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歩夢「君の超高校級の心は輝いてるかい?」Part2
1
:
◆8TImjtGSKs
:2019/08/23(金) 19:36:54 ID:.D1apNcw
※ラブライブ×ダンガンロンパ 2スレ目です
※そのため死亡描写あり〼
前スレ:
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1506186240/
414
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:06:04 ID:s4cOv/2k
アユム「……あーあ。寒いなあ」
アユム「みんなが私を理解出来ないように、私もみんなを理解出来ない」
アユム「寒いよ、心が」
歩夢「あなたなんかに……言われたくない」
アユム「……ふふっ」
歩夢「な、何……?」
アユム「ところで──鞠莉さん。あなた、今のくだらないお友達ごっこに参加してなかったけど」
鞠莉「……っ」
アユム「気付いたんじゃない? 私が仕組んだ、最後の罠に……ね」
しずく「最後の、罠……?」
415
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:06:49 ID:s4cOv/2k
歩夢「そ、そうなんですか、鞠莉さん?」
鞠莉「……」
鞠莉「……ごめんなさい、歩夢。私の口からは、とても言えない」
鞠莉「こんな、こんなこと……っ!」
歩夢(鞠莉さんの顔が、青ざめている。こんなことは今まで……前回の事件ですら、なかった)
歩夢(鞠莉さんは一体、何に気付いてしまったというの?)
歩夢(パンドラの箱の底に、一体何が──)
アユム「うーん……鞠莉さんは話してくれないし、他のみんなは気付いてないようだし」
アユム「出血大サービスで教えてあげるよ」
416
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:07:34 ID:s4cOv/2k
アユム「ね。“クローンの”上原歩夢ちゃん」
歩夢「……」
歩夢「…………」
歩夢「…………え?」
417
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:09:07 ID:s4cOv/2k
アユム「理解が追い付かない? だったら、追い付くまで言ってあげるよ」
アユム「偽物の上原歩夢ちゃん」
歩夢「ちょ、ちょっと待ってよ! どういうこと!?」
しずく「おかしいですよ! 歩夢さんはクローンなんかじゃありません!」
ダイヤ「あなたの方がクローンではないのですか!?」
アユム「ところで……これは『タカマガハラ事件ファイル』の中に入れておいた、週刊誌の記事なんだけどさ」
『一連の犯行は、いずれも平日夜、または休日に行われている』
『平日昼間には決して事件が起きないことから、犯人は学生なのでは? との推測がなされている』
『タカマガハラに刃物で襲われた人物曰く、抵抗した際相手の顔に大きな傷を負わせたという』
『暗がりでよく分からなかったが、タカマガハラの目は真っ赤に染まっていた』
418
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:09:54 ID:s4cOv/2k
歩夢「……っ!?」
璃奈「顔に、傷……(?□!)」
アユム「この傷だよ」
梨子「赤い目……」
アユム「この目のことだよ」
アユム「知っての通り、通り魔殺人は、全部“上原歩夢の身体”で行われたこと」
アユム「希望隔離計画が実施されようとしたのは、通り魔殺人がみんなに気付かれてから」
アユム「流石に、言いたいことは分かるよね」
歩夢「……」
歩夢「じゃあ……私、は……」
【偽物】
【偽物】
【偽物】
正しい選択肢を選べ!
