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男「欲情の果て」

207以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/09(土) 21:59:25 ID:VapPMiy6
風呂場

ガラ

男「ふぅ……」ホカホカ

鏡の前

男「………」

男(俺は強くなれたのか…?)

男(分からん…だが、あの地獄の山籠りを終えてきたんだ……)

男(DQN……)

男(目にものを見せてやるぜ…その為に鍛えてきてやったぞ……)ギリリッ

208以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/09(土) 22:06:06 ID:VapPMiy6
妹「お、お兄?」

男「?」ギロッ

妹「っ!」ビクン

男「あぁ…悪い悪い。長風呂しすぎたな」

妹「い、いや?…///」

男「何ジロジロ見てるんだ…」

妹「ほんと変わったね…凄い身体…」

男「わーったよ。何回言うんだ」

妹「明日って予定ある…?」

男「ん?そうだな、髪もボサボサだし床屋に行くかな?」

妹「ホント?私が美容院紹介してあげようか?」

男「はぁ?俺が美容院??」

209以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/09(土) 22:10:31 ID:VapPMiy6
妹「良いじゃん良いじゃん!せっかくこんなにカッコよくなったんだから髪型もさぁ!」

男「良いよ…床屋でいいだろ…」

妹「いいのいいの!私が予約しとくから!」

男「はぁ……」

……………
……


男の部屋

男「美容院なぁ…」

男「妹にあんなにキラキラした目や熱っぽい目を向けられるとムズムズするな…」

男「どんだけ手のひら返すんだよ……」

男「明後日から学校か……」


男「復讐だぜ………DQN……」

210以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/16(土) 20:11:38 ID:p/fqeGn.
わたしまーつーわー

211以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/20(水) 20:17:31 ID:zdSNewfM
いつまでもまーつーわ

212以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/21(木) 07:49:04 ID:8T6nCR5c
1です。もう少し待ってください。
明日あたり再開します。

213以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 00:03:29 ID:r0Rs9CTg
わくわく

214以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 18:25:21 ID:K6qbU3lg
翌日 美容院にて

男「……」チョキチョキ

熱血「はっはっはっ!!いやあ、奇遇だなあ!!」チョキチョキ

美容師「ふふっ、お友達ですか?」チョキチョキ

男「ええ…まぁ…」

熱血「お友達も何も! 親友ですよ親友!!」

男「うるせえ!!静かに切られねえのか!!」

美容師「あっはっはっwww」チョキチョキ



妹(いやー/// 男前が2人///)

215以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 18:29:54 ID:K6qbU3lg
美容師「いやー、彼女さんにはいつも贔屓にしてもらってて」チョキチョキ

美容師「こんなイケメンな彼氏さんがいたとはねぇ」チョキチョキ

男「イケ…??? あ、いや、妹ですよ?」

美容師「え? あ、ああそうなんですね!」チョキチョキ

男(イケメン…?? 俺がか…????まぁ、美容師だからリップサービスか…)


美容師(妹さん…? 全然似てない気がする……)

216以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 18:37:29 ID:K6qbU3lg
美容師「はいっ!! 大変身完了!!」

男「おぉ…」シャキーン

熱血「こっちも終わったぞ! おお!見違えたな!!」シャキーン

男「お前こそ…」

妹「………」

男「どうだ?」

妹「…うん」ジトッ

男(行ってみるもんだな…全然違う…)

217以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 18:41:06 ID:K6qbU3lg
ファミレス
ガヤガヤ

妹「へえー道場の同門の人なんだ…」

熱血「そう!苦楽を共にした親友なんだ!」

男「そんな所だ…」

熱血「しっかし厳しかったなあ!!」

男「……ああ」

妹「へー…どんな感じだったの?」

熱血&男「死ぬかと思った」


妹「えぇ…」

218以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 19:03:21 ID:HkZUl3cM
熱血「大木に正拳突きはキツかったな!!」

男「あれはヤバかったな…。 ほら…」コブシ

妹「っ! なにこれ!? ズタズタ…!!」

熱血「はっはっはっ!!拳だけじゃないぞ!この顔の傷とか!」

男「綱登りから落ちた時か」

熱血「あれは死ぬかと思ったな…この傷は消えないだろうな…」

男「俺が山走りで踏み外して滑落したの覚えてるよな?」

熱血「もちろん!! あの時暑くて上裸だったからズタズタに…」

男&熱血「はっはっはっ!!」


妹「ええ……」

219以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 19:08:29 ID:HkZUl3cM
男「あのクソジジイ、腹筋鍛えるつって岩で腹殴ったり」

熱血「痛くなきゃ覚えんとして組手で本気で殴るしな」

男「まぁ…」

熱血「そのおかげでな…」

男&熱血 キリッ

妹「と、とにかく凄かったんだね…」

妹(だから全然雰囲気違うんだ…なんか…)

妹(見つめられるとクラッとするし…)

男「?」

妹「ッ…///」


妹(ヤバいなぁ…///)

220以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 19:54:00 ID:K6qbU3lg
熱血「では!また明日学校でな!」フリフリ

男「おーう」

スタスタ

妹「……」

男「ふー…。明日からいよいよ再登校か…」

妹「みんなお兄のこと忘れてたりしてね」

男「ふっ…。ありえるな…」

男(本当に見た目は変わったみたいだな…)

男(髪型も…。なんか慣れねえな…)


男(みんなどんな反応するんだろうな…)


男(まぁ…こんな日陰者が変わったところでみんな気に止めねえか…)

221以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/22(金) 22:01:22 ID:BUvOTqvQ
投下乙です
妹発情期か良いね

222以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/23(土) 01:02:28 ID:5MtMxm8w

待ってた
待ってる

223以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/23(土) 23:40:08 ID:itnXAwao
翌日 学校の職員室前

男「…」スタスタ

テンコウセイ? クスクス

男「?」チラ

キャッ! ウフフ!

男(……。通学からやたら女子に見られてるような…)

男(あーいやいや、考えすぎだ考えすぎだ…)

熱血「やぁ!昨日ぶり!」

男「おお、熱血。お前も挨拶か」

熱血「ああ!3ヶ月ぶりだからな!先生に挨拶しとかないと……っと」チラ

コッチミタ! キャハハ!

