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男「どちら様ですか」
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/12(土) 22:28:36 ID:0IdUzD9g
同日夜 男の部屋
男「……ん」パチッ
黒宮「起きられましたか」
男「あれ?俺」
黒宮「男様は急に街中でおやすみになられる特殊能力でのあるのですか?」
男「寝たのか……覚えがないな」
黒宮「色々複雑な環境に突然放り込まれた事による疲れだと思われます。大丈夫です、身体の方は元気だと思いますので」
男「……」
黒宮「男様?」
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/12(土) 22:33:23 ID:ggnKiW1.
男「うーん……」
黒宮「どうされました?どこか痛む所でも……?」
男「聞いていいか?」
黒宮「はい、何でしょうか」
男「なんで俺は赤城さんと青城さんに、狙われてんだ?」
黒宮「ーーっ!」
男「そして、なんで黒宮さんと白さん先輩に守られてんだ?」
黒宮「何の、事でしょう……」
男「……」
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/12(土) 22:40:16 ID:ggnKiW1.
男「あの時一緒で意識が落ちた気がするんだが、何かこう……ゾクッてして」
黒宮(奴らの殺気で意識が……そうか……)
男「目は覚めても金縛りにあったみたいに動けないし電気ついたら白さん先輩いるしで……」
黒宮「……」
男「あれっ、これ現実か?みたいな感じだったんだが……それからまた意識が落ちて」
黒宮「……」
男「その態度で確信したよ、嘘をつくのが下手だな。黒宮さん」
黒宮「男様に、嘘をつくのは下手ですね」
男「……えっと」
チリーーーン
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/12(土) 22:45:21 ID:D5nZD4po
「お呼びでしょうか、男様」
男「えっと……今日の昼の状況の事を見聞き、体験した人達は今何人ぐらいこの家にいるか分かる?」
「!?……お、仰っている意味が
黒宮「いい」
「!!」
黒宮「全員連れてこい、この部屋に。いますぐ」
「……了解しました」
男「雰囲気、変わってるな」
黒宮「……いいえ」
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/12(土) 22:56:39 ID:PYBWRxDM
「連れて参りました」
「「「「「「……」」」」」」
黒宮「今はこれだけか、他は出ているんだな?」
「はっ」
男「…………」
黒宮「どこから、説明すればいいものか。悩んでいます」
男「まぁ、俺に分かりそうな感じで話してくれるなら長くてもちゃんと聞こうと思う。自分の事だし」
黒宮「……分かりました」
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/12(土) 23:46:56 ID:4IV3WBzI
乙
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 00:11:40 ID:orBJq8U6
黒宮「簡単に結論から申し上げます」
男「うん」
黒宮「我々、【黒】は遥か昔に男様の一族の方々によって組織された、男様の一族を影ながら御守りする為に存在する組織です」
男「俺の、一族って?」
黒宮「男様の一族は、今から500年ほど前から勢力をつけてきたとある地方の豪族でした」
男「…………」
黒宮「信じてませんね?」
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 00:22:26 ID:g90bu2Mo
男「とりあえず続けて」
黒宮「最初は地方のしがない、滅ぼされる運命にある豪族だったそうです。
しかし、とある能力に目覚めた方が豪族内に現れ、その方を中心に我々【黒】が組織されたそうです」
男「能力?」
黒宮「はい。詳しくは私も聞いていませんが、その力を以って我々【黒】の戦闘能力を格段に引き上げ、影ながらの戦闘集団とし、瞬く間に勢力を拡大。その地方を統一したとのこと」
男「戦国もののゲームっぽい」
黒宮「真面目に聞いてください」
男「わ、わかった」
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 00:38:31 ID:FaHMZqVo
黒宮「地方を統一した後、更なる勢力拡大を目指した一族は、更なる戦闘集団を組織しました」
男「結構おっかないな俺の一族」
黒宮「当時はそういう時代だったのです。そして……」
prrrrrrr prrrrrr
男「あ、電話か。ちょっといいか?」
黒宮「え、ええ」
男「(? 知らない番号だな……)はい、もしもし男ですが」
白鷺「知らない番号相手に名前名乗っちゃだーめ♪」
男「白さん先輩!?」
黒宮「!!…………チィ……」
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 00:52:23 ID:orBJq8U6
40分後
白鷺「こんばんはーお邪魔しまーす♪」
黒宮「男様、私今泣きそうです」
男「だ、だって来て話に参加したいって言うんだからしょうがないだろ? 白さん先輩も色々知ってるんだろうし」
白鷺「そゆことそゆこと、減るもんじゃないしいいじゃない細かい女ね」
黒宮「お前だけはこの空間に入れたくはなかった、それだけだ」
白鷺「失礼しちゃうわー、協定破って先に男様に近づいたのはどこの雌猫だったかしらん?」
黒宮「ここは明らかに我々のテリトリーだ。無礼な発言には気をつけろよ?」
