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モバP「雪美さんといっしょ」
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あと、割となんでもありです
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ちひろ「あら、怖がらせちゃダメですよ? プロデューサーさんったら」フフフ
モバP「こんな外見だ。所属アイドルからは熊男と呼ばれているが、まあ最初は仕方あるまい」
雪美(……浅黒い肌……髭……鋭い目……)
モバP「まずはその天中殺か暗剣殺といった顔は私に全部預けて、笑顔の練習から始めようか」ギラッ
ちひろ「プロデューサーさんの笑顔、素敵です……」
雪美(……笑顔が……邪悪……すぎる……)クラッ
雪美(つっこみ……不在の……恐怖)
雪美(……たすけて)
――
ちひろ「こうならなくて済んだ今の世界は、絶妙なバランスで成り立っているのかもしれませんね」
モバP「雪美ならこれはこれで何とか適応していきそうだがな?」
雪美「……私を……買い被らないで……」
ちひろ「ところでプロデューサーさんはキャラ変えとかなさらないんですか?」 ナイデス
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モバP「たまに自分でも意外なくらい仕事に集中・没頭できて高揚感を感じる時はないか?」
凛「あるよ。言うなら、ゾーンに入る、って感じだね」フッ
モバP「あれは気持ちが良いよな。作業も捗るし」
凛「だね」
ちひろ「それを狙って発揮できるようになれたら良いんですけどね」
モバP「人間のやる気スイッチに通じるものがありますね。なかなか見つからないが」
ちひろ「第一あなたは普段から雑念が多すぎるんですよ。そりゃ見つからない訳です」
モバP「男は敷居を跨げば七人の敵ありとはよく言ったもんでござい」
凛「プロデューサーの敵は……内にありそうだね」
モバP「俺の中には傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲の七人の侍が」
ちひろ「それは七つの大罪だ」
凛「敵だらけ……それでも私たちは戦わないといけないんだ、現実と」
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モバP「とりあえずゾーンに入っている最中は作業の手は区切りがつくまで休めない方が良い」
モバP「何かの拍子に接触が切れてしまうと、それまでの勢いが忽然と止まってしまう」
ちひろ「ただし止まろうがやる気が削がれようが、仕事は待ってくれませんけどね」
モバP「で、結局モチベーションが戻らないまま手を付けることもしばしば。乗りきれないのです」
凛「相当にマイペースだなぁ。……あっ、雪美だ」
雪美「……こんにちは」
雪美「……P……乗せて……?」ピョンピョン
モバP「……」
モバP「……いいぞ〜。こいこい」ニヘラ
ヒョイ ポスン
雪美「……」ムフー
凛「ぴょんぴょんは反則だよ……」
モバP「はぁー……何か雪美が乗ると余計な思考は全部吹っ飛ぶね」
ちひろ「なおその後のインプットが」
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雪美「最近……学校で……よく声を……かけられる……」
モバP「知名度的にはもう、ちょっとした有名人さんではあるだろうからな」
雪美「……少し……うれしい……」
モバP「良かったなあ。雪美は見てくれも良いから隙が無い」
雪美「……良くしたのは……P……」
モバP「せやろか? まあ芸能活動を始めて垢抜ける子は多いから間違いでもないか」
モバP「プロデューサーはシンデレラに魔法をかける魔女のようだとか誰か言っていたな」
雪美「Pが……魔女……」ジッ
雪美「……ふふっ」
モバP「笑うな」
雪美「……でも……Pは……王子様……の方が……合ってる……」
モバP「王子様、か」
モバP「俺は裏方側の人だから王子様役としてはどうなんだかな」
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雪美「シンデレラが……がんばるのは……王子様の……ため……」
雪美「……私も……Pのためなら……がんばれる……」
モバP「雪美……」ジーン
モバP「ただそれだと魔女がちょっと立場がないから……魔女と王子様は実は繋がっているということで良いかな?」
ちひろ「何だその新解釈」
モバP「で、そんなシンデレラの体現とも言える雪美さんは現在上下ともジャージで膝の上な訳ですね」
雪美「……たまには……がんばらない……シンデレラ……」キラキラ
モバP「頑張らないのにこんなにキラキラできるとは……やはり天才か」
モバP「それにしても学校生活は上手くやれているようで何よりだ」
モバP「俺からすると有名故に高嶺の花として周りから距離を置かれたり遠慮されたりしないのかと思うが」
雪美「……みんな……エリート……だから……浮いてない……」
モバP「個性が特別にならない良い環境にいるんだなあ」
ちひろ「やさしい世界……なのか?」
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モバP「俺の膝の上は特に誰の物とかではなく、いわば無料で一般開放しているようなものだ」
モバP「しているようなものなんだが」
輝子「どうした……?」ギシギシ
モバP「そうバウンドしないでくださらない? スタイル良い子がミニスカートで無防備ですよ?」
輝子「フフ……良いじゃないか、親友……。はしゃぎたくなるんだ」グリグリ
モバP「おい尻……君はどうしてそうなってしまったんだ星くん」
輝子「さあ、どうしてでしょう……?」クスッ
モバP「!」ドキッ
輝子「フーッハッハァァ!! このまま組んず解れつで――!」
雪美「……」ジーッ
輝子「レスリングでもしようかー」
雪美「わーい……」
ちひろ「事務所で何やってんだあんたらは」
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ちひろ「今日のおやつは桜餅ですよ」
雪美「……」モグモグ
雪美「……少し……塩気……あって……おいしい……」
モバP「”今日のおやつ”が事務所で振舞われるのが何かもう生活感に満ちていますよね」
ちひろ「職場でもぐもぐタイムは賛否両論と聞きますけど、ここではもう定着していますから」
雪美「でも……桜もち……二種類……ある……」
ちひろ「関東の長命寺と関西の道明寺ですね。これは皮で巻いた前者ですけど」
モバP「西日本育ちの雪美はこっちの桜餅はあまり馴染みがない方かな?」
雪美「ん……でも……そういうの……他にも……たくさん……」
モバP「あるな。例えば雑煮とか、餅に餡子が入っていたり具や出汁が違ったり、地域で様々だ」
雪美「……ラーメン……うどんも……」
モバP「仕事で各地を回ったりするからメシもいろいろ知れて楽しいよな」
ちひろ「……結構庶民派なんでしょうか? 私たちって」
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今日はここまで
ここで会ったが百年目
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モバP「雪美さんのちょっと色気のある瞬間」
モバP「結んだ髪を解く時」
雪美「……」パサッ
モバP「……桃源郷はここにあったか」
雪美「……」フルフル
モバP「髪にボリュームがあって羨ましいなあ。俺も伸ばそうかな」
雪美「……それは……やめた方が……」アッハイ
モバP「それにしても、髪を下ろす時、よりガツンとくるのは普段から常に髪を結んでいる子だと思う」
雪美「……結んでいる……方が……良い……?」
モバP「雪美に、特にベッドとかでそれをされるとオーバーキルだから、今のままで」
雪美「……分かった。……大切に……してね……?」
モバP「ああ、大切にするよ」
ちひろ「な、何の話だったの?」
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モバP「主に夏、傘を持たず外を歩いていたら、すごい通り雨に遭う――」
モバP「そんなことは油断の多い小学生の頃はよくあった」
雪美「……」
モバP「大体はどこか適当な建物に入って雨宿りをして止むか弱まるタイミングを待つものだが」
モバP「たまに開き直ってそのまま雨ざらしになったりもしたな」
雪美「……風邪……ひきそう」
モバP「本当にね。水を吸った服をそのまま着ているのは普通に心地も良くない」
雪美「……うん」
モバP「家に帰ったら勿論すぐ風呂場行きで着替えさせられたよ」
モバP「……雪美の濡れた髪をバスタオルで拭いてあげたりしたいがなぁ、俺もな〜」
雪美「……///」
ちひろ「普通の会話から突然豹変するのはやめようね」
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雪美「……」シュルシュル ファサッ
