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男「欲情の果て」
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 00:46:34 ID:dRwXA9pQ
乙!
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 06:36:19 ID:Jj7d5Tfo
図書館
男「ほぇ〜。でけえんだなぁ。」
オタ女「中々充実してるでしょ?w」
男「じゃ、各自別行動だな」
オタ女「借りるの済んだらあそこのフリースペースで私待ってるねw」
男「え? いや、いいのか?」
オタ女「? なんで?」
男「用が済んだら帰って良いんだぜ?」
オタ女「いいよwどうせ暇だしw」
男「ああ、そう」
男(待ってくれるのか…家族ですら待ってくれやしねえのに…女の子には避けられて当たり前だったからなんかやりにくいな。)
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 07:00:33 ID:Jj7d5Tfo
…
男(この本は面白そうだな)パラッ
男(……変な奴に禁欲させられて今日で8日目か)
男(まぁ、おかげで目覚めは良いし気力も満タンだけどよ…)
男(こんな俺なのに何故か女の子が寄ってくるのは誤算だった……)
男(モテ期って奴? これも禁欲効果か?いやいやいや…モテたらダメなんだよ…)
男(モテたって最終的にはヤルんだ…すなわち死…)
男(まぁ、大体よ。ヤンキー女とかオタ女とかああいう可愛い子は大抵ご予約済みなんだ。)
男(それに俺は冴えねえ根暗だ。ワンチャンもツーチャンも無えよ。)
男(問題はいかに性欲をぶっ飛ばしていくか……)
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 07:21:22 ID:Jj7d5Tfo
図書館 フリースペース
男(ふぅ、借りた借りた)
オタ女「……」
男(うぉ、マジで待ってくれてる…)
男「ごめん、待たせた」
オタ女「あ、終わった?w 結構借りるんだねw」
オタ女「なになに…偉人伝、ストア派の手引き…へぇw硬派だねぇw」ズイッ
男「ほっとけ…」(近い!!!!!)
オタ女「行こっかw」
男「ああ」
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 07:27:29 ID:Jj7d5Tfo
ザァァァ
オタ女「あ、雨だ…」
男「マジかよ、さっきまであんなに晴れてたのに」
オタ女「フッフッフッw女子力を発揮する時が来たようだねw 」ガサゴソ
オタ女「ジャーンw 折り畳み傘!」
男「あ、くそ!良いな!」
オタ女「フッフッフッ、抜かりはないのだよw」
男「しゃあねえ、ダッシュで帰るか…じゃあ、気をつけ」タッ
オタ女「あ!ちょいちょい!」
男「ん!?」
オタ女「か、傘に入れば?…」
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 07:49:58 ID:Jj7d5Tfo
ザァァァ
オタ女「んー…結構君って大きいんだね…」
男「君が小ちゃいんだ …」
オタ女「あー!傷ついたー!」
男(オタ女もかなり濡れてるな…俺はどうせ途中で別れるから濡れてもいっか…やっぱりダッシュで帰ろう)
オタ女「そういえばさ」
男「ん?」
オタ女「名前教えてなかったねw」
男「ああ、そういえば。でも去年クラス一緒だったから君の名前は分かるぜ」
オタ女「ほんと?…実は私も君覚えてたんだよね…でも君が覚えてるかなぁって…」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 07:56:18 ID:Jj7d5Tfo
男「あー…俺人見知りだからな…悪い悪い…」
オタ女「フッフッフッw 日陰者同士気が合いそうですなぁw」
男「へへっ、違いねえかもな……よしっ!」タッ
オタ女「あ、どうしたの?濡れちゃうよ?」
男「やっぱり俺はダッシュで帰る!オタ女相当濡れてるしな!」
男「傘ありがとう!」ダダダッ
オタ女「あっ…」
オタ女「男くんのが濡れちゃうじゃん…」
オタ女「優しーんだねぇw……」
オタ女「………私のこと覚えてたかぁ」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/16(金) 19:38:39 ID:dbSj1w9A
乙
無意識なイケメンムーヴで心をくすぐっていくスタイル
これが心体の充実か……
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/18(日) 23:59:37 ID:Kl/Y0WhY
オナ禁しようそうしよう
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/25(日) 23:00:06 ID:4wBWxKBA
面白い
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/11(火) 22:39:27 ID:xA6muoxg
いつまで俺にオナ禁させる気なんだ!
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/15(土) 13:14:34 ID:hgOs40Lc
1です。再開までもう少し待ってください。
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/15(土) 21:40:34 ID:64nQH6kE
やったー!待ってる!
