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ヒビキ「アニキ肌でチャンピオンを目指す」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 21:42:33 ID:QFWIF.VA
ワカバタウン・裏路地
短パン小僧「た…助けて欲しいでやんすぅ…」ガクガクッ
チンピラ1「何だァ?ジョウトのガキは人にぶつかったら謝罪金も払わないんかよ?」
チンピラ2「俺等三代目カントー連合の新たな新天地の門出を穢してくれてよぉ?」
コラッタ「コラァッ!」ポンッ
チンピラ1「何だクソネズミがァッ!」ゲシッ
コラッタ「コラァッ!」ズサァッ!
短パン小僧「コラッタ!」
チンピラ2「何だジョウトはトレーナーだけだでなくポケモンもザコかぁ!」
短パン小僧「ゆ…許さんでやんす、このド外道ー!」ダッ
チンピラ1「舐めんなよ、クソガキ…!」ブンッ…
短パン小僧「くっ…!」
ガシッ
短パン小僧「………へっ?」
?「エエ根性しちょるのォ、坊主」
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 21:59:10 ID:QFWIF.VA
チンピラ1「な…誰だテメェは!」
?「誰だとはこっちのセリフじゃのぅ。カントーかホウエンか知らんが、おどれら誰のシマでデカいツラしちょるんじゃ?」クルクルッパシッ
短パン小僧「黄金の…十手…?」
チンピラ2「おーおー!マッ金金の十手なんぞ、ジョウトのガキは派手好きじゃのぅ!」
チンピラ1「良い機会だ!テメェもボコってその十手を貰うとするか!」ポーイッ
チンピラ2「おおっ!」ポーイッ
ズバット「ズバッ!」ポンッ
ドガース「ドガァ-」ポンッ
?「ホォー。ポケモン勝負か。いいのぅ、俺ァは拳もじゃが、コッチも十八番じゃ!カチコめ、デンまる!」ポーイッ
デンまる「メェー」ポンッ
短パン小僧「め…メリープ…?」
チンピラ1「………ぷっ。ギャハハハハッ!何だその如何にもザコそうなポケモンはよォ!」
チンピラ2「モコモコしててカワイイでちゅねー」
デンまる「メェ?」モコモコ
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 22:12:05 ID:QFWIF.VA
?「ファンシーな見た目に惑わされちょったら、痛い目みるぞ!デンまる、ほうでん!」
デンまる「メェェェェッッッ!!!」バチバチィィイッ!
ズバット「ズババババッ…!」ビリビリッ
ドガース「ドガガガ…!」ビリビリッ
チンピラ1「一発で二匹も…!」
チンピラ2「やべぇぞ…逃げ…!」ダッ
バキィッ!ボキィッ!
チンピラ1・2「「おぼぉっ…!」」ズサァッ!
?「逃がす訳ないじゃろォ…?そうじゃ、最初の質問に応えちゃるわ」クルクルッパシッ
ヒビキ「俺ァ、ヒビキ!巷で『ワカバの黄金番長』と呼ばれちょる、ワカバタウンのヒビキじゃ!」
チンピラ「」チーンッ
ヒビキ「おっ、聞こえちょらんかったか。スマンスマン!ガハハハッ!」
短パン小僧「ま…まさか死んで…?」
ヒビキ「心配すな!俺ァ、ケンカはするがどんなド阿呆でも命は奪わんのが流儀でのぅ!」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 22:24:51 ID:QFWIF.VA
ヒビキ「おー、そうじゃそうじゃ」ギロッ
短パン小僧「へっ…?」ビクッ
ヒビキ「………」ザッザッ…
短パン小僧「オ…オイラ…金は…」
ヒビキ「オラよ」シュシュッ
コラッタ「コラッ…」ジワァ…
短パン小僧「へっ…」
ヒビキ「この街にゃポケセンも無いきのぅ。気休めじゃがコイツで傷治せや」
短パン小僧「あ…ありがとうでやんす…」
ヒビキ「それにしても、坊主。最初はビクついてた癖にポケモンを傷つけられた途端立ち向かうなんざ、中々の根性じゃのぅ!」ガシッ
ヒビキ「ま、じゃあのぉ!」ザッ
短パン小僧「か…カッコイイ…!」
コラッタ「コラァ…」
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 22:50:15 ID:QFWIF.VA
翌朝
母「ヒビキー!ちょっと下りて来なさーい!」
ヒビキ「あ゛ぁ、何でい、マミー!」タッタッタ
母「アンタ、お隣のウツギ博士って知ってるわよね」
ヒビキ「あー、あのナヨナヨした奴か…」
母「ウツギ博士がアンタを呼んでたのよ。行ってあげて」
ヒビキ「何で俺が…」
母「一応ウツギ博士やコトネちゃん家とはお歳暮を贈りってる仲なんだから、こんくらいの仁義は通せよ、クソガキ」ガシッ
ヒビキ「お…おう…」
母「それも家の流儀だろうが」
ヒビキ「………行ってきます」
母「行ってらっしゃい」ニコッ
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 23:25:36 ID:QFWIF.VA
ウツギ研究所
助手「本当に彼を呼んで良かったんですか、ウツギ博士。彼はこの街一の不良ですよ…?」
ウツギ「し…仕方ないでしょう!だって最近野生のポケモンも強くなってるし、頼みのコトネちゃんは一年前に旅に出て連絡なんて碌に無いし…!」ビクッ
助手「この町でコトネちゃんの次に強いトレーナーって言ったらヒビキくんだけですからね…」
ウツギ「あー、来て早々に暴れだしたらどうしよう…」ガクブルッ
ヒビキ「おーう!来たぞォナヨナヨ博士ー!」ドォンッ!