モバP「……?」
雪美「……! ……P……これ……どうしたの……?」
モバP「あきらに噛まれたんだ。ちょっと興が乗りすぎてね」
雪美「……キスマーク……?」
ちひろ「どれどれ見せなさい」
ちひろ「って、何だ……これはキスマークではなく歯形ですよ」
ちひろ「というか事務所で首元を肌蹴させないでください。変態ですか」
モバP「雪美が脱がせてきたんです。……”雪美が脱がせてきた”、何か響きがえっちぃですね」
ちひろ「だまらっしゃい」
ちひろ「第一、首筋を噛まれるってどんなムーディーな遊びをしているんですか」
モバP「あきらあかりりあむの三人と親睦を深める為に王様ゲームを」
ちひろ「はいぃ?」
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モバP「ソフトな感じにやるから! と、りあむからの提案で参加したんですが」
モバP「最終的にあきらが吸血鬼の真似をすることになり、こうガブッと」
ちひろ「ガブッとじゃないですよ。そこはきちんと監督してください」
雪美「……」ムー
モバP「ゆ、雪美さん?」
ガバッ
雪美「……私も……Pに……印……付ける……」
カプッ
モバP「うっ……!」
雪美「…………ん……できた……ふふ」
モバP「」
ちひろ「」
雪美「……♪」
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紗南「聞いてよPえも〜ん!」
モバP「どないしたんや」
紗南「雪美ちゃんにまた負けたの〜!」
モバP「ゲームでか? 紗南が雪美にゲームで負けるたあ天変地異の前触れかい」
雪美「……失礼な……」
モバP「だがジャンルにも寄るな。アクション、格闘、落ち物パズル等いろいろあるが」
紗南「桃太郎電鉄」
モバP「ボードゲームの引き運はね……」
雪美「……今日は……絶好調の……日だった……」
紗南「雪美ちゃんさくま並に強いんだよ?」
まゆ「呼びました?」ヒョコッ
紗南「うわあっ!? びっくりした!」
-
モバP「紗南。ウチにはこずえとか芳乃とか人知を超えた存在がいるだろう」
紗南「その二人も勝負事とかはやたら強いんだよね」
モバP「雪美だったらそんなことはないはずと油断してかかったのではないか?」
紗南「うう……まさかそんな」
モバP「もっと技術の要るゲームなら勝てるだろうに」
紗南「そこはほら、ゲストと経験で差が出るもので対決するのは何だかなって思うじゃん」
モバP「人には得意分野があるからな。クイズゲームでもノンセクションより特定ジャンルが正答率高いとか」
まゆ「まゆはプロデューサーさんに関するクイズなら負けませんよ」
雪美「……Pの、ひざのことなら……」
モバP「俺の膝に関するクイズの出題とは何ぞや」
モバP「しかし雪美は将棋とかも出来るから、ただ運だけで勝ってくる訳じゃないぞ」
紗南「Pさんが特訓してたりはしないの?」
モバP「してるわ」 オイコラ
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紗南「というかPさんも一緒にやろうよ! まゆちゃんも!」 イイデスヨ
モバP「いやあ、桃鉄とか人生ゲームとかは最悪リアルファイトになるでしょ」
まゆ「プロデューサーさんとリアルファイト……」
雪美「Pと……」
紗南「……」
三人「……///」
モバP「何故照れる」
紗南「でも、やっぱりこういうのは四人プレイでやるのが一番面白いよね!」
モバP「普段ソロプレイのぼっちを舐めんなよ」
紗南「あっ……ごめん」
モバP「いや、気を遣われると逆に申し訳ない」
雪美「準備……できた……。……始めよう……」ポスン
紗南・まゆ「対戦でも膝に乗るのか……」
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モバP「」
菲菲「出端から硬直してるネ。プロデューサーさん、ふぇいふぇいダヨー」
雪美「……雪美だよー……」
モバP「はっ……!? 君たちチャイナドレスではないか!」
雪美「……」キラキラ
モバP「一般的なサイドスリットのワンピースだけでなく、スカートと合わせているんだな」
菲菲「春麗みたいに露出するのはネー、ちょっと勇気が要るヨ」
雪美「……きたえぬかれた……太もも……」
モバP「あれはさすがにね……股圧でリンゴ潰せるんじゃないかみたいな」
菲菲「発想が斬新ダヨ……それはそうと! プロデューサーさんに桃まんを作ってきたヨ!」ハイ
雪美「私が……調理補助……した」エッヘン
モバP「わお! これは美味しそうだ。食べよう食べよう」
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――
モバP「いや、実に中華情緒のある味がしたよ。ごちそうさまでした」
菲菲「お粗末様でした」
モバP「菲菲と雪美二人でよく作ったな。手作りはさすがだ」
菲菲「もっと褒めても良いんダヨ? 遠慮いらない」
モバP「それにしても何故桃まんなんだね?」
菲菲「プロデューサーさんは桃が似合っているから……仙人みたいだもんネ」
雪美「……」コク
モバP「俗世から離れているというか浮世離れしているとは言われることもあるが」
菲菲「普段は隠しているだけで空を飛んだりできそう」
モバP「ないよ。そんな便利が力があったら出社する時に使うわ」
雪美「……本当かな……?」
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モバP「……そういや雪美が菲菲みたいにシニヨンを二つ作っているのは珍しいな」
雪美「……髪型の……練習中……」
モバP「ほう。……まあ、雪美娘々はいろいろと変化してくれる方が俺は嬉しい」
雪美「……にゃんにゃん?」
菲菲「娘々とは……かくかくしかじか……ダヨ」
雪美「……にゃ〜ん……」
モバP「まあ日本ではあまりニャンニャンは使わないか。変な意味に取られかねないし」
雪美「……?」
菲菲「日本のニャンニャンってどういう意味ネ?」
モバP「30年以上前でもう完全に死語と化しているかもしれないが、何々とか××とか」
モバP「人前で言葉に出すのが憚られることだ、うん」
菲菲・雪美「……?」
ちひろ「理解できる自分が少し悲しい」
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紗南「レッドスクリーンってびっくりしない?」
モバP「どうした。何をしたらそんなものを拝むことになる」
紗南「exeゲームをやっていたら脅かしでやられちゃってさ」
モバP「なるほど。ああいうのは悪意が露骨だからな。レッドは目にくるし勘弁してほしいね」
モバP「全画面攻撃はブルースクリーンでもブラックバックに白字でも怖いのに」
紗南「そんなに詳しいということは、Pさんもホラーゲームやるんだね」
モバP「いや、どちらかと言うとPCやゲーム機本体のエラーだ」
紗南「えぇ……。Pさんこそ何をしたらそんなものを拝むことに」
モバP「紗南、突然理不尽に訪れる現実ほど怖いホラーは無いんだ。バックアップはしっかり取っておけ」
モバP「でないとこうなる」
雪美「brinGmeBAckthereIaMaLivehereIwilLneverletYouforgetabOutme」
紗南「ひいっ!?」
――
紗南「……あ……ゆ、夢かあ……」
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モバP「俺は常日頃甘かった。生チョコ&ミルクの欲張りダブルホーン並に甘かった」
モバP「雪美め、何をしても俺ならやり返さないと侮りおって。許さん! お仕置きじゃあ!」ガバッ
雪美「……きゃー」
モバP「今回の罰は、おお何と恐ろしい! くすぐりの刑だ!」コチョコチョコチョ
雪美「……ふふっ、……あはははっ!」
モバP「どうだどうだ〜! 足の裏は!」コチョコチョコチョ
雪美「や、やめて……あはははははっ……ひーっ」
モバP「まだまだぁ! 容赦せんぞぉ!」コチョコチョコチョ
雪美「……っ! ……っ!!」バンバン
モバP「とどめは脇だ、くらえ!」
パシッ
モバP「誰だ、邪魔をするんじゃな……あ!」
巴「楽しそうじゃのう? うちも混ぜてくれんか?」ゴゴゴゴゴ
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モバP「仕事に没頭していたらエイプリルフールをすっかり忘れていた」
ちひろ「今日はなんにもないすばらしい一日だったまる」
モバP「ぼくなつはやめて」
ちひろ「何かとっておきの嘘でも吐いてみる計画だったんですか?」
モバP「今日はエイプリルフールじゃないぞ? という嘘を」
ちひろ「すぐバレる嘘を吐くな、と言われたことありませんか?」
モバP「ありますあります」
雪美「……P……」
モバP「お、どうしました雪美さん」
雪美「今日は……一体……何日……?」
モバP「そりゃあお前……四月一日だろう。わたぬきさんですよ」
雪美「……じゃあ……昨日は……?」 ン? アレ?
