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歩夢「君の超高校級の心は輝いてるかい?」Part2
127
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:51:44 ID:uq8dLs4I
鞠莉「何を言い出すかと思えば……そんな物、使わなくなったから現場に放置しただけでしょう」
鞠莉「そもそも、コロシアイが続いている時点で黒幕の高坂穂乃果は生きている……これは事実なのよ?」
歩夢「その話についても……不可解な点があるんです」
ダイヤ「不可解な点?」
しずく「というか、不可解まみれですけど……」
歩夢「とにかく一度、全員で整理しておきたい話が──」
鞠莉「くすんだ推理は邪魔なのよ」
反論!
鞠莉「歩夢。あなたが何を言いたいかは分かってる」
鞠莉「それでも……この場だけは譲れない。この事件を起こしたのは、高坂穂乃果よ!」
128
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:52:16 ID:uq8dLs4I
【反論ショーダウン 開始!】
[|2つの着ぐるみ>
[|火事騒動>
[|落ちていたライター>
[|小原鞠莉襲撃事件>
鞠莉「コロシアイが続いているってことは……」
鞠莉「間違いなく黒幕は生きている……」
鞠莉「そして、黒幕を名乗った高坂穂乃果こそがこの事件を起こした」
鞠莉「それは揺るぎない事実よ……!」
──発展──
それだけじゃ、私には納得しきれません
何か根拠はあるんですか……?
鞠莉「全員を襲って多目的室送り。そのあと【火事を仕組んだ】」
鞠莉「こんな大掛かりな犯行を【1人で行なえた】のは穂乃果しかいないわ」
鞠莉「だって、私たちはあの部屋で眠らされていたのよ?」
歩夢(鞠莉さんの話には明らかな間違いがあるけど……分かって言ってる?)
歩夢(意図は分からないけど……だったら違う切り口。鞠莉さんが知らない事実で攻めるしかない!)
129
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:52:55 ID:uq8dLs4I
[|2つの着ぐるみ>→【1人で行なえた】
歩夢「その言葉、斬らせてもらうよ!」
Break!
歩夢「……鞠莉さん。あなたの意図は、まだ私には分かりません」
歩夢「でも。今回の犯行は、少なくとも1人で行なえるものじゃないんですよ」
鞠莉「それは私が襲われた時の話をしているのかしら? だったら、あれはただのジョークだったと言ってあげるわ」
歩夢(……やっぱりそうだ。鞠莉さんは“何らかの意図”を持って、高坂穂乃果犯人説を強く推している)
歩夢(けれど、それじゃあ駄目なんだ)
歩夢「着ぐるみを着た誰かが、私たちを襲った。そこまでは鞠莉さんも知っていますよね」
鞠莉「ええ。うちっちーの着ぐるみが、せっせと犯行に──」
歩夢「今回の事件には、2種類の着ぐるみが使われているんです」
130
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:53:31 ID:uq8dLs4I
鞠莉「……何ですって?」
歩夢「鞠莉さんは、しずくちゃんが着ぐるみに襲われている姿を目撃したと言ってましたね」
歩夢「その着ぐるみは、何色でした?」
鞠莉「だから、あれは」
ダイヤ「鞠莉さん、冗談を言っている場合ではありません」
鞠莉「……灰色よ」
しずく「はい。確かに、灰色でした」
歩夢「でも、私と花丸ちゃんを襲ったのは茶色の着ぐるみだったんです」
歩夢「そもそも。衣装倉庫に2種類の着ぐるみがあったことは、モノっちーが証言してくれている……」
歩夢「そうだよね、モノっちー」
モノっちー「へえ、その通りでごぜえますよ嬢ちゃん」
131
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:54:06 ID:uq8dLs4I
しずく「しかも、2つの着ぐるみは衣装倉庫から消えていたんです」
ダイヤ「1つは、死体となって姿を現したわけですが……」
歩夢「こうなると、一概に穂乃果さんだけが犯人とは言えなくなりますよね、鞠莉さん?」
鞠莉「……」
花丸「でも、もう片方の着ぐるみはどこに消えたずら……?」
鞠莉「火事で燃えた、なんて言わないでしょうね?」
歩夢「え、っと……」
歩夢(助けを求めるように、周囲のみんなに視線を飛ばす)
歩夢(けれども……どうやら、捜査中にもう1つの着ぐるみを見つけた人は居なさそうだ)
132
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:55:00 ID:uq8dLs4I
鞠莉「……時間の無駄ね。モノっちー、いい加減高坂穂乃果を連れて来なさい」
モノっちー「えぇ〜、もう? 早すぎない?」
しずく「誰だったとしても、容疑者の1人が不明のままというのは歯痒いです」
しずく「当人に出て来てもらわないことには、議論も進め辛いですし」
ダイヤ「それに。容疑者が出てくれば、誰かさんの主張が本当かどうかもハッキリするでしょう」
モノっちー「……仕方ないネ。じゃあいいよ、登場してもらいましょっか」
モノっちー「容疑者様の、お成〜り〜!」
歩夢(モノっちーが合図を促すと、後ろのカーテンが開き)
歩夢(通路らしきスペースから、のっしのっしと歩いてきたのは……)
133
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:55:36 ID:uq8dLs4I
歩夢「う、うちっちー!?」
ダイヤ「なっ……!?」
歩夢(私たちの前に姿を現したのは……茶色の着ぐるみ)
歩夢(モノっちーの言葉を借りるなら“2代目うちっちー”の着ぐるみだ)
???「どう、驚いた?」
花丸「その声って……」
鞠莉「やっぱり、生きていたのはあなたなのね……高坂穂乃果!」
うちっちー穂乃果(以下、穂乃果)「やあ。久しぶりだね」
134
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:56:19 ID:uq8dLs4I
穂乃果「多分、みんな疑問だらけだよね。だからとりあえず、あの時みたいに順番に答えていこっか」
穂乃果「まず、私がどうして裏で待機していたのか。それはモノっちーに頼んだからなんだ。そうでしょ?」
モノっちー「ええまあ、裁判を盛り上げるためにと頼まれましてネ」
モノっちー「学級裁判が盛り上がるなら、エンターテイナーとして乗らない手はないでしょうよ」
ダイヤ「随分と贔屓するのですね」
穂乃果「そんなわけで、私は議論がいい感じに温まって来るまでずっと隠れていることにしたんだ」
穂乃果「次にみんなが気になっているのは、私の恰好だよね」
鞠莉「そうね。さっさと姿を見せたらどうなのかしら?」
135
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:56:56 ID:uq8dLs4I
穂乃果「そう怒らないでよ。あなたみたいに殺気の強い人が居るから、これを着てるんだよ」
鞠莉「……はぁ?」
穂乃果「私が外の世界の秘密を喋った時、鞠莉ちゃん、ハンマーで殴りかかって来ようとしたでしょ?」
穂乃果「まさか裁判中に殺しに来るなんて考えたくないけど……一応、この下にはヘルメットも被ってたりするんだよね」
穂乃果「というわけで、私がこの恰好なのはただの自己防衛だよ。納得してもらえた?」
しずく「……本当に、穂乃果さんなんですか?」
穂乃果「私は正真正銘、《超高校級の絶望》高坂穂乃果だよ?」
しずく「いえ。顔を出さない限りは、別の人物の可能性だって考えられます」
穂乃果「それって、声真似でもしてるってこと? そんなの出来る人なんて……いや、居たか」
穂乃果「そうだよね、歩夢ちゃん?」
【怪しい人物を指名しろ!】
136
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:57:39 ID:uq8dLs4I
→【天王寺璃奈】
歩夢「璃奈ちゃんのことだよね。あなたが言いたいのって」
穂乃果「そうだよ〜。確かに私が璃奈ちゃんだったら、高坂穂乃果の声を真似することだって可能だよね」
穂乃果「けどその場合、現場にあった2つの死体って……穂乃果と梨子ちゃん。その2人になるんだよ」
花丸「璃奈ちゃんって……どこかに監禁されてたんだよね?」
ダイヤ「仮に、監禁されてる最中に何らかのきっかけで穂乃果さんを殺してしまったとしても……梨子さんを殺す理由がありませんわ」
しずく「そう……ですよね。やっぱり、あの着ぐるみが璃奈さんというのは少し無理がありますよね」
花丸「じゃあ、やっぱりあの中身は穂乃果さんで、この事件の犯人も……」
ダイヤ「こうなってしまえば、それが自然ですわね。鞠莉さんも先程からそう仰っていましたし」
137
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:58:22 ID:uq8dLs4I