男&熱血「……」

熱血「気のせいか女子見てきてないか?…」

男「…気のせいだろ」

224以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/23(土) 23:47:18 ID:itnXAwao
職員室

担任「………」

男「どうも。戻ってきました」

担任「ほ、本当に男…だよな?…」

男「はい。男ですが…」

担任「はー…いやー…どうしたんだ?何か…こう男らしくというか、精悍になったというか…」

ホントニオマエカ!!??

エエ!!ボクデスヨ!!

担任「…。とにかく、授業はかなり進んでるし遅れを取り戻せるよう勉強を頑張りなさい」

男「はい!」

担任「……身体もガッシリしたな」

男「…色々ありました」

225以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/23(土) 23:55:20 ID:ZATpOyt6
乙です
モテ期到来

226以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:00:44 ID:almG6oWw
男(担任めっちゃびっくりしてたな)

男(このガヤガヤした校内…。久しぶりだな)

教室内

ヤンキー女「……」カミノケクルクル

女子1「なーんか最近面白くないー」

女子2「分かるぅ〜ヤンちゃ〜ん、なんか面白い事ある〜?」

ヤンキー女「んー…」

女子2「…また根暗くんの事?」

ヤンキー女「はぁ??別に?根暗くんなんか興味ないっつーの」

女子1「キャハハ!ひど〜、デートしてあげたのに」

ヤンキー女「あれは…」

女子2「ヤンちゃんはDQNくんでしょー?」

ヤンキー女「あいつもしつこいからマジ嫌い…」

ヤンキー女「……はぁーあ」


ガラッ

227以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:08:45 ID:almG6oWw
シーン

男(うおっ、みんな俺を見てる…)

ヒソヒソ

テンコウセイジャナイ?

イケメンジャン

女子1「ちょ!転校生!」

女子2「当たりじゃん!ほらヤンちゃんヤンちゃん!」

ヤンキー女「んー?」

女子1「ほらキタキタ!!」
女子2「こっちの席じゃない!?」

スタスタ

スッ

女子1「ねえねえ!転校生!!?」
女子2「どこから来たの!!??」

男「え?…いや、俺は……」

ヤンキー女「!……、ね、根暗くん?」

228以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:15:37 ID:almG6oWw
女子1&2「えっ」

ヤンキー女「根暗くんでしょ…?」

男「ああ。久しぶりだな」

女子1&2「えっ?」

女子1&2「ええええええ!!!!」

男「うおっ」

女子1「ちょ、嘘!!マジ!!?」

女子2「あの根暗くん!!??」

男「根暗根暗言うな。傷つくだろが」

女子1「ええ!えへへ///うそお!」

女子2「ちょっとヤンちゃん!マジやばくない!?」

ヤンキー女「あ、え、うん」

マジで! ネクラカヨ!?
ワイワイ ガヤガヤ

男(うおっ!!?なんなんだ!!??)

229以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:24:16 ID:almG6oWw
担任「ほらぁ!!席につきなさい!!授業始まるぞ!!」

ワイワイガヤガヤ

男「…ふう。びっくりした…」

ヤンキー女「あ、あ、あのさ」

男「うん?」

ヤンキー女「あ、いや、あとで…」

男「ああ…?」

ヤンキー女「……」チラチラ


男(これは…想像以上に……)


男(やりにくいぞ……?)

230以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:30:12 ID:almG6oWw
授業中

ヤンキー女「…」チラ

男「?」チラ

ヤンキー女「…」フイ

男「…」カキカキ

ヤンキー女「…」チラ

男「?…」チラ

ヤンキー女「…」フイ

ヤンキー女「…」チラ


男(……見てる?)

231以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:38:28 ID:almG6oWw
昼休み

女子1「マジで変わりすぎ〜!」
女子2「超イメチェンしちゃって〜」

男「手のひら返しすぎだろ…」

女子1「写メ撮らせて!」

男「嫌だわ!やめろ!」

女子2「ツーショットいえーい!」ダキッ

男「うわ/// おい!離れろって!」

ヤンキー女「………」ウツムキ

女子1「ヤンちゃん?」

ヤンキー女「えっ?あ、なに?」

女子2「なんか赤くない…?」

ヤンキー女「はぁ!?全然そんなことないけど?」チラ

男「…」

ヤンキー女「っ…」

男「だ、大丈夫か?」

232以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:42:38 ID:almG6oWw
ヤンキー女「〜!!」カァッ

ヤンキー女「うるさいなっ!平気!」ガタッ スタスタ

女子1&2「あ!どこ行くの〜!?」オッカケ


男「ふぅー……。なんなんだあいつら…」

男「なんかくたびれた……」

男「………」

男「図書室行くか…」

233以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:51:21 ID:almG6oWw
図書室 委員室

オタ女「……」パラッ

オタ女「んー……」ノビー

オタ女「はぁ」

オタ女「『君は僕の全てだ!君を永遠に守るよ!』」

オタ女「なーんて…そんなこと言ってくれるような白馬の王子様なんてさ…」

オタ女「居ないよね〜」

234以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 00:58:43 ID:almG6oWw
ガラッ

男「よう」

オタ女「……」

男「久しぶり」

オタ女「! あ、あ〜!!」

オタ女「男くん!?」

男「おう」

オタ女「ひや〜w 見違えちゃって〜…」

男「そんなにか?ははっ」

オタ女「う、うん…///」

男「……」

オタ女「……」


男(………やりにくい)

235以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 01:03:31 ID:almG6oWw
男「……」

オタ女「……」

男(………沈黙が辛い)

男&オタ女「あの」

男&オタ女「どうぞ」

男「あ、いや」
オタ女「あー、先に」

男&オタ女「………」

オタ女「! どうしたの!?その手!?」

男「ん? ああ、これか」コブシ

オタ女「大丈夫なの!?」ニギッ

男「うおっ」

オタ女「あ…いや///」パッ

236以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 01:09:25 ID:almG6oWw
男「んー…まぁ色々あってな…」

