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モバP「雪美さんといっしょ」
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あと、割となんでもありです
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モバP「雪美はお手玉が上手だな。実に器用だ」
雪美「……ん」ポンッ ポンッ ポンッ
モバP「自分はどうも上手くできない。特に高さ調整?」
雪美「……?」ポンッ ポンッ ポンッ
モバP「球技もあまり得意じゃないんだよな。テニスのサーブが長らく上手く出来なかった」
雪美「……あっ」ポトッ ポトッ ポトッ
モバP「空間認識能力とかも関係しているのかなあ。それにしても実に良いテンポを刻んでいて見惚れるな」
雪美「……もう……止めてる……」
モバP「おっと、残像が見えていたぜ」
雪美「……お手玉は……芳乃に……教えてもらった……」
モバP「芳乃は伝承遊びはお手の物のようだからな」
モバP「何事も練習によってある程度は上達するものだと思うが、上手い人にはそう敵わない」
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モバP「昔の遊びとは違うが、意外にフラフープが上手い人っているよな」
雪美「……法子……?」
モバP「意外、は失礼か。法子の場合はリング状の物に愛されているというか愛しているというか」
雪美「……ドーナツの……ちからって……すごい……」
モバP「それでフラフープもな、上手くできないんだ。回らずにすぐ落ちてしまう」
モバP「まず男性がフラフープで腰を振っているのをあまり見ないな。元が女性向きなのかな?」
モバP「……」
雪美「……」
モバP「ちひろさんはフラフープとか出来ます? シャンティみたいにセクシーに」
ちひろ「シャンティみたいな腰振りじゃフラフープ回らない気がするんですけど」
ちひろ「私ですか? 以前やった時は出来ませんでしたね」
ちひろ「逆にプロデューサーさんは何だったら得意なんですか?」
モバP「んー……因数分解?」 ナンジャソリャ
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晶葉「できたぞ、ドリームキャスト(仮)だ」
モバP「おおー! これ、どうやって使うんだ?」
晶葉「この装置が起動中、自分が他人の夢の中に登場すると、一回につき500円」
晶葉「何とギャラが振り込まれるんだ!」
ちひろ「なにそれすごい」
モバP「相変わらず池袋博士の技術は凄いなぁ」
晶葉「そうか? もっと褒めてくれても良いんだぞ? ん? ん?」
モバP「褒めてやるさ。いくらでもな」
モバP「ただしその前に、雪美が分身できるようになったのは君の仕業?」
「……P」 「……ふふふ」 「……っ」 「……ねむい」 「……うう」 「……!」 「……♪」
ちひろ「うわあ……」
晶葉「正直すまなかった」
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モバP「晶葉の発明した才能開花マシンとやらで雪美が遊んだ結果」
あやめ「結果――?」
モバP「雪美が分身できるようになっちまった!」
雪美「……影分身の……術」 「……ふしぎ」 「……うん」 「……変な顔」
「……Pも分身……しよ」 「……それいい……!」 「……え……できない……?」
モバP「ごめん。面白いけど収集つかないから収納してもらって良いかな?」
雪美「……マーモリー……シューノー……」スッ
雪美「……できた」
モバP「タンスかな?」
あやめ「羨ましいです! P殿、あやめもリアル分身しとうございます!」ユサユサ
モバP「そうは言っても晶葉いわく、想定外のことらしいぞ? 謎の適性があったとしか」
モバP「代わりにあやめはほら、隠れ身の術が使えるじゃないか。電柱とかに」
モバP「これで”殿中でござる”とでも言えば流行語間違いなしだぞ」 ウルサイデス!
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モバP「雪美の良さの一つは”いじらしさ”だとファンは言う」
雪美×7「……」ジーッ
モバP「それに反して素の雪美は自己主張が激しくなってきた気がする」
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清良『P教授の総回診です』
雪美
雪美 モバP 雪美 ザッザッザッザッ
雪美
奈緒『あれがインペリアルクロスか』
加蓮『斬新な並びだね』
――
モバP「この前もこんなことがあったしなあ」
ちひろ「どんなシチュエーションだ」
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雪美「すぅ……すぅ……」
朝目が覚めると、雪美が俺の布団の中に潜り込んでいた。
何故か全裸でな。俺が寝てから入ってきたんだろうが、まあギョッとしたね。
とりあえず俺は寝巻の上を脱いで雪美に着せ、朝食を作りに台所に出た。
別の雪美「……起きたのね……ふん」
モバP「おう……おはようさん」
雪美は最大で六人、自分の分身を作ることができる。
人懐こいキュート、元気なパッション、賢いクール、ツンデレなホワイト、臆病なロスト、危険なアウト。
今、目の前に居るのは、銀髪のホワイトだ。
ホワイト雪美「……今……あなたの好きな……玉子焼き……作ったところ……」
モバP「どれどれ?」パクッ
ホワイト「こら……! つまみ食い……ダメっ」ピシッ
モバP「切れ端だったから良いかなと……悪かった。そう怖い顔をするな」
ホワイト「……ふん」
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今は実験的に雪美の分身の内、例外側の三人を自宅で預かって様子を見ているところだ。
分身を元に戻す時には情報の集合処理が行われる。
フィードバックの誤差が大きいほどオリジナルが混乱するので、気を付けないといけない。
ちなみにキュートはちひろさんに、パッションは芳乃に、クールは千秋に預かってもらっている。
モバP?「君は……素直じゃ……ない……ふふっ」
ホワイト「……何?」
俺の口を勝手に動かして、雪美の一人が喋る。
彼女はアウト。某ネメシスや忍野忍のように人の体に憑依ができる。
アウト雪美(……あなたも……”私”に……手を出さない、から……)
モバP(手を出しちゃいかんでしょ)
今は思考も共有状態なので俺の考えていることが筒抜けになる。
一方、アウトが深い所で何を考えているのか、俺には読み取ることができない。
アウト(……起こしに……行かない……の? もう一人の……かわいそうな……私を……)
モバP「あ、最後のお寝坊さんも起こしてくるよ」
ホワイト「そう……」
しかし身近なだけでも雪美が三人も同時に存在しているとか天国である。
本物の嫁艦隊デッキを拝めるなんて夢のようだ。
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モバP「雪美、起きろ。朝ごはんだぞー」
ロスト雪美「ん……? うあ……P……?」
モバP「そうだ。あなたのPさんですよ」
ロスト「……だっこ」(つ゚-゚)つ
ロストは他の雪美より甘えんぼうだ。
神経質で内向的な割には物理的な距離が近く、よく俺に抱き着く。
思えばそれぞれの雪美が元の雪美の成分を少しずつ受け継いでいるのかもしれない。
モバP「どーら、どっこいしょ! っと」
ロスト「……わーい……」
ホワイト「……どっこいしょは……おじさんくさい……」
アウト(……どっこいしょは……おじさんくさい……)
モバP「何だよ! あ、何でもないよ雪美」
ロスト「……うん……」ダキッ
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彼女たちには如何わしいことはしていない。敢えて言うなら番号確認だ。
オリジナル以外の雪美の体にはそれぞれ番号が振ってある。
右の肩口に1ならクール、臍の左に2ならキュート、左胸に3ならパッション。
ロスト「……Pの温度……快適……」スリスリ
俺の上着に隠れた背中の右肩甲骨に4ならロスト。
アウト(……いやらしいこと……考えてる……?)
右の太腿にXならアウト。
ホワイト「……少しは……手伝いなさい……ばか……」
ホワイトには番号がないが、彼女は銀髪なので見分けられる。
――
モバP「そんな雪美さんに囲まれた生活がしてみたい」
ちひろ「できたとしてもさせねえよ」
雪美「P……分身に……そこまでは……できない……」
ちひろ「まあ分身できるだけでもおかしいですけど」
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モバP「六月は学校のプール掃除の季節ですね」
ちひろ「何ですかそのとても限定的な季節感は」
雪美「……一年に……一回だけ……」
モバP「そうなんだよ。毎夏プールの授業はたくさんあるが、まとまった掃除は一度しかない!」
モバP「教室・校舎なんかは毎日掃除するから印象に残りにくいが、特別行事は数が少ないからぼんやりとでも残るものだ」
雪美「……Pの……思い出は……どんなの……?」
モバP「それこそぼんやりとだが、みんなで水着の上に体操服・シャツなど着まして」
モバP「水を張っていないプールに下りてびしょ濡れになりながらブラシでチャンバラしたり滑ったり」
ちひろ「そこは真面目に掃除しろ」
雪美「……楽しそう」
モバP「そして女子たちの水着姿が印象的だったなあ。うちの学校では授業だと男女別だったから」
雪美「……P……プール……行こう……。……その印象は……上書き……する」
ちひろ「さて、仕事しますか(現実逃避)」
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今日はここまで
甘さは此処に置いて行け
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モバP「アイドルにはいろいろなユニット活動がある」
モバP「一人がある時はA、ある時はBを掛け持つなんてことも珍しくない」
雪美「……みんなと……いっしょ……楽しい……」
モバP「合同イベント以上に他の子と交流もできて、良い経験になっているだろうな」
モバP「でも複数のグループに籍を置いていると混乱したりしないかい?」
雪美「……そんなことは……ない……」
モバP「平気そうだな。俺は考えすぎなのか、よくこんがらがる」
モバP「学校で部活動(クラブ活動)、委員会、選択授業、掃除当番、給食当番、日直などいろいろな役割を当てられ、それが時に都合まで絡み合う」
雪美「ん……よく考えると……多い……」
モバP「当時の自分はこんなのをよくやり過ごしていたなと」
雪美「……そのおかげで……今のPが……あるのかも……」 ナルホドナァ!