白鷺「なら、どうするって言うのかしら?」
男「ストップ!!喧嘩してどうすんだよ!てか白さん先輩まで男様とか言わなくていいから!」
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 00:59:51 ID:jN6VZPZA
白鷺「そういう訳にはいかないのですよ?男様」
男「え?」
白鷺「そこの女が【黒】として男様と話をしている現状下では、私も【白】として話をしなくてはならないのです」
男「白さん先輩は、白鷺先輩だろ?」
白鷺「はい、そして【白】という組織を束ねている立場でもあります。お初にお目にかかります、男様」ニコッ
男「……混乱してきた」
黒宮「先程の話の続きをしましょう、そうすれば分かりますよ男様。こちらに」
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 01:14:20 ID:HD/jx4aw
「ホットココアです。どうぞ」
男「ありがとう」
黒宮「ありがと」
白鷺「ちょっと、私にはなし?」
「白湯でいいか?」ギロッ
白鷺「教育がなってないわね」
黒宮「皆、この場所にお前がいることにイライラしているのさ」
白鷺「わざわざ1人で来てあげたのに、黒龍勢ぞろいとは……こわやこわや」ボソッ
男「ねぇ君」
「は、はい!」
男「白さん先輩にも、同じものを頼むよ」
「……かしこまりました」
黒宮「……男様ぁ」
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 01:16:25 ID:HD/jx4aw
男「ジド目で見るなよ、白さん先輩はお客さんだろ?当然だ。それに俺は別にここに白さん先輩来てても大丈夫だしさ」
黒宮「男様以外の我々は心の中でいやだいやだーってダダをこねてますがね」
白鷺「流石は男様♪本当にお優しい。このご恩に報いるために、私のお家に今度招待しますね?というか一緒に住むことになっても私は大歓迎なんだけど」
男「飲み物出そうとしてるだけだぞ白さん先輩」
黒宮「……だから嫌だったのに」ボソッ
白鷺「ふふふっ、さてと、それで?どこまで話したのかしら【黒】」
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 01:30:32 ID:qLKkkwPU
黒宮「……一族が地方を統一したところまでだ」
白鷺「じゃあここからは私の方が詳しいわね」
男「どういう事?」
白鷺「地方を統一した男様の一族は、【黒】の運用だけでは全てを管理する事は困難になったのです。【黒】は一族を影ながら支える組織ですので、表側から支える組織、堂々とした戦略組織が必要になったのです」
男「戦闘組織じゃなくて、戦略組織……?」
黒宮「ええ、分かりやすい例えとしては、我々は主君を影ながら支える忍者みたいな役割でしたが、正々堂々と戦などで戦う為の戦力が必要になったという感じでしょうか」
男「黒宮さんってくノ一なのか?」
黒宮「違います!男様に分かりやすい例えで言っただけで忍者じゃないです」
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 01:39:27 ID:jN6VZPZA
男「まぁ確かにイメージはわかったけど。そしてその戦略組織っていうのが?」
白鷺「我々、【白】です」ニコッ
男「……」
黒宮「そうして【黒】と【白】、二つの巨大な組織を統括するようになった一族は更なる勢力拡大を続け、最初の能力を得た人物が死ぬまでに、日本の半分を統べる程の規模になったわけです」
白鷺「何か質問はありますか?男様」
男「日本の半分って、俺の習った日本史の歴史にはそういう展開の一族みたいなのはいなかった気がするんだが……?」
黒宮「まぁ、確かにそうなのですが……」
白鷺「その説明は私からするわね」
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 02:13:03 ID:1fVM27VI
男「白さん先輩が?」
白鷺「ええ、表舞台で色々工作したのは我々【白】なのです」
男「工作?」
白鷺「男様はこの女にここに連れて来られて、自分があの巨大な企業連合体と繋がりがある事を知り、嘘に違いない。繋がりがなさすぎる、とお思いになられませんでしたか?」
男「なったも何も今も思ってる」
白鷺「ふふっ、男様の一族の存在を日本国民の大半は知りません。目立たないように、秘密裏にそうなるようにしてきたのです」
男「なんでだ?」
白鷺「すべては一族の者に発現する様々な能力の存在を世間から秘匿する為です」
男「そういや、さっき最初の能力って」
黒宮「はい、言いました」
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 02:37:31 ID:qLKkkwPU
白鷺「能力とは、一族のとあるお方に発現して以来、代々の一族の人間にそれぞれ発現する類のものです」
男「最初ってさっきの【黒】を作った人の?」
白鷺「ええ、その方の能力は戦う為の効率のいい戦術を考え出すモノだったようです。
我々は【闘】の能力と称して呼んでいます」
黒宮「…………」
白鷺「お前が知らないのも無理はない。私でさえ最近男様の周りが騒がしくなって急遽調べさせたのだ」
男「能力ってのは、人によって違うのか?」
白鷺「その通りです男様。【闘】の能力の方が亡くなり、【闘】の能力から得たノウハウを持った【黒】と【白】が遺されました。
すると次には人の思考回路を読み解き利用する事に特化した能力を持った方が現れたのです。この方の能力は【操】と称されています」
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 02:45:41 ID:tAVv.JxM
