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男「欲情の果て」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/01(土) 21:14:18 ID:8W69K3e6
男「っ!……ふぅ……」
男「あーあ、今日は3回もしこっちまったなぁ」
男「まっ明日は休みだし、どうせ何も予定もねえし!」
男「ふわぁ〜あ……ダルいし寝るか……」
男「………zzz」
………………
…………
……
…
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 12:04:14 ID:OQoP1pb2
いいなぁ
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 21:03:40 ID:YZfHHiMc
夜 自宅
男「……」カチカチ
妹「そこ宝箱無かったっけ」
男「ん〜、おお、あったあった」
妹「ほらね〜」
男「妹…」
妹「うん?」
男「くっつくな!! 暑い!!」
妹「えーいいじゃんいいじゃ〜ん」ベッタリ
男「良くねえよ!!お前帰ってきてからひっつきすぎなんだよ!!!!」
妹「えー…だってー…」
男(いくら妹だからってドキッとするわ!!!!)
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 21:08:35 ID:YZfHHiMc
妹「小学校の頃よくこうやって遊んでたじゃん」
男「中学上がってから口も利かなくなっただろが!!!!」
妹「だって昔のお兄と今のお兄は違うんだもん…」スリスリ
男(い、いかん…!!胸が!匂いが…!!!)
男「……」スクッ
妹「? どしたの」
男「走ってくる」
妹「えええ!?こんな夜に!?」
男「ああ…!」
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 21:12:54 ID:YZfHHiMc
タッタッタッタッ
男「……」タッタッタッタッ
男(くそう…!胸のムニッとした感覚が頭から離れねぇ…!!)
男(だいたいひっつきすぎなんだよ!!…久しくそんな淫らなこと考えてなかったから…!!)
男「ああもうっ!!!!」ダダダダッ
………
……
…
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 21:41:30 ID:ANGSECJA
乙です
煩悩が甦ってるな
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 00:52:45 ID:7OWT7jnQ
乙
流石に煩悩を克服したわけじゃないんだな
ちょっと安心した
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 08:34:30 ID:Sg6SokTI
公園
DQN男「へぇ、ヤンちゃんこゆ静かな所好みなん?意外だわwww」
ヤンキー女「ねぇ、あんたデリカシーとか無い訳?たまたま見かけただけでどこまで付いてくるの?」
取り巻きDQN「まあまあ〜wそんな怒んなって!可愛い顔が台無しだぜ?」
DQN男「もっと静かな場所知ってるんだけどさ〜?ヤンちゃんも絶対気にいるから行かない?」
ヤンキー女「はぁ?誰がストーカー男にホイホイ付いていくと思うの?キモ過ぎ」
DQN男「はっwヤンちゃんも分かってないなぁ…俺の女になったら良い思い出来るのにさ…」
取り巻きDQN「めっちゃ楽しいのになぁw」
ヤンキー女「金魚のフンみたいに取り巻くとか気持ち悪いから」
DQN男「」カチン
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 08:41:51 ID:Sg6SokTI
DQN男「ヤンちゃんさ…分かってる?俺○○財閥の御曹司って奴だぜ?…どんなことでも好きにできる権利持ってんだよ…」
取り巻きDQN「あーあ…キレちゃった…俺しーらね」
ヤンキー女「だから?あんたみたいなしつこいブサ男嫌いな女も居るって勉強になるでしょ?」
DQN男「取り巻き、ヤッちゃおう」
取り巻きDQN「うはっwwwマジで?wwwここで?www」
ジリッ
ヤンキー女「…何?近寄んないでくれる?」
DQN男「あそこのトイレでも良いべ?」
取り巻きDQN「えーwまあ、いっかw」
ガッ
ヤンキー女「イヤ…!嫌だ!嫌っ!!」
DQN男「ひゃひゃひゃ!w大人しくしてればすぐ終わる終わる!」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 08:48:39 ID:Sg6SokTI
バタバタ
取り巻きDQN「うおっほw胸でかすぎるwww」
DQN男「早く連れ込んじまおうぜ!!」
ヤンキー女「〜!!〜!!」
ダダダダッ
男(師範の…!!!!師範の言った言葉を思い出せぇ!!!!)
