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【ガヴドロSS】サターニャ「ソードアート・オンライン?」
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:47:29 ID:DSaBROtU
『左様でございます。どうぞ、お納め下さい』
『Bloody Angel』
ガヴリール「サンキュー!そんじゃ、もう用はないから帰るわ!」
ラフィエル「またどこかでお会いしましょう♪」
『拙者も此にて失礼仕る』
ガヴリール「ふぅ、ようやく1つ目のアイテムゲットだな」
ラフィエル「ですね♪」
ガヴリール「他のお宝もこんなに骨が折れるイベントばかりなのかな…」
ラフィエル「どうなんでしょう。先が思いやられます…」
ガヴリール「悪魔チームもそろそろいいアイテム手に入れてる頃だろう」
ラフィエル「ガヴちゃん、天使の意地もありますし負けられないですよ?」
ガヴリール「だな。よし、それならまたブラブラしながら宝を探しますか!」
ラフィエル「はい♪」
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73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:49:43 ID:DSaBROtU
〜第16層主街区 ブランシュ〜 ニンギョウノマチ
サターニャ「ないわね…」
ヴィーネ「ないね…」
『どうしんしょ…』
ヴィーネ「ねえ、お粧由ちゃん。心当たりはないのかな?」
『心当たり…。1つだけありんす』
ヴィーネ「教えてくれる?」
『はい…。実は姫君方に無礼を働く数刻前、わっちは道に迷っていんした』
サターニャ「道に? ここに来たのは最近ってこと?」
『そうではありんせん。いつなる時も新造のお喜美と一緒でありんしたから。でありんすが、1人で外を行くのは初めてで…』
ヴィーネ「そっか…。それで迷ってしまったのね」
サターニャ「でもそこからかんざし、だっけ? それをなくす説明はつかないわよ」
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:50:38 ID:DSaBROtU
『わっちは何分不器用でありんす故、花魁様から見合う簪を頼まれたんす』
サターニャ「ふむふむ」
『迷った末、品を選んで金子を払ったことは覚えていんす…。そして釣り銭はなかったのでそのまま店を後にしんした」
ヴィーネ「そうなんだ……、あれ?」
サターニャ「……あんた、買った簪は受け取ったの?」
『……えっ?』
ヴィーネ「お粧由ちゃんの話だと、お金を払った後に簪を受け取っていないような気がするんだけど…」
『もしやわっちは貰ってきてない…?』
サターニャ「馬鹿じゃないの!? お金だけ払って何で目的の物を忘れるのよ!」
『お、おゆるしなんし…』
ヴィーネ「こんなに小さい子に馬鹿とか言わないの。サターニャだって商品受け取らずに外出たことあるでしょ?」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:51:18 ID:DSaBROtU
サターニャ「言われてみればたしかに、先週もプレイヤーのフリマでそんなことがあったような…」
ヴィーネ「ゲームの中でもあるのね…。いつかこの世界で詐欺にあっても知らないわよ」
サターニャ「あ、あの時はたまたま忘れただけよ! そもそも相手もアイテムストレージ開けなんて言ってこなかったし!」
ヴィーネ「もう、しっかりしてよね…」
サターニャ「とにかく! そのお店に置いて来たと分かったのはラッキーね! すぐ向かいましょう」
ヴィーネ「お粧由ちゃん、そのお店に案内してくれる?」
『わかりんした!』
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:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:52:38 ID:DSaBROtU
『姫君方、着きんした! ここでありんす!』
サターニャ「小間物屋、むらさきせん? へぇ、色んなものが売ってるわね」
『し・せ・ん、でありんす!』
サターニャ「あっ、紫せんね」
ヴィーネ「まあ難しいから間違えるわよね。仕方ないわよ」
『仕方ありんせん』
サターニャ「……なんか馬鹿にされてる気がするわね」
ヴィーネ「そんなことないわよ』
『そんなことないんす』
サターニャ「それならいいけど…。さて、それじゃこんなとこに突っ立ってないで中に入っちゃいましょ」
ヴィーネ「そうね」