男「漫画でそういうのあるよな」
白鷺「現実逃避してはダメですよ男様。それとも私の胸で現実逃避されますか?」
黒宮「黙ってろ」ギロッ
男「……そ、それで、なんかあれか。どんどん色んな能力持った人が現れて俺の一族はここまできて、今では」
白鷺「ええ、日本を代表する企業連合体を操る一族となっているのです。ふふっ」
男「もしかして、爺ちゃんや父さんも?」
白鷺「ええ、男様の祖父は【富】の能力。お父様は【探】の能力を発現されています」
男「なんか……しっくりくる、のか?」
黒宮「とりあえず、説明は一区切りといったところでしょうか」
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 02:52:22 ID:orBJq8U6
男「えーと……それでさ」
白鷺「なんでしょう?」
男「俺はなんで赤城さんや青城さんにお命頂戴されそうになってるわけ?」
白鷺「! 【黒】、男様にそこまで言ったのか?」
黒宮「言っていない。しかし今日の昼、男様はあの二人の殺気で意識を覚醒されて、ご自分で現状を把握なされたのだ」
白鷺「で、でもあの時男様は停電したあとすぐに私が眠らせたはず」
男「白さん先輩が眠らせてたんかい!!」
黒宮「だから言ったでしょう?身体に異常はないと」
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 03:00:42 ID:Xvgdhzi2
白鷺「停電が起きてすぐに眠らせて、2人が殺気を放ち停電が直った際には男様はまだ寝ていたはずですよね?」
男「いやあの時にはもう意識あったよ。ただ何か金縛りみたいに身体がまったく動けなくて、目も開けられなかったから寝てるように見えたかもだけどさ」
白鷺「そう、だったのですか」
男「俺って、なんか危険な能力を持ってるのか?だから狙われてるのか?」
白鷺「それは……」チラッ
黒宮「男様、実は我々も知らないのです」
男「へ?」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 03:06:50 ID:g90bu2Mo
黒宮「能力の事に関しては男様の一族の中でも最重要な秘密の部分です」
白鷺「ですので、男様の直系の一族、親戚の中には男様の能力についてご存知の方もいると思いますが」
黒宮「我々は男様がご自身の能力にお気づきになり、我々に教えて下さる場合か、
男様が能力を行使されてそれに気づく場合でしか、知ることは出来ないのです」
男「じゃあ爺ちゃんとか父さんは俺の能力?について知ってる可能性があるわけか」
333
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 03:14:04 ID:HD/jx4aw
白鷺「ええ、恐らくご存知でしょう」
男(今度聞いてみるか……)
黒宮「赤城と青城が何故男様を狙うとかは、私には……」
白鷺「私は調査中である程度の推測は出来る段階まで来ています」
黒宮「そうなのか……」
男「推測でもいいよ、なんでなんだ?」
白鷺「うーん。現状の段階で一つだけ分かったのは、今の赤城や青城は昼間の男様を殺そうとしたときの事は忘れている、ということ」
黒宮「!!」
男「ど、どういう……」
334
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 03:20:06 ID:FaHMZqVo
白鷺「彼等は背後にいる存在に操られている可能性があります」
男「…………」
白鷺「そんな事が出来るのか?という顔をしてますね男様。しかし彼女達が力を使ったところを見たのでは?」
男「いや、目は開けられなかったから」
白鷺「そうでした。まぁ、とにかく信じてください。今の彼女達は男様への殺意はありません」
男「……わかった」
黒宮「…………」
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 03:29:47 ID:FaHMZqVo
黒宮「……確かなんだな?」
白鷺「ええ。大丈夫、裏もとった。ただ……」
黒宮「なんだ」
白鷺「次にいつ仕掛けてくるのか、分からないのが、ね」
黒宮「……ならば私が常に男様を守ればいいだけの事」
男「な、なんか能力とかを使うんだろ?大丈夫なのか?黒宮さんに何かあったら嫌だぞ俺は」
黒宮「男様……」
男「自分の事を第一に考えてくれ。自分がヤバイってなったら俺はほっといていいからさ」
黒宮「出来るわけないでしょ、そんな事」ボソッ
男「え?」
黒宮「なんでもありません。とにかく大丈夫です。赤城や青城がまとめて攻撃してきても、私は勝てます」
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 03:35:53 ID:R.U1q2pY
男「…………でもなぁ」
白鷺「ご安心を。男様、私も常に男様の事をお護りするようにしますので」
男「え?」
黒宮「……男様の身辺警護は我々の領分だ」
白鷺「それは平時での話。今は適用されないわ。我々【白】も男様を護る為に動きます」
男「え、えーとつまり大学内とかで白さん先輩と黒宮さんが俺を守ってくれるって事、になるのか?」
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 03:49:37 ID:qLKkkwPU
白鷺「大学内は勿論のこと、私生活においても我々が男様の手足となった警護させていただきたく思います♪」
黒宮「だ、だめだ!!男様の警護は我々が行う!」
白鷺「だから平時はそれでいいわよ。でも今は非常時なの、この意味分かるわね?黒ちゃん?」
黒宮「くぅ……」
男「え、えーと」
白鷺「と、いうわけで。とりあえずここに私も住みます」
黒宮「はぁ!!??」
男「へ?」