オタ女「色々って…その手ぼろぼろ…」

男「見せもんじゃねえよ」

オタ女「……」

男「しかし…ここは相変わらずいいな…」

男「静かで…誰にも邪魔されない…」

男「俺の性に合う」

オタ女「…///」

男「オタ女?」

オタ女「お、おかえり…?」

男「あ、ああ。ただいまだな」

237以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 02:36:54 ID:I.hYT8lU

少し距離が近づいてたヤンキー女もオタ女も、驚きより戸惑ってそう

238以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 02:56:28 ID:Om7HM6ys
俺も今日からオナ禁再開する

239以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 08:19:34 ID:w0m71KbE
乙なの
オタ女きゃわわ

240以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 10:15:48 ID:QQi2UF0A
修行しに行ってくる

241以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 21:01:46 ID:almG6oWw
保健室 ベッド

ヤンキー女「……」ゴロン

ヤンキー女(なんなのあいつ)

ヤンキー女(なんかすごく変わっちゃって…)

ヤンキー女(髪とか雰囲気とかなんか色々さ…)

…………
……


3ヶ月前 公園

男「いてぇ…」

ヤンキー女「大丈夫?… あ、まぶた切れてる…ハンカチ…」

男「大丈夫…帰ろう…」

ヤンキー女「帰ろうって!怪我してんじゃん!病院行かなきゃ!」

男「いいよ…情けねえ」

ヤンキー女「あいつ…!!ホント腹立つ!!明日私先生に言うから!」

男「落ち着けよ」

242以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 21:08:14 ID:almG6oWw
ヤンキー女「落ち着けない!!勝手に喧嘩売ってきてさ!二人掛かりでボコボコとか…」

男「勝てなかった俺が弱かったからだよ…だから帰」

ヤンキー女「帰らない!」

男「ヤンキー女!!」ガシッ

ヤンキー女「ッ!…」

男「俺が悪いんだ」

男「あしらえなかった、喧嘩にも勝てなかった」

男「君に悪い思いをさせた…」

男「この借りは…絶対返すから…だから、何も言うな」

男「な?」

ヤンキー女「………」コクリ

243以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 21:13:09 ID:almG6oWw
男「じゃあな…」スッ

ヤンキー女「あっ…」

………
……


ヤンキー女(何やってきたんだろ…あの根暗馬鹿)

ヤンキー女(あー!!悶々とするぅ!!)

ヤンキー女(別になんとも思ってないのにぃ!!)ゴロンゴロン

244以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 21:22:48 ID:almG6oWw
一方 図書室

男「……」パラリ

オタ女(いや〜…なんか別人になっちゃったなぁ…)

オタ女(なんでこんなに変わっちゃったんだろ…)

オタ女(そういえば人は恋をすると変わるって本で…)

オタ女(もしかして…)チラ

男「ん?」チラ

オタ女「…」フイ

オタ女(あの…派手めな娘かな……)

男「………」

オタ女(まぁ、わたしにはぜんぜーん関係ないんだけどねぇ)

オタ女(別に男くんが誰と付き合おうが…)

オタ女(って、なんでそんなこと考えるんだーい!)

オタ女(私みたいな日陰者は大人しーく本やアニメのオタ趣味を謳歌すればいいのだよ!)

オタ女「はぁ…」

245以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 21:45:53 ID:almG6oWw
放課後
ワイワイガヤガヤ

モブヤンキー「え、え?DQN?」

男「ああ、どこだ?」

モブヤンキー「こ、ここ最近は全く来てねえよ…このまま退学になるんじゃねえか?…」

男「本当か?普段どこにいるかわからねえのか?」ズイ

モブヤンキー「ちょちょ!勘弁してくれよ!俺だってあんなワルとは関わりたくねえんだ!」

男「なに?」

モブヤンキー「見た目で俺に絡んでくんなよ!…あいつはお偉いどころの御曹司なんだ!多少のことはもみ消しちまう!」

モブヤンキー「何やってくるか分からねえし俺もビクビクしてたんだ!このまま退学なってくれりゃ…」

男「そうか…ごめんな…」
スタスタ


モブヤンキー「ふひぃ…怖かったぁ……DQNより怖え奴が出てきやがったじゃねえかよぉ……」

246以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 21:51:56 ID:almG6oWw
熱血「おーい!男!!」

男「よう…」

熱血「どうかな!!この後道場に行かないか!!」

男「悪いが用事がある」

熱血「なんだ用事って!……あぁ、いつか言ってた」

男「DQNに用があるんだ」

熱血「俺も助太刀に」

男「いや、俺の用事だ」

熱血「…そうか。居なかったのか?」

男「ああ、最近学校には来てないらしい」

熱血「そんな奴放っておけばいいんじゃないか?わざわざ出向かなくても…」

熱血「師範の技をそんな事に使うのは…」

男「……俺の用事なんだ、関係ねえよ」

247以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 21:56:54 ID:almG6oWw
男(DQNの事と言えば…)

男(ヤンキー女が知ってるはずだ…)

男(利用するのは気がひけるが…)

………
……


ヤンキー女 テクテク

男(居た!)


男「ヤンキー女…」


ヤンキー女「!」

248以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:08:26 ID:almG6oWw
教室

ヤンキー女「…何?」

男「君を探してた」ジッ

ヤンキー女「は、はぁ?///なにそれ…」

ヤンキー女(ちょ、めっちゃ見てくるんですけど…)

ヤンキー女(何なのその目…痺れてくる…)

男「DQNの事だ」

ヤンキー女「そいつがどうしたの?…」

男「まだ君につきまとってるのか?」

ヤンキー女「…まぁね、凄いしつこいよ」

男「そうか…聞いてくれ…」ズイ

ヤンキー女(ひゃっ! ち、近い近い!)