ちひろ「こいつらいつも無限ループにはまってんな」
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今日はここまで
今日と明日が出会う時
-
乙
あかりあきらりあむの3人がモバPとソフト王様ゲームで遊んでるところを想像すると和む
>>286で出てた噛みネタを今になって回収してくるとは
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雪美「……P……あそぼ」
雪美「……P……元気……ない……? 私が……元気に……してあげる……」
雪美「……P……もっと……私に……頼って……」
雪美「……もう……くすぐったい……ふふっ」
雪美「……いけないおてては……この子……?」
雪美「……あっ……そこ……気持ちいい……もっと……ほしい……」
雪美「……P……温かい……」
雪美「……いつまでも……どこまでも……深く、繋がって……いよう」
――
ちひろ「お前はなんちゅう犯罪的なボイスを録っているんだ」
モバP「普段のやり取りを録ってみただけなんですがね」
モバP「まあ改めて聴き直すと何とも微笑ましく……はなく千枝ちゃん並には危ないなこれ」
ちひろ「物分かりが宜しいようで」
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モバP「日常かどうかは知らない一風景」
モバP「暗闇で目を光らせる雪美さん」
雪美「……」キラッ
モバP(やだ……物陰からこっち見てる……)
雪美「……」ジリジリ
モバP「…………」ソワソワ
雪美「…………」ジーッ
モバP「……今だ逃げるっ!」ダッ
雪美「待てっ!」バッ
ガバッ
雪美「P……もう……どこにも……逃がさない……」
モバP「たはは……参ったなあ」チラッチラ
ちひろ「よぉし、その男はおまえにくれてやる。好きにしろッ!」 ヤッタゼ
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モバP「お父さん、お母さん、お元気ですか。私もペロもとても元気です」
モバP「仕事の方も何とか軌道に乗って少し自信がついたみたい」
モバP「(中略)落ち込むこともあるけれど、私、雪美の長い髪が好きです」
雪美「お、おう……」
ちひろ「お前は一体誰目線で独白をしているんだ」
モバP「でも雪美がおかっぱだったとしたらそれもそれで全然アリだと思います」
ちひろ「同意します」
雪美「……短く……してほしい……の?」
モバP「長いままでいてほしいし短い君を見たくもあるという二律背反だよ」
雪美「もう……わがまま……」
ちひろ「ですけど芸能の仕事をしていると例えばドラマに出演するなら、髪型指定されたりしますよね」
モバP「ショートボブでオファーが来たら雪美はどうする?」
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雪美「…………」ウーン
モバP「髪は伸びるものとは言っても、元が長いと一朝一夕で元通りとはならないから悩んで当然か」
雪美「……とりあえず……今は……このままで……」
雪美「……でも……小学校……過ぎたら……少し短く……する、かも」
モバP「そうか。まあ、小学生くらいなら良いけど中高であまり長い髪の子はそういないよな」
ちひろ「その辺は校則とかありますからね。結ぶか、肩までにしろなんて言われたり」
モバP「もし、雪美が阿良々木月火みたいにばっさり短くしたら……ああ」
雪美「……短く……したら……?」
モバP「いや、やめよう。想像するだけで平静を保てなくなりそう。仕事なんか手に付きやしないだろうね」
ちひろ「はた迷惑な大人だなあ」
モバP「突然髪を切ってきましたとか言って目の前に現れたら卒倒も辞さない」
雪美「それは……びっくりする……でも……面白そう……!」
モバP「面白がるな。しかし乙女の脅かしは許せちゃうのが悔しい」
ちひろ「プロデューサーさんは実に守備範囲の広い面食いですよね。でないと務まらないでしょうけど」
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モバP「じゃあ逆に雪美にさせてはいけない格好を考えてみませんか」
ちひろ「突然何が”じゃあ”なんやら」
モバP「ツインエンジェルBREAKのエンジェルサファイアとか」
ちひろ「はあ」
モバP「魔法騎士レイアースの龍咲海(魔神モード)とか」
ちひろ「はあ」
モバP「ファンタシースターオンラインの青フォニュエールとか」
ちひろ「どうしてあなたはそう同系統の物を羅列するんですか」
モバP「青基調の涼やかなトップスに、黒のレオタード風ボトムス。半分水着みたいでセクシーです」
ちひろ「如月すみれや龍咲海みたいな中学生でもアレなのに小学生に着せたら犯罪臭MAXですね」
ちひろ「……いけなくなかったら着せたいつもりじゃないですよね」
モバP「ソンナコトナイヨー」
ちひろ「こいつすげぇ変態だぜ?」
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雪美「……楽しそうに……話、している……ね」
ポスン
雪美「……Pの温度は……今日も……快適……」
ちひろ「本当、膝乗りに飽きませんねえ」
雪美「それが自慢……」ニコ
ちひろ「はう……こんな無垢な良い子に私欲で破廉恥な格好をさせるのはダメです」
モバP「分かってますって」
ちひろ「本当ですかね」
モバP「良いこと悪いことの線引きも大事ですが、ちひろさんは冗談を冗談と分かった上で乗ってくれますから」
モバP「そういうところ、嫌いじゃないですよ」
ちひろ「……あなたも、本当に悪いことする時は黙って実行するでしょうからね」ハァ
モバP「そうそう、ここで話をしている限りは安全です――って、しませんよ」
ちひろ「まあ、雪美ちゃんが乗っている限りはそう悪さも出来ないのは確かですね」
雪美「……ふふふ」
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200
モバP「春も酣。過ごしやすい朝だね、雪美さん」
雪美「ええ、Pさん……」
モバP「雪美さんと一緒になってもう四十年か」
モバP「楽しいこと、喜ぶこと、驚くこと、辛いこと、悲しいこと――いろいろあったな」
雪美「……それでも……早いものです……」
モバP「ああ。俺も今じゃすっかり老けてしまって……」
モバP「雪美さんのおかげで歳の割には若く格好良くはいられているが」
雪美「……あなたはいつまでも……私の一番です」
モバP「うん……そうなんだがな」
雪美「……?」
モバP「雪美さんは四十年……どころか下手すると出会った頃から本当に変わらないな」
雪美「まあ……お世辞は結構ですよ」
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モバP「いや、冗談抜きに雪美さん、全く歳を取りませんよね」
雪美「……」キラキラ
モバP「こうして着物が似合う、物腰はすっかり落ち着いた上品な女性なんだがな」
雪美「……猫だって……見かけはほとんど……老けないでしょう……?」
雪美「こう見えても……昔のような激しい運動は……もう、できませんよ」
モバP「何てことだ、雪美さんは猫だったのか。もしくはエルフか?」
雪美「エルフは……晩年に外見も一気に老いて死ぬ……なんて言いますね」
雪美「もし私が……先に、逝くようなことがあれば……その前に姿を消したい……」
雪美「ペロも……衰弱した自分の死に際は見られたくないと……旅立ってしまった……」
モバP「そんなこともあったな……だが、子どもたちや孫たちはどうする」
雪美「……冗談ですよ。……でも……あの時のように、綺麗なまま引退するのも……悪くない……」
モバP「アイドル活動か……まだ未練があるか?」
雪美「いいえ……あなたと一つになれて、これだけ幸せに恵まれたんですもの……」
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ピンポーン ハイハイ ガチャ
こずえ「雪美さんとPさんに、ご挨拶に来たよー。元気そうだねー」キラキラ
芳乃「おや、懇ろな一時をお邪魔してしまいましてー?」キラキラ
雪美「あっ……こずえさんに芳乃さん……ふふふ……こんにちは」
雪美「まあ上がって……お茶でも入れますよ」
モバP「……外見が変わらない子が多すぎやしませんかね?」
――
モバP「……」パチリ
モバP「――はぁー」
晶葉「おはようP。未来の今日を体験できる装置はどうだったかな?」
モバP「う〜ん……俺の心象風景が映し出されたのかなあ。あれが未来だとちょっと怖いわ」
晶葉「……未来とは人の希望でもある。つまりはそういうことでは?」 エッナニソレハ
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201
紗南「このおっさんはどうしてこう攻撃を外すのかなー」
モバP「おや、実況収録中……ではなさそうだな」
紗南「あっPさん。残念だけどこのゲームは一人用なんだ」
モバP「良いってことよ。誰かのプレイをただ見つめるのも好きだ」
モバP「ついでに言うと酒とつまみでも横に置いてまったり観戦だね」
紗南「プレイするより動画見るのが好きなタイプかな? でもこのゲームは長丁場だよ〜」
ピロリ ザザッ ピロリ
紗南「ああ〜何連続で外すんだ! あっという間にピンチじゃないか!」
モバP「トルネコのおっさんやシレンのおにいちゃんはそれが様式美だから仕方ない」
