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ヒビキ「アニキ肌でチャンピオンを目指す」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 21:42:33 ID:QFWIF.VA
ワカバタウン・裏路地
短パン小僧「た…助けて欲しいでやんすぅ…」ガクガクッ
チンピラ1「何だァ?ジョウトのガキは人にぶつかったら謝罪金も払わないんかよ?」
チンピラ2「俺等三代目カントー連合の新たな新天地の門出を穢してくれてよぉ?」
コラッタ「コラァッ!」ポンッ
チンピラ1「何だクソネズミがァッ!」ゲシッ
コラッタ「コラァッ!」ズサァッ!
短パン小僧「コラッタ!」
チンピラ2「何だジョウトはトレーナーだけだでなくポケモンもザコかぁ!」
短パン小僧「ゆ…許さんでやんす、このド外道ー!」ダッ
チンピラ1「舐めんなよ、クソガキ…!」ブンッ…
短パン小僧「くっ…!」
ガシッ
短パン小僧「………へっ?」
?「エエ根性しちょるのォ、坊主」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/24(土) 01:13:21 ID:smIKefvA
――――
――
ワタル「………結果としてカモネギは自分で帰って来たので二人とも試練は失敗。不合格だ」
ヒビイブ「「………」」ギロォッ
カモネギ「かもっ」ビクッ
ゴロウ「じゃあリューまるはどうなるんでやんすか?」
ワタル「………見た所、ミニリュウは少年に十分懐いているし、コンビネーションも見事であった」
ワタル「それにイブキもそのトゲピーを上手く使いこなせていた」
ワタル「二人のタマゴが入れ替わった事、レックウ座の俺にはセンチメンタルな運命を感じざるえない」
ヒビキ「レックウ座?何じゃそりゃ」
ゴロウ「そんな12星座ありやしたかねぇ?」
イブキ「莫迦め!竜の里の人間は皆生まれながら、星座はレックウ座なのだ!」
ヒビキ「ああ、自称か」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/24(土) 01:21:08 ID:smIKefvA
ワタル「と言う訳で、そのミニリュウ、リューまるは少年。キミがそのまま育てると良い」
ヒビキ「ハナから俺のポケモンじゃがのぉ」
ワタル「愉快だな、キミは。気に入ったよ」
ゴロウ「愉快なのはアンタ達でやんす」
ワタル「キミ達とはまたどこかで出会える気がする。それまでサヨナラだ!」バサァッ
カイリュー「でっていうー!」バサァッ
イブキ「………」プイッ
ヒビキ「おい、ピチピチマントスーツ女」
イブキ「………イブキだ」
ヒビキ「俺の方こそヒビキ、ワカバの黄金番長じゃ。覚えとけよ」
イブキ「………貴様こそ覚えとけよ」
ヒビキ「おどれみたいなメチャクチャな女、忘れたくても忘れられるかど阿呆」
イブキ「………ふん」プイッ
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/24(土) 01:22:39 ID:smIKefvA
ゴロウ「………あれ、何か忘れてるような」
シルバー「………身体中がまだ痛い」ズキズキ
ニューラ「ニュラ…」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/14(金) 17:10:04 ID:6p8AMcYc
コガネシティ郊外
ゾロゾロ…
ゴロウ「あ、アニキィ…」タジ…
ヒビキ「おぉう!何じゃおどれらぁ!見た所俺と同類の臭いがすんのぉ…」クルクルッパシッ
コガネチンピラ1「おーおー、自分らここが誰のシマかわかってるんやろーなぁ?」
コガネチンピラ2「もしかしてお上りさんやないんか?どこのもんや!」
ヒビキ「おぉう!よぉ聞いた!俺は巷で『ワカバの黄金番長』と呼ばれるヒビキ様じゃぁ!」
コガネチンピラ1「ワカバだぁ?ジョウトの片田舎、しかもこんなガキが番長やって?オモロイ事言うやないか」
コガネチンピラ2「だけどジョウトの大都市コガネを出しおいて黄金番長とか金の十手とか気に喰わんなー。シメてやれや、お前等ァ!」ポーイッ
ブーバー「バー!」ポンッ
エレブー「ブー!」ポンッ
ルージュラ「ジュラァ!」ポンッ
ヒビキ「ホォー。少しは腕に自信がありそうじゃのぉ!久々のまともなケンカじゃぁ!カチコむぞ、デンまる!」ポーイッ
デンまる「メェー!」ポンッ
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/14(金) 17:41:08 ID:6p8AMcYc
――――
――
エレブー「エレ…ブゥ…」ピクッ…ピクンッ
コガネチンピラ1「エレブー!何やめっちゃ強いやないか、そのメリープ…」
ヒビキ「おぉう!伊達に長年つるんで暴れて無いきのぉ!」
デンまる「メェー!」ピッカー
ふぉんふぉんふぉんっ……
デンまる「モコォー!」パッパラー!
ゴロウ「デンまるが進化したでやんすー!」
ヒビキ「モココか…。二足歩行になってケンカ向きになったのぉ!」
ピーポーパーポー!
警察「コラー!そこのチンピラどもー!何となく迷惑だから縛につけやー!」
コガネチンピラ1「マズい、サツや!はよ逃げなぁ!」
コガネチンピラ2「自分らもはよ逃げ!あっちをずばーって行ったらコガネに通じる俺等チンピラだけが知る、ヒミツの地下通路があるんや!」
ヒビキ「あ゛ぁん?サツが何ぼのもんじゃ!逃げるは恥だし、漢じゃねぇ!これも俺の流儀じゃ!」クルクルッパシッ
ゴロウ「アニキ!流石に警察沙汰はマズいでやんすよ!ここは逃げるは恥だが、役に立つでやんす!」ズルズルッ
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/18(火) 12:11:24 ID:PdiBUGUU
コガネシティ・地下通路
コガネチンピラ1「これは俺等チンピラしか知らない今は使われてないコガネの外からコガネの中の地下通路に繋がる道や。サツに見つかりそうなる時に重宝しとるんや」
ヒビキ「ったく…。サツ如きにビビリすぎじゃ。それでもチンピラか」
ゴロウ「アニキ、落ち着きやしょうよ。捕まったらジムリーダーにカチこむ事も出来ないでやんすよ」
ヒビキ「そうじゃのぉ…。しかし腹が減ったな。カチコミに前に何か食いに行くか!」グー
ゴロウ「了解でやんす!」
コガネチンピラ2「食い物ならコガネデパートがエエですわ、アニキ!」
コガネチンピラ1「今日の御無礼はどうぞこのはした金ですが、これで堪忍してつかぁさい」スッ
ヒビキ「おぉう!何じゃ物分かりがエエのぉ!有難く頂くわ!」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/18(火) 12:26:35 ID:PdiBUGUU
コガネデパート
ゴロウ「ふぅ…食いやしたねぇ。しかし流石はジョウトの大都市のデパートでやんすね。色々な物があるでやんす」キョロキョロ
ヒビキ「おぉう!見てみぃ、ゴロウ!マント売り場じゃとよ!こんなダサイもん誰が買うんじゃろォな?」
ワタル「………ふぅむ、ここのマントは種類は多いがしっくり来るものは無いな…。やはりタマムシのデパートの方が俺には似合う」フム…
ゴロウ「………居やしたね、買ってる奴」
ヒビキ「おぉう…」
ワタル「む…おぉ!また会い見えたな少年達!やはりレックウ座生まれの俺にはセンチメンタルな運命を感じざるえないな!」バサァ!
ゴロウ「またと言うか昨日でやんすよね」
ヒビキ「………あのアマは居らんよな」キョロキョロ
ワタル「あの女とはイブキの事だな。彼女ならあの後用事で竜の里・フスベへ帰郷している!」
ゴロウ「どうしたんでやんすか、アニキ?あ…もしかしてアニキ、イブキ姐さんが居なくてショックでやんすかぁ?」ニマニマ
ヒビキ「ち…違うわ!あのアマが居ったらギャーギャー喧しくて面倒じゃろうがぁ!」
ワタル「成程…青春だな!若いとは良いものだな、少年!」
ヒビキ「だーかーらー!違うと言っちょるじゃろぉがぁ!」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/18(火) 12:38:16 ID:PdiBUGUU
ヒビキ「飯も食ったし、こんな奴に構わずジムリーダーにカチこむぞ!」
ワタル「少年、キミはジムリーダーに挑戦しているトレーナーだったんだな!」
ヒビキ「俺の目的はジョウトの八人のジムリーダーとか言う番長をブッ倒して、ポケモンリーグの四天王やらチャンピオンやらもブッ倒してジョウトの番長になる事じゃからな!」
ワタル「フッ…そうか…」
ゴロウ「?」
ワタル「ここで再開したのも運命。餞別にキミにこの掘り出し物を上げよう」スッ
ヒビキ「何じゃ技マシンか?」
ワタル「只の技マシンではないぞ。今は非売品の昔の技マシンだ。技マシンの店の店長とは古い知り合いで譲り受けたのだ」
ヒビキ「まあ貰えるもんは貰っとくわ」
ワタル「良し!では行くか、いざコガネジムへ!」
ゴロウ「アンタも付いて来るんでやんすか!?」
ワタル「一度少年のバトルを拝んでみたいと思ったのだ」
ヒビキ「ハァ…好きにせぇや…」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/18(火) 13:02:18 ID:PdiBUGUU
――――
――
ジロジロザワザワ
ゴロウ「ア…アニキィ…。凄く目線を感じるでやんす…」
ヒビキ「十中八九後ろのマント男のせいじゃのぉ…」
ワタル「フッ…噂でもしたかね?」バサァッ
「なーなーアカネちゃ〜ん。一発ヤらさせてーなー」
「うっさいわボケ!アンタもしつこいで!」
ゴロウ「アニキ!女性が暴漢に襲われてるでやんす!」
ヒビキ「おっし来た!女を無理矢理襲う奴は漢にあるまじき奴じゃのぉ!」クルクルッパシッ
ワタル「カイリュー、はかいこうせん!」
チュドオオォォォォンッッッ!!!
「うぎゃああぁぁぁぁぁ!」
カイリュー「でっていうー」
ヒビキ・ゴロウ「「………」」ポカーンッ
ワタル「大丈夫かね、お嬢さん?悪党はこの謎のマントメェン、ワタルが退治した!」バサァッ!
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/18(火) 13:17:39 ID:PdiBUGUU
アカネ「えっと…おおき…に?でもアレ一応マサキっちゅー知り合いなんやけんど…ただの毎度おなじみの戯れみたい…な…」
マサキ「………死ぬかと思たわ」プスー
ワタル「何と…!」バサァッ
ゴロウ「アニキ、先に突っ込まなく良かったでやんすね」
ヒビキ「おぉう…」
アカネ「ちゅーかアンタ…もしかしてワタルはん?あの元・しt…」
ワタル「おっと。それから先の肩書はノーコメントでお願いしたい」シー
ピーポーパーポー!
警察「そこのマント男ー!器物損壊で縛につけやー!」
ワタル「マズいな、それゆけカイリュー!」スタッ
カイリュー「でっていうー!」バサァッ!
ヒビキ「って俺等もかー!」ガシッ
ゴロウ「あばばばばばば!」ガシッ
アカネ「………な、なんやったんや?」
マサキ「………さあ?」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/18(火) 13:36:45 ID:PdiBUGUU
コガネジム
ワタル「さあ着いたぞ、コガネジムだ」スタッ
ゴロウ「死ぬかとおもったでやんす…」
ヒビキ「ちょっと待て……おぼろげぇぇぇええ!」ゲボォォ!
ワタル「ジムの前で吐くとはマナー違反だぞ」
ヒビキ「誰のせいじゃと思っちょるんじゃぁ!」
アカネ「ホンマ、あれ何やったんやろーか…ってアンタらさっきの!トレーナーさんやったんやねー」
ヒビキ「おぉう!さっきのねーちゃんか!おどれがここの番長…ってスケバン?」
アカネ「何言ってるん、この子?」
ヒビキ「………アンタ、本当に女か?」
アカネ「失礼やな!どこをどーすればこのプリティーナイスバディのウチが男に見えるん!?」
ヒビキ「すまん、最近女みたいな男のジムリーダーなり女とも思えんバカ女とあったばっかりじゃったからのぉ」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/28(金) 15:12:36 ID:faaXSf2A
――――
――
アラシまる「マァッグゥ!」ボォォグルグルグルンッ!