鞠莉「……」
ダイヤ「……鞠莉さん?」
鞠莉「……ええ。そうね」
歩夢(……? 何だろう、今の鞠莉さんの間は)
歩夢(あれ程、穂乃果さんを疑っていた割に……何かが変だ)
穂乃果「じゃあみんな、私に投票するってことでいいのかな?」
穂乃果「無理もないよね。璃奈ちゃんを監禁した上に、この着ぐるみがみんなを気絶させてまわったりしたんだからさ」
花丸「この場合……どのボタンを押せばいいずら?」
モノっちー「ああ、彼女に投票する場合は、高海さんのボタンを押してくれればOKだよ」
歩夢「待って! 投票はまだ早いよ!」
138
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:59:03 ID:uq8dLs4I
しずく「何か、不都合がありましたか?」
歩夢「容疑者が現れて、すぐに投票を促す。本当に、それで終わりにしていいのかな?」
花丸「でも、穂乃果さんも反論して来ないし……」
歩夢「だって、穂乃果さんは裁判を盛り上げるためと言って、わざわざ隠れてたんだ」
歩夢「それなのにこの展開は……いくらなんでも、盛り上がりとは程遠いよね?」
モノっちー「そうなっちゃったら、ボクとの約束と食い違っちゃうよネ」
しずく「ですけど、穂乃果さんは自分から犯人だって認めているんですよ?」
歩夢「だとしても……何か、おかしいんだ」
歩夢「彼女には、何か企みがあるのかも知れない。このまま投票するのは、彼女の手のひらの上で踊らされている気がするんだ」
鞠莉「企みって……歩夢、あなたは“私たちの中に犯人がいる”と言いたいの?」
歩夢「そ、そこまで言ってるわけじゃ……でも──」
139
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 21:59:44 ID:uq8dLs4I
穂乃果「あはは、歩夢ちゃんは疑り深いね」
穂乃果「でもそうだよ。実は私、この事件の犯人じゃないんだ」
花丸「さっきと言ってることが真逆ずら」
しずく「犯人じゃないと言われても……その着ぐるみを使っている以上、怪しさ満点です!」
穂乃果「怪しいだけじゃ、私を犯人だとは言い切れないよね」
歩夢「……とにかく。穂乃果さんが来たせいで言いそびれちゃったけど、これを機にハッキリさせておくべきことがあるんだ」
ダイヤ「何を明らかにするのです?」
歩夢「みんなの身に降りかかった襲撃事件。それを、一度整理しておきたいんだよ」
歩夢「そうすることで、何か新しく見えて来ることもある筈だから」
140
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:00:31 ID:uq8dLs4I
鞠莉「……そうね」
ダイヤ「それでは、時系列から整理していきましょうか」
しずく「じ、時系列って言われても……」
穂乃果「誰から順番に襲われたのかってことでしょ〜。そんなの分かるの?」
歩夢「分かるよ。と言っても、まだ部分的だけど……」
穂乃果「へぇ、そうなんだ」
歩夢「梨子ちゃんと、最初から行方が分からない璃奈ちゃんについては一旦保留することになるけど……」
歩夢「その2人を除けば、一番最後に襲われたのはダイヤさんになるんだ」
ダイヤ「私が?」
歩夢(ダイヤさんが一番最後になる理由。その指標になるのは……)
【時計】
【チャイム】
【気温】
正しい選択肢を選べ!
141
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:01:02 ID:uq8dLs4I
→【チャイム】
歩夢「今ここに居る私、しずくちゃん、ダイヤさん、鞠莉さん、花丸ちゃん」
歩夢「その中で、ダイヤさんの襲撃だけが、夜時間のチャイムより後に起きているからなんだ」
ダイヤ「確かに、チャイムは既に鳴った後でしたわね。梨子さんを追っている最中、背後から」
しずく「梨子さんを見たんですか!?」
ダイヤ「ええ。夜中に校舎へ向かう姿が見えたので」
花丸「となると、梨子ちゃんはダイヤさんの後に……?」
穂乃果「そうかもね〜」
鞠莉「あなたは余計な口を挟まないで」
ダイヤ「とにかく、この調子で襲撃事件の順番を明らかにして行きましょう」
142
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:01:39 ID:uq8dLs4I
【ノンストップ議論 開始!】
[|上原歩夢襲撃事件>
[|桜坂しずく襲撃事件>
[|国木田花丸襲撃事件>
[|小原鞠莉襲撃事件>
花丸「残りの私たちがどういう順番で襲われたのか……」
穂乃果「それを明らかにしてみよーう!」
しずく「全員【夜時間のチャイムよりも前】に襲われたんですよね」
ダイヤ「残っているのは鞠莉さん、花丸さん、歩夢さん、しずくさんの4人ですが……」
鞠莉「この中に《時系列が分かる人たち》が居た筈よ」
しずく「そうなんですか?」
花丸「でも【時計なんて見てない】し……」
花丸「正確な時間は分からない筈だよね?」
歩夢(4人の中で、時系列がハッキリしているのは……)
143
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:02:16 ID:uq8dLs4I
[|小原鞠莉襲撃事件>→《時系列が分かる人たち》
歩夢「それに賛成だよ!」
Break!
歩夢「鞠莉さんが襲われた時、しずくちゃんが連れ去られるところを見たって言ってましたよね?」
しずく「私が?」
鞠莉「そうよ。私が襲われた時点で、既にしずくは気絶させられた後だった」
鞠莉「つまり、少なくともしずく→私は、そう時間が掛からないうちに起きた襲撃ね」
穂乃果「あれれ? さっき鞠莉ちゃん、それは冗談だって」
鞠莉「冗談を言ってる場合じゃなくなった。それだけよ」
144
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:02:52 ID:uq8dLs4I
ダイヤ「となると、残りは歩夢さんと花丸さんですが……」
歩夢「多分……私たち2人には、目安がないんだ」
花丸「……」
歩夢「その代わり……さっきの、鞠莉さんの話の続きにもなるんだけど」
歩夢「この襲撃事件に、穂乃果さん以外の人物が関わっている、明確な根拠があるんだ」
しずく「えぇっ!?」
歩夢「鞠莉さんなら……それを分かっている筈ですよ」
鞠莉「あなたも随分と食えないことをするのね。まあいいけど」
鞠莉「それで、どうなのかしら。花丸?」
145
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:03:35 ID:uq8dLs4I
花丸「……」
花丸「ずらっ!?」
鞠莉「とぼけないで。あなた、今回の襲撃事件に関わってるでしょ」
花丸「そ、その質問は歩夢ちゃんにもされたけど……マルは知らないずら!」
しずく「歩夢さん、何か知っているんですか?」
歩夢「……うん。私は昨日、夜時間のチャイムより前に、花丸ちゃんに呼び出されたんだ」
歩夢「どうしても気になることがあるから、って、情報処理室の前までね」
歩夢「そこで……襲われたんだ。穂乃果さんが着ている、その着ぐるみに」
花丸「だ、だったら、オラが直接手を出したわけじゃ──」
146
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:04:11 ID:uq8dLs4I
鞠莉「あら? 私を襲ったのは、あなたの筈だけど?」
花丸「……っ」
鞠莉「あの時、私の部屋に来たのはあなただった」
鞠莉「そして、襲われて気絶したしずくを連れ去ろうとするグレーのうちっちーを見掛けた」
鞠莉「それを止めに入ろうとしたら……“後ろから電撃を受けた”。あの時すぐ近くに居た花丸、あなたにしか不可能よ?」
花丸「そ、そんなこと言われても本当に知らないんだって!」
ダイヤ「知らないと言われても、現に2人がそう証言して居ますし……」
しずく「まさか、花丸さんがもう1人居たなんてことは──あっ!?」
しずく「もしかして……璃奈さんが?」
147
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:05:00 ID:uq8dLs4I
歩夢「……そうなんだよ。どうしても、この可能性に辿り着いてしまうんだ」
歩夢「“花丸ちゃんに変装した璃奈ちゃんが、この事件に関わっている”」
鞠莉「もし目の前の花丸が本物で、本当に何も知らないのだとしたら。それしかないわね」
ダイヤ「ですが……どうして、璃奈さんがこんなことを?」
鞠莉「脅されてやったか……或いは“高坂穂乃果の仲間だったから”でしょうね」
歩夢「えっ……!?」
鞠莉「果南のメモにあったでしょう。『コウサカホノカと、その仲間に気を付けて』って」
鞠莉「そう。最初から穂乃果は、連れ去るフリをして仲間である璃奈を回収した」
歩夢(璃奈ちゃんが、穂乃果さんの仲間……!?)
歩夢(だったら……だったら、食堂で話したことは、何だったの……?)