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 04:01:08 ID:g90bu2Mo
白鷺「部屋がないなら男様の部屋にお邪魔になっちゃおうかなぁ……ね?」 ぎゅー
男「お、俺の部屋はその……」
白鷺「大丈夫大丈夫、アッチノお世話もすれば快適な生活が送れると思うし……あ、でもごめんなさい。私経験ないから最初はぎこちないかもしれないけど
黒宮「な、なな何を言ってるんだこのビッチが!!!!」
白鷺「あらぁ?私もう19よ?男様も18。興味がないわけないわよねぇ?ね?」
男「…………」
白鷺「ウブな反応は可愛いですわね男様」
黒宮「おい黒龍!!こいつを全力で排除しろ!!!急げ!!!おいったら!!!?」
男「あっ(大学で見た白さん先輩の取り巻きの人達)」
黒宮「き、貴様らぁ」
「白様、家具をお持ちいたしました」
白鷺「ありがと、黒龍は離してあげなさい。ここは【黒】の屋敷よ。
そんな力の差を見せつけてプライドズタズタにしたら可哀想でしょ?」
「「「「「……(こいつらぁぁぁぁ!!!!!)」」」」」
339
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 04:10:49 ID:jN6VZPZA
黒宮「お前、白龍へ力を……」
白鷺「非常時非常時♪」
黒宮「くぅ……」
男「おおい、何か分からんがメイドさんたちを苛めるなよ。優しいいい子達なんだからさ」
「「「「「!!!」」」」」
男「そんな事ばっかするんなら白さん先輩には悪いけど」
白鷺「ごめんなさい、ふざけただけなんです。どうかここで私にも男様をお護りさせてください」
男「正直、俺に護られる価値があるのかは微妙な気もするが確かに殺されたくはないからなぁ」
「「「「「男様は我々がお護りします!!」」」」」
男「!……ありがとう」ニコッ
黒宮「はぁ……お前は男様とは別室を与える」
白鷺「えー?」
黒宮「嫌なら本当に排除する。黒龍に力を与えてな……非常時、なんだろ?」ギロッ
白鷺「ちっ……お世話になりまーす」
男(……どうなるんだよ、俺の生活。夢であってくれ……何の能力だってんだ……)
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 08:57:14 ID:ynUDTlDo
乙
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 10:35:32 ID:94GbQ7AA
続き待ってるからはよ
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/13(日) 13:33:05 ID:ESlvwKn.
乙!
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/14(月) 06:25:02 ID:eX3n5Y5o
大層乙
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/14(月) 15:11:56 ID:tK4b.bD6
おいついた
これは売れるレベルだ
ここまでお疲れ様。そして続き待ってます。
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/14(月) 18:22:17 ID:zbj9kgPc
おつ
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/14(月) 23:54:54 ID:DeoG3OvA
乙!
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/18(金) 20:27:00 ID:4aJSmniU
誰か
>>1
のTwitterのアカウント教えてくれ
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/18(金) 22:14:54 ID:Nhlnu/O6
Twitterでスレタイを検索したら同じようなスレタイで違うSSが見つかってワロタww
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/19(土) 02:14:25 ID:Jsow5sy6
@black_cat_1206 です。
350
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/21(月) 20:42:28 ID:Yytihe.M
おーい
351
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/23(水) 07:58:02 ID:79ClkOj6
支援
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/25(金) 00:05:33 ID:s2/WNeL.
支援
353
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/27(日) 01:15:10 ID:HG85Q2g6
保守
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/04/27(日) 18:33:25 ID:4dDxERGc
あげ
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/03(土) 19:10:09 ID:aJEvz0QQ
支援
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/05(月) 13:25:17 ID:C6yIHnW2
プリンセスラヴァーみたいだな男の能力って女をはべらせる能力か?
