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ロゼッタ「マリオカートに参戦…ですね、是非!」

1Mii:2019/03/31(日) 10:37:38 ID:iLEqj1bw
このスレは

 ロゼッタ「マリオカートに参戦…ですか?」

を前スレとする続編となります。
前スレをご覧になられていない方はそちらを先にどうぞ。

遅い進行のスレですが引き続き頑張っていきたいと思います。
よろしくお願いします。





パルテナ「そのほか、いくつか注意点があります。

     ・スレ主のスマブラfor経験は、CPU(Lv.9)とのタイマンで
      勝ち越せない程度の実力しかありません。
      戦闘描写に過度な期待をすると酷いことになります。
      むしろ、『うわあ、この描写ニワカだな』と粗探しするくらいの気持ちで
      読むようにしてください(最重要)。

     ・前スレ同様、いろいろとパロデイ、メタ発言が散りばめられています。
      キャラが自分たちの背景情報を活用する…みたいなご都合主義は
      白ける方もいらっしゃると思います。そんな時は…
      別のスレに移って、このスレのことは忘れましょう。
      
     パルテナお姉さんとのお約束ですよ♪うふふふふ」

188Mii:2019/09/10(火) 06:05:57 ID:.pV0z6vc


――キノコ城の一画は、異様な光景に包まれていた。
――モクモクと、黒煙が無情にも立ち上る。


――構造物があちこち崩れ、モニュメントが原型を留めず消し飛んでおり…
――まるで、戦争が、あったかのよう。



――ロゼッタの後ろ姿が、見えた。
――一刻も早く駆け付けたいと、走る、走る。



――酷いくらい血まみれで這いつくばって、なおも手を伸ばしてもがく彼女の姿があった。


――手を向ける先には、立ちすくむことしかできていない、ゼルダとヒルダ。
――彼女たちも、ロゼッタ同様…満身創痍であることが見て取れる。
――位置関係からして、ロゼッタを…庇った?

189Mii:2019/09/10(火) 06:08:17 ID:.pV0z6vc
――そして。

ピーチ「…なに、あれ」ゾッ

リンク「…ブラック、ホール?いや違う、時空の…ハザマ?」

直径30メートルはあろうかという、光と闇が混ぜこぜになった謎の円盤が…
ごうごうと重低音を立てて鈍く回転しながら、こちらに面を向けている。
力なく立ちすくむ2人との距離は――





たったの、1メートルくらいしか残されていなかった。





じり、じりと吸い込まれていく。

ヒルダ「―――――――」

ゼルダ「…こん、なのに。負けてやるもの、ですか。
    …ヒルダっ!死にたくなかったら足掻きなさい!早く!」

激しい陰圧に、対抗し続けていたらしいゼルダ。
しかし、離れること、叶わない。動かないよう踏ん張ることすら、限界が来たみたい。
踏ん張る足元が震え、摩擦の跡を激しく残しつつ――ずる、ずると下がっていく。

190Mii:2019/09/10(火) 06:11:30 ID:.pV0z6vc
ロゼッタ「ああっ!マリオ、ピーチ姫っ!お二方を…どうかお二方を、
     助けてあげてくださいっ!私ではどうすることもっ!!」ポロポロ

ロゼッタがこちらにようやく気づき、必死の訴えを行う。
声を張り上げることすら、辛くてたまらないはずなのに。

ピーチ「…っ!よし、後は任せてロゼッタ!
    マリオにリンク、無責任で悪いけど分析なしに突っ込んで!
    回復は私がなんとかしてみせる!」

マリオ「了解っ!」

リンク「任せろ!」ザッ!







――そして、絶望的に、救出には時間が足りなかった。

191Mii:2019/09/10(火) 06:15:06 ID:.pV0z6vc
「――あ」

その放心の声は、一体誰の声だっただろうか。



ヒルダの体が。
そして、間もなく、ヒルダを必死に引っ張ろうとしていた、ゼルダの体が。
吸引に、とうとう捉えられた。

ヒルダ「…い、や。死にたく、な――」ウツロ

ゼルダ「…なんとか、生き永らえてみせます、か――」ギリッ

2人の体が、円盤の中に、消えていく。
体が、光の粒になって、溶けて、いく。

ものの3秒で、完全に――消え去った。

カッと、一瞬だけ、一際眩しく光り輝いたかと思うと…
謎の回転体は――緩やかに動きを遅くしていき…
ぴしり、と音を立てたと同時にひび割れ。ぱりんと、割れた。

そこに、ゼルダとヒルダの姿は…残って、いない。



ロゼッタ「嫌あああああああああああああああぁぁっ!!!!」

192Mii:2019/09/10(火) 06:18:14 ID:.pV0z6vc
病室は、あまりにも重苦しい空気が立ち込めている。

ロゼッタの治療そのものは割とすぐに終わったものの、
彼女はただひたすら泣くばかりで。己の無力さを呪う言葉を吐くばかりで。
誰も、声をかけることができない。そんなこと、おいそれと、できようがない。

むらびとが、あまりにも不安だったのか、私のドレスをクイクイっと引っ張った。

ルキナが、自分の境遇に重ねてしまったのか、既に涙目になっている。

なんとか慰めてあげてほしい、ということらしい。…わかってる、わかってる、けど…。



ロゼッタ「わ、私が…もっと強ければっ!こんなことには、ならなかった、のに…!!」ポロポロ



――私は、この王国のトップ。今回の大会の、主催者。
――感情のまま、立ち往生してはいられない。必要なのは客観的な即断力。

――城の一画の修復作業は絶賛開始中。ただ、大会中の完了は絶望的。
――事態の収拾に向けて、今ここにいるロゼッタ警護役以外の選手たちは…
   すでにグループに分けてパトロールに向かわせた。



――未だ、ゼルダとヒルダは、見つからない。
――それでも、やらなければならないことは、あるらしい。


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