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男「どちら様ですか」
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 22:11:58 ID:vRJTKgs2
「「「「おはようございます男様」」」」
男「おはようございますー今日も朝ご飯ありがとう」
黒宮「この者たちはお金を貰ってここに仕えているのです。別に感謝しなくてもいいのですよ?」
男「関係ないな。いただきまーす」
「「「「……」」」」
黒宮「左様ですか、ふふっ」
男「なんで笑う」
黒宮「はて?笑いましたか?」
男「笑ったよなぁ?」
「「「「え?」」」」
黒宮「……」ギロッ
「「「「……存じません」」」」
男「? そっか」
黒宮「あっ、そういえば男様」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 22:18:33 ID:/2gUwJUo
男「ん?」
黒宮「今日からやはり大学の講義はお一人で受けてください」
男「話が違いませんかね」
黒宮「やはり早く慣れていただくためにはお一人で行動するのが吉かと」
男「んじゃ大学に関する資料と、俺の取ってる講義についての時間割をくださいな」
黒宮「ありません」
男「ふざけんな!無理だろそんなの!」
黒宮「大丈夫です」
男「説明してくれ」
黒宮「私は男様と昨日行動を共にしましたよね」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 22:24:50 ID:.jIyA8/w
男「おう」
黒宮「そして私は目立つような言動をしてあの大学のあのブロックに一石を投じたわけですが」
男「ランクSってやつだな、てかブロックってのはなんだよ、大学内でそんなのあんのか。キャンパスってこと?」
黒宮「その結果、男様も昨日で間接的に、一部の学生達に注目を浴びる存在となったわけです」
男「はい無視ー」
黒宮「そうすると、男様へ接触してくる人間が今日現れるはずなのです」
男「話が見えない」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 22:33:34 ID:b09Z3WdQ
黒宮「私は男様に接近してくる人間について、心当たりがあります」
男「つまりどういう事だよ」
黒宮「私が一緒だと、男様目的で近づく人間か、私目的で近づく人間か分かりにくいのです。なので今日から暫くの間離れて行動することにします。あっ勘違いなされては困りますが同じ車で登校しますし、同じ講義も受けます。ただしそれ以外では少し様子を見る、という事です」
男「俺目的で俺に近づいてくる人間ってのは、そんなに監視対象になるような奴らなのか?」
黒宮「まぁそうですね。男様はまだ御自身の掌握している権力の大きさに無自覚なのです」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 22:41:42 ID:mo15KYvE
大学 駐車場
黒宮「というわけで、到着しました」
男「なぁやっぱり時間割とかくれないか?」
黒宮「いいですか男様。男様は基本的に私と同じ講義を受けます。なので私がいる講義室へ行けばいいのです。簡単でしょう?」
男「見失ったらどうする」
黒宮「見失う事はまずありませんし、今日は3限まで、そして講義はすべてこの講義棟で行われるというヒントを与えます」
男「ヒントはいいから時間割をくれ!」
黒宮「では私はお先に。5分程して車から降りてください。いいですね?」
男「あっ、待て!」
黒宮「待ちません」 ガチャ バタン
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 22:45:35 ID:nhsZLguk
男「なんなんだこのゲームみたいなのは……てか見失わないってなんだよ」
ざわざわざわざわざわざわ
男「ん?」
クロミヤサンオハヨウ!
キミガランクSナノカ?
ウツクシイ
ケッコンシテ!
ドコノコウギシツナンダ?イッショニイコウ
ざわざわざわざわ
男「あー……見失わないわ」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 22:54:39 ID:EGsgLVPk
10分後 講義室
男(要は1番生徒数が多い講義室に行けばいいんだな)
男(しっかしあからさまに仲良くしようとする奴多すぎないか?そりゃまぁ確かにすごいんだろうけどランクSと友達ってのは)
赤城「まぁこの学校独特の光景だと思うよ確かに」
男「ん?」
赤城「んー?」
男「赤城忍者さん何故ここに?」
赤城「にんにんってあだ名忍者なの?」
男「ここ医学部の人が受ける講義じゃないだろうに」
赤城「別に自分の講義がない時は他の講義出てもいいからねこの大学」
男「自由度たかっ!てかそう考えると1限から履修科目じゃない講義受けに来たのかきみ」
赤城「そうなるね」
男「ちょっとばかなの?」
赤城「失礼だにんにん」
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:00:47 ID:G06SEelE
男「俺なら絶対寝てるけどなぁ」
赤城「うーん共通の科目以外じゃあんまり会えないからね」
男「あー黒宮さん?」
赤城「え?」
男「昨日話したがってただろ?」
赤城「あー……うん。そうそう」
男「なるほどねー、そんなに人気なんだなランクSってのは。でも赤城さんもランクAなんだから十分人気なんだろ?」
赤城「そんなことないよ。ファンクラブとかないし私」
男「え?でも昨日黒宮さんが言ってたぞ、ファンクラブもう出来てるんだろうなぁって」
赤城「黒宮さんが私の事を?」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:06:27 ID:ylxbM/Mc
男「そうそう。あと何か赤城さんが話したがってた的な事伝えたら、俺が目的とか言ってた。黒宮さんと話したがってたっつーのにな」
赤城「ふふっ、そうね」
男「んで今日も黒宮さんと話す機会を伺いにきたと、そういうわけだな?」
赤城「ピンポーン」
男「まぁ多分そのうち機会は訪れるさ、ファイト」
赤城「ありがと、がんばる」
男「しかしあいつと話したいって何話すのよ」
赤城「ん?それは女の子に関する事かな。内緒」
男「すごく気になる」
赤城「ふふっ」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:10:53 ID:.HppgFT.