男「!!」
DQN男「ん?」
男「ヤンキー女…、DQN男…」
ヤンキー女「ね、根暗くん……!」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 08:59:14 ID:Sg6SokTI
取り巻きDQN「お!?w正義のヒーローって奴!?www」
DQN男「何お前?」
男「何…してんだ…?」
DQN男「ん?ひゃひゃ!この女見ろよ!いいオンナだろ?」
DQN男「そこのトイレでちょっとよろしくやっちゃおうってなwww」
男「…へぇ? よろしく?」
取り巻きDQN「お前に関係ねえだろwどっかいけよwこの人誰か分かってんの?w」
男「お前らこそ…俺が分からないか?…」
DQN男「あ?」
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 09:05:32 ID:Sg6SokTI
DQN男「…あ!あーあー!いつかの雑魚っぱwww」
DQN男(…だよ…な?)
男「おー、覚えてた」
男(……とうとうこの時が)
男(今までの修行は…この為…)
……
…
…
師範『よく覚えておけ、情欲を力に変えるんじゃ』
師範『情欲は人間の中で最も強い欲じゃ』
師範『飢えた獣の如く貴様らを支配する』
師範『その獣を飼いならして生きるか、その獣に征服されて欲のままに生きるか、貴様らが選ぶんじゃ』
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 09:12:21 ID:Sg6SokTI
男「DQNくん…いっつもこんな事してるのか…?」
DQN男「おん?まあな?金ちらつかせれば大抵のオンナはイチコロ。じゃなけりゃ力ずく。俺は選ばれたからな」
DQN男「なぁんでもできるんだよ!www誰も俺に逆らえやしないwww俺の親父は顔が効くからな!何にも問題にならないwww」
DQN男「だからこうやって遊びほうけても OKなんだよwww」
DQN男「良い趣味だろ?」
DQN男「強い男の"特権"て奴?」
ヤンキー女「…」ビクビク
男「」ブチッ
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 09:22:32 ID:Sg6SokTI
DQN男「こんな雑魚、お前でもイケるだろ?行け」
取り巻きDQN「ひゅー!wwwいきまーす!あんまカッコつけんなよ!!」
ムナグラ ガッ
男「……胸ぐらか、それはなぁ…悪手なんだよ」
取り巻きDQN「はぁ?」
シュバッ ババッ
取り巻きDQN「えっ」
ズン
取り巻きDQN「いぎっ!!??」
男「鼻の穴ぐらえぐる方が強いんだなぁ…!!!!」ギギギギ
取り巻きDQN「いでええええ!!!あああああ!!!!」
男(律真流牽制術 鼻掛…ただの鼻フックだがな…)
男(師範が熱血に手本見せた時笑いが止まらなかったが…)
男(やられてみりゃ、これがまた痛えのなんの)
DQN男「!!?」
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 09:31:44 ID:J4nAL6LE
やっちゃえ
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 09:33:18 ID:Sg6SokTI
取り巻きDQN「ひいいい…!!痛え!!いってえええ!!!」
男「ほらあんまり暴れると千切れるぞ」
男「DQN…俺はなぁ、お前と違って我慢する事が多くてなぁ…!!」
男「それはそれは辛いもんでなぁ!!!!」グリングリン
取り巻きDQN「いだっ!!やべで!!どれる!!どれる!!」
男(そらっ! 鼻掛背負い!!!!)
ギュルン ズオッ ドスン!!!!