ピッピ「ギエェェー!」アチチッ
ワタル「バトルは2対2のシングルバトル…。少年の方が優勢か…」
ヒビキ「フェンシーな見た目じゃからって容赦はせんぞ!もういっちょかえんぐるまじゃぁっ!」
アカネ「渾身の力を振り絞って甘えるんや!」
アラシまる「マグマグマァッ!」ボォォグルグルグルンッ!
ピッピ「うふぇっふぇっふぇっふぇ」スリスリ
ドオオォォォンッ!!!
ピッピ「ギエピィィィィー!」プスップスッ…
アカネ「よーやった、ピッピ。おつかれさん」シュボンッ
ゴロウ「余裕でアニキが一勝でやんす!」
アカネ「やるやん、自分!でもこの子はそう簡単に倒せへんで!ミルタンク!」ポーイッ
ミルタンク「モー!」ポンッ
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/28(金) 15:28:38 ID:faaXSf2A
ヒビキ「中々ごっつい牛が出て来たのぅ!ひのこじゃぁ!」
アラシまる「マァッグゥッ!」ボボボッ!
アカネ「ミルタンクに炎技はきかへんで!ころがるや!」
ミルタンク「ミルミルモーモー!」グルグルンッ!
ドオォンッ!
アラシまる「マグァ…!」ズサァァ!
ゴロウ「ひのこが弾かれたでやんす!」
ワタル「あのミルタンクの特性は『あついしぼう』か…。あの豊満な乳房は熱にも強く、寒さにも強い。だがアレはそれだけでは無い」
アカネ「さらにスピードあげるで!ころがるや!」
ヒビキ「そっちがぐるんぐるん回るならこっちもじゃ!かえんぐるまぁっ!」
ミルタンク「ミルミルミルクゥウッ!」グルングルングルンンッ!
アラシまる「マグマグマグゥッ!」ボォォグルグルグルンッ!
ドオオォォォンッ!!!
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/28(金) 15:41:04 ID:faaXSf2A
アラシまる「マググゥッ…!」ズサァァ!
ヒビキ「何じゃと!?」
アカネ「ころがるは使えば使うほど技の威力やスピードが上がっていく技や!」
ワタル「しかもかえんぐるまは炎技、対してころがるは岩技。タイプ一致と不一致ではあるが技のタイプの相性が悪すぎるな…」
ゴロウ「アニキ!アラシまるじゃ相性が悪いでやんす!他のポケモンに交代を!」
ヒビキ「ど阿呆!」クワァッ!
ゴロウ「ッ!」
ヒビキ「漢たる者、一度敵と会い見えたら己が倒れるまで逃げるような交代は絶対せん!それが俺の流儀じゃ!」
アラシまる「マグマァアッ!」ボオォォ!
ゴロウ「アニキ…」ジーンッ
ワタル「ほぉ…」
アカネ「そんな意地張っとたら直ぐにやられるで!ころがるや!」
ミルタンク「ミルミルモォォー!!」ギュルンギュルンギュルンッ!
アラシまる「マグゥ…!」グッ…
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/28(金) 15:53:08 ID:faaXSf2A
ギュルンギュルンギュルンギュルンッ!
ヒビキ「アラシまる、躱して並走するんじゃ!」
アラシまる「マグゥッ!」ササッ
ミルタンク「ミルゥッ!?」
アラシまる「マグマグマグゥッ!」シュタタタタタッ!
アカネ「何やて!?三速ころがるのスピードについて来れてるん!?」
ワタル「しかもころがるを躱した事でころがるのギアはニュートラルに戻る…!」
アカネ「んな事させるか!ミルタンク、ふみつけで無理矢理ころがるのスピードを維持して方向転換や!」
ミルタンク「ミィイルゥッ!」ズンッッ!ギュルルルルゥ!!!
ゴロウ「そんな無茶な!」
ヒビキ「面白いのぉ!じゃったらこっちはでんこうせっか+かえんぐるまじゃぁっ!」
アラシまる「マグマグマグゥッ…マグマァッ!」シュタタタタタッ!ボォォグルグルグルンッ!
ワタル「あくまでも真っ向勝負を捨てないか少年…!」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 13:12:52 ID:4cMWwC0c
ドオオォォォンッ!!!
ミルタンク「ミルミルゥ!」ギュルルンッ!
アラシまる「マ…マグゥ……」ピクッ…ピクンッ
ヒビキ「アラシまる!」
ワタル「やはり三速ころがるをかえんぐるまで迎え撃つのは無理だったか。否、それ以前の問題か…」
ゴロウ「どう言うことでやんすか?」
ワタル「先程の話した技のタイプやころがるの威力もあるが、その前に倒したピッピのあまえるの効果でマグマラシの攻撃を大きく下げられていた」
ワタル「それに流石はジムリーダーだ。攻撃が外れればギアがニュートラルに戻ってしまうと言う弱点をふみつけをブレーキングとして利用する事でカバーしている」
ワタル「恐らく他のジムリーダー達もその様な技や特性を利用した創意工夫で弱点をカバーしていなかったか?」
ゴロウ「そう言えば、ハヤトさんのすなかけとゴッドバードのコンビネーション…。ツクシの回天つるぎのまいの防御戦法も…」
ワタル「これから先のジムリーダーも同等、それ以上の工夫をして来る筈だ。だがそれを己が流儀、魂、根性、愛で乗り越えるトレーナーは俺は大好きだ」
ヒビキ「っし!仕切り治すぞ!カチこめ、デンまる!」ポーイッ
デンまる「モコー!」ポンッ
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 13:48:29 ID:4cMWwC0c
アカネ「何や自分もカワイイポケモンおるやん!」
ヒビキ「おぉう!じゃがファンシーな見た目じゃがコイツのド根性を舐めちょったら痛い目見るぞ!」
アカネ「ウチもそこまで油断はせんで!ミルタンク!四速ころがる!」
ミルタンク「ミィィルミルミルミルゥッ!」ギュルルルルンッ!!!
ヒビキ「炎が通らんかった電気はどうじゃ!ほうでん!」
デンまる「モォーコココッ!」バチバチィィイッ!
バチィィインッ!
ヒビキ「電撃も弾きよるか…!」
ドオオォォォンッ!!!
デンまる「モコォォオッ!」ズサァァ!
アカネ「四速まで加速したころがるの回転は炎も電気もどんな攻撃も弾き返すで!」
ゴロウ「そんな…どんな攻撃も弾くじゃあ勝ち目が無いでやんすよぉ!」
ワタル「そう、あの回転をどうにかしなければ、な…」
ヒビキ「回転で攻撃を全て弾く、か…」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 14:32:15 ID:4cMWwC0c
アカネ「アレを耐えたんかいな!せやけど次のころがるは五速や!最高最速のころがるを躱せるもんなら躱してみぃ!」
ミルタンク「ミルミルミルミルゥゥゥウ…!」ギュルルルルルゥゥゥッ!!!
ヒビキ「デンまる!お前のド根性、見せたやれやァ!」
デンまる「モコォ!」グッ!
ミルタンク「ミルミルモォモォー!!!」ギュルルルルルゥゥゥッ!!!
グシャアァァッ!!!
ヒヒキ「………!」
ゴロウ「デンまるがぺしゃんこに…!」
アカネ「………いや、おらへん…!あのモココは何処に行ったんや…!?」
ワタル「っ!あそこだ!」
デンまる「モ…モコォ……!」ググッ…!
ミルタンク「ミルゥッ…!?」ギュルルルルンッ!
アカネ「まさか…!高速で転がってるミルタンクにしがみ付いとるん!?」
ヒビキ「おっしぁ!よぉー捕まえたでデンまる!」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 14:42:57 ID:4cMWwC0c
ヒビキ「そのままかみなりパンチ、連続で喰らわしてやるんじゃぁ!」
デンまる「モォコォッ!モォコォッ!モォロォコォッ!」バチバチィ…ドゴォ!ドゴォ!ドゴォッ!!
ミルタンク「ミルゥッ…!ミルゥッ…!」ゴフッ…!
ヒビキ「回転で攻撃を弾くんなら、デンまるもミルタンクと一緒にぐるぐる回転しよりゃぁ攻撃を当てられるじゃろ!」
ゴロウ「でもあの超回転にしがみ付き続けるのは…!」
アカネ「無茶にも程があるで!転がり続けて引きはがすんや!」
ミルタンク「ミルミルミルゥゥウッ!」ギュルルルルゥ!!!
デンまる「モコォ……!!」グググッ…!
ヒビキ「漢を魅せるんじゃデンまる!雷パンをもっともっとぶち噛ませェ!」
デンまる「モコォッ!モコォッ!モコッコォオッ!!!」バチバチィ…ドゴォッ!ドゴォ!ドゴォオッ!
ミルタンク「ミ……ミルゥゥウ…!」ビリィッ…ズサァァァ!
ワタル「回転が止まった…!」
ヒビキ「トドメのかみなり…パンチィイッ!」
デンまる「モォォ…クォオオッ!!!」バチバチィ…ドゴォオッ!
バチバチバチィイイイッ!!!
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 14:51:29 ID:4cMWwC0c
ミルタンク「ミ…ミルゥ……」ピクッ…ピクンッ…
アカネ「ミルタンクゥ!」
ワタル「ミルタンクは戦闘不能。少年、キミの勝利だ。敢えて言わせて貰おう、おめでとう!」
ヒビキ「おぉしっ!流石の根性じゃ、デンまる!」パンッ
デンまる「モコッ!」パンッ
アカネ「ひ…ひどいわぁ…。こんなタコ殴りせんでもぉ…!うわあぁぁぁぁぁんっ!」ビエーンッ
ヒビキ「うおぉっ!いきなり泣き出すなや!ただのケンカ、ポケモンバトルじゃろ!」
ゴロウ「アニキ…」ジト…
ワタル「全く。助成を泣かせるとは罪作りだな、少年!」
ヒビキ「あー。これじゃから女とケンカするのは気が引けるんじゃよなぁ…」
アカネ「うっ…ぐすんっ…。泣いたら忘れる所やったわ。ハイ、ウチに勝った証、レギュラーバッジや」スッ
ヒビキ「おぉう…。何かすまんの、泣かせて」
アカネ「エエよ、これも一応ジムリーダーの仕事やから…。自分らホンマ、エエ根性してたで!」
ヒビキ「おぉう!アリガトよ!」
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 15:17:33 ID:4cMWwC0c
アカネ「じゃあ次のジムはエンジュシティやね」
ヒビキ「ほぉー。エンジュシティか、どんな所なんじゃ?」
アカネ「古風で歴史や文化の宝石箱みたいな所や!歴史的文化財とか色々あるで」
ゴロウ「へー。面白そうな所でやんすね」
ヒビキ「歴史的文化財…遺跡…。いかん、イヤな奴を思い出しよった」
ワタル「では出発するとしよう!」バサァッ
ヒビキ「いつまで付いてくる気じゃ、アンタ…」
ワタル「フッ。竜の導きがある限り…か?」
ピーポーパーポー!
ワタル「む、警察か!これ以上キミ達に迷惑もかけられんな。ここでお別れしよう」
ワタル「敢えて言わせて貰おう!また会おう!」バサァッ!
カイリュー「でっていうー」バサァッ!
ヒビキ「…………」
ゴロウ「………嵐みたいな人でやんしたね」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 15:21:27 ID:4cMWwC0c
ヒビキ 持ち物 メガジッテ ジムバッジ弐個
手持ち伍匹
マグマラシ ♂ NN アラシまる エアームド ♂ NN ムドーまる
Lv23 Lv25
ひのこ でんこうせっか はがねのつばさ ドリルくちばし
かえんぐるま あなをほる フェイント スピードスター
モココ ♂ NN デンまる ミニリュウ ♂ NN リューまる
Lv21 もちもの デンリュウナイト Lv11
たいあたり かみなりパンチ まきつく でんじは
ほうでん わたほうし たつまき しんそく
マダツボミ ♂ NN ツボミまる
Lv30
パワーウィップ たたきつける
まきつく つるぎのまい
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 15:53:15 ID:4cMWwC0c
36番道路
謎の木「……………」ウネウネ
ヒビキ「おい、通れんぞ」ゲシッ
ゴロウ「道を隙間なく塞いでるでやんすね」
ヒビキ「しょうがない燃やすとするかのぅ。ひのこじゃ」ポーイッ
アラシまる「マァグゥッ!」ボボボッ!