419
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:10:50 ID:s4cOv/2k
→【偽物】
歩夢「いやああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!?」
梨子「歩夢ちゃん!?」
歩夢「ち、違う……私は、本物の……超高校級の、う、ううう歌姫の、上は──」
アユム「偽物だよ。クローンの身体に、人格を移されただけのね」
アユム「歌姫の才能って、身につけた歌唱法もあるけれど、かなりの部分を喉……身体的な面に依存しているんだ」
アユム「上原歩夢が《超高校級の歌姫》であるための超高校級の喉は、私が持ってるんだよ」
ダイヤ「まさか……歩夢さんの才能が分からなかったのも……!」
アユム「あ、気付いてくれた? 実はそうなんだよ」
アユム「歌姫の才能を覚えたままだと、いつか違和感に気付いてしまうかも知れない」
アユム「このお楽しみは、最後まで取っておきたかったんだ」
アユム「そこに居る上原歩夢はただのクローンだって突き付けてあげるのを、ずーーーーっと待っていたんだよ!」
420
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:11:24 ID:s4cOv/2k
歩夢「……」
アユム「ねえ。改めてこの裁判のルールを確認しようか」
アユム「最初に言ったよね。真実を知った上で【卒業】か【留年】かを選んでもらうって」
アユム「みんなは真実を全て知ったから【卒業】か【留年】を選ぶことが出来る」
アユム「みんなが【卒業】を選べば、みんなの勝ち。1人でも【留年】を選べば、私の勝ち」
アユム「敗者に待っているのは、オシオキ……これが、ルールだったね」
アユム「ここに、少しだけルールを追加します」
アユム「みんなが敗者になっても、この学園からは出してあげる」
アユム「“【留年】を選んだ人以外は”ね」
鞠莉「……まさか!?」
アユム「普通は、ここまで来て【留年】を選ぶ人は居ない……確かにそうだよね」
アユム「でも、そこで絶望している人はどうかな?」
歩夢「……」
421
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:11:57 ID:s4cOv/2k
アユム「つまり、この投票は言い換えれば……」
アユム「“2人の上原歩夢、どちらがオシオキされるに相応しいか”」
アユム「それを決めるためのものだよ」
422
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:12:41 ID:s4cOv/2k
しずく「あ、歩夢……さん?」
歩夢「……」
璃奈「【留年】なんて、しないよね……(>_<。)?」
歩夢「……」
アユム「ふふっ……絶望してる。可愛いね」
鞠莉「私たちの命まで懸かっていれば【卒業】を選ぶ可能性がある」
鞠莉「でも、今の追加ルールなら……確実に歩夢“だけ”を殺せる」
鞠莉「あなたの狙いは最初から、歩夢を絶望させることだったのね……!」
アユム「そんなの、今更じゃない?」
歩夢「……」
423
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:13:53 ID:s4cOv/2k
【繝弱Φ繧ケ繝医ャ繝苓ュー隲悶??髢句ァ】
[|蜈ィ莨醍ャヲ>
[|蜈ィ莨醍ャヲ>
[|蜈ィ莨醍ャヲ>
鞠莉「歩夢! しっかりしなさい!」
アユム「無駄だよ、無駄」
ダイヤ「歩夢さん、彼女の話に耳を傾けてはいけません!」
アユム「そんな話はもう遅いよ」
しずく「でも歩夢さんを死なせるわけには……」
アユム「そうすると、超高校級の歌姫の身体はなくなっちゃうけどね」
梨子「歌なんて、ここを出てから幾らでも練習すればいいわ!」
アユム「前科持ちなのに?」
璃奈「あなたが勝手に殺したんでしょ(`∧´)」
アユム「歩夢ちゃんは、そうは思ってないみたいだけどね」
アユム「ねえ、歩夢ちゃん。あなたは《希望》と《絶望》……どっちを選ぶの?」
424
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:14:42 ID:s4cOv/2k
歩夢(……)
歩夢(みんなの声が、遠くに感じる)
歩夢(……こうなったのは、私のせいなんだ)
歩夢(私があんな人格を生まなければ、こんなことにはならなかったんだ)
歩夢(みんなが死ぬことはなかったんだ)
歩夢(みんながコロシアイをする必要はなかったんだ)
歩夢(私が《超高校級》を失うこともなかったんだ)
歩夢(全部……私のせいで……)
歩夢(私には……こんなの、耐えられない)
歩夢(それでも、みんなには罪を償いたい)
歩夢(私がどっちに投票しても、どのみちみんなは助かるんだ)