取り巻きDQN「」
DQN男「……」
男「うおっ…血が…」
DQN男「お、お前俺に喧嘩で勝てると思ってんの?」
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 09:44:55 ID:Sg6SokTI
男「…」ギロリ
DQN男「っ」ビク
男「勝てるか?…自信はねえよ…」
男「たかが短い期間の修行だった…そんなんで勝てる自信はつかねえ…」
男「だがな、そこにいるヤンキー女は(借りがある)大切な人でな…」
ヤンキー女「!」
男「DQN…俺は初めっから泥仕合は覚悟でやってきたんだ…」
男「お前だけは怪我させるぞ」
DQN男「こ、このやろう!」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 10:03:16 ID:Sg6SokTI
ブン
ガシッ
男「…っらぁ!!」ギシギシギシギシ
DQN男「いっ!? 」(パンチが受け止めら…
シャッ!!!!
シュドッ!!
DQN男「カッ…!! コッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!?」
男(急所・喉への貫手…地獄突だ!!!!)ズキッ
男(っ痛〜!!指が…!やっぱ実戦は別だな!!)
DQN男「ひ、ひぃっ?」ムク
シュバッ
ヒュッ
男(……俺が教えられた中で一番痛かった奴だぜ)
男(捻りを加え、貫通させるようにヒジを打ち込む…)
男(突貫肘!!!!)
バッチイイン!!!!
ドッ
ドッ…
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 10:13:47 ID:Sg6SokTI
DQN男「い、…いでえ…!!!!」
DQN男「あ…!うああ…!!痛え…!!」
男「……おい」
DQN男「ひっ…!」
男「二度と…二度とあいつに近づくなよ…」
DQN男「は、は、はい!わ、わかった!もうやらない!」
取り巻きDQN「う、う…鼻血が止まらねえよ……」
男「おい…さっさと連れてけ…DQN、鼻折れてるかもしれねえ…」
取り巻きDQN「は、はい!!す、すいませんしたっ!!」
男「謝るんだったら最初からやるんじゃねえよ!!!!」クワッ
取り巻きDQN「ひっ…!」
男「………」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 10:20:30 ID:Sg6SokTI
しばらくして
ヤンキー女「大丈夫?…」
男「こっちのセリフだよ…」
ヤンキー女「あ、ありがとう…ありがとう!本当に!」
男「だから言ったろう。夜中に出歩くのは危ないって」
男「だからああいう変な輩がまとわりつく」
ヤンキー女「…!!」ダキッ
ヤンキー女(私のこと心配してくれて…!!全力で守ってくれて…!!)
ムニュッ
男(うごああぉあいあああ!!!!!やめろ!!!!胸っ!!胸!!)
バッ
男「ち、近い…近すぎる…」
ヤンキー女「あ、ああ…///」
男「と、とにかく帰るぞ…」
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 10:31:05 ID:Sg6SokTI
男「ここまでで良いか?」
ヤンキー女「えっ、あ、うん…ありがと、送ってくれて…」
男「もう…心配ないだろ…あいつも二度と近づかない」
ヤンキー女「うん……」モジモジ
男「ふぅ…じゃあ俺もここで…」
ヤンキー女「あ、男!」
男「! 俺の名前知ってたのか」
ヤンキー女「さっきの返事なんだけどさ…付き合ってくれって…」
男「ん? あー。へへっ、もう済んだ事だろ」
男「悪かったな…。でも」
男「借りはこれでチャラだぜ」カタ ポン
ヤンキー女「」ズキュン
男「じゃあな」
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 10:38:58 ID:Sg6SokTI
ヤンキー女(……ヤバい)
ヤンキー女(ガチ惚れしたかも…)
………
……
…
自宅 男の部屋
男「……お前何やってんだ」
妹「ぬ?」
男「ぬ?じゃねえんだよ。俺のベッドだ。どけ」
妹「もう動くのめんどくさいから一緒に寝る」
男「ざけんな!!俺は疲れてんだよ!!」
妹「小学校の頃は一緒に寝てたじゃんかー!!」
男「てめえすぐ前までキモいキモいって近づかなくなった癖になんなんだ!!!!」
妹「お兄のベッド落ち着くぅ〜」モグリ
男「どけ!!馬鹿!!」
妹「いや〜襲われるぅ〜!///」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 10:51:39 ID:Sg6SokTI
突然謎の存在に禁欲を課せられた男。
この短い禁欲生活の間に彼を取り巻く環境は大きく変わり始めた。
根暗な日陰者の厳しくも辛い禁欲生活。
そんな彼の欲情の果てには何があるのか。
目の前にある快楽と、
厳しさと苦痛の先にある何か。
男「欲情の果て」 第1部 完
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 12:20:31 ID:ExJzL6eA
乙! 男かっこよくなったな
2部も期待してる!