ウツギ「ひやぁあっ!いらっしゃいませぇご主人様ァッ!」ドゲザッ
助手「ビビりすぎっ!」
ヒビキ「………流石に俺も引くぞ」
ウツギ「あっ…え……コホンッ。ヒビキくん!実は君に頼み…が……!」
ヒビキ「ほぉー…」ギロォッ…
ウツギ「もし宜しかったら僕の知り合いのポケモン爺さんと言う人がポケモンのタマゴを手に入れたと言ってたので貰って来て欲しいとか、思っちゃったりして!」アセアセ
ヒビキ「で、場所は…?」ギロォ…
ウツギ「ヨシノシティの北の外れに住んでおります!失礼を重々承知の上ですが、道中の最近強くなっている野生のポケモンが増えているのでここのポケモンを一匹持ってっても構いませんので、どうか殴らないでー!」ギャー
ヒビキ「ん、ポケモンをくれるのか」キョトンッ
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 23:31:07 ID:QFWIF.VA
ウツギ「ハィイッ!そこの装置の三匹、チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコ!そのどれか一匹、いや全部でも良いんで!」
ヒビキ「ホォー。じゃあコイツ…頂くきのうぅ!」ポーイッ
ヒノアラシ「ヒノォ!」ポンッ
ヒビキ「ここまでしてくれるんなら、仁義を通さん訳にはいかんのぅ!」
ヒビキ「この漢・ヒビキ!そのお使い、引き受けた!黄金の舟に乗った気でおれや!」クルクルッパシッ
ウツギ「よ…宜しくお願いしますぅぅ!」
ヒビキ「では行くぞ、アラシまる!やっぱ漢は炎タイプじゃのう!」
アラシまる「ヒノォー!」ボォォッ!
ヒビキ「ガッハッハッ!」
バタンッ!
ウツギ「こ……怖かったァァァアッ…!」ジョロロロロッ
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 23:42:58 ID:QFWIF.VA
―――
――
ヒビキ「しかし、ワカバの外とは久々じゃのぅ…」
短パン小僧「アニキー!」
ヒビキ「あ゛ぁ?おどれは昨晩の…」
ゴロウ「うっす!申し遅れやした!オイラは短パン小僧のゴロウ!こちらは相棒のコラッタ!」
ヒビキ「ホォー。おどれ元気になったんじゃな!やっぱポケモンは元気が一番じゃ!」
コラッタ「コラッ!」ピンピンッ
ゴロウ「アニキが此度何やらお使いを頼まれたと小耳に入れやして、昨晩の御恩として!そのお使い、このゴロウめを舎弟としてご同行させて貰いたいでやんす!」
ヒビキ「ホォー。やっぱおどりゃぁ、エエ根性しちょるなぁ…」
ゴロウ「願わくば、この若輩者にポケモンバトルのご指導を…!
ヒビキ「………っしゃあ!おんしの仁義を通さんとする心意気気に入った!付いて来たけりゃ付いて来い!」
ゴロウ「よ…宜しくおねがいしやす、アニキー!」
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 23:49:46 ID:QFWIF.VA
――――
――
ウツギ「あー本当に怖かったぁ…」
助手「でも引き受けてくれて良かったじゃないですか」
ウツギ「あぁ、うん…。僕だって本当は彼が困ってる人を決して見捨てない仁義の厚い子だってのは分かってるんだけど…どうもあの剣幕で迫られたら、ね…」
助手「ですよね…」
ウツギ「またあんな怖い思いしたら僕またおもらししそうだよ…」
助手「」ドサッ
ウツギ「えっ…助手く…ん…?」
チャキッ…
ウツギ「へっ…?」
ニューラ「ニュラ…」チャキッ…
?「動くな…そして喋るな…」ギロォッ…
ウツギ(イヤアァァァァァァァァァァァッッッ!!!)ジョロロロロロロロォォォ!!!
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/07(火) 23:53:35 ID:QFWIF.VA
ヒビキ 持ち物 メガジッテ
手持ち二匹
ヒノアラシ NN アラシまる
Lv5
たいあたり にらみつける
メリープ NN デンまる
Lv 10 もちもの デンリュウナイト
たいあたり なきごえ
ほうでん わたほうし
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/08(水) 08:05:26 ID:dUpo6Qd2
なんやこれ
こんなん期待するしかないやん
乙
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/08(水) 08:14:13 ID:dUpo6Qd2
申し訳ないでやんす。下げ忘れたでやんす。
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/08(水) 22:54:55 ID:MYm./Enw
29番道路
ヒビキ「アラシまる、ひのこじゃァッ!」
アラシまる「ヒィノォッ!」ボボボッ!
オタチ「オワタァッ!」ボォォッ!
ヒビキ「何でぃ。最近野生のポケモンが強くなったって言ってもこんな物か」
ゴロウ「流石ッス、アニキ!貰ったばかりのヒノアラシをそんなに操れるなんて!」
ヒビキ「もっと張り概のある奴はおらんのかのぅ…」クルクルッパシッ
ゴロウ「………アニキのその十手って、ホンモノの黄金なんでやんすか?
