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モバP「雪美さんといっしょ」
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あと、割となんでもありです
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モバP「日常の一風景」
モバP「宵の空の星を眺める雪美さん」
雪美「……いい……天気……」
雪美「暗く……なっていく……」
雪美「空気も……冷たく……」
雪美「…………」
モバP「?」
雪美「……さみしい……」
モバP「スケールの大きな存在に臨むと圧倒されるよな。そして孤独感を覚えたりする」
モバP「もしも倒れそうになっても、俺が雪美を受け止めてやるさ」
雪美「……頼りに……してる……」
ちひろ「私を受け止めてくれるのはこの土手の原っぱだけでしょうか」
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モバP「雪美よ、世界は広いか?」
雪美「……うん」
モバP「俺が少年の頃も、世界は広かった。そう見えたよ」
雪美「……今は……違うの……?」
モバP「今は世界は狭まった。技術の発展が理由じゃない。それもあるのかもしれないが」
モバP「肝心なのは自分の体が大きくなって、頭の容量、もとい知識も増えたこと」
雪美「……」
モバP「単純に体の大きさが二倍になればスペースの感じ方も変わる」
モバP「広かった実家の部屋も今では小さなものさ。広さは変わっていないのにな」
雪美「……Pも……いつか……小さく……見えるように、なる……?」ペタペタ
モバP「ああ、相対的にな。そして老いると今度はまた世界が広く、遠くなっていくのかもな」
雪美「……ふくらんで……しぼむ……風船……みたい……」
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モバP「風船か……そんな膨らむ前の雪美さんだが、今は今を心行くまで楽しんでほしい」
モバP「歳なりの制約はあるだろうが、様々な経験をしてほしいんだ」
雪美「……校長先生が……そういうこと……言う……」
モバP「それがいつか、懐古する楽しみになる。それは悪いことではないと思う」
雪美「……Pは……楽しかったの……ね」
モバP「うん。昔は良かった昔に戻れたら、ではなく楽しかった過去があるから今と未来がある」
雪美「……思い出が……支えに……なる……」
モバP「個人的見解だがな。でももし良かったら、一緒に楽しい思い出を作ろうや」
雪美「……良かったら、なんて……分かりきってる……くせに……」
ギュッ
雪美「……Pは……私にとって……あまり、プロデューサー……らしくはない……かも」
モバP「そこはちょっと危惧する所ではあります」
雪美「でも……大事な……友達……、……それ以上…………」
ちひろ「プロデューサーらしさも取り戻してください」
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かな子「Pさんは食べるの好きですよね」
モバP「これだけが楽しみなんですよ――ってのは冗談だが、異論はない」
かな子「何で太らないんですか?」
モバP「いろいろ削ぎ落した実にスリムな質問だな」
モバP「端的に返すと、その分だけ頭と体を働かせているんだヨ☆」
かな子「……」ジーッ
モバP「疑いの眼差しを向けるのはやめたまえ。……もしかして、少しはぽっちゃりしていた方が好き?」
かな子「そんなことはないですよ。ただ、ちょっと羨ましいなって」
モバP「自己管理も仕事の内だが、あまり気にし過ぎると体に毒だぞ」
モバP「自分も以前、ちょっと増えたことに焦って食事の量を減らしたことがあるが、体調が悪くなった」
かな子「それはいけないですね。ケーキ食べます?」
モバP「いただきます! 飲み物はコーヒーにする? それとも紅茶?」
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モバP「かな子の作るケーキは美味しいな。夕飯が食べられなくなりそうだ」
かな子「Pさん、いつも美味しそうに食べてくれますね♪」
モバP「美味しく作ってきてくれるんだもの。当たり前だ」
かな子「でも、夕飯を食べられなくなるのはちょっと、良くないかな?」
モバP「そういう時は時間を空けた上で軽いものでバランスを取るから俺は平気だよ」
雪美「イチゴ……イチゴ……♪」ハムッ
雪美「んん…………おいしい……!」ニマー
モバP「雪美がトロットロに蕩けておるよ。いい仕事してますねぇ」
かな子「えへへ、うれしいなぁ」
モバP「さて。食べた分はしっかりパフォーマンスに変換してみせるぞ」
雪美「カロリーは……レッスンで……使う……! かな子も……やる……?」
かな子「う、うん。……いっぱい食べる人はフットワークも軽い、かぁ」
ちひろ「そこの二人は代謝が良いというか、燃焼効率が良いんですよね」
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モバP「雪美さんは基本的に対外には清楚系路線で売っている訳だが」
モバP「プライベートでは結構意表を突くような多彩な変化をする」
雪美「……P……?」
モバP「見惚れていた。伊達メガネにスタジアムジャンパー、デニムのミニスカートに(倒置法)」
雪美「……もっとよく……見る……?」キラキラ
モバP「見過ぎると良識が弛緩しそうなので、参りましょうか」
雪美「……参る」
モバP「デニムのミニスカートは裾がフレア状になっているのも良いが、やっぱりスクエア型は破壊力があるな」
モバP「シンプルでアクティブに見えてコケティッシュ。雪美が一般人であっても目を惹くよ」
雪美「……みんな……私とは……思わない……はず」
雪美「……でも……これもたぶん……あなたのせい……。……喜んで……くれるから……」
モバP「何だか、ごめんねぇ……そういう方向性を目覚めさせちゃって」
通りすがりの美嘉「アタシは逆に肌を隠す方向にするのもアリ……?」
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文香「……」パタン
モバP「読み終わったみたいだな」
文香「……はい」
モバP「どうだ? 俺のおススメは面白かっただろう」
文香「大どろぼうホッツェンプロッツ……何故またこの本なのでしょうか?」
モバP「たまには童心に戻って児童文学をじっくり読み直してみるのはいいぞ」
モバP「意外と幼少時には読み取れなかった新しい発見があったりする」
文香「……プロデューサーさんらしいですね」クスッ
――
モバP「話は変わるが、今日の文香はオフショルダーか。いつか着たことがあったな」
文香「はい。……自分で言うのも何ですが、大胆ですね」
モバP「そういう服を着てみるのは、ちょっとしたスリルがあったりするものか?」
文香「……どうでしょうか」
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文香「……しかしプロデューサーさんは、絶妙な露出具合が好きだと、小耳に挟んだものですから」
モバP「俺に見せるのが目的とは……アイドルの君たちも、さりげないアピール好きだよねえ」
モバP「そういう所は俺も好きだが」
文香「……それはプロポーズの言葉として受け取っても?」
モバP「面白いことを言いなさる」
モバP「あ、俺はワンショルダーもオシャレだなと思う。あとは片方だけ肩紐を掛けてみたり」
モバP「オフショルダーならタートルネックくらいのノースリーブと合わせるとこれも変則的で良い」
文香「……ほうほう、その手が……プロデューサーさんのフェティシズムは深いですね」
モバP「何か突然キャラ変わった?」
文香「いえ、全然……」
雪美「……こんにちは……あっ……! P……文香と……逢引?」
モバP「逢引や逢瀬とは違うよ。読書タイムが終わって息抜きの最中だ」
モバP「雪美も読む? マチルダは小さな大天才、という本だが」 ヨンダコトアル ナニッ!?