謎の木「……………」ウネウネ
ゴロウ「………全く燃えないでやんすね」
ヒビキ「どーしたもんじゃのぉ」
ザッ…
?「………」プクプク…フゥゥ
ヒビキ「ん、誰じゃ?」
ゴロウ「あ、確かウバメの森で倒れてた…」
ヒビキ「ゴロウ、この赤帽子と知り合いか?」
赤帽子「………ああ、あの時の坊主か。あの時は世話になったな」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 16:01:51 ID:4cMWwC0c
ヒビキ「ほぉー。アンタ、煙管なんて粋なモン持っとるのぉー」クルクルッパシッ
赤帽子「フッ…。お前の十手も中々粋じゃねェか…」フゥゥ
ヒビキ「じゃろ?」ニカッ
赤帽子「………どうやらこの木に通せんぼを喰らっているみてェだな」
ゴロウ「そうなんでやんすよ」
赤帽子「木なんぞ、燃やしてしまえば良い」チャキッ
ヒビキ「じゃけど中々燃えないんじゃよな、この木」
赤帽子「フッ…まあ見てな」ポーイッ
リザードン「グオオォォォォォオッッッ!」ポンッ
ヒビキ「ッ…!」ビリ…ビリッ…
ゴロウ「何て強そうなリザードンでやんす…!」
赤帽子「だいもんじ」
リザードン「グオァァァアァァッッッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ボオオオオォォォォォォォオオオッッッ………
謎の木「ウソオオォォォォォオオオオ!!!」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 16:11:57 ID:4cMWwC0c
しゅうぅぅぅぅ………
ヒビキ「な…!」
ゴロウ「アラシまるでも燃やせなかったあの大木を一瞬で…!」
ヒビキ(何じゃ…!?何なんじゃあのリザードンのレベルは…!?あの赤帽子の奴…)ブルッ…
赤帽子「これでウバメでの借りは返した事にしておいてくれや」フゥゥ…
ゴロウ「あ、ありがとうでやんすっ!」ペコリッ
ヒビキ「おい、アンタ」クルクルッパシッ
赤帽子「あ゛?」ギロッ
ヒビキ「この世界にゃアンタみたいなレベルのトレーナーがゴロゴロ居るんか?」
赤帽子「………居るさ、とんでもなく強い奴がな」
ヒビキ「………ガハハッ!オモロイのぉ…!じゃったら俺はそいつもブッ倒して、このジョウトの番長になってやるわ!」グッ
赤帽子「フッ…そうかい」ザッ…
赤帽子「………だがそいつはこの世にゃもう居ないがな」ボソッ
ゴロウ「………?」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 16:18:30 ID:4cMWwC0c
――――
――
ワタル「フゥ…。どうにか罰金だけで待逃れたな…」バサァッ
カイリュー「でっていうー」バサァッ
ワタル「さて次は………むっ。降りるんだカイリュー!」スタッ
ウソッキー「ウ…ウソォ……」シュゥゥ…
ワタル「コイツはウソッキーか。しかもここ最近急激にレベルが上がっている野生のウソッキーか…。推定でもレベル50は超えている…」
ワタル「そんなレベルで岩タイプであるウソッキーを炎技で焼き尽くしている…」
ワタル「余程強い炎ポケモンを使うトレーナーにやられたな。恐らく四天王、いやチャンピオンレベルのトレーナーに…」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 16:26:54 ID:4cMWwC0c
アルフの遺跡
ゴロウ「アニキ、これ道間違えてないでやんすかね?」
ヒビキ「多分のぉ。恐らくあの木があった分かれ道を西に行かなきゃアカンかったんじゃろぉな」
ゴロウ「しかし…ここ何か凄そうな遺跡でやんすねぇ…」キョロキョロ
「ハァ…このひんやりした感触…ザラザラした肌触り…」
ゴロウ「あ、アニキ!あそこに人がいるでやんすよ!」タッタッ
ヒビキ「おぉー、ホン…ト……じゃ………ソイツに近づくなゴロウォッ!」クワァッ!
ゴロウ「へ?」
コトネ「あーもー!コトネちゃん、もうキミと一生すりすりしていたい!ダメ、すりすりじゃ物足りない!ペロペロしてあげるー!」
ヒビキ「コ…トネ……」ガクブル…
ゴロウ「ア…アニキ…?」
コトネ「あぁんっ余りにも愛おし過ぎて濡れて来ちゃったぁ」ジワァァ
コトネ「アルフの遺跡、たかまるぅー!」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/02(水) 16:40:12 ID:4cMWwC0c
コトネ「アレ…およよ…?アソコに居るのは我が同郷のお友達、ヒビキくんじゃーん!」フリフリッ
ヒビキ「ほら行くぞ、ゴロウ」スタスタ
コトネ「おい、待てよ」ドゴォッ
ヒビキ「ごふっ…!」ガクッ
ゴロウ「アニキー!」
コトネ「無視するなんてヒドイじゃーん!お姉ちゃん悲しいよ」
ゴロウ「ア…アニキ…!誰でやんすか、アニキを一撃で跪かせるこの女傑は…!」
コトネ「キミはヒビキくんの旅のお友達?アタシはコトネ!ワカバタウン出身でヒビキくんの2歳年上の近所のお姉さんってコトね」
ゴロウ「オイラはヒビキアニキの舎弟のゴロウでやんす!」ペコッ
コトネ「あらカワイイ子だね、そこの目が合った瞬間逃げ出そうとする奴より」
ヒビキ「お、おぉう…。久しぶりじゃのぉ…」
コトネ「やっと挨拶したね。久しぶり、ヒビキくん。アタシが旅に出て以来だから約一年ぶりってコトね」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/06(日) 11:20:26 ID:1MnnfNDg
――――
――
コトネ「………ふーん。武者修行でジムリーダー、四天王、チャンピオンを全員倒してジョウトの番長になる…か」
コトネ「それにしてもジムリーダーが番長って…相変わらずだねー」
ヒビキ「煩いのぉ…」ポリポリ
コトネ「まあ元気そうで何より!お姉さん、嬉しいよ」
ゴロウ「えーと、コトネ、さん?はここで何をやってたんでやんすか?」
ヒビキ「ど阿呆!そんな話を振ったら…」
コトネ「実はね!このアルフの遺跡には謎のポケモン、アンノーンについて色々発見された場所でね!壁画にはアンンーン文字って言う象形文字?って言うんかな、それでねetc…」
ヒビキ「始まった…」ハァ…
ゴロウ「な、何なんでやんすか、この人」
ヒビキ「コイツは変人、大の遺跡マニアじゃ…」
コトネ「それでね…そのアンノーン文字は大体は解読出来たんだけど…この触り心地がすっごくてー!もうこのザラザラ、ひんやり感が堪らないのなんのー!」
コトネ「あー!もう触るだけでも濡れちゃうー!乳首立っちゃうよー♪」スリスリ
ゴロウ「………」
ヒビキ「コイツは遺跡とか歴史とか色々調べ回るって理由で一年前に旅に出たんじゃが…。変わらんのぉ…」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/06(日) 11:36:26 ID:1MnnfNDg
コトネ「でもアンノーン文字があっても、アンノーン自体が中々見つからなくて…何度も来てみたんだけど…」
「アンノーンが見つかるか分からないけど、面白そうな石碑なら4か所で見つけたわよ」
コトネ「えっ?」
ゴロウ「おー…」
ヒビキ「誰じゃこの美人…」
コトネ「はわぁ…まさかここで会えるとは思わなかったです!天才考古学者のシロナさん!」
シロナ「あら。有名人ね、私」
ヒビキ「俺が今まで見た女の中でも一番に美人じゃのぉ…」
シロナ「嬉しい事言ってくれるわね…。あら…」ジィィ
ヒビキ「おぉう…?」タジ…
シロナ「ふふっ。ごめんなさい、キミのその真っ直ぐで力強い眼が私の大切だった子に似てたから」
コトネ「あの!シロナさんはどうしてここへ!?」
シロナ「私はアンノーンとは別件でここを調べてたんだけど、そこでたまたまアンノーンの出現方法に関わってそうな石碑を見つけたの」
コトネ「ぜひ!その場所を教えてください!」
シロナ「………その前にお客さんみたいね」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/06(日) 12:03:07 ID:1MnnfNDg
シルバー「………あのマント野郎は居ないようだな」ザッ
ヒビキ「シルバァ!おどれぁここで会ったが何とやらじゃ!俺とバトルしやがれぇい!」チャキッ
コトネ「知り合い?」
ゴロウ「アニキを初めて倒した奴でやんす!アニキのライバルでやんす!」
コトネ「あり?初めて倒したのはアタシの筈なんだけど…まあ良いか!ライバルは良いものだもんね」
シルバー「ヒワダではあのマント野郎と恥ずかしい恰好の女に邪魔されたからな。俺は勝負の邪魔をされるのが一番嫌いだ」チャキッ
ヒビキ「嬉しいのぉ…!今度は三対三で勝負じゃ!カチこめ、リューまる!」ポーイッ
リューまる「リュー!」ポンッ
シルバー「行け、ニューラ!」ポーイッ
ニューラ「ニュラッ!」
シロナ「バトルするのは良いけど、遺跡のモノは壊さないでね」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/06(日) 12:16:52 ID:1MnnfNDg
ヒビキ「しんそく!」
ミニリュウ「リュー!」シュバッ!
ニューラ「ニュラァッ…!」ズサァッ!
シルバー「ニューラ、うらみだ!」
ニューラ「ニュラァ…」ユラア…
リューまる「みに?」
ヒビキ「何の技か知らんが、もう一度喰らえや!しんそく!」
リューまる「りゅっ」ヨジヨジ…
ヒビキ「何しちょうるんじゃ!」
シルバー「ふんっ…。こごえるかぜ!」
ニューラ「ニャァァ…」ヒュゥゥ…
リューまる「みにぃ…!」ガクブル…
ゴロウ「何がどうなったんでやんすか!?」
シロナ「うらみは相手の技PPを4減らす技よ」
コトネ「しかもしんそくはPPが少ない技。うらみなんて使われたら直ぐに使えなくなるってコトね」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/06(日) 12:24:29 ID:1MnnfNDg
シルバー「此間のバトルでそのミニリュウがしんそくを覚えている事は知っていたからなァ!だましうち!」
ヒビキ「チィッ!でんじはじゃ!」
ニューラ「ニュゥ…ルァッ!」ヒュンッ…ドゴォッ!
リューまる「りゅっ…!リュリュリュー!」ブワァッ!ビリビリッ!
ニューラ「ニュラァ!」ビリビリッ!
リューまる「りゅ…りゅぅ…」ピクッ…ピクンッ
ヒビキ「よぉやったぞ、リューまる」シュボンッ
コトネ「何とか倒れる前にでんじはを当てられたっコトね…」
シルバー「全く。しんそくが使えなくなっただけでその有様とは…。レベルが低いものだな」
ヒビキ「あ゛ぁん?じゃったらコイツを見て黙らせてやるわ!カチこめ、ツボミまる!」ポーイッ
ツボミまる「つぼ」ポンッ
シルバー「マダツボミ、か…。雑魚なお前にはお似合いのポケモンだな!こごえるかぜ!」
ニューラ「ニャァァ…」ヒュゥゥ…
ツボミまる「つぼ?」ガクブル
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/06(日) 12:28:51 ID:1MnnfNDg
シルバー「沈めェ!だましうち!」
ニューラ「ニュゥ…ルゥァッ!」ヒュンッ…ドゴォッ!
ツボミまる「つぼ?」キョトンッ
シルバー「何ィッ…!?」
ヒビキ「沈むのはおどれじゃァッ!たたきつける!」
ツボミまる「つぼ」ブオォォォンンッ!
ズドオオォォォォォンッ!!!
ニューラ「ニュ…ニュラァ…」ピクッ…ピクンッ…
シロナ「あのマダツボミ、中々のポテンシャルね」
ゴロウ「多分アニキのポケモンの中でもトップクラスに強いでやんす」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/29(火) 17:01:49 ID:aeOBla3.
シルバー「そのマダツボミ、レベルが高いな………行け、イワーク!」ポーイッ
イワーク「イワアァァクッ!」ポンッ
コトネ「えっ、イワーク?相性最悪なのに?と言うかそんなバカデカいポケモン出して本当に周りの遺跡を壊さないでよね!」
シロナ「しかもマダツボミのレベルが高いと分かっていながらのイワーク…。何か作戦があるのでしょうね」
ヒビキ「おぉう!あのイワークには前に痛い目見らされたからのぉ!油断はせん!つるぎのまい!」
ツボミまる「つぼ」シャキィィインッ!