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 13:15:28 ID:eZOx.lT6
第2部期待
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 16:36:36 ID:J4nAL6LE
「精液はあらゆる生命の源である。その源は真の愛に使う事こそが理なのだ。だのに人間は欲の快感の為に使い、そのせいであらゆる乱れが生ずるのだ」
って事は愛を持って女を抱けばokなんじゃ?
モテるしやりたい放題だ
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 19:07:38 ID:NNb3io/k
やりたい放題が真の愛に繋がるとは思えんけどな
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/27(水) 06:57:14 ID:jnEoiOzY
乙
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 18:41:14 ID:JlPIuYGA
……………
………
…
男「っ……眩しい…」
「よくぞここまで修練を重ねた。大いに褒めてしんぜよう。」
男「!! あんたは!! おい!一体誰なんだ!!?」
「性欲は人間の中でもっとも強い衝動である。その衝動を昇華した時。真を得る事ができる。」
「どうだ。これまで欲に耽っていたお前と、欲望に打ち勝ちそれを征服しようとするお前とでは全くの別人であろう。」
男「質問に答えねえ…。まぁ、おかげさまでな。気分は悪くねえよ。」
「さぁ、真を見つけるのだ男よ。」
男「真?…なんなんだそれ…」
「真は真である。人間の精は真の愛に使うことこそが理。」
「愛を見つけるのだ。」
男「愛って…。そんな、真だの愛だの言われてもよくわから」
「愛と言うは俗世に言う愛ではない。真の愛だ。」
「得ずとも、見つけるだけでも良い。さらばだ…。」
男「あっ、おい!! 俺の質問に…うおっ…光が…。」
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 18:58:58 ID:JlPIuYGA
男「うーむ…。」
熱血「どうした!さっきから気難しい顔なんかして!」
男「それがな、また夢で神様みてえな奴が出てきてな…。」
熱血「おお!僕のところにもやってきたぞ!」
熱血「真の愛を見つけろと仰せつかった!!」
男「本当か…。一体なんなんだ…。」
男「それよりよ…。これはどんな修行なんだ?」
熱血「世界を逆さに見て天啓を得よという師範の言伝だ!それもこの修行は普段見慣れてる場所でやるのが良いとの事!」
男「いくら放課後とは言ってもよ…みんな見てるぞ…。」ブラリーン
熱血「はっはっは!こんな事出来る奴はそう居ないだろうな!!」ブラリーン
ヒソヒソ
彼らが通う高校の中庭の大木。熱血と男はその大木の枝に脚を引っ掛けてコウモリのようにぶら下がっていた。
師範の下での修行から戻って早2ヶ月。季節は秋に差し掛かり、彼らの身体能力は一般のそれを凌駕し始めていた…。
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 19:00:24 ID:JlPIuYGA
第2部
男「情愛の果て」
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 21:38:23 ID:zzPxzZSY
乙なの
愛を見つけるとか壮大だわ
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 21:57:10 ID:YXY1Ccoo
おつ
待ってたよ
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 22:21:38 ID:lQbARUmY
第二部楽しみ
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 23:10:07 ID:JlPIuYGA
ヤンキー女「あー!おっとこ〜。って…何してんの…。」
男「よう。これか? 俺にもよく分からん。」ブラリーン
ヤンキー女「よく分からんて…。ホント何考えてんだか…。」