ヒビキ「おう、家に代々伝わる代物でのぅ。俺も何かの抗争で死んだパピーからこの十手とメリープのデンまるを譲り受けたんじゃ」
ゴロウ「黄金の造りもエエでやんすけんど、この柄の紐の先に付いてる石も綺麗でやんすねぇ…」
ヒビキ「あぁ、それな。デンまるの尻尾にも同じ模様の石が付いちょるが、よう分からん」
ゴロウ「うむぅ…何か高価な物としか言いようがないでやんすねぇ…」
ヒビキ「ガハハッ!そんな欲しそうな目で見てもやらんぞ!」
ゴロウ「滅相でもないでやんす!ほら、そんな事よりヨシノシティに付いたでやんすよ!」
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/08(水) 22:58:28 ID:2198EJws
きたぜ。
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/08(水) 23:07:17 ID:MYm./Enw
ヨシノシティ
ゴロウ「ホント、何にもないでやんすよね。ヨシノシティって」
ヒビキ「オラ、そんな滅相な事言うもんでないわ。何も名物らしい物が無いのが名物って事もあるんじゃ」
ゴロウ「アニキも行ってるじゃないでやんすか…」
コロコロッ…
ヒビキ「あ゛?りんご?」
女「すいませーん!そのリンゴ、私のなんです!」タッタッ
幼女「りんごー」
ヒビキ「おう、姉ちゃんのか。気をつけや」スッ
女「ありがとうございますっ!」ペコリッ
ゴロウ「………綺麗な人でやんすねぇ」ボー
ヒビキ「よお見てみィ。エエのは顔だけじゃないで」ツンツン
女「?」タユンッ
ゴロウ「眼福でヤンス…///」ハナジー
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/08(水) 23:14:15 ID:MYm./Enw
つんつんっ
ヒビキ「あ゛?」チラッ
幼女「みてみてー。きせるー」スッ
ゴロウ「三歳くらいの子が何てモンを持ってるんでやんすかね…」
女「あっ、ダメでしょ!人前でそんなの見せたら!」
幼女「えー」
女「すみませんっ。この子が変な事してしまって…」
ヒビキ「娘ちゃん、ちっこいのに煙管たァ、粋じゃねェか!将来が楽しみじゃのぅ!」ナデナデ
幼女「にひひー♪」キラッ
ヒビキ「………その石は」
女「もう、お兄ちゃんたちに迷惑かけちゃダメだよ?」スッ
ゴロウ「オイラ達は別に気にしてないでやんすよ」
女「ホントにすいません。じゃあ私達はこれで…」
幼女「ばいばーい」フリフリ
ヒビキ「おう、じゃーのぅ!」スッ
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/08(水) 23:20:00 ID:MYm./Enw
ヒビキ「仲のエエ姉妹じゃのぅ…」
ゴロウ「割と歳は離れてる姉妹でやんすね。お姉さんの方はアニキより三歳位年上でやんすかねぇ」
ヒビキ「13、14位か。良い発育しとるのぅ」
ゴロウ「アニキって結構スケベでやんすね」
ヒビキ「漢とはそう言うもんじゃろ?」
ゴロウ「違いないでヤンスね」
ヒビキ(あの煙管に付いてた石…。俺の十手に付いてるのと同じ様に見えたが…気の所為かのぅ…?)
幼女「ねえ、ママー。きょーのばんごはんなーに?」
女「ふふっ。何にしよっか」
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 13:10:32 ID:E.kqohJI
キーストーンが付いた煙管ってもしかしてハードボイルドのレッドの?
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 22:31:46 ID:eP4j9ZNU
30番道路
ヒビキ「おぉうっ!邪魔するぞ!」ガチャンッ!
ポケモン爺さん「うぉうっ!びっくりした!何者ですかな、キミ達は」
ヒビキ「俺ァ、ワカバの黄金番長、ヒビキ様じゃ!」ドォンッ!
ゴロウ「舎弟のゴロウでやんす!」
ポケモン爺さん「おおっ!ウツギ博士からお話は聞いておるぞ!キミが何時もウツギ博士を泣かしているヒビキくんだね!」
ヒビキ「本当に泣かせちゃるぞ、あのウジウジ博士」ポキッポキッ
ポケモン爺さん「ほっほっほ。噂通りの元気な子ですな、オーキド博士」
オーキド「全く、昔のアイツを思い出させてくれるのう」
ヒビキ「こっちの爺さんは誰じゃ?」
オーキド「儂の名はオーキド。自慢ではないが、ウツギ博士より高名なポケモン博士じゃよ」
ゴロウ「自分で言っちゃうでやんすね」
ヒビキ「まあ、誰でもエエがの。それより爺さんズ。何かポケモンのタマゴか何かを俺に配達して欲しかったんじゃよな?」
ポケモン爺さん「そうだったそうだった。コレはエンジュシティの知り合いから譲り受けたタマゴなんだが、何が産まれるか分からんのだよ」
オーキド「そこでポケモン爺さんの友達の儂がウツギくんに任せた方が良いと推薦したんじゃ」
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 22:44:28 ID:eP4j9ZNU
ポケモン爺さん「じゃあヒビキくん、キミにこのタマゴを預ける。しっかりウツギくんに届けておくれ」スッ
ヒビキ「おうさっ!あんなナヨナヨでもアラシまるを貰った借りがあるからな!仁義は通すのが俺の流儀じゃ!」
オーキド「所でヒビキくん。キミのポケモンを見せてもらえぬか?」
ヒビキ「別に構わんぞ」ポーイッ
アラシまる「ヒノォー!」ポンッ
デンまる「メェー!」ポンッ
オーキド「………成程。貰ったばかりと聞くヒノアラシもかなり懐いておる」
ヒビキ「じゃろ?」ニッ
オーキド「キミは人の家に入る時いきなりドアを蹴り飛ばす様な噂通り悪童のようだが、ポケモンに対する愛情は本物のようじゃな」
オーキド「益々似ているのぅ、アヤツに…」
ゴロウ「アヤツ、でやんすか?」
オーキド「………ヒビキくん、キミにもこれをやろう。ポケモン図鑑じゃ」スッ
ヒビキ「ポケモン図鑑?」
オーキド「ポケモンにかざすだけで、そのポケモンのタイプ、特性、生態や技も分かるハイパーテクノロジーじゃ」
ゴロウ「科学の力ってスゴイやんすねー」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 22:55:01 ID:eP4j9ZNU
ヒビキ「今日はやけに貸し借りを作る日じゃのぅ。じゃが有難く受け取らせてもらうぞ!」
ゴロウ「アニキ!オイラにも触らせて下せぇよぉ!」タッタッ
ヒビキ「おうっ、後でじゃ後で」タッタッ
ポケモン爺さん「………そんなに似てるんですか、その子に」
オーキド「ヒビキくん程感情を表に出す事はなかったが、人一倍にポケモンを愛し、大人に勝るような強靭なハードボイルドな精神を持ってた奴じゃった…」
ポケモン爺さん「ハードボイルド…。彼とは少し違うな、彼はどっちかと言うとヤンキーや番長みたいな…」
オーキド「同じじゃよ。どっちも大人に対する礼儀がなっとらん」
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 23:08:31 ID:eP4j9ZNU
――――
――
ゴロウ「しかしどんなポケモンが生まれてくるんでやんすかねー」
ヒビキ「さっぱり分からん!じゃが卵焼きを何人分でも作れそうじゃ…」
ドォンッ!