148
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:05:49 ID:uq8dLs4I
穂乃果「あはは、面白い話だね」
穂乃果「だとしたら……その仲間が死んじゃったことにならない?」
鞠莉「自分で言ったでしょう。絶望的な思考は、私たちには受け入れられ難いものだって」
穂乃果「あー、言ったねそういえば」
鞠莉「ただ面白いからか、用済みになったから捨てたのか……今となっては些細なこと」
鞠莉「とにかく──」
穂乃果「じゃあ受け入れられないついでに、1つ面白い話をしてあげるよ」
穂乃果「そこに居る花丸ちゃんは、花丸ちゃんじゃないよ」
鞠莉「……は?」
花丸「え……っ!?」
149
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:06:42 ID:uq8dLs4I
穂乃果「まさか議論がこんな方向に向かうなんて思ってなくてさ。だから、私としては不本意なんだけど……」
穂乃果「ごめんね、バラしちゃった☆」
ダイヤ「ちょっと待ってください! その話が本当なら、今までの前提が覆りますわよ!?」
歩夢「死んだのは梨子ちゃんと璃奈ちゃんじゃなくて、梨子ちゃんと花丸ちゃんってことになって……」
しずく「ここに居る花丸さんは……」
花丸「違うよ! オラは正真正銘、《超高校級の作家》国木田花丸ずら!」
しずく「変装なら、剥がせば分かるのでしょうか……?」
花丸「やめるずら! 痛いことしないで!」
150
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:07:15 ID:uq8dLs4I
歩夢「本当に……璃奈ちゃんなの?」
花丸「だから、違うってば!」
歩夢「……証拠はある?」
花丸「証拠、って……だったら、オラが璃奈ちゃんだっていう証拠を出すずら!」
花丸「あんな着ぐるみの言うことを、みんなは真に受けるの!?」
歩夢「……っ」
穂乃果「本人の記憶に聞いてみればいいんじゃないかな」
ダイヤ「……?」
穂乃果「例えば、花丸ちゃんは知ってるけど璃奈ちゃんが知らないことを訊いてみたり
……なんてね」
151
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:07:52 ID:uq8dLs4I
歩夢(今のは、ヒントのつもりなのだろうか)
歩夢(穂乃果さんが何をしたいのか、まだ分からない)
歩夢(もし、この花丸ちゃんが璃奈ちゃんの変装なら……)
歩夢(どうしてこんなことをしたのかも、皆目見当がつかない)
歩夢(それでも。もしそれが事実なら、暴かないといけない)
歩夢(花丸ちゃんが知っていて、璃奈ちゃんが知らないこと……)
歩夢(この質問をぶつけて──!)
152
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:08:31 ID:uq8dLs4I
【理論武装 開始!】
花丸「オラは正真正銘、本物の国木田花丸だって!」
花丸「それが真実なんだって、言ってるのに……」
花丸「歩夢ちゃんは、オラの言うことが信じられないの!?」
花丸「穂乃果さんの言うことを信じるの!?」
花丸「こんなの、校正の必要があるずら!」
花丸「おかしいよ、歩夢ちゃん……」
花丸「お願いだから、信じてよ……」
花丸「オラは……私は……」
花丸?「【私が天王寺璃奈だっていう証拠はないよ!】」
△曲
○で歌った □夕食会
×しずくが
153
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:09:01 ID:uq8dLs4I
→×□○△ [|しずくが夕食会で歌った曲>
歩夢「これで……終わりだよ!」
Break!!!
歩夢「あなたが花丸ちゃんなら……夕食会の出し物で、しずくちゃんが歌った曲、分かるよね?」
花丸?「……!?」
しずく「そういえば……あの時璃奈さんは、曜さんの変装で保健室に居て……!」
花丸?「あ、えっと……ど忘れ、しちゃったかも……」
しずく「そんな筈ありません。『夜の女王のアリア』を歌い終えたあと、花丸さんは得意げに“曲の正式名称”を語っていました」
154
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:09:43 ID:uq8dLs4I
花丸『確か、夜の女王のアリアって、魔笛に出てくる2曲のことを示していて……』
花丸『1曲目は“ああ、恐れおののかなくてもよいのです、わが子よ!”」』
モノっちー『そして2曲目は“復讐の炎は地獄のように我が心に燃え”。まあ実際は、こっちの方が有名だから、“夜の女王のアリア”で十分通じるんだけどネ』
しずく『……ご存知でしたか』
歩夢「どうなの!? あなたが花丸ちゃんなら、正しい曲名も分かるよね!?」
花丸?「え、あ、その……うぅ……」
穂乃果「もういいよー璃奈ちゃん。お疲れ様」
歩夢(穂乃果さんはそう言うと、花丸ちゃんの姿をした彼女に向って何かを放り投げ……)
155
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:10:17 ID:uq8dLs4I
璃奈「……(>_<。)」
歩夢(彼女はスケッチブックを手に……何日かぶりに、私たちの前に姿を現した)
ダイヤ「璃奈さん……!」
鞠莉「そんな、馬鹿な……!?」
穂乃果「鞠莉ちゃんの推測は面白かったけど……ちょっと考えすぎだったね〜」
穂乃果「彼女が今回の計画に協力した理由、正解は“私が脅したから”。それだけだよ」
穂乃果「命が惜しければ……ってやつだね」
しずく「そんなことのために、花丸さんと梨子さんを……」
ダイヤ「その上、わざわざ璃奈さんを花丸さんとして行動させたということは……」
鞠莉「……投票結果を間違える可能性を、そこに用意した?」
156
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:10:59 ID:uq8dLs4I
鞠莉「思い返してみれば、私や歩夢の襲撃は怪しい人物がハッキリしすぎていた」
鞠莉「もしその話をキッカケにして、花丸に投票していたら……」
穂乃果「本物の花丸ちゃんは既に死んでいるからね。み〜んな不正解」
歩夢「ちょっと待ってよ! それじゃあまるで、この事件の犯人が璃奈ちゃんだって……」
璃奈「私じゃ……ない(>_<。)」
歩夢「……え?」
璃奈「私は犯人じゃない! 火事が起きた時、みんなと一緒に居たんだよ(>_<。)」
しずく「そう言えば、あの火事の謎がまだでしたね……」
157
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:11:52 ID:uq8dLs4I
ダイヤ「出火の原因は第2多目的室に落ちていたライターです。恐らく、事前にガソリンか何かを撒いていたのでしょう」
ダイヤ「そうでなければ、あの火の回りようの説明がつきませんわ」
しずく「だとしたら、犯人は火事が起きた時にライターで火をつけたことになります!」
ダイヤ「つまり、第1多目的室に居た我々には火災を起こすことは不可能……」
穂乃果「だったら火事を起こせたのって……もしかして私だけ?」
穂乃果「……と見せかけて、やっぱり私以外にも可能なんだよね〜♪」
璃奈「……(>_<。)」
歩夢(火事を起こすことが、穂乃果さん以外にも可能?)
歩夢(だとしたら……)
158
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:12:24 ID:uq8dLs4I
【ノンストップ議論 開始!】
[|火事騒動>
[|溶ける糸>
[|落ちていたライター>
[|落ちていた弓>
穂乃果「あの火事は、私以外にも起こせるんだよ」
ダイヤ「出火の直接的な原因は【ライターだった】筈です」
鞠莉「私たちは全員、第1多目的室に押し込められていた」
鞠莉「だから、ライターに直接触れることは出来ない……」
しずく「そうなると、触れる機会があるのは《穂乃果さん》か《被害者のどちらか》だけですし……」
しずく「私たちに【火をつけるのは不可能】ですよね?」
穂乃果「ところであのライターって、立てたまま置くことが可能なんだよね〜」
璃奈「……(>_<。)」
歩夢(火事が起きた理由……可能性として考えられるのは……)
159
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:13:38 ID:uq8dLs4I
[|溶ける糸>→【火をつけるのは不可能】
歩夢「それは違うよ!」
Break!