シルバー「イワーク、ヘビーボンバー!」
イワーク「イワアァァァクッ!」バビョォォォォォォンッ!
ゴロウ「あの巨体が跳んだでやんす!」
ズッドオオォォォォォォォンッ!!!
ツボミまる「つぼぉ…」ググッ…
シルバー「そのままくれてやれ。大地の奥義・じしん」
イワーク「イィィワアァァァァァァァッッッ!!!」ゴゴゴゴゴゴッ!!!
シルバー「魂ィィイイッッッ!!!」
ドガアァァァァァァァァァァァンッッッ!!!
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/29(火) 17:09:17 ID:aeOBla3.
シルバー「ふんっ。この程度か」
ヒビキ「ツボミまる!」
コトネ「ちょっ…!この衝撃はヤバいってー!」
シロナ「っ!あの技…!大地の奥義って…あの子は一体…」
ゴロウ「ツボミまるは!?」
ツボミまる「つぼ」ムクッ
シルバー「何ッ!?」
ヒビキ「おぉう!よぉ耐えた!そのままイワークをぶん回せェッ!」
ツボミまる「つぼつぼつぼつぼつぼつぼ」ガシッブンブンブンブンブンブンブンッ!!!
イワーク「イワァァァァァァクッ!?」グルングルングルンンッ!
コトネ「ヒビキくんのアホー!そんなイワークなんてぶん回したら…!」
ツボミまる「つぼー」ブオォォォンンッ!
ドシャアァァァァァァァァァンッッッ!!!
シロナ「あそこは…!コトネちゃんに見せようとしていた石碑の場所…!」ピキッ
コトネ「イヤアアアァァァァァァァッッッ!!!」ガーンッ
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/29(火) 17:15:00 ID:aeOBla3.
ぱらっ…ぱらぱらっ…
イワーク「イ…イワァ…!」ググッ…
ゴロウ「まだ倒れてないでやんす!」
ヒビキ「じゃがこれでトドメじゃぁ!パワーウィィィップ!」
ツボミまる「つぼ」ブオォォォンンッ!
シルバー「イワーク、もうお前の役目はここまでだ。だいばくはつ」
イワーク「イワアアァァァックッ!!!」カッ!
ヒビキ「なっ…!」
チュドオオオォォォォォォォォォォォオオンッッッ!!!
シロナ「………」ピキッ
コトネ「」マッシロ
ツボミまる「つ…ぼ……」ガクッ
イワーク「イ…ワァ…」シュゥゥ…
シルバー「良くやった、イワーク」ニヤッ
ヒビキ「シルバー…おどれぇ…!」グッ…
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/29(火) 18:45:37 ID:aeOBla3.
シルバー「何を怒る?あのままイワークは勝ち目が無かった。ならば自爆をして一体でも潰すのが戦術と言うものだろう」
シルバー「あわよくばヘビーボンバーと大地の奥義のコンボで潰そうと思ってはいたが、無理ならばこの戦術に変えたまでだ」
ゴロウ「じゃあ最初からイワークは捨て駒にするつもりだったでやんすか…?」
シルバー「強くなる、勝つためには何でもするのが俺だ。他人にとやかく言われる筋合いなど無い!行け、アリゲイツ!」ポーイッ
アリゲイツ「ゲェイツッ!」ポンッ
ヒビキ「それがおどれの流儀か、シルバー。じゃったら俺は俺の流儀でおどれをぶっ倒すまでじゃ!カチこめ、アラシまる!」ポーイッ
アラシまる「マァグゥッ!」ポンッ
シルバー「相性の悪いポケモンで攻めるのがお前の流儀か?それとも俺みたいに戦術でも?」
ヒビキ「このアラシまるは初めてバトルした時に、ソイツにやられたからのぉ!今度こそリベンジする為じゃ!」
シルバー「幼稚だなァ!みずでっぽう!」
ヒビキ「漢とはそう言うモンじゃろォ!でんこうせっくぁっ!」
アリゲイツ「ゲイッゲイッ!」ブシャァァ!ブシャァァ!
アラシまる「マグッ!マァグゥッ!」シュタタッ!シュバッ!
アリゲイツ「ゲイッ…!」ググッ…
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/01(金) 21:05:17 ID:nIQJW.Nk
シルバー「そのまま押さえつけてかみつくだ!」
アリゲイツ「ゲェイツッ!」ガブリンチョッ!
アラシまる「マグゥッ!」ズキィッ
シルバー「そのまま振り回してしまえ!」
ヒビキ「させるかぁっ!アラシまる、嚙み付かれたまんまで構わん!かえんぐるまじゃぁっ!」
アラシまる「マァ…!グウゥゥウッ!!!」ググッ…ボォォグルグルグルンッ!
アリゲイツ「ウゲェッ…!」ジュゥゥ…!
シルバー「良いだろう…!もっと強く嚙み付いてやれ!」
アリゲイツ「ゲェェイ…!」ガブゥゥ…!
アラシまる「マグゥ…!」ガクッ…!
グルングルン…ドオオォォォンッ!!!ガラガラ…!
ゴロウ「アラシまるが崩れて遠心力で二匹とも吹き飛ばされたでやんす!」
コトネ「ウワアァァ!また遺跡がァ!貴重な文化遺産がァッ!」
シロナ「………」ワナワナ…
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/01(金) 21:26:55 ID:nIQJW.Nk
ガラガラ…ドォンッ!
アリゲイツ「ゲェーイッ!」
シルバー「まだ奴は瓦礫の中だ…!あまごい!」
アリゲイツ「アリ…」パアァ
ポツッ…ポツポツポツ…ザアァァァァァァァァァ…!
ゴロウ「アニキ!また前と同じパターンでやんす!」
ヒビキ「黙っちょれ、ゴロウ!」
シルバー「瓦礫に埋もれて動けん内に終わらせてやる!みずでっぽう!」
アリゲイツ「アァリゲェェイツッ!」ブッシャァァァァァ!!!
ドオオォォォンッ!!!
シルバー「フッ…」
ヒビキ「何処を見ちょるシルバァ!」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/01(金) 21:37:27 ID:nIQJW.Nk
ゴゴゴ…ボコォッ!
アラシまる「マグゥッ!」ドゴォッ!
アリゲイツ「ウゲェッ…!」ゴフッ…!
シルバー「奇襲…!?すでに穴を掘って地中に潜っていたのか…!」ニィ…!
ヒビキ「もっともっと暴れるぞアラシまる!」クルクルッパシッ
シルバー「アリゲイツ!魂ィィィイ!」グッ
コトネ「テメェーらいい加減にしろォ!!!ハードプラントォォオ!!!」
メガニウム「グァァニュウゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!」シュルルルルルルルッッッ!!!
ボゴォッボゴボゴボゴボゴォ…!ブオオォォォォォォォンッッッ!!!
ヒビシル「「な…!?」」
ドゴオオオォォォォォォッンッ!!!
アラシまる「マ…マグゥ…」ピクッ…ピクンッ…
アリゲイツ「ゲ…ゲイツ…」ピクッ…ピクンッ…
ヒビキ「コ…コト…ネさ…ん?」ビクッ
シルバー「………」ポカーンッ
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/01(金) 21:50:20 ID:nIQJW.Nk
コトネ「おどれら、エエ加減にせぇよ、オイ」ポキッポキッ
ゴロウ「どちら様…でやんす…か?コトネさ…ん?」
シロナ「貴方達、遺跡の物は壊さないでって言ったわよね?」ニコッ
シルバー「ッ…!」ゾクッ…!
ヒビキ「お…おぉう…。それは…アレじゃ…。ついバトルに熱く…オイ、シルバーも何か…」
シルバー「………」シュバッ
ヒビキ「おどれェ!逃げるぬァ!」ダッ
コトネ「オラ、逃げるな!壊れた遺跡をちゃんと直せ!」
ヒビキ「野郎…!覚えてろォ…!」ギリィ…
シルバー「あの帽子の女…。あのメガニウムのレベルと言いあの技と言い…とんでもない奴だ…」シュタタッ!
シルバー「………それ以上にあの金髪女の威圧感…。何者だ…?」シュタタタタタッ!
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/01(金) 22:00:09 ID:nIQJW.Nk
――――
――
ヒビキ「これじゃからコトネは…」ガサゴソ…
ゴロウ「もう一踏ん張りでやんす、アニキ。オイラも手伝いやすんで」
コトネ「ふぅっ…」
シロナ「ありがとう、コトネちゃん。あれ以上やられたら貴重な文献が失われる所だったわ」
シロナ「でも止める為とは言え、究極技は感心しないわね」
コトネ「いやいや、寧ろアレで済んでマシだと思ってくださいよ。あそこでアタシじゃなくてシロナさんが止めに入ったらもっとヒドイ事になってましたよ?」
シロナ「あら、心外ね」ムスッ
コトネ「天才考古学者で現・シンオウチャンプであろうお方が何を言ってるんですか…」ニヤッ
シロナ「………」クスッ
コトネ「個人的にはここで会ったのも何かの縁ってコトで、シロナさんに弟子入り志願していいですか?」
コトネ「あ、どっちかと言うと考古学的な方で」
シロナ「ごめんなさい、もう二度と弟子は取らない事にしてるの」
コトネ「………あら残念。『もう二度と』ってコトねぇ」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 23:04:42 ID:tznIIaps
エンジュシティ
ヒビキ「やっと着いたがすっかり暗くなったのぉ」
コトネ「キミらが貴重な遺跡で暴れたりするからでしょ」
ゴロウ「もう遅いでやんすし、ジム戦は明日でやんすね」
コトネ「じゃあポケモンセンターに直行ってコトね」
ヒビキ「………そもそも何でコトネが付いて来ちょるんじゃぁ!あのパツキンねーちゃん付いて行けば良かったじゃろうに!」
コトネ「だってシロナさんに見せて貰える予定だった石碑もキミらが壊したし、アタシもエンジュシティで見たいモノがあるってコト」
ゴロウ「………コトネさん、ちょっと気になったんでやんすけど。シロナさんが言ってた事…『もう二度と弟子は取らない』って。アレって昔は弟子は居たって事でやんすよね?」
コトネ「………ゴロウくんって意外と察しがイイのね。噂だけどシロナさんには昔一人弟子が居たって話があるの」
コトネ「しかもその弟子は三年前のカントーポケモンリーグ本部のチャンピオンだって話なんだ」
ゴロウ「チャ…チャンピオン…!?」
ヒビキ「マジかそれ!?」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 23:26:44 ID:tznIIaps
ゴロウ「チャンピオンが弟子って…あのシロナさんって何者でやんすか?」
コトネ「気付かなかったの?ジョウトとは別の地方だけど、あの人もポケモンリーグチャンピオンよ?」
ヒビキ「あのねーちゃんが他所のシマの番長…いやスケバンじゃったんか…。確かにただの別嬪なねーちゃんだとは思わなんだが…」
ゴロウ「それで…そのカントーチャンプってどんな人でやんすか?」
コトネ「まあチャンピオンって言ってもたった半年で辞任したらしいけど、ここ最近では若年ながら最強クラスのチャンピオンだったらしいよ?」
コトネ「子供ながら煙管を吹かして赤い帽子を被り、何事も動じない不動の精神を持った、ハードボイルドなチャンピオン…」
コトネ「マサラタウンのレッド」
ヒビキ・ゴロウ「「っ!」」ハッ
コトネ「その着任していた半年間は何人もその人のの操るリザードンやライチュウ、ハッサムなどあの人のポケモンを一匹も下す事は出来なかったって」
ヒビキ「ゴロウ…もしかしてそのレッドってあのバカデカい木を一瞬で焼き尽くしたクソ強いリザードンを使ってた奴じゃなのか?」
ゴロウ「それに多分ツクシが話してたハッサム使いのチャンピオンと同一人物と考えて間違えなさそうでやんすね…」
コトネ「でもチャンピオンを辞任した後、自分の前のチャンピオンにその座を譲ったまま、行方不明。その譲られたチャンピオンもたった三か月で辞任。次の候補だった四天王大将も修行とかで行方不明」
コトネ「その間も四天王が引退したり実家に帰って人材不足だったけど、ここ三年で何とか四天王の数は揃えたみたい」
ゴロウ「ポケモンリーグも何だか大変でやんすねー」
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 23:33:30 ID:tznIIaps
コトネ「でも四天王は揃ったけど、肝心のチャンピオンの席が空席なのよねー」
ヒビキ「何でじゃ?今の四天王で一番強い奴にやらせばエエじゃろう?」
コトネ「さーね?今の四天王がチャンピオンに着く気が無いってのもあるし、その四天王を倒せる程のトレーナーも挑戦に来てないらしいし…」
ヒビキ「………ガハハッ!じゃったら俺がその四天王をブッ倒してポケモンリーグチャンピオン…ジョウトの番長になればエエ事じゃのぉ!」
コトネ「相変わらずだねー。ま、ヒビキくんのそー言うトコ、キライじゃないけど」フフッ
ゴロウ(あり…?もしかしてコトネさんってもしかしてアニキの事…)
コトネ「じゃ、さっさと寝て、明日に備えて英気を養いなさい!」バンバンッ
ヒビキ「おぉうっ!」
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 23:39:15 ID:tznIIaps
――――
――
ヒビキ「がぁぁあ……ぐおぉぉお……」ゲシッ
ゴロウ「イタッ…。もうアニキィ…寝相悪すぎでやんすよー」ムクッ…
ゴロウ「………何だか小便に行きたくなったでやんす…」ブルッ
ギシッ…クチュッ…クチュッ……
ゴロウ「隣の部屋…からでやんすか…?確か隣はコトネさんの部屋…」
アン…アァン…クチュッ……ア……キィ…クゥン……
ゴロウ「もしかして……アニキの名前を呼んでるでやんすか…?」チラッ
ヒビキ「ぐおぉぉお……がぁぁぁああ………」
ゴロウ「………気になるでやんす」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 23:48:49 ID:tznIIaps
ギィ…
ゴロウ「………」チラッ
コトネ「あぁん…うっ…………キモチ…イィ…///」クチュックチュッ
ゴロウ「コ…コトネさん…っ///ベッドの上でハダカでやんす…!」
コトネ「ちくび…スリスリするぅ…っ///あっ……き……くぅん………///」クチュッ……クチュクチュッ…
ゴロウ「アニキの名前…でやんすか…ね…?もっと耳を澄まして…」
コトネ「あぁ…///あぁぁ…るふのイセキィィイ!イクぅぅぅうん………///」ビクンッビクンッ!
