したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

善子「猫の恩返し」

17 ◆XksB4AwhxU:2019/04/24(水) 12:56:01 ID:VmS9V0jI
「どうしたらいいんだろうね」

いつもふざけてばかりだけど優しくて思いやりの深い善子の笑顔が脳裏から離れず、一雫、ルビィの手の甲に堕ち砕け散る。

「ルビィちゃん.......」

きっと「帰り道一緒に行ってあげれば良かった」と後悔してるのかな──花丸はそうルビィをそっと抱きしめ、啜り泣くのを堪える肩の震えに頬を濡らした。だからこそ、次の休み時間にルビィを連れて3年の教室へと急いだ。

これから起こす行動はきっと怒られるであろう──そう覚悟していたけれど、

「.......本来なら授業はきちんと受け、善子さんのことは親御さんに任せないといけません。私達が介入出来ることではありませんから。ですが」

「理事長から特別な許可がおりましたので──善子さんのこと頼みましたわよ」

人目につくのは──と移動した生徒会室でダイヤは2人に大切な仲間を託した。学校を途中で抜ける花丸とルビィを許してくれて。
厳しくもあり優しくもあるダイヤの眼差しは温かく、またAqours全員の笑顔を願うようで。

「お姉ちゃん.......ありがとう」

「ただし、暗くなる前に帰ってくるのですよ?花丸さんもね」

「はい.......!」

きっとダイヤも歯痒いに違いない。
メンバーを、Aqoursをとても大切に想ってるのだから。それでも力強い笑顔で送り届けてくれる優しさが胸に響く。

帰って来れる場所が、待ってくれてる人がいるから──必ず迎えに行くからもうちょっと待っててね、善子ちゃん。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板