ちひろ「やり過ごしたらいかんのでは」
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J( 'ー`)し「タカシ(仮称)、今日の昼ごはんは冷麦だよ」
モバP「カーチャン、また素麺? 夏の昼飯は何か冷やし中華とか素麺多くない?」
J( 'ー`)し「そんなことないよ? 素麺は在庫がいっぱいあるけどね」
モバP「お米とお肉が食べたいなあ」
J( 'ー`)し「しょうがない子だねえ。夕飯を楽しみにしときなさい」 ワーイ
――
雪美「P……、今日は……そうめん……食べよう……」
モバP「……素麺、か」
モバP「……あっ……」ホロリ
雪美「! P……そうめん……いやだった……?」オロオロ
モバP「嫌なもんですか。何か、元気な頃のカーチャンを思い出しただけさ」ナデナデ
ちひろ「ふとしたフレーズと条件一致がノスタルジーを呼び起こすこと、ありますね」
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モバP「やあ雪美」
雪美「……P」
ヒョイ ポスン
雪美「やっぱり……ここが……好き……」
モバP「出会って三秒で合体とは正にこのこと」
ちひろ「いかがわしい慣用句を用いるな」
モバP「しかし色白美人さんな雪美さん」
雪美「……///」グリグリ
モバP「こらこら、頭でぐりぐりは反則ですよ。何ですかこの尊い小動物は」
ちひろ「私はプロデューサーさんの頭をぐりぐりしたくなってきたなあ。げんこつで」
モバP「規制があまり厳しくなかった頃のみさえですか」
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モバP「それはそうと、そんな雪美さんもこんがり日焼けとかしてみたいと思ったりするのかな」
雪美「……私は……似合わないと……思う……」
モバP「そんなことはない。普段整った黒髪ロングのお淑やかな子が大胆に変身していると男子は気になるぞ」
モバP「短髪で活発な子が日焼けしているのも夏の風物詩感はあるが、ギャップが大きいと更に目を惹く」
雪美「……Pも……気になる……?」
モバP「ああ。雪美の仕事の性質とかを考えると肌管理は必要だから、敢えて焼くことは望まないが」
モバP「日焼けしてちょっと開放的な服を着た雪美と一緒にいたら……テンションが上がり過ぎると思う」
ちひろ「日焼けした薄着の少女って魔力ありますからね。服にもよりますけど」
モバP「小中学校は一夏休み越えた九月の始業式に小麦色になって学校に来る同級生も多いことだろう」
雪美「……うん……多い」
モバP「アウトドア派なら海に行ったりプールに行ったりそれでなくても野外活動が多くなりがちだからな」
雪美「……私も……Pと、いっしょなら……海……プールは……行きたい……にゃー」
モバP「なんと! 雪美に誘われたなら行くしかないっしょ! よし行こう!」 ウン ヤクソク
ちひろ「うっかり焼けて帰ってきそう」
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ニャー
モバP「おう、最近よく黒猫と出くわすなぁ。どれどれ、観察してやりますか」
ミャミャ
雪美「……あなたが……P? ……私は……豆助……って言ってる……」
モバP「名付け親さんはこの子が風呂敷巻いた柴犬に見えたのかな?」
ナーウ
雪美「……あなたは……黒猫の……素質……あるって」
雪美「P……評判……みたい……」クス
モバP「黒猫のネットワークで今話題の人になってるなんてにわかには信じがたいな」
ニャン
雪美「…………! ……分かった……」
モバP「えっ何」
雪美「……秘密」
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ソナター
モバP「んっ、どこからか芳乃の声g」
芳乃「そなた、捕まえたのでしてー」ギリッ
モバP「うげげ、やめて芳乃、チョークスリーパーはやめて」タップタップ
芳乃「仕方ありませぬー。では」ストッ
モバP「ふひー、いきなり何しやがるんですか」
芳乃「わたくし、そなたを召し捕えに参ったのでしてー」キラキラ
モバP「くっ……ミニスカくノ一衣装とはやりおるな。誰の差し金じゃ」
芳乃「はてー? ところでそなたー、この服は似合いますー?」
モバP「破廉恥です。似合っています。というか何で清楚な子に限ってそんな恰好で攻めてくるのか」
芳乃「知れ渡っておりますよー。そなたの弱点はー」ワキワキ
モバP「おのれ邪鬼王!(錯乱)」
雪美「……」ジーッ
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モバP「ぐぬぬ、こうなったら逃げるしかない」
芳乃「おっとそちらはー」
モバP「!」
雪美「あっ……!」キラキラ
モバP「って、雪美までミニスカくノ一だとぉ?」
雪美「///」カァッ
モバP「……!」ボシュー
BOMB!!
バタン
芳乃「おやおやー、やはり溜まっておられましたかー」
雪美「……P……猫に……なった……」
芳乃「雪美さんを普段から抱かれていて、それゆえの望みでもありましょうー」
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モバP(……うう、何てこった。いくら何でも急に気を失うなんて)
モバP(ん?)
雪美「……?」ナデナデ
モバP(何か気持ち良いと思ったら撫でられてるし、俺が座ってるのって……)
ニャア!!
雪美「……P、気がついた……の?」
モバP(うわ、雪美の生膝の上だよ。そして俺の体は真っ黒だ)
雪美「…………」ナデナデ
モバP(……慈愛にあふれた雪美の手が気持ちいい)
雪美「……P……ようやく……私に……座って……もらえた……」
雪美「いつも……ありがとう……」ナデナデ
モバP(ああ)
モバP(こっちこそ)ニャ
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ゴクゴク
モバP「ふぅ……スタドリエナドリ掴み取りも良いが、たまにはこれも良かろう」
雪美「P……ジュース……飲んでいる……の?」
モバP「おや雪美はん。……これは甘酒だよ」
雪美「……お酒……?」
モバP「特殊なお酒、かな」
モバP「物によってアルコール分が強いのもあるから要確認だが、未成年でも飲んでも良い”お酒じゃない甘酒”も多い」
モバP「これはノンアルコールな甘酒。まあそれでも飲むと酔った風になったり顔が赤らむ人もいる」
雪美「……」スッ
モバP「……?」ハイ
雪美「……」ソーッ
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クンクン
雪美「……」
ブンブン
モバP「ダメそうか。まあちょっと微妙な感じだよな」
雪美「……Pは……これが……好き……?」
モバP「特にそういう訳でもないけど自分の舌には合っている方かな。甘さと酸味が」
雪美「……お返し……する……」ハイ
モバP「どうも。で、飲む点滴などと言われ熱中症や夏バテ対策に良いらしい」
雪美「……外は……暑くなって……きたから……」
モバP「ああ。だからこれ飲んで元気出していきますよっと」グビッ
モバP「……んー、今日の雪美さん、いつもより色気……というかフェロモンが出ていません?」
雪美「……P……酔ってる……の……?」
ちひろ「世の中にはジュースやお茶で酔っ払う人もいますからね」
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モバP「水着を買いに行こう!(提案)」
ちひろ「念の為お伺いしますけど誰と行くんですか」
モバP「雪美と千枝とこずえとナターリアと芳乃と唯と裕子と……あと予定では」
ちひろ「もういいです。役得そうで良いですねプロデューサーさん」
モバP「女性の服選びにかける時間を甘く見ちゃいけませんよ?」
モバP「アイドルと連れ立ってショッピング、しかも試着なんて見れたりして羨ま血涙、なんてのは幻想です」
ちひろ「はいはい。で、どんな水着をお買いになるんですか?」
モバP「普通のボクサー型にしようかと」
ちひろ「ボクサー型!? あ、自分のも買われるんですね」
モバP「まあアイドルたちの意見も頂戴しますから、最終的にどんな水着になるやら知れませんが」
ちひろ「変なテンションでギャグに走ってワンショルダーとか買うのはやめてくださいよ? 多分捕まりますよ」
モバP「際どいのはさすがに自重しますから」
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モバP「というかブーメラン程度なら分かりますが、ワンショルダーとか何でそんなに詳しいんですか」
ちひろ「えっ」
モバP「えっ」
ちひろ「ああ水着のことでしたら仕事柄そういう話題も先方としたりするでしょう」
モバP「なにそれこわい」
ちひろ「で、雪美ちゃんにはどんな水着を選んで差し上げるおつもりで?」
モバP「そうですね……んー、283の八宮めぐるちゃんが着ていたようなタイプを探したいですね」
ちひろ「満場一致でアウトでしょそれ」
モバP「いや、それそのものって訳ではなく、要するにビキニをと」
ちひろ「大ざっぱかい! それならクーリッシュスタイルがあるのでダメとは言いませんけど」
モバP(よし、楽しく話せたな)
ちひろ(でもそのオチはダメです)
雪美「……Pの水着……選ぶの……楽しみ……♪」
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おまけ5
ちひろ「プロデューサーさんは最近やらかしたことってあります?」
モバP「”収拾をつける”を収集と変換しちゃった問題に収拾をつけたいです」
ちひろ「……まあ、良いことありますよきっと」
雪美「……」テクテク
モバP「あ、雪美がミニスカートだ。良いことありましたね」
ちひろ「それでいいのか」
おまけ6
モバP「最近ナターリアのスキンシップが激しくて嬉しいです。こちらも健全な男子なもので」
ちひろ「建前だけでもそこは嬉しむんじゃなくて困っときましょうよ」
モバP「日焼けとか褐色系にも実は弱いってバレたんでしょうかねえ」
ちひろ「あなたは何にでも弱いでしょ」
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今日はここまで
書き込みに失敗したので初投稿です
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乙
黒猫の素質のエピソードは夢オチでも何でもなく本当に黒猫になってるのか……(困惑)
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雪美「……」テクテク
モバP「雪美ぃ!」
雪美「えっ……P……?」
モバP「……はぁ、はぁ……雪美……やっと見つけた……はぁ」
雪美「どうしたの……? そんなに……息を切らせて……」
モバP「俺は、どうしてもお前に、伝えなきゃいけないことがあるんだ」
雪美「……落ち着いて……はい……深呼吸……」
スゥー ハァー
雪美「それで……私に……伝えること……って……?」
ガシッ
モバP「雪美の作ってくれたフルーツサンド……美味かった。天にも昇るほどにな……」ガクッ
雪美「……ふふふ……ありがとう。……それだけのために……探してくれたの……ね」
事務所のちひろ「一切れ食べるなり飛び出していきましたけど何だったのかなー?」モグモグ
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モバP「天才の私がふと気づいたことがありまして、草食動物の肉は実質野菜ですよね?」