ゴロウ「ずごー!」ガタンッ
コトネ「ッ!?だ…誰…!?」ガタッ
ゴロウ「な…アルフの遺跡って…!何でそうなるでやんすぁー!」
コトネ「ゴ…ゴロウくん…!?」
ゴロウ「てっきりアニキに思いがあるんだと…。まさかのアルフの遺跡って…」ガクッ
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 23:55:33 ID:tznIIaps
ぐいっ…ぼすんっ
ゴロウ「えっ…///」
コトネ「ゴメンネー。アタシ、遺跡とか寺とか歴史的文化財に発情しちゃう変態なの…///」
ゴロウ「それは初めて会った時から感じてやした…」
コトネ「でもねー。偶には普通の男の子相手でもヤりたい時もあるんだよ…?」
コトネ「こんなふーに…」チュゥ…レロ…
ゴロウ「んっ!?んんんー///」レロォ…
コトネ「ねぇ、ゴロウくん…。もっとスゴい事………シてみる…?」ツー…
ゴロウ「うっ……あっ………///」
ゴロウ(アニキ………アニキより先に大人のオトコになっちゃうかもでやんす…)
ヒビキ「があああぅああぉ……ぐぎょおおぉぉぉ……」ポリポリ…
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/07(木) 21:43:49 ID:QABz05rg
チュンチュンチュンッ………
ヒビキ「おぉう!今日も元気にカチコみじゃぁー!」
ゴロウ「そうで…やんす…ね…」ツヤツヤ
コトネ「元気だねー、ヒビキくん」ツヤツヤ
ヒビキ「あ゛?何じゃおどれら。気の所為か二人ともツヤツヤしちょらんか?」
コトネ「えー?気の所為じゃなーい?ねえ、ゴロウくん♪」ギュッ
ゴロウ「コ…コトネのアネゴっ…///」カァー
ヒビキ「何かいつの間にか仲良くなっちょらんか、おどれら?」キョトンッ
ゴロウ「そ…そんな事よりジムに行きやしょう、アニキ!」
ヒビキ「おぉう…?」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/07(木) 22:06:56 ID:QABz05rg
――――
――
ガチャンッ
ヒビキ「はぁー。こー言うときに番長が休みなんじゃぁ…」ガクッ
ゴロウ「まあ古い友人に会ってるんじゃしょうがないでやんすよ」
ヒビキ「と言うかコトネはどこ行ったんじゃ?」
ゴロウ「あそこでやんす」スッ
コトネ「うっひょー!正しく歴史的風習に溢れた町、エンジュシティ!あの大きい塔はスズの塔でアレはぁ…♪」ピョンピョンッ
ヒビキ「うぜぇ…」ゲンナリ
ゴロウ「オイラはカワイイと思うでやんすよ?」
ヒビキ「そうかぁ…?俺はあっちに居る舞妓さんがエエのぉ!かんなりの別嬪さんじゃ!」
舞妓さん「あら、おおきに。嬉しい事言ってくれますなぁ」タユン
ヒビキ「うほぉー。着物の上からも分かるあのでっかい乳!たまらんのぉ、ゴロウ!」
ゴロウ「アニキ、偶には尻も良い物でやんすよ?」
ヒビキ「………ゴロウ、何か雰囲気変わったのぉ」
ゴロウ「そ…そうでやんすか?」
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/07(木) 23:00:41 ID:QABz05rg
舞妓さん「お兄さん達、もし宜しかったらウチらの舞、見て行きまへんか?色々サービスしますえ?」
ヒビキ「おぉう!別嬪の舞妓さんに誘われたら断れんのぉ!カチコミも出来んし、行ってみるかゴロウ!」
コトネ「おーい!ゴロウくーん!今からアタシ焼けた塔調べに行くんだけど、一緒に行かなーい?」
ヒビキ「おいコトネェ!今からゴロウは舞妓さんを見に行くんじゃ!邪魔すんな!」クワァッ!
コトネ「邪魔なんかしてないでしょ!それに付いて行くかはゴロウくんが決めるコトじゃん!」クワァッ!
ゴロウ「………アニキ、申し訳ないでやんす」
ゴロウ「今日はアネゴに付いて行きたいでやんす…」グッ
ヒビキ「あ゛…?」ピクッ
コトネ「ホントー!?お姉さんうれしー!」ギュッ
ゴロウ「………///」カァー
ヒビキ「………そうか。おどれがそうしたいならしょうが無いのぉ」
ゴロウ「すいやせん…」
ヒビキ「………漢にはそういう時期もあるもんじゃ」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 12:33:03 ID:rYYm2xkc
焼けた塔
コトネ「うっひょー!焼け焦げた柱!所々空いた穴!なのに肌でも感じる神秘的な感じ!考古学者魂を滾らせるぅー!」
ゴロウ「でも焼けた塔って言う割に道は整備されてるでやんすね」
「それは焼けた塔自体がエンジュの観光名所。観光客が観て入れるようにするためさ」
コトネ「あり?アナタは確かエンジュのジムリーダーのマツバさん?」
マツバ「キミは確か一度ホウオウに事に関して訪ねて来た事があったね。確か名前はコトネちゃん?」
ゴロウ「エンジュのジムリーダー!?でも今日は友達に会う為とかでジムを空けてたんじゃ…」
ミナキ「それはこの私、マツバの心の友!ミナキの事だな!」バサァッ
マツバ「もしかしてジムを訪ねてたのかい?それはすまなかったたね。彼にここの関係者以外立ち入り禁止の所に入る為に度々呼び出される事があるんだ」
ゴロウ「何で立ち入り禁止の所なんかに…?」
コトネ「伝説のポケモン、ですか?」ニヤッ
ミナキ「っ!知っていたか…」
コトネ「この焼けた塔に伝説のポケモン、エンテイ、ライコウ、そしてスイクンが居るって話は割かし有名ですよ?でも同時に観光名所であるこの場所で誰もその三匹を捕まえた者、はっきりと見た者は居ない…」
コトネ「って事は居るとしたら一般公開しているこの一階じゃなくて、さらに地下…関係者以外立ち入り地区に居る可能性が高いってコトね」
マツバ「察しが良いな…」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 12:40:46 ID:rYYm2xkc
ミナキ「確かにこの奥にエンテイ、ライコウ、そして愛しのスイクンが居る…!私も何度か見たが、直ぐに逃げられたぜ…」
コトネ「やっぱりねー。今日のアタシの目的もそーなんですよ。ここで会ったのも縁ってコトで、アタシ等も入れてくれません?」ニヤッ
マツバ「悪いけどそれは…」
ミナキ「そうはさせん!スイクンをそんな野次馬根性で目で犯されるのは気に入らん!」
ゴロウ「友達利用して入り浸ってる人に言われても…」
モゾモゾッ…ポンッ!
コラッタ「コラッ!」タタタッ
ゴロウ「あっ!コラッタ!待つでやんす!」タタッ
マツバ「あっ!そっちは立ち入り禁止…!」
コトネ「あーたいへーん!ゴロウくんとコラッタうを追いかけないと―♪」タッタッ
ミナキ「コラッ!抜け駆けをするなー!」
「ッ!」コソッシュタタタタタッ!
マツバ「………?」
コトネ「………」ニヤァ
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 12:49:44 ID:rYYm2xkc
焼けた塔・地下一階
コラッタ「コラッ…」
エンテイ「がお?」
ライコウ「がおがーお」
スイクン「わんっ…わふぅ」
コラッタ「コラッ!コラッタタ!」ピョンッピョンッ
スイクン「わふっ?」ピクッ
ゴロウ「コラッタ!やっと見つけ……た…」
スイクン「……………」ファサァッ…
コトネ「ゴロウくーん!ナーイ…ス……」
コトネ「ふつくしい…」ジュワァァァア…!
ミナキ「何度見てもふつくしい…」ボッキィーンッ!
マツバ「こんな近くでみるのは初めてだな…」
?「ッ………!?」コソッ
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 12:57:55 ID:rYYm2xkc
エンテイ「テエエェェェェェイッ!!!」ボオォッシュバッ!
ライコウ「コオォォォォォオウッ!!!」バチバチッシュバッ!
スイクン「………」ジィ…
ゴロウ「えっ?」
スイクン「フォオオォォォォォォッ!!!」ファサァッ…シュバッ!
ミナキ「行ってしまったか…。やはりスイクンは何と勇ましく!何と雄々しく!何と水々しく!何とすばっしこい!だからこそ追い求める価値がある!」ギンギンッ!
マツバ「股間を盛り上げて言っても格好はつかないぞ、ミナキ」
コトネ「………決めた!アタシ、これからはスイクンを追いかける!」ポタッ…ポタッ…
マツバ「女の子に言う事じゃないけど、股下を濡らして言うセリフでもないよね」
ゴロウ「………コラッタ、さっきスイクン達と何か話してなかったでやんすか?」
コラッタ「コラッ!」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 13:04:26 ID:rYYm2xkc
?「………」コソッ
コトネ「………目的は何となく分かるけど、あのタイミングで出てきて捕まえようとしなかったのは賢明な判断ね」
コトネ「今のキミで敵う相手では無いってコトね、シルバーくん」
シルバー「………チッ」シュバッ
コトネ「それはそーと、ゴロウくん!」
ゴロウ「ん?何でやんすか?アネゴ」
コトネ「アタシ、これからスイクンを目的に調査を進めようと思うの!だから明日のヒビキくんのジム戦の後で良いから…」
コトネ「これからはアタシと旅をしない?」
ゴロウ「えっ…?」
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 18:41:45 ID:rYYm2xkc
歌舞練場
舞妓はん「………どうも、おおきにぃ」ユラリ…ユラリ…
ヒビキ「おぉう!雅な舞じゃったぞ、コウメちゃん!他の姉妹の娘らも別嬪さんじゃのぉ!」
おじさん「なんや、自分もうその年で女の見る目があるやないか!」バンバンッ
お爺さん「どの娘でもエエから一発ツケこみたいのぉ」
舞妓はん「冗談は顔だけにしておくれやすぅ」
赤帽子「………」スクッ
ヒビキ「………おぉう、アンタか。あの時は世話になったのぉ」
赤帽子「………あの時の坊主の片割れか」
ヒビキ「アンタみたいな人でもこんな所に興味があるんじゃな」
赤帽子「………ああ、良い着物だと思ってな」
ヒビキ「ガッハッハ!着てみたいのか?」
赤帽子「さぁな?」フゥゥ
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 18:56:17 ID:rYYm2xkc
ドォンッ!