歩夢(だったら、私は……)
425
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:17:38 ID:s4cOv/2k
歩夢(心が沈んでいく。視界が暗くなっていく)
歩夢(このままじっとしていれば、意識も失いそうだ)
歩夢(私の中を満たしていくのは『絶望』の2文字……)
歩夢「……」
鞠莉「目を覚まして、歩夢!」
歩夢「……」
アユム「いくら叫んでも無駄だってば。彼女はもう、絶望に落ちちゃったんだからさ」
アユム「というわけで……いい加減、投票に移るよ。あんまり待ってられないし」
鞠莉「まだよ……まだ、終わらせないわ」
アユム「えっ?」
426
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:18:57 ID:s4cOv/2k
鞠莉「私たちに最後のチャンスを頂戴。これで駄目だったら、今度こそ私たちの敗北でいいわ」
アユム「何をしても変わらないと思うけど……いいよ。悪あがきくらいはさせてあげる」
ダイヤ「ですが……一体何をするつもりで?」
鞠莉「ここは学級裁判。議論が……言葉が力を持つ場所」
鞠莉「だから、説得するのよ。歩夢を」
ダイヤ「そういうことでしたら」
璃奈「……やってみる(・v・)!」
しずく「そうですね。最後は勝って、大団円で終わりたいですから」
梨子「これが最後の議論、ってことね……!」
鞠莉「歩夢が絶望してるのなら……それを壊すだけの、ありったけの希望を撃ち込んであげるわ!」
歩夢「……」
アユム「……やれるものなら、やってみなよ」
427
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:19:48 ID:s4cOv/2k
【最終議論 開始!】
[|璃奈の希望>
[|しずくの希望>
[|ダイヤの希望>
[|梨子の希望>
[|鞠莉の希望>
アユム「何もかも無駄なんだよ」
歩夢「【私が死ねば全て解決する……】」
アユム「彼女は絶望しきっているんだ」
歩夢「【私がどうなっても、みんなは帰れるんだよね……】」
アユム「私は彼女から生まれたんだよ。そのくらいは分かるんだ」
歩夢「【私が居たせいで、みんな酷い目に……】」
アユム「どっちみち、みんなは無事で帰れるんだからさ。諦めてもいいんだよ?」
歩夢「【生きていても、私には希望なんてない……】」
アユム「偽物なんかを守って、何になるの?」
歩夢「【私にはもう、何も出来ないよ……】」
アユム「この絶望は、絶対にひっくり返らない……!」
428
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:20:57 ID:s4cOv/2k
[|璃奈の希望>→【私が死ねば全て解決する……】
璃奈「希望を捨てないで(>_<。)!」
Break!
璃奈「私は、愛さんの言葉で助けられた(・v・)」
璃奈「でも……歩夢さんが謎を解いてくれなければ、その言葉を目にすることもなかった(・v・)」
璃奈「私は強くない。まだまだ感情を顔に出すのは難しいし、人前は苦手(>_<。)」
璃奈「でも、どんなに辛いことがあっても、友達と一緒なら大丈夫(>v<)」
璃奈「歩夢さんは、大切な友達だから。私だけじゃない、みんなも居る(>v<)」
璃奈「私は、友達に生きていて欲しい。これ以上、誰かを失いたくない(>_<。)」
璃奈「だから……だから(>_<。)」
璃奈「この想い、届いて(>_<。)!」
天王寺璃奈 投票:【卒業】
429
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:21:33 ID:s4cOv/2k
[|しずくの希望>→【私がどうなっても、みんなは帰れるんだよね……】
しずく「希望を失わないでください!」
Break!
しずく「成し遂げんとした志を、ただ一回の敗北によって捨ててはいけない」
しずく「私が尊敬する、シェイクスピアの言葉です」
しずく「私も大怪我で、既に普通の演劇は出来ない身体になってしまいました」
しずく「それでも、オペラ歌劇という形で演劇にしがみついていきます」
しずく「今の自分がクローンかどうかなんて関係ありません」
しずく「心が本物であれば、結果は後からついて来ます」
しずく「転んでも迷っても、その先には必ず答えが待っているんです」
しずく「だから歩夢さん……どうか、乗り越えることを諦めないでください!」
桜坂しずく 投票:【卒業】
430
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:22:14 ID:s4cOv/2k
[|ダイヤの希望>→【私が居たせいで、みんな酷い目に……】
ダイヤ「どうか希望を……!」
Break!