ヒビキ「うおっ!」ドテッ
?「うわっ…!貴様!ちゃんと前を見ろ!」
ヒビキ「おう、すまんな。少しばかり余所見しておったわ…」
ころころっ…
ゴロウ「アニキ!タマゴが!」
ヒビキ「おっと。マズいマズい…」スッ
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 23:10:06 ID:eP4j9ZNU
?「待て!それは私のタマゴだ!」
ゴロウ「そんな訳ないでやんすよ!これはアニキのでやんす!」
?「お前の奴はその足元に落ちているだろう!」
ヒビキ「おっ。タマゴがもう一個あるのぅ」
?「貴様の近くに落ちているから、それが貴様のタマゴではないのか?」
ヒビキ「確かにそうかもしれんのぅ…」
?「全く…。人にぶつかった挙句、人のタマゴを間違えるとは失礼な奴らめ…」バサァ
ゴロウ「………アニキ。あの人、こんな所であんな恰好、恥ずかしくないんでやんすかね?」
ヒビキ「ゴロウ、人の趣味にあまりツッコむのは悪いことじゃぞ」
ヒビキ「じゃがあの姉ちゃんも大きかったのぅ、おっぱい」
ゴロウ「ピッチリスーツがエロいでやんすね」ハナジー
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 23:20:34 ID:eP4j9ZNU
ヨシノシティ
ゴロウ「もう夕方でヤンスねぇ」
ヒビキ「さっさと帰って寝たいのぅ」
ドォンッ!
ゴロウ「本日二度目!」
謎の少年「………邪魔だな」
ヒビキ「オイ、おどれァ。人にぶつかっといてそれは無いんじゃねぇのかのぅ?」ギロッ
謎の少年「あ゛?」ギロッ
ゴロウ「アニキ!?さっきの姉ちゃんとエラく態度が違くないでやんすか!?」
ヒビキ「おぉうっ!俺ァ、女にゃケンカ売らん流儀じゃが男は別じゃ!」
ゴロウ「まさかの女尊男卑!」
25
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 23:33:12 ID:eP4j9ZNU
ヒビキ「おんしもポケモントレーナーじゃのぅ?おい、バトルしろよ」チャキッ
謎の少年「雑魚に用は無い」
ヒビキ「雑魚…じゃと?」ピクッ
謎の少年「俺には貴様がただツッパっているだけの奴にしか見えぬ。そんな雑魚に用は無い」
ゴロウ「コイツ…!」
ヒビキ「おぉう…俺が雑魚かどうかはちゃんとバトルしてから判断せぇよ!カチこめ、アラシまる!」ポーイッ
アラシまる「ヒノォー!」ポンッ
謎の少年「チッ…ニューラ!」ポーイッ
ニューラ「ニュラァ…」ポンッ
ヒビキ「やる気になってくれたか…。嬉しいのぅ…!ひのこじゃ!」
謎の少年「貴様の様な傲慢野郎に灸を添えてやるだけだ。ひっかく!」
アラシまる「ヒィノオッ!」ボボボッ!
ニューラ「ニュラッ…!」ジャキィンッ!
26
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 23:37:58 ID:eP4j9ZNU
ドオオォォォンッ!!!
女「えっ、何の音?」
町人「何か町の外れでトレーナー同士でバトルしてるってよ!見に行こうぜ!」
幼女「ばとる!ポケモン!みてみたーい!」キャッキャッ
女「そっか…。じゃあ見に行ってみる?危ないから近づきすぎたらダメだよ?」
幼女「わーいっ!」トテトテッ
27
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 23:48:32 ID:eP4j9ZNU
ニューラ「ニュラララッ!」シュタタッ!
ゴロウ「あのポケモン、素早いでやんす!」
ヒビキ「ほう…ニューラ、氷・悪タイプか…。こっちもスピード上げっぞ!でんこうせっか!」ピッピッ
アラシまる「ヒノォッ!」シュバッ!
ニューラ「ニュラァァ!」ズサァッ!
ゴロウ「アラシまるも負けてないでやんす!」
女「あの子は確か今朝の…それにあの手に持ってるのは…」
オーキド「ポケモン図鑑じゃよ」
女「オーキド博士!」
幼女「おーきどのくそじじいー!」
オーキド「………何やら街中で派手にバトルしていると聞いてみて来たら、彼だったとは。本当にケンカッ早いのぅ」
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/09(木) 23:56:35 ID:eP4j9ZNU
謎の少年「あのポケモン…俺のニューラと同等のスピードを…!ならばこごえるかぜだ!」
ニューラ「ニャアァァ…」ヒュウゥゥ
アラシまる「ヒノッ!」ツルッ
ヒビキ「スピードを下げる技か…!ひの…」
謎の少年「遅い!ひっかく!」
ニューラ「ニュゥーラッ!」ザシュッ!
アラシまる「ヒノォッ!」ズサァッ!
謎の少年「優れているのはスピードだけか!片腹痛いわ!」
ヒビキ「舐めんじゃねェッ!えんまくじゃ!」
アラシまる「ノォ…」モクモク…
謎の少年「煙に紛れて逃げる気か…」
ヒビキ「誰が逃げるくァッ!」
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:02:21 ID:T4WEHf0k
ぶほぉっ!
アラシまる「ヒノォ…!」ガシッ
ニューラ「ニュラッ…!」ググッ
謎の少年「何だと…!?」
ヒビキ「ゼロ距離で喰らえやァッ!ひのこォッ!」
アラシまる「ヒィノノノノッ!」ボボボボボボッ!!!
ニューラ「ニュラァァァッ…!」ガクッ
ゴロウ「やったでやんす!まずは一勝!」
ヒビキ「よぉやった!アラシまる!」
女「あの子の戦い方…何だか…」
オーキド「どうじゃ?誰かさんに似てると思わんか、ブルー?」
ブルー「ふふっ。ホント、良く似てますね」クスクスッ
30
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:12:13 ID:T4WEHf0k
ヒビキ「どうじゃ?雑魚にやられる気分は?」クルクルッパシッ
謎の少年「チッ…使えん奴め…」シュボンッ
ヒビキ「おい…そんな言い方…」
謎の少年「行け、ワニノコ!」ポーイッ
ワニノコ「ワニワニワーニ!」ポンッ
ヒビキ「水タイプ…じゃったらもう一度えんまく!」
アラシまる「ノォ…」モクモク
謎の少年「同じ手を何度も…!あまごい!」
ワニノコ「ワニャァ…」コォォ…
ポツッ…ポツポツポツ……ザアァァァァァァ…!