歩夢「もしかしたら……同時に行われたのかも知れない」
ダイヤ「同時に、とは?」
歩夢「あの火事って、私たちが第1目的室を出ようとしたタイミングで起きたことだったよね」
しずく「そうですけど……それが何か?」
歩夢「多分その扉に、仕掛けが施されていたんだ。第2多目的室に置かれている、ライターと連動した仕掛けがね」
歩夢「実際、第1多目的室のドアノブには、糸が結ばれていたんだよ。スプリンクラーで溶ける、水溶性の糸が!」
160
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:14:26 ID:uq8dLs4I
ダイヤ「す、水溶性の糸……!?」
鞠莉「その仕掛けを作った人は、スプリンクラーで糸が消えることまで想定内だったってところかしらね」
穂乃果「歩夢ちゃんの話を聞いてると、糸が残っちゃったみたいだけどね」
歩夢「それに、あのライターがあったのは、第2多目的室の扉のすぐ傍」
https://i.imgur.com/zjKMX2D.jpg
歩夢「もし、この糸が……」
https://i.imgur.com/5mPD4UD.jpg
歩夢「こんな風にライターと繋がっていたら、どうかな」
しずく「なるほど……扉を開けた時に糸が引っ張られ、ライターが倒れることで火事になるわけですね!」
161
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:14:59 ID:uq8dLs4I
歩夢「どうかな、穂乃果さん。あなたが言いたいのって、こういうことなんでしょ?」
穂乃果「正解だよ。これなら、私が現場から離れた場所に居ても火事は起きるよね」
ダイヤ「そうやって、死体の身元を判らなくさせた上で……今回の裁判に臨んだわけですか」
しずく「でも、これでおおよその謎は解けました。やっぱり、犯人は穂乃果さん──」
穂乃果「それはどうかな?」
しずく「……えっ?」
穂乃果「いくら謎が解けたって言ってもさ。私が犯人だってことに繋がる直接の証拠はないよね?」
ダイヤ「あなた、先ほどから何度も自分が犯人であるような振る舞いをしているではありませんこと?」
穂乃果「うん、そうだね。確かに、火事を仕組んだのは私だけど……」
162
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:15:38 ID:uq8dLs4I
穂乃果「まさか……忘れちゃいないよね? 学級裁判のルール」
歩夢「忘れるって、どのルールのことを言ってるの?」
穂乃果「今度の事件ってさー、矢が刺さった死体があったよね?」
ダイヤ「捜査に携わっていないあなたが、どうしてそれを……」
鞠莉「その死体が、どうかしたのかしら」
穂乃果「矢で人を殺すのって、直接手で突き刺す方法と……もう1つあったよね」
鞠莉「弓で射ること……でしょう?」
穂乃果「うん。そもそも、弓矢って本来はそうやって使う物だからね」
しずく「穂乃果さんは、何が言いたいのでしょうか?」
璃奈「……(>_<。)」
歩夢(穂乃果さんの“自分が犯人ではない”という主張と、一連の問いかけ)
歩夢(もしかして、これらが意味するものって……)
【コトダマ一覧より選択】
163
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:16:37 ID:uq8dLs4I
→【落ちていた弓】
歩夢「第2多目的室の扉の近くに落ちていた弓……」
歩夢「もしかして、あれも仕掛けられた物だったの?」
穂乃果「だいせいか〜い! 扉を開けることで動く仕掛けは、ライターだけじゃなかったんだ」
穂乃果「自動的に発射される矢も、私が用意した罠なんだよ」
しずく「……罠!?」
鞠莉「扉を開けた人が弓を作動させ、その先に居る人物を射ることになるトラップ」
鞠莉「つまり、扉を開けた人物こそが、この事件のクロに仕立て上げられるもの……」
164
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:17:30 ID:uq8dLs4I
ダイヤ「いえ、それは不自然です! 弓が落ちていたのは事実ですが、あの位置ではまともに弦を張れるかどうか……」
鞠莉「火事の中で、偶然床に落ちただけだとしたら……?」
ダイヤ「っ……だとしても、やっぱり不可解ですわ!」
ダイヤ「仮に、弦を張れるよう仕掛けを施していたとしても……その程度の仕掛けでは、矢が狙った位置に届くかどうか……」
歩夢「それは……違うんです、ダイヤさん」
歩夢「一連の仕掛けには、必ず狙った位置に矢を飛ばせる工夫があったんです」
歩夢(そうだ。鞠莉さんと一緒に、確認している筈の手掛かり)
歩夢(穂乃果さんが仕組んだ、悪意の正体……)
【コトダマ一覧より選択】
165
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:18:01 ID:uq8dLs4I
→【鞠莉の検死報告】
歩夢「死体に刺さった矢には、細い穴が開いていた……」
歩夢「そこに、ライターの仕掛けにも使われた糸が組み合わさると……」
鞠莉「ガイド線の役割を果たして、矢は狙った場所へ飛んで行く」
鞠莉「これが……高坂穂乃果の仕掛けたトラップの全貌よ」
ダイヤ「そん、な……」
璃奈「……(>_<。)」
穂乃果「さてと。ここまで解いた頭のいいみんななら、もうクロが誰か分かってるんじゃないかな?」
歩夢(……その人物は、第1多目的室の扉を開けて、ライターと弓の仕掛けを作動させた)
歩夢(私が感じていた“あの人”への違和感の正体も、ようやく分かった気がする)
歩夢(きっと、事件の真相に気づいていたんだ。そう、その人は──)
【怪しい人物を指名しろ!】
166
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:18:34 ID:uq8dLs4I
→【小原鞠莉】
歩夢「鞠莉さん……なんですよね」
鞠莉「……」
鞠莉『気になることは多いけど、まずはここを出──』
歩夢「あの時、ああ言ってみんなを第1多目的室から出そうと、扉を開けた……」
鞠莉「……そうよ」
ダイヤ「っ……」
穂乃果「ああ、鞠莉ちゃんなんだ、犯人」
167
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:19:42 ID:uq8dLs4I
鞠莉「……」
鞠莉「……」ハァ
鞠莉「出来ることなら……高坂穂乃果、あなたを道連れにしてやりたかったわ」
しずく「道連れ……?」
歩夢「もしかして、裁判が始まってすぐ、穂乃果さんが犯人だって決めつけてたのも……」
鞠莉「そうよ。わざと投票を間違えさせて、あなたたち全員ごと、穂乃果を葬るつもりだった」
鞠莉「その後で、私もあなたたちの後を追うつもりだったわ」
ダイヤ「そんな……っ!?」
穂乃果「すっごい、そんなこと考えてたんだ」
鞠莉「でも……もう、それもオシマイよ。結局、全て暴かれちゃったわ」
168
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:20:32 ID:uq8dLs4I
歩夢「……まだ、終わりじゃないかも知れない」
鞠莉「……?」
歩夢「まだ、希望が残っているかも知れないんだ」
穂乃果「歩夢ちゃーん、事件はもう終わったんだよ」
歩夢「穂乃果さんじゃなくて、あなたに訊いてるの……璃奈ちゃん」
璃奈「……えっ(?□!)」
歩夢「璃奈ちゃんは、ここでこの事件を終わりにしていいの?」
璃奈「いや……だって、謎は全部解かれたんじゃ(?□!)」
169
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:21:17 ID:uq8dLs4I
歩夢「まだ、璃奈ちゃんだけが知っていることがあるかも知れない」
歩夢「それに、まだ全ての謎が解けきったわけじゃないんだ」
歩夢「例え、鞠莉さんが犯人だって結果が変わらなかったとしても……」
歩夢「少しでも希望がある限り、諦めるわけにいかないんだよ!」
璃奈「……(・v・)」
せつ菜『私は居なくなりますけど……私の想いは、あなたに託します』
せつ菜『だから、歩夢。あなたは決して、諦めないでください』
歩夢(せつ菜ちゃんに言われたことを行動に移す……今が、その時かも知れない)
歩夢(彼女も一度、かすみちゃんの仕組んだ罠で犯人にされかけたことがあった)
歩夢(あの時だって、諦めずに議論を進めた先に別の真相があったんだ)
170
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:21:57 ID:uq8dLs4I
歩夢「まだ……投票には、行かせないよ」
穂乃果「……」
穂乃果「……」フフッ
穂乃果「勝負だね、歩夢ちゃん。いいよ、思いっきり楽しもうよ」
穂乃果「この学級裁判を──!」
171
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:22:32 ID:uq8dLs4I
学 級 裁 判
中 断
172
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:23:26 ID:uq8dLs4I
〜モノっちー劇場 番外編〜
せつ菜「そして、いつものようにモノっちー劇場番外編が始まりました」
せつ菜「ですが、色んな事情により、すぐに幕を下ろすのでした」
せつ菜「あ、そういえば皆さんご存知でしたか?」
せつ菜「このモノっちー劇場番外編も、今回で最終回なんだそうですよ?」
173
:
◆8TImjtGSKs
:2020/01/27(月) 22:24:16 ID:uq8dLs4I
今回はここまで。
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/27(月) 23:26:28 ID:OMEu7dyY
罠貼っておいてそれを作動させた人がクロっていうのはなぁ��…なんかな…
>>1
乙
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/28(火) 00:31:06 ID:Wtg.yCBw
おつおつ
ここで前半ってことはきっと後半で別の犯人が出てくるっしょ・・・出るよね?
176
:
ま サ カ
:2020/01/28(火) 05:53:40 ID:U0WnwpvI
エイズとコロナウイルス拡散キャンペーンしている
エセ歯医者ちゃた●歯科についてスレ立て求む!!
社運は ワシにかかっている!
ま サ カ
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/19(水) 11:11:55 ID:ExiLKY82
まだか
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/02/27(木) 13:43:11 ID:4.4cAfSk
トラップを仕掛けた人ではなく、トラップを作動させてしまった人が犯人なのがやっぱり面白いところ…エマちゃんはトラップではなかったけど不運な事故だったよね…
乙、次回も待ってる
179
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:00:55 ID:9utAojC.