紗南「目の前で寝ている相手に対しても攻撃外した時はさすがに絶句だよ」
モバP「試行回数が多いゲームだから割と奇跡的な屑運に遭遇することも多少はね」
モバP「ローグライクは奥深い。底なし沼かもしれないがそれが良い」
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雪美「……ローグライク……?」
モバP「おう雪美。そういうゲームのジャンルだよ」
紗南「雪美ちゃん! あたしに引き運ちょうだいな〜」
雪美「やってみる……。……むむむ……む〜ん」
紗南「あ、サイキックパルプンテはたまに事故るからやめとこ?」
モバP「前科あるのか……怖や怖や」
雪美「……何が、起こるか……分からないのが……人生……」キリッ
アハハハ
紗南「他愛ない話だけどさ」
モバP「何だい」
紗南「ローグライクにアイドルがモンスターとして出てきたらって妄想しない?」
モバP「しますねえ。いろいろアイデアが膨らみますですよ」
モバP「もっとも、本家もびっくりなくらい種類が多すぎて全員は出せないだろうがな」
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雪美「……」
モバP「雪美さんは何となくこっちを沈黙状態にしてきそう」
紗南「メルモンかな?」
モバP「というか雪美さんに口を塞がれて沈黙状態にされたいですね」
雪美「……」ムギュッ
モバP「……!」
雪美「……大人しく……なったね……」
紗南「雪美ちゃんに大人しくさせられちゃうとか、良いなあ」
雪美「……たまに……口で……塞いだりも……する」
紗南「Pさん……いくら仲良いからって乳繰り合うのも程々にね」
モバP(そこはさすがに誇張表現だよ)
紗南(はっきり否定はしないのか……というか脳内に直接来ないで)
ちひろ「不埒な意識を感知したのでプロデューサーさんを捕まえに来ました」ガチャッ
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202
モバP「んー、んまい」モグモグ
ちひろ「プロデューサーさんのお昼ごはんはたこ焼きなんですね」
モバP「笑美が差し入れてくれました。かつお節がたっぷり乗っていてボリュームありますよ」
ちひろ「へー」
モバP「お一ついかがです? はい、あーん」
ちひろ「勢いで何をやろうとしているんですか。結構です」
モバP「残念。しかし容器がまた発泡で無地の折蓋で、昔ながらのファストフード感があって良いですよね」
ちひろ「シンプルイズベスト、ですか。今はたこ焼きだと木舟のようなオシャレなものもありますからね」
雪美「……」アーン
モバP「……ん? ……はい」 パクッ
雪美「……ん……これは……いいダシを使ってる……」
モバP「雪美さんは意外にも食通やね」
ちひろ「たこ焼きや焼きそばは青のりが歯に付きやすいんで、食べたらしっかり歯磨きしましょうね」
-
今日はここまで
なのにあなたは京都へゆくの
-
乙
ピロリ ザザッ ピロリとかメッチャ聞き覚えのある効果音で草
-
203
モバP「雪美はカレーライスは好きかい?」
雪美「……すき」
モバP「基本的に外れがないよな、カレーって」
雪美「……辛いのは……少し苦手……」
モバP「まあ意図的にやたら辛くしてあるのはね。ただ基本は誰でも好きな定番中の定番メニューだ」
雪美「……うん」
モバP「ただ家で作ろうとすると、野菜と肉を切って火を通して水を入れてルーを溶かして、と手間だ」
モバP「どうしても一度にそれなりの量を作ることになりがちで、独身だと持て余す」
雪美「……誰かと一緒に……食べるのが……おいしい……」
モバP「そういうことだな。……俺、久々に家カレーを作りたいんだ」
雪美「……いいよ」
モバP「やった!」
ちひろ「炊飯器のスイッチを押し忘れないようにしましょうね(経験者)」
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204
モバP「日常ではない一風景」
モバP「絶海の孤島を旅する雪美さん」
NO DATA
ちひろ「シチュエーションないのか。まあ、あったら驚きますけど」
モバP「南大東島や青ヶ島あたりに行って、本土から隔絶された場所で一人きり」
モバP「世界から取り残されたような気分に浸って軽く絶望を感じちゃったり?」
ちひろ「島民の方に失礼だぞ」
雪美「……遠い……帰りにくい所に行くのは……こわい……」
雪美「でも……一緒にいてくれる……仲間がいれば……」
モバP「もしそんな仕事が来たなら俺がスタッフになって同伴するよ」
雪美「……心強い……約束……ね」
モバP「まあそういう私も結構離島恐怖症ではありまして、オアフ島規模でも不安になるくらい」
ちひろ「それただのホームシックでは」
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205
モバP「このところはすっかり暖かくなり日中20℃は軽く超すようになってきたな」
雪美「……うん」
モバP「雪美は元気そうだな」
雪美「私も……ペロも……元気……」
モバP「良いことだ。寒いと身を寄せ合って暖を取るというのが動物的で情緒があるが」
チョコン
雪美「……?」
モバP「暖かくてもこうして膝の上に乗って接してくるのは雪美的だな」
雪美「……私的……? ……変なの……」
モバP「晩春から夏、初秋あたりまではここに乗ってくれる子は減るんだ。ぬくいからね」
雪美「……」
-
モバP「その点、雪美は物好きだと言えるかもしれないな」
雪美「……別に……物好きじゃ……ない……」
モバP「そうか? ちなみに、こうしても暑苦しくはないか?」ギュッ
雪美「……うん……大丈夫……」
モバP「例え暑くても寄り添えるのはよほど相手を気に入ってでもいないとできないことだ」
モバP「気に入ってもらえているのなら素直に嬉しいが」
雪美「……どんな時でも……これが……Pとの……共鳴……」
モバP「じゃあさ、俺が風邪に罹ったとしても、雪美はお構いなしに膝に乗るかい?」
雪美「……乗っていたら……うつる……かも……」
雪美「……でも……一蓮……托生……」
雪美「Pと、私……二人で……溶け合う……」
モバP「……病気には罹らないようにしなくちゃなあ」
ちひろ「ベタベタし過ぎて脱水症状とか起こさないでくださいよ?」
-
206
モバP「疲れたぜ」
奈緒「どうしたんだぜ?」
モバP「ちょっと間違った霧雨魔理沙みたいに言うのね。……不覚にもときめいた」
奈緒「ば、ばかっ! つい韻を踏んじゃっただけだ!」
奈緒「……Pさんは東方も知っているんだな」
モバP「奈緒こそ。まあ、本家のシューティングゲームはやったことがないんですがね」
モバP「サブカルに触れていると独り歩きした音楽やキャラが知らず知らずの内に侵食してくるジャンルだよ」
奈緒「あたしもそんなに詳しい訳じゃないけど、気づいたら知ってたな」
モバP「まずシューティングって精密動作を要求されるから苦手で、パロディウス以来触っていないね」
奈緒「パロディウスはネタを理解するのが難しい気がする……」
奈緒「脱線から話を戻してさ、Pさんはどうして疲れているんだ?」
モバP「よくぞ聞いてくれました。事の始まりは一週間前のことなんですがね――」
奈緒「あっこれ面倒臭いやつだ」
-
――
モバP「という訳で、ペロとその友だち五匹とかくれんぼをしていましたらくたびれまして」
奈緒「一週間前の前置きは結局関係ないのかよ……」
雪美「……Pは……ペロたちに……とても、気に入られている……」
奈緒「しかも話の合間に雪美が設置されてるし」
雪美「……ぶい」v
奈緒「…………ぶい? ……へへっ」v
モバP「この世の天国かな?」ジーッ
奈緒「まじまじと見つめるな!」
奈緒「……はぁ……だいたい猫とかくれんぼって、仕事しなくて良いのか?」
モバP「それをちょっと本気を出して片づけたところで今に至るんですよ」
奈緒「それで片づけられるのも凄いよ……あっ、書類ここ間違ってないか?」
モバP「ん、どれどれ…………」
モバP「……奈緒、天才」b ヤメロヨ
-
207
ダダダダッ
肇「あ、Pさんだ。……Pさん!」
モバP「はっ? ……や、やぁ肇」ゼェゼェ
肇「器はあっても心ここにあらずという様子ですね」
モバP「そういや心を丸洗いしてベランダに干しているままだった」ハァハァ
肇「ふふふ、ユニークな冗談。なんだいつもの調子のPさんでした」
モバP「今、追われているのよ。意識がそっちに向いてしまっている」フゥ
肇「それは大変! 誰に?」
バサバサバサ
モバP「ひいっ!? お、お助け〜!」バッ
肇「大量の形代……というか人形? ちょっ、Pさん抱き着かないで///」
??「むぅ……肇さんを盾にするとは〜」
肇「この声……」
-
??「そ〜な〜た〜」 バサバサバサ
肇「人形が寄り集まっていく……!?」
芳乃「……此度はー、わたくしのおせんべいを勝手に齧ってー、不敬でしてー、出ませいー」
肇「……芳乃ちゃんが顕現した……」
モバP「悪気はなかったんだ! 許してくれ、この通りだ!」
芳乃「……では、何故逃げるのでしてー?」
モバP「芳乃が追いかけてくるからだよ!」
肇「追いかけられると逃げたくなる……人間心理ですか」
芳乃「ふむ……では少し落ち着いて話をしませー」
モバP「ああ。……いやあ、何かから逃げるってのはスリル満点で生きてる実感がするね本当」
芳乃「楽しそうですねー。ではもっと楽しみましょうかー?」 バサバサバサ
モバP「わーっ!? やっぱり今の無しでお願えしますだーっ!」ダダダッ