ヤンキー女「…///」ウツムキ

249以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:14:29 ID:w0m71KbE
乙です
DQNって金持ちだったのか

250以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:19:19 ID:almG6oWw
ヤンキー女(うわぁ、なんかいい匂いする…)

ヤンキー女(なんかクラクラしてくる…)

男「俺はあいつに袋叩きにされてこの3ヶ月、鍛えてきた」

男「君に悪い思いをさせた。その借りを、そして復讐をしたいんだ…」

男「またDQNが君につきまとうだろう…会うのは嫌だろうが、それに付き合ってほしい」

男「二度とつきまとわせないようにする…だから…って、ヤンキー女?」

ヤンキー女「……」トロン

男「もしもし?」ガシッ

ヤンキー女「え?あ!ひ、ひゃい!?」

ヤンキー女(ヤバい…全然聞いてなかった…)

男「付き合ってくれないか?」


ヤンキー女「は、はぁ!!??/// ほ、本気で言ってんの!!??///」

251以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:26:17 ID:almG6oWw
男「嫌か…」

男(そりゃそうだよな…個人的な復讐の為に人を囮にするのはお門違いだ)

男(しかもストーカー紛いの男に進んで会いに行くってのは…余計に悪い思いをさせる…)

ヤンキー女「い、いやさ!、その、あの順序とかさ、あるじゃ?…まだそこまでお互い…/// いや、違くて!」

男「…悪い、俺の早とちりだった」

男「ごめん…」

ヤンキー女(いやーちょっと待って!顔があっつい!そんなスッと告白ってしてくるもん!!??)カァァァ

ガラッ

ヤンキー女「あっ」

ポツーン


ヤンキー女「い、行っちゃった…」

252以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:32:01 ID:almG6oWw
通学路

男(あーぁ、俺も思慮が足りないな…)

男(何の為に本を読み込んでいるのか……)

男「………」

オタ女「うぉーい!男くん!」

男「ん? おお、オタ女か…」

オタ女「」ドキッ

オタ女(ひゃ〜/// この目なんだよなー///)

オタ女(目を合わせると吸い込まれそうで…)

オタ女「う、うふふw 何かお悩みー?w」

男「ん〜…まぁ、そんな所だな…」

253以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:37:12 ID:almG6oWw
オタ女「男くんてミステリアスだったけどなんか、もっとミステリアスになったよねw」

男「うん?いや…根暗なだけだ」

オタ女「わたしにはそう見えるんだw」

オタ女「……」

オタ女「…大丈夫?、もし、私で良ければ…悩みとか…」

男「!……」

男(俺はそんな深刻な顔をしてたのか……)

男(こんな俺の事で人を煩わせるとは……復讐の為でも…)

男(これでは鍛えた意味がねえじゃねえか!…)

男(心も…鍛えないと…!!)

男「オタ女…」

オタ女「う、うん…」

254以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:42:45 ID:almG6oWw
男「ありがとな」

男「でも、本当に大した事じゃないんだ」

男「俺自身のつまらない事だから」

男「別に君が心配する事じゃない」

オタ女「…」

男「だから大丈夫」

オタ女「あ、あはは!そっか!w」

オタ女(ヤバい…なんか顔見れなくなっちゃった…)

オタ女(な、何だろう…凄く輝いて見える…)

男「君は優しいな…」

オタ女「えぇ〜wお節介なだけだよw」

男(俺も人の為に強くなるという事も…考えなきゃいけないな…)

255以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/24(日) 22:50:24 ID:almG6oWw
男「俺も君のために(オタ女に心配を掛ける事のないように)強くなるよ」

オタ女「えっ」

男「鍛えてきたつもりだけど。もっともっとな」

オタ女「あ、あ、あう…」

男「じゃあな」スッ

ポツーン

オタ女(う、嘘…だよね?…)

オタ女(私の為にってさ……そ、それってさ…)

オタ女(私のことが好き…???)

オタ女「あ、あはは!w ちょっと色々飛ばし過ぎだよ〜」

オタ女「ま、まだデートも一回もして…」

オタ女「あはは…」ドキドキドキ

256以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/25(月) 05:35:19 ID:QM8AJUik

男は意図してないだろうけど、急にグイグイ行くようになったなぁ

257以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/25(月) 09:13:28 ID:xVjH1Qdo

でも本人にその気なし

258以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/25(月) 12:04:14 ID:OQoP1pb2
いいなぁ

259以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/25(月) 21:03:40 ID:YZfHHiMc
夜 自宅

男「……」カチカチ

妹「そこ宝箱無かったっけ」

男「ん〜、おお、あったあった」

妹「ほらね〜」

男「妹…」

妹「うん?」

男「くっつくな!! 暑い!!」

妹「えーいいじゃんいいじゃ〜ん」ベッタリ

男「良くねえよ!!お前帰ってきてからひっつきすぎなんだよ!!!!」

妹「えー…だってー…」

男(いくら妹だからってドキッとするわ!!!!)

260以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/25(月) 21:08:35 ID:YZfHHiMc
妹「小学校の頃よくこうやって遊んでたじゃん」

男「中学上がってから口も利かなくなっただろが!!!!」

妹「だって昔のお兄と今のお兄は違うんだもん…」スリスリ

男(い、いかん…!!胸が!匂いが…!!!)

男「……」スクッ

妹「? どしたの」

男「走ってくる」

妹「えええ!?こんな夜に!?」

男「ああ…!」

261以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/25(月) 21:12:54 ID:YZfHHiMc
タッタッタッタッ

男「……」タッタッタッタッ

男(くそう…!胸のムニッとした感覚が頭から離れねぇ…!!)

男(だいたいひっつきすぎなんだよ!!…久しくそんな淫らなこと考えてなかったから…!!)

男「ああもうっ!!!!」ダダダダッ

………
……


262以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/25(月) 21:41:30 ID:ANGSECJA
乙です
煩悩が甦ってるな

263以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 00:52:45 ID:7OWT7jnQ

流石に煩悩を克服したわけじゃないんだな
ちょっと安心した

264以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 08:34:30 ID:Sg6SokTI
公園

DQN男「へぇ、ヤンちゃんこゆ静かな所好みなん?意外だわwww」

ヤンキー女「ねぇ、あんたデリカシーとか無い訳?たまたま見かけただけでどこまで付いてくるの?」

取り巻きDQN「まあまあ〜wそんな怒んなって!可愛い顔が台無しだぜ?」

DQN男「もっと静かな場所知ってるんだけどさ〜?ヤンちゃんも絶対気にいるから行かない?」

ヤンキー女「はぁ?誰がストーカー男にホイホイ付いていくと思うの?キモ過ぎ」

DQN男「はっwヤンちゃんも分かってないなぁ…俺の女になったら良い思い出来るのにさ…」

取り巻きDQN「めっちゃ楽しいのになぁw」

ヤンキー女「金魚のフンみたいに取り巻くとか気持ち悪いから」

DQN男「」カチン

265以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 08:41:51 ID:Sg6SokTI
DQN男「ヤンちゃんさ…分かってる?俺○○財閥の御曹司って奴だぜ?…どんなことでも好きにできる権利持ってんだよ…」