ヤンキー女「どうー?このあと暇なんだけど遊ばなーい?」
男「うん?、うーん…」ブラリーン
熱血「へぇ、この色男!」ブラリーン
男「おい…。」
熱血「行ってやりなよ!今日は稽古も無いし!」
男「そうか?…。ったく…なんでわざわざ俺を…。」
熱血「真の愛って奴じゃないか?」
男「馬鹿野郎。そんなんじゃ、ねえよっ!」
バッ クルン
シュタッ
男「っと。おまたせ。」
ヤンキー女「わっ!体操選手じゃん!」
男「へへっ。凄えだろ?」
キャッキャッ
熱血「ははっ!良いなぁ男は…。」ブラリーン
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 23:35:31 ID:JlPIuYGA
「あ〜ら? こんな所になんて大きなコウモリが居るのかしら?」
熱血「この声は……。うげっ。」
高飛車なお嬢様「せっかく紅葉も染まってきておセンチな気分に浸ろうと思ってたのに…。」
高飛車なお嬢様「景観を損なってる自覚はあって?それよりうげって何よ、うげって。」
熱血「おセンチとは…。古いぞ…。」
高飛車なお嬢様「そうかしら?まぁ、あなたみたいな庶民には分からないかもしれないわね?」
熱血「はぁ〜…。そうだよ…、庶民の僕には分からない…。」
高飛車なお嬢様「何よ。そっけなくてつまらないわね。」
熱血「そしたらわざわざ僕のところに来なくても…。」
高飛車なお嬢様「ふん!まぁ、他の生徒よりはマシな庶民だものね。遊んであげてるだけよ!」
高飛車なお嬢様「感謝しなくて?」
熱血「……ありがとうございます。」
高飛車なお嬢様「結構。……。」
熱血(うまく合わせないとまた機嫌を損ねるからな…。)
熱血(金持ちの気まぐれか、やたら絡んでくる…。厄介だ…。)
彼女は彼らが修行から戻ってきたその翌週に転向してきた令嬢である。熱血と同クラスになったその日、席が隣同士となった。
熱血との縁はそれからである。
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/06(水) 00:04:15 ID:3y8HF3/E
お嬢「ほら。いつまでもそこでぶら下がってないで?何か1つ面白い事でもやってみてくれて?」
熱血「唐突だね。よし!観ててくれ!」
バッ クルクルッ シュタッ
熱血「後方一回転捻り!」
お嬢「ふん。まぁまぁね。」
熱血「ッ…。」クラッ
ぶら下がってら間に頭に血が上りきってしまったのか、熱血はフラついて寄りかかってしまった。
お嬢「きゃっ!」
熱血「す、すまない。長くぶら下がり過ぎたかな…。」
お嬢「し、しっかりしなさいよ!危ないわね!」
お嬢(熱血がこんなに近くに…。男の人なんて触れた事ないんだからドキドキするじゃない…!)カァァ
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/09(土) 22:09:25 ID:TfBKuU1s
おち
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/10(日) 06:48:42 ID:yTWpfQq6
おつ
熱血にもモテ期到来か
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 08:34:33 ID:/oiPehEg
ある週末の日曜日、オタ女の自宅にて
ピッ
オタ女「は〜、今期のアニメは不作やのぅ〜。つまらんつまら〜ん。」
オタ女「…。暇だなぁ…。なーんか面白い事ないかなぁ…。」
男『よう。なんか面白い本はないか?』
男『これ、中々面白かったぜ。やっぱオタ女のセンスは抜群だな!』
男『俺もオタ女の為に強くなるよ。』
オタ女「……。ぬぅ〜/// なんでこんなに男くんが想い浮かんじゃうかな〜…!」
オタ女「男くんは私の事好きなんかな〜…。考えすぎだよねぇ〜…。」
オタ女「でも私の為にとかって言うかな〜?…むふふ。」
あれやこれやを思い浮かべながら彼女は身をベッドの上でよじっていた。
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 08:48:30 ID:/oiPehEg
トテトテ
オタ女「結局いつも通り図書館に行く私であった!」
オタ女「ってナレーションかい!」
オタ女「いっつも一人でこんな独り言って痛いよね…友達も居ないし…。」
ドシン!!!!!!