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/15(土) 23:12:04 ID:3/jzHHig
やったぜ
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 19:54:32 ID:WJEtFvmY
禁欲25日目 早朝
男「……」ムクリ
カレンダー
男(あと5日で約1ヶ月か)
男(シコらなくなってコンディションは良い)ゴソゴソ
男(身体は疲れにくいし、頭も冴える) キガエ
男「……」
母「あらおはよ! 今日も早いのね!」
男「ああ」
ガチャッ
タッタッタッタッ
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:00:24 ID:WJEtFvmY
タッタッタッタッ
男「……」
男(シコらなくなって時間がかなりできるようになった)
男(その時間は勉強にも筋トレ、ランニングにも当てられるようになった)
男(なにより…)
男(この朝日はすごく良い景色で心が安らぐ)
ミーンミーンミンミン
男「しかし暑いな…もう夏だな…」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:07:40 ID:WJEtFvmY
男(最初の1週間はキツかったが大分性欲は抑えられるようになった)
男(そんな俺が今1番悩んでる事は…)
男(何の為に禁欲をやらされてるのか…分からないことだ…)
男(いや…)
ヤンキー女「でさでさー?カラオケ行ったらそいつマジしつこくてー?」
女1「やっぱヤンちゃんモテる〜!遊び人じゃん!」
女2「あ!ネイル変えた!?」
ヤンキー女「そうそうー!! これねこれね?」
男(女の子の事だ……)
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:18:44 ID:WJEtFvmY
男「なぁ…? 弁当食いてえんだけど…」
ヤンキー女&女1&女2「ん? 食べれば?」
男「じゃあ、どいてくれよ…いつから俺の机はくっちゃべる場所に…」
女1「てかそのヤンちゃん狙ってる男子さ〜、マジで一途じゃない?」
ヤンキー女「いや、あいつはエロい事しか考えてないよ〜?目線ヤバいもん!」
男「無視かよ…」
男(いつからか俺の机はこいつらのダベり場に変わった)
ヤンキー女「その点根暗くんはそういう目しないから安心しちゃうよね〜」
女2「人畜無害っぽいもん!」
男「褒めてんのかそれ…」モグモグ
女1「てかワックスとかつけないの? ウワッ、サラッサラッ」サワサワ
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:26:53 ID:WJEtFvmY
女2「わわっ!ヤバいヤバい! キャハッ」
ヤンキー女「や〜!髪の毛のキューティクルハンパないじゃん!」サワサワ
男「飯の邪魔すんな…」モグモグ
キャッキャッ ペチャクチャ
男(2週間過ぎた辺りからこんな感じで女の子達の絡みが激しくなり始めた…)
男(異性への興味を一切遮断してからだ…)
男「……ごっそさん」 スクッ
ヤンキー女「あっ、そういえば根暗くんさ」
ヤンキー女「お昼食べた後いつもどこ行ってんの?」
男「ん? 図書室」
ヤンキー女「……ふーん」
男「?」スタスタ
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:35:24 ID:WJEtFvmY
図書委員室
男「おっす」
オタ女「やぁw 今日は早いねw」
男「クラスだと落ち着かねえからな」
オタ女「そっかw」
男(図書室に通うようになってオタ女の計らいでこの委員室を使わせてくれるようになった)
男(オタ女は他の女子と違って気を使わなくて済むのが幸いだ)
男「……」パラッ
オタ女「…」
男(昼休みはこうして本を読むのが日課になっている)
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:42:13 ID:WJEtFvmY
ガラッ
ヤンキー女「あっ! いたいた〜!」
男「うおっ…」
オタ女「…ど、どなた様で?」
ヤンキー女「ん? クラスメイトで〜す」
男「何しに来たんだよ?」
ヤンキー女「も〜そんな怖いしないでよ〜」
オタ女「……」ウツムキ
ヤンキー女「いつもどっか行くから気になって〜」
男「…本読んでんだよ」
ヤンキー女「え〜! なんの本? 難しそーじゃない?」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:47:38 ID:WJEtFvmY
オタ女「あ、あっ…お邪魔そうだから外でてるねw」スクッ
男「あ、おい…」
ヤンキー女「………」
男「はぁ…君が来るから…」
ヤンキー女「まぁまぁ! 初めて来たんだからいいじゃん?」
ヤンキー女「あの子といっつも一緒なの?」
男「…まあ」
ヤンキー女「へー…確かにお似合いかもね?」
男「そんなんじゃねえよ…」
ヤンキー女「ふーん?……」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 20:51:36 ID:WJEtFvmY
ヤンキー女「そーいえば約束覚えてるでしょ?」
男「え?」
ヤンキー女「えー?覚えてない感じ?ほら、前に根暗と公園で会った時さ、私の飲みかけの午後ティー飲んだじゃん!」
男「……ああ! あったな」
ヤンキー女「そのお返しまだなんですけど?」
男「あーそういえば…」
ヤンキー女「だから〜」
ヤンキー女「根暗くんのおごりで遊びに連れてってよw」
男「はぁ??」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 21:02:11 ID:WJEtFvmY
男「ちょっ、それ見合って無いだろ」
ヤンキー女「かなり経ってるから利子利子!」
ヤンキー女「今日の放課後ね! 下駄箱で〜! あざーっす!」ガラッ
男「あ! おい!!……はぁ…」
男(午後ティー如きでそこまでねだるか…参った…)
オタ女「………」
男「オタ女…ゴメン…」
オタ女「ううん?…全然w」
オタ女「男くんてやっぱモテるんだねw」
男「はぁ?? 俺が?」
男「俺のモテなさは画期的だぞ?」
男(というかモテたらすげえ困る)
オタ女「……」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 21:10:06 ID:WJEtFvmY
放課後
男(俺がモテる…? そんなこと考えた事すらねえ…)
男(こんな陰で本読んでるような奴がモテる訳ねえ…)
男(ていうかモテたら結果的に死が待ってるんだぞ?)
男(変な話…)
ヤンキー女「うぃーっす、じゃどこ行こかー」
男(女の子遠ざけなきゃ行けないんじゃ?)
男(あれ?…これマズくねえか?…)
ヤンキー女「根暗くん普段何して遊んでんの?」
男(これデートじゃね?)
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 22:28:01 ID:4Tz2Wy/o
乙待ってた!
