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ロゼッタ「マリオカートに参戦…ですか?」

1Mii:2018/08/04(土) 23:26:40 ID:Mx6gHZLQ
マリオ「隠しキャラ、もとい隠しゲストとして任天堂から依頼が来てる。
    ギャラクシーと連動して、ミステリアスな女性ドライバーとして
    ブレイクしてほしいとのことだが…どうする?」テガミポイー

ロゼッタ「…ふむふむ。
     レースごとに観客の皆さんの投票で参戦するか否かが決まって、
     その時点で少なくない給料が発生。
     上位に入ったり総合成績が良ければ更に追加給金。
     至ってシンプルな給料体系ですね」

マリオ「…………」

703以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/25(火) 20:22:45 ID:HQB9nruU
発売順だとするとスマブラ参戦まで半年切ってるけどとても間に合いそうにないな

704以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/26(水) 00:34:19 ID:.hCbHifQ
デイジーってどこで鍛えたんだろ

705Mii:2018/12/31(月) 23:19:22 ID:uMisqVDs
〜アイランドツアーボードマップ ロケットレースギャラクシー〜

ワー ワー!
サッサト ハジメロー! オクレテルゾー!

キノピオ「う、宇宙を駆け抜ける、ロケットレースギャラクシーへようこそ!
     このボードのルールはズバリ、最初にゴールした人の勝ち!
     なお、ブースターを使えばサイコロの数字がパワーアップ!
     使う数を増やすほどたくさん進めるので、有効活用していきましょう!

     あ、ちなみに。ゴールは250マス先となっております。
     ゴールに近づくほど、止まると危険なマスが増えていくので、ブースターは変に序盤で使わず、
     どんどん溜めておいた方がいいかもしれませんね!

     ……はて、『25マス先じゃないの』ですって?なんのことでしょう?」



マリオ(控室)「ゲームの根幹を揺るがすから『サイコロ使うな』とは言わないけどさ。
         マス移動なんてちょっとしたことにロケットやブースター使うくらいなら、走った方が早くね?
         轢いたやつからアイテム奪えるとかの特殊能力があるわけでもないんだろ?」

ルイージ(控室)「シィーッ!」

706Mii:2018/12/31(月) 23:22:08 ID:uMisqVDs
ワリオ(控室)「遅刻するとは…相変わらずロゼッタの奴、抜けてんなぁ。
        おいマリオにルイージ、結構面倒見てやってんだろ?
        最近のあいつ、どうよ?本当に頑張ってるのか?」

マリオ「ああ、結構頑張ってるぞ。ま、楽しみにしておいてくれ」ニヤリ

ワリオ「そいつぁよかった、信用しといてやるよ、ガハハハハ」



クッパJr.(控室)「このボードのギャラクシーアレンジBGMって凄くいいよな!
           アイランドツアーの価値の3分の1くらいを占めていると言っても過言じゃないぜ!」

ヨッシー(控室)「やっぱりそう思いますよね!ほんと壮大で!『永遠のスター』を思い出しますよ!」

707Mii:2018/12/31(月) 23:24:51 ID:uMisqVDs
〜ゴール地点〜

ロゼッタ「ゼェ、ゼェ……な、なんとか間に合いました……ゼェ、ゼェ…
     ……いえ、普通にアウトですよね。

     司会進行のはずが、ゴール地点のお出迎え役に甘んじているということは、
     明らかに間に合っていませんね、とほほ…。
     ……ああ、ピーチ姫の怒りが……怖い……です」ガクブル

アシスタント『カメラに向けて優雅に手を振る 笑顔で』カンペ

ロゼッタ(は、はい!)ヒラヒラ



参加者の順番決定!

1番 ピーチ
2番 テレサ
3番 ワルイージ
4番 デイジー

ロゼッタ(……よりにもよってピーチ姫が参加してるじゃないですか…!
     ここ現実世界なんですけど…!命を失うとそれっきりなんですけど…!)


ピーチ「真っ先に到着してロゼッタに肉体言語で説教してあげるわ…」メラメラ

デイジー「アカン、とりあえずピーチを止めなきゃ…!やるぞー…!
      ロゼッタの命が懸かってるんだ…!」アワワ

708Mii:2018/12/31(月) 23:26:20 ID:uMisqVDs
〜ボーナスミニゲーム プールでフラッグ集め〜

ピーチ「はああああああっ!!!」ゴロゴロ ジャバジャバ

デイジー「ブースター3個取らせてたまるかー!その3ポイントフラッグはわたさーん!」ゴロゴロ

ピーチ「邪魔するのなら容赦しないわよ、デイジー!」クワッ

デイジー「こここ怖くなんてないもん!」ゴロゴロ



ワルイージ「1ポイントフラッグを堅実に集めて2位目指すぜ、俺って賢い」

テレサ「3ポイントフラッグをピーチかデイジーが取った瞬間に俺の能力で奪えばいいんだナ?」

ワルイージ「……ミニゲームに勝てたとしても後で殺されるからやめとけ」

テレサ「確かニ。お化けながら怖いからやめとコ」ブルブル

709Mii:2018/12/31(月) 23:29:10 ID:uMisqVDs
チコ「え、えーっと!ママに付いてきちゃったチコです!
   好きなものはママと、ママが作ってくれた星くずパンで…
   え、自己紹介タイムじゃない?ご、ごめんなさい!

   ぶ、ブースターゲットの大チャンス!
   バトルミニゲームでーす!
   みなさんから、1こずつブースターを集めミニゲームで勝負します!
   1位になれば、なんと全部もらえますよ!

   …それでは、ブースターを集めますね」チラッ

      残り 231マス  ピーチ     ブースター ×12
      残り 196マス  テレサ     ブースター × 0
      残り 175マス  ワルイージ  ブースター × 0
      残り 224マス  デイジー    ブースター ×10

ピーチ「私の旨味が少ないんだけど」ピキピキ

デイジー「それは運が悪かった、とか作戦が下手だった、でお互い諦めようよ…」

710Mii:2018/12/31(月) 23:31:09 ID:uMisqVDs
〜バトルミニゲーム よくみて!宝石マンホール!〜

ピーチ「本当に運ゲーじゃないの!!」ガンッ

デイジー「マンホールの中の宝石が、今から飛び込もうとする私たちに見えるわけがないのである」

キノピオ「か、観客は内部構造を見ることができているので、リアクションで判断するとかどうでしょう!?」

デイジー「それって、もはや競技としてどうなんだろう…まあ、いいや。適当にえーらぼっと!」

ピーチ「何か策が…音響?超音波?いえ、周囲の足跡から設置者が抱えた重量を読み取って……」ブツブツ



――フィニッシュ!



デイジー「わーい、いっちばーん!ピーチ、ブースターは貰っちゃうね!」ホックホク

ピーチ「こんのLUCK全振りっ娘がぁ!」

デイジー「観客は喜んでるからいいんだもんねー!」エヘヘ

711Mii:2018/12/31(月) 23:33:24 ID:uMisqVDs
〜ボーナスミニゲーム 回してフィギュアカプセル〜

キノピオ「ロボットアームを操作し、フィギュアを回転させて見本通りにしてください!
     ただし、X, Y, Z軸回転それぞれについて、許容誤差2°以内に収めて
     2秒キープしないと成功と認められません!問題は全部で3問あります!

     …え?90°ごとの制御が可能な機能?そんなものありませんよ?」



ピーチ「くっ、回転の仕組みもおおよその必要回転量もなんとなくわかるけど、操作がシビアね…!」ウィーン

デイジー「えっと、こっちがそっちで、上、じゃなくて右?えっと…!?訳がわかんないよー!」ウィーン



ワルイージ「そーっとそーっと…フッ、お先にしつれーい!伊達にルービックキューブ1級の免状持ってないぜ!」シュパッ… シュパッ…

ピーチ「なんですって…!?」

デイジー「意外なところに伏兵が…!?」

キノピオ「これは想定外だ!ワルイージさんの操作技量に観客が拍手を送っています!」

テレサ(揃いかけのカプセルを奪うとかダメかナ?)ウィーン

712Mii:2018/12/31(月) 23:36:25 ID:uMisqVDs
1 st ワルイージ  1:43.321 /3問 最大誤差 1.56°
2 nd ピーチ    2:36.484 /3問 最大誤差 1.89°
3 rd テレサ     4:59.301 /3問 最大誤差 1.65°
4 th デイジー   5:58.086 /3問 最大誤差 1.45°

デイジー「…いいもん。慎重にやったから最大誤差は小さくて済んだもん」グズッ

ピーチ「ふふ、いい気味ねえ」

デイジー「なにおー!」

ワルイージ「弱い者同士の争いは醜いねえ、ヤレヤレだぜ」フッ

713Mii:2018/12/31(月) 23:40:10 ID:uMisqVDs
キノピオ「おっと、ここでゴール地点のロゼッタさんと中継が繋がっているようですね。
     ちょっと様子を確認してみましょう!どうぞ!」



〜ゴール地点〜

カメラマン「…………」サツエイチュウ

ロゼッタ「えっと…このイベントに関するトークなどをしないで、私は大丈夫なのでしょうか。
      というより、こんな私の姿を撮っているばかりで、いいのですか?」

カメラマン「い、いえいえ!ぜひともそのまま続けちゃってください!
      随分楽しんでいるようですし!気に入ってくださいましたか?」

ロゼッタ「はい!最初はナニコレって感じでしたが、すごく楽しいです!
      暇つぶしに貸してくださったアシスタントさんに感謝ですね!
      アームの応答もすごくいいですし!」シュパパパババババ

カメラマン「こ、これは映えるぞ…!みなさん、ご覧ください!」ゴクリ

観客「」ポカーン

714Mii:2018/12/31(月) 23:41:41 ID:uMisqVDs
ロゼッタ「次の見本は…

         X軸方向に  34.68°
         Y軸方向に  126.31°
         Z軸方向に  -64.09° といったところでしょうか!」シュババババババ

アシスタント(全方向に1回ずつの入力で終わらせ続けている…だと…!?)