取り巻きDQN「あーあ…キレちゃった…俺しーらね」

ヤンキー女「だから?あんたみたいなしつこいブサ男嫌いな女も居るって勉強になるでしょ?」

DQN男「取り巻き、ヤッちゃおう」

取り巻きDQN「うはっwwwマジで?wwwここで?www」
ジリッ

ヤンキー女「…何?近寄んないでくれる?」

DQN男「あそこのトイレでも良いべ?」

取り巻きDQN「えーwまあ、いっかw」

ガッ

ヤンキー女「イヤ…!嫌だ!嫌っ!!」

DQN男「ひゃひゃひゃ!w大人しくしてればすぐ終わる終わる!」

266以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 08:48:39 ID:Sg6SokTI
バタバタ

取り巻きDQN「うおっほw胸でかすぎるwww」

DQN男「早く連れ込んじまおうぜ!!」

ヤンキー女「〜!!〜!!」


ダダダダッ

男(師範の…!!!!師範の言った言葉を思い出せぇ!!!!)

男「!!」

DQN男「ん?」


男「ヤンキー女…、DQN男…」


ヤンキー女「ね、根暗くん……!」

267以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 08:59:14 ID:Sg6SokTI
取り巻きDQN「お!?w正義のヒーローって奴!?www」

DQN男「何お前?」

男「何…してんだ…?」

DQN男「ん?ひゃひゃ!この女見ろよ!いいオンナだろ?」

DQN男「そこのトイレでちょっとよろしくやっちゃおうってなwww」

男「…へぇ? よろしく?」

取り巻きDQN「お前に関係ねえだろwどっかいけよwこの人誰か分かってんの?w」

男「お前らこそ…俺が分からないか?…」

DQN男「あ?」

268以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 09:05:32 ID:Sg6SokTI
DQN男「…あ!あーあー!いつかの雑魚っぱwww」

DQN男(…だよ…な?)

男「おー、覚えてた」

男(……とうとうこの時が)

男(今までの修行は…この為…)
……



師範『よく覚えておけ、情欲を力に変えるんじゃ』

師範『情欲は人間の中で最も強い欲じゃ』

師範『飢えた獣の如く貴様らを支配する』

師範『その獣を飼いならして生きるか、その獣に征服されて欲のままに生きるか、貴様らが選ぶんじゃ』

269以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 09:12:21 ID:Sg6SokTI
男「DQNくん…いっつもこんな事してるのか…?」

DQN男「おん?まあな?金ちらつかせれば大抵のオンナはイチコロ。じゃなけりゃ力ずく。俺は選ばれたからな」

DQN男「なぁんでもできるんだよ!www誰も俺に逆らえやしないwww俺の親父は顔が効くからな!何にも問題にならないwww」

DQN男「だからこうやって遊びほうけても OKなんだよwww」

DQN男「良い趣味だろ?」

DQN男「強い男の"特権"て奴?」

ヤンキー女「…」ビクビク


男「」ブチッ

270以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 09:22:32 ID:Sg6SokTI
DQN男「こんな雑魚、お前でもイケるだろ?行け」

取り巻きDQN「ひゅー!wwwいきまーす!あんまカッコつけんなよ!!」

ムナグラ ガッ

男「……胸ぐらか、それはなぁ…悪手なんだよ」

取り巻きDQN「はぁ?」

シュバッ ババッ

取り巻きDQN「えっ」

ズン

取り巻きDQN「いぎっ!!??」

男「鼻の穴ぐらえぐる方が強いんだなぁ…!!!!」ギギギギ

取り巻きDQN「いでええええ!!!あああああ!!!!」

男(律真流牽制術 鼻掛…ただの鼻フックだがな…)

男(師範が熱血に手本見せた時笑いが止まらなかったが…)

男(やられてみりゃ、これがまた痛えのなんの)

DQN男「!!?」

271以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 09:31:44 ID:J4nAL6LE
やっちゃえ

272以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 09:33:18 ID:Sg6SokTI
取り巻きDQN「ひいいい…!!痛え!!いってえええ!!!」
男「ほらあんまり暴れると千切れるぞ」

男「DQN…俺はなぁ、お前と違って我慢する事が多くてなぁ…!!」

男「それはそれは辛いもんでなぁ!!!!」グリングリン

取り巻きDQN「いだっ!!やべで!!どれる!!どれる!!」

男(そらっ! 鼻掛背負い!!!!)
ギュルン ズオッ ドスン!!!!

取り巻きDQN「」

DQN男「……」

男「うおっ…血が…」

DQN男「お、お前俺に喧嘩で勝てると思ってんの?」

273以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 09:44:55 ID:Sg6SokTI
男「…」ギロリ

DQN男「っ」ビク

男「勝てるか?…自信はねえよ…」

男「たかが短い期間の修行だった…そんなんで勝てる自信はつかねえ…」

男「だがな、そこにいるヤンキー女は(借りがある)大切な人でな…」

ヤンキー女「!」

男「DQN…俺は初めっから泥仕合は覚悟でやってきたんだ…」

男「お前だけは怪我させるぞ」

DQN男「こ、このやろう!」

274以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 10:03:16 ID:Sg6SokTI
ブン
ガシッ
男「…っらぁ!!」ギシギシギシギシ

DQN男「いっ!? 」(パンチが受け止めら…

シャッ!!!!
シュドッ!!

DQN男「カッ…!! コッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!?」

男(急所・喉への貫手…地獄突だ!!!!)ズキッ

男(っ痛〜!!指が…!やっぱ実戦は別だな!!)

DQN男「ひ、ひぃっ?」ムク

シュバッ
ヒュッ

男(……俺が教えられた中で一番痛かった奴だぜ)

男(捻りを加え、貫通させるようにヒジを打ち込む…)

男(突貫肘!!!!)
バッチイイン!!!!