肇「あっ……Pさん、もっと構ってほしかったです……」プクー
雪美「…………すごいものをみた」
-
208
モバP「働けど働けど猶我が生活楽にならざりじっと手を見る俺モバP」
ちひろ「余分な物が四字ほどくっついていますね」
モバP「オーバーな引用をしましたが、我々の給料って適正なんでしょうかね?」
ちひろ「個人的には不満はありません。強いて言えばあなたがドリンクなどを買ってくれたら私は潤います」
モバP「そこは隠しませんね。まあ、食欲がない時にぐいっと一本飲むと効きますから重宝はしていますよ」
ちひろ「待て、私のドリンクは胃腸薬じゃない」
雪美「P……貧乏……?」
モバP「いんや。豪勢な暮らしとは無縁だが貯金は作れているからな」
モバP「要求するとしたら自分の賃上げよりアイドルの待遇向上になるだろうね」
ちひろ「まあご立派だこと」
雪美「……埋蔵金……探しに……行く……?」
モバP「社会の授業で出てきたのかな? 最近”埋蔵金”なんてロマン単語は聞かなくなったなあ」
ちひろ「昔はテレビでよくやっていたらしいですけどね」
-
むつみ「埋蔵金……金色の響きがしますね!」
モバP「おうむつみよ、息災であったか。息子がお前の帰りを待ちわびておるぞ」
むつみ「世界中を飛び回って滅多に家に帰ってこない冒険家の父親みたいな扱いですか?」
モバP「ああ良いっすねえ」
ちひろ「埋蔵金探しが流行らなくなったのは、今の時代、科学が発展したからなんでしょうかね」
モバP「地中に大判小判ざっくざくあったりしたら探知できそうではありますね。つまり、ない……」
雪美「昔話では……大判小判……よくあるのに……」
むつみ「でも、石油や温泉を掘り当てるとかよりは、やっぱり金銀財宝ですかね! 光り物は強し!」
ちひろ「私は石油や温泉でも充分です」
モバP「何にしても、地道に財を築くことに専念するより、たまには一獲千金を夢見るのも人間らしさだな」
むつみ「その通りです! という訳で取り出しましたるは謎の宝の地図」 オォー
モバP「何か物件拝見トレジャーバトルで見たようなそれだが、出所は?」
むつみ「麗奈ちゃんですね」
モバP「……ここは釣られようか」
-
209
モバP「今朝は変な夢を見たんだよ」
雪美「……ほー」
モバP「UFOに蘭子ダイブ姿の蘭子が何十人もキャトられているのを呆然と見ている夢だ」
雪美「……宇宙人……蘭子を集めて……何をする……」
モバP「さあな。後で闇に飲まれてブラックホールになったりして」
雪美「……こわい」
モバP「ただ、逆再生の夢を見ていた可能性もあるな。たまにそういうことあるんよ」
モバP「つまりUFOから何十人という蘭子が降り立ってくる侵略」
雪美「……それもこわい……」
モバP「怖いだろう? 怖いねぇ。怖いから、俺、寝る」
雪美「……また寝るの……? ……次元大介……みたいに……言って……」
アハハハ フフフ
ちひろ「頭の中身が前衛的過ぎませんかねこの人」
-
210
モバP「雪美さん……変わり果てた姿に……」
雪美「……?」
モバP「それは杏の”働いたら負け”Tシャツじゃないか」
雪美「ユニフォームとして……もらった……似合う……?」キラキラ
モバP「何のユニフォームだよ。似合うがさ。いや、似合っちゃいけないんだよ」
雪美「プリントシャツは……いろいろ……ある……」
モバP「結構ロクでもない類の標語とかキャラクターとか書かれた物も巷には多いな」
雪美「……これで……バンダナ巻いたら……ラーメン屋さん……」
モバP「さすがにこれ着て営業しているラーメン屋さんはないよ!?」
雪美「Pも……着たい……? 待って……」
モバP「待て待て脱ぐんじゃない。さすがにサイズが合わないから」
雪美「じゃあ……もう一つ、手に入れて……ペアルック……しよう……」
モバP「不健全なペアルックだなあ……」
ちひろ「違う意味でも不健全に見えますけどね」
-
今日はここまで
あなたは私 私はたわし
-
211
モバP「ただいま戻りました。すっかり夏ですね」
ちひろ「あらプロデューサーさん。ついこの前は春とか言っていたのに」
モバP「春と思えば夏が来て夏と思えば夏のまま、ですよ」
ちひろ「それは嫌だなあ……おや、顔に汗が」
モバP「日差しが強かったものですから」フゥ
雪美「……おつかれさま……」フキフキ
モバP「ありがとう雪美さん」
雪美「……P……暑がり……?」
モバP「ああ。体温調節力が人並以上って訳じゃないから気を付けないと自律神経失調症が怖い」
雪美「……暑がりなら……同じ……だね……」ニコ
モバP「じゃあ、一緒にシャワーでも浴びてきますか?」
雪美「賛成……」
ちひろ「流れるようにアウト」
-
212
モバP「日常の一風景」
モバP「モロッコヨーグルを食べる雪美さん」
雪美「……」アム
雪美「……ん」
雪美「…………んんん」ニマ
モバP「雪美さんは駄菓子も意外といけますよね」
雪美「……Pにも……はい」
モバP「……ん、良い味だな。ついでに間接キスをありがとう」
雪美「……?」
モバP「……そういうことはあまり気にしないのか。いや、何でもないよ」
雪美「そう……。……」アム
雪美「……次は……またPに……」ハイ
ちひろ「一口ずつ交互にとかナカガイイナー」
-
213
モバP「いよいよ元号が変わる……感慨深いですね」
ちひろ「そして世の中は十連休だそうで」
モバP「もっとも十連休を取得できる人が世にどれだけいるかは分かりませんがね」
ちひろ「我々はいつも通りですね」
モバP「長期休暇前に銀行から生活費を下ろしたり引き落とし分の入金は万全ですか?」
ちひろ「聞き飽きるほど聞いた注意喚起をしないでくださいよ」
ちひろ「というかもう連休に突入しているんですけど今更確認してもですねえ」
モバP「自分はちょっと必要な分のお金を下ろすのを忘れていました」
ちひろ「どうするんです?」
モバP「ちひろさん。コレ、少し貸していただけませんか? なんつって」
ちひろ「十日で十割で良ければ」
モバP「トジュウとは暴利を貪りますなあ」
-
モバP「まあそう来るとは分かっていましたよ。借りずにコツコツ日雇いのバイトでもします」
ちひろ「副業禁止ですよ」
モバP「なぬ!?」
ちひろ「なぬじゃないです」
モバP「いや、それも社会人ですから知っていますが……まあ、手数料払って普通に下ろせば済みますよね」
ちひろ「口座凍結していたら面白いのに」
モバP「とりあえず生活費は足りているんですよ。無いのはずばり遊ぶ金ですね」
ちひろ「プロデューサーさんの遊ぶ金は家族サービス的な意味ですからねえ」
モバP「のんびり競馬でも見に行ってみようかと思うんですよ」
ちひろ「ギャンブルですか。あなたにしては意外ですね」
モバP「この前の皐月賞で見たサートゥルナーリアの太い首が格好良いなーと」
ちひろ「首フェチ!?」
雪美「……P……たまに、首を触るのは……そういう……?」
-
214
モバP「夢ネタしつこいかもしれませんが」
朋「何?」
モバP「泥吐いたり虫吐いたり、最近何かを吐く夢をよく見る気がするんですよ」
朋「虫はデトックス、でも泥は隠し事をバラされてみんなから嫌われるメタファーね」
モバP「やだ怖い……やめてください……」
朋「Pの思想として悪い物を排出して身軽になりたいという意識があるのよ、きっと」
モバP「千と千尋の神隠しが思想形成に影響していそうだ。オクサレ様とか泥団子とか」
朋「そんなPの本日のラッキーアイテムは……雪美ちゃん!」
モバP「具体的すぎない? 星座占いの一つにラッキーアイテムが特定の人物とか」
朋「星座占いとは言ってない。P占いだから」
朋「さあ、幸運を味方につけて、今日も一日頑張っていくわよ!」
モバP「アイアイサー!」
自宅の雪美「……今日の占い……年上の異性と……相性良い……ふふ」
-
215
モバP「レイナ様」
麗奈「はいはいレイナサマよ。何かしらP?」
――
モバP「時子様」
時子「あら豚、殊勝にも躾けてほしいようね?」
――
モバP「雪美さま」
雪美「……」
雪美「……P……おすわり」
モバP「……くぅーん」
凛「……猫じゃなくて犬扱い!?」
奈緒「なんて三段オチだよ」
加蓮「あれで結構ノリノリという」
-
216
モバP「雪美よ」
雪美「……?」
モバP「その格好は一体何だね? おいちゃんに説明してみなさい」
ちひろ「おいちゃんって誰や」
雪美「……」キョトン
モバP「言わぬなら自分から言うぞ」
モバP「ポニーテールに大きなリボン、カットソー、キュロットがとても愛くるしい」
モバP「由詑かなみかな? 羨ましいぞ」
ちひろ「何が」
モバP「そんな服を着られて、しかも似合うことがだ!」
ちひろ「自分も着たかったのか……」
雪美「Pも……女の子に……なれば……」
-
モバP「まあ俺が自然の摂理を捻じ曲げてTS出来たとしても、年齢と身長肉体的に……」
ちひろ「ついでに若返らないとですね」
モバP「若いってええなあ……」
雪美「……私は……Pみたいに……大きく……なりたい……」
モバP「おっと話が逸れてすまない。雪美のその格好は誰が?」
ちひろ「久しぶりの私です」
モバP「GJ……結構そっち系の趣味がおありだったりするんですか?」
ちひろ「そっち系って何だよ」
モバP「でも良いですね。雪美がかなみなら自分はクーガーになりたいです」
ちひろ「カズマじゃないんかい」
モバP「では、せっかくなんで千秋に見せびらかしに行くか!」
雪美「……おー」
千秋「……クッ! この悪寒は……?」ゾクッ
-
217
モバP「雑誌を見ていたら”姉にしたいし妹にしたいアイドルランキング”というのが載っていました」
ちひろ「姉妹どっちの役も親近感あっていけるって貴重かもしれませんね」