       ロゼッタ 0:09.085 /3問  最大誤差0.02°(50回平均)



ワルイージ「」

テレサ「スゲー」

デイジー「空間把握能力MAXの人は違うなあ」

ピーチ「…誰がこの記録塗り替えられるのかしら」

715Mii:2018/12/31(月) 23:44:04 ID:uMisqVDs
〜ボーナスミニゲーム のぼってハシゴレース〜

キノピオ「スタッフさん曰く『宇宙のボードということで…ハシゴの長さも銀河級に大きくしてみました!』とのことです…」

ピーチ「……えっと、頂上が見えないんだけど」

キノピオ「『星々を渡り歩いて、切り立った崖を、わざわざ必死になって探した』とのことです…」

デイジー「……何mくらいあるの?」

キノピオ「『10 kmくらい』とのことです…」
     
デイジー「!?」

ピーチ「秒速10 mで登るとして、16分40秒ね。とっとと始めるわよっ!」

ワルイージ「しょうがないなー!」ヤケクソ

デイジー「本当にやっちゃうの!?棄権しないの!?馬鹿じゃないの!?」

キノピオ「あと、ガボンからの伝言で『鉄球がとんでもない速度で落下するけど大丈夫?
      まあ遠慮なく落としまくるけど』とのことです…」

ピーチ「」

デイジー「」

ワルイージ「」

テレサ「」

716Mii:2018/12/31(月) 23:46:17 ID:uMisqVDs
1 st  テレサ
2 nd デイジー
3 rd ワルイージ
4 th ピーチ

キノピオ「壮絶かつ地味な戦いを制したのはテレサさんだ!
     ハシゴ移りも非常に軽々と行っていました!
 
     ……なんだか何度か鉄球がすり抜けていたのは目の錯覚でしょうか?」

ピーチ「ゴホッ…ゴホッ…ああ――半ばで王冠を落としていなければ――っ!」ボロッ

デイジー「実質一人だけ20 km分を課せられたピーチが1位でいいよ、もう」アキレ

ピーチ「ルールは守るわ」キリッ

ワルイージ「お、おう」ヒキッ

717Mii:2018/12/31(月) 23:49:53 ID:uMisqVDs
〜ボーナスミニゲーム 隙間へ逃げろ!〜

ピーチ「……まずいっ!移動方向間違えたっ!?ブロックに潰される!ふんぬぅーーーー!!!」グググググッ

デイジー「ここは協力するわ!ペラペラになるなんて御免よ!」グググググッ

ピーチ「デイジー、あなた――!ありがとっ!」

デイジー「いいってことよ。どのみち私も潰されかけないし、ねっ!」ギチギチ

観客「す、すっげー!プレスブロックに潰されそうになりつつも、
    無理やり押しのけて空間を作って生き延びようとしてるぞ!」

観客「なんて怪力なんだ!ハシゴレースの後とはとても思えねえ!」

ワルイージ「オイコラ司会者、あいつら2人とも失格だろうが!さっさとジャッジしろよ!
       必死こいて逃げ延びてる俺が馬鹿みたいじゃねーか!」

キノピオ「は、はいぃ!」

ワルイージ「チッ…みんな、お姫様2人の乱舞っぷりを喜ぶばかりでさー。
      俺の存在感、どこにいっちまったんだ全く」

テレサ「俺の存在感も薄いから気にするナ!フヨフヨだゾ、フヨフヨ!」

ワルイージ「お化けのお前は当たり前だろうが!…やっぱりルイージの対ってのがインパクト薄いのか?
       いやいや、今更ライバルをマリオってことにするのもなんだかなー。
       せめて主役を張れる物語が欲しいぜ」

718Mii:2018/12/31(月) 23:52:39 ID:uMisqVDs
〜ゴール地点、時間がかかっているのでトークショー展開中〜

解説「――ところでロゼッタさんは、クッパタワーに挑戦されるおつもりですか?」

ロゼッタ「クッパタワー?…すいません、あまりよくわかりません。どのような施設なのですか?」

解説「挑戦者やライバルたちの分身を作り上げてミニゲームで戦わせ、
     挑戦者を無理なく鍛えてくれる訓練施設のことですよ。クッパも粋なことをしますよねー」

ロゼッタ「……あの、えと。たぶん…挑戦しないと、思います。すいません…」

ロゼッタ(仮にクッパの感覚で弱く設定されていても、私などでは勝てない可能性の方がずっと高いですからね…
      仕方がありません。もっとフェアリーランドで鍛えなくては、話になりません)

解説「そうですか。いや、残念ですね」



ロゼッタ「…………」

ロゼッタ(挑戦者の、分身…………………………………………)

ロゼッタ(…………何かこう、特訓のヒントが、隠されている気が、します。
     このイベントが終わったら、ちょっと検討してみましょうか)ポン

719Mii:2018/12/31(月) 23:55:00 ID:uMisqVDs
キノピオ「白熱した戦いもいよいよ大詰め!
      おっと、ここでビリであった姫さ…ピーチさんが、溜めていたブースターを一気に開放するつもりだ!

      …え?一度に使用可能な数は4個まで?そんなルールありませんよ?」

ピーチ「最後の勝負よ!途中のバッドイベントなんて、全部飛び越えてあげるわ!」



――ブースター53個使用!
――54倍サイコロ!!



キノピオ「ピーチさんは…残り157マスです!現在のサイコロの目は0, 54, 108, 162, 216, 270であるため、
      50%の確率でゴールインということになりますっ!」

デイジー「はっはっは、ピーチくん。あなたの運の悪さなら、ここで0を出して
      観客の大爆笑をもたらしてくれると信じているよ!」ノコリ 109マス

ワルイージ「…俺、今は一応トップだけど、デイジーもテレサもブースターをかなり持ってるからなぁ。
       ここでピーチがゴールして、俺は2位で終了するってのも悪くはないのか?
       …いや、なんか後ろ向きな発想な気がするな、ううむ」ノコリ 59マス

テレサ「ケケケ、ゴールしちゃったりしたら呪ってやるゾー」ノコリ 94マス

720Mii:2018/12/31(月) 23:57:01 ID:uMisqVDs
〜ゴール地点、互いに中継状態〜

ロゼッタ(…………)ドキドキ

ロゼッタ(0か54か108 0か54か108 0か54か108 0か54か108…)



ピーチ「そりゃっ!」ポーン



キノピオ「運命の結果は……162だぁー!!」

デイジー「うそおおおおおお!?」ガーン

ピーチ「やったわ!全力前進っ!!私の……優勝よ!」ゴオオオオオオオオオッ



ロゼッタ「な、なんということでしょう!終わってしまいました!
     あああ、ピーチ姫が、ものすごい速さでどんどん、近づいてきます!
     こ、こないでくださぁい!!拒絶します!」ポワーン

アシスタント「…えっ」



私は恐怖から、無意識に、持ってきていた杖を振るってしまいました。
…それが、事態をひどく悪化させることにも気づけずに。

721Mii:2019/01/01(火) 00:00:11 ID:C4qo13Wo
ピーチ「さあロゼッタ、覚悟しなさ――」ゴオオオオオオオッ





ロゼッタの ピッタリゲート!
ピッタリ とまらないと ゴールあつかいに ならない!
ピーチは はねかえされて 5マス もどされた!▼





ロゼッタ「あ」

ピーチ「きゃあっ!」ゴツンッ オリカエシ!

カメック「私の魔法が!?ボードマップが違うんですけどぉ!」



ポチッ。  ――だれかのところへワープ!

キノピオ「る、ルーレットの結果……デイジーさんのいる場所へワープします!!」

ピーチ「…は?」

シュインッ!

722Mii:2019/01/01(火) 00:02:14 ID:C4qo13Wo
ワルイージ「…………」1 st

テレサ「…………」2 nd

デイジー「や、やあ」3 rd

ピーチ「」3 rd



キノピオ「あわわわわわわわわわわわわわわわわ…
      うううううう後ろにワープしちゃいました。どうか気を落とさないで…くださいねっ!」ガクガクブルブル

ピーチ「…………ふふふふふふふふふふふふふふふ、タンコブできちゃったぁ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

デイジー「般若がおるでぇ」ガクガクブルブル

ロゼッタ「あ、あ、ああああああああああああ!?」ガクガクブルブル



マリオ「」

ルイージ「」

ワリオ「ぎゃははははははははははははははは!こりゃケッサクだぜ!腹いてぇ!」

723Mii:2019/01/01(火) 00:05:32 ID:C4qo13Wo
〜ボーナスミニゲーム ガッポリ横取りブースター〜

デイジー「ちょっと待ったぁ!!こんなミニゲームないでしょ!?」ビシィッ

ピーチ「ブースター寄越しなさいゴラァ!!」

デイジー「ぐふぅ」バタリ

テレサ「ギャァー!成仏されるゾー!!」ボロッ

ワルイージ「ア、ハイ。俺が持ってるブースター全部差し上げます」スッ

ピーチ「チッ、これ以上持てないのね、残りは捨てるわ」



――ブースター 9 9 個使用っ!!
――1 0 0 倍サイコロっ!!!



キノピオ「サイコロの目は……500だぁ―――――っ!!
     ロケットがけたたましい轟音を上げてゴールに突撃してゆきますっ!!」

ロゼッタ「」

ピーチ「ツラヌキィ――――ナグーゥリィィィ――!!!」ドグシャッ!

ツラヌキこうかの フライパンで
ピッタリゲートは こなごなに くだけちった!▼

724Mii:2019/01/01(火) 00:08:11 ID:C4qo13Wo
ピーチ「まあ、FPに限りのある状態のロゼッタの魔法程度じゃ、こんなものよね」ズシン ズシン

ロゼッタ「」ガチガチ

ピーチ「さぁてロゼッタ、何か言いたいことはあるのかしら?私はいーっぱいあるのだけど?うふふふふ」ゴゴゴゴゴゴ

ロゼッタ「――――なんでもしますから命だけは勘弁してください」ドゲザ

ピーチ「……ん?今、なんでもしますって言ったわね?」

ロゼッタ「はっ!このロゼッタ、ピーチ様のためならば、物理的に不可能であることや致命傷を被りかねないこと、
     あと破廉恥なことでなければ全力で努めさせていただきます!」

ピーチ「……ほう?二言はないわね?」ゴゴゴゴゴ

ロゼッタ「……はい」ブルブル

ピーチ「……………………………………………」

ピーチ「よし♪許す!」ニコッ

ロゼッタ(ホッ)

デイジー(いかん!アッサリすぎるっ!そこで安心しちゃいかんよロゼッタァ!!)