舞妓はん「何どす!?」ビクッ
ロケット団「何だ何だ?ソープと聞いて来たが、着物の舞妓はんしか居ねーじゃねぇか。もしかしてそう言うプレイ?」
舞妓はん「ここは神聖な歌舞練場。そんな邪な理由で来たんなら、さっさといねい」
ロケット団「あ゛ぁん?舞妓はん無勢が粋がるなよ」チャキッ
舞妓はん「お兄さん、いきったらあかへんで?」チャキッ
ドゴオォンッ!
ロケット団「ぶへしっ!」ズサァッ!
舞妓はん「!」
ヒビキ「おぉう!またおどれらか!ケンカならうぇるかむだがなぁ!時と場所を考えろや、ボケェ!」クルクルッパシッ
赤帽子「ほぉ…」
ロケット団「チィッ!行け、ドガース!」ポーイッ
ドガース「ドガァー」ポンッ
舞妓はん「お兄さん、ウチらの事は気にせんと、いてこまして下さい」
ヒビキ「おぉう!許可貰ったぞ!カチこめ、アラシまる!」ポーイッ
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 19:06:14 ID:rYYm2xkc
――――
――
ロケット団「チィッ…!覚えてろぉ!」ダッ
ヒビキ「もう忘れたわ!」
舞妓はん「お兄さん、かっこよかったわぁ。おおきにぃ」ペコッ
赤帽子「………大した暴れっぷりだな」
ヒビキ「おぉう?アンタが出てくるよりはマシじゃろ?そのボール、隠せてなかったぞ」
赤帽子「ふっ…。凄まじいな、その感覚」チャキッ
コウメ「お兄さん、お兄さん」クイッ
ヒビキ「おぉう?」
コウメ「ホンマは姉さん達には怒られるんやけど、これお礼どす」スッ
ヒビキ「何じゃ、透明じょのぉ、この鈴」チリンッ
コウメ「うち、個人的にお兄さんの事、気に入ってん。カッコ良かったでぇ、ホンマおおきに」チュッ
ヒビキ「お、おぉう…///」テレッ
赤帽子「………あの鈴、まさかな」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/20(水) 00:46:34 ID:JCp52h86
おつ
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/20(水) 17:06:49 ID:vg4orcxo
赤帽子「………中々面白い奴だな、お前は」フゥゥ
ヒビキ「アンタも十分キャラ濃いと思うぞ、俺よりのぉ。十代半ばで煙管を吹かして、その肩書でこんな所でフラフラと」
赤帽子「………」ピクッ
赤帽子「………ボクが何処の誰か分かってるみたいな言い草だな」ギロッ
ヒビキ「………」
赤帽子「………」
ヒビキ「………やっぱ知らん」
赤帽子「………何?」
ヒビキ「人間誰しも聞かれたくない事、知られたくない事もあるじゃろ?漢はそんな野暮な事は追究せんもんじゃ」
赤帽子「………そうか」ザッ
ヒビキ「………ま、アンタとはまた何処かで会う気はするがのぉ」
赤帽子「………」フッ
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/20(水) 17:17:52 ID:vg4orcxo
――――
――
prrrrrrrr
ロケット団「………えっ!?さっきの歌舞練場が目的の場所っ!?あそこにお目当ての物があったですって!?」
ロケット団「………透明な鈴が…オウ…を呼び出す為に必要不可欠…?虹色の羽だけじゃダメ…」
ロケット団「………そんな、また戻って奪って来いって…俺さっきコテンパンにされたばっかで…」
ロケット団「………そんな滅相な!アポロ様!必ず取ってきますのでしばしお待ちを…!」ガチャッ
グイッドォンッ!
ロケット団「べふぅっ…!誰だ…!?」
赤帽子「さっきの話、詳しく聞かせてもらおうか…?」ググッ…
ロケット団「貴様はさっき歌舞練場に居た…!誰がお前なんかに…!俺は優秀な誇り高きロケット団員だ!易々と情報なんて…」
赤帽子「ほぉ…その度胸試させて貰おうか…」グイッ
ボキッ!
ロケット団「うっ……ウギャアアアァァァァァァァァ!!!骨が…!指の骨がァァァア!!!」
赤帽子「安心しろ…。指なら足を含めたらまだ19本あるぞ」グキッ
ロケット団「ギャアアアァァァァァァァァァァッッッ!!!!」
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/20(水) 17:28:04 ID:vg4orcxo
――――
――
ヒビキ「本当に綺麗な鈴じゃのぉ…」チリンチリンッ
コトネ「………じゃあゴロウくん。明日のジム戦の後にさっきの話を聞かせてね?」
ゴロウ「………はいでやんす」
ヒビキ「おぉう!お前等、用事は済んだのか」
コトネ「まーね!お陰様で今後のアタシの目的が決まったよ」
ゴロウ「………」
ヒビキ「………ゴロウ、どうかしたのか?」
ゴロウ「な、何でもないでやんす…」
ヒビキ「………」バンッ
ゴロウ「いたっ」
ヒビキ「ゴロウ。好いた惚れたに漢も女も関係ねぇんじゃ。漢の背中に惚れるのも、女の乳や尻や包容力に惚れるのもおどれの自由じゃ」
ヒビキ「おどれの信じた道を選べや」ニカッ
ゴロウ「アニキ………」
ゴロウ(この人は、こんな粗暴に見えて、人の心を読めるんでやんすかねぇ…)
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/29(金) 17:30:49 ID:j7rkonxI
翌日・エンジュジム
マツバ「昨日は留守にして申し訳なかった。俺がエンジュジムのジムリーダー、マツバだ」
ヒビキ「おぉう!気にすんな!ガチでやりあえるんならそれでエエ!」
ゴロウ「………」
コトネ「………じゃ、しっかりと見届けよっか」
マツバ「俺はある伝説のポケモンに認められたくて、常日頃から修行をしている。ジムリーダーとして言うのも何だが、修行の相手になってもらう」ポーイッ
ムウマ「ムゥ〜」ポンッ
マツバ「使用ポケモンは三体だ。さあ、キミのポケモンを見せて貰おうか」
ヒビキ「カチこめ、ムドーまる!」ポーイッ
ムドーまる「エアァー!」ポンッ
コトネ「ゴースト使いのマツバさん。正直ヒビキくんが苦手な相手だと思うんだよね…」
ゴロウ「どういう事でやんすか…?」
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/29(金) 17:42:19 ID:j7rkonxI
マツバ「ムウマ、おにび!」
ムウマ「ムゥ…!」ボボボッ!
ヒビキ「当たるか、そんなモン!ドリルくちばしじゃあっ!」
ムドーまる「エアァァ!」ギュルルルゥ!キィィィンッ!
ムウマ「ムゥッ!」ズガガガッ!
マツバ「速いな…!」
ヒビキ「どんどん行くぞォ!はがねのつばさ!」
ムドーまる「ムドォォオッ!」カチーンッキィィィンッ!
マツバ「あやしいひかり!」
ムウマ「ムゥッ…!」カッ!
ピッカーーー!
ヒビキ「眩ッ…!」
ムドーまる「エ…エアァァァァアッ!!!」ズサアァァァッ!
ゴロウ「ムドーまるが技の途中で急に落下したでやんす!」
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/29(金) 17:59:43 ID:j7rkonxI
マツバ「今度は当てるぞ、おにび!」
ムウマ「ムゥッ!」ボボボッ!
ムドーまる「エアァッッ…!」ジュゥゥ…!
ヒビキ「チィッ!立て直すんじゃ、ムドーまる!はがねのつばさ!」
ムドーまる「ムドォッ!ムドォッ!ムドォッ!」ガンッ!ガンッ!ガンッ!
ゴロウ「混乱して自分を攻撃してるでやんす!」
マツバ「今度はたたりめだ!」
ムウマ「ムムムウゥッ…!」ブワァァ……!
ムドーまる「エアアァァ…!」ガクッ…!
ヒビキ「ムドーまる!そんな攻撃、おどれなら耐えられる!ドリルくちばし!」
ムドーまる「ムドォッ…!ムドォッ…!」ガンッガンッガンッ!
パラッ…パラパラ…
コトネ「ん…?」
マツバ「無駄だよ。交代でもさせなければ混乱なんてすぐには解けない」
ヒビキ「俺のムドーまるを甘くみるんじゃないわァ!」
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/29(金) 18:07:51 ID:j7rkonxI
ムドーまる「エアッ!」キッ
マツバ「何!?」
ムドーまる「エアアァァァッ!!!」ギュルルルゥ!キイイィィィインッ!!!
ムウマ「ムマァッ…!」ズガガガッ!
マツバ「さっきより速い…!」
ゴロウ「あっ…!自分で攻撃した時に『くだけるよろい』が発動したでやんすね!」
ヒビキ「オラァッ!もう一発じゃぁ!」
ムドーまる「エ…エアアァッ…!」ジュウゥゥゥ…!
ヒビキ「何ッ…!?」
ムドーまる「ム…ムドォ…」ピクッ…ピクンッ
コトネ「火傷の追加効果で体力が切れたってコトね…」
マツバ「だが、こんなに早く混乱が解けるとは…」
ヒビキ「よぉ、頑張ったのぉ、ムドーまる」シュボンッ
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 19:08:59 ID:Z0ligDQU
ヒビキ「次じゃ!カチこめ、アラシまる!」ポーイッ
アラシまる「マグゥッ!」ポンッ
マツバ「炎タイプ…。おにびを警戒してきたか…。あやしいひかりだ!」
ムウマ「ムマァッ!」カッ!
ヒビキ「遅ェ!あなをほるじゃ!」
アラシまる「マグゥッ!」ホリホリ
マツバ「地中に潜って光から逃れたか…。だが地面技はムウマの特性『ふゆう』で当たらないぞ。出て来たところでシャドーボールで狙い撃つぞ」
ムウマ「ムゥ…!」フワフワ…
ヒビキ「何のォ!」
ボコォッ!
アラシまる「マグゥッ!」シュバッ!
マツバ「速い…!」
ゴロウ「一瞬でムウマの上を取ったでやんす!」
コトネ「地中から出てくる瞬間、でんこうせっかで加速したんだ…。ムウマの攻撃をかわし上を取るだけの移動手段ってだけで直接攻撃する訳でもないからムウマのタイプも特性もガン無視ってコトね」
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 19:19:42 ID:Z0ligDQU
ヒビキ「かえんぐるまぁっ!」
アラシまる「マグマグマァッ!」ボォォグルグルグルンッ!
マツバ「ムウマ!」
ムウマ「ムゥッ…!」ビリィッ!
コトネ「っ!」
ドオォォォォォンッ!!!
ムウマ「ム…ムゥ…」ピクッ…ピクンッ
マツバ「よく頑張ったな、ムウマ」
ゴロウ「一体撃破でやんす!」
コトネ「まあ無傷とはいかないけどね」
アラシまる「マグゥ…!」ビリッ…ビリビリ…
ヒビキ「流石は番長じゃのぉ。倒れる前にでんじは喰らわしよったな」ニヤッ
マツバ「さっきのエアームドと言い、マグマラシと言いキミはスピードを活かした奇襲が得意みたいだからね。スピードを封じさせてもらったよ」
ヒビキ「補助技てんこ盛りじゃな。やりにくいのぉ」
マツバ「ゴーストタイプとはそう言うトリッキーな戦いが得意なんだよ」
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 19:33:59 ID:Z0ligDQU
マツバ「次はコイツだ!行け、ゴースト!」ポーイッ
ゴースト「ゴーースゴスゴス!」ポンッ
ヒビキ「アラシまる!かんぐるまじゃ!」
アラシまる「マグマグゥッ!」ボォォグルグルグルンッ
マツバ「ゴースト、のろいだ」
ゴースト「ゴスッ…」グサッ…
アラシまる「マグゥッ…!?」ゾクッ…
ゴロウ「自分を攻撃した!?何故でやんすか!?」
コトネ「………」
ヒビキ「構うなァ!」
アラシまる「マグゥアッ!」グルングルンッ!
ゴースト「ゴスゥッ!」ジュゥゥ…!
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 19:46:42 ID:Z0ligDQU
ヒビキ「さらにもう一発!」
アラシまる「マグッ…!」ビリィッ…!
ヒビキ「痺れたか…!」
アラシまる「マ…マグゥゥアッ…!」ゾワゾワゾワァ…!