雪美「……私だと……姉には……なれない……」
モバP「二十代向けのやつだからな。俺は雪美が姉でも一向に構わんが」
モバP「家族構成次第では年上の妹や年下の姉ができることだってあるしな(雪美がそうだとは言ってない)」
雪美「……年下なのに……姉……? ???」
ちひろ「例えばの話、プロデューサーさんが成人した莉嘉ちゃんと結婚したら、美嘉ちゃんは年下の義姉になります」
雪美「……」 ←分かったような分からないような
モバP「ちなみにランキングの1位はな……なんと……驚きの……」
雪美「……?」
ちひろ「誰ですか?」
モバP「高垣楓さんでした」
ちひろ「……あー……わかるわ」
-
今日はここまで
そのひとつは希望
-
218
モバP「雪美の変な写真を親御さんから預かって参りました」 エー
ちひろ「何の為に持ち出したんですか」
雪美「……そうだそうだ」
モバP「選挙のアピール材料にできないかとね。雪美には内緒ですまない」
雪美「……それで……何の……写真……?」
モバP「これですな」ピラッ
雪美「………………」
雪美「」プシュー
ちひろ「えっ、ちょっとどんな恥ずかしい写真ですか私にも見せてください」
モバP「食いつき良いですね……はい。布団で簀巻きになっている雪美さんのエレガントなお写真ですよ」
ちひろ「ああ〜」
ちひろ「藤和エリオみたいですね。でも顔が隠れているので支援に使うには微妙ですねえ」
雪美「……返して……これは……だめ……///」 アッハイ
-
219
モバP「日常の一風景」
モバP「マットで前転する雪美さん」
ピー
雪美「……いきます……」
ゴロンゴロンゴロン
雪美「はいっ……!」バッ
モバP「フィニッシュポーズが決まっていますね」パチパチパチ
雪美「……」キラキラ×2
モバP「半袖とハーフパンツの体操服も麗しい」
モバP「でも、さすがに髪はしっかりまとめて結んでいるか」
雪美「……体育で……長いと……大変……」
モバP「じゃあ次はこの跳び箱なんてどうです?」
ちひろ「その体育用具はどこから持ってきたんですかね?」
-
220
雪美「……P」ヒシッ
モバP「……雪美」ヨシヨシ
ちひろ「人目を憚らずイチャつきおって」
モバP「しばらく会えないのでこうして。忙しい身はなかなか辛いものですよ」
雪美「……」
モバP「そうだ、俺がいない時の身代わりにこれをあげよう。チューインガムだ」
ちひろ「これまたテキトーな身代わりですね」
モバP「ところがどっこい、このチューインガムは特別でな。そのまま持っていても結構だが」
モバP「緑色になるまで噛んでから土に埋めると、なんとガムの木が生るんだ」
雪美「……ふふっ……もう……嘘ばかり……」
ちひろ「エルマーのぼうけんかな?」
モバP「晴にも一発で看破されたよ」
-
雪美「P……いないと……さみしい……」
モバP「暫しの別れだが悲観せずとも良い。良い子で待っていろ」
雪美「……待ってる……だから……必ず……戻ってきて……」
モバP「ああ……約束するよ」
雪美「約束……重ねて……私とP……もっと……近く……」
モバP「幾重にも絡みついた糸の中にいるように、段々と離れられなくなっていくな」
ちひろ「……」イライラ
モバP「なお、あまり一つに依存しないように多角的に物事を見ることも大事ですね」
ちひろ「ですね」
雪美「……行ってらっしゃい……。おみやげ……忘れずに……」
モバP「行ってくるよ。グンマーとサイタマでの仕事にな」
ちひろ「そんなに遠くないじゃないですか。何を今生の別れみたいな寸劇やってるんですか」
雪美「……楽しいから……ねー?」 ネー?
ちひろ「……雪美ちゃんは可愛いから許す」
-
221
モバP「♪♪♪」
ちひろ「おやまあえらく上機嫌ですね」
モバP「雪美が俺にお弁当を作ってきてくれまして♪」
ちひろ「いよいよもって内縁の妻か何かですか」
モバP「それだけで事実婚になるんだったら今頃何重婚ですか」
ちひろ「そういえば他のアイドルにも時々手作り弁当貰ってますね。爆ぜろ」
モバP「このお昼ごはんの時間が楽しみで楽しみで仕事が手につかないのなんの!」
ちひろ「道理でハッピー状態なんですね。爆ぜろ」
モバP「という訳で開けてみましょう玉手箱」パカッ
モバP「おおおお」
ちひろ「ご飯の上に鮭フレークでハートマークですか」
ちひろ「敢えて桜でんぶで来ない所が個性ですかね? この幸せ者め」
-
モバP「……自分で自分の弁当を作る時はこういう凝り方しないですから、新鮮ですよね」
モバP「しかもハート。雪美の愛情が伝わってきますね。嬉しい、実に嬉しい」
ちひろ「良かったですね。爆ぜろ」
モバP「それに、鮭フレーク大好きなんですよ」
モバP「昔から好きなご飯のおかずベスト3は辛子明太子・鶏そぼろ・鮭フレークですからね」
ちひろ「男の子してますね」
ちひろ「ほう……野菜も肉も簡単ではありながら彩り豊か。そして玉子焼き」
モバP「玉子焼きは定番ですね。これ一品でランチタイムの満足感が一気に上がりますよ」
モバP「果たして雪美は甘い派でしょうか甘くない派でしょうか。これは楽しみな一番です」
ちひろ「そして別の容器にデザートまで。ああ妬ましい」
モバP「イチゴですね。一から十まで手を抜かない構成、グッドです」
モバP「じゃ、ワシは食べます。悪く思わんでください!」
ちひろ「では私は外でヘビーなロブスターでも食べてきてやりますよ」
モバP「豪勢だなあ。いただきます」パチ
-
――
モバP「雪美」
雪美「……?」
モバP「お弁当、ごちそうさま。とても美味しかったよ」
雪美「……良かった……」クス
モバP「また、時間がある時で良いから雪美の手作りが食べたいな」
雪美「今度は……二人で……出かけた時に……」
モバP「お弁当を作ってピクニックか……良いな。行楽にはちょうど今くらいが良いし」
雪美「……花嫁修業……にもなる……」ボソリ
モバP「え? なんだって?」
雪美「……何でも……ない」
モバP「まあ聞こえているんですがね」
雪美「……もう……ふふっ」
-
222
モバP「がさつで当たりが強い関西弁の少女って良いと思いませんか。猿柿ひよ里みたいな」
ちひろ「ストライクな属性のデパートですかあなたは」
雪美「……」
ちひろ「しかもそれを雪美ちゃんを膝に乗せた上で平然と言っちゃうんですから」
モバP「それだけ信頼しているしされているということです。手は今ちょっとニギニギされていますが」
雪美「……」ボー
ちひろ「はいはいごちそうさま」
ちひろ「所属アイドルにはいないタイプですね。関西弁でなければ……失礼ですけど、巴ちゃんとか?」
モバP「巴とか晴とか、分かるんですがやっぱり何かクールなんですよね、基本」
ちひろ「何ですか、そういうツンな子を自分色に染めたい的な願望でもおありで?」
モバP「いや、染めずにそのまま戯れたいですね。罵声貰ったり噛みつかれたりしながら」
ちひろ「好き者ですね全く」
雪美「……P……なでて……ほしい……」 ハイヨ
-
223
モバP「事務所に爆弾が仕掛けられるなんて、こんなことってあるかよ」
雪美「……」
モバP「それも俺と雪美だけ取り残されて……晶葉の電話指示で解除は進めてきたが」
カチ カチ カチ
モバP「……最後に青い導線と赤い導線が残ってしまった。これは晶葉に聞いても分からない」
モバP「残り時間は3分46秒……もう悩んでいる時間はないが」
雪美「……P……」
モバP「赤にするか……」
雪美「……Pと……繋がっている……赤い糸……切る……の?」
モバP「……ううむ」
モバP「ヒントとして犯人らしき人物の置手紙があるが、”青を切れ”――これは罠かもしれない」
朋『Pの今日のラッキーカラーは赤ね!』
モバP「今朝、朋はそう言っていた。ラッキーカラーを切るのが正解か切らないのが正解か」
-
カチ カチ カチ
モバP「ダメだ……運の二択に失敗は再送じゃ済まん。どうしたら……」
モバP「……雪美」
雪美「……?」
モバP「雪美の好きな色は何色だ?」
雪美「…………ピンク……」
モバP「探してもピンクはどこにも無いんだ、すまない」
モバP「青と赤ならどちらの方が好きだ?」
雪美「青と赤……両方好き……選ぶことなんて……できない……」
モバP「……」
雪美「……」
カチ カチ カチ
-
モバP「……分かった」
雪美「……?」
モバP「どちらも切らない」
雪美「でも……それだと……爆発……する……」
モバP「俺も蒼と紅、どちらも好きだからな。これが凛とまゆだとしたら、どちらも切れん」
雪美「……P……」
モバP「優柔不断でごめんな。でも俺は第三の選択をしてみることにするよ」
雪美「……分かった……最後まで……付いて行く……」ギュッ
カチ カチ カチ ピー!
――
晶葉「バーチャルテスト終了だ。お疲れ様、P」
モバP「それで、バーチャルとは言っても結局正解は何だったんだ?」
晶葉「そんなものはないぞ。あの時限爆弾は偽物、という設定だからな」
モバP「なんだ……まあ爆発オチなんてサイテーだからね」 ソウイウコトダ
-
224
雪美「……」プクプク
モバP「雪美さんがシャボン玉を吹いている」
プカプカ
モバP「辺り一面シャボン玉――ティーンや大人ではまず見かけない微笑ましい光景よ」
雪美「……」プクーッ
モバP「おお、大きい」
モバP「ファンタジーの世界なら大きなシャボン玉に包まれた人が空に浮かんだりするが」
ポテン
コロコロコロ
モバP「浮かばないし割れなかった」
雪美「……? ……P…………見た……?」
モバP「えっ、見ちゃいけないものだった?」
雪美「……バルーン……触ってみる……?」 エッ サワッテイイノ?