マリオ「あーあ…知らんぞー」

ルイージ「相当な罰ゲームを思いついた顔だよね…」

725Mii:2019/01/01(火) 00:12:10 ID:C4qo13Wo
もともと、「ロケットレースギャラクシー」のボードマップはイベントの終盤のボードだったらしく。
私の出番はもちろんのこと、ピーチ姫やデイジー姫もお役御免…すなわち抜け出してよい状態である、とのことでした。
あとはマリオが「アベコベ!クッパ火山」ボードにて、クッパとの対決で場を持たせてくれるみたいです。

私は、2人に連れられて、キノコ王国に向かうことになりました。
一体、何を命令されるのでしょうか…………。



連れられてきたところは、どこかの立派なスタジオでした。
あれよあれよと着替えさせられて…………連れてこられたのは…撮影現場。



ロゼッタ「あのー、この衣裳、なんなんですか?
      …破廉恥なことは駄目っていう私の条件に引っ掛かりそうなんですが」

デイジー「…コスプレ?」



何故だか知りませんが。

キャピキャピした装飾の変身ステッキの玩具を持たされ、
露出度合いがあるようであまりないようで、やっぱり少しある感じの少女服を着せられ。
年不相応の、ゴスロリミニスカート魔法少女の出来上がり。



――――ものすっごく恥ずかしいんですが!辱めじゃないですか!

726Mii:2019/01/01(火) 00:14:49 ID:C4qo13Wo
すると、ピーチ姫の口から――とんでもない言葉が、飛び出しました。

ピーチ「ささ、昔の自分を思い出して――
     『亜空の魔女ロゼりん 此処に見参!』って感じでポーズ取ってみて!
     最新鋭カメラでしっかり撮らせてもらうから!セリフとかがあると尚良し!
     
     …あ、撮影した写真に関する著作権・肖像権その他、各種権利は私に属するものとすることを念頭においてね」

デイジー「エ、ナニソレ」

ロゼッタ「ごふぅっ!」グサッ





ロゼッタ(酷い罰ゲームですね……!何も知らないデイジー姫がキョトンとしています。
     …………で、でもピーチ姫には既に知られていることですし!

     そうですよ、開き直ってしまえば!ま、まだマシだと、思いますっ!痛くないですし!
     ピーチ姫の気が変わらないうちに…!こうなったら恥を捨てるのよ、ロゼッタっ!)

727Mii:2019/01/01(火) 00:18:48 ID:C4qo13Wo
ピーチ「さあ、早く!日が暮れるわよ?」

デイジー「え?え?ええ?」アタフタ

ロゼッタ「――わかり、ました」ゴゴゴ

ロゼッタ(スウゥ…)







ロゼッタ「おたすけ☆ウィッチ ロゼりん、此処に見参!観念しちゃえ☆悪党どもよ!」ビシィッ






デイジー「」ピシッ

ピーチ「」ピシッ ガシャーン

ロゼッタ「……ピ、ピーチ姫?」カアァ

ピーチ「……あ、な、ナンデモナイナンデモナイッ!うん、そんな感じ!
    さあ、終わりたかったら私をさっさと満足させてみなさい!ポーズをとり続けるのよ!」カシャッ

728Mii:2019/01/01(火) 00:20:23 ID:C4qo13Wo
ロゼッタ「受けてみなさい、星々の怒りを!とんでけ、シューティング☆スター!」ブンッ

ピーチ「いいわよ!」カシャッ





ロゼッタ「天に代わって、亜空の魔女が――お仕置きよ☆」ウインク

ピーチ「――っ、いいわ、すごくいい!ロゼッタもノリノリじゃないの!(震えながら)」カシャッ



ロゼッタ「敵は凶悪、味方は皆無……それでも私、諦めないんだからっ!」ガバッ

ピーチ「這いつくばりながらも敵に立ち向かおうとするその出で立ち…最高よロゼッタ!
     最高にヒロインしてるじゃないの!」カシャッ





デイジー「なにこれ」プルプル

デイジー「ナニコレ」プルプル

デイジー「な ん だ こ れ !?」プルプルプルプル

729Mii:2019/01/01(火) 00:21:45 ID:C4qo13Wo
〜1時間後〜

ピーチ「はい、ストップ。お疲れさまでした!
    いや、本当に素晴らしい写真が撮れたわ!ありがとうロゼッタ!」スッキリ

ロゼッタ「顔から火が出ると思うくらい、恥ずかしかった、ですがっ…」カアアァァ

ロゼッタ「どうせ、ピーチ姫のことですから、真剣にやらなければ納得していただけないと思いまして……っ!」カアアァァ



デイジー「あっれー、いつまでたっても痛みが発生するなー。
     この夢、いつになったら覚めるのかなぁ、アハハハハ」ゴンッ ゴンッ



ロゼッタ「デ、デイジー姫?泣きながら壁に頭をぶつけ続けて、何をやっているのですか!?」

デイジー「…はい?」ウツロメ

ピーチ「現実逃避をしているだけよ、気にしなくていいわ」

730Mii:2019/01/01(火) 00:24:10 ID:C4qo13Wo
ロゼッタ「はあ。…では、着替えてきますね。いい加減、いつもの服に戻りたいので」

ロゼッタ(ああ…一時の大恥でしたが、これにて終了です。よしとするしかないでしょう…)



ピーチ「ええ、そうしてちょうだい。そのあと、すぐにほうき星の天文台に向かうから」

ロゼッタ「……え?どうしてですか?」








ピーチ「じゃないと、表紙に乗せる画や挿絵を撮影した意味がないじゃないの、おバカさんねー。
    まあ、多少は画像修正を行うけれどね」








ロゼッタ「…………………………………………………………………………は?」マッサオ

731Mii:2019/01/01(火) 00:26:21 ID:C4qo13Wo
〜ほうき星〜

チコ「あ!」

フヨフヨ フヨフヨッ!!

チコ「僕は一足先に帰ってきてたけど…ようやくママの乗ったクッパシップが到着だ!ママお帰り――」






ロゼッタ「い゛や゛でずぅ゛――――――っ!!ぞれ゛だげば、ぞれ゛だげばご容赦を゛――――っ!!」ポロポロ

ピーチ「なんでもするって言ったじゃない。二言はないんでしょー?」ズンズン

チコ「」






チコ「ママ、号泣しながらピーチ姫の脚に縋り付いたりしてどうしたの!?そのまま引き摺られてるけど!
   ……ピーチ姫、ママに何をやったの!?乱暴でもしたの!?」

732Mii:2019/01/01(火) 00:28:16 ID:C4qo13Wo
ピーチ「別に、大したことはしてないわよ?ただ、これから…




    ロゼッタ著の『星に願いし亜空の魔女』シリーズをちょーっと校正して読むに堪えるようにして、
    ロゼッタの魔法少女決めポーズも客寄せのために中に散りばめて、
    学術文献とライトノベルを併せ持つ形で、キノコ王国完全バックアップで出版しようとしてるだけだから」

ロゼッタ「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」ポロポロ

チコ「」



ピーチ「大丈夫よ、ロゼりんって名前は頻繁に登場しても、ロゼッタの名前は一切出さないから。
     もちろん絵のモデルがロゼッタであることも隠しておくし」

ロゼッタ「わ゛がる゛びどに゛ばわ゛がりまずよお゛お゛お゛お゛!!」ポロポロ

ピーチ「あ、あと…原本についてはね、ロゼッタが誤って廃棄処分したりしないよう、
     王国国会図書館で シ ッ カ リ 管理させてもらうから。ああ、素晴らしいわ!
     これでキノコ王国の空間魔法技術は100年分は加速できるわね!」ホクホク

ロゼッタ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」ポロポロ

チコ「」

733Mii:2019/01/01(火) 00:31:33 ID:C4qo13Wo
ピーチ「デイジー、ロゼッタをちょっとばかり拘束しておいてちょうだい!私一人で探し出すわ!!」ダダダッ

デイジー「了解。……ごめん、ロゼッタ」ガシッ

ロゼッタ「ばーな゛―じーでーぐーだーざーい゛――――っ!」ジタバタ

チコ(発奮状態のピーチ姫は、探し回ること1時間…
   ママがため込んだ『お話』の原本を…本棚の隅っこから見事探り当て。

    『全10巻どころか続編が53巻も出てるじゃないの……!なんてこじらせ方をしているの…
    これも徴収ねっ!素晴らしいわ!写真が足りないくらいだわ!』

    と呆れと喜びの絶叫を上げながら。ホクホク顔でほうき星を去っていったよ)

チコ「……ママ?」ユサユサ



ロゼッタ「」チーン



チコ「(精神的に)死んでる……!」

――ママは、涙の跡を残し、部屋の隅で体育座りをしたまま、二日後の朝までピクリとも動きませんでした。
――僕たちは……今回ばかりは心配しても意味がないかとママをそっとしておいて、ワイワイガヤガヤ、
   星くずパンを食べて過ごしました。
――え?ほったらかしだなんて酷いって?……ヒドクナイヨ?アハハハハ。

734Mii:2019/01/01(火) 00:37:32 ID:C4qo13Wo
〜数日後、WORLD1-2 ノコノコ地下洞窟〜

ファイアロゼッタ「はああああああああああああああぁぁっ!!」ボウッ! ブンッ!

ビュンッ!…ドゴンッ!



ファイアロゼッタ「命、爆発ゥ――ッ!!」ボウッ! ブンッ!

ビュンッ!…ドゴンッ!



ファイアロゼッタ「フルパワァ――――ッ!!」ボウッ! ブンッ!

ビュンッ!…ドゴオオォォンッ!



ノコノコ「…………姐さん、戻ってきたのはうれしいんだけど」

クリボー「……………………どうして涙でぐしゃぐしゃなんだろうな」

ファイアロゼッタ「修行三昧で全部――忘れてしまいます――――っ!
          後生ですから、忘れさせて、ください――っ!」グズッ

735Mii:2019/01/01(火) 00:39:40 ID:C4qo13Wo
〜キノコ城〜

ピーチ「――こ、これは読む側もなかなか、苦痛だわ……
     私はここまで酷くなくて本当に、本当によかった…!今だけはディメーンに同情するわ…!

     あと何回、顔を強張らせればいいのかしら…!?早く読み終えて校正に回したいのだけれど――っ!」ピクピク





ピーチ(この時の私は、知る由もなかった。
    本筋を弄らないまま、ちゃんとした凄腕執筆者に手直しさせ、
    ちゃんとした体裁で世に送り出したこれらの本が数年後……

     表紙に惹かれた学生から数式に惹かれた研究者までが読み漁る年間ベストセラーになることを。
     キノコ王国にちょっとした技術革命を起こすことになることを。
   
     …そして、印税を一応持って行ったときにロゼッタが泡を吹いて倒れる、ということを)

736Mii:2019/01/01(火) 00:42:13 ID:C4qo13Wo
月日は暫し、巡り……。

〜8月、WORLD1-1 スーパーベルの丘〜



ロゼッタ「反復横宙返りっ!」クルッ シュタッ クルッ シュタッ

ロゼッタ「連続ヒップドロップっ!」クルリン ドシンッ! クルリン ドシンッ!