男「さてと、まぁんじゃ講義受けますかね」
赤城「お供しますにん」
男「そうですかにん」
赤城「ふふっ」
「隣、空いてるかしら?」
男「え?」
赤城「!!!!」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:12:24 ID:.HppgFT.
男「さてと、まぁんじゃ講義受けますかね」
赤城「お供しますにん」
男「そうですかにん」
赤城「ふふっ」
「隣、空いてるかしら?」
男「え?」
赤城「!!!!」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:20:44 ID:ylxbM/Mc
男「あーどうぞ」
「ありがとう」
男(銀髪……か?めっずらしい。外人かな)
「日本人よ。この髪の色は生まれつきなの」
男「え?」
「顔に書いてあったから」
男「なんかすみません」
「何故謝るの?みんな私を見て同じ事を思うのに」
男「だからといって貴女がそれに傷ついてない保障はないからさ、まぁ気にしてないならよかった」
「優しいのね」
男「なぜに?」
「貴方みたいな考え方をする人はそれなりにいるけれど、そんな声色で素直に言ってくれる人はあまりいないわ」
男「はぁ(何言ってんのこの人)」
男「えーと、君も工学部?基本の講義では見なかったけど」
「違うわ、医学部よ」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:25:44 ID:mo15KYvE
男「あー医学部か、それは見なかったわけだ」
「基本の講義って?」
男「昨日工学部の奴だけが出る工学部でやってる講義についてレクチャー受ける基本の講義ってのがあったんだ」
「なるほど」
男「あっ、というか医学部なら赤城さんと一緒じゃん。なぁ?……ん?あれ?」
「どうかしたの?」
男「今ここに赤城さんって子がいたんだけど」
「医学部ランクAのあの子ね」
男「あーやっぱAだと有名人なのな。そうそう、今までそこにいたんだけど」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:43:32 ID:TxAQesJw
「いなくなっちゃった?」
男「……みたいだな」
「あ、そろそろ講義始まるわよ」
男「?」
「そういえば、自己紹介がまだだったわね」
男「え?ああそうか、ごめん。俺は男って言います、よろしく」
「私は、白鷺雪菜といいます」
「周りの人からは【白】と呼ばれているの、よろしくね」
男「よろしく」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/21(火) 23:56:49 ID:eidRwGzg
白鷺「えっと、それじゃあ自己紹介がすんだところで教科書を見せてくれたら嬉しいなぁ、なんて」
男「あーいいよ、はい」
白鷺「うーん、ちょっと近くに寄っていい?」
男「え?あーうん」
白鷺「ありがとう」
男「……」
男「近すぎね?」
白鷺「ごめんなさい、目悪くて」
男「そ、そうか」
教授「そこの2人!私語は慎みなさい」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/22(水) 00:00:30 ID:Q0ahjEDM
男「あ、すみません!」
教授「出席をとっている。名前と学部、ランクを言いなさい」
男「えーと、工学部の男といいます。ランクは……D、です」
ざわざわ
男(はぁ……)
教授「では次」
白鷺「はい。医学部の白鷺雪菜と言います」
白鷺「……」チラッ
男「?」
白鷺「ランクはSです」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/22(水) 08:33:33 ID:MuS2YXA2
保守
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/23(木) 00:30:03 ID:3nUqMcFM
保守
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 13:24:57 ID:V63mhaMs
保守
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 19:23:26 ID:V63mhaMs
保守
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:02:51 ID:4ZRp62fU
ざわっ
シロサマダ
ナンデココニ?
エ?アノヒトガ?
ハジメテミタ
男「……」
白鷺「どうしたの?」
男「ランクSなのか君」
白鷺「白でいいわよ、因みに2年です」
男「ランクS先輩か」
白鷺「なぁに?それ、ふふっ」
男「ふーむ」
白鷺「どうしたの?」
男「んにゃなんでもない」
白鷺「言ってよー」
教授「私語は慎みなさい」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:11:45 ID:LLIEthiU
男(怒られた)
白鷺(ごめんなさい)
男(これ以上話してたら白さん先輩が怒られると思ったからなんでもないと言って切り上げようとした俺の心意気をどうしてくれやがりますか)
白鷺(でも筆談で会話を続けてくれる男さ……君は優しいと思いました まる)
男(男さ?)
白鷺(ふふっ、気にしてて)
男(ところでこのままでは俺の大学ノートに講義内容が書けないのですが)
白鷺(今度教えてあげるわ。この講義の内容は全部分かるし)
男(白さん先輩って暇人なのか?)
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:19:50 ID:4ZRp62fU
白鷺(かなり多忙)
男(なんで白さん先輩がこの講義受けてんのか分からなくなってきました)
白鷺(それは男君に会うために)
男(ランクDだから?)
白鷺(いいえ、どうして?)
男(それぐらいしか俺のこの大学での珍しいポイントないかな、と)
白鷺(あなたはこの大学で1番旬な存在なのよ?気づいてないのね)
男(うーん?)
白鷺(まぁそれよりも!)
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:25:54 ID:kaYFXzew
男(なんですかい?)