ゴロウ「雨で煙幕が!」
31
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:18:20 ID:T4WEHf0k
ヒビキ「チィッ…!でんこうせっか!」
アラシまる「ヒノォッ!」シュバッ!
ワニノコ「ワニャァッ!」ズサァッ!
謎の少年「体制を立て直してみずでっぽう!」
ワニノコ「ワァニャアァッ!」ブシャアァァァァァッ!!!
アラシまる「ヒ…Nooooooo!!!」ズサァァ!
ヒビキ「アラシまる!」
アラシまる「ヒ…ヒノォ…」ピクッ…ピクンッ
ヒビキ「炎に強い水の技…。しかもあまごいで水タイプの威力を底上げ、か…」ピッピッ
謎の少年「あの道具…」ジィ…
ヒビキ「よぉやったぞ、アラシまる。次じゃ!カチこめ、デンまる!」ポーイッ
デンまる「メェー」ポンッ
32
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:25:04 ID:T4WEHf0k
謎の少年「電気タイプ…面倒だな。みずでっぽう!」
ワニノコ「ワアニャァッ!」ブシャァァ!
ヒビキ「躱してたいあたりじゃ!」
デンまる「メェー」タッタッタッ
謎の少年「さっきの奴より遅すぎる!躱してひっか…」
ヒビキ「すれ違いざまにわたほうし!」
デンまる「メェメェ」ブホァッ!
ワニノコ「ワニャッ!?」
謎の少年「何ッ!?」
ヒビキ「喰らいやがれェい!ほうでんじゃァッ!」
デンまる「メェリィィイッ!」バチバチィッ!
ワニノコ「ワニャニャニャニャッ!」ビリビリビリッ
33
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:32:31 ID:T4WEHf0k
謎の少年「………使えんな」シュボンッ
ゴロウ「おー!アニキの勝ちでやんす!」
謎の少年「何を勘違いしている小僧?」チャキッ
ヒビキ「三体目じゃと…?」
ゴロウ「卑怯でやんす!」
オーキド「ポケモン勝負は必ずしも相手とポケモンの数が同じとは限らん。最初に互いに使用ポケモンの数を指定せんかったのが仇になったか…」
謎の少年「前の二体と同じだと思うな、踏み潰せ、イワーク!」ポーイッ
イワーク「イワアァァァァァァァッ!!!」ポンッ
ヒビキ「な…!」
ゴロウ「で…でかいでやんす…!」
ヒビキ「岩・地面タイプ………これはちとマズいのぉ…」ピッピッ
34
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:39:10 ID:T4WEHf0k
ヒビキ「たいあたり!」
デンまる「メエェェー!」トッコトッコ
ぺちっ
謎の少年「がんせきふうじ」
イワーク「イワアァァァァァッ!」ドゴォッドゴォッドゴォッ!
デンまる「メエェェェー!」ズサァァァッ!
ヒビキ「怯むなァッ!もう一発たいあたり!」
デンまる「メェェェ!」トッコトッコ
ペチッ
謎の少年「無様な…跳ね飛ばせ」
ぶおぉぉぉぉぉんっ!
デンまる「メェェェェエッ!」ズサァァァッ!
ヒビキ「デンまる!」
ゴロウ「そんな…こんな力の差が…」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:45:42 ID:T4WEHf0k
謎の少年「踏み潰せ、イワーク」
イワーク「イワアァァァァァッ!」ブオォォォンッ!
ズシャアアァァァァッ!
デンまる「メエェ…!」ググッ…
ヒビキ「クソッ…!もう手が…」
謎の少年「………全く持って響かん」
ヒビキ「何じゃと…?」
謎の少年「予想外の三体目、相性の不利をも覆す事も出来ぬとは…俺の魂に全く響いて来ん」
ヒビキ「魂…じゃと…?」
謎の少年「アイツなら…これ位の不利など簡単に覆せる筈…。だから貴様は雑魚なのだ」
謎の少年「そのままくれてやれ。大地の奥義・じしん」
イワーク「イィィワアァァァァァァァッッッ!!!」
謎の少年「魂ィィイイッッッ!!!」
ドガアァァァァァァァァァァァンッッッ!!!