ちひろ「んな訳ないでしょう。ピザは野菜だとかカロリーゼロ理論並のガバガバですよ」
雪美「ピザは……野菜……? 赤、黄色、緑……バランスは……良い……?」
キャシー「ピザは一部野菜だねー! おっと、ならば割合的にハンバーガーも野菜か♪」
加蓮「ポテトは野菜。これは疑う余地もないね」
ナターリア「スシは野菜カナ? ネギトロのネギ、タコワサグンカンのワサビ!」
モバP「たこわさ軍艦って通やなナターリア」
ちひろ「……皆さん、普段の食事でしっかり野菜を取ってますか? 結構心配です」
モバP「まあ、あまり食生活が乱れるようならウチで自炊合宿させますから」
ちひろ「一番心配なのはあなたですよ」
モバP「いやね、これでも健康志向の一環で自家菜園でも始めてみようかなあとは思っているんですよ。あまり世話をする時間がないですが」
キャシー「朝摘みキュウリやトマトを齧りながらいなせに会社に来るPさんは見てみたいね!」
ちひろ「これ以上この人の個性を増やすつもりですか」
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雪美「……こんな所に……帽子……? P……これは……?」
モバP「よくぞ聞いてくれた。これはな、晶葉が作ってくれた組分け帽子だ」
雪美「組分け……帽子……?」
モバP「何と、被った人をキュート・クール・パッション・それ以外のどれかに判定してくれるんだ」
ちひろ「ホグワーツ魔法魔術学校かな?」
モバP「被ってみるか?」
雪美「……」コクコクッ
モバP「はい、どうぞ」
スポッ
帽子「……」
帽子「……レイブンクロー!」 ビクッ
ちひろ「どれだよ」
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モバP「えーっと……レイブンクローはクールですね。取扱説明書にそう書いてあります」パラパラ
雪美「……ドキドキ……した……」
モバP「ちなみにキュートはグリフィンドール、パッションはハッフルパフとなっております」
ちひろ「何か一つ欠けていませんか」
モバP「それは我々が被ってみれば分かります」ハイ
ちひろ「……」スポッ
帽子「こいつぁスリザリンだな! 純度100%のスリザリン!」ケラケラケラ
ちひろ「誰が狡猾で野心家やねん!」ペシッ
帽子「いてえなオバハン!」 ダレガオバハンジャ!
モバP「……それ以外はスリザリンになります」
雪美「これ……誰がかぶっても……元のタイプに……なるの?」
モバP「それが意外とそうでもなさそうで……李衣菜とかどうなるか」
オフの李衣菜「へっぷちっ!」 ダリー、カゼカ?
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ピカッ!
雪美「!」
ドシャーン!! ゴロゴロゴロ
雪美「!!!????」
モバP「わー、結構近くに雷が落ちたなあ」
雪美「P……こわい……」ギュー
モバP「大丈夫だぞ、と言いたいところだが落ちるときは落ちるもんだ」
モバP「とりあえず直撃の可能性を考えたら、屋内でも壁際、蛇口、コンセントからは1m離れてようか」
雪美「……ここに……落ちる……の……?」
ピカッ!
雪美「!!」
ズーン! ゴゴゴゴゴゴ
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雪美「……」ヒシッ
ちひろ「ふぅ……雷は嫌ですねえ」
モバP「大きな音がするのでそれだけでも面食らいますね」
ちひろ「音だけなら良いですよ。身の危険もありますし、停電が起きれば厄介です。夏場は冷蔵庫の中身が……」
モバP「後は雷サージでPCがやられたら死活問題ですね。うちは可能な範囲での対策はしていますが」
雪美「……早く……遠ざかって……ほしい……」
モバP「そうだな。まあ雪美に限らず、雷は皆苦手だろう。得意な人なんていたら特異ですよ」
ピカッ
モバP「あふんっ」
「……」
ゴロゴロゴロ
ちひろ「一度大きいのが通るとしばらく稲光だけでも過剰に反応してしまいますね」
雪美「……あふん……って……ふふふ……」
モバP「べ、別に怖くなんてねーし?」
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ちひろ「それにしても、急な落雷とか通り雨が来ると夏なんだなって気がします」
モバP「ですね。自分が学生の時、初夏でしたか……学校に雷が直撃したことがあります」
モバP「その時は周りが黒雲に覆われて昼間なのに夜並の暗さになって皆と騒いでいました」
ちひろ「仲間が多いと異常事態で謎にテンション上がるのは分かります」
ちひろ「ところで」
雪美「行った……かな……? 手は……まだ……離さないで……」ギュッ
輝子「プロデューサーのおしりが、こんな近くに……」サワサワ ヤメーヤ
幸子「ボクがカワイイばっかりに雷さんもはりきってしまいましたかね」ブルブル
小梅「えへへ……みんなでこうしていると、楽しい」グイグイ
乃々「雷はイヤなんですけど、ここにいるのも何か暑いんですけど……」ヒシッ
美玲「そろそろ離れるぞ……ってコラッ、どこ触ってんだ、この手はプロデューサーかっ!」ガウッ
まゆ「年長のまゆがしっかりしないと……! でもプロデューサーさんと対面で密着……///」ポーッ
ライラ「あっ、おしくらまんじゅうですねー。ライラさんも混ざりますですよー」ピトッ
ちひろ「これはヒナをハドリングするコウテイペンギンの群れか何かですか?」 ゴランノアリサマデス
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モバP「創作で記憶喪失もののストーリーはよくあるが、実際になったらどうしようと思うことがある」
雪美「……私のこと……忘れる……?」
モバP「俺が雪美のことを忘れるはずがない! と言いたいが人間何があるか分からんからな」
モバP「特に怖いのは、元と違う新しい記憶で上書きされて本来あるべき記憶が取り戻せなくなることだ」
ちひろ「タイムトラベルもので時間軸・世界線が分岐するアレみたいな?」
雪美「Pが……Pじゃなくなるのは……イヤ……」
モバP「俺もだ。ただ、どうしようもなくなった時の最後の手段で雪美に託している物があります」
雪美「……これ」つ◎
ちひろ「これは?」
雪美「……リカバリー、ディスク……」
ちひろ「プロデューサーさんはOSか何かなんですか」
モバP「これをPヘッドの後部にあるドライブに差し込むと、初期化をすることができます」 ヘースゴイナー
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ごしゅじんさまの、もってる、えむいーのディすく、すてないでください。
あたしが、はいっています。いまのあたしじゃ、ないけど、あたしです。
ときどきみたり、さわったり。、してくれるとうれしいです。
モバP「このディスクはこういうことです。しかし泣けてくるコピペですね。物を大切にしようという気になります」
ちひろ「何の話や」
雪美「Pがもし……消えてしまったら……、これが……形見で……Pの……心の……かけら……」ギュッ
モバP「俺なのに俺じゃないものがあるって何か変な感じね」
モバP「まあ、ヒトは大切な物が壊れても頑張って作り直す逞しい生き物だ。何かあった時は俺を――頼んでおくよ」
雪美「……P……」
ちひろ「何かヘビーな話題になってきたなあ」
モバP「それは1985年型のスラングですか?」
ちひろ「私はマーティ・マクフライじゃありませんよ」
雪美「……デロリアン……好き……」
ちひろ「あのガルウィングが斬新ですよね……って雪美ちゃんよく知っていますね?」
モバP「仕事の合間、移動中に映画とか見せていまして。タイムトラベルものの定番ですね」
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ちひろ「ところでプロデューサーさんってイラストでよく見かけるデフォルメのようなPヘッドだったんですか?」
ちひろ「どこをどう見ても普通の人の顔ですけど?」
モバP「ホムンクルスのフラスコやタワー型デスクトップPCみたいなものでPヘッド(本体中枢)は独立しています」
ちひろ「理解が追いつきませんよ」
雪美「P……未来の……サイボーグ……、顔は……やわらかい……」グニグニ
モバP「一体何者なんでしょう?」
ちひろ「こっちが聞きたいですよ」
モバP「まあそれらは全部冗談としてですね」 オイ
モバP「記憶喪失と言ってもいろいろですが、地味に困るのがPCの復帰パスワードを忘れることです」
ちひろ「急に現実的な話になったな……確かに困りますけど」
モバP「ふとしたことでも度忘れすることがあるくらいですからね。かと言って書き置きは防犯意識欠如ですし」
ちひろ「心配しなくてもプロデューサーさんのPCを覗こうなんて人が………………」
ちひろ「やっぱり何でもないです」 エッ チョッ
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楓「プロデューサー」
モバP「楓さん。温泉ロケ、お疲れ様でした」
楓「撮影も早く終わって、ゆっくり浸かれて疲れが取れました……ふふっ」
モバP「ご機嫌も良さそうで何より」
楓「余は非常に満足であるぞー」
楓「そういえば、貴方が欲しいと言っていたアレはどうなりました?」
モバP「アレですか? まだ手に入っていないんですよ」
楓「あれあれ……」
モバP「まあ、突発的に欲しくなっただけで、無くて困る物じゃないので」
モバP「自分にもし家内がいたなら、また変な物買ってきて! どこに置くのよ! とか言われそうです」
楓「貴方の奥さんになる人はそんなこと言いませんよ、きっと♪」
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雪美「……P……何か……欲しい物……あるの……?」
モバP「聞かれたか。いや、大したことじゃない。温泉に置いてあるアレが欲しいだけだ」
雪美「……あれ?」
楓「足つぼボードですよ」
雪美「……?」 ←ピンとこない
モバP「今度買ったら見せてあげるよ。いつになるか分からないが」
楓「美優さんとか早苗さんとか菜々ちゃんとか、プロデューサーがそれを欲しいのは知っていて」
楓「見かけたら買ってプレゼントしてあげようかな、なんて言いながらお互いに遠慮して踏み出せず」
雪美「恋の……ライバル……!」キラリ
楓「ではなく、多分もう誰かが買ってあげてるか、自分で買っているだろうから要らないかなという」
モバP「えぇ……、傍観者効果ですか」
モバP「ただ、プレゼントって何気に渡したのが被っていると凄く悔しいですからね」
楓「そんなわけで、私たちには期待しないで、自分で買うのが一番早いと思います♪」 ゴモットモデス
-
269
乃々「プロデューサーさん、あの……今日のお仕事について話があるんですけど……」
モバP「おっ? ずいぶんと積極的だな。良いぞ、聞こうじゃないか」
乃々「それで……ここはこうで……はい……はい……そこは……がんばります……」キラキラ
モバP「……」
乃々「……」
モバP「乃々、大丈夫? おっぱい揉む?」
乃々「私は愛海さんじゃないんですけど……」
乃々「その代わり……親愛度? が100になったら指輪が欲しいんですけど」
モバP「ウチにケッコンカッコカリ制度はないぞ」
乃々「……!? もりくぼのレベルキャップ解放、隠された底力的なものはないんですか……!?」
モバP「欲しいのはそっちか。いや、パワーリストを外して体が軽くなる的な展開には期待しないで地道に……」
乃々「じゃあ帰ります……やっぱりアイドルむーりぃー……」 オイィ!