白鷺(さっきの「ふーむ」というのは何を考えてたの?)
男(あーあれ?)
白鷺(あれあれ)
男(いやぁ、ぶっちゃけると俺たちの周りにいる人達って白さん先輩の友達かなぁって思ってみたり……てかボディーガード的な?取り巻き的な?)
白鷺「どうしてそう思ったの?」
男「……」シー
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:34:20 ID:fDboaCHM
白鷺(ごめんなさい)
男(まぁつまりさっきランクSって白さん先輩が言った時にさ、ここにいる半分ぐらいの学生はざわついたわけだけど)
白鷺(あーなるほど。ここの子達はざわつかなかった)
男(だからランクSってぐらいだしグループ的なのが秘密裏に形成されてて白さん先輩の護衛でもしてるのか、と)
白鷺「ふふっ」
男「?」
白鷺「半分正解かな、やっぱり貴方は……」スタッ
男「あ、立ったらまた教授に」
教授「こら!講義中だ……ぞ……
チャリーン
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:41:27 ID:NRqm9Z4k
白鷺「……」
教授「……」
チャリーン
教授「退出を許可します」
男「ん!?」
白鷺「さてと、それじゃあ行きましょうか」
「「「「「「……」」」」」」
ガタガタガタ
男「……」
白鷺「私の周りにいる人達の存在は生徒の殆どの人が知っているの。秘密裏ではないわ」
男「なる、ほど」
白鷺「また会いにくるわね、男君、またね」
男「はぁ」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:51:36 ID:rrw8O0ww
夜 男の部屋
男「さてと」
黒宮「はい」
男「あの人は俺の事を知ってるわけだな?」
黒宮「まぁそうですね」
男「何者?」
黒宮「そうですね、私にとっては敵みたいなものですが、男様にとっては女神?」
男「まったく分からない説明をありがとう」
黒宮「因みにですが、あの講義室にいた人のうち7割が彼女の取り巻きでした」
男「多くないか?白さん先輩と出て行った人たちは10人ぐらいだったけも」
黒宮「恐らく彼等は彼女の直轄部隊でしょう。恐らく全員ランクB以上ですね」
男「……マジで何者?ランクSってみんなあんな感じなのか?」
黒宮「まぁあんな感じですね」
男「黒宮さんもあんな感じで取り巻きいんの?」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/24(金) 23:59:51 ID:mg18DxI2
黒宮「それはないしょです」
男「そっか」
黒宮「さてと、それでは明日も今日と同じようにお願いしますね」
男「え?明日も?もう俺に近づいて来た人分かったんだろ?」
黒宮「いいえ男様、確かに白鷺雪菜は男様目当てで近づいてきた人間ですが、1人とは限らないのです」
男「なにが」
黒宮「男様の魅力にメロメロになってしまう系女子です」
男「俺の事バカにしてるだろ、そうだろ?」
黒宮「いいえ?滅相もございません」
男「なんだかなぁ」
黒宮(明日はこっちから仕掛けるか……)
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/25(土) 00:30:01 ID:kATY1zJo
乙
続き楽しみにしてる
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/25(土) 01:31:15 ID:MpGCS4FU
乙
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/25(土) 07:29:10 ID:dnoOAkrk
更新乙、続きが気になる
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/26(日) 20:51:01 ID:SX.nqPl2
面白いね続き気になる木
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/28(火) 05:11:19 ID:10j0aw3g
面白い
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/28(火) 22:21:20 ID:P4HJo6qw
このSS読んでるとwktkとまらんな
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 19:31:56 ID:dZY2O3Hk
上げ
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:00:35 ID:8JZH.L46
翌日 大学 駐車場
男「さてと、では今日も俺は黒宮さんのいる講義へ出ればいいんだな?」
黒宮「車の中では黒とお呼び下さい。何故なら私は男様にお仕えする
男「んじゃそろそろ行くかー先にどぞ」
黒宮「……」
ガチャ バタン
黒宮「ばーか!!」
男「おい車の中での事を外で怒るな」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:08:29 ID:CR7gFixU
黒宮「ったく……あっ、てかまだ外出ちゃだめだって」
男「もう面倒くさいわ待つの。時間も時間だしいいだろ?」
黒宮「5分も待てないとか本当早漏なんだから」ボソッ
男「泣くぞこのやろ」
黒宮「あーあ、じゃあ行きますかね」
男「ま、さっさと行ってくれ。今日もどうせ黒宮ファンクラブ(仮)の皆さんがあなたの周りを占拠って寸法だろう?……あっほら来たぞ続々と」
黒宮「……」
男(ん?全員昨日みたいな矢継ぎ早の質問はなし?てか昨日のファンクラブにこんな美人ばっかいたか?)