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:52:29 ID:T4WEHf0k
――――
――
謎の少年「言ったはずだ。俺はお前の様な雑魚に用は無い」
ヒビキ「………」
謎の少年「俺はある漢を探し出し、そして倒す…!」グッ…
謎の少年「………俺に三匹目を出させた褒美に名は名乗っておいてやる」
シルバー「俺の名はシルバー」
ヒビキ「………俺ァ、ヒビキじゃ」
シルバー「返事をする気力は残っていたか」
ヒビキ「またどっかで会おうや、シルバー」
シルバー「フンッ…」ザッ
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 00:57:38 ID:T4WEHf0k
ゴロウ「あ…アニキ………」
ヒビキ「ククッ…クハハハッ…ガーハッハッハッハッ!!!」
ゴロウ「えっ、アニキ!?」
ヒビキ「おー負けた負けた!あんな見事の負けっぷりは何時いらいじゃろうて!」
ゴロウ「それはアイツが三匹目を出したから…」
ヒビキ「そんな事は良い訳にはならん!俺が修行不足だっただけじゃ!」
ヒビキ「コイツ等にも悪い事したのォ…。悪いのォ、力を引き出せんくて…」
ゴロウ「………」グスッ…
ヒビキ「オイ、ゴロウ…」
ゴロウ「ウッス…!」
ヒビキ「世界にゃ強い奴がぎょーさんおるのォ…!」グッ…
38
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 01:00:03 ID:T4WEHf0k
ヒビキ 持ち物 メガジッテ
手持ち三匹
ヒノアラシ NN アラシまる
Lv13
ひのこ でんこうせっか
にらみつける えんまく
メリープ NN デンまる
Lv14 もちもの デンリュウナイト
たいあたり なきごえ
ほうでん わたほうし
タマゴ
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/10(金) 01:03:55 ID:T4WEHf0k
今更だけど、お久しぶりです。
前作
レッド「ハードボイルドにチャンピオンを目指す」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1411873642/
40
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/15(水) 12:47:18 ID:tsvzyUzA
ヨシノシティ・オーキド研究所
オーキド「確か…予備のポケモン図鑑は何処に置いてあったか…」ガサコソ…
幼女「はいっ、くそじじー」スッ
オーキド「おーそこにあったか。助かった…って何でここにおるんじゃ!?」
幼女「にひひー♪」
オーキド「お前さんに研究の手伝いさせたって思われたらブルーが煩いんじゃがのぅ…」
オーキド「っ!隠れるんじゃ!」
シルバー「………まさか気付かれるとはな」
オーキド「儂も伊達に年季を食ってはおらんからのぅ…。あの時ゴールドくんとバトルしていた少年じゃな」
シルバー「アレを見ていたなら話は早い。その手に持っているポケモン図鑑とやら俺に寄越せ」ポーイッ
ニューラ「ニュラ…」ポンッ
オーキド(上手く注意をこちらに引かせ、あの娘だけでも逃がさなければ…)
幼女「………」ゴクッ…
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/15(水) 12:55:08 ID:tsvzyUzA
オーキド「分かった…。ポケモン図鑑は渡す。じゃからそのニューラを引っ込めてはくれぬか?」
シルバー「良いだろう…」
幼女「…っ!ゲホッ…ゴホッ…カハッ…!」ガタンッ
オーキド「!こんな時にあの娘の発作が…!」
シルバー「ッ!殺れ、ニューラ!」
ニューラ「ニュラッ!」シュバッ
幼女「あっ…!」
シルバー「子供…!?」
「ピッキー!10万ボルトォッ!」
バチバチバチイィィィイイッッッ!!!
ニューラ「ニュラララララララァッ!!!」ビリビリビリィィイッ!!!
ブルー「ねえ、キミ…。人の娘に何しようとシテたのカナァ…?ケタァ♪」ケタケタ
ピッキー「ルア゛ァァイ゛…!」バチバチッ
幼女「ママー!」
オーキド「ブルーにピッキー!」
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/15(水) 13:06:35 ID:tsvzyUzA
ブルー「ねえ、聞いテるカナァ…?ドー見ても子供相手に向ける様な殺意ジャなかったヨネェ…?」
シルバー(この女…かなり強い…!あのライチュウもとんでもないレベルだ…!)
ブルー「ジジイはともカク…私と彼ノ…レッドくんとノ愛の結晶ヲ傷つケようナンテサァ…!ケタケタケタケタァッ♪」ポーイッポーイッ
リザードン「グオォォォォォッ!」ポンッ
フシギバナ「バナフッシャアァッ!」ポンッ
シルバー「レッド…?」ピクッ
オーキド「待つんじゃ、ブルー。無闇に血を流させるような真似はするでない。キミもポケモン図鑑はやるから、彼女を刺激するような事はするな」
オーキド「死ぬぞ?」
シルバー「ッ!」ゾクッ
オーキド「何よりブルー。この娘が怖がっているではないか」
幼女「あぅ…ママぁッ…」ガクブルッ
ブルー「あっ…」スッ…
シルバー「クッ…!」シュバッ
オーキド「帰ってくれたようじゃな…」
43
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/15(水) 13:20:03 ID:tsvzyUzA
オーキド「しかし相変わらずチャンピオンの威圧感はとんでもないのぅ」
ブルー「元・ですよ。私、もうポケモンバトルからどれくらい離れてたと思うんですか」
オーキド「ブルーよ、あの状態はあまりこの娘の前でなるものではないぞ」
ブルー「分かりました…。怖がらせてゴメンね…」ダキッ
幼女「こわいよぉ…ままがぁ…」グスッ
オーキド「………発作のサイクルが早くなっておる。やはり若年での出産、未熟児で産まれたこの娘は病気がちになりやすい」
オーキド「ブルーよ、言いづらいが…もう長くは…」
ブルー「分かってます…。だからこそどうにか『あの薬』を手に入れなきゃ…」
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/15(水) 13:31:22 ID:tsvzyUzA
キキョウシティ
ヒビキ「俺ァ井の中のニョロモじゃったわ。世界にゃシルバーみたいな強い奴がぎょーさんを居る事を痛感した」
ヒビキ「と言う訳で、この漢・ヒビキ!ワカバではなくジョウトの…世界の黄金番長になるべく武者修行の旅に出る事にした!」ドォンッ!