雪美「分身すれば……いいと思う……」 ソレヲイウナ
-
270
モバP「日曜朝、家族とまったりアニメを見る幸せ」
奈緒「ああ、平和だな。何に急かされるでもなくのんびりと、朝食でも取りながら」
モバP「ただ女の子向け枠はそんなに見たいものじゃなかった。男子としては何となく恥ずかしいしな」
モバP「姉や妹がいたから俺も、多分親も、付き合って仕方なしに一緒に見ていたりして」
モバP「……あの時間も今となっては良い思い出だ」
奈緒「Pさんって姉妹いたんだな。アイドルは一人っ子も少なくないからなあ」
雪美「……」ハラハラ
仁奈「……」ドキドキ
薫「……」ワクワク
光「……意外と面白いなこれ」 ←普段特撮だけ見ている
モバP「今みんなとこうして、隔たりなしにアニメを鑑賞しているのもいつか追憶する日が来るのだろう」
奈緒「でもこの構成だと、Pさんがお父さんであたしがお母さんみたいだな……な、なんだよ? ニヤニヤすんな!」
ちひろ「プロデューサーさんの姉妹って全国に200人くらいいそう」
-
今日はここまで
わかっちゃいるんだ妹よ
-
乙
奈緒とかいうグリフィンドール
-
271
雪美「……」
雪美「……ほっ」
カコン
雪美「……」キラキラ
モバP「雪美さんはけん玉もお上手ですことね」パチパチ
雪美「……///」テレテレ
モバP「自分が雪美くらいの時はとめけんも出来なかったよ」
ちひろ「それは根気が足りなかったのでは」
モバP「皿に乗せるのは出来たんだがなあ」
雪美「……もし、もし、かめ、よ……かめ、さん、よ……」コン コン コン
モバP「おお……この子、コツを掴むとあっという間に上達していくのねえ」
ちひろ「アイドルの成長を見ている時が一番嬉しそうですね?」
-
272
スッ
グルン
シュタッ
雪美「……できた」
モバP「雪美さんは鉄棒もお茶の子さいさいなんですのね」パチパチ
雪美「……そうでもない……」ドヤッ
モバP「自分が雪美くらいの時は逆上がりが苦手でねえ。出来るようにはなったが」
モバP「でもアイドルやる子はみんなそれなりに運動神経良いよなあ。時々羨ましいくらい」
雪美「アイドルは……ダンス、やっている……から……」
モバP「ダンス万能説か」
モバP「しかしこうなると運動神経にはそれなりに自信あったこのモバP、男の闘争心に火がつくな」
モバP「次は俺にやらせてくれ」
ちひろ「小学生と張り合うのはどうなんですかね」
-
273
モバP「足つぼボードは手に入っていないんだが、代わりに面白い物を買った」
雪美「……おもしろい……もの……?」
モバP「健康サンダルです」
雪美「おお……でこぼこ……」
モバP「今日はこれを履いて仕事してみようかな」
ちひろ「どんな自由すぎる職場ですか。何か言われても知りませんよ?」
モバP「冗談ですって。でも、せっかくなんで少しだけ」
――
モバP「靴下まで脱いでから履いてみましたが、気持ち良いですねこれ」
雪美「P……はだし……なかなか見ない……」
モバP「雪美も黒タイツ脱いじゃえーしてみる?」
雪美「……それは……恥ずかしい……///」
ちひろ「何で脱ぐ必要があるんですか?」
-
ちひろ「しかしスーツにサンダルっておかしな姿ですよねえ。間が抜けていると言いますか」
モバP「これが何か革命でも起きて当たり前になればそうは思わなくなるんでしょうがね」
ちひろ「そうでしょうか?」
雪美「……P……、サンダル……もう一つ……ある……」
モバP「ああこれはな、すごく痛い健康サンダルといってね。ツボを押す石が尖ってるでしょ?」
モバP「今履いている方を中辛カレーとするならこっちは激辛、ビターチョコだとするとカカオ86%くらい痛いのです、たぶん」
ちひろ「ややこしいな」
雪美「…………はいてみて?」
モバP「……分かった」
スッ
モバP「つっ! 痛たたたた!! 痛い痛い! 何これになこれ!」
ちひろ「じゃあ、それ履いてぶら〜り近所に買い物にでも行ってきてくださいな」
モバP「行けるかあ!」
雪美「私は……そんなに痛く……なかったのに……」 エッ
-
274
ソヨソヨソヨ
雪美「……♪」
モバP「ちょっと暑い時には良いですな、扇風機」
雪美「すずしくて……きもち……いい……」
モバP「そりゃ良かった。俺も俺で眼福なのですよ」
雪美「……?」
モバP「等間隔に雪美さんの長い髪がね、いかにも柔らかそうに靡くものだから」
雪美「……変なの」
雪美「……」
雪美「…………」スッ
モバP「おっと、今意識して髪を押さえてみましたね?」
雪美「……あまり……見られると……こまる……」
-
モバP「でも雪美さん、普段はよく俺のことをじぃっと見てくるじゃないですか」
雪美「……」プイ
モバP「やっぱり気になる人っていうのはついつい見ちゃうものなんでしょうな」
雪美「……Pは……私が……気になる……?」
モバP「気になるよ」
雪美「……そう」
モバP「好きだからね」
雪美「…………」
モバP「あら、つれないのね」
雪美「……そういうこと……さらっと……言わないで……」
モバP「こりゃ失礼。もっとねっとり言ってみましょうか?」
雪美「もう……ふふっ」
ちひろ「隙だらけですね」
-
275
モバP「やぁ、雪美」
雪美「! ……P……美玲……みたい……」
モバP「はっはっはっ、オシャレ眼帯だ。どうだ良いだろう?」
雪美「……」ポーッ
モバP「雪美も着けてみるか? こういう時の為にいくつか数があるぞ」
雪美「……」コク
モバP「では俺がクラブ柄だから、雪美はダイヤにしとく?」
雪美「……」コク
少女装着中……
雪美「……」キラキラ
モバP「ん、よく似合うぞー。ではせっかくだから仲間集めに行くか」
雪美「……仲間……?」
-
モバP「眼帯はあと二種類ある。スペードとハートだ。これの持ち主に値する子を探しに北へ!」
雪美「……いざゆかん」
ちひろ「……何か、着けたらビジュアルが大人びて剣士になりそうですね」
モバP「十兵衛ちゃんみたいな成長変身ヒロインは男子の性癖を少なからず歪めそうですが」
モバP「雪美さんが大人化する眼帯なんてあればごはん三杯は食べられてお話が一本書けますよ」
雪美「……晶葉なら……作れそう……こなみかん……」
ちひろ「いやあなた小学生ですから」
モバP「ところで、眼帯ですが」
雪美「……ちひろさんも……着ける……?」
ちひろ「いえ、遠慮しておきますよ」
ちひろ「というかプロデューサーさんが眼帯をしているとオシャレというかものもらいに見えます」
モバP「私だって中二病でオシャレしたいんです!」
雪美「……Pは……大人だから……ね」
-
ちひろ「それはそうと、トランプの柄って職業を現しているとも言いますね」
モバP「ダイヤが商人、クラブは農民、スペードは騎士、ハートは僧侶――でしたっけ」
雪美「私は……商人……?」
モバP「俺は農民か。でも、勇者パーティの職業でなりたいものを考えるのも良いものですな」
雪美「……武道家」
モバP「あの中華風コスチュームが雪美に……ぐはっ!」
雪美「……戦士」
モバP「あのビキニアーマーが雪美に……ぐはっ!」
雪美「……遊び人」
モバP「あのバニースーツが雪美に……ぐはっ!」
雪美「……賢者」
モバP「あのさとりのワンピースが雪美に……ぐはっ!」
雪美「……P……しっかりー……」 チーン
ちひろ「パリピですねえ」
-
276
ちひろ「プロデューサーさんはこの前、やけにプレゼントを貰っていましたけど誕生日か何かだったんですか?」
モバP「自分は可変誕生日なんで違います」
ちひろ「可変? 2月29日生まれ的なやつですか」
モバP「四年に一回しか歳を取らないって良いですよね」
ちひろ「そんなことある訳ないでしょう。で、何があったんですか?」
モバP「父の日ですね」
ちひろ「え」
モバP「事務所の中で紅一点ならぬ黒一点的な存在だからか、父性を感じてしまうアイドルも多いようで」
ちひろ「……プロデューサーさんに父性か……ぷぷ……あっ、笑っちゃいけませんね」
モバP「いえ、割と自分でも意外ですよ。マネージャー的な役割で慕われやすいのもあるんですかね?」
ちひろ「さあ、どうでしょうね……雪美ちゃんからも何か貰ったんですか?」
モバP「はい、下着を頂きました」 シタギ!?