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 23:26:12 ID:HTi7Rjio
乙なの
オタ女頑張れー
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 23:35:44 ID:WJEtFvmY
ファミレス
ヤンキー女「は〜!歌った〜!」
男「カラオケってなんか歌う時緊張するな…」
ヤンキー女「意外と上手くてキモかった〜w」
男「ほっとけ馬鹿野郎…」
ヤンキー女「カラオケ代ゴチっす〜」
男「へーい…」
ヤンキー女「ゲーセンも楽しかった〜」
男「そっか…」
男(カップルって毎日こんな楽しいんかな…)
ヤンキー女「何食べよっかな〜」
男「……」
ヤンキー女「?」 チラッ
男「……」
ヤンキー女「何?wジッと見て?www キモっwwww」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/30(日) 23:56:00 ID:WJEtFvmY
男「…楽しかったか?」
ヤンキー女「えw うん、意外とねw」
男「ふっ、意外とかw まぁ良かった」
男(俺と遊んで楽しいと思ってくれる子が居てくれるって…嬉しいな…)
ヤンキー女「なんか根暗くんて雰囲気変わったよね」
男「そうか?」
ヤンキー女「そんな返事もできないような奴だったっしょw」
男「ああ、まぁ…」
ヤンキー女「好きな子できたっしょ?w」
男「え?」
ヤンキー女「ほら、図書室に一緒にいたあの地味子ちゃんw」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 00:03:11 ID:S0f2dvAg
男「え?いや、そういうことでは…」
ヤンキー女「じゃなんでランニングとかしてんの?カッコよくなりたいからじゃないの?」
男「………」
男(変な奴に禁欲させられてるって信じてもらえねえだろなぁ…)
男「まぁ…君には関係ないよ」
ヤンキー女「ふーん…」
ヤンキー女「カッコいいかも」
男「それより早く頼めば?」
ヤンキー女「うん…」
男(なんだ?急にしおらしくなって)
「おっ!?」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 00:09:52 ID:S0f2dvAg
DQN男「ヤンちゃん!ヤンちゃん!めっちゃ奇遇やーん!!」
男(っ、こいつは…)
取り巻きDQN「ひゅーっ! この子か! うほっw マジすげえwww」
ヤンキー女「何?」
DQN男「ここで会うとか運命感じない? LINE無視すんなよw」ズイッ
ヤンキー女「座ってこないでくれない? 馴れ馴れしい」
男(俺んとこの高校の札付きのワル…)
取り巻きDQN「ちょっとしつれーい」
男(……なんだ? この気持ち…)
男(前の俺ならビクビク震えてんのに…)
男(ヤケにムカッ腹立ってきた…)ムカムカ
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 00:15:55 ID:S0f2dvAg
DQN男「おっ? 誰こいつ?」
ヤンキー女「クラスメイト」
DQN男「ほーん? おい」
男「……」ギロッ
DQN男「何ガン飛ばしてんの?」
男「…お前が見てっからだろ」
DQN男「あっ? 殺すぞ?」
ヤンキー女「ちょ、ちょっと…」
取り巻きDQN「あーあキレちゃったw」
DQN男「こいつ腹立つなぁ。 お前こっちこい」ガッ
男「ぐっ…!!」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 00:23:59 ID:S0f2dvAg
DQN男「しばく。 外出ろ」
ヤンキー女「ちょっと離してあげてよ!」
取り巻きDQN「DQNくんまた停学になるぞ!」
男「……」
男(こいつ…自分が強えからってなんでもやっていいと思ってんのか…?)
ファミレス外
DQN男「おらっ!」 バキッ
男「っ!」
DQN男「弱っw」バキッ
男(痛え…この野郎…)
DQN男「お前みてえに弱え癖に粋がってんの腹立つんだよ」バキッ
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 00:29:54 ID:S0f2dvAg
ヤンキー女「いやっ! 誰か警察!」
ザワザワ
男「この野郎っ!!」 ベキッ
DQN男「いつっ!」
男(俺だっててめえみてえに粋がってる奴が腹立つ!!!!!)
男「クソ野郎おお!!」 タックル
DQN男「うおおっと!!」
取り巻きDQN「DQNくん!!」ドゴッ
男「ぁがっ!!」
DQN男「こんにゃろっ…」 ベキッ
取り巻きDQN「調子乗んな!!」ドガッ
男「っ!!…いぎっ!!……」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 00:42:23 ID:S0f2dvAg
取り巻きDQN「DQNくん!そろそろ逃げないと捕まるって!」
DQN男「2度とガンくれるんじゃねえぞ!!」ドガッ
男「………」
ヤンキー女「根暗くん!!? 根暗くん!!?」
男(痛え……)
………………
……………
………
……
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 01:04:00 ID:S0f2dvAg
男(その夜、騒ぎになるのが怖くなって痛みをおして必死でその場から逃げた)
男(ヤンキー女が警察に行こうとか教員にいうとかパニックになってたのを何とかなだめてた)
男(俺は…ボッコボコにされた痛みと悔しさで眠れなかった…)
男(一方的にやられっぱなしで終わった自分が情けなかった…)
男(女の子とデートして浮かれてた自分が滑稽に思えた…)
男(そして何故か自分の過去を思い返してた…)
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 01:14:20 ID:S0f2dvAg
男(あの変な奴に禁欲させられるまでの俺なんて散々だった…)
男(毎日快楽に耽って、それ以外は何の楽しみなんてない…)
男(それが最近、女の子と接点を持つようになって正直…浮かれてた…)
男(それが強い男を前にしたらボッコボコにされてこんなザマだ…)
男(情けねえ……)
男(情けねえよ……)
男「はぁーあ……」
ヤンキー女『本当に大丈夫?? あ…血出てるじゃん……』
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 01:27:06 ID:S0f2dvAg
オタ女『やっほーw あ、そうそう!最近この本面白くてさ!』
男「……」
DQN男『お前みてえに弱え癖に粋がってんの腹立つんだよ』
男「………ああいう知性もねえ輩が女の子かっさらってくんだよな」
男「……」ワナワナワナ
男「あんの野郎……」
男「復讐だ…」
男「やられっぱなしで終わってたまるかよ…っ!!!!」ギリッ
男「絶対あいつより強くなって……」
男「あのヘラヘラした顔を叩き潰す…!!」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 01:42:23 ID:S0f2dvAg
律真流空手道場
男「……」
男(オタ女と図書館行った時に見つけた空手道場…)
男(とにかく強くなるんだ…。しっかし……)
ボロボロ
男「ボロいなぁここ…大丈夫か?…」
「おお!! あなたはここの門下生ですか!!??」
男「ん?…」
煩い男「こんにちわ!! 僕はここの道場に入門したいのですが!!?」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 01:48:32 ID:S0f2dvAg
男「えっ、いやっ、俺もこれから入門しようと…」
煩男「おお!!じゃあ同輩ですね!!」
男「ああ、そうなるかな?…」
ボロボロ
煩男「ボロいなぁここ!!」
男「これから入る所にすげえ言うなお前」
煩男「とにかく入ろうか!!どうぞ!!」
男「お前の家かよ…」
ガタッ
煩男「むっ!建てつけが悪いな!」
男「…ちょいと貸せよ」
ガタガタッ
男「んだこれ…おらっ!!」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 01:54:08 ID:S0f2dvAg
ガシャーン!!!!