ダイヤ「タカマガハラが歩夢さんから生まれた存在、それは事実なのでしょう」
ダイヤ「ですが、それが何だというのですか?」
ダイヤ「私が知る上原歩夢という人間は、あのような狂った殺人鬼ではありません」
ダイヤ「ルビィが亡くなり、真っ白な雪原に取り残されたような気分になっていた私を救ってくれた人」
ダイヤ「ルビィ死の真相を解き明かし、僅かでもサファイアと姉妹の時間を作ってくれた人……それがあなたです」
ダイヤ「死んで罪を償うなどといった行為、生徒会長として認めるわけに行きません」
ダイヤ「せつ菜さんや穂乃果さん……亡くなった皆さんも、それを良しとはしないでしょう」
ダイヤ「それでもあなたが、言葉ひとつで絶望しているというのなら……」
ダイヤ「私が……いえ。私たちが、あなたの希望になってあげます!」
黒澤ダイヤ 投票:【卒業】
431
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:23:05 ID:s4cOv/2k
[|梨子の希望>→【生きていても、私には希望なんてない……】
梨子「希望を失わないで!」
Break!
梨子「才能って……怖いよね。ある意味では、それに縛られることもあるから」
梨子「確かに、その身体じゃないと上手くいかないこともあるかも知れない」
梨子「でも、クローンと言っても超高校級のクローンなのよ?」
梨子「本物と遜色なかったとしても、何もおかしくはないでしょう?」
梨子「しかも、クローン技術には他の超高校級の才能が使われているそうじゃない」
梨子「だから……信じてあげよう、超高校級を。みんなのことを」
梨子「今は弱くても、信じれば強くなれるから」
梨子「歩夢ちゃんも恐れずに……ほら!」
桜内梨子 投票:【卒業】
432
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:23:39 ID:s4cOv/2k
[|鞠莉の希望>→【私にはもう、何も出来ないよ……】
鞠莉「希望を捨てちゃダメよ!」
Break!
鞠莉「歩夢。ここに居る人たちは、みんなあなたに救われているの」
鞠莉「私だって、一度は自爆するつもりだったのを止めてもらってた」
鞠莉「真実に向き合ってくれたから、希望への道筋が明らかになった」
鞠莉「あなたは誰かを希望に出来る。だったら今度は、私たちがあなたを希望にしてみせる」
鞠莉「持てる全てを懸けて、絶望から救ってあげる」
鞠莉「だからもう一度、夢を見ましょう?」
鞠莉「まぶしい光のような……希望に満ちた夢を、ね」
鞠莉「さあ、歩夢──!」
小原鞠莉 投票:【卒業】
433
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:24:27 ID:s4cOv/2k
歩夢「……」
アユム「寒い説得は、もう終わり?」
鞠莉「……」
アユム「じゃあ、これが本当に最後だよ」
アユム「みんなの希望が絶望を打ち砕くっていうなら……」
アユム「私はその希望を、叩き潰してあげる」
アユム「みーんなまとめて、絶望を刻んであげるよ」
アユム「“敗北”っていう、一生消えない絶望をね!」
歩夢「……」
434
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:26:10 ID:s4cOv/2k
【理論武装 開始!】
アユム「そこに希望なんてない」
アユム「希望なんて、あなたには無意味」
アユム「希望を信じても、待っているのは絶望ばっかり」
アユム「私が死ねば、あなたの希望はなくなるんだよ?」
アユム「残るのは絶望だけ」
アユム「あなたにそんな選択肢は選べない」
アユム「あなたは希望に苦しめられるんだ」
アユム「諦めて絶望に堕ちてしまえばいいんだよ」
アユム「……あれ?」
アユム「どうして抵抗するの? 何も出来やしないのに」
アユム「【出来っこない……偽物のあなたには、何も出来っこない……!】」
△:は
□:よッ! ○:違う
×:それ
435
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:26:47 ID:s4cOv/2k
→×△〇□
歩夢「それは違うよッ!」
Break!!!