雪美「……サイズ……合ってた……?」
-
277
モバP「雪美さんって箱入り娘というか、親御さんから大切に育てられているんだなと見て取れる」
雪美「……うん。……パパと……ママ……やさしい……」
雪美「今は……少し……忙しい……だけ」
モバP「なるべく寂しくはさせないよ」
雪美「……ありがとう……Pに……心……通じてる……」
モバP「でも、良い所のお嬢様なんかは正直、どう接したものかと思うことがある」
モバP「例えば、NHKしか見たことがない、なんて純粋培養な子が来たら話が合うのか心配だ」
雪美「……NHKも……楽しい……」
モバP「確かに教養・ドキュメンタリー系の番組をぼんやり見るのは何か満たされますが」
雪美「……大丈夫……こまったときは……いっしょ……。二人で……悩もう……」
モバP「そうだな。二人で……ん?」 ポスン
雪美「ここなら……もっと深く……分かり合える……ね」ニコ
ちひろ「三人寄れば文殊の知恵、私も混ぜてくださいよ〜」
-
今日はここまで
ここまでが今日
-
小学生の頃は長い髪の同級生の女子が鉄棒してるのを見るのが好きでした(隙あらば自分語り)
NHKだとチコちゃん、ブラタモリ、ダーウィンが来た、家族に乾杯、世界ネコ歩きが好き(隙自語)
-
278
モバP「小腹が空いたのでチーズトーストでも食べよう」
雪美「……うん」
ジリリリリリ チーン
モバP「焼けたのでいただきます」
雪美「……いただきます」
ハムッ
ミョーン
モバP「チーズが伸びるなあ」
雪美「……ん。……P……食べずに……私を見て……どこか、変……?」
モバP「いや、食べるのも好きだけど人の食べっぷりを眺めるのも好きなだけさ」
雪美「あまり……見られると……食べづらい……」
モバP「おうすまない。じゃあ俺も食べるとするか」
ちひろ「ナチュラルに朝食も一緒とはプロセスどこ行った……チーズだけに」
-
279
モバP「競泳水着の奈緒、ブルマの美玲……こういう仕事をやっていると常々思いますが」
モバP「頭沸騰しそうです」
ちひろ「許容量オーバーしている感じですか? 私がコスプレしても平気そうなのに」
モバP「大人がそういう格好をするのは切り離して見ることができますからね」
モバP「瑞樹さんの水着マフラーも至って冷静にグッドを出しました。しかし高校生以下は何かいけないことをしているような」
ちひろ「良心の呵責がありますか。意外と常識的な所もありますねプロデューサーさん」
ちひろ「冗談で露出を促すようなことは言うのにいざ脱がれると臆しちゃうなんて」
雪美「……」キラキラ
ちひろ「ただ、薄着の雪美ちゃん抱えながら言われても説得力が吹き飛ぶんですよねえ」
モバP「……自制心と耐性をつけるべく修行中です。雪美の誘惑に打ち勝つんだ!」
雪美「……というか……いっしょに……いたいだけ……」
ちひろ「常識と非常識、いや真面目と不真面目が同居してますね」
-
280
雪美「昨日は……仁奈と……お泊まり……した……」
仁奈「楽しかったでごぜーます!」
モバP「おお、良かったじゃないか。道理で今日は二人の距離が近いと思ったよ」
仁奈「えへへ……みんなと過ごすのも良いですけど、二人きりも新鮮でやがります!」
雪美「今度は……三人で……」キラキラ
モバP「考えておくよ」
ちひろ「考えておくな」
仁奈「そして雪美ちゃんに分身の仕方を教えてもらったので、これでひとりでもさびしくねーです!」
モバP「あれは教えられるものだったのか」
仁奈「でも、もし分身を愛してしまったらどうなるのでやがりましょうか?」
ちひろ「ナルキッソスかな?」
モバP「可視化できるようになったとはいえ自分は自分だ。それを他人のように隔てて依存すると分身が可哀想だぞ」
仁奈「自分は自分、ですか……」
-
モバP「まあ自分の世界にこもるようではいけないが、セルフトークはメンタルトレーニングとも捉えられる」
モバP「自分を好きになる、自己肯定は過ぎなければ悪いことではないと思う」
仁奈「やっぱり自分だけじゃ生きていけねーんですね。Pやみんながいて良かったですよ」
雪美「Pは……いいお兄ちゃん……」
モバP「お兄ちゃん気取るにはちょっと歳が離れているがな」
仁奈「アニキと呼ばせてくだせー!」
モバP「うむ、良かろう」
ちひろ「良いのかい」
モバP「そういや自分が小さい時には近所によく遊んでくれる兄ちゃんがいたな」
ちひろ「男女で少し感じ方も変わるでしょうけど、そういうのは良いですね」
モバP「自分には兄も従兄もいなかったから、身近な兄貴分を知る良い機会になった」
仁奈「仁奈は昨日、雪美ちゃんがお姉ちゃんみたいに感じましたですよ!」
雪美「……仁奈ったら……ふふっ」
ちひろ「人間、無いものを求めてしまうものですね」
-
281
ちひろ「”MISSION”惰眠を貪るプロデューサーさんを起動せよ」
雪美「……らじゃー」(゜-゜)ゞ
トコトコ ガチャッ
雪美「P……まだねてる……?」
モバP「……」スヤスヤ
雪美「……起きて」ユサユサ
モバP「……」スヤスヤ
雪美「……P……どうすれば……。…………あっ……!」ピコーン
雪美「……分身のじゅちゅ!」 アッカンダ
ボンッ!
雪美×7「……起きないなら……こうする……! とつげきー」 ワアアアー!
雪美雪美雪美
雪美モバP雪美 ドン!