文香「……読書も良いですが、プロデューサーさんの観察も面白いですね」
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モバP「雪美のランドセルは何故赤い〜」
モバP「それは緑じゃないからさ〜」
ちひろ「何言ってんだこいつは」
雪美「……P……来た……、今日も……よろしく……」
モバP「ほい、ではランドセルを下ろしてもらいまして」
ポスン
雪美「……雪美……着艦」
ちひろ「雪美ちゃんは艦載機だったのか……」
モバP「つまりわたくしは空母ということですわね」
ちひろ「やめろ気色悪い」
雪美「……航空機は……燃料ないと……飛べない……。だから……いっぱい……補給、して……?」
モバP「はいよ。今日も寿命が長く保つように80%の満タンで良いな?」 ウン
ちひろ「バッテリー式なのかよ!」
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今日はここまで
長崎は今日も雨だった
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モバP「日常とは異なる一風景」
モバP「山奥のバス停の待合所に座っている雪美さん」
雪美「……バスは……二時間に……一本……、そんな……秘境……」
雪美「……団長の……気持ちに……なるですよ……」
ニャー
雪美「あっ……猫……、……ふふっ……一緒に……待つ……?」
地猫・雪美「………………」
ブロロロ
雪美「? ……きた……!」
プシュー ガシャ
雪美「……○○……一緒に……帰ろう……?」
ちひろ「このPV、動画サイトに上げたら再生数が凄いことになっていますね」
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雪美「……プロデューサー、さん……」
モバP「佐城さん、これが今日のスケジュールです」
雪美「……」
モバP「……雪美と敬語で呼び合うのはどうもしっくりこないな」
雪美「……」コク
モバP「フォーマルシーンや単純に仕事の場でタメ口を使っていると咎められても仕方がない」
モバP「だから使い分けるのだが、ついつい素が出てしまったりするな」
雪美「……難しい……」
モバP「でも、親しい年下の子が常に敬語で話してくるのはそれはそれでロマンはある」
モバP「言葉だけ敬語で態度は対等、もしくは少し上から目線なんてなかなか強烈よね」
雪美「……そうですね。はぁ……全くこの人は……、……こんな感じ……?」
モバP「雪美は理解が早いなあ」ナデナデ
ちひろ「ロマンとは」
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モバP「年度末、卒業シーズンだなあ」
ちひろ「もう大方はその段階を過ぎて春休みに入っていますけどね」
モバP「この時期になると人の環境は常に新しく変化していく無常なものだと思い知る」
モバP「憂鬱ですよ……本当に」
雪美「……P……何か……あるの……?」
モバP「……実はな、俺……」
雪美「……」
ちひろ「まさか退職するとか異動するとか担当外れるとか言いませんよね?」
雪美「……えっ……」ジワッ
モバP「そんな安いドッキリはしませんって。雪美、悲しい顔をするのやめて心が痛い」
雪美「……いなくなるの……許さない……」ギュッ
ちひろ「罪作りな男ですね」
モバP「ちひろさんが不穏なことを言うからです」
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ちひろ「まあ会社が絶対に辞めさせませんから要らぬ心配ですよね」
モバP「なにそれこわい」
ちひろ「あなたが会社の主柱になってしまっているということです。人柱ですね」
モバP「同僚を人柱呼ばわりする人がいますか」
ちひろ「でも責任感の強いプロデューサーさんは、そういう扱いも悪くないと思っている」
モバP「……///」ポッ
雪美「……P……やめたくても……やめられないの……?」
モバP「みんなと仕事や交流が出来て楽しいから辞めたいと思わない。役得ですもん」
ちひろ「下心満載じゃないですか」
モバP「というかそもそも辞める気なら年度末にいきなり言うのは社会人にあるまじき様ですよ」
モバP「遅くとも一ヶ月前には報告して充分な引き継ぎをしておかないと迷惑がかかります」
ちひろ「そこは真面目なのか」
雪美「……良かった……。Pが楽しいなら……みんなも……うれしい……」
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モバP「……雪美」
雪美「……P……」
ダキッ
モバP「プロデューサー楽しい……ヤバい……へへ……」
ちひろ「利害が一致しているのは結構ですけど、ところで一体何に憂鬱だったんですか?」
モバP「おう、それそれ。実は昔から行きつけだった駄菓子屋さんがあるんですが」
モバP「そこが三月限りで辞めるそうで。おばあちゃん高齢だったし仕方ないのかなあ」
ちひろ「個人的な事過ぎませんかねそれは」
モバP「古いゲーム台とかもたくさん置いてあって今でもたまにアイドルたちと行っていたんですよ?」
雪美「……あそこ……無くなるの……? ……悲しい……」
モバP「冗談でしょうが、おばあちゃんから”お店継ぐならあげるよ?”って言われた時は心が揺らぎました」
ちひろ「……割とプロデューサーさん離脱の危機だったんですね」
モバP「雪美。最後にもう一回、遊びに行くか!」 ウン
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モバP「雪美はプロデューサー業には興味ある?」
雪美「…………えっ」ポカーン
ちひろ「相手は何歳だと思っているんですか」
モバP「まだ早いのは承知で、雪美は俺の良き理解者だ」
モバP「俺の仕事をよく(膝上で)サポートしてくれるし、体力があって気が利いて度胸もある」
モバP「勿論、アイドルとして昇り詰めてくれるのが本望だが、もしも同じ道を志したいと思うのなら」
モバP「いつか一緒にプロデューサーをやってみたいものだな。見果てぬ夢だ」
ちひろ「修羅の道に誘うのはやめなさい」
雪美「……先のことは……分からない……けど……今はまだ……アイドルで……いたい……」
雪美「……でも……プロデューサーだったら……Pと…………ん、……何でも……ない……」
モバP「夫婦プロデューサーとかカッコいいよな」
雪美「……はっきり……言うの……ダメ……」コツン
ちひろ「こういうムードの時は正直席を外したいんですけど仕事があるし……」
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杏「プロデューサーってさ」
モバP「ん、何だ?」
杏「雪美ちゃんと同衾したことはあるの?」
モバP「……アルヨ」
杏「声を上ずらせるならそこはせめて”ナイヨ”でしょ」
モバP「シンプルに同じ布団を被って休むくらいは、多少はね?」
杏「人畜無害だねえ。そこが良い所でもあるんだろうけどさ」
モバP「同衾(意味深)について聞きたいのであれば、分かりきったことじゃないですか」
モバP「それやっちゃうと犯罪。豚ボックスに入ることになるよ」
杏「モダンな言葉を使っちゃって……そっかぁ、思ったよりもまともだね」
モバP「まとものハードルが地面すれすれレベルに低くないですか?」
杏「そんなプロデューサーに当たって良かったと思うよ」
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雪美「……P……レッスン……終わった……」
モバP「おかえり雪美。ちょっとやる気が欠乏しているんでハグさせてくれないか?」
雪美「……めっ」
杏「冷静に見ると最後の一線は越えていなくてもこういうのは結構アウトだよね」
モバP「ジョークで軽口叩き合っているようなものだと思ってもらえれば」
杏「思えないよ」
モバP「あっはい」
雪美「……杏と……Pは……息が、合っている……」
杏「友人だからね。その割には仕事では手心を加えてくれないのが不満かな」
モバP「君にはこれでも最大限好きにさせてあげているつもりだよ」
杏「杏だけ好きに出来てもプロデューサーが付き合ってくれないとなー。例えば同衾とかね」
モバP「そろそろ杏ちゃんには口を閉じていただきましょうかねえ」ハイアメ
杏「貰える物は貰っておく」パクッ
雪美「……どうきん……?」
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「「「ごちそうさまでした」」」
モバP「ロケの帰りに寄ってみた食事処だが、川のせせらぎが聞こえるのが実に落ち着くな」
モバP「水が絶えず流れる音を聞きながら寝たり休まると何か心が安らぐ気がするよ」
小梅「でも水辺は……良からぬものを……引き寄せるよ」
モバP「そんな話も聞くが、実際多いものなのか?」
小梅「うん。でも、プロデューサーさんは大丈夫……だと思うよ?」
小梅「見えない人は……あっちもそんなに、干渉できないから」
モバP「霊感ないんだよなあ。信じていない訳じゃないが心の底では信じきれていないのか」
小梅「ただ、見える人と一緒にいれば……つられて見えるようになるかも……えへへ」
モバP「OH……。って、雪美はさっきから大人しいがどこを見ているのかな」
雪美「…………」
雪美「! ……? ……私……今……何を……」
小梅「雪美ちゃんは……うん。何か強い力で守られているよね」
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雪美「……P……」
モバP「……?」
雪美「聞いた……。喋り過ぎて……のど……痛いの……?」
モバP「……」コク
雪美「分かった……。……今日は代わりに……私がいっぱい……喋る……」
モバP「……?」
雪美「……? ……大丈夫……私も……やる時はやる……」フンス
モバP「…………」
雪美「……ふふっ……喋らなくても……何となく……分かる……? ……遠慮しないで」
雪美「…………えと……あ……最近は……花粉が……多い? けど……大丈夫……?」
雪美「…………やっぱり……こういうのは少し……苦手……」 ナデナデ
雪美「ん……ありがとう……じゃあ……Pに……甘える」スリスリ
ちひろ「何か起きそうで何も起きないいつもの展開でした」