男「あっ…引き戸外れちまった…」
煩男「やったなぁ!!」
男「あ、ああ…ある意味…」
??「何やっとるかぁ!!!!!!!!」
煩男&男「うおっ!!!??」
??「あああ!!!!引き戸が!!??」
??「何じゃ貴様らはぁ!!???」
道場師範の老人「何の用じゃあ!!!!!!」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 02:02:07 ID:S0f2dvAg
煩男「この道場に入門しに来ました!!!!」
師範「なぁにぃ!!??入門しにくるんならもっと穏やかに入らんかぁ!!!!」
男(うるせえなこいつら……)
師範「そのとなりの根暗もかぁ!!」
男「……そうです」
師範「ったく……最近の若もんは…」
師範「悪いがやめておくんだな。ワシに弟子入りした者は皆途中で逃げ出す」
師範「それだけここの稽古は厳しい。命を落とすかもしれん。生半可な覚悟では修める事かなわんぞ」
師範「…だが」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 02:11:55 ID:S0f2dvAg
師範「……貴様ら、随分といい目をしてるな」
煩男&男「……」
師範「今時珍しい、自分を律する男の目だ」
男(……?)
師範「この律真流空手道場。律は己を制する事、真は真の強さの事、その二文字を合わせて律真。自制心を鍛えて真の男になる為の修行の場がこの道場で
煩男「月謝はいくらですか!!!??」
師範「最後まで聞かんかぁ!!!!!」ウガーッ
男(真の男か…中々いい道場かもしれねえな…)
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 02:24:05 ID:S0f2dvAg
師範「まぁ、そう言う事だ…。貴様、なんで入門しようと思った」
煩男「……何か燃えるような事に自分の身を打ち込んでみたいからです!!」
師範「根暗は」
男「根暗って…確かにそうだけど、俺は……ただ強くなりたいです…」
師範「ほぉ、さしずめ復讐といったところだな。まあいいだろう」
男「!?」
師範「ふむ…貴様らなら耐えられそうだのう」
師範「それより貴様ら」
師範「女はいるのか?」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 02:30:33 ID:S0f2dvAg
煩男「居ないです!!」
男「居ないです…」
師範「居ないだろうなぁ!!!!」ガッハハハハハ
師範「よしよし、貴様らにこれから修行を始めるにあたって大事な事を伝えよう」
師範「修行中一切、自慰行為をしてはならん」
師範「精液はあらゆる生命の源だ。その精液を体外に排出する事を一切禁ずる」
男「!!!???」
煩男「…………」
男(このジジイ…あの変な奴と全く一緒の事を…)
師範「つまり禁欲を貴様らに課す。まぁ、貴様ら既に己に課してるらしいがな」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 02:36:26 ID:S0f2dvAg
煩男「分かるんですか!!?」
師範「当たり前じゃ。目を見ればわかる」
師範「目先の快楽に耽っている奴らの目を見てみろ。目に光は無く、弱々しく、焦点は定まらん」
師範「常に何かに怯えて、淫らなものを期待した下衆な目をしている」
師範「そんな奴らは態度にも出ている。気弱い者は背中を丸め、気の強い者は虚栄に溢れていて皆中身がない」
師範「性欲に駆られた哀れなケダモノの末路よ」
煩男&男「………」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 02:43:25 ID:S0f2dvAg
師範「それと逆に自制心のある者の目は違う」
師範「目には力溢れて、動かず、真実を見通す」
師範「それ以上言葉はいらん。とにかく性欲は人間の本能で最も強い欲求じゃ」
師範「真の強さには自制心が肝要じゃ。それを貴様らに教えてやろう」
師範「覚悟ができていればの話だがの?」
男「できています」
煩男「僕もです!!」
師範「ふむ…」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 02:55:59 ID:S0f2dvAg
男の家
妹「なーんで3ヶ月も家あけんのさー」
男「んー」ガサゴソ
妹「第1、休むなんて出席大丈夫なのー?」ベッタリ
男「離れろうっとうしい! 途中夏休み挟むし出席は大丈夫、適当に不登校って事にしといても誰も心配しねえよ」
男「なにより母さんが分かってくれたのが良かったよ…」
妹「ふーん…」
師範『明日から山籠りじゃ。3ヶ月はこのシャバには戻れんぞ?高校生ならそれがギリギリの欠席日数になるだろうが良いか?』
男「少し、自制心って奴に興味出てきたんだ」
妹「んえ?」ベッタリ
男「離れろ!暑い!」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 13:47:57 ID:SxSR7MoM
乙
修行編突入か
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 23:01:44 ID:xjFn5fLI
やめろ
たった今オナったばかりの俺にこのSSは効く
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/31(月) 23:02:17 ID:xjFn5fLI