雪美雪美
ちひろ「スズメバチを撃退するミツバチかな?」
-
282
ナターリア「ムウ、Que lastima……今日はエレベーター、使えないみたいダ」
モバP「点検中だな。安全の為だ仕方ない、階段で行くか」
ライラ「ライラさんは階段を使う人、頑張り屋さんだと思いますですよー」
モバP「ライラに頑張り屋さんと褒めてもらえるなら喜んで階段使うよ」
ナターリア「じゃあワタシたちモ、がんばってPについてくゾ!」
モバP「でも超高層ビルなんかはエレベーターが使えないと大変な苦労だろうな」
ライラ「ブルジュ・ハリファのエレベーターが止まったら大変でございますですよ」
モバP「見てきたかのような口ぶりだが、そこは敢えて突っ込まないでおこう」
モバP「だが、160階建てビルを階段で登ろうとか気が遠くなるのは間違いない」
ナターリア「上に取り残されても大変だナ! スライダーでもあれば良いケド!」
モバP「高さ828mの滑り台ってどんな絶叫アトラクションより怖いわ。お尻も痛いじゃ済まない」
ライラ「この前、大きな公園で初体験したローラースライダーもお尻が痛くなりましたですねー」
モバP「貴重なシーンを見逃した気がする」
-
ナターリア「ウォータースライダーならオシリも痛くならないのにナ!」
モバP「これからの季節、良いですな。人間流し素麺のように無心になって流されて」
ライラ「一人よりはボートでみんなで流れるのが好きかもしれませんですねー」
ナターリア「いいナ! ヨシ、やりたいことリストに付け加えておくゾ!」
モバP「仕事以外でナターリアとライラを連れてプールに行ったら嫌でも目立ちそうだ」
モバP「話はエレベーターに戻るが、じゃあもし俺たちがエレベーターに閉じ込められたら?」
ライラ「それは助けを待ちますですよ」
ナターリア「助けがいつ来るカ、分からないとこわいナ」
モバP「あの空間で何時間も、となるとな」
ナターリア「こわいからPに元気をもらうんダ!」ギュッ
モバP「ナターリアと極限状態に置かれたら一線超えてしまいそうだ」
ライラ「ライラさんもー」ギュッ
モバP「そんな形でライラと一線超えたら後で罪悪感で鬱になりそうだ」
-
モバP「……しかしこの346プロは広いな」
ナターリア「何でもアル! アイビキ部屋だってネ!」
ライラ「あらびき部屋? とは何でございますですか? ソーセージが食べられるのですか?」
ナターリア「……///」
モバP「ナターリア、耳年増でもそれで変なものを連想したらいかんぞ」
ライラ「???」
モバP「後でバナナアイスパフェを食べに連れて行ってあげるから、この話はやめよう」
ナターリア「エ? いいのカ? ワーイ!」コロッ
ライラ「豪華なアイス……! プロデューサー殿は太っ腹でございますですねー」キラキラ
モバP「よし、じゃあ行きますか……って……うん?」 シュコー
雪美「……」トコトコ
ライラ「……作業服のユキミさんが、点検中のエレベーターから出てきましたねー」
モバP「雪美さんは神出鬼没だなあ」
-
283
モバP「夢を打ち砕くような話を敢えてするのならば」
モバP「みんなの願いは同時には叶わないように世の中は出来ているのだと思う」
モバP「調和、バランスというものがあるからな」
モバP「極端な話が、Aが不老不死になりたいと願い、BがAに死んでほしいと願う」
モバP「一方の願いを叶えれば一方の願いが反故になる」
飛鳥「……ジレンマに塗れたセカイ、か」
飛鳥「それでもボクは、進める処まで進みたい。その先が袋小路だったとしても……」
グウウウウゥゥウ
「「「……」」」
雪美「……今のは……P……」
モバP「……すまん、俺はどうやらハラペコのようだ」
飛鳥「……フフッ。そんなに自己主張されちゃ、続きは後日にお預けだね」
ちひろ「今すごい腹時計が聞こえたなあ」
-
284
モバP「雨の季節は手持ちがかさばるな。徒歩なら傘が要るし、自転車に乗るならレインコートが要る」
雪美「……ながぐつ……も」
モバP「長靴か……歳を重ねるに連れ、全然履くことがなくなったな」
雪美「Pが……魚屋さん……とかなら……」
モバP「それなら履くかもな。ただサラリーマン的な仕事では使わないし」
モバP「プライベートでも女性ならブーツの感覚で履けるかもしれないが、男はねえ」
雪美「……そういう……もの……?」
モバP「ちなみに先日のキッズモデルの仕事で洒落乙なレインコートと長靴を着ていた雪美さんは素晴らしかった」
雪美「……本当……?」
モバP「ああ。ただレインコートは着ても外出先で結局脱ぐことになるのが勿体無いな。濡れているから置き場にも困るし」
雪美「うん……。……それは……ある」
ちひろ「何よりこの時期レインコートを服の上に着て自転車移動って結構暑いんですよね」
モバP「レインコートの下に下着だけって訳にはいかんですものね」 ソレハヘンタイデスネ
-
285
モバP「……」イイコイイコ
雪美「……♪」ムフー
ちひろ「おや、また雪美ちゃんを撫でてあげているんですね」
モバP「気持ち良さそうにしているでしょう? 雪美鳥は警戒心が強い分、慣れるとよく懐くのが特徴です」
ちひろ「何を仰っていますやら」
ちひろ「……雪美ちゃんはそんなに撫でられるの、好き?」
雪美「……うん……やさしい、手……。……それに……大きくて……形も……」
ちひろ「まさかの手フェチ!? まあ分からなくもないですね……この血管の浮き方やゴツゴツとした甲が」スッ
モバP「ちひろさんも男の手には一家言ありますねえ」
雪美「指を絡めて……手をつなぐと……ドキドキ……する……。ちひろさんも……やる……?」
ちひろ「やりませんよ。でも、良い手ですね」
モバP「ちひろ様はこの手を好きだと言うてくれる、働き者のきれいな手だと言うてくれましたわい」
ちひろ「そこまでは言ってません」
-
今日はここまで
野郎ども引き上げだ
-
乙
アイエエエ!?点検中のエレベーターから作業服の雪美が出てくるのナンデ!?
-
286
ガタンゴトン ガタンゴトン
雪美「……」スヤスヤ
モバP「俺にもたれかかり、眠る雪美さん」
モバP「ここは海辺の単線を走るローカル線」
モバP「座席はロングシート型で通路が広いが、二両編成で乗客はほとんどいない」
雪美「……」スヤスヤ
モバP「……静かだ」
雪美「…………ん……? ……P……?」
モバP「お、瞼が少しは軽くなったかい?」
雪美「……私を……置いて……行かないで……」ギュッ
モバP「安心おし。行き先が例え沼の底駅でもお前さんを一人にはしないさ」ナデナデ
モバP「しかし、海原電鉄を思い出すくらいだ。何かとても遠くへと行く感じがするね」
天の声ちひろ「プロデューサーさんがちょうどカオナシのポジションですね」
-
287
モバP(雪美さんは肝が据わっている、いや、場数を踏んで据わってきたと言えようか)
雪美「……」
モバP(だが今日は規模の大きな会場で、重要なイベント。さすがに気圧されているか……?)
雪美「……」
モバP(自分の弱みをあまり周りには見せたがらない所はあるので、一見はそんな雰囲気も出さない)
雪美「……」
モバP(集中力を高めているのかもしれないし、緊張を解そうと話しかけては却って良くないか)
雪美「……」ジーッ
モバP(でもこの子、目の前で俺のことを観察しているんだよなあ)
雪美「……Pと……私は……鏡……。Pが……不安だと……私も……不安……」
モバP「! ……心配させてごめんな。俺が思い詰めた顔をしていたらダメだな」
雪美「……うん……いい顔……」ニコ
-
288
モバP「アイドルは恋愛禁止なんて昔から言いますが」
雪美「……」チョコン
ちひろ「………………そうですね」
モバP「その長い間は何ですか」
ちひろ「別に」
モバP「気を取り直して、ここって自分以外は基本男っ気がないじゃないですか」
雪美「……P……ハーレム……だね……」
モバP「どこでそんな言葉を覚えたんだ……それでみんな異性と接点を持つのはなかなか大変だろうなと」
ちひろ「出会いは無いですね。もっとも同性で話は結構合いますから良いですけど」
モバP「そこです。自分だけは逆に異性としか接点がないんです。男子トークが出来る人がいないんです」
モバP「同性同僚の親友ポジション的な人が欲しいです」
ちひろ「いろいろと諦めてください」
モバP「(´・ω・`)」
-
ちひろ「私が思うに、プロデューサーさんが仮に315プロの人だったら、もっと周りに女子が欲しいとか言ってますよ」
モバP「……言いそう」
ちひろ「ヒトとは無い物ほど欲しくなり、美味しい物に恵まれてもそればかり食べていると飽きてしまう因果な生き物です」
モバP「で、水嶋咲ちゃんに癒しを求めたりしてしまう訳ですか」
雪美「……満更でも……なさそう……」
モバP「でもこの仕事に就いてから普段周りは女の子ばかりで、自分まで女子に染まりつつある感じがするんです」
ちひろ「あまり変に拗らせてプロデューサーさんがオネエみたいになってしまったら困りますねえ」
雪美「大丈夫……、Pは……頼もしい……男性……」
雪美「それに……他の男性が、入ると……たぶん……嫉妬する……」
ちひろ「あらあら」
モバP「妹や弟が生まれて構ってもらえなくなったお兄ちゃんじゃあるまいし……まあ嫉妬はするが」
ちひろ「するのかよ」
ちひろ「……プロデューサーさんって実は独占欲強くてめんどくさい系?」 ギクッ
-
289
モバP「多くの音を聞きながら過ごしていると、時に静けさが恋しくなる」
モバP「車の走る音、工事の音、民放番組のBGM、賑やかな人々の会話……それらから離れて、例えば丘の上」
雪美「……」
モバP「雪美と二人で、その声と息遣いまでよく聞こえる場所で、座って景色を眺める」
雪美「……」
モバP「……いいねぇ」
雪美「……少しは……賑やかな方が……楽しいのも……ある」
モバP「それもそうか」コロッ
雪美「でも……Pと……二人きりも……好き……」
モバP「せやろせやろ」コロッ
モバP「まあ、何しに来たかと言うと写真集の撮影なんですがね。そろそろ次行こうか」
雪美「……うん」
-
――
雪美「……たくさん……階段……上ったね……」
モバP「そうだな」
ソヨソヨ
雪美「ん……涼しい……」
モバP「そびえ立つ、ではオーバーかもしれないが見上げるほどの階段の先にある、木造のお堂」
モバP「高い木々に周りを囲まれて鬱蒼としてさえある場所にポツンと目立たずに在る」
モバP「過去、確か幼稚園の頃に似たような場所に遠足に行った記憶があるが、ここ自体は来たことのない場所だ」
