ね、ルビィちゃんもそう思うでしょ?」
ルビィ「…」
千歌「…聞いてる?」
ルビィ「……意味が、わかりません…」
千歌「えー、わからない?…まあ、べつにわからなくてもいっか。口で説明するよりも――」スッ
ルビィ「…!? まっ」
千歌「行動で示したほうがわかりやすいもんね♪」バチバチッ
ダイヤ「――ぅあ!!」ビクンッ!!
ルビィ「ぁっ、ぁああああっ!!!おねえちゃぁ…!!」ザッ
千歌「…あーもーうるさいなぁ。静かにって言ったじゃん」
ルビィ「おねえちゃん…!おねえちゃん…!!」
千歌「…」イライラ
ルビィ「ぁぅぅ……おねえちゃん、おねえちゃん返事し」
千歌「うるさいっ!!!」ドガァ!!
ルビィ「ぅげ…!!」ドサッ
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 03:15:45 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ぅ、ぅぁ、ゲホッ、げほ…」
千歌「…ルビィちゃんダメでしょ?静かにって言ったのに大声出したらさぁ…」
ルビィ「ぅぅ……な、…なんで…」
千歌「なに?」
ルビィ「なんで……ここまでするんですか…。もう、おねえちゃんに酷いことしないでください……」
千歌「えー」
ルビィ「おねがい、します…」
千歌「やだ♪…だってルビィちゃんは「曜ちゃんのほうが大切」なんでしょ?お姉ちゃんなんかいらないじゃん」
ルビィ「…っ。うぅ……ひっく、うぇぇぇ…」
千歌「…ありゃ、泣き出しちゃった」スッ
千歌「よしよし、泣き止んでー?」ナデナデ
ルビィ「ぐす……ひっ、ぅぁぁぁ…」ポロポロ
千歌「はぁ…。…わかったよ。お姉ちゃんにはもう酷いことしないから」
ルビィ「ほ、ほんとぉ…?」ウルウル
千歌「うんうん、ほんとーほんとー」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 03:20:43 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ほんっ、……ひっく、よかったぁ…」グシグシ
千歌「あはは。…その代わり1つだけ条件出していい?」
ルビィ「じょう、けん…?」グシッ
千歌「曜ちゃんと別れて?」
ルビィ「別れ……えっ、曜ちゃんと…?」
千歌「うん。曜ちゃんと別れてくれたら、お姉ちゃんにはもうなにもしないよ」
ルビィ「そんな…」
千歌「…ただの恋人と姉、どっちが大切かなぁ?」
千歌「私ならお姉ちゃんを取るけどなぁ〜?」
ルビィ「曜ちゃんと別れるなんて、そんな……そんなの、嫌だ……む、無理だよ…」
千歌「じゃあお姉ちゃん殺すね♪」バチバチバチッ
ダイヤ「」ビクビクッ
ルビィ「ひっ…!!」
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 03:25:50 ID:DVdWaTpg
千歌「あー、お姉ちゃんかわいそー。きっとあの世でルビィちゃんのこと恨んでるよ」バチバチッ
ルビィ「ぁ、あ……おねえ、ちゃ…」
千歌「お姉ちゃんもショックだろうなぁ。自分よりも他人を選んじゃうんだもん♪」バチバチバチッ
ルビィ「やめ…もう、やめてぇ……」ウルウル
千歌「はぁ…」ピタッ
千歌「…ならどうするかわかるよね?本当に死んじゃうよ?」
ルビィ「…っ」
千歌「ルビィちゃんがいいって言うならもっとビリビリさせるけど?…ねぇ、殺していい?」
ルビィ「……っ、ぅ……あぁ、…」ウルウル
ルビィ「…………ます…」ポロッ…
千歌「んー?」
ルビィ「……曜ちゃんと、別れますっ…」ポロポロ…
千歌「よくできました♪」ニコッ
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 07:23:36 ID:T4VQiFXk
千歌「いやー、よく決断したね!えらいえらい♪」ナデナデ
ルビィ「ひっく、ぐす……おねえちゃん…」
ルビィ「うぅぅ……ぅあ、…っ」
ルビィ(曜ちゃんごめんなさい……。ルビィは…)
千歌「やっぱりお姉ちゃんのほうが大切なんだ?」
ルビィ「…は、い」
千歌「そっか〜♪じゃあさ、いまこの場で曜ちゃんにお別れの電話しよっか♪」
ルビィ「えっ…」
千歌「…できないの?」スッ
ルビィ「し、します!しますから…」
千歌「そう?…あ、スマホもってるよね?」
ルビィ「はい…」