黒宮「さぁて」
男「な、なぁ黒宮さんこの方達は?」
黒宮「全員美人でしょ?まぁ私が選んだから当然だけどね」
男「お前は顔でファンクラブの人を選ぶのかよ……」
黒宮「あ、い、いや違うのよ?この人たちはファンクラブではないの。本当だから、信じて」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:14:11 ID:CR7gFixU
男「幻滅したわぁ」
黒宮「ち、違うから……信じてよぉ」
男「わかった信じる」
黒宮「へ?」
男「まぁファンクラブって感じじゃないのはわかった」
黒宮「あんた分かってて私を焦らせたわけね?死ねばいいのに」
男「からかってたの分かってた方は何人かお前の横で笑い堪えてたけどな」
黒宮「なんですって……」ギロッ
「「「「「……」」」」」
男「これがお前の取り巻きって奴かな?」
黒宮「もう無視するわ。せいぜい見失わない事ね」
男「あっおい!」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:23:40 ID:EdAIg.KU
講義室
男「今日の講義は昨日より人いねーな、こんなに人気ないのかなこの科目」
黒宮「さてと、1人になったわね」
「【黒】様、来ました」
黒宮「おっ、2人で来たのか。意外ね」
「そうでもありません。男様との接触には各勢力も細心の注意を払っていると聞きます」
黒宮「ま、うちと【白】が動いてるならば当然か」
「どうしますか?」
黒宮「なにもするな」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:35:17 ID:6I6TPR.M
男(まぁそれはそれで集中出来ていいか)
「横、いいかい?」
男「あ、どぞ」
「ありがとう」
男「あ、でもあれですよ。この講義多分計算いっぱいするんで俺から発生する消しカスの嵐直撃コースかもですよ」
「大丈夫大丈夫」
男「いや大丈夫って」チラッ
男「……わぉ」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:39:41 ID:ahuHnvoo
「ん?どうしたんだい?」
男「ごめんなさい何でもないです」
「気になるな。なんだい?」
男「えーと」
「うん」
男「何故に男装をしてらっしゃるので?」
「別に男装してるわけではないんだ。この格好が好きなだけでね、ほらっ、髪も長いよ」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:43:26 ID:mpWc2vAI
男「いや、うむまぁ……そっか」
「因みに胸も実は大きい。触ってみるかい?」
男「いいのか」
「だめに決まってるだろう」
男「ですよね」
「と言いたいところだが」
男「はい?」
「君にならいいかもね」
男「わぁ美人だけど変人だぁこの人」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:48:29 ID:8JZH.L46
赤城「変人とか言っちゃだめだよ男君」
男「そして何故かいつの間にか横にいるくノ一赤城であった」
赤城「今日こそは黒宮さんと話したかったんだけどねーほら」
男「あーまぁあれは近づきにくいよな」
赤城「みんな美人ばっかりで壮観だよねあそこだけ」
男「いやまぁ赤城さんも美人だしこの変人さんも美人だからな、ここも他から見れば壮観かもよ?」
赤城「け、結構サラッと言うのね」
男「なにが?」
「私を無視しないでくれるかな」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:51:31 ID:IbjtXd9k
赤城「いや、何でもないんだけどさ」
男「あ、美人って事か。そら美人だし」
赤城「わ、分かったからやめて」
男「?」
グイグイ
男「ん?」
「無視しないでくれるかな」
男「泣くなや」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 21:58:22 ID:Ic.PUUBo
「だって折角男君の隣に来たのに」
男「え?」
「仲良くなりたかったんだよ君とは」
男「悪いがノンケだぞ」
「女だと言ってるだろう」
男「ふざけただけです」
「むー」
男「んで、あなたは?」
赤城「彼女は青城智恵、工学部でランクはAよ」
青城「私が自己紹介する場面じゃなかった?」
男「泣きそうになってるぞ何とかしてくれくノ一赤城よ」
赤城「ご、ごめんつい」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 22:06:21 ID:jci09Dxg
男「てかなんで俺と仲良くなりたいんだ?」
青城「ランクSのうち2人から立て続けに接触を持たれているランクDの君の立ち位置が面白そうだから」
男「……確かに客観視すれば俺は興味深いのかも」
青城「友達になろうよ男君」
男「んじゃ後でメシでも食う?」
青城「! 食べよう食べよう」
赤城「あ、私もご一緒しても?」
男「いたのかくノ一よ」
赤城「今度は私が泣くよ?」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 22:12:59 ID:9kVrG8qA
青城「いたのか赤城ちゃん」
赤城「あなたまで私にそういう事言うんだ?せっかく踊ってた君と仲良くしたいっていうから医学部の講義サボってまで付き合ってあげてること私に」
青城「わーわー聞こえないー」
男「さっきから医学部なのに毎日工学部の講義に出るのは流石に黒宮さんに会うためだけか?とは思ってた」
赤城「そういう疑惑を持たれてる顔してたから説明してみました、えへん」
男「講義サボるなよ」
赤城「ご、ごめんなさい」
青城「やーいやーい怒られてる」
赤城「あんたねぇ」
黒宮「やれ」
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 22:17:17 ID:jci09Dxg
×踊ってた君 こと
◯男君 この
プシュッ!!