年の瀬にオナニーかよ俺…
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 04:32:42 ID:wIxZ/3AQ
俺も頑張ろうかな
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 15:21:59 ID:uyNmueDk
早朝 律真流空手道場前
煩男「おはよう!!!!良い天気だなぁ!!!」
男「おはよう。どうみても曇りだろが」
煩男「気分だけでも晴れやかに行きたいからなあ!!!」
男「そういや、自己紹介まだだったな。 俺は男」
煩男「おれは煩男(うるさい男)!!!!よろしく!!」
男「お前もしかして…C組の?」
煩男「!! そうだ!!同じ高校なんだなあ!!」
男(こいつやたらうるさくて1年の時疎まれてたよな…)
男(でも…全然印象が違えな…明るくて憎めない…)
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 15:29:37 ID:uyNmueDk
煩男「しかし師範がここで待てって言ってたが」
男「山籠りだからな…もしかしてここから山まで徒歩なんじゃ…」
煩男「むっ…ありえるな…!!」
ブロロロ
師範「うお〜い貴様ら〜! 乗れ〜い!!」
煩男「ワゴン車だなぁ!!!!」
男「あらっ…」ズルッ
…………
……
…
ブロローン
師範「ワシらが向かうのは隣の県にある○○山じゃ」
師範「3ヶ月で貴様らにワシの持てる全てを叩き込んでやろう」
師範「今まで、ついてこれたのは…居ない」
煩男「ええ!!!!」
男「………」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 15:36:00 ID:uyNmueDk
師範「厳しい修行になるが成し遂げた暁には…」
男「……」
師範「まぁ、成し遂げたその身で確かめてみる事だな」
煩男「楽しみですなぁ!!!!」
師範「貴様はいちいち大きい声でしゃべるな!!!!」
男(一体どんな事が待ってるんだろう…)
………
……
…
ブロロ… キキッ
師範「着いたぞ〜」
男「!……」
煩男「なんだ、結構しっかりした合宿所ですな」
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 15:44:10 ID:uyNmueDk
師範「ここは律真流空手の…獅子の崖じゃ」
師範「貴様らはいわば崖から落とされた獅子の子よ」
師範「這い上がってこれなければ、死ぬのみ」
師範「覚悟は良いな」ギロッ
煩男&男「………」
男「カッコつけ過ぎじゃねえか?」ヒソヒソ
煩男「漫画の影響受け過ぎだろうなぁ」ヒソヒソ
師範「聞こえとるわこの馬鹿どもがぁ!!!!!さっさと荷物を部屋に運ばんかぁ!!!!!!」ウガアアア
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 16:02:00 ID:uyNmueDk
煩男「お邪魔しまあす!!!!」
男「お邪魔します」
??「あらあら、この子達が噂の2人ね?」
師範「ああ、よろしく頼むぞ」
男「この方は?」
師範「ワシの妻じゃ、身の回りの世話をしてくれる」
師範の妻「よーく来たわねえ。2人とも頑張るのよ!」
煩男「優しそうなご婦人ですな!!!!」
師範の妻「あらあら!元気一杯ねえ!私も若返りそう! じゃ、部屋に案内するわねえ!」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 16:16:03 ID:uyNmueDk
師範妻「ここがあなた達の2人部屋よ」
男「ほぇ〜、結構広いな」
煩男「のびのびできるなぁ!!」
師範「ほれ、貴様らのんびりしてる暇は無いぞ。下の道場に急がんか」
煩男&男「はい!」
………
……
…
師範「これが貴様らの道着じゃ。これから3ヶ月大切に使うように」
煩男&男「はい」
師範「よし…さっさと着替えんか!!着替えたら早速走るんじゃぞ!!!!」
こうして過酷な2人の日々が始まった
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 16:28:38 ID:uyNmueDk
修行 初日
師範「ほれほれぇい!!!!走らんか走らんかぁ!!!!」ダダダッ
煩男「はぁっ…!!! はぁっ!!!こんな山道を走れと…!!」ヨロヨロ
男「はぁっ!!……どんな体力してんだあのジジイ…!!!」ヨロヨロ
………………
男「くぅぅっ…ようやく帰ってきた…」ゼェゼェ
煩男「…………」ゼェゼェ
師範「なんじゃ煩男!!これだけで静かになるとは、甘ったれとるなぁ!!」
煩男「っ…」
師範「休んどる暇は無いぞ!!!! 次は腕立て、背筋、スクワットそれぞれ300本ずつじゃ!!!!」
男&煩男「はぁぁぁ!!??」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 16:35:38 ID:uyNmueDk
師範「ほらほらへばるでない!!!! 300本なぞ序の序の序の口の本数じゃぞ!!!」フンフンフン
男「っ…ぐぁぁぁ!!!!」グギギギ
煩男「ああああ!!!!…」グギギギ
男(ジジイ…!! よくそんな歳で楽々と…!!!!)
煩男(バケモノかこのご老体は…!!!!)