千歌「うんうん、スピーカーでおねがいね?」
ルビィ「わかり、ました…」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 07:31:11 ID:T4VQiFXk
ルビィ「…」プルルルル…
千歌「〜♪」
ルビィ「…」プルルルル…
ルビィ「…」プルルルル…
千歌「…まだぁ?」
ルビィ「…っ。ね、寝てるかも、しれないです…」
千歌「えー…。…まあしかたないかぁ。もうこんな時間だし」
ルビィ「…」プルルルル…
千歌「そうそう、別れようって言ったらすぐ切ってね?あと着信拒否とLINEのブロックも忘れずに♪」
千歌「曜ちゃんってけっこーしつこくて、いつまでも電話とかLINE送ってくるからさ♪」
ルビィ「…(…なんでそんなうれしそうに話すの…?)」プルルルル…ピッ…
曜『もしもぉし…?るびぃちゃん…?』
ルビィ「ぁ、ょ、曜ちゃん…!」
千歌「…♪(もうすこしもうすこし♪)」
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 07:38:21 ID:T4VQiFXk
ルビィ「も、もしもし。ごめんね…?曜ちゃん寝てた…?」
曜『ぅん…。いま何時ぃ…?』
千歌(寝ぼけてる曜ちゃんもかわいいっ♡)
千歌(私とじゃなくてルビィちゃんと電話してるってのがムカつくけど……もうすぐお別れしちゃうもんねー♡)
ルビィ「いまは……えっと、12時ちょっと…」
曜『12時…?…ふあ、るびぃちゃんまだ起きてるの〜…?』
ルビィ「う、うん…」
曜『めずらしいねぇ……。かけてきたってことは…わたしになにか用事…?』
ルビィ「…えっと、その…」
曜『…ん〜?』
千歌(言っちゃえ言っちゃえ!そしてはやく別れてー!!これで曜ちゃんはチカだけを愛してくれるのだー♪)
ルビィ(言いたくない…。曜ちゃんと別れたくなんかないよ……で、でも、おねえちゃんが……)ウルッ
ルビィ「…っ。ぁ、あの、ルビィ……と…」ウルウル
千歌(おそいっ)ドンッ
ルビィ「ぁう…!」ビクッ
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:04:38 ID:T4VQiFXk
曜『…るびぃちゃん?』
ルビィ「ぁっ、いや……なんでも、ないよ…」
千歌「なにしてんの…?さっさと言いなよ、ほらっ」ヒソヒソ
ルビィ「…っ」
曜『もしかしてそこにだれかいる〜…?るびぃちゃん以外の声が聞こえたよーな…』
千歌「…!(危ない危ない、ついうっかり…。でも、さすがに私とはバレなかったみたい…。気をつけないと…)」スッ
ルビィ「……誰もいないよぉ。い、いまは……えっと、自分の部屋にいるから…」
曜『そう…?なら私の気のせいかなぁ…』
ルビィ「き、気のせいだよ。えへへ…」
曜『…』
曜『…ひとつ気になったんだけどさ』
ルビィ「な、なぁに…?」
千歌(…私がさっき言ったこと聞いてなかったのかな?いつまでべらべらと喋ってるつもり…?)イライラ
曜『ルビィちゃん、どうしてさっきから声が震えてるの…?』
ルビィ「…え?」
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:11:06 ID:T4VQiFXk
ルビィ「よ、曜ちゃんなに言ってるの?…ふ、震えてなんか、ないよ…?」
曜『嘘。震えてるじゃん。…どうしたの?なにかあった?』
ルビィ「……なにも…なにっ、も…ないよ…」ウルウル
曜『…なにもなくないよ。ねぇ、いまから会いに行こっか?』
ルビィ「ふぇ…」
千歌「…」イライラ
ルビィ「会いに、って……そ、そんなことしなくていいよ…。もうこんな時間だし…」
曜『時間なんて関係ない。…ルビィちゃん言ってくれたよね?「なにかあったら言ってね、すぐに会いに行くから」って…』
ルビィ「…!」
曜『私もルビィちゃんになにかあったらすぐ飛んでくよ?だってルビィちゃんのこと大好きだもん…♪』
千歌「 」ブチッ
ルビィ「よーちゃ――きゃっ!?」
曜『ルビィちゃん!?どうし』ピッ
千歌「…」ツーツーツー…
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:17:09 ID:T4VQiFXk
千歌「…」スッ
ルビィ(え、え…?ルビィのスマホ…取られちゃった…)
ルビィ(……もしかして、別れるって言わなくてもいいってこと…?)