男「え?あ……れ……」コテッ
赤城「!!」
青城「……」
黒宮「お楽しみのところ悪かった。私も混ぜてもらえるかな?」
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 22:20:52 ID:ycEoMbgY
赤城「男様が寝てるのにどう混ざるおつもりで?」
黒宮「おーおー怖い顔だな、さっきまでくノ一と言われて楽しそうにニコニコしていた赤城さんはどうしたんだ?」
青城「何の話をしたいのですか?【黒】様」
黒宮「なに、簡単な事だよ」
黒宮「君達はどこまで知った?」
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 22:31:10 ID:80htfhMA
赤城「何の事だか」
黒宮「私に話しかけたいという口実を使って男様に近づいたのには其れ相応の訳があるんだろう?そろそろ男様が怪しむだろうし、男様に会いに行っている体を作らなければまずいと考えているな。【赤】よ」
赤城「……」
黒宮「そこまでして何を男様に求める?」
赤城「御自身がよくご存知な事でしょうに」
黒宮「ふふっ、お前はどうだ【青】よ」
青城「確かに【黒】は我々よりも格が遥かに高いグループですが、お教えする義務はないはずです。違いますか?」
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 22:41:40 ID:jci09Dxg
黒宮「確かにないな。しかし我々の下部組織であったお前が【赤】と行動をともにするのは異例。気になったから聞いてみただけさ」
青城「そのような関係であったのはもう数百年も前の事。今更その言い方は癪に障る」ギロッ
黒宮「ほぅ……」
赤城「さてと、何の話かと思えばつまらない話でしたね」
黒宮「もうお開きにするのか?つまらん」
赤城「我々は男様と交流するのに忙しいのです。側にはいれるが指を咥えている事しかできない【黒】様は引っ込んでいてくださいね」
黒宮「……」
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 22:47:02 ID:/zdLV37k
パチッ
男「……ん?」
青城「講義中に寝るのは感心しないな男君」
赤城「おはよ」
男「あれ……いつのまに寝ちまったんだろ」
青城「講義が始まってすぐさ。まぁ内容がわからなかったら教えるから遠慮なく言ってくれ」
男「う、うむ。さんきゅ」
赤城「男君の寝顔、可愛かったよ」
男「惚れた?」
赤城「うんうん」
男「そっかぁ」カリカリ
赤城「どうでもいいみたいねあなた」
黒宮(さてと、仕掛けたわけだが……向こうはどう出るか……)
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/29(水) 23:58:17 ID:dZY2O3Hk
更新乙、続き期待している!
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/01/30(木) 03:21:30 ID:.gdIXp7g
おもちろい
乙乙
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/04(火) 17:34:14 ID:Q.9e/Q2w
上げ
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/04(火) 23:21:37 ID:8am9Jx.Q
食堂
男「この大学って生徒数の割に食堂4箇所あるのアホみたいだよな」
青城「和食洋食中華その他と分かれてるんだよ」
男「ジャンル分けされてんの!?」
赤城「そんなに珍しいかな?」
男「えーと、うん、珍しくないな!」
青城「?」
男(あれか、思えば俺は金持ち学校の生徒という身なわけだからこういう金持ち仕様にいちいち驚いたり珍しがったりしちゃまずいみたいだな。ただでさえランクDなのに更に浮く)
赤城「まぁとりあえずここは洋食の食堂だよ、何食べる?男君」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/04(火) 23:28:11 ID:LoHGhwaY
男「えーと……メニューがあるのな、机ごとに」
青城「それはあるよ。食堂だし」
男「そうだな、食堂だもんな(黒宮さんが適当に頼んだから忘れてたが普通に考えて只の学生食堂にメニュー表はないと思うんだが)」
赤城「頼んだらシェフさんが持ってきてくれるから早く注文しよー、お腹減っちゃったよ」
男「へ?昨日別の食堂で食べた時はシェフなんか来なかったぞ?メイドさんみたいな人が運んでくれた」
青城「今日は私達と同じだからね。シェフさんが持ってきてくれるさ。男君の分もね」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/04(火) 23:38:17 ID:E0rQuYAY
男「なぜに?」
赤城「私達がランクAだからかな。大学内での決まりなの」
青城「ランクSとAの学生には大学内で様々な特権が使えたり、優遇措置がとられたりするんだ」
男「あー、勉学的には平等だけどそれ以外の部分ではって事か」
青城「まぁそんな感じ」
男「ここでの優遇措置?はシェフなのは分かった。他にもそういうのあるのか?」
赤城「あるけど数えきれないから説明し辛いかも」
青城「実際に体験させてあげて教えるよ。男君と私が一緒にいることでね」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/04(火) 23:44:06 ID:KB.8njrk
赤城「あ、じゃあ私もそうやって教えるよ!男君はまだ大学の中慣れてないだろうし。楽しいよ♪」
男「そっか、じゃあまぁ機会があれば頼む」
青城「赤城ちゃん、私が男君に教えるからいいよ。君は医学部で大変だろう?」
赤城「あら、大丈夫よ。何とかするわ。要領はいい方だしね私」
青城「……」
赤城「……」
男「んーと、んじゃハヤシライスで!」
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/04(火) 23:53:15 ID:Al32Rcog
男「やっぱハヤシライスだわ、うますぎ」
青城「ねぇ男君」
男「ん?」