…………
………
…
師範「ほれほれ!!300!!!!よぉし!!!」
男「………うああ!」ドサッ
煩男「あたたっ……」ドサッ
師範「よぉし!!!ウォームアップは終わりじゃ!!次はいよいよ空手の基本中の基本!!構えと正拳突きじゃ!!」
煩男&男「えええええ……」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 16:44:38 ID:uyNmueDk
師範「腰を落とし…へそ辺りにある丹田に意識を起き…打つっ!!」シャッ
師範「これが正拳突きじゃ…っと」
煩男&男「」グデーン
師範「しっかりと見んか馬鹿どもがぁ!!!!」
男「見てます……」
煩男「同じく……」
師範「よし!!最初だから正拳突き500本じゃ!!」
…………
………
……
…
師範「よーし。今日はここまでじゃ」
師範「黙想!………礼!!」
煩男&男「あ、ありがとうございました…」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 16:50:26 ID:uyNmueDk
食堂
師範の妻「はーい!ご苦労さまっ!たーんとお食べなさいねぇ!」
ドッサリ
煩男「と、とんでもない量だ……」
男「見るだけで吐きそうだ……」
師範「貴様ら…無理にでも詰め込まんと死ぬぞ?」
煩男&男「ぇぇぇ……」
………………
浴場
カポーン
煩男&男「……………」
男「とんでもない道場に入門しちまったな…」
煩男「ああ……身体中が痛い……」
男「この日々が3ヶ月だぜ……?」
煩男「ああ……」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 16:58:03 ID:uyNmueDk
煩男「しかしな…僕は…やり遂げてみたいって思った」
男「……」
煩男「君も何か目的があって入門したんだろう…?」
男「まぁ…一応な…」
煩男「僕はね…虚栄心が強いんだ…」
煩男「他人から凄いと思われたくて、ポーズだけとったり、口では大きな事を言ったりしてさ…」
煩男「だから何一つ、やり遂げた事がないんだ…」
煩男「楽な事ばっかに逃げて、毎日…」
煩男「それがある日ね…夢で神様みたいな人から…その……」
男「!?」
男「そ、それってよ…」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 17:07:45 ID:uyNmueDk
男「もしかしてあのジジイから言われた通り、禁欲しろって言われなかったか?」
煩男「なんでそれを!!!!」
男「……俺もなんだよ」
煩男「ええっ!!?」
男「精液出したら命を返して貰うって言われただろ…」
煩男「全くその通りだ…!!」
男「一体なんなんだ……」
煩男&男「…………」
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 17:15:34 ID:uyNmueDk
煩男「…禁欲してからだいぶ考え方とか変わって来てなぁ」
煩男「何か一つやるなら、燃えるような事に打ち込んで…強くなろうと思ったんだ…」
煩男「何か一つやり遂げれば…本当に中身がある男になれる…!!!!」
煩男「真の男になるぞ!!!!!なぁ男くん!!!!」
煩男「頑張るぞぉ!!!!!」バッシャーン
男「うるせぇ!!!! めっちゃ元気じゃねえか!!!!」
男(こいつも禁欲してから変わっていったんだな……)
男(俺も…変わりてぇ…)
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 17:21:13 ID:uyNmueDk
修行2日目
男「うごぉあああ…!!!!」ズキズキ
煩男「き、筋肉痛が…!!!」ズキズキ
師範「おはよう!!!! いい天気じゃのう!!!!」
師範「さっそく走るぞ!!!!」ダダダダダッ
煩男&男「ええええええ!!」
……………………
師範妻「はぁい! これしっかり飲んで鍛えるのよ!」
男「……何ですかこれ」
師範妻「プロテインよ。マッスルマッスル!」
煩男「結構科学的なんですなぁ!!!!」
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 17:38:49 ID:uyNmueDk
修行5日目
男「……休みがあって良かったよな」
煩男「ああ……意外と理論的な師範だなぁ」
男「あんな修行毎日あったら死んじまうわ…」
師範「稽古は休みじゃが今日は座学じゃあ!!!!!!!!」ガラッ!!!!!
煩男「どああああ!!!??」
男「なんだジジイ!!今日は休みつったろ!!!!」
師範「修行だからなぁ!!!今日はお前たちを座学で鍛えてやる!!!!」
師範「時に男!!!!! 男とはなんぞや!!!??」
男「はぁ?」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 17:45:19 ID:uyNmueDk
師範「男とは!! 信念に生き!!信念に死ねる者のことよ!!」
煩男「おぉ!!!!」
男「………」
師範「座学終わり!!!!」ピシャン
男&煩男「………」
男「やっぱカッコつけすぎだよな」
煩男「アレだ。久々の弟子だからテンション上がってるんだろなぁ!」
男&煩男「…………」
男「でも割といい言葉だったな…」
煩男「ああ……」
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/01(火) 19:49:43 ID:/p054dnE
更新きてるー
ありがてえ
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 19:30:31 ID:/tDcbWA.