436
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:27:42 ID:s4cOv/2k
歩夢「きっと……苦難はいっぱいあるだろうね」
歩夢「才能もないし、犯してない罪に苦しめられるんだろうね」
歩夢「でも……決めたよ。私は逃げない」
歩夢「例え私の身体が偽物だとしても、この心は本物なんだ」
歩夢「私は、コツコツ真面目にやっていくのが取り柄の、ちょっと歌うことが好きな人だった」
歩夢「だったら……一歩ずつ、歩いて行く。夢に立ち向かっていく」
歩夢「それに、私は1人じゃない。みんなが支えてくれるなら、私は何度だって立ち上がる」
歩夢「私は……みんなの希望として、生きていくよ!」
アユム「なっ……!?」
437
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:28:15 ID:s4cOv/2k
しずく「歩夢さん……!」
璃奈「よかった……(>v<)」
ダイヤ「説得に応じてくれて、感謝しますわ」
歩夢「みんな、ごめん。心配かけちゃったね」
梨子「一時はどうなることかと思ったわ……」
鞠莉「あら。説得が通じないなんてことはハナから考えてなかったけど?」
歩夢「あ、あはは……」
歩夢(そうだ。私には、大切な仲間がいる)
歩夢(みんなのお陰で、私は生きている)
歩夢(絶望に立ち向かう選択肢を、選べるんだ)
上原歩夢 投票:【卒業】
438
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:28:51 ID:s4cOv/2k
アユム「う、嘘……」
鞠莉「どうやらアテが外れたようね、タカマガハラ」
しずく「そうです! これで全員【卒業】を選びました!」
璃奈「私たちの、勝ち(・v・)」
梨子「正真正銘……これで、コロシアイは終わったのね」
ダイヤ「ええ。黒幕の敗北をもって……」
アユム「……」
アユム「あーあ……負けちゃった」
学 級 裁 判
閉 廷
439
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:29:27 ID:s4cOv/2k
アユム「まさか、本当に説得に応じるなんてね……」
アユム「でも本当に良かったの? あなたはただの一般人……それも前科者になるんだよ?」
歩夢「……正直、今でも怖いよ。でも、みんなが居るから」
アユム「友情、か……。そんなものに私は負けちゃったんだ」
しずく「ところで……歩夢さんの身体を返してもらうわけにはいかないんでしょうか?」
アユム「それはお断りするよ。私の存在を消そうとしたみんなへの、せめてもの仕返しだからね」
歩夢「……」
アユム「じゃあこれは、そんな無鉄砲な人たちに送る最後のプレゼントだよ」
歩夢(そう言って……彼女は、私に向かって何かを放り投げた)
440
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:30:11 ID:s4cOv/2k
歩夢「これって……スイッチ?」
アユム「図書室の本棚を調べてみて。みんなをここに運び込んだ潜水艦の格納庫に繋がってるから」
鞠莉「……本当に潜水艦で運び込まれたのね、私たち」
アユム「さて。敗者は大人しく去るとするよ」
アユム「これ以上、みんなのお友達ごっこに付き合うつもりもないし……」
アユム「この身体ごと、死んであげる。止めても無駄だからね」
アユム「それじゃあ、張り切って参りましょう」
アユム「最後のオシオキターーーーイム!」
441
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:31:21 ID:s4cOv/2k
CONGRATULATION!