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モバP「桜が咲いているねえ。早いもんだ」
雪美「……きれい」
モバP「桜は散るのが早く、見頃はすぐに過ぎてしまう」
モバP「そんな儚さに美意識を見出すのが和の心と言えるのかな」
雪美「……」ジッ
モバP「ちなみに今の私の心は君のそのジャンパースカート姿にかき乱されているが」
雪美「…………Pは……儚くは……見えない……」キラキラ
モバP「言ってくれるなあ」
モバP「良いさ。俺は少し捻くれていてね、美化してもらえなくても長く咲き続けたいんだ」
雪美「……でも……その方が……安心……できる……」ギュッ
モバP「参った、雪美さんに手を繋がれると弱いんだよ」
雪美「……ふふ……これからも……ずっと……」
ちひろ「エンディングNo.180 『桜と共に』」
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今日はここまで
ここはどこの箱庭じゃ
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乙
同衾ネタを見てたら比奈せんせぇが添い寝に誘ってくる健全絵を思い出しました(スレチ)
https://twitter.com/fnfall1a1/status/958081835291918337
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モバP「おはよう雪美」
雪美「……P……! おはよう……」
雪美「これから……お仕事……行くの……? 私も……学校……」
雪美「場所はちがっても……いっしょだね……。途中まで……二人で……行こう……」
モバP「おお、良いねえ」
テクテク
モバP「……雪美は最近、感情表現が豊かになってきたなあ。よく喋るようにもなったし」
雪美「……そんなこと……ない……」
モバP「無表情クール系ヒロインはそのままでも良いが、それが心を開くとよりグッとくる」
雪美「……?」
モバP「だが人を属性・記号で見ている訳ではないぞ? 雪美は雪美だから好きなのだ」
雪美「……Pは……好きなものに……正直……だね……」
雪美「私も……もっと正直に……なる……」ダキッ
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モバP「日常の一風景」
モバP「首を傾げる雪美さん」
雪美「……」キョトン
モバP「あざとい」
雪美「……」クイッ
モバP「あっ、元に戻った」
雪美「……」
モバP「でも艶やかで滑らかなその髪が重力に沿って傾き垂れるのはたまらないものがあります」
雪美「…………」キョトン
モバP「あっ、また……。雪美の髪は量も多いせいか結構ダイナミックに動くねえ」
雪美「……」クイッ
ちひろ「雪美ちゃんは結構素で猫のような挙動をしますよね」
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ガチャ
ちひろ「こんにちは。新しいアイドルの子ですね?」
雪美「……うん」
ちひろ「担当になってもらうプロデューサーを早速、呼び出しますから少し待っていてくださいね」
雪美「……」
ちひろ「千川です。……はい。……ええ、そうです。来てもらえますか?」
ガチャ
モバP「来たぞ」
ちひろ「お早いですね。佐城雪美ちゃん、こちらがプロデューサーさんです」
雪美「……」ポカーン
モバP「私がプロデューサーのモバPだ。君のような年頃の子は初めてだが、これからよろしく」スッ
雪美(……丸太、みたいな……腕……、手も……大きい……)
雪美「……」ブルブル
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ちひろ「あら、怖がらせちゃダメですよ? プロデューサーさんったら」フフフ
モバP「こんな外見だ。所属アイドルからは熊男と呼ばれているが、まあ最初は仕方あるまい」
雪美(……浅黒い肌……髭……鋭い目……)
モバP「まずはその天中殺か暗剣殺といった顔は私に全部預けて、笑顔の練習から始めようか」ギラッ
ちひろ「プロデューサーさんの笑顔、素敵です……」
雪美(……笑顔が……邪悪……すぎる……)クラッ
雪美(つっこみ……不在の……恐怖)
雪美(……たすけて)
――
ちひろ「こうならなくて済んだ今の世界は、絶妙なバランスで成り立っているのかもしれませんね」
モバP「雪美ならこれはこれで何とか適応していきそうだがな?」
雪美「……私を……買い被らないで……」
ちひろ「ところでプロデューサーさんはキャラ変えとかなさらないんですか?」 ナイデス
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モバP「たまに自分でも意外なくらい仕事に集中・没頭できて高揚感を感じる時はないか?」
凛「あるよ。言うなら、ゾーンに入る、って感じだね」フッ
モバP「あれは気持ちが良いよな。作業も捗るし」
凛「だね」
ちひろ「それを狙って発揮できるようになれたら良いんですけどね」
モバP「人間のやる気スイッチに通じるものがありますね。なかなか見つからないが」
ちひろ「第一あなたは普段から雑念が多すぎるんですよ。そりゃ見つからない訳です」
モバP「男は敷居を跨げば七人の敵ありとはよく言ったもんでござい」
凛「プロデューサーの敵は……内にありそうだね」
モバP「俺の中には傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲の七人の侍が」
ちひろ「それは七つの大罪だ」
凛「敵だらけ……それでも私たちは戦わないといけないんだ、現実と」
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モバP「とりあえずゾーンに入っている最中は作業の手は区切りがつくまで休めない方が良い」
モバP「何かの拍子に接触が切れてしまうと、それまでの勢いが忽然と止まってしまう」
ちひろ「ただし止まろうがやる気が削がれようが、仕事は待ってくれませんけどね」
モバP「で、結局モチベーションが戻らないまま手を付けることもしばしば。乗りきれないのです」
凛「相当にマイペースだなぁ。……あっ、雪美だ」
雪美「……こんにちは」
雪美「……P……乗せて……?」ピョンピョン
モバP「……」
モバP「……いいぞ〜。こいこい」ニヘラ
ヒョイ ポスン
雪美「……」ムフー
凛「ぴょんぴょんは反則だよ……」
モバP「はぁー……何か雪美が乗ると余計な思考は全部吹っ飛ぶね」
ちひろ「なおその後のインプットが」
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雪美「最近……学校で……よく声を……かけられる……」
モバP「知名度的にはもう、ちょっとした有名人さんではあるだろうからな」
雪美「……少し……うれしい……」
モバP「良かったなあ。雪美は見てくれも良いから隙が無い」
雪美「……良くしたのは……P……」
モバP「せやろか? まあ芸能活動を始めて垢抜ける子は多いから間違いでもないか」
モバP「プロデューサーはシンデレラに魔法をかける魔女のようだとか誰か言っていたな」
雪美「Pが……魔女……」ジッ
雪美「……ふふっ」
モバP「笑うな」
雪美「……でも……Pは……王子様……の方が……合ってる……」
モバP「王子様、か」
モバP「俺は裏方側の人だから王子様役としてはどうなんだかな」
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雪美「シンデレラが……がんばるのは……王子様の……ため……」
雪美「……私も……Pのためなら……がんばれる……」
モバP「雪美……」ジーン
モバP「ただそれだと魔女がちょっと立場がないから……魔女と王子様は実は繋がっているということで良いかな?」
ちひろ「何だその新解釈」
モバP「で、そんなシンデレラの体現とも言える雪美さんは現在上下ともジャージで膝の上な訳ですね」
雪美「……たまには……がんばらない……シンデレラ……」キラキラ
モバP「頑張らないのにこんなにキラキラできるとは……やはり天才か」
モバP「それにしても学校生活は上手くやれているようで何よりだ」
モバP「俺からすると有名故に高嶺の花として周りから距離を置かれたり遠慮されたりしないのかと思うが」
雪美「……みんな……エリート……だから……浮いてない……」
モバP「個性が特別にならない良い環境にいるんだなあ」
ちひろ「やさしい世界……なのか?」
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モバP「俺の膝の上は特に誰の物とかではなく、いわば無料で一般開放しているようなものだ」
モバP「しているようなものなんだが」
輝子「どうした……?」ギシギシ
モバP「そうバウンドしないでくださらない? スタイル良い子がミニスカートで無防備ですよ?」
輝子「フフ……良いじゃないか、親友……。はしゃぎたくなるんだ」グリグリ
モバP「おい尻……君はどうしてそうなってしまったんだ星くん」
輝子「さあ、どうしてでしょう……?」クスッ
モバP「!」ドキッ
輝子「フーッハッハァァ!! このまま組んず解れつで――!」
雪美「……」ジーッ
輝子「レスリングでもしようかー」
雪美「わーい……」
ちひろ「事務所で何やってんだあんたらは」
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ちひろ「今日のおやつは桜餅ですよ」
雪美「……」モグモグ
雪美「……少し……塩気……あって……おいしい……」
モバP「”今日のおやつ”が事務所で振舞われるのが何かもう生活感に満ちていますよね」
ちひろ「職場でもぐもぐタイムは賛否両論と聞きますけど、ここではもう定着していますから」
雪美「でも……桜もち……二種類……ある……」
ちひろ「関東の長命寺と関西の道明寺ですね。これは皮で巻いた前者ですけど」
モバP「西日本育ちの雪美はこっちの桜餅はあまり馴染みがない方かな?」
雪美「ん……でも……そういうの……他にも……たくさん……」
モバP「あるな。例えば雑煮とか、餅に餡子が入っていたり具や出汁が違ったり、地域で様々だ」
雪美「……ラーメン……うどんも……」
モバP「仕事で各地を回ったりするからメシもいろいろ知れて楽しいよな」