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 01:14:46 ID:uoGQ1es6
【数百年前 とある地方に建つ屋敷にて】
主「また逃げ出したのかあやつは」
「申し訳ありません」
主「すぐに探してこぬか、稽古にならん」
「分かりました」
主「さっさと見つけねばお前の今夜のメシはなしだ」
「ご、ご勘弁を」
主「さっさと見つけてこい青黒」
青黒「……御意に」
358
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 01:18:55 ID:H0PqeEKQ
来た待ってた
359
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 01:24:11 ID:GLbdLVtw
5分後
青黒「見ぃつけた」
「げっ」
青黒「いつもいつも主様の稽古から抜け出してどういうつもりよ」
「うっせーなぁほっとけよ」
青黒「今晩の私のご飯がかかってるんだからほっとけないっての」
「一食くらい食わなくても大丈夫だって、痩せるぞ?」
青黒「いいから来る!!」
「うぎゃあ!凍らされるぅ死ぬぅ!!」
青黒「この馬鹿!あんたなんかに力使うわけないでしょ?」
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 01:46:08 ID:qNteW4LY
「横暴だぁ強制は時代遅れなのだぁ」
青黒「ったく手間取らせないでよね。なんで数ある一族の中からあんたみたいなヘナチョコが……」ブツブツ
「そう思ってんなら離せよぉ俺もまったくもって同意見だからよぉ。な?」
青黒「主様のお考えは絶対よ。能力者だもの」
「俺嫌なんだってあれ」
青黒「私だってあんたに使われるのなんて嫌」
「だろ?」
青黒「だから早く主様にあんたが跡継ぎに相応しくないって判断してもらうためにも連れてくわ」
「おめぇメシ食いたいだけだろ!」
青黒「着いたっと。ほら観念しなさいってば!」
361
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 01:54:14 ID:Z2yRruj6
待ってた
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 01:57:21 ID:teB4.XqM
主「やっと来おったか」
「何で俺なんだよー、他に何人かいるだろ優秀そうなのが」
主「五月蝿い奴だ。黙ってさっさと稽古を始めるぞ。そこになおれ」
「チィ……」
主「青黒」
青黒「ここに」
主「赤白も今日は呼んである。こやつに力を貰え」
青黒「赤白も、ですか?」
赤白「みたいね」
青黒「!いつの間に……」
赤白「隣国の戦に巻き込まれたから少し遅れました。主様、よろしいので?」
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 02:10:01 ID:NUNchnmo
主「なにがだ?」
赤白「戦帰り故、体力を早く回復したいので思いっきり全力で力を貰いたいのですが」チラッ
「それはまずいって!てかそもそも2人同時に力やるなんてのはやった事ねぇしよ!」
主「かまわんやってみろ」
「てめぇこのクソジジイ!ふざけんな!」
赤白「御意に。それでは、力を貰おう」スッ
「ひぃぃ!」
青黒「私も同時に、ですか?」
主「ああ、心配せずとも此奴は死なぬ」
青黒「べ、別に心配などしておりません!」
赤白「月夜、はやくしろ」
青黒「ったく(死んでもしらないわよ……)」スッ
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 02:26:18 ID:NUNchnmo
主「二人とも待て」
赤白「どうされました?」青黒「?」
主「今まではお前達側から勝手に力を取っていたが、今回からこやつに与えさせる」
赤白「……この方にできるので?」
「できねぇ」
青黒「……」
主「できるまで晩飯は無しだ」
赤白「!?そ、そんな……」
青黒「あんまりです主様!我々に断食をしろと!?」
「……(絶対恨まれる予感がする)」
主「そろそろ大丈夫の筈だ、力の渡し方については知っているはずだな?」
「手握るだけと聞いたが」
主「それでできるまでこの道場から出るな。わかったな」
「はぁ!?ちょ、ちょっと待てジジイ前やった時手握っただけじゃ出来なかったのを忘れたか!!」
主「なんとかしろ」
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 02:35:31 ID:HnfN.i4.
赤白「出て行ってしまわれた……」
青黒「あんたの所為よ!晩御飯食べられなかったら殺す!」
「どうしてこうなった……」
赤白「とりあえず微かだがお前から力を貰った事はある、感覚自体は分かるんだろう?」
「力を取られる感覚は知ってるが力を与える感覚なんてわかんねぇよ……」
青黒「はぁ……ねぇ雪菜。無理じゃない?これ」
赤白「無理もなにも何とかしないと我々も晩御飯がなくなる」
青黒「あーもう!さっさと手貸して!」
「うーむ……」
青黒「全然何も感じないんだけど!?やる気あんの!?」
赤白「さっさとこっちに力を渡すんだ」
「やろうとしてんだよぉ、くっそぉぐぬぬぬ」
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 02:48:14 ID:Doy.L49w
3時間後
「…………」チーン
赤白「ま、まったく何も貰えない、とは……お腹すいた」
青黒「あんたいい加減にしなさいよ!!私はまだいいとして雪菜は戦帰りでお腹空いてんのよ!?」
「んなこと……言われても……」
赤白「はぁ……何か掴みかけた感覚などはないのか?」
「ねぇな」
赤白「はぁ……くっ」
青黒「ん?え!?どうしたのよその太ももの傷!!」
「え!?」
赤白「な、なに……流れ弾に当たっただけだ。大丈夫」
青黒「あんた何で隠してたのよ!?こんな稽古に付き合ってる場合じゃないでしょ!治療しなくちゃ!」
赤白「主様の無傷で制圧しろという御命令を達成出来なかったのだ、言える訳なかろう」
青黒「で、でも早く治療しないと……」
赤白「ふむ」
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:00:15 ID:yds1PjZY
「おい、手貸せ」
赤白「え?……どっちにしても無理だろう?散々やったではないか」
「うるせぇ、来い」グイッ
赤白「あっ……」
《暦の盟約の下に、汝に烈火の煌を授ける》
パァァァァァ
赤白「な!?」
青黒「!!」
フッ
「どうだ怪我は」
赤白「え?あ、ああ大丈夫、だよ」
「よかった……」
青黒「ど、どどどうやったのよ今の!?」
赤白(温かな力が、溢れてくる……この力量は一体……?)