グアアアア!!!!!! ジジイイイイイ!!!!!
オタ女「ひゃっ! な、なに!?」
オタ女(この空手道場、ボロボロだから人なんて居ないと思ってたのにやってたんだ…。)
その空手道場の中では…。
師範「チィッ!!!! 甘いわぁ!!!!!」
師範の突きが熱血の土手っ腹を容赦なく打ち抜く。
あまりの痛さに熱血の身体は畳の上に悶えながら伏せる事しかできない。
熱血「うぉっ!!……。ぐあっ…!!!!」
師範「次!!男!!!!来んか!!!!」
男「休みなしかよ!!!!」
師範「甘ったれるな貴様はぁ!!!!1分休んだじゃろ!!!!」
熱血「仇をとってくれ男ぉ…。」グッタリ
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 09:09:00 ID:/oiPehEg
男「おりゃあああああ!!!!!」
男は気合を込めて一気に師範を目がけて飛びかかった。
洗練された鋭い突きが相手の顔に容赦なく叩き込まれようとしていた。
師範「シッ!!!!」
だが、それは軽く弾き飛ばされてしまい男の身体は大きな隙に晒されてしまった。
その刹那、殺気を帯びた上段回し蹴りが空気を切りながら飛んできた。
男「あっぶねぇ!!!!!」シュバッ
師範「馬鹿もん。お見通しじゃよ。」
空を切った蹴りの勢いのままに、師範の身体はコマのようにくるっと回って沈み込みながら下段の蹴りで男を足払いした。間髪入れず下からの突き上げに合い、男の身体は宙を舞う。
師範「身体で覚えろよ!裏背転掌じゃ!!」
背を向けた老体はそう言いながら舞った男に向きながら裏拳を腹に叩き込んだのだった。
男は道場玄関まで吹っ飛ばされてしまった。
熱血「はははっ…。でたらめだな…。」
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 09:19:40 ID:/oiPehEg
ドガッシャアアアアン!!!!
オタ女「きゃあああっ!!」
玄関の引き戸を突き破って男は外に放り出された。
男「いっでえええ!!!!マジで…!!手加減しろジジイぃぃぃ!!!!!」ヨジリヨジリ
師範「すまんすまん!手加減はしたんじゃけど!」
オタ女「お、男くん!!?」
男「ぐぁぁ…。よ、よう!…。オタ女か…!!」
師範「なんじゃ男!!もう女を作ったか!!ガハハハ!!」
師範「どれ!君も見学していくか?」
オタ女「え、あ、で、でも…。」
男「かっこ悪いとこしか見れねえぞ…。いつつ…。」
オタ女「ちょっと!血が!怪我してる…。」
男「うん?こんなん怪我に入らねえよ。」
オタ女「私心配!見学させて下さい!」
師範「ほぉ…モテるのぉ…。」
300
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 09:37:29 ID:/oiPehEg
熱血「黙想!」
シーン
組手、綱登りなどの筋トレに形、稽古を終えオタ女は男に怪我が無かった事に安堵した。
オタ女(はぁ…。良かったぁ…。)
熱血「やめっ! 礼!」
師範「はい今日もお疲れさんじゃ!よくやった!各自気をつけて帰るようにの!」
男「…くぅぅぅ!」ドサリ
熱血「今日も終わったな…」
男「ああ…。このキツさは慣れねえもんだ…。」
稽古が終わった後に大の字にヘタリ込むのはいつもの事である。
オタ女「男くん!大丈夫?」トテトテ
男「おう…。カッコ悪いとこばっか見せたな…。」
オタ女「ううん…。か、カッコよかったよw」
男「そうか?へへっ…。ッ!!!!」
オタ女「?」チョコン
オタ女はしゃがむ事で無防備に男の頭上にスカートの向こう側をさらけ出していた。
男「…。オタ女…、パンツ見えてる…。」
オタ女「あっ///」
男(馬鹿野郎おおおおお!!!!煩悩が蘇るだろがよおおおお!!!!)