ちひろ「……結構庶民派なんでしょうか? 私たちって」
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今日はここまで
ここで会ったが百年目
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モバP「雪美さんのちょっと色気のある瞬間」
モバP「結んだ髪を解く時」
雪美「……」パサッ
モバP「……桃源郷はここにあったか」
雪美「……」フルフル
モバP「髪にボリュームがあって羨ましいなあ。俺も伸ばそうかな」
雪美「……それは……やめた方が……」アッハイ
モバP「それにしても、髪を下ろす時、よりガツンとくるのは普段から常に髪を結んでいる子だと思う」
雪美「……結んでいる……方が……良い……?」
モバP「雪美に、特にベッドとかでそれをされるとオーバーキルだから、今のままで」
雪美「……分かった。……大切に……してね……?」
モバP「ああ、大切にするよ」
ちひろ「な、何の話だったの?」
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モバP「主に夏、傘を持たず外を歩いていたら、すごい通り雨に遭う――」
モバP「そんなことは油断の多い小学生の頃はよくあった」
雪美「……」
モバP「大体はどこか適当な建物に入って雨宿りをして止むか弱まるタイミングを待つものだが」
モバP「たまに開き直ってそのまま雨ざらしになったりもしたな」
雪美「……風邪……ひきそう」
モバP「本当にね。水を吸った服をそのまま着ているのは普通に心地も良くない」
雪美「……うん」
モバP「家に帰ったら勿論すぐ風呂場行きで着替えさせられたよ」
モバP「……雪美の濡れた髪をバスタオルで拭いてあげたりしたいがなぁ、俺もな〜」
雪美「……///」
ちひろ「普通の会話から突然豹変するのはやめようね」
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雪美「……」シュルシュル ファサッ
モバP「……?」
雪美「……! ……P……これ……どうしたの……?」
モバP「あきらに噛まれたんだ。ちょっと興が乗りすぎてね」
雪美「……キスマーク……?」
ちひろ「どれどれ見せなさい」
ちひろ「って、何だ……これはキスマークではなく歯形ですよ」
ちひろ「というか事務所で首元を肌蹴させないでください。変態ですか」
モバP「雪美が脱がせてきたんです。……”雪美が脱がせてきた”、何か響きがえっちぃですね」
ちひろ「だまらっしゃい」
ちひろ「第一、首筋を噛まれるってどんなムーディーな遊びをしているんですか」
モバP「あきらあかりりあむの三人と親睦を深める為に王様ゲームを」
ちひろ「はいぃ?」
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モバP「ソフトな感じにやるから! と、りあむからの提案で参加したんですが」
モバP「最終的にあきらが吸血鬼の真似をすることになり、こうガブッと」
ちひろ「ガブッとじゃないですよ。そこはきちんと監督してください」
雪美「……」ムー
モバP「ゆ、雪美さん?」
ガバッ
雪美「……私も……Pに……印……付ける……」
カプッ
モバP「うっ……!」
雪美「…………ん……できた……ふふ」
モバP「」
ちひろ「」
雪美「……♪」
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紗南「聞いてよPえも〜ん!」
モバP「どないしたんや」
紗南「雪美ちゃんにまた負けたの〜!」
モバP「ゲームでか? 紗南が雪美にゲームで負けるたあ天変地異の前触れかい」
雪美「……失礼な……」
モバP「だがジャンルにも寄るな。アクション、格闘、落ち物パズル等いろいろあるが」
紗南「桃太郎電鉄」
モバP「ボードゲームの引き運はね……」
雪美「……今日は……絶好調の……日だった……」
紗南「雪美ちゃんさくま並に強いんだよ?」
まゆ「呼びました?」ヒョコッ
紗南「うわあっ!? びっくりした!」
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モバP「紗南。ウチにはこずえとか芳乃とか人知を超えた存在がいるだろう」
紗南「その二人も勝負事とかはやたら強いんだよね」
モバP「雪美だったらそんなことはないはずと油断してかかったのではないか?」
紗南「うう……まさかそんな」
モバP「もっと技術の要るゲームなら勝てるだろうに」
紗南「そこはほら、ゲストと経験で差が出るもので対決するのは何だかなって思うじゃん」
モバP「人には得意分野があるからな。クイズゲームでもノンセクションより特定ジャンルが正答率高いとか」
まゆ「まゆはプロデューサーさんに関するクイズなら負けませんよ」
雪美「……Pの、ひざのことなら……」
モバP「俺の膝に関するクイズの出題とは何ぞや」
モバP「しかし雪美は将棋とかも出来るから、ただ運だけで勝ってくる訳じゃないぞ」
紗南「Pさんが特訓してたりはしないの?」
モバP「してるわ」 オイコラ
-
紗南「というかPさんも一緒にやろうよ! まゆちゃんも!」 イイデスヨ
モバP「いやあ、桃鉄とか人生ゲームとかは最悪リアルファイトになるでしょ」
まゆ「プロデューサーさんとリアルファイト……」
雪美「Pと……」
紗南「……」
三人「……///」
モバP「何故照れる」
紗南「でも、やっぱりこういうのは四人プレイでやるのが一番面白いよね!」
モバP「普段ソロプレイのぼっちを舐めんなよ」
紗南「あっ……ごめん」
モバP「いや、気を遣われると逆に申し訳ない」
雪美「準備……できた……。……始めよう……」ポスン
紗南・まゆ「対戦でも膝に乗るのか……」
-
192
モバP「」
菲菲「出端から硬直してるネ。プロデューサーさん、ふぇいふぇいダヨー」
雪美「……雪美だよー……」
モバP「はっ……!? 君たちチャイナドレスではないか!」
雪美「……」キラキラ
モバP「一般的なサイドスリットのワンピースだけでなく、スカートと合わせているんだな」
菲菲「春麗みたいに露出するのはネー、ちょっと勇気が要るヨ」
雪美「……きたえぬかれた……太もも……」
モバP「あれはさすがにね……股圧でリンゴ潰せるんじゃないかみたいな」
菲菲「発想が斬新ダヨ……それはそうと! プロデューサーさんに桃まんを作ってきたヨ!」ハイ
雪美「私が……調理補助……した」エッヘン
モバP「わお! これは美味しそうだ。食べよう食べよう」
-
――
モバP「いや、実に中華情緒のある味がしたよ。ごちそうさまでした」
菲菲「お粗末様でした」
モバP「菲菲と雪美二人でよく作ったな。手作りはさすがだ」
菲菲「もっと褒めても良いんダヨ? 遠慮いらない」
モバP「それにしても何故桃まんなんだね?」
菲菲「プロデューサーさんは桃が似合っているから……仙人みたいだもんネ」
雪美「……」コク
モバP「俗世から離れているというか浮世離れしているとは言われることもあるが」
菲菲「普段は隠しているだけで空を飛んだりできそう」
モバP「ないよ。そんな便利が力があったら出社する時に使うわ」
雪美「……本当かな……?」
-
モバP「……そういや雪美が菲菲みたいにシニヨンを二つ作っているのは珍しいな」
雪美「……髪型の……練習中……」
モバP「ほう。……まあ、雪美娘々はいろいろと変化してくれる方が俺は嬉しい」
雪美「……にゃんにゃん?」
菲菲「娘々とは……かくかくしかじか……ダヨ」
雪美「……にゃ〜ん……」
モバP「まあ日本ではあまりニャンニャンは使わないか。変な意味に取られかねないし」
雪美「……?」
菲菲「日本のニャンニャンってどういう意味ネ?」
モバP「30年以上前でもう完全に死語と化しているかもしれないが、何々とか××とか」
モバP「人前で言葉に出すのが憚られることだ、うん」
菲菲・雪美「……?」
ちひろ「理解できる自分が少し悲しい」
-
193
紗南「レッドスクリーンってびっくりしない?」
モバP「どうした。何をしたらそんなものを拝むことになる」
紗南「exeゲームをやっていたら脅かしでやられちゃってさ」
モバP「なるほど。ああいうのは悪意が露骨だからな。レッドは目にくるし勘弁してほしいね」
モバP「全画面攻撃はブルースクリーンでもブラックバックに白字でも怖いのに」
紗南「そんなに詳しいということは、Pさんもホラーゲームやるんだね」
モバP「いや、どちらかと言うとPCやゲーム機本体のエラーだ」
紗南「えぇ……。Pさんこそ何をしたらそんなものを拝むことに」
モバP「紗南、突然理不尽に訪れる現実ほど怖いホラーは無いんだ。バックアップはしっかり取っておけ」
モバP「でないとこうなる」
雪美「brinGmeBAckthereIaMaLivehereIwilLneverletYouforgetabOutme」
紗南「ひいっ!?」
――
紗南「……あ……ゆ、夢かあ……」
-
194
モバP「俺は常日頃甘かった。生チョコ&ミルクの欲張りダブルホーン並に甘かった」
モバP「雪美め、何をしても俺ならやり返さないと侮りおって。許さん! お仕置きじゃあ!」ガバッ
雪美「……きゃー」
モバP「今回の罰は、おお何と恐ろしい! くすぐりの刑だ!」コチョコチョコチョ
雪美「……ふふっ、……あはははっ!」
モバP「どうだどうだ〜! 足の裏は!」コチョコチョコチョ
雪美「や、やめて……あはははははっ……ひーっ」
モバP「まだまだぁ! 容赦せんぞぉ!」コチョコチョコチョ
雪美「……っ! ……っ!!」バンバン
モバP「とどめは脇だ、くらえ!」
パシッ
モバP「誰だ、邪魔をするんじゃな……あ!」
巴「楽しそうじゃのう? うちも混ぜてくれんか?」ゴゴゴゴゴ
-
195
モバP「仕事に没頭していたらエイプリルフールをすっかり忘れていた」
ちひろ「今日はなんにもないすばらしい一日だったまる」
モバP「ぼくなつはやめて」
ちひろ「何かとっておきの嘘でも吐いてみる計画だったんですか?」
モバP「今日はエイプリルフールじゃないぞ? という嘘を」
ちひろ「すぐバレる嘘を吐くな、と言われたことありませんか?」
モバP「ありますあります」
雪美「……P……」
モバP「お、どうしました雪美さん」
雪美「今日は……一体……何日……?」
モバP「そりゃあお前……四月一日だろう。わたぬきさんですよ」
雪美「……じゃあ……昨日は……?」 ン? アレ?