ロゼッタ「走り幅跳びっ!」ピョーン



ロゼッタ「ふむ、まだまだ神経は尖らせなければなりませんが、一通りこなせるようになりましたね!」

時計「スタート地点からあんまり動いてないッスけど、残り300秒ッスよ」

ロゼッタ「…ああ、そろそろ向かいますか」



COURSE CLEAR!
タイム:451



ロゼッタ「ほっ、いい汗かきました!もう、250秒くらいあればゴールできますね!」ルンルン

737Mii:2019/01/01(火) 00:44:29 ID:C4qo13Wo
〜WORLD1-2 ノコノコ地下洞窟〜

ファイアロゼッタ「ハッ!!」ボウッ! ブンッ!

ゴオオオッ! ズバーン!!



ファイアロゼッタ「フンッ!!」ボウッ! ブンッ!

ゴオオオッ! ズバーン!!



ファイアロゼッタ「ハァーッ!!」ボウッ! ブンッ!

ゴオオオッ! ズバァーン!!



テーレッテレー!

ロゼッタの 基礎体力レベルが Lv. 17に 上がった!▼



ファイアロゼッタ「……うん。左右とも、時速145 kmくらいは出ていますね。
          …そろそろ、1-3に向かってもいいのではないのでしょうか」

738Mii:2019/01/01(火) 00:47:52 ID:C4qo13Wo
ファイアロゼッタ(今度は9月にスマブラがイベントに控えているようです。ええ、あの大乱闘で有名な。
          今度は遅刻しないように…忘れないようにしましょう。

          もっとも、私は観戦、応援をするだけで、参戦するつもりなどさらさらないんですけれどね。
          一応残機制ではあるということですが…まだまだ実力不足ですし。
          歴戦のファイター達に直に攻撃されるなど、あまりにも怖い。パスです、パス!

         そんなわけで、あと1カ月のうちに。
         せめてWorld1はクリアしておきたいなあ、と思うのですよ。
         ぼーっとしていると、1年経ってしまいそうですからね…。
      
         ピーチ姫の方は、本当に私のことを「時たま挑戦しに行くくらい」と考えているようですが。
         うん、勘違いさせておきましょう。その方がいい気がします)フウ

ファイアロゼッタ「それではっ!いざ!現在状態に加えて、更にファイアをストックしておいて――
           1-3へ、まいりましょう!」オーッ

739Mii:2019/01/01(火) 00:52:56 ID:C4qo13Wo
〜WORLD1-3 てっぺん目指せ!ノッポ山〜

ファイアロゼッタ「えいっ」ピョン



ファイアロゼッタ「それっ!」ボウッ!

パックンフラワー「ギャア!」バタリ



ファイアロゼッタ「ここをこう登って…」タタタッ



パックンフラワー「!!」カプッ

ファイアロゼッタ「引いてかわして、踏みつけるっ!」ポコッ

パックンフラワー「キュー…」バタリ



ファイアロゼッタ「あの場所まで着きました!!」

ファイアロゼッタ「……………………あら?何か違和感が…」

MISS回数:0回

740Mii:2019/01/01(火) 00:55:13 ID:C4qo13Wo
ファイアロゼッタ「出ましたね、狭い道にパックンフラワー…
          そしてその奥に、巨大パックン!」ブルッ



――あのときの恐怖が、引き裂かれた自分が、ありありと蘇る。
――鍛えたはずなのに、足が中々動かない。



――まだ、ダメなのですか。





ファイアロゼッタ(どうしましょう)



涙ぐみながらも、早まる鼓動を収めつつ…じっと、じいっと、遠くの巨大パックンを眺める。

流石に私には気付いていない巨大パックンは、余裕っぽそうに、
ガチガチと歯を噛み合わせていて踊っていて…。踊っていて…。

741Mii:2019/01/01(火) 00:57:16 ID:C4qo13Wo
ファイアロゼッタ「……あれ?よくよく考えてみると。素朴な疑問が。




  
           ここから巨大パックンまで、『たかだか』50メートル。
           …ファイアボール届きますよね?ここから投げては駄目なのでしょうか。

            よし、念のため右目のチカラを開放して――――ロック、オン」グググ



ロゼッタは あいてに ねらいを さだめた!▼



ロゼッタ「――――ハッ!!!」ボウッ! ブンッ!



ファイアボールが、綺麗な軌跡を描いていき…

巨大パックン「ギャッ!?」ボンッ!

パックンフラワー「!?」

742Mii:2019/01/01(火) 01:02:18 ID:C4qo13Wo
ファイアロゼッタ「いやいや、そんな…………」

ファイアロゼッタ「いやいや、まさか…………」

ファイアロゼッタ「――――ハッ!――――ハッ!――――ハッ!!」



――ボンッ! ――ボンッ! ――ボンッ!



巨大パックン「ぎゃあああああ」バタリ

パックンフラワー「」



距離のせいで勢いが減衰したため一撃、というわけには行きませんでしたが…
無事、ゴールまでの道のりが開かれました。

ついでに手前で怯えるパックンフラワーにも1発。
近いおかげで一撃です、嬉しいですね。のんびりゴールへと向かいましょう。

ファイアロゼッタ「…………あれ、なんだか拍子抜けなんですけど…こんなに弱い敵、でしたっけ…」

――つまり、ファイアが効く敵、特に位置が固定された敵に関しては…
   数十メートル手前の安全圏からファイアボールを投げまくればいいのですね、把握しました。

ファイアロゼッタ「……すっごく楽じゃないですか!ファイアボールを鍛えておいてよかったですね!」パアアア

743以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/01(火) 15:22:01 ID:DmzroeaA
スマブラでパックンと共演するの大丈夫なんだろうか…

744以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/02(水) 16:37:30 ID:1wJkGJkU
ピーチも似たような時期あったのか…

745Mii:2019/01/03(木) 22:30:45 ID:73vyrrfQ
〜WORLD1-4 プレッシーのザブンリバー〜

プレッシー「振り落とされないようにするんじゃぞー!」ジャバッ ジャバッ

ファイアロゼッタ「わわ……!このステージは、いわゆる――滑り降りるのみ、
           コースアウトしたら即終了のスライダーステージ、というものですね!

           し、慎重に進路制御の指示を出さなければっ!
           ――ここは、ひとつっ!」サッ



――ボンッ!! ――ボンッ!! ――ボンッ!!



ファイアロゼッタ「数十メートル先の水上に――ファイアボールの水しぶきで誘導線を描きます!」

プレッシー「危なっ!?首元に炎びゅんびゅん飛ばすのをやめるんじゃ!」ワワワ

746Mii:2019/01/03(木) 22:33:56 ID:73vyrrfQ
〜WORLD1-5 オン!オフ!スイッチサーカス〜

ファイアロゼッタ「わあ、サーカスというだけあって、とっても華やかな電飾と仕掛けですね!
         …この青いフリップパネルを踏んで、どんどん黄色に変えていけばいいのでしょうか?」フミッ フミッ

カメック「…おや?ロゼッタ姫ではありませんか。私、クッパ様の誕生会でお世話になったカメックの1人です。
     ようやく、こちらまで到着したんですね。待ちくたびれました」

ファイアロゼッタ「あ、ははは…遅くなってしまい、誠に申し訳ありません」ペコリ

カメック「しかし、ここに来たからには、にっくき敵と思い…しっかりお相手させてもらいますよ。
      お手並み拝見です――魔法攻撃っ!」ポワポワーン



ファイアロゼッタ(ステージに杖を持ち込めて、いいなあ。
         挑戦者の私の場合、ステージに『一時預かり』されるらしく手元に置いておけないんですよね…。
         まあ、咄嗟にズルしてしまいそうですし、ある意味良かったんですけど…)

747Mii:2019/01/03(木) 22:36:20 ID:73vyrrfQ
ファイアロゼッタ「とりあえず魔法速度はないので、落ち着いて横に避けて……!」ヒョイ

カメック「…むむ!思いのほか素早いですね…!」

ファイアロゼッタ「とても嬉しい褒め言葉をありがとうございます。
          さあ、次はこちらの番です。……ハァッ!」ブンッ

ゴオオオオッ!!

カメック「――!?なんとっ!」シュインッ



バシーーン!



――惜しいっ!私の一撃は、テレポートでギリギリかわされてしまいました。
――誰もいない空間へファイアボールは突撃し、そのまま壁に跳ね返って奈落に落ちていきました。
――しかし、カメックは大層驚いている様子。ちょっぴりテンションが上がります。

748Mii:2019/01/03(木) 22:38:50 ID:73vyrrfQ
カメック「なるほど、なるほど。ここまでファイアボールを昇華しているとは、たいしたものです、ロゼッタ姫。

     しかし、それでは。私のような俊敏な相手には当たりませんよ!
     モーションに時間を掛けすぎているうえに、一度動作し始めたら
     方向はほぼ調整できないようですからね!」



ぎくっ…。ええ。それは、かねてからの課題でした。
はるか手前から一方的に投げつけられるのなら、それに越したことはないのですが。

いざ対峙してお互いに射程圏内、みたいな状態では…
早々と方向を定める上に何秒も掛かってしまう投球動作は、致命的なビハインドとなります。

今のところは、動作が短くて済む…手投げのファイアボールを織り交ぜることでなんとかするしかありません。

749Mii:2019/01/03(木) 22:42:00 ID:73vyrrfQ
ファイアロゼッタ(あとは…幸い今回については、相手の移動方法が『空間転移』であるということですねっ!)

ファイアロゼッタ「はあっ!」ブンッ

カメック「なんの!」シュイン



――見切りましたっ!



ファイアロゼッタ「先読みですっ!!」ブンッ



ヒュー……



カメック「――ぎゃっ!?」

ファイアロゼッタ「怯んだ隙に、追撃っ!」ブンッ

カメック「お、おみご、と……」ボンッ バタリッ

ファイアロゼッタ「……ふう。問題は、相手の出現タイミングに間に合わせるため……
          手投げしか選択肢がなくなることですね。そのせいで一撃で倒せません…」

これは、後々問題になりそうです。対策を考えねば…いけませんね。

750Mii:2019/01/03(木) 22:44:45 ID:73vyrrfQ
〜WORLD1-城 対決!クッパのハイウェイ城〜

クッパ(偽)「ガッハッハ!キックボムをどんどん投下してやるぞ!
       ちなみにワガハイはキックボムを車に9回当てる……
       猫引っ掻きで直接ワガハイを狙えば3回当てるだけで倒せるぞー!」

ファイアロゼッタ「親切にありがとうございます!
          …よし、赤点滅していないキックボムを狙って……今です!」



グキィッ!!ボキッ!!