ドッ

ドッ…

275以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 10:13:47 ID:Sg6SokTI
DQN男「い、…いでえ…!!!!」

DQN男「あ…!うああ…!!痛え…!!」

男「……おい」

DQN男「ひっ…!」

男「二度と…二度とあいつに近づくなよ…」

DQN男「は、は、はい!わ、わかった!もうやらない!」

取り巻きDQN「う、う…鼻血が止まらねえよ……」

男「おい…さっさと連れてけ…DQN、鼻折れてるかもしれねえ…」

取り巻きDQN「は、はい!!す、すいませんしたっ!!」

男「謝るんだったら最初からやるんじゃねえよ!!!!」クワッ

取り巻きDQN「ひっ…!」



男「………」

276以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 10:20:30 ID:Sg6SokTI
しばらくして

ヤンキー女「大丈夫?…」

男「こっちのセリフだよ…」

ヤンキー女「あ、ありがとう…ありがとう!本当に!」

男「だから言ったろう。夜中に出歩くのは危ないって」

男「だからああいう変な輩がまとわりつく」

ヤンキー女「…!!」ダキッ

ヤンキー女(私のこと心配してくれて…!!全力で守ってくれて…!!)

ムニュッ

男(うごああぉあいあああ!!!!!やめろ!!!!胸っ!!胸!!)

バッ

男「ち、近い…近すぎる…」

ヤンキー女「あ、ああ…///」

男「と、とにかく帰るぞ…」

277以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 10:31:05 ID:Sg6SokTI
男「ここまでで良いか?」

ヤンキー女「えっ、あ、うん…ありがと、送ってくれて…」

男「もう…心配ないだろ…あいつも二度と近づかない」

ヤンキー女「うん……」モジモジ

男「ふぅ…じゃあ俺もここで…」

ヤンキー女「あ、男!」

男「! 俺の名前知ってたのか」

ヤンキー女「さっきの返事なんだけどさ…付き合ってくれって…」

男「ん? あー。へへっ、もう済んだ事だろ」

男「悪かったな…。でも」


男「借りはこれでチャラだぜ」カタ ポン

ヤンキー女「」ズキュン

男「じゃあな」

278以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 10:38:58 ID:Sg6SokTI
ヤンキー女(……ヤバい)

ヤンキー女(ガチ惚れしたかも…)

………
……

自宅 男の部屋

男「……お前何やってんだ」

妹「ぬ?」

男「ぬ?じゃねえんだよ。俺のベッドだ。どけ」

妹「もう動くのめんどくさいから一緒に寝る」

男「ざけんな!!俺は疲れてんだよ!!」

妹「小学校の頃は一緒に寝てたじゃんかー!!」

男「てめえすぐ前までキモいキモいって近づかなくなった癖になんなんだ!!!!」

妹「お兄のベッド落ち着くぅ〜」モグリ

男「どけ!!馬鹿!!」

妹「いや〜襲われるぅ〜!///」

279以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 10:51:39 ID:Sg6SokTI
突然謎の存在に禁欲を課せられた男。
この短い禁欲生活の間に彼を取り巻く環境は大きく変わり始めた。
根暗な日陰者の厳しくも辛い禁欲生活。
そんな彼の欲情の果てには何があるのか。

目の前にある快楽と、
厳しさと苦痛の先にある何か。


男「欲情の果て」 第1部 完

280以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 12:20:31 ID:ExJzL6eA
乙! 男かっこよくなったな
2部も期待してる!

281以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 13:15:28 ID:eZOx.lT6
第2部期待

282以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 16:36:36 ID:J4nAL6LE
「精液はあらゆる生命の源である。その源は真の愛に使う事こそが理なのだ。だのに人間は欲の快感の為に使い、そのせいであらゆる乱れが生ずるのだ」
って事は愛を持って女を抱けばokなんじゃ?
モテるしやりたい放題だ

283以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/26(火) 19:07:38 ID:NNb3io/k
やりたい放題が真の愛に繋がるとは思えんけどな

284以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/27(水) 06:57:14 ID:jnEoiOzY


285以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 18:41:14 ID:JlPIuYGA
……………
………


男「っ……眩しい…」

「よくぞここまで修練を重ねた。大いに褒めてしんぜよう。」

男「!! あんたは!! おい!一体誰なんだ!!?」

「性欲は人間の中でもっとも強い衝動である。その衝動を昇華した時。真を得る事ができる。」
「どうだ。これまで欲に耽っていたお前と、欲望に打ち勝ちそれを征服しようとするお前とでは全くの別人であろう。」

男「質問に答えねえ…。まぁ、おかげさまでな。気分は悪くねえよ。」

「さぁ、真を見つけるのだ男よ。」

男「真?…なんなんだそれ…」

「真は真である。人間の精は真の愛に使うことこそが理。」
「愛を見つけるのだ。」

男「愛って…。そんな、真だの愛だの言われてもよくわから」

「愛と言うは俗世に言う愛ではない。真の愛だ。」
「得ずとも、見つけるだけでも良い。さらばだ…。」

男「あっ、おい!! 俺の質問に…うおっ…光が…。」

286以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 18:58:58 ID:JlPIuYGA
男「うーむ…。」

熱血「どうした!さっきから気難しい顔なんかして!」

男「それがな、また夢で神様みてえな奴が出てきてな…。」

熱血「おお!僕のところにもやってきたぞ!」
熱血「真の愛を見つけろと仰せつかった!!」

男「本当か…。一体なんなんだ…。」
男「それよりよ…。これはどんな修行なんだ?」

熱血「世界を逆さに見て天啓を得よという師範の言伝だ!それもこの修行は普段見慣れてる場所でやるのが良いとの事!」

男「いくら放課後とは言ってもよ…みんな見てるぞ…。」ブラリーン
熱血「はっはっは!こんな事出来る奴はそう居ないだろうな!!」ブラリーン

ヒソヒソ

彼らが通う高校の中庭の大木。熱血と男はその大木の枝に脚を引っ掛けてコウモリのようにぶら下がっていた。
師範の下での修行から戻って早2ヶ月。季節は秋に差し掛かり、彼らの身体能力は一般のそれを凌駕し始めていた…。

287以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 19:00:24 ID:JlPIuYGA
第2部


男「情愛の果て」

288以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 21:38:23 ID:zzPxzZSY
乙なの
愛を見つけるとか壮大だわ

289以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 21:57:10 ID:YXY1Ccoo
おつ
待ってたよ