ちひろ「こいつらいつも無限ループにはまってんな」
-
今日はここまで
今日と明日が出会う時
-
乙
あかりあきらりあむの3人がモバPとソフト王様ゲームで遊んでるところを想像すると和む
>>286で出てた噛みネタを今になって回収してくるとは
-
196
雪美「……P……あそぼ」
雪美「……P……元気……ない……? 私が……元気に……してあげる……」
雪美「……P……もっと……私に……頼って……」
雪美「……もう……くすぐったい……ふふっ」
雪美「……いけないおてては……この子……?」
雪美「……あっ……そこ……気持ちいい……もっと……ほしい……」
雪美「……P……温かい……」
雪美「……いつまでも……どこまでも……深く、繋がって……いよう」
――
ちひろ「お前はなんちゅう犯罪的なボイスを録っているんだ」
モバP「普段のやり取りを録ってみただけなんですがね」
モバP「まあ改めて聴き直すと何とも微笑ましく……はなく千枝ちゃん並には危ないなこれ」
ちひろ「物分かりが宜しいようで」
-
197
モバP「日常かどうかは知らない一風景」
モバP「暗闇で目を光らせる雪美さん」
雪美「……」キラッ
モバP(やだ……物陰からこっち見てる……)
雪美「……」ジリジリ
モバP「…………」ソワソワ
雪美「…………」ジーッ
モバP「……今だ逃げるっ!」ダッ
雪美「待てっ!」バッ
ガバッ
雪美「P……もう……どこにも……逃がさない……」
モバP「たはは……参ったなあ」チラッチラ
ちひろ「よぉし、その男はおまえにくれてやる。好きにしろッ!」 ヤッタゼ
-
198
モバP「お父さん、お母さん、お元気ですか。私もペロもとても元気です」
モバP「仕事の方も何とか軌道に乗って少し自信がついたみたい」
モバP「(中略)落ち込むこともあるけれど、私、雪美の長い髪が好きです」
雪美「お、おう……」
ちひろ「お前は一体誰目線で独白をしているんだ」
モバP「でも雪美がおかっぱだったとしたらそれもそれで全然アリだと思います」
ちひろ「同意します」
雪美「……短く……してほしい……の?」
モバP「長いままでいてほしいし短い君を見たくもあるという二律背反だよ」
雪美「もう……わがまま……」
ちひろ「ですけど芸能の仕事をしていると例えばドラマに出演するなら、髪型指定されたりしますよね」
モバP「ショートボブでオファーが来たら雪美はどうする?」
-
雪美「…………」ウーン
モバP「髪は伸びるものとは言っても、元が長いと一朝一夕で元通りとはならないから悩んで当然か」
雪美「……とりあえず……今は……このままで……」
雪美「……でも……小学校……過ぎたら……少し短く……する、かも」
モバP「そうか。まあ、小学生くらいなら良いけど中高であまり長い髪の子はそういないよな」
ちひろ「その辺は校則とかありますからね。結ぶか、肩までにしろなんて言われたり」
モバP「もし、雪美が阿良々木月火みたいにばっさり短くしたら……ああ」
雪美「……短く……したら……?」
モバP「いや、やめよう。想像するだけで平静を保てなくなりそう。仕事なんか手に付きやしないだろうね」
ちひろ「はた迷惑な大人だなあ」
モバP「突然髪を切ってきましたとか言って目の前に現れたら卒倒も辞さない」
雪美「それは……びっくりする……でも……面白そう……!」
モバP「面白がるな。しかし乙女の脅かしは許せちゃうのが悔しい」
ちひろ「プロデューサーさんは実に守備範囲の広い面食いですよね。でないと務まらないでしょうけど」
-
199
モバP「じゃあ逆に雪美にさせてはいけない格好を考えてみませんか」
ちひろ「突然何が”じゃあ”なんやら」
モバP「ツインエンジェルBREAKのエンジェルサファイアとか」
ちひろ「はあ」
モバP「魔法騎士レイアースの龍咲海(魔神モード)とか」
ちひろ「はあ」
モバP「ファンタシースターオンラインの青フォニュエールとか」
ちひろ「どうしてあなたはそう同系統の物を羅列するんですか」
モバP「青基調の涼やかなトップスに、黒のレオタード風ボトムス。半分水着みたいでセクシーです」
ちひろ「如月すみれや龍咲海みたいな中学生でもアレなのに小学生に着せたら犯罪臭MAXですね」
ちひろ「……いけなくなかったら着せたいつもりじゃないですよね」
モバP「ソンナコトナイヨー」
ちひろ「こいつすげぇ変態だぜ?」
-
雪美「……楽しそうに……話、している……ね」
ポスン
雪美「……Pの温度は……今日も……快適……」
ちひろ「本当、膝乗りに飽きませんねえ」
雪美「それが自慢……」ニコ
ちひろ「はう……こんな無垢な良い子に私欲で破廉恥な格好をさせるのはダメです」
モバP「分かってますって」
ちひろ「本当ですかね」
モバP「良いこと悪いことの線引きも大事ですが、ちひろさんは冗談を冗談と分かった上で乗ってくれますから」
モバP「そういうところ、嫌いじゃないですよ」
ちひろ「……あなたも、本当に悪いことする時は黙って実行するでしょうからね」ハァ
モバP「そうそう、ここで話をしている限りは安全です――って、しませんよ」
ちひろ「まあ、雪美ちゃんが乗っている限りはそう悪さも出来ないのは確かですね」
雪美「……ふふふ」
-
200
モバP「春も酣。過ごしやすい朝だね、雪美さん」
雪美「ええ、Pさん……」
モバP「雪美さんと一緒になってもう四十年か」
モバP「楽しいこと、喜ぶこと、驚くこと、辛いこと、悲しいこと――いろいろあったな」
雪美「……それでも……早いものです……」
モバP「ああ。俺も今じゃすっかり老けてしまって……」
モバP「雪美さんのおかげで歳の割には若く格好良くはいられているが」
雪美「……あなたはいつまでも……私の一番です」
モバP「うん……そうなんだがな」
雪美「……?」
モバP「雪美さんは四十年……どころか下手すると出会った頃から本当に変わらないな」
雪美「まあ……お世辞は結構ですよ」
-
モバP「いや、冗談抜きに雪美さん、全く歳を取りませんよね」
雪美「……」キラキラ
モバP「こうして着物が似合う、物腰はすっかり落ち着いた上品な女性なんだがな」
雪美「……猫だって……見かけはほとんど……老けないでしょう……?」
雪美「こう見えても……昔のような激しい運動は……もう、できませんよ」
モバP「何てことだ、雪美さんは猫だったのか。もしくはエルフか?」
雪美「エルフは……晩年に外見も一気に老いて死ぬ……なんて言いますね」
雪美「もし私が……先に、逝くようなことがあれば……その前に姿を消したい……」
雪美「ペロも……衰弱した自分の死に際は見られたくないと……旅立ってしまった……」
モバP「そんなこともあったな……だが、子どもたちや孫たちはどうする」
雪美「……冗談ですよ。……でも……あの時のように、綺麗なまま引退するのも……悪くない……」
モバP「アイドル活動か……まだ未練があるか?」
雪美「いいえ……あなたと一つになれて、これだけ幸せに恵まれたんですもの……」
-
ピンポーン ハイハイ ガチャ
こずえ「雪美さんとPさんに、ご挨拶に来たよー。元気そうだねー」キラキラ
芳乃「おや、懇ろな一時をお邪魔してしまいましてー?」キラキラ
雪美「あっ……こずえさんに芳乃さん……ふふふ……こんにちは」
雪美「まあ上がって……お茶でも入れますよ」
モバP「……外見が変わらない子が多すぎやしませんかね?」
――
モバP「……」パチリ
モバP「――はぁー」
晶葉「おはようP。未来の今日を体験できる装置はどうだったかな?」
モバP「う〜ん……俺の心象風景が映し出されたのかなあ。あれが未来だとちょっと怖いわ」
晶葉「……未来とは人の希望でもある。つまりはそういうことでは?」 エッナニソレハ
-
201
紗南「このおっさんはどうしてこう攻撃を外すのかなー」
モバP「おや、実況収録中……ではなさそうだな」
紗南「あっPさん。残念だけどこのゲームは一人用なんだ」
モバP「良いってことよ。誰かのプレイをただ見つめるのも好きだ」
モバP「ついでに言うと酒とつまみでも横に置いてまったり観戦だね」
紗南「プレイするより動画見るのが好きなタイプかな? でもこのゲームは長丁場だよ〜」
ピロリ ザザッ ピロリ
紗南「ああ〜何連続で外すんだ! あっという間にピンチじゃないか!」
モバP「トルネコのおっさんやシレンのおにいちゃんはそれが様式美だから仕方ない」
紗南「目の前で寝ている相手に対しても攻撃外した時はさすがに絶句だよ」
モバP「試行回数が多いゲームだから割と奇跡的な屑運に遭遇することも多少はね」
モバP「ローグライクは奥深い。底なし沼かもしれないがそれが良い」
-
雪美「……ローグライク……?」
モバP「おう雪美。そういうゲームのジャンルだよ」
紗南「雪美ちゃん! あたしに引き運ちょうだいな〜」
雪美「やってみる……。……むむむ……む〜ん」
紗南「あ、サイキックパルプンテはたまに事故るからやめとこ?」
モバP「前科あるのか……怖や怖や」
雪美「……何が、起こるか……分からないのが……人生……」キリッ
アハハハ
紗南「他愛ない話だけどさ」
モバP「何だい」
紗南「ローグライクにアイドルがモンスターとして出てきたらって妄想しない?」
モバP「しますねえ。いろいろアイデアが膨らみますですよ」
モバP「もっとも、本家もびっくりなくらい種類が多すぎて全員は出せないだろうがな」
-
雪美「……」
モバP「雪美さんは何となくこっちを沈黙状態にしてきそう」
紗南「メルモンかな?」
モバP「というか雪美さんに口を塞がれて沈黙状態にされたいですね」
雪美「……」ムギュッ
モバP「……!」
雪美「……大人しく……なったね……」
紗南「雪美ちゃんに大人しくさせられちゃうとか、良いなあ」
雪美「……たまに……口で……塞いだりも……する」
紗南「Pさん……いくら仲良いからって乳繰り合うのも程々にね」
モバP(そこはさすがに誇張表現だよ)
紗南(はっきり否定はしないのか……というか脳内に直接来ないで)
ちひろ「不埒な意識を感知したのでプロデューサーさんを捕まえに来ました」ガチャッ
-
202
モバP「んー、んまい」モグモグ
ちひろ「プロデューサーさんのお昼ごはんはたこ焼きなんですね」
モバP「笑美が差し入れてくれました。かつお節がたっぷり乗っていてボリュームありますよ」