モバP「にも関わらず、懐かしさを感じるな」
雪美「……ふしぎ」
モバP「雪美はこういうロケーションにも綺麗に溶け込むなあ」
モバP「さあ、良い写真を撮ろうか」
雪美「……うん」
事務所のちひろ「スタッフ無しの個人撮影とかこれもうデートでしょ」
-
290
プクプクプク
モバP「……」
ツン
モバP「?」
七海「よっ」
モバP「おう七海か。今日もマーメイドのような瑞々しさだな」
七海「七海はいつも新鮮ピチピチれすよ〜。こんな所で何をやってるんれすか?」
モバP「たまたま入った店にアクアリウムがあったものだからつい眺めていました」
七海「そうれすかそうれすか〜、プロデューサーも分かってきましたね〜♪」
七海「水槽を見ていると癒されるんれすよね〜。そこに小さな世界があります」
モバP「水族館のスケールと比べると小さいが、こだわりが出るよな」
七海「オブジェの配置一つにもセンスが……いえ、主役はお魚れすけど!」
-
――
ゴクゴク
モバP「ふう……暑い日差しが照りつける夏は、涼しい所でアイスコーヒーを一杯」
モバP「たまらんですな」
七海「プロデューサーはコーヒー豆を買いに来ていたんれすね〜」
モバP「ああ。志保にコーヒーミルを貰ったから最近は家でも淹れるんだ」
モバP「コーヒー豆のレーダーチャートは見ていて飽きない。……これ見る? チラシだが」ハイ
七海「ふんふむ……イラストや図にすると分かりやすいれすね。で、プロデューサーの好みは?」
モバP「酸味のあるモカが好きだな。まあいろいろ飲み比べてフードペアリングを考えるのも楽しい」
七海「すっかり影響されていますね〜。……プロデューサー、海釣りに興味は?」
モバP「今の所は……しかし七海は髪のボリュームがすごくて目立つな。見惚れちまうぜ」
七海「羨ましいれすか? ウェーブしていてしかも長いれすからね〜、えへ♪」
七海「って、魚じゃなくて七海を釣る気れすかっ!?」
雪美「……Pに釣られた……アイドル……数知れず……」
-
291
モバP「食堂で食べるカレーライスと納豆は何故あんなに美味しいのだろうか」
ちひろ「どこの食堂ですか」
モバP「一般開放されている近くの社員食堂ですね。しかも安い」
ちひろ「プロデューサーさんはどこにでも出没するんですね」
モバP「想像してみてください。シンプルな内装に折り畳みテーブルとイス」
ちひろ「はい」
モバP「具がゴロゴロとしていないサラッとしたカレーライスに鮮やかな赤い福神漬け、コップの水」
ちひろ「(赤い福神漬けは着色料的にどうなのかな)はい」
モバP「陶器の小鉢に控えめに盛ってある納豆に、刻みネギ」
ちひろ「(今時の社食って納豆を器で出すんですかね?)はい」
モバP「いやあ、侘び寂びの風情がありますね。でも家で食べるより何故か美味しいんです」
ちひろ「そもそも食堂に行くなら定食とか食べましょうよ」
雪美「……学校の、給食のカレーも……とてもおいしい……」
-
292
雪美「……」ジーッ
モバP「雪美さんに対面で膝の上に座られていると不覚にも鼓動が高まりますね」
雪美「……」スッ
サワサワ
モバP「んふっ……」
ちひろ「!」
モバP「あぁっ……何か、変な、感じがする、から……そこは、やめっ」
ちひろ「雪美ちゃん、プロデューサーさんの一体どこを触っているんですか?」
雪美「……のどぼとけ……大人の……男性にだけ……ある……ふしぎ……」サワサワ
モバP「ああぁぁぁ」
ちひろ「私がもし男性ならそこ(喉仏)はあまり触られたくないと思いますよ?」
雪美「……本当……? P……」
モバP「……いや、意外と気持ち良いですこれ」 エェ…
-
今日はここまで
今日はCoCoカレー
-
乙
アイマス系の世界のPはアイドルを一本釣り(スカウト)するのが仕事だからね仕方ないね
-
293
モバP「七夕も無事に終わったな。イベントというのは来るまでは今か今かだが過ぎればあっという間だ」
雪美「……うん……。……織姫と……彦星が……一年に一日だけ……会える日……」
雪美「……今年は……会えた……?」
モバP「会えたことだろうよ。年一ルールなのに中止ありとかやってられん。俺なら天女連盟に異議を申し立てる」
雪美「ふふ……。一年も……会えないと……話したいこと……いっぱい、あるはず……」
モバP「ああ。俺なんて雪美と一日会わないだけでも話したいネタがどんどん湧いてしまうのに」
雪美「それに……二人……黙って、繋がっているだけでも……幸せ……」
ちひろ「しかし障害は恋する二人の思いを熱くすれば良いですけど、逆に冷ましてしまうかもしれません」
モバP「遠距離恋愛で自然消滅はきつい……お互いに吹っ切れるなら良いんでしょうが」
モバP「願い事を書いた短冊を吊るした笹の葉も七夕過ぎれば撤去ですから、この世は無常でもありますね」
雪美「……使った笹の葉は……どこに行く……?」
モバP「公園に持ち寄って供養するように焼くんだろうか?」
ちひろ「どんど焼きのしめ縄じゃないんですから」
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294
雪美「……」
ムニムニ
ペタペタ
モバP「雪美さん、俺の顔に何か好奇心をそそられるような発見でも?」
雪美「P……おひげ……ない……」
モバP「ああ、しっかり剃ってケアしているからな。ご要望であればオシャレに髭を蓄えてみるが」
ちひろ「貫禄は出そうですよね」
雪美「……いい。……このままで……気持ちいい……から」
サワサワ
雪美「……♪」
モバP「最近他の子も何かこの顎を頻りに撫でてくるが、別に御利益なんて無いんだぞ?」
ちひろ「ビリケンさんの足の裏みたいな扱いですかね」
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295
モバP「麦わら帽子に白いワンピースの女の子と言えば何をイメージしますか?」
ちひろ「夏の田舎の田園風景ですね。気が付けばこう刷り込まれていました」
モバP「ほぼ同じです。理想の美少女の一つの形なんでしょうかね」
モバP「さて、今日はそんな格好を雪美さんにしてもらいました!」
雪美「……どう……?」キラキラ
ちひろ「あらかわいい」
モバP「パーフェクトだ、ウォルター。よく似合ってるな。つまり雪美は理想の美少女。Q.E.D.」
雪美「……///」クイッ
モバP「麦わら帽子のつばで顔を隠そうとする恥じらいが初々しい」
ちひろ「ちなみにこれはどこで」
モバP「ワンピースは今日の仕事に使った衣装を借りてきました。麦わら帽子は……ホームセンターで購入」
モバP「という訳で帽子の方は雪美にそのままプレゼントだ。日差しが強い時に被ると良い」
雪美「……ありがとう……。大事に……する……」
-
ちひろ「何故にホームセンター」
モバP「ちょっと工作用に板を探しに行ったところ、見かけてティンときたものですからね」
モバP「この帽子は何か他とは違う。雪美にぴったり合うんじゃないか? と」
ちひろ「その発想力を別の方面に活かせないものですか?」
雪美「Pは……自由人……だね……」
モバP「せやで。で、ワンピースはミニ丈の物もあったのですが、このゆったりした長さのを選びました」
モバP「肌の露出控えめなイメージの雪美が薄めの白ワンピにノースリーブでミニスカートだとオーバーキルですからね」
ちひろ「プロデューサーさんのHP、頻繁にマイナスになってませんかね?」
雪美「……Pは……自由人で……むっつり……」
モバP「はい、むっつりはん」のヮの
ちひろ「その顔やめい」
雪美「……ちょっと……たくしあげて……みる……」ソーッ
モバP「雪美さんが魔性の女に……でも感じちゃう」 カンジルナ
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296
モバP「……」
こずえ「……」チョコン
ちひろ「ありそうであまりない膝ペアですね」
モバP「そんなことはないでしょう? 本日は雪美さんはオフでいませんからね」
ちひろ「プロデューサーさんの膝占有率は雪美ちゃん八割で他二割という印象ですよ」
こずえ「こずえ、あんず、になもー……よくのるよー?」
ちひろ「サイズが小さい子ばかりですねえ」
モバP「大きい子は恥ずかしがると言いますか、作業中とかは邪魔になるから遠慮する感じですね」
ちひろ「頭で視界が遮られたら仕事は出来ませんしね」
モバP「我々大人の懐に収まる子なんて、普通は幼稚園児くらいまでです」
こずえ「ぷろでゅーさー、おっきいからねえー」
モバP「膝の上と言いつつ股の間に座らせるならもう少し身長あっても大丈夫ですね」
ちひろ「アイドルの子を乗せない、という選択肢はそもそも無いのか」
-
こずえ「ぷろでゅーさー……もっと、ぎゅーってしてー……しろー」
モバP「はいよ」ギューッ
こずえ「ふわぁ……」
ちひろ「うわぁ……」
ちひろ「……雪美ちゃんと抱き心地はやっぱり違うものですか?」
モバP「はい。感触とか匂いとかで目を閉じていても誰だか分かりますよ」
ちひろ「ある意味ソムリエですね。ワインとかと違って利用方法が無さそうですけど」
こずえ「……こずえもぷろでゅーさーに……ていすてぃんぐされるのー?」
モバP「何かやらしい」
ちひろ「こずえちゃんをテイスティングなんてとんだ変態ソムリエもあったものです」
こずえ「ぷろでゅーさーなら……なにしても……いいよー?」
モバP「そーかい。そんな天然で際どいことを言う子はこうしたるわー」ワシャワシャ
こずえ「えへへー……」
-
ちひろ「雪美ちゃんも最近は垢抜けてきましたけど、こずえちゃんは結構アプローチが大胆ですよね」
こずえ「そうかなー?」
モバP「あざとい。でも憎めない。目に入れても痛くない」
ちひろ「そういえば紅葉温泉の時、浴衣が少し着崩れ、というかはだけたのが映っていましたね」
モバP「あれは後で直してあげたんですが、何故か直す前のが使われていましたねえ」
ちひろ「プロデューサーさんが直したんですか?」
モバP「はい。普段から服を着せてとか言われますし、その時はスタイリストになりきります」
こずえ「いつもありがとうー……えらいぞー」
モバP「わーい、こずえは優しいなあ」
ちひろ「……」
ちひろ「……ところでプロデューサーさんって雪美ちゃん以外にはさん付け混ぜたりしませんよね」
雪美(そこは……私の……絶対特権……)
ちひろ「何かテレパシーが飛んできたなあ」
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297