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:06:09 ID:fqH2Rass
「んなこたどうでもいいんだがな、赤白」
青黒「どうでもよくないわよ!その方法で」
「ちょっとお前はここで待ってろ」
青黒「んな!?」
「赤白……いや、雪菜」
赤白「な、なんだ……?」
「ちょっと来いよ」グイッ
赤白「ぁ……」
バタン
青黒「おおいっ!!!!私は!?」
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:16:42 ID:sB/vcGsM
「…………」ズンズンズン
赤白「ちょ、ちょっと……そちらは主様の」
ガラッ
主「騒がしいな、ちゃんと稽古は終わったのか?」
「ざけんなこのゴミ野郎がっ!!!!」 ガンッ
主「グッ!」
赤白「!??」
「雪菜怪我してたんだぞ!!てめぇ分かってて稽古させただろうがっ!!」
主「それがどうした」
「自分の部下が任務で怪我して戻ってきてそのまま放置たぁどういう事だゴラァ!!」
赤白「……い、いいんだ。私が御命令を完遂出来なかったばかりに」
「馬鹿野郎!おめぇは怪我してまで制圧してくれたんだろうがっ!」
赤白「!!」
主「…………その様子だと完治したようだな」
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:25:42 ID:gbl7ergc
「てっめぇまさか……」
主「勿論お前の能力開花の一助となればと思い放置したまで」
「くそがぁ!!」ガンッ
赤白「もうやめろ!やめ……て……」グスッ
主「俺が憎いか」
「雪菜に怪我させておいて放置するような輩が憎くないわけねぇだろ!!」
主「ふむ、赤白は俺の部下だ」
「雪菜と月夜は俺の大切な人だ!!!」
赤白「!!」
「こいつらを粗暴に扱うなら、容赦しねぇ……」
赤白「…………」
主「いい目だ」
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:32:33 ID:HwJccZq.
「……」
主「お前の能力は、こういう状況で真価を発揮する。他の者にはない」
「なに言ってんだくそったれ……」
主「赤白の目が真っ赤になっている、そのレベルに覚醒させる事に成功した人間が過去に何人いたか」
赤白「……」
主「先ほどお前は赤白と青黒を大切な人と言ったな」
「それがどうした」
主「お前も分かっているとおり、こ奴らは人であって人ではない。それでm」
「関係あるかっ!!」
赤白「……」ポロッ
372
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:37:51 ID:h/LrnDhk
主「わかった、今回は私の非を認める」
「……すぐに雪菜を休ませろ」
主「わかった、お前は青黒へ力を与えるまで稽古に戻れ」
「……ちぃ」 スタスタ
赤白「ぁ……」
「気づいてやれなくて、ごめんな。痛かったろうに」ボソッ
赤白「!……」フルルッ
「ゆっくり、休めな」ポンッ
スタスタスタスタ
赤白「…………」
373
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:43:07 ID:chaf.e3o
主「…………」
赤白「…………」
主「奴は何の取り柄のない馬鹿のようだが」
赤白「…………」
主「ああいうトコロがあるのだ」
主「そこが奴の能力に直結しておる」
主「お前と青黒はあやつ専属にする、異論は?」
赤白「……私は、あの人の為に力を使いたい、です」
主「それがよかろう」
374
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 03:52:16 ID:NUNchnmo
主「奴は自分の能力にとっくの昔に気付いておったのだ」
赤白「えっ!?」
主「しかし目立つ事を避けてきた、能力が使えない振りをしてな」
赤白「本当なのですか?」
主「すべては、自分の周りのモノ達を戦果に巻き込みたくない故だった」
赤白「!」
主「わしもそれが分かっていて今までは目をつむっていたが、時代はまもなく動く。
お前達にも動いてもらわねばならなくなったのだ」
赤白「……」
主「奴も薄々勘付いている。稽古から逃げるのはその為だ、全ては」
主「お前と青黒を戦果に巻き込みたくない故」
赤白「…………」
主「あやつは、この一族の誰よりも、誰よりも……」
主「優しいのだ」
375
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 04:04:11 ID:uoGQ1es6
【現代】
男「……」スゥーー
白鷺「……」ツンツン
男「ん?……んー?」ゴシゴシ
白鷺「おはよう男様」
男「白さん先輩!?」
白鷺「えへへっ」
男「メッチャ目紅いんですけど!?」
白鷺「うふふっ、とってもラブリーな夢見ちゃって早起き&男様のもとへなぁう♫」
男「ラ、ラブリーな夢って?」
白鷺「ん?ううん。内緒……でもあの時の男様って、ふふっ」
男「俺出てくるんですか!?」
白鷺「うふふ、うん。あのね……」
黒宮「何をしてるんだお前はぁ!!!!」
376
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 15:47:32 ID:A9Ibnhj2
来たか!