千歌「…なにしてんの?」
ルビィ「あ、え…?」
千歌「なんでっ!!別れようって言わないの!?」ドガッ!!
ルビィ「…ぅっ!?」ズシャッ
千歌「曜ちゃんが……曜ちゃんが大好きって……わっ、わた、私、私以外にぃ……!!」ガッ!!
千歌「そんなの許さない……赦せないっ…!!」ゲシゲシゲシ!!
ルビィ「いだぃ…!ひぅ、やめ……」
千歌「私の…!!曜ちゃんは私の――」プルルルル…
千歌「…!」ピタ
千歌「…あっ、曜ちゃんから電話かかってきたよ?ほら、電話出て?」
ルビィ「ぁう……ぅ、…ぐ」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:21:59 ID:T4VQiFXk
ルビィ「ぅぅ、ぅ……いぁぃ…」
千歌「そんなうずくまってどうしたの?早く電話出ないと切れちゃうよ?」
ルビィ「…はぁ、は……くっ…」スッ…
千歌「ねぇ、私の話聞いてるー?」
ルビィ「…っ」キッ
千歌「やっとこっち見たね♪…睨んでるのはちょっと気にいらないけど……まあいいよ。はいっ、スマホ♪」
ルビィ「…」
ルビィ「…」スッ
ルビィ「…曜ちゃんは、ルビィのことを好きって言ってくれた…」ボソ
千歌「なに?声が小さくて聞こえないよ?」
ルビィ「…」フイッ
千歌「…ちぇ、無視かぁ」
ルビィ(曜ちゃん。ルビィ、負けないからね…)ピッ
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:27:54 ID:T4VQiFXk
曜『ルビィちゃん!?もしもし!?聞こえる…!?』
ルビィ「…うん。聞こえるよ」
千歌(よしよし♪今度こそちゃーんと言ってくれるよね?)
曜『よ、よかった…。ねぇ、さっきはどうしたの?悲鳴みたいなのが聞こえたんだけど…』
ルビィ「…」
曜『…ルビィちゃん?』
ルビィ「…」チラ
千歌(……なにその反抗的な目。まるで「私はまだ負けてない」って言いたそうだね…)
千歌(あははっ、ばーかっ♪ルビィちゃんの負けはもうとっくに確定してるのにー♪)
曜『ほ、本当にどうしたの…?やっぱいまからルビィちゃんの家に行くよ…!!』
千歌(曜ちゃんもこんな浮気相手に優しくしすぎだよ。曜ちゃんは私だけに優しくしてくれればいいのに…)ギリ
千歌(あーもーイライラしてきた…。全部終わったら曜ちゃんに頭なでてもらお――)
ルビィ「…曜ちゃん助けてっ!!」
千歌「――…」
千歌「は?」
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:31:45 ID:T4VQiFXk
千歌(は?え?…なに?いま、なんて…?)