-
225
モバP「出会った頃の雪美は大変でしたよ」
ちひろ「どんな所が?」
モバP「異性に抱き着かれるとね、猫になっちゃうんですよ」
ちひろ「フルーツバスケットの物の怪憑きかな?」
モバP「契りを交わしたおかげで呪いは解けて今のように膝に乗せても平気になりましたがね」
雪美「……」(*゜-゜*)
ちひろ「つくならもうちょっとまともな嘘をつきましょうね」
モバP「今でもたまにこうやって耳生えたりしますが」サッ
Λ....Λ
雪美「……」(*゜-゜*)
ちひろ「咄嗟に猫耳カチューシャ被せて言いなさんな」
モバP「いやいや、耳だけでなく尻尾も――」パシッ
ちひろ「雪美ちゃんのどこに触ろうとしてるんですか」
-
今日はここまで
鯛やひらめの舞踊り
-
そ、それはシンデレラガールズ劇場1263話のポリバルーンネタ!
おつー
-
226
雪美「……すー、すー」
モバP「晩春のお昼寝、か。実に幸せそうな寝顔をしておる」
雪美「……」コロン
モバP「おっと、こっちに寝返りを打ってきた」
雪美「……」バフッ
モバP「そんなに密着して大丈夫か? 息苦しくならないか?」
雪美「……」ダキッ
モバP「抱き枕に全身埋めているようなものかね? 俺なんてそんなに柔らかくないのにな」
雪美「……」スリスリ
モバP「起きてるな貴様」
雪美「……残念……ばれたか……」
ちひろ「春眠暁を覚えず」
-
227
モバP「日常の一風景」
モバP「割烹着を着た雪美さん」
雪美「……」キラキラ
モバP「雪美さんは結構和装のお仕事が多いが、やっぱり似合うんですねぇ」
雪美「……そうだとしたら……うれしい……」
モバP「ハハハ、自信を持って良いぞ! 雪美はどこに出しても恥ずかしくないアイドルだ」
雪美「……うん……!」
モバP「それにしても割烹着は昭和のお母さん的なイメージが乗る。雪美も少し大人びて見えるな」
雪美「……これで……ひざに乗ったら……少し……変……?」
モバP「お母さんを膝の上に乗せると考えると……」
雪美「……?」
モバP「少し新鮮だな!」
ちひろ「やだアブノーマル」
-
228
モバP「思えば、杏はよく俺の相談に乗ってくれるよなあ」
杏「感謝したまえ」
モバP「気分が悪ければ休みなさい、横になってなさいと言ってくれるし」
杏「働き過ぎは良くないからね」
モバP「ちょっとした心のケアもしてくれるし」
杏「話を聞くだけだけどねー」
杏「って杏は保健室の先生じゃないぞ」
モバP「でも他のアイドルからもそういう所、割と頼られているでしょ?」
杏「……そういえばそうかなぁ」
モバP「自覚がないということはごく自然にやっているということか」
杏「プロデューサーの話は割と聞き流しているよ」
杏「杏は自分のことで手一杯なのさ。親身に付き合うなんてないない」
モバP「とか言いつつこうして二人でキャンディブレークしてるがな」
-
杏「プロデューサーの飴チョイスが絶妙だからついつい釣られるんだよねー」
杏「何だかいつも見たことない知らない飴をくれるよね。どこで見つけてくるのさ?」
モバP「コーヒーと輸入食材の店とかだな。海外のお菓子がズラッと並んでいて楽しいぞ」
モバP「暇な時はそういう場所によくいるのが俺だからな」
杏「えー、良いなー」
モバP「ちなみに玩具売り場のレゴブロックのコーナーなんかもそこだけ欧米の空気感があって好きよ」
杏「でも積極的に海外に行きたい訳じゃないんだね」
モバP「一庶民としてぼんやりと憧れているくらいが一番楽しい気がするんよ」
杏「……賛成しかねるようなちょっと分かるような」
雪美「……P……ちひろさんが……呼んでいる……」
モバP「おっと、休憩も終わりか。ほいじゃ、お互いもうひと頑張りと行きましょうか」
杏「いや、杏は頑張らないけど」
雪美「……」
杏「まあ少しは頑張るよ、うん」
-
229
モバP「GW明けたし働くぞ働くぞ働くぞ」
ちひろ「ワーカホリックかな」
モバP「世の中には仕事してないと落ち着かない、休むと不安になるって人もいるようですね」
ちひろ「並行世界のあなたのことかもしれませんよ」
モバP「何を仰います、仕事人間になりきれない従順な社畜とは私のことですよ?」
ちひろ「収まりが悪い社畜ですね……まあ休日も有って無かったようなものですしね」
モバP「業界人はその分、ちょっと遅めのGWとか休暇を取られる方もいますね」
ちひろ「アナウンサーとか一週間ほど普段と違う人が入ったりしますね」
モバP「自分も一週間くらい代理立てても良いですかね」
ちひろ「一週間経って帰って来たらすっかり立場乗っ取られていたりして」
モバP「こわやこわや」
-
ちひろ「で、あなたの代理とは? Y内さんとかT内さんみたいな名字ですか?」
モバP「いえ、池袋博士が作ったロボットですね。人工知能搭載ですがベースは自分と同じくらいです」
ちひろ「さすが21世紀だなあ」
モバP「今は研究室でメンテナンス中なのでお見せできませんが、ちなみに雪美型もいますよ」ハイ
ヤァ
ちひろ「何ですかこの茶筒に目と手と足が生えたメカ沢くんみたいな何かは」
モバP「雪美の影武者です」
ちひろ「それは無理があるやろ。手乗りサイズですし」
ワタシ……ココニイル…… キコキコ
モバP「ほら、実に雪美でしょう?」
ちひろ「それを雪美ちゃんと言い張るのはやめましょう」
雪美「……」ジーッ
-
モバP「おっ! 雪美サンテレビ」
ちひろ「何じゃそりゃ」
……
雪美「……」
ワタシジャナイ!
雪美「……私の……そっくりさん……」
ちひろ「いやおかしいですから! 既に雪美ちゃんが言わないようなこと喋ってますし!」
モバP「感動的な邂逅だな」ウンウン
ちひろ「分かったように頷くな」
カタカタカタカタ カタッ
雪美「……? P……、止まった……」
モバP「この子はゼンマイ式だから背中のネジを回してあげればまた動くぞ」 ワカッタ
ちひろ「くそぅ、二人して私をからかってる気がする……!」
-
230
モバP「にゃんみくってさ、かつお節は大丈夫なんでしょ?」
みく「ニャンポコみたいに言わないの」
みく「そりゃあ、お好み焼きやたこ焼きにだって入っているもん」
モバP「最近ね、高菜チャーハンにかつお節をかけて食べると美味しいことが分かったんだ」
みく「Pチャンはシンプルなご飯が好きだにゃあ」
モバP「で、今度みくにひとつ、かつお節を使った料理を作ってほしいと思いまして」
みく「良いけど……でも何でまたかつお節にゃ?」
モバP「乾物は長持ちするからか贈答品や仕送りで結構貰う割に、俺こんななんで余らせていまして」
みく「なるほど」
モバP「で、かつお節と言えばねこまんま、ねこまんまと言えば一緒にねこまんま食べたいアイドルのみくを誘おうと」
みく「変なものにノミネートしないでよ」
-
モバP「ちなみに雪美は一緒にツナマヨトーストを齧りたいアイドルです」
雪美「……わたしです」エッヘン
みく「嫁さんにも変なことを吹き込みまくるのはやめようね!」
モバP「そういやみく、元々はご飯奢るって話だったのがいつのまにかご飯作るにすり替わっているな」
みく「Pチャンにご飯奢るのは何か違うと思ったの」
モバP「未成年年下にご飯を奢られるのもなかなか格好つかないものではあるからな」
みく「アイドルをまとめるプロデューサーだからね」
モバP「まあご飯を作って胃袋から掌握するやら餌付けするやらってのもされる側の格好がつくかは別の話」
みく「でもそういう姉さん女房はいるにゃ」
モバP「雪美もある意味では心の姉さん女房みたいなものでもあるんだよね」
雪美「……そうなの?」
モバP「そうです」
みく「それはどうかと思うよ?」
-
231
モバP「……」
雪美「……」
モバP「雪美、今日こそどちらが立場が上かはっきりさせようじゃないか」
雪美「……のぞむところ」
モバP「いざ、勝負!」
――
ポスン
雪美「……これで……34勝……6敗……」
モバP「……俺の勝率1割5分か……雪美さんには敵わないなあ」
ちひろ「また負けたのか」
ちひろ「まあ、大の大人が本気出す訳にもいかないでしょうけど」
モバP「分かっていても男には勝負しないといけない時があるんですよ」
ちひろ「でもちょっと男の勝負を安売りしすぎじゃないですか?」
-
232
モバP「ほれほれ」フリフリ
ペロ「ウニャッ!」ガバッ
モバP「おあっ! ……まただ、おかしいなあ」
雪美「P……どうしたの?」
モバP「いや、ペロの前で猫じゃらしを振ってみるんだがな」
モバP「このようにじゃれてくれずに俺の腕に巻きついてしまうんだ」
ペロ「ニャー」
雪美「…………」
雪美「……P……変な……暗示をかけてる……」
モバP「そんなことは意図していないぞ? ただこうやって普通に振ってさ」フリフリ
雪美「……P……!」ガバッ
モバP「って、雪美までどうした抱き着いてきて」 スリスリ
ちひろ「偶然暗示をかけてしまうって危ないですねこれ」
-
今日はここまで
おかげで今夜も
-
233
モバP「おう雪美さん、いないと思ったらこんな所に」
雪美「……P……また……見つけてくれた……」
モバP「だが、探してもらう為に隠れていた訳じゃないんだろう?」
雪美「……」コクン
モバP「隣に失礼しますよっと……狭くてごめんね」
雪美「……かましまへん……」
モバP「……」ホー
モバP「なるほど。雪美さんは暑いと涼しい場所を、寒いと温かい場所を見つけるのが上手いな」
雪美「……私の……得意技……」
モバP「まるで猫みたいだ」
雪美「猫だ……にゃー」
ちひろ「若干一名、たむろしてタバコ吸ってるヤンキーみたいな座り方してますね」
-
234
モバP「仕事する」
雪美「……一休みする」
モバP「そして仕事する」
雪美「……遊ぶ」
モバP「更に頑張って仕事を片づける」
雪美「……デート、する」
モバP「うん、実に健全な日々だ」
ちひろ「結構コンプライアンスがクライシスだと思いますけど」
モバP「逆に考えればメリハリをつけることでこれ以上爛れなくて済んでいるのでは」
雪美「ただれると……どうなるの……?」
モバP「二人の世界に閉じこもって他を顧みなくなったりするかもな」
ちひろ「今でも結構一心同体でしょうあなたたち」
-
235
モバP(普段通る道が工事で通行止めときた)
モバP(急いではいないんでちょっと遠回りして行くか……ん?)