ロゼッタ「」ティウン ティウン ティウン

ロゼッタ「――っ……あ、ああ……………足首を……挫きました……っ!」ウズクマリ

ロゼッタ「……え、あれ!?普通、蹴れるだけの軽さになってくれているはずなのでは!?
     とてもこれ、蹴り上げられそうにないんですけれど!」ヨロヨロ

クッパ(偽)「だから、せいぜい50 kgくらいしかないぞ」

ロゼッタ「基準が酷い!」ガーン

751Mii:2019/01/03(木) 22:47:31 ID:73vyrrfQ
ロゼッタ(まずいです、キックボムを使えそうにありません!こうなったら!)サッ

ファイアロゼッタ「ストックフラワー、使用っ!ケガも回復っ!」ググーン

クッパ(偽)「ふむ?それで一体、どうすると…」

ファイアロゼッタ「噂で聞いたことがあります。
          クッパを倒す基礎の基礎は…ファイアボール連打だとっ!!」スッ

クッパ(偽)「えっ」





ファイアロゼッタ「ファイアーッ!」ブンッ ブンッ ブンッ ブンッ ブンッ

クッパ(偽)「ぎゃ!?ぐへえっ!?ぐわああああ!?」

752Mii:2019/01/03(木) 22:50:13 ID:73vyrrfQ
瓶詰妖精「」HELP!

ファイアロゼッタ「…………」

瓶詰妖精「」ア! イツゾヤノ オンナジャナイ! タスケナサイヨ!

ファイアロゼッタ(ニコーッ)

瓶詰妖精「」ナンカゲツ トジコメラレテルト オモッテルノ! タスケテッテバ!

ファイアロゼッタ「…………」

瓶詰妖精「」・・・タスケテ クレナイ?

ファイアロゼッタ「そのあと、1発殴ってもいいのなら助けてあげますよ?」ニコッ

瓶詰妖精「」ハア!? フザケテンノ!?

ファイアロゼッタ「えーっと、適当にマグマの海に放り込んでおきますか。
          どの辺がいいでしょうか…できるだけ熱くて、
          何かの拍子に沈んだ時のために深そうなところがいいですね」キョロキョロ

瓶詰妖精「」・・・・・・

ファイアロゼッタ「…………」

瓶詰妖精「」・・・タスケテ クダサイ

ファイアロゼッタ「わかりました」

753Mii:2019/01/03(木) 22:54:01 ID:73vyrrfQ
パリーン!

妖精「ふう、やっと出られたー!そして……トンズラよっ!べーだ!」ピューッ

ファイアロゼッタ「ふふふふ、そういうこと…」スッ

ファイアロゼッタ「すると…」カマエ

ファイアロゼッタ「――もっと、痛いことになります、よっ!」ブンッ

妖精「へっ?」クルリ



ゴオオオオオオッ!!



妖精「ぎゃあああああああ!?」ヒダルマ



ファイアロゼッタ「…というわけで、大変遅くなり申し訳ありませんが
         妖精をおひと方、救出いたしました。お返ししますね」

妖精(悪)「」プスプス

妖精(善)「…………あ、はい」ガクガクブルブル

ファイアロゼッタ(…ちょっとやりすぎてしまったでしょうか)

754Mii:2019/01/03(木) 22:58:30 ID:73vyrrfQ
ファイアロゼッタ「いろいろありましたが…3日足らずでWorld1をクリアしてしまいましたね…嬉しい予想外です!
          案外実力が付いているとか!…だと、いいですね。
          ではこの勢いで…World2に向かいましょう!          

          ……ただ、去年の11月のマリオの伝言に
    
               『絶対に2-2は挑むな』

          とあったのが気掛かりですが…そう言われると、却って気になる…」









〜WORLD 2-2 触って!吹いて!引き出し山脈〜

ファイアロゼッタ「…………」

プロペラリフト「…………」シーン

ファイアロゼッタ「…………え?あれ?あれれ?
         どこかに起動スイッチでもあるのでしょうか?探してみましょう」

755Mii:2019/01/03(木) 23:00:35 ID:73vyrrfQ
TIME UP!

TIME UP!

TIME UP!

TIME UP!

TIME UP!



2-2「ポイッ」

ロゼッタ「…………よぅし、このステージは無視しましょう!そうしましょう!
     ええ、それが賢明です!……マリオたちは一体どうやってクリアしたのでしょうか」ブルブル





〜マリオの家〜

マリオ「肩車からの仲間投げや仲間踏みで、残機犠牲にしつつ強引に突破したぞ。
    そのときの死亡は死亡回数にはノーカウントだ。
    あ、ちなみにからくり屋敷系統は単純に扉を蹴破った」

ルイージ「…いきなりどうしたの、兄さん?」

マリオ「いや、なんか呟かなきゃいけない気がしたんでな」

756Mii:2019/01/03(木) 23:02:59 ID:73vyrrfQ
〜WORLD2-5 ダブルチェリー峠〜

ファイアロゼッタ「…………」

ファイアロゼッタ「……………………」アトズサリ

ファイアロゼッタ「……………………」

ファイアロゼッタ「………………………………ひっ」アトズサリ



サワッ



ファイアロゼッタ(分身)「――!?ちょ、ちょっと何をするのですか!」

ファイアロゼッタ(本体)「え、わかっていますよね?あなたも私なのですから。
               では、引き続き……」

ファイアロゼッタ(分身)「わかっては、いますけど…頭では、理解していますけど…ううう…」カアァ

757Mii:2019/01/03(木) 23:04:47 ID:73vyrrfQ
ファイアロゼッタ(本体)「はい、顔」サワッ

ファイアロゼッタ(分身)「くすぐったいです…」

ファイアロゼッタ(本体)「次は胴体ですね」ペタペタ

ファイアロゼッタ(分身)「ひゃんっ!胸、触らないでください!」

ファイアロゼッタ(本体)「腕、脚――なるほど、順調に筋肉は付いていそうですね。
               中々自分では確かめにくいので」フニフニ

ファイアロゼッタ(分身)「――――っ!」カアァ

ファイアロゼッタ(本体)「では腰も……」ナデリ

ファイアロゼッタ(分身)「嫌…やめ、て……」カアアァァァ

ファイアロゼッタ(本体)「ふむ、この肉付きは…」ギュッ

ファイアロゼッタ(分身)「ストップ!ストップ!ストォーップですっ!!」カアアァァァ





ファイアブロス「なんかすごくエロい」

758Mii:2019/01/03(木) 23:07:09 ID:73vyrrfQ
ファイアブロス「あのー、さっきから何をやってるんですか?
          ステージの…いや、冒険のCERO上げたいんすか?」ジトー

ファイアロゼッタ(分身)「ううう、辱められましたぁ…」グッタリ ボワン

ファイアロゼッタ「…あ、消えてしまいました。よもやダメージ扱いとは、
          分かってはいましたが、よっぽど嫌だったんですね…尊い犠牲でした。

          中々、自分の体を詳細に、丹念にチェックすることって難しいので。
          でも、おかげで――だいぶ把握できました!」



ファイアブロス「…………変態?痴女?」ヒキッ

ファイアロゼッタ「違いますよっ!?改めて考えると説得力ないかもしれませんけど!

          …誤解を解くためにも、一度お見せした方がよいでしょうね。
          ディメーンが使っていた魔法の、応用版……!
          デイジー姫にお借りした漫画からヒントを得た、この魔法を…!
          形から入るために、印もしっかり、結んでですね…!」サッ



ファイアブロス「……印?」

759Mii:2019/01/03(木) 23:11:58 ID:73vyrrfQ
ファイアロゼッタ「いまは杖がないので、碌に強い状態にはなりませんが…参りますっ!

           Sランク空間魔法――
                  
                    実 分 身《リアルアバター》っ!」



ボカンッ!!





ファイアロゼッタ(副)「分身体、登場なのですっ!」シャキーン!

ファイアロゼッタ「……やりました!1発で成功です!」

ファイアブロス「おお!これって影分し」

ファイアロゼッタ「「実分身です」」

ファイアブロス「え、どうみても――」

ファイアロゼッタ「「実 分 身です」」

ファイアブロス「」

760Mii:2019/01/03(木) 23:16:41 ID:73vyrrfQ
ファイアロブロス「……じゃあ何が違うんですか?」

ファイアロゼッタ(副)「原作と違ってですね――」

ファイアブロス(原作とか言っちゃってるし)

ファイアロゼッタ「……ヒップドロップ!」クルリン ドシンッ!

ロゼッタ(副)「ふんぎゃぁ!痛いじゃないですか、いきなりっ!」ティウン ティウン ティウン

ファイアロゼッタ「まあまあ、これが一番説明が楽ですから」

ファイアブロス「はあ……………………」

ファイアブロス「…………!?」

ファイアブロス「あれ……!?ダメージを受けても、パワーダウンするだけ!?
         煙になって消えたりしないんですか!?」

ファイアロゼッタ「その通りです!この分身は、FPこそ本体に比べ削られていますが…
          本体とほぼ同等のHPを持ち、更に最大HP、最大FPは本体と全く遜色ありません!

          また、繰り返しの実分身を制限する…すなわち、同時に3人以上が存在することはないという制限こそありますが、
          基礎体力、魔法行使力などの行動制約も一切ありません!

          つまり、回復を欠かさないなどの措置をしてその気になれば…
          そのまま本体と同戦闘力の別個体として生き続けられるくらい頑丈です!
          一定時間の接触で本体と融合することもでき、その場合はそれまでの経験値を本体に還元できます!」ドヤァ

761Mii:2019/01/03(木) 23:20:27 ID:73vyrrfQ
…実は、若干誇張が入っています。

難解な数式の解法結果から導かれるため説明は割愛させていただきますが…
魔法の精度とは関係なしに、術式上…基礎体力レベルの終端点…成長限界があるため、
必ずしも同様に鍛えれば同戦闘力、とは限りません。

ただ、限界はLv.50くらいと考えられるため、私にとっては十分に余裕があると言えるでしょう。



ロゼッタ(副)「……あ、言ったそばから――消えちゃいますね、すいません」ポワン

ファイアブロス「…あれ?」

ファイアロゼッタ「……まあ、今の分身は杖がないせいで、生存最低限のHP、FPすら持たせられなかったので。
           時間で消えても仕方がありません。

           …しかし、杖さえ使える状況になれば!
           格好の特訓相手として、召喚することができるということです!
           中々便利だとは思いませんか?」

杖が使えて残機制でもある、というスマブラの舞台は、またとない機会です。
凄腕ファイターたちが戦う傍らで、応援がてらほんのすこしトレーニング会場をお借りして、
自分自身とひたすら戦えばいいのです!…………杖、使えますよね?