ゴロウ「おー!やってやりやしょう、アニキー!」パチパチパチ
ヒビキ「まず手始めにゴロウ!この町で一番強い奴、この町の番長は誰じゃ!そいつにカチコミじゃー!」
ゴロウ「この町の一番強い奴って言ったらジムリーダーでやんすね」
ヒビキ「ジムリーダー?何じゃそれは」
ゴロウ「この町を仕切る一番強いポケモントレーナーでやんす!ジムリーダーは各地方に八人居るらしいでやんす!」
ヒビキ「ほー。じゃあその八人のジムリーダーとか言う番長を全員ブッ潰せば、ジョウトの番長に俺はなれるんじゃな?」
ゴロウ「そうでやんす!」
ヒビキ「そうと決まれば、あのでっかい塔にカチコミじゃ!」
ゴロウ「何であの塔なんでやんすか?」
ヒビキ「強い奴は高い所におるもんじゃ!」
45
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/17(金) 12:25:44 ID:4hl23A36
マダツボミの塔
ゴロウ「何か塔の中央部分に変な柱があるでやんすね…」
ヒビキ「ユラユラ揺れて何か気持ち悪いのぅ」
坊主「ここはマダツボミの塔。ポケモントレーナーが修行するための場所です」
ヒビキ「ここにジムリーダーとか言う番長はおるのか?」
坊主「いえ、ジムリーダーはポケモンジムと呼ばれる場所にいますが、ここの最上階まで辿り着く事が出来れば、ジムリーダーにも引けは取りますまい」
ヒビキ「ここにジムリーダーは居らんのか。じゃが元々修行の為の旅じゃ!ジムリーダーとやらの前の腕馴らしに最上階に登っちゃる!」ポキッパキッ
坊主「そう簡単にいきますかな…?」ニヤリッ
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/17(金) 12:46:14 ID:4hl23A36
マダツボミの塔・最上階
長老「グハァッ!お…お見事…」ガクッ
ヒビキ「まあ、こんなもんじゃろ」
アラシまる「マグゥッ!」
坊主「まさか…炎タイプが手持ちに居たとは…」
ゴロウ「流石はアニキ!余裕のよっちゃんでやんすね!」
ヒビキ「いや、危なかったわ。ひのこのPPが」
ヒビキ「言うほど大したアレでは無かったが、アラシまるが進化した事じゃし、良しとするか!」
マダツボミ「つぼつぼ」ウネウネ
ヒビキ「ん、何じゃ?」
長老「こ奴はこの塔で一番強いマダツボミ。そなたの強さに惹かれ、仲間になりたそうな眼で見ております」
ゴロウ「オイラには目が点と言う事しか分からないでやんす…」
ヒビキ「いんや。こいつの小さな円らな眼には、強い反骨の魂が俺の心に響いてきよるわ!」」
ヒビキ「付いてこいや、ツボミまる!」
ツボミまる「つぼ」
47
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/17(金) 13:03:54 ID:4hl23A36
キキョウジム
ヒビキ「たのもー!俺ァ、ヒビキ!ワカバタウンのヒビキじゃ!ジムリーダーとか言うこの町の番長、出てこいやァ!」
ハヤト「番長は知らんが、ジムリーダーはこの俺、鳥使いのハヤトだ」
ヒビキ「おどれが番長じゃな?ワカバの黄金番長がカチコませてもらうぞ!」チャキッ
ハヤト「…?まあ、よく分からんが、ジム戦と言う事なら受けて立つ!使用ポケモンは三体だ!」
ゴロウ「ヤっちまって下さい、アニキー!」
ハヤト「行けッポッポ!」ポーイッ
ポッポ「ポッポー」
ヒビキ「カチコめ、アラシまる!」ポーイッ
アラシまる「マグゥー!」ポンッ
ハヤト「すゥなかけェッ!」
ポッポ「ポポー!」ジャリジャリ
48
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/17(金) 13:12:39 ID:4hl23A36
――――
――
ホーホー「ホォォッ!」ズサァッ!
ハヤト「ホーホー!」
アラシまる「マグゥ…」クシクシッ
ゴロウ「おー!アラシまる一匹で二匹も倒したでやんす!」
ヒビキ「おぉう、ジムリーダーとやらも思っちょった程ではないのぅ!」
ハヤト「………ジムリーダーを舐めたら痛い目に合うぞ、行け、ピジョン!」ポーイッ
ピジョン「ピジョー!」ポンッ
ヒビキ「勢いに乗ってブッ込むぞ、アラシまる!ひのこじゃァッ!」
アラシまる「マァッグゥッ!」ボボボッ!
ハヤト「躱してでんこうせっか!」
ピジョン「ピジョッ!ピジョオォッ!」シュバッシュバァッ!
アラシまる「マグァッ!」ズサァッ!
ヒビキ「チィ…!こっちもでんこうせっかじゃ!」
アラシまる「マァグッ!」シュバッ
49
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/17(金) 13:17:25 ID:4hl23A36
すかっ
ヒビキ「何ィ…!?」
ハヤト「………」ニヤッ
ゴロウ「アラシまるが明後日の方向に突っ込んでいったでやんす!」
ハヤト「ピジョン、ゴッドバードォ!!!」
ピジョン「ピジョォォォ………!」パァァァ…
ヒビキ「隙だらけじゃァッ!ひのこォ!」
アラシまる「マグァッ!」ボボボッ!
すかすかっ
ヒビキ「どこ狙っとるんじゃ、アラシまる!」
ハヤト「解き放て!ゴッドバァァァドォォオッ!!!」
ピジョン「ピジョオォォォォオオオッッッ!!!」ゴオオォォォッ!!!
ドオオォォォンッ!!!
ゴロウ「けほっ…けほっ…とんでもない衝撃でやんす…!」
アラシまる「マ…マグゥ…」ピクッ…ピクンッ…
50
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 13:52:58 ID:qDg.e06A
ハヤト「ゴッドバードは飛行タイプ最強の大技。父から託されたこのジムをそう易々と越えさせてなるものか!」
ヒビキ「ほー。ならば俺もパピーから託されたコイツで勝負じゃ!カチコめ、デンまる!」ポーイッ
デンまる「メェー」ポンッ
ゴロウ「メリープのデンまるなら相性が抜群でやんす!」
ハヤト「そう簡単にはやらせん!すゥなくァけェェッ!」
ピジョン「ピジョッ!」ジャリジャリッ
デンまる「メェー!」クシクシッ
ヒビキ「ほうでんじゃァッ!」
デンまる「メェェェェエッ!」バチバチィッ!
すかっ
ゴロウ「また外れたでやんす!」
ヒビキ「やっぱタネはあのすなかけじゃな!」
ハヤト「如何にも!ゴッドバードは飛行タイプ最強の大技だがその分発動までの隙が大きい!だからすなかけで相手の命中率を下げる事で隙を補っている!」
ハヤト「電気タイプと言えど、この大技を喰らって立っていられるか!?ゴッドバードォ!」
ピジョン「ピジョォォ…!」パァァァ…
51
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 13:55:33 ID:JpbGhaSI
みてるよ
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 14:02:34 ID:qDg.e06A
ゴロウ「また来やすよ、アニキィ!」
ヒビキ「じゃったら意地でも当てちゃる!デンまる、ほうでんの威力を抑えて拡散範囲にエネルギーを転換じゃ!」
デンまる「メエェェェェー!!!」バチバチバチイィィ!
ピジョン「ピジョォ…!」ビリィッ!
ハヤト「ド根性ォォオッ!ぶぁぁくねぇつぅっ!ゴォォッド・バァァァドォォオッ!!!」バサァッ!