青城「君は大学内で何かサークルに入ろうとか思っているのかい?」
赤城「あ、聞きたい」
男「あー、サークルかぁ。確かにせっかく大学生になったら入らないと損な気はしてる」
青城「ほうほう」
赤城「どこか希望とかあるの?」
男「今は特に何も考えてないけどもう少し落ち着いたらさ、捜してみようかなと思ってるよ」
白鷺「私のサークルにおいでよ男君」
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 00:01:58 ID:ytoj5nXc
男「え!?」
青城「!!」
赤城「あ……」
白鷺「はろーみなさん。男君を探して三千里、やっと見つけたら両手に華ね」
男「う、後ろから抱きつかないでくれビックリするから!それに」
白鷺「おっぱい当ててるんだけどダメ?」
男「言う前に言われたー!」
白鷺「まぁまぁ減るもんじゃないし♪」
青城「やめてあげて下さい。男君が困ってるじゃないですか」
赤城「そ、そうですよ。やめて下さい白様」
白鷺「んー?」チラッ
青城*赤城「!」ビクッ
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 00:09:14 ID:YU5/uFJk
白鷺「ふーんそっかぁ、やめて欲しいのかぁ」
青城「!!」
男「……」zzz
赤城「な……」
白鷺「やめて欲しいのはこっちなんだけどなぁ」ニコニコ
青城(周り全員か、しまった)
赤城「し、白様。私は……ただ」
白鷺「【黒】に大そうな口をきいてたじゃない。見てて面白かったわ」
赤城「……」
白鷺「でもー、何であんたが青城ちゃんと一緒にいるの?」
赤城「……か……な……です」
白鷺「ん?」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 00:16:32 ID:5UNeVITk
赤城「白様には、関係ないことです」
白鷺「……」
青城「黒様もそうだが、貴女まで邪魔をするのか」
白鷺「邪魔だと?」
青城「私達はただ男様と仲良くなりたいだけだ、あなた方が出しゃばるのは迷惑だと言っている」
白鷺「言うようになったね、黒の手駒だった奴が」
青城「……男様はあなたの物ではない」
白鷺「何がいいたいの」
赤城「我々の、邪魔をしないで下さい」
白鷺「散々な言われようね、途中参戦してきた側の癖に」
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 00:24:31 ID:Fb49IsYc
青城「……」
赤城「……」
白鷺「赤と青は水と油だとずっと言われてきたのに、中々におもしろい事態ね」
白鷺「てか、あなた達は男様に気に入られる事は難しいと思うわよ?今のままじゃ」
青城「なんだと?」
赤城「そ、そんなことやってみなければ分からないでしょ!」
白鷺「ふふふっ、分かっちゃうんですよねこれが」
青城「……失礼する。我々は引き続き行動を続けるだけだ」
赤城「絶対に男様に……」
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 00:30:16 ID:RUIYUv3s
「追いますか?」
白鷺「やめときなさい。貴女達じゃ追いつかない」
「はっ」
白鷺「まーったく、何はっぱかけてくれちゃってんだか……黒ちゃんは」
白鷺「まぁそれは私もか。うーむ」
白鷺「……ま、とりあえずぎゅーってしとこ」ギュ
男「ううーん」
白鷺「ふふっ、貴方は誰にも渡さない」
白鷺「絶対に」
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 00:42:59 ID:DOI4Ncg2
とある講義室
「ねぇ、全然男様と接触出来てないんだけど」
「まぁ、黒だけではなく白も、ついでに赤と青まで動いてるから……しょうがないわよ」
「男様と早く話したいなぁ」
「黒の目指すゴールを見極めるまてまは我慢して」
「だってぇ、折角ランクSになったのにさ」
「大丈夫。じきに男様は絶対に私達の所へ来る」
「ほんとに?黒や白じゃなくて?」
「もうしばらくだけ我慢なさい」
「ぅー……」
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 05:29:25 ID:wp38X.VM
男寝るの早っ
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 09:08:10 ID:lT1eBm2I
普通に薬だろ?驚く要素どこにも無いだろ
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/05(水) 21:02:31 ID:Sw2xIt1Y
魔法かもしれんとオモタ
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/06(木) 01:03:03 ID:2DNo2JYU
眠りの小五郎ばりに寝るな…こいつ…
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 03:30:06 ID:Et.DAg4E
男「ん……」 パチッ
黒宮「じー」
男「……うおっ!」ビクッ
黒宮「反応遅いわねあんた、そんなのでジャングルで生きていけんの?」
男「ジャングルで生きる人生を送る予定はない……てかどこだここ」
黒宮「大学テラスのベンチだけど?」
男「俺講義受けてたはずなんですがね」
黒宮「眠りの小五郎ばりに眠りこけてたんだけど?病気なの?」
男「……わかんない」
黒宮「あ、ごめんごめん。病気ってのは嘘嘘、あんたが病気なら私わかるから」
男「なんでだ?」
黒宮「ないしょ」
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 03:35:07 ID:Et.DAg4E
男「?」
黒宮「てかあんた他にもっと聞くべきことあるんじゃないの?」
男「赤城さんと青城さんと講義受けてたんだけど彼女らは?」
黒宮「あんたが寝たらどっか行ったわよ、嫌われたかもねあはは」
男「やべぇ、ダメ人間の烙印を押される。ただでさえランクDなのに」
黒宮「もう5000回ぐらい押されてるだろうから気にするなって♪」ポンポン
男「頭を叩くな」
黒宮「他に質問は?」