290以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 22:21:38 ID:lQbARUmY
第二部楽しみ

291以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 23:10:07 ID:JlPIuYGA
ヤンキー女「あー!おっとこ〜。って…何してんの…。」

男「よう。これか? 俺にもよく分からん。」ブラリーン

ヤンキー女「よく分からんて…。ホント何考えてんだか…。」
ヤンキー女「どうー?このあと暇なんだけど遊ばなーい?」

男「うん?、うーん…」ブラリーン

熱血「へぇ、この色男!」ブラリーン
男「おい…。」

熱血「行ってやりなよ!今日は稽古も無いし!」
男「そうか?…。ったく…なんでわざわざ俺を…。」

熱血「真の愛って奴じゃないか?」
男「馬鹿野郎。そんなんじゃ、ねえよっ!」

バッ クルン
シュタッ
男「っと。おまたせ。」

ヤンキー女「わっ!体操選手じゃん!」
男「へへっ。凄えだろ?」
キャッキャッ

熱血「ははっ!良いなぁ男は…。」ブラリーン

292以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/05(火) 23:35:31 ID:JlPIuYGA
「あ〜ら? こんな所になんて大きなコウモリが居るのかしら?」

熱血「この声は……。うげっ。」

高飛車なお嬢様「せっかく紅葉も染まってきておセンチな気分に浸ろうと思ってたのに…。」
高飛車なお嬢様「景観を損なってる自覚はあって?それよりうげって何よ、うげって。」

熱血「おセンチとは…。古いぞ…。」

高飛車なお嬢様「そうかしら?まぁ、あなたみたいな庶民には分からないかもしれないわね?」

熱血「はぁ〜…。そうだよ…、庶民の僕には分からない…。」

高飛車なお嬢様「何よ。そっけなくてつまらないわね。」

熱血「そしたらわざわざ僕のところに来なくても…。」

高飛車なお嬢様「ふん!まぁ、他の生徒よりはマシな庶民だものね。遊んであげてるだけよ!」
高飛車なお嬢様「感謝しなくて?」

熱血「……ありがとうございます。」

高飛車なお嬢様「結構。……。」

熱血(うまく合わせないとまた機嫌を損ねるからな…。)

熱血(金持ちの気まぐれか、やたら絡んでくる…。厄介だ…。)

彼女は彼らが修行から戻ってきたその翌週に転向してきた令嬢である。熱血と同クラスになったその日、席が隣同士となった。
熱血との縁はそれからである。

293以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/06(水) 00:04:15 ID:3y8HF3/E
お嬢「ほら。いつまでもそこでぶら下がってないで?何か1つ面白い事でもやってみてくれて?」

熱血「唐突だね。よし!観ててくれ!」
バッ クルクルッ シュタッ

熱血「後方一回転捻り!」

お嬢「ふん。まぁまぁね。」
熱血「ッ…。」クラッ
ぶら下がってら間に頭に血が上りきってしまったのか、熱血はフラついて寄りかかってしまった。

お嬢「きゃっ!」
熱血「す、すまない。長くぶら下がり過ぎたかな…。」

お嬢「し、しっかりしなさいよ!危ないわね!」

お嬢(熱血がこんなに近くに…。男の人なんて触れた事ないんだからドキドキするじゃない…!)カァァ

294以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/09(土) 22:09:25 ID:TfBKuU1s
おち

295以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/10(日) 06:48:42 ID:yTWpfQq6
おつ
熱血にもモテ期到来か

296以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 08:34:33 ID:/oiPehEg
ある週末の日曜日、オタ女の自宅にて

ピッ

オタ女「は〜、今期のアニメは不作やのぅ〜。つまらんつまら〜ん。」

オタ女「…。暇だなぁ…。なーんか面白い事ないかなぁ…。」

男『よう。なんか面白い本はないか?』
男『これ、中々面白かったぜ。やっぱオタ女のセンスは抜群だな!』

男『俺もオタ女の為に強くなるよ。』

オタ女「……。ぬぅ〜/// なんでこんなに男くんが想い浮かんじゃうかな〜…!」

オタ女「男くんは私の事好きなんかな〜…。考えすぎだよねぇ〜…。」

オタ女「でも私の為にとかって言うかな〜?…むふふ。」

あれやこれやを思い浮かべながら彼女は身をベッドの上でよじっていた。

297以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 08:48:30 ID:/oiPehEg
トテトテ

オタ女「結局いつも通り図書館に行く私であった!」
オタ女「ってナレーションかい!」

オタ女「いっつも一人でこんな独り言って痛いよね…友達も居ないし…。」
ドシン!!!!!!

グアアアア!!!!!! ジジイイイイイ!!!!!

オタ女「ひゃっ! な、なに!?」

オタ女(この空手道場、ボロボロだから人なんて居ないと思ってたのにやってたんだ…。)

その空手道場の中では…。

師範「チィッ!!!! 甘いわぁ!!!!!」

師範の突きが熱血の土手っ腹を容赦なく打ち抜く。
あまりの痛さに熱血の身体は畳の上に悶えながら伏せる事しかできない。

熱血「うぉっ!!……。ぐあっ…!!!!」

師範「次!!男!!!!来んか!!!!」

男「休みなしかよ!!!!」

師範「甘ったれるな貴様はぁ!!!!1分休んだじゃろ!!!!」

熱血「仇をとってくれ男ぉ…。」グッタリ

298以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 09:09:00 ID:/oiPehEg
男「おりゃあああああ!!!!!」

男は気合を込めて一気に師範を目がけて飛びかかった。
洗練された鋭い突きが相手の顔に容赦なく叩き込まれようとしていた。
師範「シッ!!!!」
だが、それは軽く弾き飛ばされてしまい男の身体は大きな隙に晒されてしまった。
その刹那、殺気を帯びた上段回し蹴りが空気を切りながら飛んできた。
男「あっぶねぇ!!!!!」シュバッ

師範「馬鹿もん。お見通しじゃよ。」

空を切った蹴りの勢いのままに、師範の身体はコマのようにくるっと回って沈み込みながら下段の蹴りで男を足払いした。間髪入れず下からの突き上げに合い、男の身体は宙を舞う。
師範「身体で覚えろよ!裏背転掌じゃ!!」
背を向けた老体はそう言いながら舞った男に向きながら裏拳を腹に叩き込んだのだった。

男は道場玄関まで吹っ飛ばされてしまった。

熱血「はははっ…。でたらめだな…。」

299以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 09:19:40 ID:/oiPehEg
ドガッシャアアアアン!!!!