オナ禁始めます
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/09(水) 20:41:10 ID:nVSEI.uQ
乙、まさかの展開になってきたな
3ヶ月も休んだらクラスから忘れられそう
でも修行パートは面白いから好き
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 20:40:27 ID:5Y/GEtOs
修行 15日目 組手にて
煩男「うぐああああ!!!!!!」ドサッ
師範「立たんかぁ!!!!!!!」
煩男「うぐぐ……っ」
師範「なんじゃ貴様はぁ!!??燃えるだのなんだの言って口だけかぁ!!!!!」
師範「見かけだけを取り繕うだけなら家でもできるわ!!!!!帰れ!!!!!」
煩男「ぐっ…うぐっ…!」ジワッ
男「……」
師範「泣くなら立たんかぁ!!!!立って口だけじゃないと証明してみせい!!!!!!」
煩男「ひぐっ…!! うおああああ!!!!」ガバッ
師範「そうじゃ!!!!かかって来い!!!!」
男(休んでても空気椅子で待機とはエグいな……)プルプル
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 20:48:08 ID:5Y/GEtOs
修行 20目
男「ちぇりゃああああ!!!!」シュバッ
師範「……足が上がっとらん!!!!後ろ回し蹴りはこうじゃ!!!!」シュバッ
師範「柔軟が足りん!!足りん足りん!!!!煩男!!!手伝え!!!!」
煩男「はい!!!!」
男「ちょっ!あっ! いぎゃああああ!!!!!!」ギリギリ
師範「股割りじゃあ!!!!!」
煩男「そうだぞ男!!!!柔軟は大切だ!!!」
男「あああ!!!てめっ!!身体柔らけえからってそんなに…ああああ!!!!」ギリギリ
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 20:52:25 ID:5Y/GEtOs
師範「なかなかできるようになったなぁ!!これこらは筋トレ200本追加じゃあ!!!!」
男&煩男「ええええ!!!!!」
…………
……
煩男「フッ!! ハッ!!」バッ ババッ
男「……」バッ ババッ
師範「うむ!」
…………
……
男「はぁっ! はぁ…… この山走りは…慣れねえもんだな…」
煩男「全くだなぁ!!!!」
師範「はよせんかぁ!!!!!」
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 21:00:07 ID:5Y/GEtOs
修行 1ヶ月と15日目
ザアアアア
男「……」パラッ
煩男「ホッ! ハァァ!!」シュバッ シュッ
男「…せっかくの休みってのに型とは熱心だな」
煩男「うん!? 男こそ!こんな雨の日に本とは鈍らないのか!?しかも道場でわざわざ!」
男「部屋は湿っぽくてな」
煩男「しっかし蒸すなぁ! 良い汗が出る!」
師範「何じゃ? 貴様らこんな所にいたか」
男&煩男「押忍!!」
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 21:05:50 ID:5Y/GEtOs
師範「どれ、今日も座学といこうかの?」スッ
男「師範の座学は一言で終わりじゃないですか」
師範「はっはっは!!各々の心に落とし込んで考えろということよ!!どれ!せっかくじゃし道場のど真ん中で話そう!」
煩男「今日はどんな格言ですか!?」スッ
男「………」スッ
師範「ああ、今日はちとの、少し長い座学になりそうじゃ」
男「…珍しいですね」
煩男「二言ですか!!!」
師範「はっはっはっ!!」
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 21:21:48 ID:5Y/GEtOs
師範「時に貴様ら、何故我慢する?何故鍛える?」
男「……」
煩男「はっ…?」
師範「何故わざわざこんな理不尽でキツいことやっているのか」
師範「それは確固たる目的の為でもある。目的があるから頑張れるものなのじゃ」
師範「己らの目的を達成する為のいわば代償じゃな」
師範「その目的は何でもよい。強くなりたい、結構。復讐したい、結構。」
師範「モテたい、結構」
男&煩男「………」
男&煩男(モテるのは困る)
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 21:36:28 ID:5Y/GEtOs
師範「目的の達成の為に我慢、自制心を鍛えることじゃ」
師範「ワシは貴様らに道徳を説くつもりはない」
師範「じゃがこれだけは言っておきたい」
師範「欲に流される男は男ではない。オスじゃ。獣と一緒じゃ」
師範「男とはな…信念を持って何かに生きることができる者の事よ…」
師範「じゃから貴様ら、無目的に生きるな」
師範「他人の為ではない。自分の為に生きる事よ」
男&煩男「………」
師範「まぁ目的も、良い目的だとなお良しじゃな!」
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 21:44:41 ID:5Y/GEtOs
師範「あとは…そうじゃな…」
師範「人間の欲にはのう…際限がないんじゃ」
師範「決して満たされる事はない。満たそうとして、さらにさらにともっともっと求めるようになる」
師範「食欲、性欲、物欲、何でもそうじゃ」
師範「己を鍛えてそれらを抑える」
師範「それができて真の男よ」
煩男「真の男になって…何があるのです…?」
師範「!…はっはっはっ!!!!」
師範「それはなってみれば分かることよ!!!!」
男「…………」
男(なってみて…やってみれば分かるか…ごもっとも…)
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 21:57:03 ID:5Y/GEtOs
師範「静と動!!力が流れるのを感じるのじゃぁ!!!!!」
男「はぁぁっ!!!!」ズォアアア
煩男「はぁぁっ!!!!」」ズォアアア
男&煩男(もう4時間休みなしだぞ……)
………
……
煩男「側転!! バク転!!っと…バック宙!!」バババッ
男「おー」パチパチパチ
煩男「ほらほら!!男も男も!!今の俺たちならできるぞ!!」
男「せっかくの休日これに費やすのかよ…」
………
……
風呂場 にて
男「……なかなか身体締まってきたな」
煩男「……本当にな」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 21:59:41 ID:fO/VXcow
乙なの
欲に際限はない 確かにその通り
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 22:16:18 ID:5Y/GEtOs
昼 食堂にて
男「……」モグモグ
煩男「うん!うまいうまい」ガツガツ
師範妻「しかし、まぁ…」
師範妻「3ヶ月の山籠りもあと3日ねぇ」
師範「はっはっは!!蓋を開ければあっという間じゃったろ!!」
男(地獄みてえな3ヶ月だったわ…)
煩男「はい!!!!ですが終わるまで全力でやりきりますよ!!!!」
師範妻「うふふ!!あなた達ほんとに見違えたわねぇ!」
師範「当たり前じゃ!!このワシが鍛えたんじゃぞ!!」
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 22:23:26 ID:5Y/GEtOs
男(腕立て、背筋、スクワット1000本…)
男(朝は山走り…)
男(道場に帰れば型に、打ち込み、組手の日々…)
男(稽古が終われば疲れ果てて、風呂に入っては寝る)