曜『え…?』
ルビィ「あ、あのね、いま……」
千歌(……)
千歌(ああ、そっか。さっきの表情はそういうことだったんだ)
千歌(もう絶対に赦さない)
ルビィ「ちk――ぁぅっ…!?」ドサッ
千歌「…」スッ
曜『る、ルビィちゃん!?助けてってどういうこと!?いまどこにいる――』ピッ
千歌「…」ギュ
千歌「…ねぇ、いまなに言おうとしたの?」ジロッ
ルビィ「ぁ、あ……」
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:37:09 ID:T4VQiFXk
千歌「ねぇ」スッ
ルビィ「ぁ……曜、ちゃ…」
千歌「ねぇっ!!」ドガッ!!
ルビィ「ぅっ…!!」ドシャァ…!!
千歌「ねぇねぇ、ねぇねぇねぇねぇ、私は別れるようにって言ったよね?なに助け求めてるの?」
ルビィ「ぅぅ…」
プルルルル…
ルビィ「…!! で、電話…」スッ
千歌「もう電話は出なくていいよ」グイッ
ルビィ「ぃぁ…!!」
千歌「…それにしてもルビィちゃんってバカだよね。こうなるってわからなかったの?」
千歌「助けって言ってさぁ、すぐに助けに来てくれると思った?…来るわけないでしょ。このばーかっ」
ルビィ「痛い……いた…離、して…」
千歌「あーはいはい。…髪の毛掴んだだけじゃん」パッ
ルビィ「…っ」ズキズキ
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 08:43:06 ID:T4VQiFXk
千歌「…まったく。冗談だってLINEいれとかなきゃダメじゃん。このままだと本当に来ちゃうよ…」スッスッ
千歌「送信、っと。これでいいかな」ポイッ
千歌「さて…」チラッ
ルビィ「うぅ……ぐす…」
ルビィ「…っ」サスサス
千歌「あはは。なんかその顔おもしろーい♪」
ルビィ「…」ピタッ
ルビィ「………ですか」
千歌「んー?」
ルビィ「…なんで、そこまでして別れさせたいんですか」
千歌「え?…そうだね。最期だし話してあげよっか」
ルビィ「最後…?」
千歌「私はね、曜ちゃんにとっての1番になりたいの。だからさ、あなたたちがとっても邪魔なんだぁ♪」
千歌「そう。たとえば……ぐちゃぐちゃに殺してやりたいくらい邪魔なの♡」ニコッ
ルビィ「殺……」ゾクッ
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 12:49:04 ID:T4VQiFXk
千歌「でね?曜ちゃんが浮気してるって知ったときに思ったんだぁ。私以外の恋人なんかいらないって」
千歌「そうだ、このまま殺しちゃおうって…♡」
ルビィ「ふぇ…」
千歌「そうしたらさぁ、曜ちゃんの恋人は私だけになるでしょ?」
千歌「…わかってくれた?これが理由だよ♪」
ルビィ「……じょ、冗談ですよね?殺す、なんて…」
千歌「冗談じゃないよ。…さっき言わなかった?私は冗談が大嫌いだって」バチッ
ルビィ「ひぁ…!」ビクビクッ
千歌「ふふ、これで動けないかな?…意識あるー?」
ルビィ「ぅあ……ぅ…」ググ…
ルビィ(か、体が…動かない……るびぃ、ほんとに…)
千歌「おっ、よかったぁ。スタンガンの使い方も少し慣れてきたかも♡」
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 12:55:53 ID:T4VQiFXk
ルビィ「はぁ、はぁ……っ。ちか、ちゃん…」
千歌「なぁに?」ニコ
ルビィ「……どうして、そこまで…1番に、なり、たいん…ですか…」
千歌「どうしてって言われてもなぁ…」
ルビィ「す、好きでいてくれる、なら……それで、いいじゃ、ないですか…」
ルビィ「るびぃは……1番じゃ、なくても…」
千歌「私はそれじゃ嫌なの♪」ガシッ
ルビィ「…ぅ」
千歌「…私はね、すごく嫉妬深いんだぁ。曜ちゃんが他の子と手を繋いでるって想像しただけでも…気が狂いそうになっちゃう…」ギュ
千歌「もんこんな思いはしたくない。…曜ちゃんの恋人は私1人だけでじゅーぶん。他にはいらないんだよ?」
ルビィ「…」
ルビィ「…おかしい。そんなの、おかしいよ…」
ルビィ「どうして…そんな、考えに……」
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 13:02:47 ID:T4VQiFXk
千歌「おかしいかな?そんなことないと思うけど」
千歌「恋人の1番になりたいって思うのは当然でしょ?私、なにか変なこと言ってる?」