モバP(おや、ここの壁にぎりぎり通れそうな穴が……)
モバP(って、通る訳ないだろ。こんな分かりやすいトラップあるか。閊えるのがオチだ)
――
モバP(ほう……こっちの通りはあまり通らなかったが……良いな)
モバP(小さな店が出来ている……ケーキ屋さんかな? 外観はなかなか良い雰囲気だ)
モバP「へぇ〜」
モバP(おっ、フェラーリが停まっているな。くぅ〜、憧れるなあ)
モバP(運転したいかどうかは別として、見た目がやっぱり心を掴んでくるね)
モバP(あの丸いテールランプ……)
モバP(怪しい人みたいになるのでジロジロ見たりはしないが)
-
モバP(おや、女の子が立っている)
モバP(雪美に何となく雰囲気が似ているな。……雪美と触れ合いすぎて認識までジャックされている?)
モバP(変なことを考えていないで行くか)
少女「……あの」
モバP「……はい?」
少女「……が、いつも……お世話になっています」
モバP「……??」
少女「……今度は……私とも……遊びましょう……?」
――
モバP「……事務所に来る前のあれは何だったんだろう? 人違いって雰囲気ではなかったが」
ペロ「ウニャー」スリスリ
モバP「おっ、ペロ。どうした? いつになく甘えてきて」
雪美「……好きな人を……褒められて……うれしい……って……」
-
236
ガチャ
ちひろ「プロデューサーさん、休むだなんて一体どうしたんですか? 様子を見に来ま――」
グニャア
ちひろ「あっ、SUN値とヒューム値がピンチだ」
モバP「テケリ・リ」
ちひろ「ああ、なんてこと。黒ずんだスライム化してるじゃないですか。目も口もどれがどれやら」
雪美「……」
ちひろ「雪美ちゃんも一緒ですか。これは、どういうことです?」
雪美「闇に飲まれて……いる……」
ちひろ「これ以上ない説明をありがとうございます」
ちひろ「冷静を装っている私が言うのも何ですけど……この状態で平然として見える雪美ちゃんが怖い」
モバP「テケリ・リ、テケリ・リ」
-
雪美「……P……ちょっと……頑張り過ぎた……だけ……」
雪美「……だから……大丈夫……」
ヌチャ
ちひろ「……!」
雪美「……元に戻るまで……私が……そばにいる……」ダキッ
モバP「……」フシュルルル
ちひろ「ああ……これが……無償の愛、ですか……」
ちひろ「触手が雪美ちゃんを包み込んで……っっ」ゾクゾク
――
ちひろ「雪美ちゃんは、プロデューサーさんがどんな姿になっても、拒絶しないでしょうか?」
モバP「どんな姿とは?」
ちひろ「それはもう冒涜的な」
モバP「……変な夢でも見たんですか?」 ゴメイトウデス
-
237
モバP「ピクルスを使ってハンバーガーを作るのに最近ハマっていましてねえ」
ちひろ「美味しいですよね、ピクルス」
モバP「あの酸味が良いですね。最初食べた時は外国原産の食材かと思いましたが、キュウリでした」
ちひろ「でもピクルスって酢漬け野菜という意味みたいですね。キュウリのイメージが強いですけど」
モバP「その点は浅漬けと似ているかもしれませんね。大根やニンジンを使ったりもして」
ちひろ「で、他には何を挟むんです?」
モバP「シンプルにパティ、レタス、トマトですか。PLTサンドです。ピクルス入れたらPPLT」
ちひろ「PPAPじゃないんですから」
雪美「Pの、ハンバーガー……おいしかった……」
モバP「材料費と人件費他を考えたらこれ一個いくらで売れるかな? なんて話をしながら家で作ったな」
雪美「……300円……くらい……?」
ちひろ「小学生とする話にしては現実的過ぎる」
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238
モバP「ここにドクロマークの描かれた青い液体の入ったフラスコが置いてあるのは何ですか?」
ちひろ「他人からの好感度をゼロにする薬です――と言ったらどうします?」
モバP「物騒ですね」
ちひろ「まあゼロなんで嫌いになる訳ではなく、初対面状態にリセットされるだけですけど」
モバP「いずれにせよ飲みませんよ。そんな都合の塊みたいな薬を飲んだら頭が正常作用しなくなりそうです」
ちひろ「信じていないんですね。信じられるなら、飲みますか?」
モバP「メリットが無いです……でも、周りが仮に好感度マイナスな人だらけなら良いのか」
モバP「そもそも好感度なんてものが共通で数値化できるものなのか」
ちひろ「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる――ジュール・ヴェルヌ」
モバP「で、本当は何の薬品ですか?」
ちひろ「新しいエナジードリンクの試作品です。志希ちゃん共同開発で」
モバP「それでこの見た目は遊び心あるなあ」
-
ちひろ「で、飲んでみます? 勿論毒じゃありませんけど、強制はしませんよ」
モバP「それならば飲んでみます」
ゴクゴク
モバP「んー……いつものよりは甘酸っぱくて良い感じですね……ん?」クラッ
バタン
――
雪美「……P……起きて……」
モバP「……ん……おう……ああ、いつの間にかすっかり寝てしまっていたようだ」
モバP「んん〜……雪美が起こしてくれたおかげで最高の寝起きさ。体も軽い」
雪美「……」
モバP「どうした?」
雪美「……別に……。……早く……行こう……」
モバP「お、何か意味深だな――って、待ってくれよ〜」
ちひろ「プロデューサーさんは、一人じゃないですからね」
-
239
雪美「……」
モバP「……」
雪美「……P……起きて……」
モバP「……」
雪美「……」
雪美「……目を……覚まして……」
モバP「……」
雪美「…………」
雪美「…………好き、だから……大好きだから……約束……したのに……こんなの……いや……」ギュッ
モバP「そこまで言われたら起きるぜ」
雪美「! ……はぁ……そこで起きたら……練習に……ならない……」メッ
ちひろ「現金な奴だ」
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240
モバP(今日は雪美は両親と水入らずの時間を過ごしている)
モバP(俺は夜からは会社に戻らないといけないが、今は家で一人で夕飯の支度だ)
モバP「……エビフライ」
ジュワジュワジュワ
七海「タルタルソース〜」
シャカシャカ
茜「キャベツの千切り!」
トントントントントントントントン
モバP(今は家で一人で夕飯の支度だ――ったはずなのに気づいたらアイドルが来ている)
モバP「何か、ありがてえなあ」
七海「どうかしたんれすか〜? はい、レモンとトマトも切っておきました!」キラキラ
茜「今夜はエビフライだと聞いて黙っていられずに来ました! お腹が空きませんか? 空腹は最高の調味料ですねっ!」ドバーン!
モバP「でも君たちエビフライってキャラだっけ?」 ウミノサチレスカラ セヤナー
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今日はここまで
まあエンヤでも聴けや
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