学 級 裁 判
再 開
180
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:01:51 ID:9utAojC.
穂乃果「それで……投票には行かせないって言ったけど」
穂乃果「次に何を話すかは、決まった?」
歩夢「……」
璃奈「……(>_<。)」
鞠莉「無駄よ、歩夢」
ダイヤ「鞠莉さん……」
鞠莉「璃奈と花丸の入れ替わりという保険を用意した上で、高坂穂乃果は弓矢と糸のトラップを仕組んだ」
鞠莉「間違いなく、私がこの事件のクロなのよ」
鞠莉「私が殺し……」
181
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:02:29 ID:9utAojC.
歩夢「その事なんだけど……」
鞠莉「……?」
歩夢「確かに穂乃果さんは、幾つもの罠を準備した」
歩夢「それを作動させてしまった鞠莉さんを、この事件のクロとして糾弾するのは簡単なこと」
歩夢「でも……今まで出てきた話だけでは、ハッキリしないことが2つあるんだよ」
しずく「ハッキリしないことが、2つ?」
歩夢(これは、あくまで可能性の話。徒労に終わるだけかも知れない)
歩夢(けれども……まだ、何かが残されている気がするんだ)
歩夢(璃奈ちゃんにも色々訊いておきたいけど、その前にハッキリさせておかないといけないこと)
歩夢(まず1つ目は……)
【閃きアナグラム 開始!】
い し ぼ く の が じ ひ ゃ う し こ(ダミー無)
182
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:03:01 ID:9utAojC.
→【ひがいしゃのしぼうじこく(被害者の死亡時刻)】
歩夢「そもそも……鞠莉さんが作動させたのって、本当に人を殺す罠だったのかな?」
璃奈「……(・v・)」
穂乃果「どういう意味かな、歩夢ちゃん。諦めないって気持ちが先行しすぎておかしくなっちゃった?」
鞠莉「ドアを開けた直後に火事は起きたのよ? トラップが仕掛けられていたのは確かだわ」
歩夢「……被害者を矢で殺すだけなら、何も、火事と同時じゃなくってもいい」
歩夢「私たちが多目的室を出るより前から“既に殺されていた可能性”だってあるよね」
しずく「部屋を出るより前、って……」
ダイヤ「まさか、あの時点で被害者は亡くなっていたと……!?」
183
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:03:47 ID:9utAojC.
歩夢「今回のモノっちーファイルは、ほとんど情報が記載されていなかったよね?」
歩夢「……“被害者の死んだ時刻”すら」
穂乃果「ふーん……それが歩夢ちゃんの言う、ハッキリしないことなんだ」
穂乃果「確か、2つあるって言ってたけど……」
穂乃果「もう1つは、何なのかな?」
歩夢「穂乃果さんの目的が、鞠莉さん……いや、誰かをクロにすることだったとしたら」
歩夢「どうしても説明がつかないこと」
歩夢「それは……」
【水溶性の糸】
【死体の数】
【着ぐるみ】
正しい選択肢を選べ!
184
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:04:32 ID:9utAojC.
→【死体の数】
歩夢「あの現場に、2つも死体があったこと……」
歩夢「それこそが、クロ=鞠莉さんで終わらせるわけに行かない一番の決め手だよ」
しずく「……? それのどこがおかしいんでしょうか?」
歩夢「誰かをクロにしたいだけなら、2人も殺す必要はない」
歩夢「火事が死因ならともかく、今回使われたのは矢を使ったトリックだからね」
ダイヤ「確かに……穂乃果さんにとっては、矢が刺さった死体が転がり出ればいいだけの話です」
ダイヤ「もう片方の死体は、傷こそあったようですが、矢はどこにも刺さっていませんでしたからね」
185
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:05:24 ID:9utAojC.
鞠莉「っ……じゃあ、歩夢が言いたいことはこうね?」
鞠莉「被害者が死んだタイミングと、トラップとは関係ない死体があった理由」
鞠莉「それらがハッキリしない限りは、私がクロだと断定は出来ない……」
しずく「ということは、鞠莉さんがクロじゃないとしたら……」
しずく「前もって被害者を矢で殺せる人なんて、1人しか居ません……よね?」
歩夢「うん。それが出来たのは、第2多目的室に居なかったただ1人……」
歩夢「穂乃果さん、あなただよ」
穂乃果「……」
穂乃果「お見事! って言えばいいのかな。確かに、私が真犯人って可能性も出てきたね」
186
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:06:06 ID:9utAojC.
ダイヤ「つまり、鞠莉さんが犯人だと力説し、彼女への投票を促したあなたの行動は……」
歩夢「私たちを間違った結末に誘導する、本当の罠」
歩夢「あなたの狙いは、投票を間違えさせて、私たちを全滅させることだった……」
穂乃果「うーん……少し、話が飛躍しちゃってない?」
歩夢(……えっ?)
穂乃果「確かに、私にも弓矢を使うチャンスがあった。あったけどさ……」
穂乃果「罠で死んだのかそれより前に殺されていたかの判断はつかない筈だよ?」
穂乃果「……絶対にね」
187
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:06:37 ID:9utAojC.
しずく「そんな筈ありません! きっとその謎も解ける筈です!」
しずく「だって、脅されていたとはいえ、璃奈さんが知って──」
穂乃果「ああ。ちなみに璃奈ちゃんに訊いても無駄だよ」
穂乃果「彼女には計画の途中で気絶して貰ったからさ」
穂乃果「真相を知っている人になっちゃう前に、国木田花丸として……ね」
璃奈「……(>_<。)」
歩夢「……」
歩夢(矢が放たれたのは火事より前か、火事と同時か)
歩夢(その判断がつくかどうかは……)
【判断はつく】
【判断はつかない】
正しい選択肢を選べ!
188
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:07:17 ID:9utAojC.
→【判断はつかない】
歩夢「……悔しいけど、穂乃果さんの言う通り」
歩夢「璃奈ちゃんも知らないのなら……確かめる有力な手掛かりは、どこにもない」
しずく「そんな……!?」
穂乃果「肝心の死体は焼けちゃって、マトモに確かめようがないもんね〜」
穂乃果「医学に詳しい彼方ちゃんや、知識があった花丸ちゃん」
穂乃果「今まで検死して来た2人は、もう居ないんだもの」
ダイヤ「まさか……それが、あなたが花丸さんを殺した狙いですか!」
穂乃果「そうだよ。火事を起こしたのは、死んだ時間を分からせないため」
穂乃果「花丸ちゃんを殺したのは、それでも解かれる可能性を潰すため」
189
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:08:09 ID:9utAojC.
穂乃果「だから、ここから先は推理なんて出来ないんだ」
穂乃果「この先の真相は、誰にも分かりはしないんだよ」
穂乃果「……“当事者の私以外には”ね」
歩夢「も、もしかして……それが、穂乃果さんの用意した、本当の、罠だったの……!?」
穂乃果「声が震えちゃってるよ、歩夢ちゃん。さっきまでの意気込みはどこに行ったの?」
しずく「本当の罠、って……」
鞠莉「どうやら今回の事件のメイントリックは……被害者不明でも、人物入れ替わりでも、まして自動殺人トラップでもなかったようね」
穂乃果「あはは、今頃気づいた? そうなんだよ、この事件の本当のトリックは……」
穂乃果「“犯人不明”ってことなんだよ!」
190
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:08:50 ID:9utAojC.
歩夢「犯人、不明……」
歩夢(改めて、その言葉を噛み締める)
歩夢「誰にも、分からない犯行……。全てを知っているのは、穂乃果さんだけ……」
歩夢(呪詛のように、口から言葉がこぼれ出る)
歩夢(一縷の希望にすがって、それを手繰り寄せた私たちは。とんでもないものを叩きつけられたのだ)
歩夢(あまりにも巨大な“絶望”を……)
穂乃果「……」フフッ
191
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:09:24 ID:9utAojC.
穂乃果「推理出来る部分は、ここでおしまい。ここから先は、勘で犯人を当てるしかないんだよ」
歩夢「勘、で……?」
しずく「そんな、無茶苦茶すぎます!」
穂乃果「でも、それがルールなんだよ。学級裁判における、絶対的なルールなんだよ」
穂乃果「というわけで、クロは私か、それとも鞠莉ちゃんか……」
穂乃果「どちらか選ばなかった人も、オシオキの対象になるからね」
穂乃果「さあ。クロとシロの運命を分ける、ワックワクでドッキドキの投票ターーーイム!」
192
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:09:56 ID:9utAojC.
▶【高坂穂乃果】
▶【小原鞠莉】
投票するのはどっち?