オタ女「きゃあああっ!!」

玄関の引き戸を突き破って男は外に放り出された。

男「いっでえええ!!!!マジで…!!手加減しろジジイぃぃぃ!!!!!」ヨジリヨジリ

師範「すまんすまん!手加減はしたんじゃけど!」

オタ女「お、男くん!!?」
男「ぐぁぁ…。よ、よう!…。オタ女か…!!」

師範「なんじゃ男!!もう女を作ったか!!ガハハハ!!」
師範「どれ!君も見学していくか?」

オタ女「え、あ、で、でも…。」
男「かっこ悪いとこしか見れねえぞ…。いつつ…。」
オタ女「ちょっと!血が!怪我してる…。」
男「うん?こんなん怪我に入らねえよ。」
オタ女「私心配!見学させて下さい!」

師範「ほぉ…モテるのぉ…。」

300以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 09:37:29 ID:/oiPehEg
熱血「黙想!」
シーン

組手、綱登りなどの筋トレに形、稽古を終えオタ女は男に怪我が無かった事に安堵した。
オタ女(はぁ…。良かったぁ…。)

熱血「やめっ! 礼!」

師範「はい今日もお疲れさんじゃ!よくやった!各自気をつけて帰るようにの!」

男「…くぅぅぅ!」ドサリ
熱血「今日も終わったな…」
男「ああ…。このキツさは慣れねえもんだ…。」
稽古が終わった後に大の字にヘタリ込むのはいつもの事である。

オタ女「男くん!大丈夫?」トテトテ

男「おう…。カッコ悪いとこばっか見せたな…。」

オタ女「ううん…。か、カッコよかったよw」

男「そうか?へへっ…。ッ!!!!」

オタ女「?」チョコン

オタ女はしゃがむ事で無防備に男の頭上にスカートの向こう側をさらけ出していた。

男「…。オタ女…、パンツ見えてる…。」
オタ女「あっ///」
男(馬鹿野郎おおおおお!!!!煩悩が蘇るだろがよおおおお!!!!)

301以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 09:46:52 ID:/oiPehEg
熱血「やったな…。」
男「熱血…。ダメ押しの筋トレするぞ、付き合え。煩悩消すぞ。」
熱血「ははっw やってやるか!」

………


男「日も短くなったな。悪いな付き合わせて。」
オタ女「ううんw カッコいい男くん見れて良かったなw」
男「嘘つけよ…。ボッコボコにされてたぞ?」
オタ女「乙女心は強さになびく訳じゃないのさ〜w」

オタ女「でも、毎回あんな凄い練習してるの?」

男「ああ。強くなるためにな。それに…。」
男(煩悩を消すのにあれくらいハードなトレーニングを課した方が都合が良いんでな。)
男「約束したろ?(オタ女にもみんなにも迷惑掛けないように強くなると)」

オタ女「う、うん…///そ、それってさ!その…。」
オタ女(思い切って聞いちゃう?…でも勘違いだったら…。)

オタ女「お、男くんて好きな人居るの?」

男「!」

302以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 10:08:47 ID:/oiPehEg
男(好きな人…?うーん…。)

男と熱血が謎の存在に禁欲を課されてから約5ヶ月。
日数にすれば150日以上である。人間の男はここまで性から離れていると欲情をコントロールする事ができてしまい、頭の中から異性の事は思い浮かばなくなってしまうのだ。
男(登場人物)はオタ女の問いに対して人間として好きな人物を思い浮かべていたのだった…。

男「居る。」
オタ女「! も、もしかして…。あのいつも一緒にいる派手な子?」

男「あーそうだな!」

オタ女「そ、そっか…w」シュン

男(? なんでそんなにシュンとするんだ…。もちろん)

男「君も好きだ。」

オタ女「へっ」

303以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 10:14:16 ID:/oiPehEg
オタ女「…。私も?」

男「もちろん!好きだよ。」

オタ女「〜〜!!」カァァァァ
オタ女(私の事も好きぃ!!?そ、そんな!あの子と私とで揺れ動いてるって事ぉ!?)

男「?」

オタ女(そ、そんな澄まし顔でよくそんなとんでもない事言えるなぁ…/// そうだよねぇ…男くんかっこいいもんねぇ…///)
オタ女(目は涼しげでミステリアスで強くて凛々しいし…///モテるもんなぁ…///そしてその事を鼻に掛けないし…)

オタ女(わ、私も頑張れば…。男くんの1番になれるのかなぁ…。)

オタ女「こんの節操無し!///」ポン

男「え?」

304以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 10:31:53 ID:/oiPehEg
高飛車なお嬢様「あ〜ら?こんな所で奇遇じゃないこと?」
熱血「奇遇だね…。それもこんな場末のスーパーで…。」

熱血「何故こんな所にいるんだい!?それにその30%offの鮭は僕が先に手をつけたんだ!返してくれたまえ!!」
熱血「君はそこのアトランティックサーモン刺身の柵!!758円を取れば良いだろう!!」

お嬢「わ、私は花嫁修行で一人暮らしに出されて今の仕送りじゃカツカツなのよ!ダメよ!早い者勝ち!」アセアセ
熱血「そんな事情なんて知るか!明日の僕の身だ!第1!今時そんなヒラヒラがついた扇子なんか古いぞ!!」
お嬢「嫌よ!わがままは上流階級の特権ですのよ!!扇子は関係なくてよ!!」

お嬢「あなたも一人暮らしでして?」

熱血「うん?ああ、訳あってな…。」

お嬢「そう…。」スッ

熱血「どさくさに紛れて買い物カゴに入れるな!僕から取ったくせに!!上流階級の名が泣くぞ!!」
お嬢「くっ!…」

305以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/12(火) 23:28:10 ID:xMJ77tY6
おつ
ラッキースケベやな

306以下、名無しが深夜にお送りします:2019/03/14(木) 10:47:28 ID:SL8BME0k
おつ


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