ピジョン「ピジョオォォォォオオオッッッ!!!」ゴオォォッ!!!
ヒビキ「デンまる、わたほうし!」
デンまる「メェッ!」ブホァッ!
ハヤト「構わず突っ込めェッ!」
ブハァァッ!ガシィッ!
ハヤト「何ィッ!?」
デンまる「メェ…!」ググッ…
ヒビキ「よぉ、しがみ付いた!そのまま全身全霊でほうでんじゃァッ!」
デンまる「メエェェェェー!!!」バチバチバチイィィ!!!
ピジョン「ピジョォォォオッ!」ビリビリビリィイ!
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 14:13:49 ID:qDg.e06A
ハヤト「ド根性ォ!ジムの壁に突っ込めェ!」
ピジョン「ピジョッ!」キッ
ズドオオォォォォォンッ!!!
ヒビキ「デンまるゥ!」
デンまる「メ…メェ……」ピクッ…ピクンッ…
ピジョン「ジョォ…ジョォ…」ゼェ…ゼェ…
ハヤト「ふぅ…良いド根性だったぞ、ピジョン!キミのメリープもファンシーな見た目の割にかなりのド根性だな」
ヒビキ「おぉう!俺のデンまるはそんじょそこらのとは気合が違うんじゃ!」シュボンッ
ヒビキ「よぉしこれで最後じゃ!おんしの力を見せてもらうぞ!カチコめ、ツボミまる!」ポーイッ
ツボミまる「つぼ」ポンッ
ハヤト「マダ…ツボミ…?」
ツボミまる「つぼつぼ」ウネウネ
ゴロウ「何だか不安になってきたでやんす…」
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 14:27:56 ID:qDg.e06A
ハヤト「いや、さっきのメリープのように見た目で判断してはダメだ…!すゥぬァくぁけェェッ!」
ピジョン「ピジョッ」ジャリジャリ
ツボミまる「つぼ」クシクシ
ヒビキ「ふむ…コイツの技は…」ピッピッ
ハヤト「一気に仕留めろ!ゴッドバードォ!」
ピジョン「ピジョォ…!」パァァァ…
ヒビキ「物は試しじゃ!つるぎのまい!」
ツボミまる「つぼ」シャキーンッ
ハヤト「一回舞っただけでこのゴッドバードを止められるくァ!」
ピジョン「ピジョオォォォォオオオッッッ!!!」ゴオォォッ!!!
ヒビキ「ツボミまるゥッ!」
ズドオオォォォォォンッ!!!
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 14:32:51 ID:qDg.e06A
ツボミまる「つぼぼ」シュルルルッ
ピジョン「ピジョォ…!」ギチギチィ…
ヒビキ「っしゃぁ!上手く行きよったわ!」
ハヤト「ゴッドバードが外れた!?いや、躱された!?すなかけで目が見えない筈のマダツボミが!?」
ハヤト「しかも躱しながらまきつくとは…!とんでもない反射神経のマダツボミだ!でんこうせっかで振りほどけェ!」
ピジョン「ピジョォ…!」ビリッ
ハヤト「まさか…メリープの特性せいでんきか…!」
ヒビキ「ブチ嚙ませェ!たたきつけェる!」
ツボミまる「まだ・つぼみ」ブンブンブゥゥゥウンッ!!!
ズドオオオォォォォォォォンッ!!!
ピジョン「ピ…ピジョォ…」ピクッ…ピクンッ
ハヤト「見事だ…」
ゴロウ「三体倒したって事は…アニキの勝ちでやんす!」ワーイッ
ヒビキ「おっしぃぁぁっ!おんどれァやるのォ!ツボミまる!」
ツボミまる「まだまだ」ウネウネ
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 14:35:55 ID:JpbGhaSI
マダツボミ株爆上げ
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 14:39:22 ID:qDg.e06A
ハヤト「父上…申し訳ありません…ハヤトは未熟でした…」
ヒビキ「よぉし!これで世界の番長への道に一歩進めたのォ!」
ハヤト「見事だ、ヒビキくん。すなかけゴッドバードのコンボを編み出してから俺を倒したのはキミが初めてだ。これを受け取ってくれ、ウィングバッジだ」スッ
ヒビキ「ばっじ?おんしのトコの代紋みたいなやつか!受け取らせてもらうわ!」ガシッ
ゴロウ「やりやしたね、アニキ!」
ハヤト「キミは時々意味の分からない事を言うな」
ウィングバッジを手に入れた。
58
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/18(土) 14:43:53 ID:qDg.e06A
ヒビキ 持ち物 メガジッテ
手持ち四匹
マグマラシ ♂ NN アラシまる タマゴ
Lv14
ひのこ でんこうせっか
にらみつける えんまく
メリープ ♂ NN デンまる
Lv14 もちもの デンリュウナイト
たいあたり なきごえ
ほうでん わたほうし
マダツボミ ♂ NN ツボミまる
Lv19
パワーウィップ たたきつける
まきつく つるぎのまい
59
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/03/24(金) 23:57:45 ID:eoOmMeN2
キキョウシティ
ゴロウ「アニキ!次のジムが有る所はヒワダタウンらしいてやんす!」
ヒビキ「おっし!じゃあ次はヒワダの番長にカチコミに行くぞォ!」オー
助手「あ、あの!ヒビキくん!」
ヒビキ「おぉう!誰かと思ったらナヨナヨ博士の助手じゃねェか!どした!」
助手「じ…実は…キミが届けてくれたタマゴを…」
ヒビキ「おぉう!」ズイッ
助手「ひっ!キミにこのタマゴを孵して欲し…」
キイィィィィィィンッ!
エアームド「エアァァァッ!」パクッ
ゴロウ「あぁ!タマゴが鳥ポケモンに取られたでやんす!」
ヒビキ「何じゃァ、あのポケモンは!カッチョエエのぅ!」
助手「エアームド!この辺りにエアームドなんて…!」
ハヤト「いや、最近45番道路に生息しているエアームドが31番道路のキャタピーなどの虫ポケモンを捕食する為に南下してくる事があるんだ」
ヒビキ「おぉう!さっきぶりじゃのう!」
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