男(たまの休みは身体を休める為に読書に耽る…)
男「シッ!! フッ!! でぇい!! でやぁ!!!!」シュバッ ババッ バッ
男「…!!」シュバッ
男(エロいことなんかに耽る暇もねえ)
煩男「今日は動きにキレがあるなぁ!!」
男「フッ…鍛錬のおかげだよ…」
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 22:28:30 ID:5Y/GEtOs
煩男「そうだ!!鍛錬!!鍛錬でしか強くなれない!!」
煩男「なぁ男くん!!!!!」シュバッ ババッ バッ
男(こいつはどんどん熱苦しくなっていってるな…)
師範「よし!!それまで!!!!」
煩男&男「押忍!!」
…………
……
…
風呂場
カポーン
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 22:41:47 ID:5Y/GEtOs
男「ぁ〜……」
煩男「この風呂も今日で最後だなぁ…」
男「ああ…よくやったよな…」
煩男「ああ!!みろこの筋肉!!」ザバァッ
煩男「力が溢れてくるぞ!!」
男「……」
男(かなり鍛えたからな…自分でいうのも何だが…いい身体になった…)
男「向こうに戻ったら何する?」
煩男「ん?そうだなぁ!…」
煩男「分からないが…探すさ!!将来の目標を探す!!」
煩男「それまではあのボロ道場でまた鍛えるさ!!」
男「ボロ道場は余計だろ…フッ…熱いな」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 22:48:20 ID:5Y/GEtOs
煩男「もちろん男くんもだぞ!!!?組手の相手が居なくなる!!」ズイズイ
男「わかったわかった!!近づくな熱苦しい!!」
………
……
…
修行 最終日
師範「礼」
煩男&男「…」 スッ
師範「ふむ…貴様ら…よくついてきたな」
師範「この山籠りについてこれたのは貴様らが初めてじゃ」
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 23:02:01 ID:5Y/GEtOs
師範「どうじゃ終えてみて己が大きく変わったのが分かるだろう」
師範「鍛えられた身体に鍛えられた精神」
師範「貴様らから見て取れるぞ」
3ヶ月の修行を終えて…
煩い(うるさい)男は熱い心を得ることで…
↓
熱血へと進化した!!
根暗な男は不動心を得る事で…
↓
クールへと進化した!!!!
熱血&男(クール)「……」
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 23:07:43 ID:5Y/GEtOs
師範「じゃが!!!いくら鍛えたと言ってもたかが3ヶ月!!!!!」
師範「決して慢心するな!!帰っても鍛錬の日々は続くのじゃ!!」
熱血「押忍!!!!」
男「押忍」
師範「それでは礼!!!!」
熱血&男「ありがとうございました!!!!」
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 23:18:50 ID:5Y/GEtOs
ブロロロロン
熱血「おお!!街だ!街だぞ男くん!」
男「ああ…」
師範「はっはっは!!3ヶ月ぶりのシャバじゃぞ!」
師範「…貴様らに言っておくが」
師範「貴様ら…おなご達には充分注意するのじゃぞ」
熱血&男「?」
師範「むやみやたらに関係を持つも厄介になるし、鍛錬の邪魔になるでの!」
男「どういう事ですか…」
師範「クックック…まぁ貴様らも若い!!山籠りを達成した褒美といってもほどほどにするんじゃぞ!!ワシが説いた通り!欲に流されるな!自制心をもってな!!」
師範「帰ってみれば分かることじゃ!!」
師範「決して味を占めて獣に成り下がるなよ!」
熱血&男「……?」
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 23:30:42 ID:5Y/GEtOs
律真流空手道場
ブロロロ… キキッ
ガチャッ
男「着いたな…」
熱血「ああ!!地獄から戻ってきたぞ!!」
師範「よし!ワシはまた戻るでの!!貴様ら!!いつでもこの道場にこいよ!!言った通りたかが3ヶ月じゃ!!鍛錬はまだまだ始まったばかりなんじゃからな!!」
ブロロロ
男「俺たちはやったんだな…」
熱血「ああ!やってやったぞ!!」
男「ふぅ……じゃあな」
熱血「ああ!!また…と言っても高校で会うなぁ!!!」
男「フッ…長い付き合いになりそうだな」
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 23:38:27 ID:5Y/GEtOs
男の家
男「……久々の我が家か」
ガチャッ
男「ただいまー…」
アッ! オニィ〜!?
妹「ひゃ〜、 久しぶりだ……ね……?」
男「よう」
妹「えっ、えへへ/// お、兄? ええ? うそぉ!!」
男「嘘じゃねえ、俺だよ」
妹「え、いや〜…その…凄く変わったね…///」
男「そ、そうか?…」
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/13(日) 23:41:32 ID:5Y/GEtOs
妹「うん〜、だって身体とか、顔とか…」
妹「なんか凄く別人じゃん…カッコいい…」ジトッ
男「やめろお前…こしょばゆい…」
男(なんだこいつ…熱っぽい目して…)
男(俺そんな変わったのか…?)
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/14(月) 05:13:39 ID:qcBKRXAw
ウホッ良い男
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/14(月) 11:02:45 ID:wuVU/cak
乙
これは視線だけで発情させるレベル
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/14(月) 11:52:31 ID:eJF2MqYk
追い付いた
文豪だなこりゃ
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/14(月) 14:03:20 ID:Rlpvim3k
衆道に流されそうだ
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/15(火) 22:06:00 ID:z6uquiXs
たぶん見た目は別人なんだろうな
いっても3ヶ月じゃまだDQNには勝てなさそうな気もするけど
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/15(火) 22:30:15 ID:hqWsiFYI
男にもモテそうだな
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/04(月) 20:14:09 ID:JJ7FtdH2
そろそろ頼むよ……
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/09(土) 21:52:38 ID:VapPMiy6
夜
母「しっかし我が息子もあそこまで変われるもんなのねぇ〜!」
母「妹ちゃんも見たぁ?あのマッシブな身体!」
母「特に顔つきが良くなったわよねぇ!」
妹「ほんとね…」
母「いや〜、ありゃこれから女の子がほっとかないわよ〜」
妹「お兄が?w まっさかw」
妹「……」
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