『ごめんくんなまし! わっち、朝霧様の禿でありんす!』
サターニャ「朝霧様?」
ヴィーネ「どうやら人の名前っぽいけど…」
『ちょっと待てぃ、今行かぁ!』
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:53:47 ID:DSaBROtU
サターニャ「あ、誰かいるっぽいわね」
『よかった…』
ヴィーネ「それにしても流石江戸ね、凄い話し方だわ…」
『へいらっしゃい! お、誰かと思えばおめぇ、高尾太夫んとこの童じゃねぇか! えれぇ顔してどぉした?』
『実はさっき買ったばかりの簪を忘れたので取りに来んしたんでありんす! どこにありんしょ?』
サターニャ「そういえばどこにもないわね」
『簪? それはおめぇ、さっき買ったこの簪のことけぇ!』
『そうでありんす!』
『それならおめぇが持っていかねぇから売りモンにしたに決まってらぁ!』
ヴィーネ「えっ?」
サターニャ「ちょっと! なんでこの子が買ったものをまた売ってるのよ! 寄越しなさい!」
『そうでありんすぇ! 渡しておくんなまし!』
『べらぼうめぇ! この簪はオイラのでぃ! この童が買った証拠がどこにあらぁ!』
サターニャ「うぐっ…! そう言われると…」
『本当に買ったでありんすぇ…』
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:55:00 ID:DSaBROtU
『てやんでぃ! もう一度買いたいなら金貨1両出しやがれぃ!』
『そんな金子持っていんせん…』
サターニャ「ヴィネット、どうしたらいいのよ…」
ヴィーネ「大丈夫よ。証拠ならあるもの」
『なんでぃ小娘! 証拠があるんかぃ!』
ヴィーネ「えぇ。あなたが話したこと、それが証拠よ」
サターニャ「話したこと?」
ヴィーネ「あなたさっき、お粧由ちゃんが買ったって自分で言ったわよね?」
サターニャ「言われてみたら確かに…。あんたひどいじゃない! こんな小さな子からお金騙し取ろうとするなんて!」
ヴィーネ「そうよ。あなたの嘘はもうわかってるんだから、早くその簪を渡して」
『なんでぃ、オイラの口が悪さを仕出かしたって訳かい。仕方があるめぇ…。今日の所は渡してやっからもう帰んな!』
『まことでありんすか! ありがとうございんす!』
ヴィーネ「ふぅ、なんとか取り返せたわね。行こっか、お粧由ちゃん」
サターニャ「こんな店二度と来ないわよ! フンっだ!」
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:55:51 ID:DSaBROtU
『姫君方! 此度はまことに、まことにありがとうございんした!』
ヴィーネ「当然のことをしたまでよ。別に大したことしてないわ」
サターニャ「そうよ。これからは1人で街を歩く時は詐欺に気を付けた方がいいわ!」
『そうしんす!』
ヴィーネ「さてと、それじゃこれで一件落着ということで、お粧由ちゃんは花魁様の所に戻るのかな?」
『そうでありんす!』
サターニャ「気を付けて帰るのよ」
『でありんすがその前に、姫君方に此方の反物を授けんす!』
『鴇色の反物』
ヴィーネ「やった! 見てサターニャ、アイテムよ!」
サターニャ「ようやくって感じね。でも私は貰えてないけど、それって…」
ヴィーネ「活躍度とか関係あるのかな?」
サターニャ「酷くない!? 私だって活躍したわ! あれ? しなかったかしら…」
ヴィーネ「まあまあまだ1つ目だから」
サターニャ「それもそうね…」
80
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/07(木) 20:56:35 ID:DSaBROtU
『では姫君方!わっちはこれにて失礼致しんす!』
ヴィーネ「そっか、クエスト? が終わったから帰るのよね。気を付けてね」
サターニャ「今度会う時は、この大悪魔様のこともちゃんと評価してくれると助かるわ!」
ヴィーネ「何言ってるのよ…」
『ほんにありがとうございんした! それでは、おさればえ!』
サターニャ「お、おさればえ…?」
ヴィーネ「行っちゃった…。またね、って意味なのかな」
サターニャ「そうかもしれないわね。それにしてもこれで1つ目…」
ヴィーネ「想像以上に大変よね」
サターニャ「どの報酬もこんな感じなのかしら…。もっと楽に回収できるとばかり思っていたのに…」
ヴィーネ「私もよ。でも泣き言も言ってられないわ。早速だけど次を探しましょう」
サターニャ「そうね。レアアイテムは限られているもの、絶対に私たちの物にするわよ!」
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