193
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:10:36 ID:9utAojC.
VOTE
高坂 小原 ???
194
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:11:18 ID:9utAojC.
モノっちー「ちょっと! ボクは投票タイムだなんて一言も言ってないよ!?」
歩夢(パニックだらけの脳内に突如響いたのは……モノっちーの大声だった)
穂乃果「え〜、別にいいでしょ?」
モノっちー「よくない、よくないネえ」
穂乃果「でも、モノっちーは困る理由がないよね? みんなはともかく、あなたは犯人を知ってるんだし」
穂乃果「今までもそうだったでしょ」
モノっちー「……えっ?」
195
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:11:53 ID:9utAojC.
モノっちー「……」
モノっちー「そ、そう……だネ」
ダイヤ「……? 何ですか、今の反応は」
モノっちー「いや、は、犯人でしょ? 知って、るけど……」
鞠莉「……どうして、あなたが冷や汗を垂れ流すのかしら」
しずく「というか、ロボットが汗を垂らすってあるんですね」
璃奈「もしかして……“モノっちーも犯人が分からない”の(・v・)?」
モノっちー「い、いやいやいやいや、な、ななななななな何が分からないって?」
196
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:12:24 ID:9utAojC.
歩夢(なんだろう……この、モノっちーの反応)
歩夢(璃奈ちゃんの言うように“モノっちーすら犯人を把握していない”のだとしたら、この反応も頷けるけど……)
歩夢(そんなこと、あり得るのかな……?)
歩夢「いや……モノっちーって、今まで監視カメラで全ての犯行を把握していた、よね」
歩夢「前回の事件だって、事の一部始終を見せつけてきたわけだし」
モノっちー「そ、そそそその通りだよ!」
歩夢「それが、今回に限って、犯人を把握していないなんて──」
歩夢「──今回に限って?」
歩夢「……!」ハッ
197
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:12:57 ID:9utAojC.
歩夢(もしそうだとしたら、前提が大きく覆ることになるけど……)
歩夢「ねえ、みんな。ちょっと聞いて欲しいんだ」
鞠莉「何かしら?」
歩夢「穂乃果さんの真の狙いは……私たちに分からない犯行を起こすことじゃなかったのかも知れない」
歩夢「“モノっちーにも分からない犯行を起こすこと”だったのかも知れないんだよ!」
ダイヤ「モノっちーにも、分からない犯行?」
穂乃果「……」
しずく「一瞬、モノっちーの反応でそれを考えましたけど……歩夢さん、やっぱりそれは考えられませんよ」
歩夢「どうしてそう思うの?」
しずく「どうしてって……穂乃果さんは黒幕なんですよ? だったら、そんなことをする理由がないじゃないですか」
198
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:13:37 ID:9utAojC.
歩夢「だったら穂乃果さんは……“黒幕じゃなかった”のかも知れない」
しずく「えっ……!?」
歩夢「そもそも。黒幕だってことは、穂乃果さん自身がそう言い出しただけだった」
歩夢「それに関して、モノっちーは何も言ってないよね?」
璃奈「嘘だった、っていうの……(?□!)!?」
しずく「ですが……第2多目的室の窓から脱出しようとした時、穂乃果さんは外の世界の真実を話していたじゃないですか!」
鞠莉「せつ菜の本名の話だってそうね。歩夢、あなたの反応からして、中川菜々っていうのは……」
歩夢「それは……本当の話、だけど」
歩夢「でも、今なら分かるんだ。黒幕じゃなくても、それを知る機会があったってことを」
歩夢(そうだ。外の世界の秘密やせつ菜ちゃんの本名を知ることが出来たタイミングは……)
【黒澤ルビィの事件】
【近江彼方の事件】
【渡辺曜?と宮下愛の事件】
【松浦果南と中須かすみの事件】
正しい選択肢を選べ!
199
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:14:29 ID:9utAojC.
→【松浦果南と中須かすみの事件】
歩夢「前回の事件で、彼女は捜査のために武器庫のゲームをやったんだよね」
歩夢「私の才能……私たちのプロフィールを知っていたことが、そこで追及されていた……」
千歌?『うん、私は武器庫に入れるよ。あのロシアンルーレットをクリアしたからね』
しずく『あっさり認めるんですね』
千歌?『隠すつもりはなかったよ。ただ、聞かれると面倒だなーって』
歩夢「だったら、そこにせつ菜ちゃんの本名が載っていても、何もおかしくはないよね?」
歩夢「それだけじゃない。モノっちーは、こうも言っていた筈だよ」
モノっちー『クリア特典は……“この学園の秘密に関する重大なヒント”や“オマエらの学生生活に関する重要な手掛かり”だよ!』
200
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:15:13 ID:9utAojC.
歩夢「この学園の秘密に関する重大なヒント……これって“外の世界の秘密”と考えられるんじゃないかな」
ダイヤ「では、穂乃果さんは……武器庫で得た情報を元に、私たちに喋っただけで……」
鞠莉「実際は、コロシアイの黒幕とは何も関係がなかった……どうなの、モノっちー?」
モノっちー「いや、ボクに訊かれても困るんだけど……」
歩夢「答える義務がある筈だよ。今あなたは、1人の参加者によってコロシアイの根本そのものを揺るがされている」
歩夢「モノっちー自身にとっても、この展開は望んでないんじゃないかな?」
璃奈「どうなの。答えて(>_<。)!」
穂乃果「答えなくっていいよ。口出しするゲームマスターなんて、これを観る人は望んでないでしょ?」
201
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:15:59 ID:9utAojC.
モノっちー「……」ハァ
モノっちー「口出ししまくってるのは、オマエの方なんだけどネ」
202
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:16:58 ID:9utAojC.
歩夢「……!」
モノっちー「面白い展開になりそうだったし、ここまでずーっと放置してたけどネ」
モノっちー「オマエの頼みに便乗して、わざわざ朝と夜の定時放送も止めてやったりもしたけど」
モノっちー「やっぱり、記憶を取り戻してたんだネ」
ダイヤ「な、何の話をしているのですか……?」
穂乃果「……」
モノっちー「ああ、今のは大きめの独り言だよ。だから、今から話す方が本題」
モノっちー「“このコロシアイの運営に、その着ぐるみ女は何一つ関わっちゃいない”よ」
モノっちー「黒幕なんて、ただの嘘っぱちなんだよネ」
しずく「なっ……!?」
203
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:17:56 ID:9utAojC.
モノっちー「オマエらが騙されてただけの話だよ。そして、大体は今しがた議論された通りだネ」
モノっちー「ロシアンルーレットを“最高難易度でクリアした”彼女は、そこで得た情報をキッカケに計画を立てた」
歩夢(……最高難易度?)
モノっちー「自動殺人トラップなんて面白いことをしようとしていたから、ボクはほったらかしにしていたけど……」
モノっちー「まさか、ボクを罠にかけるための事件だったとはネ! ビックリ仰天だよ」
穂乃果「……そこまで言っちゃうなんて、卑怯だね」
モノっちー「ま、半分は私怨だよ。勝手にゲームを乗っ取ろうとしたオマエへのネ」
穂乃果「ふーん……」
鞠莉「この険悪なムード……間違いなさそうね」
歩夢「うん。穂乃果さんは、黒幕でも何でもなかったんだ」
204
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:18:55 ID:9utAojC.
ダイヤ「ですが……主催を乗っ取って、穂乃果さんは何がしたかったのでしょう?」
穂乃果「……」
ダイヤ「そもそも、穂乃果さんではないとしたら、この残酷な催しを仕組んだのは一体誰なんですか?」
モノっちー「……」
璃奈「……2人とも、肝心なところはだんまり(・v・)」
鞠莉「そういう璃奈は、何か知ってるのかしら?」
璃奈「わ、私は……途中で気絶させられちゃったから……(>_<。)」
歩夢「それでも、途中まで何があったかは知ってる筈なんだ。話して、欲しい」
穂乃果「私からもお願いしたいね。少し議論の方向がズレてるみたいだしさ」
穂乃果「黒幕が誰かって話じゃなくて、犯人が誰かって話をしようよ」
モノっちー「そればっかりは、オマエに同感だネ」
205
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:19:48 ID:9utAojC.
しずく「ですが……モノっちーにも犯人が分かっていないのなら、誰がどう判断を下すのでしょうか?」
穂乃果「それはみんなが気にすることじゃないよ。モノっちーに任せればいいだけ」
穂乃果「ただ、間違えるわけにはいかないよ? この狂ったゲームを仕組んだ張本人としてね」
モノっちー「……オマエ、最初からそれが狙いだったんだネ」
穂乃果「うん。海未ちゃんやことりちゃん、それにみんなの命を奪ったあなたへの仕返しだからね」
歩夢「仕返し……?」
穂乃果「ああ、細かいことは気にしないで。それより、璃奈ちゃんの話を聞こうか」
穂乃果「いいよ璃奈ちゃん、自分のしたことを話しちゃって」
206
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:20:33 ID:9utAojC.