私としては、中々の作戦だと思っています。

762Mii:2019/01/03(木) 23:24:46 ID:73vyrrfQ
ファイアブロスは、少し思案した後、呟きました。

ファイアブロス「ふぅん…本体と分身のスペックは一緒、初期燃料の差だけってことですか。
        
         下手すると、分身体が本体を打ち負かして、なり替わりそうですね。
         この手の作戦のありきたりなオチだと思うんですけど…
         いやまあ、漫画やアニメの話なんですけどね?」

ファイアロゼッタ「!?」



ファイアブロス「せめて、区別はつくようにしておかないと…
        本体に従うことが馬鹿らしくなってきた分身体が、
        『自分が本体だ!あっちが偽物だ!』とか周囲に吹き込んで、
        大変なことになりかねませんよ?そのあたり、大丈夫ですか?
        いやまあ、漫画やアニメの話なんですけどね?」

ファイアロゼッタ「……………………だ、大丈夫ですよ!分身体は友達、怖くない!」ビクビク

ファイアブロス「大丈夫かなあ…」



とりあえず、他の人に紹介するとして…分身体ロゼッタ、では言いにくいでしょう。
フレンドロゼッタ?…なんだか、パッとしません。

仮案として、フランス語「友達」という意味を内包する…
「アミーボロゼッタ」と呼ぶことにしました。…かえって分かりにくかったでしょうか?

763Mii:2019/01/03(木) 23:28:18 ID:73vyrrfQ
〜WORLD3-4 ラブリーガーデン〜

ファイアロゼッタ「はあああああああああっ!」ガガガガガガガガガガッ

チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン……。
・・・・・・1 UP!

チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン……。
・・・・・・1 UP!

ファイアロゼッタ「私はっ!いつの間にかWorld3まで来ておいてっ!
         ゴール直前でっ!一体何をやっているのでしょうかっ!

         そこに無限コインがあるからっ!仕方がないですよねっ!
         なんだか――不思議なっ!魔力がっ!ありますっ!」ガガガガガガガッ

時計「残り10秒ッスよ!!!」

ファイアロゼッタ「何故かっ!すごく、愉しいのでっ!TIME UP覚悟で続けますっ!」

時計「!?」



TIME UP!

ファイアロゼッタ「うっ…でも、悔いなし…………わぁい、残機は増えた…」バタリ

764Mii:2019/01/03(木) 23:29:43 ID:73vyrrfQ
〜WORLD3-5 土管の入り江〜

ファイアロゼッタ「…………」キョロキョロ

水面「…………」

ファイアロゼッタ「……………………」スゥー



ザバーンッ!



ファイアロゼッタ「……………………」ブクブク

ファイアロゼッタ「…………………………………………」ブクブクブク

ファイアロゼッタ「――――――――っ!―――――――――っ!!」モガキ

ファイアロゼッタ「――――――――――――――――――っ!!!!」テンジョウ ナグル

ファイアロゼッタ「――――」ガハッ

ファイアロゼッタ「」チーン

765Mii:2019/01/03(木) 23:32:38 ID:73vyrrfQ
〜マリオの家〜

トゥルル トゥルル…。



マリオ「ん?こりゃあ珍しい、ロゼッタからじゃないか。……むしろ電話番号教えてから初めてかかってきたかな、はは。
     ……もしもし?マリオだが一体なんn」

ロゼッタ『マリオォ!お願いですっ!水の中で自在に泳ぎ回りつつ息を何分も持たせるには、
      どうすればよいのですかーっ!?お願いしますっ、ご教授ください!

      …あああ――水面恐怖症になりそうなのです!』ブルブル



マリオ「無酸素運動でも十分動けるだけの体力づくりと、気合と根性」ドーン

ロゼッタ『』

マリオ「あー、もう大丈夫か?悪いけど、ちょっとイベントが目白押しで、
     今もキノコ城に向かおうとしてたところなんだ。それじゃ!」ピッ



〜3-5ステージ前〜

ロゼッタ「…………………」

ロゼッタ「うわあぁん!!」ダダッ

766Mii:2019/01/03(木) 23:36:38 ID:73vyrrfQ
ロゼッタの 残機が 150 減った!▼



テーレッテレー!

ロゼッタの 基礎体力レベルが Lv. 18に 上がった!▼



ロゼッタの 残機が 95 減った!▼



テーレッテレー!

ロゼッタの 基礎体力レベルが Lv. 19に 上がった!▼



COURSE CLEAR!

ちびロゼッタ「ゴホッ! ゴホッ! …ふ、ふふ、水も滴る、いい、オンナ…
        じゃなくて、いい幼女、なのかな…

        ようやく、ゴール、ポストに、たどりつき、ました――
        溺死って苦しいなあ…脳に、ダメージ、残ってないかなあ……
        ファイアフラワー、ストックしなおそうっと…」ガシッ

767以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/04(金) 16:15:28 ID:3flpwl/I
謎の無限コインブロックほんとすき
3d出身だから水中で息できないのもしかたないね

768Mii:2019/01/06(日) 19:04:57 ID:La4Oau3Y
〜WORLD3-列車 突入!キラーエクスプレス〜

猫キラー「最近、ファイアボール撃ちまくって調子に乗ってるってぇ?
      奇遇だな、こっちも撃つのは得意だぜ、猫キラー砲台がなあ!」ゴオォォ

猫キラー「吹っ飛ばせー!かっ飛ばせー!」ゴオォォ

猫キラー「追尾するぜー!覚悟しやがれー!」ゴオォォ



ファイアロゼッタ(風切る高速列車という不安定な足場に、更にファイアの効かない猫キラーが多数――っ!?
           そして、高速列車である以上、ある意味当然ですが

           ここは『強制スクロール』…っ!

           こ、これはっ!?非常にまずい!今までの私のスタイルが全く通用しません!
           …仕方がありません、姑息な手段かもしれませんが…




            砲台ボックスの中に入って、身を潜めながら…ちまちまと進みましょう!
            よろしくお願いしますね、砲台ボックスさん!



            …ちょっと、重い、です、けど!)アセリ

769Mii:2019/01/06(日) 19:08:26 ID:La4Oau3Y
猫キラー「あり?アイツ、どこに行きやがった?」



ファイアロゼッタ(よし、こちらファイアロゼッタ!
          このまま、しゃがみ歩きする感じで列車先頭へ向かいます…)ソロリ ソロリ



猫キラー「なあ、あの砲台ボックス…歩いてねぇ?」ヒソヒソ

猫キラー「あぁ……青いボックスに紅いドレスがはみ出てるな」ヒソヒソ

猫キラー「身長が大きすぎて隠れきれないんだな」ヒソヒソ

猫キラー「阿呆だなあ、あっはっは」ヒソヒソ



猫キラー「「「「狙い撃ちだぁ」」」」ゴオオオォォ

砲台ボックス「!」ポロッ

ファイアロゼッタ「きゃああああああ!完璧な隠密作戦がどうして!?」タタタッ

770Mii:2019/01/06(日) 19:11:32 ID:La4Oau3Y
猫マグナムキラー「遊びは終わりだっ!」ゴゴオオオオオオォォォォ

ファイアロゼッタ「――っ!」



並行して走る列車から発射される巨体の弾丸に迫られ…心臓が止まりかけましたが、
なんとか段差を使ってやり過ごします。

…なにも障害物のない所で来られたら、避けようがなさそうですね。
…普通の猫キラーでダメージを受けるのなら、あれを正面から食らったら即死するのではないでしょうか。



思考を、5秒。

とりあえず、木箱の上にあらかじめ上がっておき、
迫り来たらタイミングよくジャンプして踏みつける、というのがベストでしょうか。

――よし、やってみましょう。

771Mii:2019/01/06(日) 19:15:27 ID:La4Oau3Y
猫マグナムキラー「食らえー!」ゴオオオオオォォォォォ

ファイアロゼッタ「えいっ」ポコッ



猫マグナムキラー「まだまだいくぜー!」ゴオオオオオォォォォォ

ファイアロゼッタ「えいっ」ポコッ



猫マグナムキラー「……諦めたら負けだー!」ゴオオオオオォォォォォ

ファイアロゼッタ「単体で襲ってくる分、却って楽ですね。それに…なぜか楽しい」ポコッ



猫マグナムキラー「……ちょっとは他の方法採ってくれない!?」ゴオオオオオォォォォォ

ファイアロゼッタ「猫キラーからの耐久アップもなしに倒されるパターンを作る方が悪いんですよ!?
          安全策があるなら貫くタイプなのでっ!」ポコッ

なんでしょう。最近、本当に体がしっかりしてきて。
多少俊敏なくらいな相手なら、しっかりジャンプ攻撃も決まるようになってきました。
案ずるより産むが易し、ですね。…まだまだ先駆者たちの背中は遠いですが。

そうこうしているうちに、列車の先頭はもうすぐです!

772Mii:2019/01/06(日) 19:24:53 ID:La4Oau3Y
土管を潜った先…六角形の畳が敷き詰められる部屋にいたのは、
リボン付きの刃鋭い武器が特徴の、カメ族の女性でした。



ファイアロゼッタ「あ、マリオ達から聞いて知ってます、貴方のこと!たしか名前は――」

プンプン「ウェンディですね…とか言ったらコイツで八つ裂きにするわよ」

ファイアロゼッタ「……………………さあ、いざ尋常に勝負と行きましょう!」

プンプン「図星なのね、あっそう!一応言っとくとプンプンだからね!」プンプン

ファイアロゼッタ「…それは名前が、という意味ですか?それとも怒りの表現…」

プンプン「名前が、に決まってるでしょーが!!」

ファイアロゼッタ「…はて。しかしですね、先日お会いしたブンブンは、
           激しく腕を振り回すからブンブンという名前なのでは」

プンプン「そこは突っ込まんでよろしい」キリッ

773Mii:2019/01/06(日) 19:27:23 ID:La4Oau3Y
彼女…いえ失礼、プンプンが改めて掲げたるや、赤くて大きな手裏剣。
対角線で言うなら1 m以上ある、かなり大振りの一品です。鋭い刃がキラリと黒光り。
ああ、すごく切れそうですね。

隠すようなこともせず、私に狙いを定めたぞ、と言わんばかりに翳して見せます。
牽制のつもりでしょうか。





とりあえず離れたところから様子を見て、手の内を探ろうとしたとき――

せっかく構えた手裏剣を一度しまって、印を結ぶプンプン。
……印、ですか!?なんだか、最近自分でも経験があるんですけれども!