ちひろ「へー」
モバP「お一ついかがです? はい、あーん」
ちひろ「勢いで何をやろうとしているんですか。結構です」
モバP「残念。しかし容器がまた発泡で無地の折蓋で、昔ながらのファストフード感があって良いですよね」
ちひろ「シンプルイズベスト、ですか。今はたこ焼きだと木舟のようなオシャレなものもありますからね」
雪美「……」アーン
モバP「……ん? ……はい」 パクッ
雪美「……ん……これは……いいダシを使ってる……」
モバP「雪美さんは意外にも食通やね」
ちひろ「たこ焼きや焼きそばは青のりが歯に付きやすいんで、食べたらしっかり歯磨きしましょうね」
-
今日はここまで
なのにあなたは京都へゆくの
-
乙
ピロリ ザザッ ピロリとかメッチャ聞き覚えのある効果音で草
-
203
モバP「雪美はカレーライスは好きかい?」
雪美「……すき」
モバP「基本的に外れがないよな、カレーって」
雪美「……辛いのは……少し苦手……」
モバP「まあ意図的にやたら辛くしてあるのはね。ただ基本は誰でも好きな定番中の定番メニューだ」
雪美「……うん」
モバP「ただ家で作ろうとすると、野菜と肉を切って火を通して水を入れてルーを溶かして、と手間だ」
モバP「どうしても一度にそれなりの量を作ることになりがちで、独身だと持て余す」
雪美「……誰かと一緒に……食べるのが……おいしい……」
モバP「そういうことだな。……俺、久々に家カレーを作りたいんだ」
雪美「……いいよ」
モバP「やった!」
ちひろ「炊飯器のスイッチを押し忘れないようにしましょうね(経験者)」
-
204
モバP「日常ではない一風景」
モバP「絶海の孤島を旅する雪美さん」
NO DATA
ちひろ「シチュエーションないのか。まあ、あったら驚きますけど」
モバP「南大東島や青ヶ島あたりに行って、本土から隔絶された場所で一人きり」
モバP「世界から取り残されたような気分に浸って軽く絶望を感じちゃったり?」
ちひろ「島民の方に失礼だぞ」
雪美「……遠い……帰りにくい所に行くのは……こわい……」
雪美「でも……一緒にいてくれる……仲間がいれば……」
モバP「もしそんな仕事が来たなら俺がスタッフになって同伴するよ」
雪美「……心強い……約束……ね」
モバP「まあそういう私も結構離島恐怖症ではありまして、オアフ島規模でも不安になるくらい」
ちひろ「それただのホームシックでは」
-
205
モバP「このところはすっかり暖かくなり日中20℃は軽く超すようになってきたな」
雪美「……うん」
モバP「雪美は元気そうだな」
雪美「私も……ペロも……元気……」
モバP「良いことだ。寒いと身を寄せ合って暖を取るというのが動物的で情緒があるが」
チョコン
雪美「……?」
モバP「暖かくてもこうして膝の上に乗って接してくるのは雪美的だな」
雪美「……私的……? ……変なの……」
モバP「晩春から夏、初秋あたりまではここに乗ってくれる子は減るんだ。ぬくいからね」
雪美「……」
-
モバP「その点、雪美は物好きだと言えるかもしれないな」
雪美「……別に……物好きじゃ……ない……」
モバP「そうか? ちなみに、こうしても暑苦しくはないか?」ギュッ
雪美「……うん……大丈夫……」
モバP「例え暑くても寄り添えるのはよほど相手を気に入ってでもいないとできないことだ」
モバP「気に入ってもらえているのなら素直に嬉しいが」
雪美「……どんな時でも……これが……Pとの……共鳴……」
モバP「じゃあさ、俺が風邪に罹ったとしても、雪美はお構いなしに膝に乗るかい?」
雪美「……乗っていたら……うつる……かも……」
雪美「……でも……一蓮……托生……」
雪美「Pと、私……二人で……溶け合う……」
モバP「……病気には罹らないようにしなくちゃなあ」
ちひろ「ベタベタし過ぎて脱水症状とか起こさないでくださいよ?」
-
206
モバP「疲れたぜ」
奈緒「どうしたんだぜ?」
モバP「ちょっと間違った霧雨魔理沙みたいに言うのね。……不覚にもときめいた」
奈緒「ば、ばかっ! つい韻を踏んじゃっただけだ!」
奈緒「……Pさんは東方も知っているんだな」
モバP「奈緒こそ。まあ、本家のシューティングゲームはやったことがないんですがね」
モバP「サブカルに触れていると独り歩きした音楽やキャラが知らず知らずの内に侵食してくるジャンルだよ」
奈緒「あたしもそんなに詳しい訳じゃないけど、気づいたら知ってたな」
モバP「まずシューティングって精密動作を要求されるから苦手で、パロディウス以来触っていないね」
奈緒「パロディウスはネタを理解するのが難しい気がする……」
奈緒「脱線から話を戻してさ、Pさんはどうして疲れているんだ?」
モバP「よくぞ聞いてくれました。事の始まりは一週間前のことなんですがね――」
奈緒「あっこれ面倒臭いやつだ」
-
――
モバP「という訳で、ペロとその友だち五匹とかくれんぼをしていましたらくたびれまして」
奈緒「一週間前の前置きは結局関係ないのかよ……」
雪美「……Pは……ペロたちに……とても、気に入られている……」
奈緒「しかも話の合間に雪美が設置されてるし」
雪美「……ぶい」v
奈緒「…………ぶい? ……へへっ」v
モバP「この世の天国かな?」ジーッ
奈緒「まじまじと見つめるな!」
奈緒「……はぁ……だいたい猫とかくれんぼって、仕事しなくて良いのか?」
モバP「それをちょっと本気を出して片づけたところで今に至るんですよ」
奈緒「それで片づけられるのも凄いよ……あっ、書類ここ間違ってないか?」
モバP「ん、どれどれ…………」
モバP「……奈緒、天才」b ヤメロヨ
-
207
ダダダダッ
肇「あ、Pさんだ。……Pさん!」
モバP「はっ? ……や、やぁ肇」ゼェゼェ
肇「器はあっても心ここにあらずという様子ですね」
モバP「そういや心を丸洗いしてベランダに干しているままだった」ハァハァ
肇「ふふふ、ユニークな冗談。なんだいつもの調子のPさんでした」
モバP「今、追われているのよ。意識がそっちに向いてしまっている」フゥ
肇「それは大変! 誰に?」
バサバサバサ
モバP「ひいっ!? お、お助け〜!」バッ
肇「大量の形代……というか人形? ちょっ、Pさん抱き着かないで///」
??「むぅ……肇さんを盾にするとは〜」
肇「この声……」
-
??「そ〜な〜た〜」 バサバサバサ
肇「人形が寄り集まっていく……!?」
芳乃「……此度はー、わたくしのおせんべいを勝手に齧ってー、不敬でしてー、出ませいー」
肇「……芳乃ちゃんが顕現した……」
モバP「悪気はなかったんだ! 許してくれ、この通りだ!」
芳乃「……では、何故逃げるのでしてー?」
モバP「芳乃が追いかけてくるからだよ!」
肇「追いかけられると逃げたくなる……人間心理ですか」
芳乃「ふむ……では少し落ち着いて話をしませー」
モバP「ああ。……いやあ、何かから逃げるってのはスリル満点で生きてる実感がするね本当」
芳乃「楽しそうですねー。ではもっと楽しみましょうかー?」 バサバサバサ
モバP「わーっ!? やっぱり今の無しでお願えしますだーっ!」ダダダッ
肇「あっ……Pさん、もっと構ってほしかったです……」プクー
雪美「…………すごいものをみた」
-
208
モバP「働けど働けど猶我が生活楽にならざりじっと手を見る俺モバP」
ちひろ「余分な物が四字ほどくっついていますね」
モバP「オーバーな引用をしましたが、我々の給料って適正なんでしょうかね?」
ちひろ「個人的には不満はありません。強いて言えばあなたがドリンクなどを買ってくれたら私は潤います」
モバP「そこは隠しませんね。まあ、食欲がない時にぐいっと一本飲むと効きますから重宝はしていますよ」
ちひろ「待て、私のドリンクは胃腸薬じゃない」
雪美「P……貧乏……?」
モバP「いんや。豪勢な暮らしとは無縁だが貯金は作れているからな」
モバP「要求するとしたら自分の賃上げよりアイドルの待遇向上になるだろうね」
ちひろ「まあご立派だこと」
雪美「……埋蔵金……探しに……行く……?」
モバP「社会の授業で出てきたのかな? 最近”埋蔵金”なんてロマン単語は聞かなくなったなあ」
ちひろ「昔はテレビでよくやっていたらしいですけどね」
-
むつみ「埋蔵金……金色の響きがしますね!」
モバP「おうむつみよ、息災であったか。息子がお前の帰りを待ちわびておるぞ」
むつみ「世界中を飛び回って滅多に家に帰ってこない冒険家の父親みたいな扱いですか?」
モバP「ああ良いっすねえ」
ちひろ「埋蔵金探しが流行らなくなったのは、今の時代、科学が発展したからなんでしょうかね」
モバP「地中に大判小判ざっくざくあったりしたら探知できそうではありますね。つまり、ない……」
雪美「昔話では……大判小判……よくあるのに……」
むつみ「でも、石油や温泉を掘り当てるとかよりは、やっぱり金銀財宝ですかね! 光り物は強し!」
ちひろ「私は石油や温泉でも充分です」
モバP「何にしても、地道に財を築くことに専念するより、たまには一獲千金を夢見るのも人間らしさだな」
むつみ「その通りです! という訳で取り出しましたるは謎の宝の地図」 オォー
モバP「何か物件拝見トレジャーバトルで見たようなそれだが、出所は?」
むつみ「麗奈ちゃんですね」
モバP「……ここは釣られようか」
-
209
モバP「今朝は変な夢を見たんだよ」
雪美「……ほー」
モバP「UFOに蘭子ダイブ姿の蘭子が何十人もキャトられているのを呆然と見ている夢だ」
雪美「……宇宙人……蘭子を集めて……何をする……」
モバP「さあな。後で闇に飲まれてブラックホールになったりして」
雪美「……こわい」
モバP「ただ、逆再生の夢を見ていた可能性もあるな。たまにそういうことあるんよ」
モバP「つまりUFOから何十人という蘭子が降り立ってくる侵略」
雪美「……それもこわい……」
モバP「怖いだろう? 怖いねぇ。怖いから、俺、寝る」
雪美「……また寝るの……? ……次元大介……みたいに……言って……」
アハハハ フフフ
ちひろ「頭の中身が前衛的過ぎませんかねこの人」
-
210
モバP「雪美さん……変わり果てた姿に……」
雪美「……?」
モバP「それは杏の”働いたら負け”Tシャツじゃないか」