ルビィ「…」
ルビィ「…そんなことしても、曜ちゃんは喜びませんよ」
千歌「そうかなぁ?案外喜んでくれるかもよ?」
ルビィ(…もうダメだ…。この人にはなにを言っても通じない……)ピク…
ルビィ(…!……体、まだちょっと痺れてるけど……動くようになってきた…)
ルビィ(す、すたんがんさえ奪えれば…)チラ
ルビィ(でも、失敗したらまたビリッてされちゃう……もう痛いのは嫌だよ…)ウルッ
ルビィ(…っ。だめっ。覚悟を決めないとダメだよ…!そうしないとルビィは……2度と曜ちゃんに会えなくなっちゃう…)
ルビィ(曜ちゃん。ルビィに力を貸してください…)ギュ
ルビィ(……がんばるびぃ!!)グッ
ルビィ「わぁぁっ!!」バッ
千歌「…!?」ビクッ
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 13:08:46 ID:T4VQiFXk
ルビィ「はーっ、はーっ……や、やった…!」
ルビィ(やったやった!これでもう怖くない!!曜ちゃんっ、ルビィがんばったよ!!)
千歌「…」ポカーン
千歌「…びっくりしたぁ。いきなり叫ばないでよ」
ルビィ「…?」
ルビィ(…あれ?なんでなんともないの?)
ルビィ(すたんがんを奪われたのに……そんな余裕そうな…)
千歌「ん?なんでそんな余裕なのって思ってるー?」
ルビィ「ぅ…(ば、バレてる…)」
千歌「べつにスタンガンは脅し用に持ってきただけだからね。あとで捨てるつもりだったしぃ♪」サクサク
ルビィ「…っ!! 近づかないでっ!!」バッ
千歌「わっ。…こっち向けないでよ。危ないでしょ?」
ルビィ「どっ、どの口が言うんですかぁ…!!」
千歌「このお・く・ち♪」ニコッ
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 13:39:50 ID:T4VQiFXk
ルビィ「むぅぅ…!!」
千歌「あはは。そんな怒った顔しないで?かわいい顔が台無しだよ?」
ルビィ「思ってもないことを言わないでください…!!」
千歌「…ありゃ、バレた?」テヘッ
ルビィ「な、なんでそんな余裕ぶった表情してるんですか…!これ以上近づいたら当てます!!嘘じゃないですよ…!!」バチバチッ
千歌「ふーん…」サクサク
ルビィ「ちっ、近づかな――」
千歌「…ねぇ、気にならない?」
ルビィ「へ…?」
千歌「ほら、あなたのお姉ちゃん…。さっきからピクリとも動かないよね?大丈夫かなぁ?」スッ
ルビィ「あ…」チラッ
ダイヤ「」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 13:43:00 ID:T4VQiFXk
ルビィ「おねえちゃん…?」スッ…
ダイヤ「」
ルビィ「お、おねえちゃん……大丈夫…?」ユサユサ
ダイヤ「」
ルビィ「…」ユサ…
ルビィ「…」ス…
ルビィ「…」
シィーン…
ルビィ「…ぇ」
千歌「どうしたの〜?」
ルビィ「……動いて、ない…」
ルビィ「し、心臓が……動いてない…」
千歌「あは…♡」
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 13:47:19 ID:T4VQiFXk
ルビィ「ぁ……」
ルビィ「ぅ、そ……うそ、だよね…」
ルビィ「起きて……おねえちゃん起きてよ……」ユサユサ
ダイヤ「」
ルビィ「おねえ、ちゃ……」ウルウル
ルビィ「ぁ、ぅあ……ぅぁぁぁ…!!」ポロポロ
ルビィ「おねえちゃ、おねえちゃぁぉぁ……」ポロポロ
千歌「…っく」プルプル
千歌「……く、ふふ。ふふ……っは、はは…」
千歌「ははっ、あははははっ…♡」ケラケラ
千歌「ざまーみろ♪ルビィちゃんが殺したんだよ?ルビィちゃんがお姉ちゃんを連れてきたからー♪」
ルビィ「ひっ、ぐす……るびぃ、が…?」
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 13:51:10 ID:T4VQiFXk
ルビィ「るびぃが……おねえちゃんを…殺し、たの…?」
千歌「うんうん、ルビィちゃんが殺したの♡」
ルビィ「るびぃが……」
ルビィ「……」
ルビィ「……ちがう」
千歌「え?ちがわないよ?」
ルビィ「ちがう!!ルビィじゃない…!!あなたがおねえちゃんを殺したんだ…!!」バチッ
ルビィ「ゆるさない……ゆるさないゆるさないゆるさないっ!!」バチバチッ
ルビィ「うぁぁぁぁっ…!!!」ザッ!!