タカマガハラさんのはいぼくがけっていしました。
おしおきをかいしします。
442
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:32:05 ID:s4cOv/2k
敗北を喫した黒幕は、自らの足でどこかの空間へと歩いて来ました。
彼女の目の前にあるのは、階段。
その上に用意されたステージにあるのは……ギロチンのようです。
〈死刑〉
《超高校級の殺人鬼 タカマガハラ処刑執行》
443
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:32:49 ID:s4cOv/2k
1段1段、タカマガハラは階段を上っていきます。
そんな彼女に向かって、石が投げられます。
石を投げている人形は……いずれも、過去に殺してきた人たちを模していました。
壇上では、モノっちーが判決文のようなものを手にしています。
モノっちーに促されるまま、タカマガハラは断頭台に頭をセットしました。
何か言葉が発せられることもなく、ただ彼女は笑ったまま。
判決を読み終えたモノッチーが合図をすると、刃を支えていた紐が切られ──
《超高校級の歌姫》が持っていた喉を道連れに、タカマガハラの刑が執行されました。
判決はもちろん『死刑』──。
444
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:33:28 ID:s4cOv/2k
Chapter6 END
https://i.imgur.com/AZi4bpl.png
445
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:34:20 ID:s4cOv/2k
…………。
…………。
…………。
鞠莉「──みんな、準備はいいかしら」
璃奈「大丈夫(>v<)」
梨子「潜水艦に乗るなんて、一生ないでしょうね」
しずく「しかも、なんだか想像していた潜水艦と違います」
ダイヤ「おおかた観光用も兼ねてなのでしょうが……どれだけの資産があればここまで……」
鞠莉「まあまあ。その辺の話は、帰ってからにしましょう」
歩夢(図書室の本棚を動かして現れた隠し扉と通路)
歩夢(そこを抜けた先にあった潜水艦……に、私たちは乗り込んでいた)
歩夢(ちなみに、操縦席に座っているのは鞠莉さんだ)
446
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:35:03 ID:s4cOv/2k
璃奈「ところで……潜水艦って、免許は必要(・v・)?」
鞠莉「大丈夫よ。目的地を入力したらオートで動いてくれるみたいだし」
鞠莉「既に目的地は入力したから、あとは海の中の景色でも楽しみましょう」
梨子「楽しみましょう、って言われても……」
「「……」」
歩夢(静まり返る艦内。景色を楽しむという気分には……あまりなれない)
歩夢「本当に……色んなことがあったね」
しずく「……そうですね」
ダイヤ「課題は沢山ありますわ。歩夢さんに対して、法や世間がどういった目を向けてくるか……」
梨子「そうよね。日常に戻るってことは、周りの目にも晒されるわけだし……」
歩夢「でも……どうなっても、私はこの選択を間違ってるとは思わないよ。だって……」
璃奈「みんなが居るから、でしょ(・v・)?」
歩夢「……ふふっ♪」
447
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:35:33 ID:s4cOv/2k
鞠莉「ま、その辺の話は一旦後回しにして……そろそろ行きましょうか」
璃奈「……そうだね(・v・)」
ダイヤ「帰りましょう……地上へ」
歩夢(そして、私たちを乗せた潜水艦は動き始める)
歩夢(これからどうなるのかは、何も分からない)
歩夢(私が失った超高校級は、どうやって取り戻していけばいいのだろう)
歩夢(私に刻まれた罪は、どうやって償っていけばいいだろう)
歩夢(私たちが巻き込まれた事件は、どうやって扱われるのだろうか)
歩夢(きっと何もかも、虹の根本を探すくらい手探りで、不安定)
歩夢(でも……どうなるかは、きっと私たち次第)
448
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:36:11 ID:s4cOv/2k
歩夢(だったら……私は生きていく)
歩夢(みんなと共に、一歩ずつ前へ進んでいく)
歩夢(私の希望は。私の夢は……始まったばかり)
449
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:37:06 ID:s4cOv/2k
EPILOGUE
私の超高校級の夢は、輝いてる。
END
450
:
◆8TImjtGSKs
:2020/06/10(水) 22:37:57 ID:s4cOv/2k
以上をもって、スクスタロンパ……もとい
歩夢「君の超高校級の心は輝いてるかい?」は完結となります。
およそ2年と9カ月の間、ありがとうございました。
……気が向いた頃に、3年弱の間に公式情報でブレの生じた呼称や誤字等を直した修正版をどこかに投稿するかも知れません。
その時はまたよろしくお願いします。
ラブライブ!シリーズ、ダンガンロンパシリーズ、一部画像作成に協力してくれた友人、
そして読んでくださった全ての読者に、精一杯の感謝を。
主な過去作:
梨子「5年目の悲劇」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495992464/
果南「“G”線上のシンデレラ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504616067/
451
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/11(木) 00:09:52 ID:dntFMmto
ついに完結か、お疲れさまでした
歩夢をみんなで論破するシーン熱くてよかった
452
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/11(木) 13:04:39 ID:UoectidE
面白かったよ乙
そうか3年弱もやってたんだ…なんか寂しくなるな
453
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/11(木) 21:33:58 ID:W.L7bE8g
お疲れ様! ダンガンロンパらしさもラブライブらしさも備わった良い作品だった!