男「そういや白さん先輩……あ、えーとその白鷺さんも途中で俺のとこ来たような」
黒宮「うんうん見てた見てた。あんた彼女が来てから即効寝たから私爆笑」
男「oh……てか何かの話題の最中だったんだよなぁ……なんだっけ」
黒宮「知らないわよバカ……と、というか」
男「?」
黒宮「他にもっと気になる事態が発生してるでしょうが!疑問に思え!」
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 03:38:46 ID:Et.DAg4E
男「いつ?」
黒宮「今でしょ!」
男「なう?」
黒宮「なう!」
男「うーん……」
黒宮「……」
男「ちゃんと寝てるはずだけどなんで俺って講義中に寝ちゃうんだろうか?」
黒宮「私が今あんたを膝枕してる現状について疑問を呈せこのやろう」
男「あ、それか」
黒宮「渾身のびっくりさせてやろうという私の心意気をいつまで無碍にするつもりよ!!」
男「いやぁこれ気持ち良くて」
黒宮「なっ……」
男「赤くなるなら最初からすんなよ、てかさっきからお前の髪が俺の顔にかかって微妙にかゆい」
黒宮「さっさとどけっ!!!」
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 03:43:02 ID:Et.DAg4E
男「ひどい奴だ」
黒宮「確信犯で私のひざまくらを堪能してたなんて許せないわ」
男「勝手に講義室からここへ連れてきて膝枕しておいてその言いぐさかい」
黒宮「私みたいな美人に膝枕されたのよ!?ちょっとは動揺するとかなんかないわけ!?」
男「正直すごく動揺はしてた」
黒宮「そんな顔してないけどあんた」
男「まぁラッキーぐらいにしか思ってなかったのは事実」
黒宮「あっさり撤回するな!ちょっとは迷って!」
男「てかどうやってここまで運んだんだ?」
黒宮「はぁ……そこにいるでしょ何人か」
男「ん? ああ朝の人たち」
「「「「「……」」」」」
黒宮「この子達に運ばせたわ。結構注目浴びてたわよあんた」
男「……想像したら帰りたくなった」
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 03:49:37 ID:Et.DAg4E
黒宮「……はぁ」
男「落ち込むなよいいことあるって。ちなみにさっき確信犯の使い方間違ってたぞ」
黒宮「殴られたいのね」ニコッ
男「お、待ってくれ。次の講義に遅れる」
黒宮「次の講義なんてないわよ今日は」
男「そうなのか?」
黒宮「じゃなかったら講義終わった時点であんた叩き起こしてたわよ」
男「もうちょっと優しく起こそう的なのはないのか」
黒宮「さっき優しく起こしたでしょ?」
男「あ、そうか……ありがとう」
黒宮「いや、うんまぁ、いいけど」
男「えーと……それじゃあ図書館どこだ?」
黒宮「ん?帰らないの?」
男「うむ」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 04:07:25 ID:Et.DAg4E
図書館
男「学生数の割に設備すごすぎだろここの図書館」
黒宮「それを言うなら資金の割に設備しょぼすぎでしょここの図書館」
男「……」
黒宮「……」
男「まぁいいや、どうでも」
黒宮「で、なにすんの?」
男「勉強だけど」
黒宮「え?本読んだりかわいい女の子観察しに来たんじゃ?」
男「可愛い女の子なら目の前にいるしなぁ」
黒宮「……」
「「「「「……」」」」」
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 04:08:59 ID:Et.DAg4E
黒宮「あ、あんた達じゃないわよ」ギロッ
「「「「「!」」」」」
男「いや皆可愛いと思うが」
「「「「「!!」」」」」
黒宮「こほんっ えーと、んで何の勉強?」
男「今日寝た講義の勉強。なんなら先に帰っててもいいぞ」
黒宮「帰るわけないでしょ、その理由は……わかるでしょ?」
男「うーん……じゃあ悪いけど付き合ってくれ」
黒宮「今日の講義の内容はこの本のこのページから10ページ分ぐらいね」
男「有能だなおい」
黒宮「当然」
黒宮(相も変わらず……素でそういうセリフが出るのには驚かされます)
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 04:21:36 ID:Et.DAg4E
男「……」カリカリ
黒宮「……」ジー
オイアレ
クロミヤサンダ
サイキン3ブロックデニンキノ?
ランクSダッテヨ
ユウガネー
マワリニイルオンナノコタチモレベルタケー
ヒソヒソヒソ
男(集中できねぇな)ボソッ
黒宮「!」 チラッ
「「「「「」」」」」 スッ
男「いや周りのヒソヒソしてる人たちを遠ざけて欲しいわけじゃなくてだな
黒宮さんがずっと見てくるのが気が散る」
黒宮「!」ガーン
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 04:36:16 ID:Et.DAg4E
黒宮「……申し訳ございません」ボソッ
男「おお敬語に戻った」
黒宮「! え、えーと……いつまでやってんのよこのバカ、早く頭に叩き込みなさいよ」
男「なんだその棒読みは」
黒宮「うるさい」
男「んーと、もう少しで終わる」
黒宮「あっそ……ところでさ」
男「なに」
黒宮「サークルとか、入る?」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 04:58:27 ID:Et.DAg4E
男「サークル……ああ!そうだ、白さん先輩の話それだ」
黒宮「私のサークルに入れって?」
男「そう。何のサークルかは聞いてないけど」
黒宮「野外活動サークルだったかな確か」
男「ほー」
黒宮「キャンプとか山登りとか海行ったりとか色々してるみたいよ」
男「ほうほう」
黒宮「因みにサークルの人数は400人でこの大学の最大派閥ね」
男「多すぎだろ」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/07(金) 10:11:51 ID:N/uZVXIQ
正直、俺更新すげー楽しみにしてる
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/08(土) 06:15:50 ID:pzO7A7U.