柚「Pサンって巴チャンと相性良いよね?」
モバP「良き友人とは思っているが、どうしてそう思うんだい?」
柚「だっていちごパスタをうめーうめーって食べるでしょー?」
モバP「ああ。……そのくらいで相性良かったら人類皆家族だよ。ワッハッハ」
モバP「いや、癖はあるかもしれないが常識に囚われなければ美味しいと思うよ」
柚「いつか髪がイチゴ色になりそうだよね」
モバP「オラのPちゃんが不良になっちまっただ! って親から言われそうだ」
柚「Pサンのお母さまはチチだったのかあ……ってそんな訳あるかいっ!」
モバP「でも、家族は顔が似るっていうのが食べ物によるそれだとしたらさ」
モバP「例えば俺が柚と同じものをずっと食べていたら、俺の髪が柚みたいな色になっていく可能性も……?」
柚「……もしそうなったら、髪型もおそろでいきたいねっ♪」
モバP「男のぱっつんはちょっと憧れるが、平子真子みたいにそれなりに美形でないとなあ」
雪美「……Pは……きれい系よりは……かわいい系……」 エッ
-
298
モバP「今年は梅雨入りも明けも遅いですね。雪美さんの髪も湿気でやや跳ねてます」
雪美「……」チョコン
ちひろ「それでも膝の上には乗るんですね」
ちひろ「梅雨は、偏西風が蛇行しているせいで季節進行が遅いんでしょうかね? 知りませんけど」
モバP「梅雨の花と言えば紫陽花。しようか、と書いてアジサイです」
モバP「雪美……しようか」
雪美「……うん。……して……」
ちひろ「何をおっぱじめるんですかね」
モバP「男女が密着してすることと言えば決まっているでしょう」
モバP「髪を梳かすんですよ」
ちひろ「あっはい」
-
モバP「今日の雪美には、そうだなあ……三番櫛を使おうか」
ちひろ「ここは3番アイアンで打とうかみたいに言うんですね」
モバP「髪は繊細ですからね。状況・状態に合わせて歯数やヘアブラシを使い分けています」
――
サラサラ
雪美「……♪」
ちひろ「気持ち良さそう」
モバP「凛に聞きましたが、紫陽花の花言葉は”家族の結びつき”や”移り気”とかあるそうで」
モバP「色によっても変わるらしいですが、とにかく良くも悪くも様々です」
ちひろ「プロデューサーさんは変な所で知識が豊富ですね」
モバP「アイドルに教えてもらうことはいろいろとありますが、頭に残りやすいものとそうでないものはあります」
モバP「紫陽花は、ポガティブな曲を聴くのと似ているかもしれません。何か好きなんですよね」
雪美「……私も……好き……」
-
299
モバP「エレベーターで異世界に行く方法なるものがあるらしいな」
小梅「そういうのはね……それに興味を持った時点で、引き込まれやすくなるんだよ……」
モバP「やだこわい」
モバP「まあ一人でエレベーターで遊ぶなんていい大人失格なので、やりませんがね」
小梅「今、私たち……三人だから、ね……」
モバP「もう一人はどの辺にいるのかな?」
小梅「ここ、だよ」
モバP「あ、どうも。こんちゃっす」
小梅「……ふふ……こんにちは、だって」
モバP「でもこういう狭い空間で下を押しているのにどんどん上がっていったり、行けない階に行ってしまうのは怖い」
小梅「う、後ろの張り紙が、書き変わっていたり……三階までしかないのに、四階に行ったり……?」
モバP「ライトを消すだけの高時給な宿直かな?」
-
チーン ゴカイデス プシュー
雪美「……」テクテク
モバP「お、雪美が乗ってきたな」
小梅「……?」
シュー ガタン
モバP「さあ、このまま一階まで止まらずに行けるかどうか……って、あれ? 何か上昇し始めてない?」
小梅「惨劇の、予感……」ドキドキ
チーン &%$カイデス プシュー
モバP「……!!」 …ン?
モバP「これは……丸くて青い、地球……なんてことだこれは軌道エレベーターだったのか!」
晶葉『あー、すまない。雪美だけだと思って誤ってM8階への停止許可を出してしまった』
モバP「晶葉か? これ……マルチディスプレイか」
晶葉『そうだ。そこはちょうど良い空間があるので私の実験に使わせてもらっている』
雪美「……私も……お手伝い……してる……」
-
300
モバP「最近ズボンを履き忘れる夢をよく見るんですよ」
雪美「……夢じゃなくても……ある……?」
モバP「そこまでうっかりはしない。昔草履で小学校まで行って気づいたことはある」
ちひろ「いや充分うっかりでしょうそれ」
モバP「で、その道の専門家にお尋ねしたところ」
朋『自分を見失っているんじゃないの?』
モバP「と言われました」
ちひろ「朋ちゃんは夢占いの専門家だったのか……」
雪美「服……着てなかったら……すぐに……気づく……」
モバP「やっぱりそんなもんなのかな?」
モバP「夢では何か、家から遠くまで来てしまって、取り返しのつかない段階で気づくんだよね」
ちひろ「で、衆目に晒される訳ですね」 ハイ
-
雪美「…………P……そういうことが……したいの……?」
モバP「したくないよ。さすがの俺もある程度の恥の概念は持っているからな」
モバP「でも潜在的な露出願望があるとすれば洒落にならないから不安だな」
雪美「……良かった……。……ならたぶん……大丈夫……」
ちひろ「人に見られたい願望くらいはあるかもしれませんね?」
雪美「……だったら……いっしょに……アイドル……やればいい……!」
モバP「プロデューサーであるだけで精一杯だよ。やりたいとほんの少しも思わない訳じゃないがさ」
ちひろ「ほんの少しはやりたいのか……」
モバP「女性の場合は、スカート忘れても気づかないことってあるものですか?」
ちひろ「下にレギンスやショートパンツを穿く用のミニスカートをそのまま素で穿いてしまうことはあるかもですね」
モバP「アンダースコートを忘れてスコートしたり、サポーターを忘れて水着着たり、裸エプロンするようなものですかね」
ちひろ「最後の! ……とにかくスカート部分が全く無いのに気づかないことは普通は無いと思いますけど」
雪美「……裸エプロンは……忘れただけで……本当は、上に……何か……着る……?」
ちひろ「それ普通のエプロンとしての役目ですね」
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今日はここまで
そら(いきなりPC落ちて書き溜め消えたら)そう(やる気無くなる)よ
-
乙
つば広帽+ロングヘア+ゆったりした長さのワンピース とかいう数え役満
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301
モバP「床屋で髪を切ってもらった。すっきりしたよ」
雪美「……つるつるには……しないの……?」
モバP「そこまで全力でボケる気はない。俺は普通オブ普通の社会人だ」
雪美「……」ジーッ
モバP「言っとくが薄毛で悩んだりはしていないぞ? 特別剛毛って訳でもないが」
雪美「ふふっ……分かってる……」
モバP「でもな、散髪した後って何故かいつも体の調子がほんの少し崩れてしまうんだよ」
モバP「髪も体の一部なのだろうな。養分を一方的に吸うだけではなく、共有しているというか」
ちひろ「頭が軽くなって一時的に平衡感覚が崩れているんじゃないですか?」
モバP「髪の量が雪美さん並ならそうなるかもしれませんが、切ったのはほんの少しですし」
雪美「Pも……ウィッグ……着けてみたら……髪の重さ……分かるかも……」
モバP「腰まで届くロングヘアーにしたらどれだけ頭の感覚が変わるのかはちょっと興味あるな」
モバP「……ところでたまにはサイド三つ編み以外のちひろさんも見てみたいです」
ちひろ「指名料取るぞ?」
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302
モバP「夏と言えば、でアイドルには水着仕事は定番だ」
モバP「種類は様々あるが、未成年がよく着せられがちなのがスクール水着」
雪美「……着てると……思った……? 残念……いつもそう……甘くない……」
モバP「そんなガードが固い雪美さんもいい女やで」
雪美「……そう……?」
ちひろ「本当にガードが固かったら膝の上に座ってないと思うんですよ」
ちひろ「でもスク水って、こう言っちゃなんですけど、当時ダサいというか野暮ったく思ったものです」
モバP「地味で均一的で……でも学校アイテムは青春補正で素朴でも輝いて見えますよ、多分」
雪美「……青春……すごい……」
モバP「まあ今の学校指定水着ってスパッツ型セパレートタイプが多くて何か窮屈、というか運動着感が強いな」
雪美「スカートの方が……かわいく……見える……」
モバP「スカートはスカートで水泳するのに邪魔にならないか? と思わなくもないが」
モバP「雪美のはスパッツ型だからなあ。着てみたいのは分かるぞ」 ウン
ちひろ「どうして知っているんですかねえ」
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303
雪美「……」ジッ
モバP「雪美さんが物陰から顔だけ出してこちらをじっと見つめている」
モバP「保護したい」
モバP「無視できないから俺も雪美さんの方をじっと見てしまって仕事が手につかない」
ちひろ「これは雪美ちゃん依存症を起こしていますね」
ササッ
モバP「あ、隠れてしまった」
モバP「……よし、仕事するか」
雪美「……」ヒョコッ
モバP「と思ったらまた……」
雪美「……」ニコッ
モバP「……」ムラッ
ちひろ「おい待て何でそこで興奮する」
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モバP「誘っているんだろうが俺はここから動かんぞ」
雪美「……?」
モバP「雪美からこっちに来なければ俺の膝には座れない。さあどうする」
雪美「……」
モバP「さあさあ」
雪美「……P」
モバP「ん?」
雪美「一体いつから……ひざの上にいないと……錯覚していた……?」
モバP「……何っ!?」
雪美「……気づいて……私は……ここ……」チョコン
モバP「……??? どうして俺の膝の上に雪美がいる……? ではあそこにいる雪美は……いない!?」
モバP「……ウチの雪美さんの人間離れが半端ない」ナデナデ
雪美「……これが愛の……なせる業……♪」
ちひろ「幻影を見るようにまでなったか……まあ私も見えましたけど」
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