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 09:46:52 ID:/oiPehEg
熱血「やったな…。」
男「熱血…。ダメ押しの筋トレするぞ、付き合え。煩悩消すぞ。」
熱血「ははっw やってやるか!」
………
…
男「日も短くなったな。悪いな付き合わせて。」
オタ女「ううんw カッコいい男くん見れて良かったなw」
男「嘘つけよ…。ボッコボコにされてたぞ?」
オタ女「乙女心は強さになびく訳じゃないのさ〜w」
オタ女「でも、毎回あんな凄い練習してるの?」
男「ああ。強くなるためにな。それに…。」
男(煩悩を消すのにあれくらいハードなトレーニングを課した方が都合が良いんでな。)
男「約束したろ?(オタ女にもみんなにも迷惑掛けないように強くなると)」
オタ女「う、うん…///そ、それってさ!その…。」
オタ女(思い切って聞いちゃう?…でも勘違いだったら…。)
オタ女「お、男くんて好きな人居るの?」
男「!」
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 10:08:47 ID:/oiPehEg
男(好きな人…?うーん…。)
男と熱血が謎の存在に禁欲を課されてから約5ヶ月。
日数にすれば150日以上である。人間の男はここまで性から離れていると欲情をコントロールする事ができてしまい、頭の中から異性の事は思い浮かばなくなってしまうのだ。
男(登場人物)はオタ女の問いに対して人間として好きな人物を思い浮かべていたのだった…。
男「居る。」
オタ女「! も、もしかして…。あのいつも一緒にいる派手な子?」
男「あーそうだな!」
オタ女「そ、そっか…w」シュン
男(? なんでそんなにシュンとするんだ…。もちろん)
男「君も好きだ。」
オタ女「へっ」
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 10:14:16 ID:/oiPehEg
オタ女「…。私も?」
男「もちろん!好きだよ。」
オタ女「〜〜!!」カァァァァ
オタ女(私の事も好きぃ!!?そ、そんな!あの子と私とで揺れ動いてるって事ぉ!?)
男「?」
オタ女(そ、そんな澄まし顔でよくそんなとんでもない事言えるなぁ…/// そうだよねぇ…男くんかっこいいもんねぇ…///)
オタ女(目は涼しげでミステリアスで強くて凛々しいし…///モテるもんなぁ…///そしてその事を鼻に掛けないし…)
オタ女(わ、私も頑張れば…。男くんの1番になれるのかなぁ…。)
オタ女「こんの節操無し!///」ポン
男「え?」
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 10:31:53 ID:/oiPehEg
高飛車なお嬢様「あ〜ら?こんな所で奇遇じゃないこと?」
熱血「奇遇だね…。それもこんな場末のスーパーで…。」
熱血「何故こんな所にいるんだい!?それにその30%offの鮭は僕が先に手をつけたんだ!返してくれたまえ!!」
熱血「君はそこのアトランティックサーモン刺身の柵!!758円を取れば良いだろう!!」
お嬢「わ、私は花嫁修行で一人暮らしに出されて今の仕送りじゃカツカツなのよ!ダメよ!早い者勝ち!」アセアセ
熱血「そんな事情なんて知るか!明日の僕の身だ!第1!今時そんなヒラヒラがついた扇子なんか古いぞ!!」
お嬢「嫌よ!わがままは上流階級の特権ですのよ!!扇子は関係なくてよ!!」
お嬢「あなたも一人暮らしでして?」
熱血「うん?ああ、訳あってな…。」
お嬢「そう…。」スッ
熱血「どさくさに紛れて買い物カゴに入れるな!僕から取ったくせに!!上流階級の名が泣くぞ!!」
お嬢「くっ!…」
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/12(火) 23:28:10 ID:xMJ77tY6
おつ
ラッキースケベやな
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/14(木) 10:47:28 ID:SL8BME0k
おつ
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/05/26(日) 11:21:03 ID:NDA.26XE
再開を待ってるよ
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