雪美「ユニフォームとして……もらった……似合う……?」キラキラ
モバP「何のユニフォームだよ。似合うがさ。いや、似合っちゃいけないんだよ」
雪美「プリントシャツは……いろいろ……ある……」
モバP「結構ロクでもない類の標語とかキャラクターとか書かれた物も巷には多いな」
雪美「……これで……バンダナ巻いたら……ラーメン屋さん……」
モバP「さすがにこれ着て営業しているラーメン屋さんはないよ!?」
雪美「Pも……着たい……? 待って……」
モバP「待て待て脱ぐんじゃない。さすがにサイズが合わないから」
雪美「じゃあ……もう一つ、手に入れて……ペアルック……しよう……」
モバP「不健全なペアルックだなあ……」
ちひろ「違う意味でも不健全に見えますけどね」
-
今日はここまで
あなたは私 私はたわし
-
211
モバP「ただいま戻りました。すっかり夏ですね」
ちひろ「あらプロデューサーさん。ついこの前は春とか言っていたのに」
モバP「春と思えば夏が来て夏と思えば夏のまま、ですよ」
ちひろ「それは嫌だなあ……おや、顔に汗が」
モバP「日差しが強かったものですから」フゥ
雪美「……おつかれさま……」フキフキ
モバP「ありがとう雪美さん」
雪美「……P……暑がり……?」
モバP「ああ。体温調節力が人並以上って訳じゃないから気を付けないと自律神経失調症が怖い」
雪美「……暑がりなら……同じ……だね……」ニコ
モバP「じゃあ、一緒にシャワーでも浴びてきますか?」
雪美「賛成……」
ちひろ「流れるようにアウト」
-
212
モバP「日常の一風景」
モバP「モロッコヨーグルを食べる雪美さん」
雪美「……」アム
雪美「……ん」
雪美「…………んんん」ニマ
モバP「雪美さんは駄菓子も意外といけますよね」
雪美「……Pにも……はい」
モバP「……ん、良い味だな。ついでに間接キスをありがとう」
雪美「……?」
モバP「……そういうことはあまり気にしないのか。いや、何でもないよ」
雪美「そう……。……」アム
雪美「……次は……またPに……」ハイ
ちひろ「一口ずつ交互にとかナカガイイナー」
-
213
モバP「いよいよ元号が変わる……感慨深いですね」
ちひろ「そして世の中は十連休だそうで」
モバP「もっとも十連休を取得できる人が世にどれだけいるかは分かりませんがね」
ちひろ「我々はいつも通りですね」
モバP「長期休暇前に銀行から生活費を下ろしたり引き落とし分の入金は万全ですか?」
ちひろ「聞き飽きるほど聞いた注意喚起をしないでくださいよ」
ちひろ「というかもう連休に突入しているんですけど今更確認してもですねえ」
モバP「自分はちょっと必要な分のお金を下ろすのを忘れていました」
ちひろ「どうするんです?」
モバP「ちひろさん。コレ、少し貸していただけませんか? なんつって」
ちひろ「十日で十割で良ければ」
モバP「トジュウとは暴利を貪りますなあ」
-
モバP「まあそう来るとは分かっていましたよ。借りずにコツコツ日雇いのバイトでもします」
ちひろ「副業禁止ですよ」
モバP「なぬ!?」
ちひろ「なぬじゃないです」
モバP「いや、それも社会人ですから知っていますが……まあ、手数料払って普通に下ろせば済みますよね」
ちひろ「口座凍結していたら面白いのに」
モバP「とりあえず生活費は足りているんですよ。無いのはずばり遊ぶ金ですね」
ちひろ「プロデューサーさんの遊ぶ金は家族サービス的な意味ですからねえ」
モバP「のんびり競馬でも見に行ってみようかと思うんですよ」
ちひろ「ギャンブルですか。あなたにしては意外ですね」
モバP「この前の皐月賞で見たサートゥルナーリアの太い首が格好良いなーと」
ちひろ「首フェチ!?」
雪美「……P……たまに、首を触るのは……そういう……?」
-
214
モバP「夢ネタしつこいかもしれませんが」
朋「何?」
モバP「泥吐いたり虫吐いたり、最近何かを吐く夢をよく見る気がするんですよ」
朋「虫はデトックス、でも泥は隠し事をバラされてみんなから嫌われるメタファーね」
モバP「やだ怖い……やめてください……」
朋「Pの思想として悪い物を排出して身軽になりたいという意識があるのよ、きっと」
モバP「千と千尋の神隠しが思想形成に影響していそうだ。オクサレ様とか泥団子とか」
朋「そんなPの本日のラッキーアイテムは……雪美ちゃん!」
モバP「具体的すぎない? 星座占いの一つにラッキーアイテムが特定の人物とか」
朋「星座占いとは言ってない。P占いだから」
朋「さあ、幸運を味方につけて、今日も一日頑張っていくわよ!」
モバP「アイアイサー!」
自宅の雪美「……今日の占い……年上の異性と……相性良い……ふふ」
-
215
モバP「レイナ様」
麗奈「はいはいレイナサマよ。何かしらP?」
――
モバP「時子様」
時子「あら豚、殊勝にも躾けてほしいようね?」
――
モバP「雪美さま」
雪美「……」
雪美「……P……おすわり」
モバP「……くぅーん」
凛「……猫じゃなくて犬扱い!?」
奈緒「なんて三段オチだよ」
加蓮「あれで結構ノリノリという」
-
216
モバP「雪美よ」
雪美「……?」
モバP「その格好は一体何だね? おいちゃんに説明してみなさい」
ちひろ「おいちゃんって誰や」
雪美「……」キョトン
モバP「言わぬなら自分から言うぞ」
モバP「ポニーテールに大きなリボン、カットソー、キュロットがとても愛くるしい」
モバP「由詑かなみかな? 羨ましいぞ」
ちひろ「何が」
モバP「そんな服を着られて、しかも似合うことがだ!」
ちひろ「自分も着たかったのか……」
雪美「Pも……女の子に……なれば……」
-
モバP「まあ俺が自然の摂理を捻じ曲げてTS出来たとしても、年齢と身長肉体的に……」
ちひろ「ついでに若返らないとですね」
モバP「若いってええなあ……」
雪美「……私は……Pみたいに……大きく……なりたい……」
モバP「おっと話が逸れてすまない。雪美のその格好は誰が?」
ちひろ「久しぶりの私です」
モバP「GJ……結構そっち系の趣味がおありだったりするんですか?」
ちひろ「そっち系って何だよ」
モバP「でも良いですね。雪美がかなみなら自分はクーガーになりたいです」
ちひろ「カズマじゃないんかい」
モバP「では、せっかくなんで千秋に見せびらかしに行くか!」
雪美「……おー」
千秋「……クッ! この悪寒は……?」ゾクッ
-
217
モバP「雑誌を見ていたら”姉にしたいし妹にしたいアイドルランキング”というのが載っていました」
ちひろ「姉妹どっちの役も親近感あっていけるって貴重かもしれませんね」
雪美「……私だと……姉には……なれない……」
モバP「二十代向けのやつだからな。俺は雪美が姉でも一向に構わんが」
モバP「家族構成次第では年上の妹や年下の姉ができることだってあるしな(雪美がそうだとは言ってない)」
雪美「……年下なのに……姉……? ???」
ちひろ「例えばの話、プロデューサーさんが成人した莉嘉ちゃんと結婚したら、美嘉ちゃんは年下の義姉になります」
雪美「……」 ←分かったような分からないような
モバP「ちなみにランキングの1位はな……なんと……驚きの……」
雪美「……?」
ちひろ「誰ですか?」
モバP「高垣楓さんでした」
ちひろ「……あー……わかるわ」
-
今日はここまで
そのひとつは希望
-
218
モバP「雪美の変な写真を親御さんから預かって参りました」 エー
ちひろ「何の為に持ち出したんですか」
雪美「……そうだそうだ」
モバP「選挙のアピール材料にできないかとね。雪美には内緒ですまない」
雪美「……それで……何の……写真……?」
モバP「これですな」ピラッ
雪美「………………」
雪美「」プシュー
ちひろ「えっ、ちょっとどんな恥ずかしい写真ですか私にも見せてください」
モバP「食いつき良いですね……はい。布団で簀巻きになっている雪美さんのエレガントなお写真ですよ」
ちひろ「ああ〜」
ちひろ「藤和エリオみたいですね。でも顔が隠れているので支援に使うには微妙ですねえ」
雪美「……返して……これは……だめ……///」 アッハイ
-
219
モバP「日常の一風景」
モバP「マットで前転する雪美さん」
ピー
雪美「……いきます……」
ゴロンゴロンゴロン
雪美「はいっ……!」バッ
モバP「フィニッシュポーズが決まっていますね」パチパチパチ
雪美「……」キラキラ×2
モバP「半袖とハーフパンツの体操服も麗しい」
モバP「でも、さすがに髪はしっかりまとめて結んでいるか」
雪美「……体育で……長いと……大変……」
モバP「じゃあ次はこの跳び箱なんてどうです?」
ちひろ「その体育用具はどこから持ってきたんですかね?」
-
220
雪美「……P」ヒシッ
モバP「……雪美」ヨシヨシ
ちひろ「人目を憚らずイチャつきおって」
モバP「しばらく会えないのでこうして。忙しい身はなかなか辛いものですよ」
雪美「……」
モバP「そうだ、俺がいない時の身代わりにこれをあげよう。チューインガムだ」
ちひろ「これまたテキトーな身代わりですね」
モバP「ところがどっこい、このチューインガムは特別でな。そのまま持っていても結構だが」
モバP「緑色になるまで噛んでから土に埋めると、なんとガムの木が生るんだ」
雪美「……ふふっ……もう……嘘ばかり……」
ちひろ「エルマーのぼうけんかな?」
モバP「晴にも一発で看破されたよ」
-
雪美「P……いないと……さみしい……」
モバP「暫しの別れだが悲観せずとも良い。良い子で待っていろ」
雪美「……待ってる……だから……必ず……戻ってきて……」
モバP「ああ……約束するよ」
雪美「約束……重ねて……私とP……もっと……近く……」
モバP「幾重にも絡みついた糸の中にいるように、段々と離れられなくなっていくな」
ちひろ「……」イライラ
モバP「なお、あまり一つに依存しないように多角的に物事を見ることも大事ですね」
ちひろ「ですね」
雪美「……行ってらっしゃい……。おみやげ……忘れずに……」
モバP「行ってくるよ。グンマーとサイタマでの仕事にな」
ちひろ「そんなに遠くないじゃないですか。何を今生の別れみたいな寸劇やってるんですか」
雪美「……楽しいから……ねー?」 ネー?