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/07(水) 17:48:24 ID:YHwQ/y/A
いろいろと展開がツボすぎる
乙
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/08(木) 02:26:38 ID:Lf41ofx.
待ってたわ〜
379
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/09(金) 22:34:24 ID:xLsbDhnA
続きが気になる!!Σ(●>д<●)ゞ
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/13(火) 00:02:27 ID:bSINumhM
まだかな〜((´゚∀゚`))
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/14(水) 19:40:27 ID:fohuu8Z.
支援!
382
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/15(木) 22:02:42 ID:3t17HJ92
今一番楽しんでるSSだこれは
383
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/15(木) 23:02:39 ID:w4.4UPdA
>>382
俺もだ
多分今深夜にあるオリジナルSSで1番面白いと思ってる
だから早く続きを
384
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/16(金) 13:21:46 ID:sYj4GXFs
すげぇ面白いっ!(≧▽≦)b
385
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/17(土) 18:55:00 ID:x0ePFuoA
早く〜
386
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/18(日) 10:44:41 ID:tBtQhBEw
まだなのかッ!!
387
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/19(月) 00:09:18 ID:buT3a3Ks
はよ
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/19(月) 18:41:48 ID:BqXEy1sA
>>384-387
下げ方も知らんのに催促するな
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/19(月) 18:42:15 ID:vHk/qeU.
はよおおおおおおおお!
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/19(月) 20:32:00 ID:3xKwZnoM
催促じゃなく荒らしたいんじゃ?
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/20(火) 22:14:58 ID:hh4/kpRU
続き書かないなら書かないと教えてください
392
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 00:05:11 ID:zYWFUP9Y
男「黒宮さん!?」
白鷺「あら、おはやいご到着で」ギラッ
黒宮「不穏な気配がしたのでな……というか何故お前が男様のベッドにいる」
白鷺「怖い顔するわねぇ、男様助けてくださいな♫」
男「と、取り敢えず落ち着こう。俺は白さん先輩と寝てる自覚はなかったですはい」
黒宮「そんなことは分かっております」
男「目が怖いです黒宮さん」
黒宮「気の所為でしょう」
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 00:10:31 ID:gY6llEv6
男「あっというか目で思い出した白さん先輩の目が」
白鷺「ん?どうしました?」
男「紅かった……ような?」
白鷺「うーん欠伸したりしてたからですかね、もっと近くで眼を見てもいいですよ?」グイっ
男「え!?いや……その」
黒宮「男様」
男「ひゃいっ!?」
黒宮「朝食が用意してあります、下へ行きましょうか」
男「さ、先に行くっ!」タタタッ
バタン
白鷺「あーあ」
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 00:29:32 ID:Mnr95XVA
黒宮「眼には気をつけろ」
白鷺「あら?なんのこと?」
黒宮「……」
白鷺「……わかったわかった。そんなに怖い顔するんじゃない」
黒宮「男様は何も憶えておられないのだ」
白鷺「当たり前でしょう。我々とは違うんだから」
黒宮「はぁ……」
白鷺「でも」
黒宮「え?」
白鷺「実験してみる価値はありそうだった」
黒宮「どういう、事だ」
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 00:36:50 ID:XuwYnl6c
白鷺「さっき私は男様に夢を観せる事に成功した」
黒宮「? 何の」
白鷺「私たちが、赤白・青黒と呼ばれていた刻(トキ)の事を」
黒宮「!!?」
白鷺「ちなみに男様が初めて私に能力を発揮された時のことだ」
黒宮「……ああ、あのお前がやせ我慢をしていた」
白鷺「うるさい」
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 00:45:13 ID:cJH.o.KM
黒宮「しかし男様はさっき何も……」
白鷺「夢など起きてすぐ忘れるものだ。しかも私が目の前にいるというインパクトをぶつけたわけだしな」
黒宮「それを言い訳に認めるほど堕ちてはないぞ私は」
白鷺「ま、とにかく。これではっきりした」
黒宮「何がだ」
白鷺「過去の夢を観せる事は、本人の深層に眠る深い記憶を呼び醒ます事で成る」
黒宮「! つまり男様は憶えていない状態ではあるが」
白鷺「こちらがキッカケを与え続ければあるいは……」
黒宮「…………」
白鷺「やり方は自分の記憶を辿りながら男様に力を流し込めばいい」
黒宮「だからさっき、目が?」
白鷺「御名答」
黒宮「ただ男様に興奮しただけではなかったのか……」
白鷺「おい」
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 00:53:34 ID:p.qNJT92
待ってました