454
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/11(木) 21:47:10 ID:rMdwp6fY
未完だけどっておすすめされてたやつを読みに来たらちょうど完結したところだったとは…
引き込まれて2スレ分一気読みしてしまったよ
大作乙です
455
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/06/16(火) 09:14:43 ID:eWV0VIaY
昨日の夜まとめサイトで読み始めて、面白くて手が止まらなくて徹夜して最後まで読んでしまってそのまま興奮覚めやらずここまで来ちまったよ。
ラ!シリーズもダンロンも好きだけど、要所要所原作へのリスペクトが深いなと感心もしたし、「このキャラはあのキャラポジションかな?」とかうっすら思い浮かべながら読み進め始めたらオリジナルのトリックとかバンバンかまされてて度肝抜かれた。よくあんな緻密に思いつくな…。
地図とかも凝ってて、自分で推理するの楽しかったわ。
なんか徹夜テンションで変な長文になったけど、それくらい楽しませて頂きました感謝!お疲れ様でした。
456
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/11/29(日) 11:11:42 ID:.xoDjK46
パロディ系のssなのにオリジナリティに溢れてて読み応えがありました。すごく面白かったです。
457
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/01/24(日) 20:30:13 ID:JIlcadHE
既視感ある展開が多く結局やってることはダンロン1、2、V3の組み合わせ
正直期待外れだったわ
458
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/06/04(金) 12:26:22 ID:LxTWNAc2
μ’sメンバー殺し合い当時のお話も是非・・・(無茶ぶり?)
穂乃果ちゃんがああなってしまった経緯が知りたい。
459
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460
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/06/28(月) 04:51:50 ID:zKOejVak
歩夢の失った記憶があなたちゃん(侑ちゃん)のストーカーで犯罪者みたいな予想はしてたけど、書かれた時期的に出てくる前なのか
しかも似たようでもっと面白い設定出されて驚いた
もうちょい後日談か、逆に人を選ぶだろうけど仮想空間の更生システムとかスクールアイドルのドラマとかみたいなハッピーエンドが見たかったな
461
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/06/28(月) 11:32:32 ID:rKNSHfxY
このスレhtml化しないの?
462
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2022/03/01(火) 04:27:36 ID:J.banIVQ
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
463
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2024/09/15(日) 20:41:33 ID:BfkAGIGk
今更だけど読んだ、面白かった
キャラのポジションとかは歴代作品のオマージュが多かった分、誰の要素がどこで回収されるか、どこの章でどんな風なことが起こるかとか楽しみに読んでたし
ラストの歩夢を全員で説得するシーンは1の苗木と皆の対比って感じで良かったし
穂乃果と千歌、花陽と曜についても2で起こり得たバッドエンドが実現したのに近しい感じで良かったし
各章とも本編でありがちなことをよく出してるのが愛を感じた
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