璃奈「わ……分かった(>_<。)」
璃奈「……私がやったのは、歩夢ちゃんを情報処理室まで連れて行ったことと、しずくちゃんを攫うタイミングで鞠莉さんを部屋から誘い出して、気絶させたこと(>_<。)」
歩夢「昨晩花丸ちゃんとして動いていたのは、全部璃奈ちゃんだったんだね」
鞠莉「わざわざ変装までして、随分と手荒くやってくれたものね」
璃奈「ああでもしないと、鞠莉さんは絶対に警戒するからって……ごめん(>_<。)」
鞠莉「愛の時と違って、完全に脅迫されていたんでしょう? だったら、これ以上は責めないわ」
璃奈「……梨子ちゃんを気絶させたのも、私なんだ(>_<。)」
ダイヤ「り、梨子さんを……!?」
207
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:21:48 ID:9utAojC.
しずく「そういえば、ダイヤさんは梨子さんの後を追っていたんでしたね」
ダイヤ「ええ。そうなると、私が襲われた時、璃奈さんたちが居たのは……」
璃奈「4階だよ(・v・)」
ダイヤ「……そうなりますわね」
歩夢「だとしたら、ダイヤさんを襲うことが出来たのは……」
歩夢「2つの着ぐるみのどちらか、ってことになるんじゃないかな」
ダイヤ「或いは、着ぐるみから出ていたか。どちらにせよ、穂乃果さんと……おや?」
璃奈「ど、どうしたの(・v・)?」
ダイヤ「璃奈さんは、着ぐるみを着用することはなかったのです?」
璃奈「な、なかったけど……(・v・)」
208
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:22:47 ID:9utAojC.
鞠莉「……それだと変ね。穂乃果以外に“もう1人”着ぐるみの人物が居た筈なんだけど」
鞠莉「しかも、もう1つの着ぐるみは死体となって発見された……」
璃奈「ほ、本当だよ。私は、着ぐるみなんて着なかった(・v・)」
ダイヤ「だとしたら、もう1人は一体……」
歩夢「……」
歩夢(私たちは、梨子ちゃんを含めて襲撃事件に遭っていた)
歩夢(そして、襲撃する側だった穂乃果さんと璃奈ちゃんは、ここに居る)
歩夢(それに、事件のおおよそが見えた今……穂乃果さん以外が嘘や隠し事をしているとは思えない)
歩夢(だとしたら……もう1人の着ぐるみの中身として、考えられるのは……)
【怪しい人物を指名しろ!】
209
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:23:46 ID:9utAojC.
→【国木田花丸】
歩夢「花丸ちゃん……?」
しずく「えっ……?」
歩夢「花丸ちゃんが、襲撃事件に関わっていたとしたら……?」
ダイヤ「彼女は被害者なんですよ? それなのにどうして……」
鞠莉「ただの被害者じゃなかった、ってことでしょう」
ダイヤ「なっ……」
鞠莉「だから璃奈を花丸に変装させたのよね? この後で入れ替わりトリックをやる布石のために」
穂乃果「どうしてだっけ……。忘れちゃった☆」
210
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:24:28 ID:9utAojC.
歩夢「どうして花丸ちゃんが穂乃果さんと一緒に行動したのか、今となっては分からないけど……」
歩夢「でも……穂乃果さんがモノっちーと対立している今なら、何となく分かる気がするんだ」
モノっちー「“ボクに一泡吹かせるために、協力して事件を起こした”ってことでしょ?」
モノっちー「まったく意地が悪いよネ。天王寺さんを監禁した高坂さんの個室に、国木田さんはドアから紙を入れてたんだからさ」
歩夢「それって……!」
モノっちー「ああ、中身は知らないよ。ボクはただ、監視カメラで見た情報をオマエらに伝えただけです」
モノっちー「でも……国木田さんが関わっている証拠としては、十分なんじゃない?」
穂乃果「……」
211
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:25:13 ID:9utAojC.
鞠莉「……とにかく、これでハッキリしたわね」
璃奈「花丸ちゃんも……計画に絡んでいたんだ(>_<。)」
しずく「随分と大掛かりな計画ですけど……結局、穂乃果さんはどうやってモノっちーを罠にかけるつもりだったのでしょう」
ダイヤ「そうですわね。矢の刺さった死体がいつ殺されたのかは、やっぱりモノっちーに筒抜けの筈です」
ダイヤ「監視カメラで映像を見ている以上、モノっちーにも分からない犯行というのには無理があります」
ダイヤ「にも関わらず、モノっちーは犯人が分かっていないようだった……」
歩夢(……きっと、そこに今回の謎が詰まっている筈なんだ)
歩夢(だとしたら……突き止めないといけない)
212
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:26:30 ID:9utAojC.
【ノンストップ議論 開始!】
[|モノっちーファイル5>
[|モノっちーファイル5-2>
[|火事騒動>
[|拳銃>
モノっちー「ボクにも犯人が分からない事件……」
璃奈「どうやって、起こしたのかな(・v・)」
鞠莉「何か《校則の穴》を突いたのかしらね」
ダイヤ「火事を起こしたことには、何か意味があるのでしょうか」
ダイヤ「《被害者が分からない》とか……そんな筈はありませんわね」
しずく「監視カメラが《壊されていた》りしたのでしょうか?」
モノっちー「いや? 監視カメラは全部動くよ」
歩夢(モノっちーにも犯人が分からなかった理由……)
歩夢(もしかして、あの人が言っていたあの事なんじゃないかな……?)
213
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:27:07 ID:9utAojC.
[|モノっちーファイル5-2>→《被害者が分からない》
歩夢「それに賛成だよ!」
Break!
歩夢「……私たちは、一番大事なことを見落としていたのかも知れない」
ダイヤ「大事なこととは?」
歩夢「矢が刺さっていない、もう1人の被害者のことだよ」
穂乃果「……それの、どこが大事なのかな?」
歩夢「果南さんたちの事件でも、槍玉にあがったことだけど……」
歩夢「2つの死体が同時に出た場合、投票の対象になるのは“先に起きた事件の犯人”だった筈」
鞠莉「前回の裁判での口ぶりからして……モノっちーも、それを肯定していたわね」
214
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:27:56 ID:9utAojC.
モノっちー『実際、優木さんの介入がなかったら、この事件は更にややこしいことになってただろうネ』
モノっちー『内通者と反乱分子。どちらが正道でどちらが邪道なのか……それを問う議論で、泥沼に入ってたと思うよ』
モノっちー「うん、その通りだネ。当初は、松浦さんと中須さんの2択になっていたのは事実だよ」
モノっちー「多分、先に命を落とすのは中須さんだったんじゃないかなあ。だから、本来クロになってたのは──」
鞠莉「その話はしないくていいわ。続けて頂戴、歩夢」
歩夢「……今回の事件に当てはめた場合。モノっちー自身も、犯人が分かっていないってことは」
歩夢「“着ぐるみの中に居た被害者がいつ死んだのかが分かっていない”ってことになるんだ」
歩夢「いや。そもそも……“被害者の正体すら分かってない”んじゃないかな」
215
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:28:43 ID:9utAojC.
璃奈「えっ……(?□!)」
歩夢「そう考えると、モノっちーファイルの情報があまりにも足りてなかったことも頷けるんだ」
歩夢「花丸ちゃんのファイルは、変装した璃奈ちゃんが居るからわざと名前を伏せたのかも知れないけど……」
歩夢「もう片方のファイルにも何も書いていないってことは──」
しずく「それは狂言ではありませんか?」
反論!
しずく「……やっぱり、歩夢さんの話はおかしいです」
歩夢「ど、どこがおかしいの?」
しずく「結論を急ぎ過ぎています。少し、落ち着いてください!」
216
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:29:37 ID:9utAojC.
【反論ショーダウン 開始!】
[|2つの着ぐるみ>
[|火事騒動>
[|鞠莉の検死報告>
[|開いていた生物室>
しずく「確かに、そのような方法なら……」
しずく「モノっちーの目を誤魔化すことは簡単かも知れません」
しずく「でもその方法自体、何の証拠もない推論じゃありませんか?」
─発展─
いや……証拠はあるよ
モノっちーファイルに何も書いてないこと
モノっちーは死体の中身を知らなかったから
ファイルに何も書くことが出来なかったんだ
しずく「確かに【着ぐるみを着たまま】なら、中身は分からないでしょうけど」
しずく「そもそも、その被害者が亡くなったのは【火事によるもの】です」
しずく「これじゃあ、鞠莉さんが扉を開けた時と【同じタイミング】ですよ?」
歩夢(そういえば、しずくちゃんは死体を調べていなかった)
歩夢(彼女の知らない事実で、その主張を切り崩せる筈!)