ヒビキ「ッ!?」
マツバ「さっきののろいと言う技は自分の体力を減らすが、相手にも一定時間ごとにそれなりのダメージを与える。火傷よりは強力だがね」
マツバ「ではもう一度喰らうと良い!あやしいひかり!」
ゴースト「ゴスゥッ!」カッ!
アラシまる「マグッ…!」クラァッ…
ゴロウ「アラシまるも混乱したでやんす!」
コトネ「麻痺の呪いに混乱ねぇ…。これは交代させるしか対処は出来ないってコトね」
ゴロウ「交代…?」
コトネ「麻痺はもうどうしようも無いけど、呪いと混乱なら交代で解けるのよ」
アラシまる「マグゥ!マグゥッ!マグゥッ!」ガンッガンッガンッ!
ヒビキ「………」
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 19:57:55 ID:Z0ligDQU
ヒビキ「アラシまる、かえんぐるまぁ!」
アラシまる「マ…マグゥッ…!」ビリィッ…ゾワゾワァッ…!
コトネ「………何で交代させないの?状態異常の三重苦を逃れるにはそれしかないのに…」
ゴロウ「………アニキは退かないでやんすよ。それがアニキの流儀だから」
コトネ「ゴロウくん…?」
ゴロウ「アニキは逃げるような交代は絶対にしないでやんす。アラシまる達もそうでやんす」
ゴロウ「それが漢の戦い方だから」
ヒビキ「アラシまる!漢が!呪いなんぞに負けんな!混乱なんぞに心を乱すな!」ニィッ
ヒビキ「かえんぐるまじゃァッ!!!」
アラシまる「マグゥッ…!」キッ!
マツバ「何…!?動けるのか!?」
アラシまる「マグマグマグゥゥアァッッ!!!」ボオォォ!グルングルングルンンッ!
ドオオォォォォォォォォォンッ!!!
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 20:04:45 ID:Z0ligDQU
しゅうぅぅぅぅ………
ゴースト「ゴ…ゴスゥ…」ピクッ…ピクンッ
アラシまる「マ…グゥ………」ゾワァッ…!ドサッ…
コトネ「ゴーストが先に戦闘不能になったけど、アラシまるも呪いの効果で相打ち…」
マツバ「凄いな…。あの三重状態異常を突破するとは…」シュボンッ
ヒビキ「エエ男ぶりじゃったぞ、アラシまる」
デンまる「モコォ…」ポンッ
ゴロウ「アニキ…デンまる…」
アラシまる「マ…マグゥ…」ググッ…
デンまる「モコォッ…!」グッ…!
ヒビキ「おぉうし!一気に勝ち込むぞ、デンまる!」
デンまる「モコォー!」バチバチィッ!
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 17:13:12 ID:nteE1eZ2
マツバ「良い意気だ。こちらも、行くぞ!ゲンガー!」ポーイッ
ゲンガー「ゲンガー!」ポンッ
ヒビキ「デンまる、ほうでん!」
マツバ「ゲンガー、ふいうち!」
ゲンガー「ゲンッガー!」フッ…ドゴォッ!
デンまる「モコォッ!」ゴフッ…
ゴロウ「速いでやんす!」
コトネ「ふいうちは相手が攻撃してこようとする時、必ず先制出来る技」
ヒビキ「構うか!そんままヤるんじゃ!」
デンまる「モォコォー!」バチバチィッ!
ゲンガー「ゲェングァァアッ!」ビリビリィ!
ヒビキ「そんままぶち噛ませェ!」
マツバ「もう一度ふいうち!」
ゲンガー「ゲェンッ…!」フッ…
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 17:20:55 ID:nteE1eZ2
ヒビキ「わたほうし!」
デンまる「モコォ!」モフモフゥ
ゲンガー「ゲェンッ!?」モフッ
マツバ「補助技か…!」
ヒビキ「オラァッ!そのまま雷パン連打じゃァッ!」
デンまる「モコォッ!モコォッ!モコォオッ!」バチバチッドゴォッ!ドゴォッ!ドゴォウッ!
ゲンガー「ゲンッ!ゲガァッ…!ゲブァッ…!」カハッ…!
コトネ「わたほうしで動きを鈍らせてすぐさまかみらりパンチのラッシュ…。相変わらずの血の気の多い戦い方ね」
マツバ「ゲンガー、影に潜れ!」
ゲンガー「ゲェンッ…」スッ…
デンまる「モコォ!?」
ヒビキ「消えよったじゃと…!?」
マツバ「ゲンガー、あやしいひかり!」
ゲンガー「ゲンガッーゲ!」カッ!
ピッカーーー!
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 17:33:30 ID:nteE1eZ2
ゴロウ「また同じ手…!」
デンまる「モコォ…」クラァッ…
マツバ「卑怯と思われてもしょうがない。だがゴーストタイプ使いとしてはこれが俺の戦い方なんだ!シャドーボール!」
ゲンガー「ゲェン…ガァッ!」バシュッ!
デンまる「モコォ!」ドサァッ!
ヒビキ「デンまる、負けんな!ほうでんじゃ!」
デンまる「モコォ…!」ベチッ!
コトネ「混乱して自分を攻撃している…。さぁて、ヒビキくん。どうする…?」
マツバ「畳みかけるぞ、ゲンガー!シャドーボール、連弾!」
ゲンガー「ゲンッ!ゲンッ!ゲガァーッ!」バシュッ!バシュッ!バシュッ!
デンまる「モコォーッ!」ズサアァッ!
ヒビキ「デンまる…!」グッ…
デンまる「モコォ…!モコォ…!」ガァンッ!ガァンッ!
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 17:46:35 ID:nteE1eZ2
ヒビキ「………デンまる!漢がそんなちゃっちい光なんぞで心を惑わされるな!漢が心で負ける事なんぞ、あってたまるくぁ!」
デンまる「モコォ…」ググッ…
ヒビキ「苦しいか、デンまる…!じゃったら…!」
ドゴォッ…!
デンまる「モコッ…!?」
コトネ「ッ!?ヒビキくん…!自分を殴って何を…!?」
ヒビキ「おどれらが挫けそうにになったら、俺が叩いたでも立ち上がらせてやる!おどれらの傷ついた分、俺も痛みを分け合っちゃる!それが俺がトレーナーとしての…!アニキの役目じゃ!」
ゴロウ「アニキの…役目…」
ヒビキ「俺は…!おどれら弟分達と一緒にもっと…もっと強くなるんじゃぁあっ!」
デンまる「モコッ…!」ピカーッ!
ふぉんふぉんふぉんっ……
マツバ「この光は…!」
コトネ「進化の光…」
デンまる「デンッリュゥウー!」パッパラー!
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 17:52:57 ID:nteE1eZ2
ヒビキ「ガッハッハ!進化しよったな、デンまる!」
コトネ「モココがデンリュウに進化したってコト…」
デンまる「リュゥ…!」キッ
マツバ「進化して混乱も解けた、か…」
ヒビキ「デンまる、かみなり…」
マツバ「ふいうちだ!」
ゲンガー「ゲンッ…グァッ!」フッ…ドゴォッ!
デンまる「デン…リュゥ…!」グッ…
マツバ「微動だに…!」
ヒビキ「パンツィイッ!」
デンまる「デェンデンッ…リュゥウッ!」バチバチィッ!ドゴォオッ!
ゲンガー「ゲガァッ…!」ゴフッ…!
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 18:05:47 ID:nteE1eZ2
マツバ「だったら…!あやしいひかりでもう一度混乱させろ!」
ゲンガー「ゲェンッ…!」カッ!
ヒビキ「………!デンまる!」ピッピッ
デンまる「デェェンッ…!リュウゥゥー!!!」カッッ!!!
ピッカアアァァーーー!!!
ゴロウ「ゲンガーの光をさらに強い光で打ち消したでやんす…!」
コトネ「デンリュウの尻尾の光は宇宙からも見えるくらい強力で、ある港街では灯台の明かりにも使われているの」
ゲンガー「ゲガァー!」クラァッ…
マツバ「ゲンガー…!影に潜って体制を…!いや、光が強すぎて影が無い…!」
デンまる「デェンッ…!」バチバチィ…!
ヒビキ「漢の拳がバチバチ光れ!勝利を掴めと輝き叫んでやがる!ガチでかみなりパンツイィッ!」
デンまる「デェェンッ…!リュウゥゥウウッッッ!!!」バチバチィイイッ!!!
ドゴオォッッッ!!!
ゲンガー「ゲンッ…グアアァァァッッッ!!!」ズサァァァ!
ゴロウ「漢の…拳…!」
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 18:27:19 ID:nteE1eZ2
ゲンガー「ゲン…グハッ……」ピクッ…ピクンッ
マツバ「………何と言う事だ。力技と精神論で俺のゴースト達が倒されるとはね。やはり伝説のポケモンを目指すには姑息な技だけではダメなのかもな…」
ヒビキ「アンタ、自分ではそう言っちょるが、俺ァ別にそれでもエエと思うぞ?」
ヒビキ「人には人のやり方が…流儀があるんじゃ。その戦い方がアンタの流儀なんじゃろ?俺もおどれの流儀で戦った。それでエエじゃろ?」ニシシ
マツバ「………そうか。だったら俺も俺のやり方…流儀を貫いて修行を重ねるよ。伝説のポケモンに認めて貰えるように」
マツバ「これはキミのモノだ。このファントムバッジを受け取ってくれ」スッ
ヒビキ「おぉう!」パシッ
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 18:36:22 ID:nteE1eZ2
――――
――
ゴロウ「アニキ…アネゴ…聞いてほしい事があるでやんす」
コトネ「………あの返事をしてくれるってコトね」
ヒビキ「………」
ゴロウ「申し訳ないでやんす、アニキ!今までお世話になりやした!」
ヒビキ「………そうか」
ゴロウ「………そしてこれからもこの舎弟ゴロウに漢の流儀、ご教授お願いするでやんす!」
ヒビキ「ッ!」
コトネ「………」
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 18:41:21 ID:nteE1eZ2
コトネ「………そっか」
ゴロウ「アネゴ…。オイラ、アネゴの事、例え変態でもショタコンでも…」
コトネ「ごふっ…。ヒドイ言い草…」
ゴロウ「アネゴの事、大好きでやんす!女性として!」
コトネ「………うん///」
ゴロウ「正直、誘ってくれたことは嬉しかったでやんす。だけど、オイラまだ半人前だから…。アニキの教えで立派な漢になれたらその時は…!」
コトネ「分かった。その時は貰いに行くね。ゴロウくんの事。イイよね、ヒビキくん?」
ヒビキ「おぉう、好きにせぇ」
コトネ「ま、ここで別れちゃうけど、旅してたらまたどっかで会えるってコトね。その時は…」チュッ
ゴロウ「………///」
コトネ「またいっぱい可愛がってアゲルから♪」
ヒビキ「ゴロウ、コイツにはホンマに気を付けちょけよ…」
コトネ「黙れ、童貞」ドゴォッ!
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 18:49:53 ID:nteE1eZ2
39番道路
シルバー「………ハァ…ハァ…」ユラ…ユラリ…
ドサッ………
シルバー「ぐ……ぐぅ………」
「………えっ?人が倒れてる?あの!大丈夫ですか!?」ユサユサッ
シルバー「ぐふっ………」
「大変…。喋れない程に弱っているんですね…」
ぐーぎゅるるるぅぅぅぅぅーーー
「……………」
シルバー「……………飯…を…」ガクッ
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 18:56:15 ID:nteE1eZ2
ヒビキ 持ち物 メガジッテ ジムバッジ肆個
手持ち伍匹
マグマラシ ♂ NN アラシまる エアームド ♂ NN ムドーまる
Lv31 Lv29
ひのこ でんこうせっか はがねのつばさ ドリルくちばし
かえんぐるま あなをほる フェイント スピードスター
デンリュウ ♂ NN デンまる ミニリュウ ♂ NN リューまる
Lv30 もちもの デンリュウナイト Lv20
フラッシュ かみなりパンチ りゅうのいかり でんじは
ほうでん わたほうし たつまき しんそく
マダツボミ ♂ NN ツボミまる
Lv34
パワーウィップ たたきつける
はたきおとす つるぎのまい
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 21:45:21 ID:mtw7JVQU
応援してる
前作も、見た方がいいのかな?