プンプン「私の忍術に、付いて来られるかしら…

                         分身のぉ、術っ!」カッ

774Mii:2019/01/06(日) 19:30:35 ID:La4Oau3Y
ボワン!ボワン!

ファイアロゼッタ「おおおおー」パチパチ



彼女の術式は見事にその役目を果たし、彼女自身の分身を2体も作って見せました。

ファイアロゼッタ「これは素晴らしい出来です。
          作る前に、本人も煙と化して潜伏しつつ移動、
          ランダム性を相手に強いる所も何気に憎い評価点です!」

褒められて悪い気はしないのか、すこし嬉しそうな3人のプンプン。



なお、偽物の色が薄かったり、手裏剣の色が暗かったりして一目瞭然…なんてことは全くありません。
当たり前ですけれどね。…私は何を馬鹿なことを言っているのでしょう。

…もっとも、私は本物を見抜いているのですが。情報は隠しておきましょう。



計3人となったプンプンが包囲網を作り、私をじりじりと部屋の隅に追いやります。
う、ちょっと忍術に見とれてしまっていました。速やかに策を講じなければなりません。
とりあえず、いつものようにファイアボールで先制攻撃、と行きたい所!

775Mii:2019/01/06(日) 19:33:54 ID:La4Oau3Y
とりあえず、見抜けていないふりをして…振りかぶり、思いっきり投げてみます。



プンプン2「おっと。…これが、なんなの?」ニヤリ



ところが、なんということでしょう。
軽い身のこなしで、純粋な体術で…いとも簡単にかわされてしまいました。
…鼻歌が聴こえてきそうです。相性、最悪ではないですか。とうとう、現れてしまいましたか…!

ロゼッタ「うそ…………」

プンプン1「挑戦者がいない間の時間つぶしに、結構鍛錬してたんだから…」チッチッチ

プンプン2「ちょっとだけ本気を出すだなんて…悠長なことはしないわよ?
      最初からフルスロットルで行くから」

プンプン3「覚悟しておきなさい?…でないと、痛い目、見ちゃうかもね」

ファイアロゼッタ「…………」ジリッ

なんだか…空気に飲まれて、たちまち様子見モードに入ってしまった自分がもどかしい。



3人ともが、手裏剣を高らかに掲げて、そして後ろ手に、いよいよ投げのポーズに…。
完全に後手を引きました。こうなったら、開き直るしかありません。

776Mii:2019/01/06(日) 19:36:35 ID:La4Oau3Y
ファイアロゼッタ(とりあえず、1投…いえ3投、ですか。投げさせて情報を得てみましょうか…)

私はそう、身構えて――――。





ザンッ――――。







ファイアロゼッタ「」ツー

ロゼッタ「」ティウン ティウン ティウン

ちびロゼッタ「」ティウン ティウン ティウン

ちびロゼッタ「」チーン

プンプン「…なにそれ、詰まんないの」ガッカリ



――プンプンのつぶやきが、私に届くことは有りませんでした。

777Mii:2019/01/06(日) 19:41:13 ID:La4Oau3Y
3-列車「ポイッ」

ロゼッタ「…………」ウプッ



――とりあえず、一言。
脳天に手裏剣を深々と刺される疑似体験をして、
吐かない人がいたらぜひとも見てみたいと思いました。

私の場合は特に、目の前に凶器が飛んできてスロー体感を味わうのは…
いい加減こりごりです。



ロゼッタ「…………」ガクブル

ロゼッタ「…あれ、は。私では、避けられない」ガクブル



それとは別に、大問題。
ここにきて、速度インフレが、無慈悲にも起きようとしています。
時速150 km超えの飛び道具を繰り出されるとは…思いもしませんでした。
…いやまあ、今の私の球速も劣りはしませんが。
大きさが、威力が違いすぎるでしょうに。

あんな攻撃を、3方向から。
直線にしか飛ばないなどという事実は、慰めにもなりません。
途轍もない強敵であることを理解しました。

778Mii:2019/01/06(日) 19:43:15 ID:La4Oau3Y
ロゼッタ「……はは、どうしろと、いうのですか。
     まあ、World3なのですし、諦めればいいですよね――
     とうとう貯金を使い果たし、越えられない壁にぶつかった。
     それだけの、ことなのですから」ガク… ブル…



ロゼッタ「…………」

ロゼッタ「……………………」



ロゼッタ「…………………………………………この流れももう、うんざりですね」ハァ

ロゼッタ「…………というわけで、今日はさっさと寝て。
     気が向いたら、明日再挑戦しましょう」ケロリ






ロゼッタの 致死寛容レベルが Lv. 21に 上がった!
残機がある限り 致死・致命傷の精神負担に対し + 20%鈍感化!
用法・用量を守って 正しく レベル上げしてください▼

ロゼッタ「では夕食の支度をしますかぁ」トットットッ

779以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/07(月) 00:02:13 ID:ksQz0rgY
変な方向に成長したら残機がある限りの文字がなくなってマイナススキルになりそう…

780Mii:2019/01/09(水) 23:37:08 ID:sdRYBs0.
日を改めまして。

幸か不幸か、あんまり精神ダメージが残らなかったので…
ファイアフラワーを取ってきて、予定通り、もう一度挑戦です。

ベル?このは?そんなものに出番はありません。あしからず。



ここを突破して、意気揚々とスマブラ会場に向かうというのが
ベストではないでしょうか。ね?



数の多い猫キラーたちは、砲台ボックスの犠牲までで切り抜けて。
猫マグナムキラーは慌てず騒がず、パターンに嵌めこんで処理をして。
決戦の時までに、ダメージを受けているようではいけませんから。

プンプン「へえ、また手裏剣の錆になりに来たの?根性だけはあるみたいね」

ファイアロゼッタ「そう言っていられるのも今のうち…リベンジです!」グッ



プンプンが笑みを浮かべて、また印を結び始めて――バトル開始。

781Mii:2019/01/09(水) 23:40:26 ID:sdRYBs0.
しかし。私は、動けません……いや、動きません。



プンプン「分身の術っ!」



ファイアロゼッタ(1, 2, 3,…………)





なるほど。観察に徹することで――ちょっとだけ、わかってきました。
あくまで彼女の本当の強みは、鍛えられた肉体による俊敏な身のこなしと強肩。

そう。プンプンには大変失礼かもしれませんが、忍術に関しては…
扱いが器用ではありますが、決して高ランクの空間魔法ではありません。

それでいて、使用前後には動きが数秒、極端に鈍くなって隙ができる。
つまりスペックの限界近くをひねり出して、なんとか術を維持しているという感じです。



私ならば…数段ランクの高い実分身でも、宣言即発動、即行動再開ができます。
これはまさしく空間魔法の実力差というものですね、えっへん。
…じ、自慢じゃないですよ!?

782Mii:2019/01/09(水) 23:42:36 ID:sdRYBs0.
普通ならば本体の見極めを相手に強制させることで、
動きが鈍い時間をカバーできていることになるのですが。私には通じません。

つまり、分身の術が発動し始めたら速やかにファイアボールの準備に入って――
煙から本体が出現したのを察知し次第、手裏剣を投げる隙を与えず、思いっきり投げればよいのですね。
ええ、それでは…自分の考察を信じて、やってみましょう!!





――次の挑戦からは。
――とりあえず今回は観察に徹していたため、
   完全に手裏剣構えまでの動作をフリーにさせてしまいましたよ、うわぁい。



プンプン「「「てやっ!」」」シュッ!

ファイアロゼッタ「え、えいっ!」ブンッ!



幸い、手裏剣の軌道は直線。
ならば、ファイアボールで迎え撃ち、ちょっと逸らすくらいならば……!

783Mii:2019/01/09(水) 23:45:09 ID:sdRYBs0.
シュパッ!グサァッ!



あらあら、やっぱり無理でしたか。一瞬でかき消されちゃいましたよ。
質量差ありすぎですもんねー、手投げになちゃいましたし、ますます無理ですよー。
というより、なにより2つ分はそのまま食らいますしねー。
――ああ、意識が薄れて、くる、なあ。

ちびロゼッタ(どうして頭、ねらうか、なあ……
         それとも今回は、ファイアボールの軌道に、合わせただけ、かあ)チーン







ファイアロゼッタ「三度目の正直、ですっ!」ズサー!

プンプン「あ、アンタも中々タフね…ちょっと引くわ…。
     でもまぁ、返り討ちにしてあげるだけね」

ファイアロゼッタ(今度こそ…眼に物を、見せてくれます!)

784Mii:2019/01/09(水) 23:47:38 ID:sdRYBs0.
そう、今度はしっかり作戦があるのですから。
プンプンの分身に合わせ、狙い定めてファイアボールを……!



ところが、私の目論見は――

プンプン「運動神経がいいってことはね……こういうことも、できるのよ!」ダッ

ファイアロゼッタ「!?」



印を結び忍術を使うそぶりを見せて…フェイント!?
1人のまま、中々の速さでこちらに急接近。
頭が真っ白になりながらも、その場を飛び退いて辛うじてかわします。



――否。酷い体勢でバランスを崩したところに、今度は手裏剣が!?



ファイアロゼッタ「ひぃっ!」シャガミ

冷徹に頭を狙ってくるだろうとヤマを張って、しゃがみ込む。

…勘が正しかったですね。手裏剣は頭上をすり抜けていき、壁に深々と刺さりました。
ザクッ、と身の毛もよだつような音を出して。

785Mii:2019/01/09(水) 23:49:58 ID:sdRYBs0.
しめた。これはチャンスです。
手裏剣がなければ、直接攻撃だけ気にすればいい。
手投げファイアでもいいので、近づいてきたところを反撃です!



そう閃いて、振り返り――



プンプン「戻ってきなさーい!」バッ

手裏剣「はいよー」シュン

プンプンの手には、再び手裏剣が。





ファイアロゼッタ「…………は?」

プンプン 「はい、二度あることは三度ある」シュッ

ファイアロゼッタ「はぅわ」グサー

786Mii:2019/01/09(水) 23:51:58 ID:sdRYBs0.
プンプン「…………………………」

ファイアロゼッタ「ふふふふふ、ようやくわかりました!」ニコニコ

プンプン「……へえ、それで。四度目の正直とやらのために、一体どんな作戦を立ててきたの?」

ファイアロゼッタ「いえ、作戦と呼べるような作戦は、なーんにも」

プンプン「…へ?」



飛び道具の威力で負け。
直接対決のスピードで負け。
時間を掛ければ、人数の差で負け。
駆け引きをすれば応用力で負け。

要は、あれです。
1%くらいの、私が勝てる要素があるとするなら。



ファイアロゼッタ「思考停止を代償に怒涛のペースでファイアボールを最初から最後まで投げ続け、
          手数の差を主張すればいいのですよっ!行きますよっ!」ブンッ

ゴオオオオオッ!  ズバァーン!