ちひろ「……雪美ちゃんは可愛いから許す」
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221
モバP「♪♪♪」
ちひろ「おやまあえらく上機嫌ですね」
モバP「雪美が俺にお弁当を作ってきてくれまして♪」
ちひろ「いよいよもって内縁の妻か何かですか」
モバP「それだけで事実婚になるんだったら今頃何重婚ですか」
ちひろ「そういえば他のアイドルにも時々手作り弁当貰ってますね。爆ぜろ」
モバP「このお昼ごはんの時間が楽しみで楽しみで仕事が手につかないのなんの!」
ちひろ「道理でハッピー状態なんですね。爆ぜろ」
モバP「という訳で開けてみましょう玉手箱」パカッ
モバP「おおおお」
ちひろ「ご飯の上に鮭フレークでハートマークですか」
ちひろ「敢えて桜でんぶで来ない所が個性ですかね? この幸せ者め」
-
モバP「……自分で自分の弁当を作る時はこういう凝り方しないですから、新鮮ですよね」
モバP「しかもハート。雪美の愛情が伝わってきますね。嬉しい、実に嬉しい」
ちひろ「良かったですね。爆ぜろ」
モバP「それに、鮭フレーク大好きなんですよ」
モバP「昔から好きなご飯のおかずベスト3は辛子明太子・鶏そぼろ・鮭フレークですからね」
ちひろ「男の子してますね」
ちひろ「ほう……野菜も肉も簡単ではありながら彩り豊か。そして玉子焼き」
モバP「玉子焼きは定番ですね。これ一品でランチタイムの満足感が一気に上がりますよ」
モバP「果たして雪美は甘い派でしょうか甘くない派でしょうか。これは楽しみな一番です」
ちひろ「そして別の容器にデザートまで。ああ妬ましい」
モバP「イチゴですね。一から十まで手を抜かない構成、グッドです」
モバP「じゃ、ワシは食べます。悪く思わんでください!」
ちひろ「では私は外でヘビーなロブスターでも食べてきてやりますよ」
モバP「豪勢だなあ。いただきます」パチ
-
――
モバP「雪美」
雪美「……?」
モバP「お弁当、ごちそうさま。とても美味しかったよ」
雪美「……良かった……」クス
モバP「また、時間がある時で良いから雪美の手作りが食べたいな」
雪美「今度は……二人で……出かけた時に……」
モバP「お弁当を作ってピクニックか……良いな。行楽にはちょうど今くらいが良いし」
雪美「……花嫁修業……にもなる……」ボソリ
モバP「え? なんだって?」
雪美「……何でも……ない」
モバP「まあ聞こえているんですがね」
雪美「……もう……ふふっ」
-
222
モバP「がさつで当たりが強い関西弁の少女って良いと思いませんか。猿柿ひよ里みたいな」
ちひろ「ストライクな属性のデパートですかあなたは」
雪美「……」
ちひろ「しかもそれを雪美ちゃんを膝に乗せた上で平然と言っちゃうんですから」
モバP「それだけ信頼しているしされているということです。手は今ちょっとニギニギされていますが」
雪美「……」ボー
ちひろ「はいはいごちそうさま」
ちひろ「所属アイドルにはいないタイプですね。関西弁でなければ……失礼ですけど、巴ちゃんとか?」
モバP「巴とか晴とか、分かるんですがやっぱり何かクールなんですよね、基本」
ちひろ「何ですか、そういうツンな子を自分色に染めたい的な願望でもおありで?」
モバP「いや、染めずにそのまま戯れたいですね。罵声貰ったり噛みつかれたりしながら」
ちひろ「好き者ですね全く」
雪美「……P……なでて……ほしい……」 ハイヨ
-
223
モバP「事務所に爆弾が仕掛けられるなんて、こんなことってあるかよ」
雪美「……」
モバP「それも俺と雪美だけ取り残されて……晶葉の電話指示で解除は進めてきたが」
カチ カチ カチ
モバP「……最後に青い導線と赤い導線が残ってしまった。これは晶葉に聞いても分からない」
モバP「残り時間は3分46秒……もう悩んでいる時間はないが」
雪美「……P……」
モバP「赤にするか……」
雪美「……Pと……繋がっている……赤い糸……切る……の?」
モバP「……ううむ」
モバP「ヒントとして犯人らしき人物の置手紙があるが、”青を切れ”――これは罠かもしれない」
朋『Pの今日のラッキーカラーは赤ね!』
モバP「今朝、朋はそう言っていた。ラッキーカラーを切るのが正解か切らないのが正解か」
-
カチ カチ カチ
モバP「ダメだ……運の二択に失敗は再送じゃ済まん。どうしたら……」
モバP「……雪美」
雪美「……?」
モバP「雪美の好きな色は何色だ?」
雪美「…………ピンク……」
モバP「探してもピンクはどこにも無いんだ、すまない」
モバP「青と赤ならどちらの方が好きだ?」
雪美「青と赤……両方好き……選ぶことなんて……できない……」
モバP「……」
雪美「……」
カチ カチ カチ
-
モバP「……分かった」
雪美「……?」
モバP「どちらも切らない」
雪美「でも……それだと……爆発……する……」
モバP「俺も蒼と紅、どちらも好きだからな。これが凛とまゆだとしたら、どちらも切れん」
雪美「……P……」
モバP「優柔不断でごめんな。でも俺は第三の選択をしてみることにするよ」
雪美「……分かった……最後まで……付いて行く……」ギュッ
カチ カチ カチ ピー!
――
晶葉「バーチャルテスト終了だ。お疲れ様、P」
モバP「それで、バーチャルとは言っても結局正解は何だったんだ?」
晶葉「そんなものはないぞ。あの時限爆弾は偽物、という設定だからな」
モバP「なんだ……まあ爆発オチなんてサイテーだからね」 ソウイウコトダ
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224
雪美「……」プクプク
モバP「雪美さんがシャボン玉を吹いている」
プカプカ
モバP「辺り一面シャボン玉――ティーンや大人ではまず見かけない微笑ましい光景よ」
雪美「……」プクーッ
モバP「おお、大きい」
モバP「ファンタジーの世界なら大きなシャボン玉に包まれた人が空に浮かんだりするが」
ポテン
コロコロコロ
モバP「浮かばないし割れなかった」
雪美「……? ……P…………見た……?」
モバP「えっ、見ちゃいけないものだった?」
雪美「……バルーン……触ってみる……?」 エッ サワッテイイノ?
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225
モバP「出会った頃の雪美は大変でしたよ」
ちひろ「どんな所が?」
モバP「異性に抱き着かれるとね、猫になっちゃうんですよ」
ちひろ「フルーツバスケットの物の怪憑きかな?」
モバP「契りを交わしたおかげで呪いは解けて今のように膝に乗せても平気になりましたがね」
雪美「……」(*゜-゜*)
ちひろ「つくならもうちょっとまともな嘘をつきましょうね」
モバP「今でもたまにこうやって耳生えたりしますが」サッ
Λ....Λ
雪美「……」(*゜-゜*)
ちひろ「咄嗟に猫耳カチューシャ被せて言いなさんな」
モバP「いやいや、耳だけでなく尻尾も――」パシッ
ちひろ「雪美ちゃんのどこに触ろうとしてるんですか」
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