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 00:57:48 ID:DHyHLRaE
黒宮「しかし……」
白鷺「なんだ」
黒宮「男様に過去の記憶を……すべて?」
白鷺「違う。我々の記憶全てと同情報量の記憶を男様に与えるなどすれば、分かるだろう?」
黒宮「……男様は、死んでしまう」
白鷺「そもそも男様御自身の深層に眠っている記憶しか我々はサルベージできない。
だからお前のその心配は杞憂だ」
黒宮「……先程男様に魅せたという夢の内容、出来事は男様の深層に偶然眠っているのが分かったから
サルベージできたという理解でいいのか?」
白鷺「偶然?初めての私への能力の発現よ。重要な場面でしょう?絶対男様は記憶してくださってると確信していたわ」
黒宮「そうか?」
白鷺「それに私にとってもあの時のことは……ふふっ」
黒宮「何もなかっただろう特には」
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 01:08:23 ID:htZYW5QE
白鷺「それはあの時ずっと稽古場に居残ってて結局晩御飯抜きになっただけだからなお前は」
黒宮「凍らされたいのか?そうなのか?」
白鷺「話は終わり。ご飯食べましょう」
黒宮「……モードがコロコロ変わるなお前は」
白鷺「ブーメランなの気づいてる?」
黒宮「確認だが」
白鷺「なに?」
黒宮「男様の能力については」
白鷺「我々は何も知らない、先程の会話の中で出てきた能力というのは」
黒宮「あくまで我々に力を与えられる能力の意。男様が生まれながらに持っていらっしゃる能力とは別」
白鷺「おっけーおっけー。というか恐らく本来の能力から派生してる副産物的能力だしね。
力の移譲は」
黒宮「……ふん、分かった」
400
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 01:15:46 ID:E/CvGeyU
白鷺「満足ですかな?そちらも男様に同じ事をすればあるいは……」
黒宮「まぁ、検討してはみる」
白鷺「男様が自分関連の記憶は殆ど憶えてないかもしれない事に怯えてる?」
黒宮「……そんな事は、ない」
白鷺「ふふっ……さってと、それじゃあご飯を食べに行く前に私からも質問でーす」
黒宮「?」
白鷺「そこの窓の下に隠れてるヤツ、どうする?」
黒宮「ああ気にするな。もう死んでる」
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 01:23:12 ID:NazztsD2
白鷺「えー?なんで殺しちゃうのよ」
黒宮「さてと、本当に男様のところへ行かないと流石に怪しまれるぞ」
白鷺「ねぇったら」
黒宮「……そもそも式神の類だ。命は宿ってないし、今の会話を聞かせるわけにもいかない」
白鷺「それは、そうだけど……(いつの間に……って意味なんだけど?)」
黒宮「お前達が表で色々する為に能力を磨いている事は知っている」
黒宮「が、我々も勿論能力を磨いている」
黒宮「裏で色々する為に、な……」
402
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 08:48:23 ID:N8igFAGs
来てた!
403
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/21(水) 11:11:52 ID:BN5b.9NM
>>391
たった14日書かないくらいで騒ぐなよ
404
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/22(木) 20:59:34 ID:mC3yErDQ
ここからまた半月待たされるのか……
耐えてやろうじゃねえか
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/22(木) 22:57:39 ID:2.6ZwdRg
オレたちはようやくのぼりはじめたばかり だからな このはてしなく遠いSS坂をよ…
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/23(金) 19:52:03 ID:ZfGRG7a2
誰がこんな展開になると予想出来ただろうか
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/25(日) 17:25:23 ID:DjLqxkS2
気長に待ちますか〜
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/25(日) 21:32:49 ID:KInJPcFg
>>406
>>407
下 げ ろ
409
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/31(土) 06:22:37 ID:xYmMm9JM
支援
410
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/31(土) 21:56:27 ID:.8sPJyfQ
食堂
男「2人とも遅かったな、もう食べ始めちゃったぞ俺」
黒宮「あらあら男様の食い意地の張りっぷりには……あらあらまぁまぁ」
男「そのリアクションはひどすぎねぇか!?」
白鷺「私達がお待たせしたのが悪いのにあんまりですよねぇ」ナデナデ
男「え?何故なでる」
白鷺「お待たせしてしまってごめんなさいヨシヨシ♫」
黒宮「だから何をしてるんだお前は!」
男「てかまぁ怒ってはないんだが料理が冷めちゃうからさ、せっかくこの子達が作ってくれたんだし」
411
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/05/31(土) 22:13:53 ID:WoR6drUY
黒宮「この子達……ってお前ら!」
白鷺「あら、どうしたの貴女達。黒龍……じゃなくてここではメイドさんたちの仕事取っちゃったのぉ?」
「「「「「……」」」」」
男「いや何か降りて行ったらこの子達がいてさ、メシ作ってくれたみたいで。
いつものメイドさん達は洗濯とかやってるみたいだぞ」
黒宮「ほぉう……?ご説明願おうか」
白鷺「ふむふむ何々?せっかく男様の住む屋敷に私が住むんだから、
部下である我々も男様のお世話をしたいと思って料理でも作ろうと
食堂に行ったら、黒龍がいてちょっと【軽い勝負】をして料理当番を
譲ってもらったと…………なるほどぉ♫」
黒宮「何白々しい事言ってんのよ!かんっっぜんに最初から計画的犯行でしょうが!!」
白鷺「いやぁ私と同じく男様に尽くしたいという思いの強い部下をもって幸せだわぁ、うふふ」
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