うん。気持ちよいファイアボールの音を、うなりを、噛みしめます。

787Mii:2019/01/09(水) 23:54:48 ID:sdRYBs0.
プンプン「はああああ!?なによそれ!?おまけに私にばらすなんて馬鹿なの!?」

ファイアロゼッタ「いいんですよっ!作戦なんてないようなものですから!」

隙は作れないかもしれませんが…とりあえず、分身の術を使わせない効き目は有るでしょう。
あとは、「相手はいつでも接近戦を仕掛け得る」と頭に入れておくことが大事ですね。
手投げへの緊急変更を意識、意識!



ゴオオオオオッ!  ズバァーン!

プンプン「だーかーらー!」ヒョイッ



ゴオオオオオッ!  ズバァーン!

プンプン「こんな速度の攻撃、じゃあ……」ヒョイッ

ファイアロゼッタ(……くっ、本当に敏捷ですね!)



ゴオオオオオッ!  ズバァーン!

プンプン「避け放題、だっての!!」ヒョイッ

ファイアロゼッタ(一応、時速155 kmくらいは出てるんですけどね!)アセッ

788Mii:2019/01/09(水) 23:58:41 ID:sdRYBs0.
それでも、ひたすら、脳筋スタイルで投げ続けます。
誰だって完璧ではありません、見誤るかもしれないし、足を滑らせるかもしれない。
それを願って、ただひたすら。

…しかし、その行動は、却って――投球のタイミングを、
プンプンに完全に盗ませることになった、ようでした。

20球くらい投げたところで。目を細め、ニタリと笑うプンプンが手裏剣を構える。
――構えを解かせられるタイミングでは、ない!

慌てて危険を察知し、手投げで応戦するも。一向に構われず、投げられる――っ!
力ないファイアボールなどあっさりと消し去られて、手裏剣が迫り来る――っ!





ファイアロゼッタ(今度は、頭狙いでは――ないっ!?)





身を屈めようとするのを読まれたか、あるいは単に先ほど屈んだからなのか。
眼を見開くくらいしかできない。――避けようが、ありません。

腹部に手裏剣は深々と刺さり――
勢い止まぬまま、すぐ後ろの壁に、私をグサリと縫い付けたのです。

789Mii:2019/01/10(木) 00:01:37 ID:xEk7nrJ6
ロゼッタ「か、はっ……あ、あ――」ティウン ティウン ティウン



激痛とともに、鮮血が口から、腹部から。



プンプン「はい、三度あることは四度あるー!」

ロゼッタ「………………………くぅっ!」ブシュッ



――私は、ただ必死にもがいて踏ん張って、手裏剣をお腹から抜くだけ。
それがかえって災いし、さらに血は勢いを増し、ドクドクと流れ出します。
乱暴に投げ捨ててカランと音を立てた手裏剣は、ほどなくプンプンの手元に戻ります。

顔はみるみる青白く。目は光を失っていくことでしょう。



ちびロゼッタ「――――だめ、だったかあ」フラッ

790Mii:2019/01/10(木) 00:04:07 ID:xEk7nrJ6
プンプン「また来なさいよ、挑戦はいつでも受け付けるからねー!」クルリ

糸が切れたように――小さな私の体が前に倒れ込もうとするのを見て、
プンプンは踵を返し、手をヒラヒラと振って見せて……。





――私の右手に、掴むもの、有り。





ボンッ……!!





ファイアロゼッタ「ストックフラワァーッ!!」ダタダダッ!!





ボンッという音に驚いて、こちらを振り向いたプンプンが見たもの、それは。
真紅の衣装を再び身に纏い、助走を付けて大きく振りかぶる私、でした。

791Mii:2019/01/10(木) 00:07:02 ID:xEk7nrJ6
ゴオオオオオオオオッ!!!  ズバアアアアァァン!!



プンプン「きゃあああっ!?」ガンッ!



ファイアロゼッタ(当たった……当たりましたっ!しっかりダメージも与えています!
           やった、助走も付けると威力が違いますね!)



そうです。やはり、間違っていませんでした!

ファイアロゼッタ(あと、少し!あと少し、速度があれば、届くっ!)

そのことが、私に勇気を与えてくれます。



プンプン「やったわね!騙し討ちみたいなこと、してくれちゃって!もう許さないんだから!」プンプン



プンプンの言葉には耳を傾けず、ただ、ただ、投げる!!

792Mii:2019/01/10(木) 00:09:49 ID:xEk7nrJ6
ファイアロゼッタ「はっ!!」ブンッ

ゴオオオオオッ!!   ズバアァーン!!

プンプン「だから、同じこと言わせないでよ、もー」ヒョイッ



――ファイアボールを、怖がるな。
――もっとしっかり、燃え盛る火の球を、握り締めろ。
――熱いだなんて、言わせません。全身全霊、注ぎなさい!

――今までで一番強く握りしめたファイアボールは…不思議と、熱く感じませんでした。



ファイアロゼッタ「フンッ!!」ギュルッ ブンッ

ゴオオオオオオッ!!   ズバアアァーン!!

プンプン「そんな攻撃、何回やったってねぇ」ヒョイッ



ファイアロゼッタ「ハアァッ!!」ギュルルッ ブンッ

ゴオオオオオオッ!!   ズバアアァーン!!

――――もっと、もっと、速く!
――――――――まだまだ、速く!相手にしかと、当たるまで!

793Mii:2019/01/10(木) 00:13:36 ID:xEk7nrJ6
プンプン「効かないって言ってるでしょ?スタミナが勿体ないわよ!」ヒョイッ







ファイアロゼッタ「ハアアアアァァーッ!!」ギュインッ!!









テーレッテレー!

ロゼッタの 基礎体力レベルが Lv. 20に 上がった!▼

794Mii:2019/01/10(木) 00:14:43 ID:xEk7nrJ6
ゴオオオオオオオオオオオオッ!!!!





ファイアロゼッタ「――!?」





私の手から離れたファイアボール…いえ、「弾丸」は。





プンプン「どこ狙ってるのよ、すっぽ抜けたわよぉ?」ニヤニヤ





明後日の方向に、飛んで行き――
壁にめり込んで、プシュー、と煙を上げました。

795Mii:2019/01/10(木) 00:17:17 ID:xEk7nrJ6
プンプンの笑いなど、耳に入ってきません。
まじまじと、投げた右手を見やります。
少し赤くはなっていますが、大してケガ・火傷の様子はなく。





私はたった今、何をした?





ファイアロゼッタ「……………………」

ファイアロゼッタ「は、ははははははははは……そういう、ことなのね。
          いよいよ最低限の筋肉が、体力が付いたから…投げろってことね。
          あとは任せて、今度からは――外さない」

左手で、ポンポン、と右肩を労います。

プンプン「はあ?何を言っているの?」



私は…おもむろに振りかぶる。

796Mii:2019/01/10(木) 00:20:50 ID:xEk7nrJ6
――体捌き、腕の振り、握り方、リリースポイントを微調整。



ゴオオオオオオオオッ!!! ズバアアアァァーン!!!



プンプン「……!?」ビクッ


プンプンが、ギギギ、と振り返り、壁にめり込む火の球を信じられないように見やります。



ファイアロゼッタ「今のは、調整がてら速度を抑えました。
          ――我ながら、いいコントロールです。
   
         さあ、次を躱せるでしょうか」

プンプン「な、なんなの、今の!?」

たちまちプンプンが慌てていますが、後の祭り。

私は、再度振りかぶる。……できる限りの速度をもって――っ!
さあ、倒される準備、できましたか――

797Mii:2019/01/10(木) 00:22:47 ID:xEk7nrJ6












ファイアロゼッタ「Gyro Fire《ジャイロファイア》――ッ!!」ギュインッ!!

―――――速度 +30%ボーナス!
――――減速度  50%軽減!

ゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

プンプン「きゃあああああああああああ!!」ドッカーン!!





「 2 回 分 」当たった!▼

798Mii:2019/01/10(木) 00:26:15 ID:xEk7nrJ6
ファイアロゼッタ「さ、さすがに肩が痺れますね…ですがっ!
          どうやら……時速208 kmくらい出ていますね。
          おまけに…凄く伸びています!」



――サヤカ。指切りした約束、どうやら守れたみたいですよ?
   そして…ありがとう。



天井がありますが、顔を上に向け、握りこぶしを小さく掲げてみせます。



ファイアロゼッタ「さあ、プンプン!
          ブンブンとの戦いで知っていますよ、3回ダメージを与えなければいけないことを!
          時計を気にしつつ、最後の1発も、当てて見せます!





          ……あれ?プンプンはどこですか?」キョロキョロ

799Mii:2019/01/10(木) 00:29:15 ID:xEk7nrJ6
こうして――私のWorld3の攻略は終了しました。



瓶詰になっていた妖精さんはまた逃げたので、
ジャイロファイアをお腹目がけて……投げるのは流石に可哀想だったので
普通のファイアボールを投げつけておきました。よかったですね。

…なんだか、1人目、2人目、3人目と経るに従って
黒焦げ度が格段に増している気がしますが、きっと気のせいでしょう。





1人目の悪戯妖精が「5人目あたりから死んじゃう…」とメソメソしていましたが
だったら普通に殴られればいいのに。うふふ。

800以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:47:55 ID:QH5j22oU
ついにヒップドロップくらいの威力が出るようになったのか(3dワールドではヒップドロップでも1回分だった気がするけど)

801以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 21:54:02 ID:vzhNs9Xw
2-6〜3-3はカット?

802Mii:2019/01/21(月) 23:02:31 ID:r7VXAmD2
さて。スマブラ会場に向かう前に。
当然一度は帰りましょう、私の…私たちの家へ。

…無責任な管理者に、みんな、愛想を尽かしていないことを祈って。
後ろめたい気持ちから、そーっと、そーっと。

でも、私の隠密行動はいい意味で終わりを迎えます。
ワープボックスをくぐって幾ばくも無いうちに…

ポスン、と頭に、胸に、背中に。どんどんチコたちが抱き着いてきます。



チコ「わあっ!ママだ!お帰りーっ!!」

チコ「おかえりー!!」

チコ「やったぁー!ママが、ママが帰ってきたぁー!!」

ロゼッタ「……ただいま。みんな、元気にしてたかしら?」

チコ「うんっ!」



感動の再会、いいものですね。
留守中、よくほうき星を守ってくれました。


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