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 22:32:41 ID:nteE1eZ2
>>199
どうもありがとう。
前作約900レス近くもあって長いけんど、ぜひ見てくだせぇ。
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 22:42:55 ID:nteE1eZ2
ヨシノシティ
娘「けほっ…けほっ…」
ブルー「どうしよう…。容体がどんどん悪化してる…」
オーキド「もう食べ物も碌に喉も通さないか…。このままでは…」
ドォンッ!
コルニ「青ちゃん!見つけた!あの薬がある場所が分かった!」
ブルー「コルにん!ホント!?」
コルニ「うん!でも数がかなり限られてて、最悪一個か二個しか現存しないかもって…」
オーキド「それでもかけるべきじゃ。それは何処にある?」
コルニ「タンバシティ…。老舗の薬屋らしいけど…」
オーキド「タンバか…。だが今はアサギの灯台も機能しておらんし、船を出してもこの時期は渦巻島の大渦が発生している筈じゃ」
コルニ「だったら空からいきます!青ちゃん、ライター貸して!」
ブルー「だったら私が…!」
コルニ「青ちゃんはこの娘に付いてあげて。アタシが全速力で取って来るから!行くよ、ライター!」ポーイッ
ライター「グオォォォォォォッ!」ポンッ
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 22:48:53 ID:nteE1eZ2
アサギシティ
ゴロウ「おー!何だかコガネとは違う意味で活気のある街でやんすねー」
ヒビキ「港町らしいからのぉ。しかもここにはジムもある!さっそくカチコミじゃぁー!」
ゴロウ「はいでやんす!」
町人「あ、ジムに用があるのかい?残念だけど今はジムリーダーが留守だよ」
ヒビキ「またか!」ズゴッ
町人「そう言ってあげなさんな。ジムリーダーのミカンちゃんは灯台で病気のポケモンを付きっ切りで看病しているんだ」
ゴロウ「何だか訳ありみたいでやんすねぇ」
ヒビキ「じゃあこっちから会いに行ってみるとするかのぉ。あそこの灯台じゃな」
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 22:57:18 ID:nteE1eZ2
アサギの灯台
デンリュウ「ぱるるぅ…」ゼェ…ゼェ…
ミカン「アカリちゃん…」
ヒビキ「おぉう!アンタがこの町のスケバンか?」
ミカン「貴方は…?」
ゴロウ「アニキ!このポケモン、デンまると同じデンリュウでやんす!」
アカリ「ぱるるぅ…」グッタリ
ヒビキ「………みたいじゃな」ポーイッ
デンまる「ぱるぅ…」ポンッ
ミカン「この子、何時も海を照らしていてくれたの…。でも突然ぐったりして息も絶え絶えで…」
ヒビキ「じゃからコイツの看病でジムの仕事も出来なかったんじゃな」
ミカン「あ…。もしかしてジムへの挑戦の方ですか?すいません…こんなんじゃジムリーダー失格ですね…」
ヒビキ「自分のシマの奴を守るのも立派な番長の仕事じゃ。そんな事で自分を追い詰めるなや」
ミカン「ありがとうございます…」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:11:34 ID:nteE1eZ2
ゴロウ「どうすればこのデンリュウは元気になるんでやんすか?」
ミカン「タンバシティ…。海の向こうの街なんですが、そこの老舗の薬屋さんにある『秘伝の薬』…。それさえあればポケモンでも人間でも元気になるって聞きました」
ミカン「でも今現存してるのがあっても一個か二個…。新しく調合するにも半年以上はかかるって…」
ヒビキ「………じゃあそれを取ってこればいいんじゃな?」
ミカン「えっ?取ってきてくれるんですが…?でももしかしたらもう無いかもしれないし…今は灯台も機能してなくて船も出せず、この時期は間にある渦巻島の大渦があって…」
ヒビキ「そんなモン、行ってみな分からんじゃろ?船が出なけりゃ、ポケモンを頼りゃあエエんじゃ!」
ゴロウ「止めても無駄でやんすよ?アニキはこー言う事はほっとけない仁義の漢なんでやんす!」
ミカン「あ、ありがとうございます…!」ペコリ
ヒビキ「デンまる、お前はここに残ってこのアカリちゃんに付いてやれや」
デンまる「ぱるるぅ!」
ヒビキ「じゃあ行くぞ、ゴロウ!」
ゴロウ「合点でやんす!」
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:15:33 ID:nteE1eZ2
ガチャッ…
シルバー「誰か…来ていたのか…?」
ミカン「シルバーさん!」
シルバー「頼まれていた食料と熱冷ましだ…」ドサッ
ミカン「すいません、態々…」
シルバー「お前には行き倒れていた所を助けてもらった恩がある。これくらい当然だ」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:20:46 ID:nteE1eZ2
数日前・アサギシティ
シルバー「っ…くっ…。っ!」ガバッ
ミカン「あっ、目が覚めました?」
シルバー「お前は…?うっ…」グゥゥギュルルルルゥゥウ…
ミカン「ふふっ。その感じだったら数日何も食べてないみたいですね。病気の子用に作って置いたお粥ですが、どうぞ」コトッ
シルバー「……………うまい」ズズッ…
ミカン「良かった。私、ミカンって言います。もし宜しかったらお名前を伺っても…?」
シルバー「………シルバーだ」
ミカン「まあ。なんて鋼タイプらしいお名前。何だかセンチメンタルな運命を感じますね」
シルバー「………?」
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:27:02 ID:nteE1eZ2
オーダイル「オダァ…」
ニューラ「ニュラァ…」
イワーク「イワァ…」
シルバー「お前達…」
ミカン「この子達、貴方が起きるのをずっと寝ずに待ってたんですよ」
シルバー「お前達…。バトルであんな扱いをしていたのにこんな俺を…」
ミカン「ふふっ。ポケモンに愛されてるんですね」
シルバー「俺が…ポケモンに…?」
ミカン「確かにバトルには戦略の為に傷つけてしまう事もあるかもしれません。でもポケモンが何故それでも従ってくれるか分かります?」
ミカン「ポケモン達も貴方の事が大好きなんですよ」ニコッ
シルバー「……………」
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:32:50 ID:nteE1eZ2
――――
――
ミカン「そんな話もしましたね…」
デンまる「ぱるぅ!?」
シルバー「………と言うかデンリュウが増えてないか?」
ミカン「あ、さっきジムに挑戦に来られた方がアカリちゃんの為に置いてってくれたんです」
シルバー「………それより、さっきチラっと聞こえて来た話は本当か?タンバシティにある『秘伝の薬』があればデンリュウの病気が治ると」
ミカン「聞こえてたんですか?」
シルバー「何故それを先に言わない!俺に言えば取ってこれただろう!」
ミカン「でもシルバーさんはつい此間まで空腹で寝込んでましたし、病み上がりに無理をさせるのも…。それに渦巻島が…」
シルバー「そんな道理、俺の無理でこじ開ける」ザッ
ミカン「シルバーさん!」
シルバー「何より借りを作ってばかりでは俺の気が収まらん!」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:42:17 ID:nteE1eZ2
同時刻・アサギシティのとある民家
少年「ゲホッ…コホッ…」ゼェ…ゼェ…
母親「どうしましょう…このままではこの子が…!」
ドォン!
父親「今戻った。ユウキはまだ無事か?」
母親「アナタ!今まで何処に行ってたの!?」
父親「情報収集だ。ユウキの病気を治す手立てが見つかった」
母親「っ!本当っ!?」
父親「灯台下暗しと言う事か…。案外近くに希望があった。アサギの海の向こう、タンバシティの『秘伝の薬』だ」
母親「案外近くって言っても…!今灯台が機能してなくて船も出てない状況でタンバへ行くって…!それにこの時期の渦巻島には大渦が…!」
父親「船が無い?ならば私が泳いでいくまでだ!」ダッ!
母親「アナター!」
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:51:59 ID:nteE1eZ2
同時刻・アサギシティの港
ゴロウ「アニキ…舟が無いからポケモンを頼るって…。アニキに海越えれるポケモンいたでやんすか?
ヒビキ「俺にはリューまるがおる!図鑑を見るにはなみのりを覚えるらしいぞ!」
リューまる「りゅー!」チョコーンッ
ゴロウ「このリューまるでやんすか…?」ジトォ
ヒビキ「………図鑑じゃミニリュウは2メートルはあるって話なんじゃがなぁ…」
ゴロウ「まだ卵から産まれた子供でやんすからね」
ヒビキ「どうしたもんじゃのぉ…。ん?」
ツンツン頭「Hey!アローラ!そこのビキニのおねーさん?アローラ帰りのエクセレントな俺と一緒に楽しい事しよーZE?」ウネウネ
ビキニのお姉さん「いやーん!一昨日来なさーい♪」パッシーンッ!タユンッ
ツンツン頭「アウチッ!フッ…ナイスボイン…!」グッ
ヒビキ「何じゃ、あのツンツン頭…」
ゴロウ「さあ…。ナンパ、でやんすかね…」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/04(水) 23:59:56 ID:nteE1eZ2
ツンツン頭「ったく。この街じゃ収穫無しか…。じゃあ次はタンバシティでナンパするか…」
ヒビキ「っ…!?タンバシティじゃと!?」
ゴロウ「海を渡れるんでやんすか!?」
ツンツン頭「おっ!?何だお前等?いきなり現れて…」
ヒビキ「おいツンツン頭の兄ちゃん!さっきタンバシティに行くって言ったな!?」
ゴロウ「船が出てないのにどうやって海を渡るんでやんすか!?」
ツンツン頭「船が無い?ノープロブレムだZE!俺にはコイツが居る!」ポーイッ
カメックス「ガァァァアメェェッ!」ポンッ
ヒビキ「ッ!?」ゾクッ…!
ゴロウ「強そうなカメックスでやんすねぇ」
ツンツン頭「だろ?つい此間もコイツで遠くのアローラ地方に渡ったんだZE?凄いだろ?」ウネウネ
ヒビキ「………凄いってレベルじゃんぇのぉ…。アンタ、何者じゃ?」
グリーン「俺か?俺の名はグリーン!マサラの伊達男、そしてトキワのイケメンジムリーダーのグリーン様だZE!」キラーンッ
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/09(月) 22:28:05 ID:BJyawe8w
ゴロウ「ジ、ジムリーダー!?でもトキワって事はジョウトの人じゃないでやんすね」
グリーン「オフオース!俺はカントーのジムリーダーだZE!」
ヒビキ「そうか、ツンツン頭の兄ちゃん」
グリーン「俺、さっき名乗ったよな。結局ツンツン頭なんだな」
ヒビキ「頼む!俺達も一緒にタンバに連れてってくれや!」ガバッ
ゴロウ「アニキが人に頭を下げた!?」
グリーン「………どうやら訳ありみたいだが、俺のマネーはレディーか俺の認めた奴しか乗せない主義なんだYO」
ヒビキ「ダメじゃと言われても俺達にゃ渡らないかん訳があるんじゃ。どうしてもと言うなら、バトルしてでも乗せてもらうぞ!」チャキッ
グリーン「ヘッ…。何だかそのクソ生意気な口ぶりと真っ直ぐな眼を見てると思い出すじゃねェかYO…。三年前、突然居なくなったアイツをYO…」ウネウネ…
ゴロウ「三年前…?」
グリーン「だったらYO!カモンッ!マスキオ!」ポーイッ
マスキオ「ニィドォキィィイングッ!」ポンッ
グリーン「俺を認めさせてみろYO!BADBOY!」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/09(月) 22:40:38 ID:BJyawe8w
ヒビキ「ニドキング…。話が分かるじゃねぇか、ツンツンの兄ちゃん!カチこめ!アラシまる!」ポーイッ
アラシまる「マァグゥ!」ポンッ
グリーン「先手はやるZE!BADBOY!」
ヒビキ「おぉう!アラシまる、ひのこじゃ!」
アラシまる「マグゥッ!」ボボボッ!
マスキオ「ニド…」ジュッ…
グリーン「ハッ!ほのおのパンチ!」
マスキオ「ニィ…ドォッ!」ボホボ゙ッ…ドゴォオッ!!!
アラシまる「マグゥウ…!」ゴフッ…!
ゴロウ「炎タイプのアラシまるが炎技で押し負けたでやんす!?」
ヒビキ「あのカメックスもじゃが、そのニドキングもヤバイレベルじゃのぉ!でんこうせっかで回りこめェ!」
アラシまる「マグゥッ!」シュバババッ!ドォンッ!
マスキオ「ニドッ…!」ズキッ…
グリーン「中々速いじゃねェかYO!」
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