妄想が捗るわ
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/10(月) 21:29:45 ID:hPDUBOEo
男の色は何色になるんかねこれ
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/11(火) 23:23:05 ID:Hf8p2H0I
なんだこれ続きはよ
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/13(木) 17:56:16 ID:pAsfJV4I
期待してます
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/17(月) 00:55:01 ID:VZd6hz6k
上げ
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 22:20:09 ID:lr/6d/Wg
黒宮「まぁ取り巻きだけで数十人いるからね、取り巻きになれなかった奴らもせめて同じサークルに入ろう……ってね」
男「400人もいたら絶対覚えられないわ」
黒宮「じゃあ入らない?」
男「うーん……野外活動は嫌いじゃねーけど」
黒宮「大人数での野外活動は苦手なんだよなぁ、せめて10人〜20人ぐらいかな」
男「だから俺の心を読むな」
黒宮「具体的にどんな野外活動したいのよあんた」
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 22:25:51 ID:03rb6ANI
男「んー」
黒宮「……」
「「「「「……」」」」」
男「……天体観測的な」
黒宮「ふーん」チラッ
「「「「「……」」」」」コクッ
男「まぁプラネタリウムとかでも綺麗なんだけどさ、やっぱ実際に満点の星空ってのを見るのがいいよな」
黒宮「なんかロマンチストな感じ」
男「そうか、まぁそれでも好きなもんは好きだ」
黒宮「そう、りょーかい」
男「?」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 22:31:31 ID:4qvZRTlo
家
「「「「「おかえりなさいませ男様」」」」」
男「ただい……え?」
黒宮「どうかなさいましたか?男様」
男「気のせいか?なんか天井に満点の星空が」
黒宮「気のせいですね」
男「そっか、じゃあここにあるプラネタリウムそっくりな装置はなんだろうな」
黒宮「存じません」
男「えーと、切っていいかな」
黒宮「なぜですか」
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 22:36:27 ID:VA8luS3Y
男「落ち着かない」
黒宮「星空がお好きだと小耳に挟んだのですが」
男「確かに言ったが四六時中見てたい訳じゃないんだ。それにここは夜には結構星見えるだろ?だから満足してんだ」
黒宮「褒めてはくださらないと?」
男「黒宮さん俺に褒めて欲しいのかよ」
黒宮「黒とお呼びください。何故なら私は男様にお仕えするメイドですから。そして質問の答えですが」
黒宮「ないしょです」
男「取り敢えずプラネタリウムの電源は切っておきましょうね」カチッ
黒宮「ああ!」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 22:54:01 ID:dCnHroCM
男「えーと、それではごはん食おう」
黒宮「話は変わりますが」
男「立ち直りはやっ!?」
黒宮「結局男様は白鷺のサークルに入るのですか?」
男「え?うーんまぁ野外活動なら天体観測も出来るよな多分……入ってもいいかなと思ってる」
黒宮「そうですか」
男「そういや黒宮さんも編入生なわけだからサークルとか入るのか?」
黒宮「50以上のサークルに声をかけられていますが興味はありません」
男「すごいね」
黒宮「ランクSがサークルに所属している=大学内での権限が強化される、という法則があるので」
男「ゲームみたいだよなそこらへんのシステム。何回か疑問には思ってるんだがこの大学内でのランク制度って特殊だと思う」
黒宮「まぁ確かにそうかもしれませんが、富裕層では常に他人より優れていたいという考え方が主流なのですよ。ですから皆このシステムを受け入れています」
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 22:59:49 ID:03rb6ANI
男「俺にはどうも馴染めそうにない」
黒宮「それでいいのです。それでこそ男様ですし」
男「どういう事だよ」
黒宮「制度的には最上の位置にいてもおかしくない男様が制度自体に違和感を感じるぐらい庶民脳というギャップがいいのです」
男「庶民をバカにするな」
黒宮「そんなつもりはありません。男様もこの間までは庶民でしたし」
男「はぁ……結局そのギャップ?のどこがいいんだ」
黒宮「男様が数人の富裕層系女子のハートを射抜く事が可能なのです。どん!」
男「どんじゃねぇ!」
黒宮「まぁとにかく、サークルには入られると。了解しました」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 23:07:09 ID:I5nsCI.s
同時刻 とある大豪邸
「男様は入られるでしょうか」
白鷺「多分入るんじゃないかな、今頃黒ちゃんが説明してるだろうし」
「【黒】が……ですか?」
白鷺「ええ。なんだかんだで、あっちは男様にこのサークルに入ってもらわなければ困るでしょうからね」
「はぁ」
白鷺「表側では私に任せておけばいいのよ、手遅れになるまえにね」
「……」
白鷺「赤と青を取り込んだあいつらは、正直不気味だからね。利害の一致ってやつよ」
白鷺「ま、男様を完全に私のものにする気も満々だけどね♪」
「決して気を抜かれぬよう」
白鷺「わかってる」
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/20(木) 23:23:36 ID:SJCfIwjI
まだ序盤しか読んでないけどプリンセスラバー思い出した
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/21(金) 20:01:46 ID:uwxfAZJ6
読んでるからな
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/21(金) 22:27:46 ID:ORiIKiXs
全員キャラがたってるな
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/25(火) 12:32:54 ID:JLUiRdnY
上げ
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/25(火) 12:56:45 ID:pXqGuPZk
メイドもの3作目?
だからお願いしますご主人様みたいなの
今回もめちゃくちゃたのしい
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/25(火) 13:19:40 ID:gy60BIIc
過去あんの?タイトル教えてほしいなぁ…
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2014/02/25(火) 14:26:09 ID:KgzF8Hs2
続きはよ
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