千歌「へぇ、そうくるかぁ…」ゴソッ
千歌「ま、いいけど」チャキッ
ルビィ「うぅぅぅ…!!」バッ
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 13:56:17 ID:T4VQiFXk
ルビィ「…っ!!」グサッ
千歌「…♡」ニヤ
ルビィ「…?」ジワァ…
ルビィ「ふぇ…?」フラッ
ドシャァ…
ルビィ「えっ……なに…こ、れ…」
千歌「見たらわかるでしょ?ナ・イ・フ♡」ズボッ
ルビィ「ぁが…!ひっ、ひ……血……」ブシュ…
千歌「これは正当なる防衛だよ。スタンガンを当てられそうになったから、たまたま持ってたナイフで自分を守った。それだけ♪」
ルビィ「ぅそ、だ……そんなの…」ググ…
千歌「…まあね♪そんなのはもちろん建前♪本当は〜…あなたを滅多刺しにするために持ってきたの…♡」グサッ
ルビィ「ぅ…!!ひぃ……ぁ、やめ…」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 14:02:39 ID:T4VQiFXk
千歌「やめてほしい?」
ルビィ「…!」コクコク
千歌「もうやめないよぉ♡」スブズブ…
ルビィ「ぎぃぃ――むぅ…!!」バタバタ
千歌「そんな大声出したらダメでしょ?…誰かにバレたらどうするの。捕まっちゃうじゃん」ズボッ
ルビィ「むっ!!むぅ、んむぅぅ!!」バタバタ!!
千歌「あははははぁ…♡さいこぉ…♡」トローン
ルビィ(痛い痛い痛い痛い…!!お腹がっ……ひぃ…)
千歌「もっと、もっともっと…♡」グサグサグサッ!!
ルビィ「むぐぁ、む、……ぅぅぅ!!」バタバタ!!
千歌「死ねっ、死ね死ね死ね死ね…!!曜ちゃんをたぶらかすゴミは死んで詫びてねぇ♡♡」ズシュ!ザクッ!
ルビィ「ぁぁぁ……が……ぁ…」ジタ…バタ…
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/10/24(木) 14:09:53 ID:T4VQiFXk
千歌「ふー…ふー…。あー、途中から口を押さえるの忘れてたぁ…。やっちゃった♪」テヘッ
千歌「でもまあ…」チラ
ルビィ「はっ……あが、ひゅ…」
千歌「もう大丈夫だと思うけどね♡」
ルビィ「ぁっ…ひゅ、ひゅー…」
ルビィ(……るびぃ、しんじゃうんだ…)
ルビィ(もう……かんかくが、ない……よく、わから、な…)
ルビィ(もう……よーちゃんには…あえない、のかな…)
ルビィ(もう……でーと、も…おしゃ、ぺり、も……)
ルビィ「……は、はぁ……っ」
ルビィ(おねえちゃんの……いうことをきいてたら……こんなことに、ならなかった、の、かな……)
ルビィ(ごめん、なさい……おねえ、ちゃ、……るびぃ、の……せい、で……)
ルビィ(ごめ、んね……よーちゃ、ん……るびぃ……)
ルビィ(……ずっと、すき、だよ……)
ルビィ「」
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