217
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:30:44 ID:9utAojC.
[|鞠莉の検死報告>→【火事によるもの】
歩夢「その言葉、斬らせてもらうよ!」
Break!
歩夢「着ぐるみの被害者も、火事より前に殺されていた可能性はあるんだ」
しずく「火事より、前に?」
歩夢「ですよね、鞠莉さん」
鞠莉「そうね。矢のトラップと偽黒幕さんの演説のせいで、完全に失念していたけど……」
鞠莉「被害者の腹部には、何かの傷があった。死体が死体だから、詳細は確認しようがなかったけど……」
鞠莉「その傷が死因の可能性は、十分あるわね」
しずく「そ、そうだったんですか……って、それでも歩夢さんの話はおかしいですよ!」
218
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:31:25 ID:9utAojC.
しずく「その傷が致命傷だったとしても……やっぱり、モノっちーには犯人が筒抜けじゃないですか!」
穂乃果「そうだね。その傷をつけることが出来たのは、私か璃奈ちゃんの2人だけだよ」
鞠莉「逆から考えればいいのよ」
しずく「逆から……?」
鞠莉「モノっちーは、犯人を知らないことを認めている。つまり、矢の死体は裁判の投票先に関わって来ない」
璃奈「鞠莉さんか穂乃果さんか、その2択だと分かっているから……だよね(・v・)」
鞠莉「となれば、当てなければいけないクロは“着ぐるみの死体を殺した人物”」
鞠莉「私たちは気を失っていた以上、殺せたのは2人だけ……これじゃあやっぱり、モノっちーが犯人を知らないわけがないのよ」
219
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:32:33 ID:9utAojC.
鞠莉「傷が誰につけられたのか、それをモノっちーが知らない理由が成立するパターンはただ1つ」
鞠莉「“被害者の正体すら把握出来ていない”としか、考えられないのよ」
しずく「だ、だとしても!」
しずく「行方不明になっているのは梨子さんと花丸さんで、死体も2人分なんですよ!? それなのに、被害者の正体が分からないなんて……」
歩夢「だったら……そのどちらかは“死んでいない”のかも知れない」
しずく「……えっ?」
穂乃果「それは変じゃない? だったら、着ぐるみの死体は何だったの?」
穂乃果「まさか、作り物だなんて言わないよね?」
歩夢「その手掛かりは……きちんと、あったんだよ」
歩夢(そうだ。本人でも、それが意味するものに気づかないうちに見つけてくれていた、あの手掛かり……)
【コトダマ一覧より選択】
220
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:33:28 ID:9utAojC.
→【開いていた生物室】
歩夢「手掛かりを見つけてくれたのは……しずくちゃん、あなただよ」
しずく「私が……?」
歩夢「捜査の最中、しずくちゃんは生物室に足を運んだんだよね」
しずく「そ、そうですけど……中にあったのは、ロッカーらしき物ばかりでしたよ?」
歩夢「あの部屋は、とても寒かった筈だよ。廊下に冷たい空気が流れてくるくらいには」
しずく「確かに……中は、低温倉庫のような寒さでした」
穂乃果「別に、寒いことはおかしいなんてことないでしょ? みんながコールドスリープしていた部屋なんだからさ」
歩夢「それって……そのロッカー1つ1つには“人を入れられる容量がある”ってことだよね?」
穂乃果「……」
ダイヤ「まさか、そのロッカーって……!」
歩夢(そうだ。生物室の、本当の役割は……)
【閃きアナグラム 開始!】
び あ し ょ つ い う ん れ (ダミー有)
221
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:34:08 ID:9utAojC.
→【れいあんしつ(霊安室)】
歩夢「あの生物室は……霊安室の役割を持っていたんじゃないかな」
璃奈「霊安室って……病院で遺体を保存したりする、あれ……だよね(・v・)」
鞠莉「本当に霊安室なのかしら、モノっちー?」
モノっちー「うん、そうだネ」
鞠莉「ビンゴ♪ つまり、着ぐるみの死体の正体は、生物室から持ち出した“過去に死んだ誰か”の物だったってことよ」
ダイヤ「……だから、その死体を殺した犯人を当てなければいかないとなる、というワケですか」
歩夢「どうかな、穂乃果さん」
穂乃果「……」
穂乃果「……あっはははははははは!」
222
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:34:50 ID:9utAojC.
歩夢「……?」
鞠莉「何がおかしいのかしら」
穂乃果「生物室から死体を持ち出したぁ? そんなこと出来るわけないでしょ」
穂乃果「そもそも生物室には、鍵が掛かっていたんだよ? それなのにどうして、死体を持ち出せるっていうの?」
しずく「で、でも! 捜査の時には、現に鍵は掛かっていなかったんですよ!?」
歩夢「そうだよ。そのお陰で、死体の入れ替えに気づけ──」
モノっちー「ああ、だって……鍵を開けたのはボクだからネ」
歩夢「──っ!?」
223
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:35:35 ID:9utAojC.
歩夢「ど、どういうこと!?」
モノっちー「ぶっちゃけ言わせてもらうけどさ。着ぐるみ女が使ったトリックの全貌は、このボクには大体お見通しなんだ」
モノっちー「ところが、そいつはボクの目を盗んで……大掛かりな罠を仕組んだんだよ」
鞠莉「その罠のお陰で、あなたは犯人の特定が出来なくなった、と」
穂乃果「……」
モノっちー「でも学級裁判は開かなきゃいけないからネ。こうして、オマエらにも謎解きをさせているんだよ」
モノっちー「情報処理室の鍵も解除されていたでしょう? あれも含めて、全部ボクがやったことなんだ」
モノっちー「全ては、裁判に参加するオマエらへの公平な情報として。ついでに、身勝手な人へのやり返しとして……ネ」
穂乃果「公平な情報、ねえ。それを喋っちゃうのは本当に公平なの?」
モノっちー「うけけ……ボクを罠にかけて、オマエがいい気になってたのが悪いんだよ」
224
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:36:19 ID:9utAojC.
モノっちー「ちなみに、生物室と情報処理室のロックを解除したのは火事が起きた頃だよ」
しずく「それじゃあ……穂乃果さんは、生物室から死体を持ち出せないじゃないですか!?」
モノっちー「そう、黒幕でもなんでもないそいつには、生物室には入れなかった」
モノっちー「何なら……生物室が開いていたことも、たった今知った筈だよ」
穂乃果「……で、でも。これで、歩夢ちゃんたちの推理は振り出しに戻っちゃったね」
穂乃果「死体の入れ替えなんて、本当は起きてなかった。今までの推理は、全くの的外れなんだよ!」
穂乃果「モノっちーは犯人を分かっていない。みんなは事件の真相が分かっていない」
穂乃果「この様子なら、私の1人勝ちってことに──」
歩夢「それは……違うよ」
穂乃果「……ん?」
歩夢「やっぱり、死体の入れ替えがあったのは確かな筈なんだ」
225
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:37:06 ID:9utAojC.
ダイヤ「ですが、現に穂乃果さんは生物室に入れなかったんですよ?」
ダイヤ「生物室に入れなければ、死体を回収することなど……」
歩夢「1つだけ……例外があるんだ」
ダイヤ「例外……?」
歩夢「裁判が終わったあと、今までは全て死体が綺麗に片付いていた」
歩夢「きっと全部、生物室のロッカーに収められていたんだろうね」
歩夢「しずくちゃんは、ランプの数は30近くって言っていたから……もしかしたら、第2多目的室の壁や床に飛び散っていた血も……」
璃奈「確かに、あそこで死んじゃった人たちも、そのロッカーの中に入ってるのかも(・v・)」
歩夢「でも……1人だけ“ロッカーに入っていない可能性がある”死体があるんだ」
歩夢(その死体は──)
【怪しい人物を指名しろ!】
226
:
◆8TImjtGSKs
:2020/02/28(金) 21:37:51 ID:9utAojC.
→【中須かすみ】
歩夢「モノっちーですら回収出来なかった、唯一の死体」
歩夢「かすみちゃんだよ」
しずく「あの死体が、かすみさん……!?」
鞠莉「前回の事件で、低温倉庫のスイッチはせつ菜が破壊したんだったわね」
ダイヤ「そのせいで、かすみさんの居た部屋は誰も入れなくなっていた筈ですが……」
璃奈「そこから死体を持ち去った……って、こと(?□!)?」
歩夢「うん。死体の入れ替えがあったんだとしたら……彼女しか、居ない」
歩夢「それにかすみちゃんなら……死体の傷が腹部にあったことも、頷けるよね」
璃奈「そっか……お腹を刺されていたから……(・v・)!」
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