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勇者「古代魔法『カクゲー』」

246以下、名無しが深夜にお送りします:2014/09/09(火) 19:45:45 ID:1AMQNS3A
狐幼女「何せあやつは生まれつきのはんでを乗り越えて、魔王軍で成り上がった男。故に、油断という言葉と最も縁遠い存在じゃ」

狐幼女「力も有り、人望も有り、頭も竜にしてはキレる。……むぅ、改めて言葉にすると、恐ろしい奴じゃな」

僧侶「か、勝てるビジョンが浮かびません……。弱点らしい弱点も無いのに、努力家だなんて……」

狐幼女「いや、魔竜人の弱点――とまでは言えぬのが。ない訳ではないぞ僧侶」

僧侶「……え?」

狐幼女「あやつはな、何事においても名誉を重んじる……そこが急所なのじゃ」

僧侶「ど、どういう事でしょう?」

狐幼女「女戦士、戦いにおいて、最も重要なのは何じゃ?」

女戦士「……何においても、勝利すること」

狐幼女「そうじゃ。戦い、戦において勝利は何にでも優先される。そしてより大きな戦果をあげる為には……」チラ

魔法使い「よりダーティな手を使うこと」

狐幼女「ホホ。……じゃがあやつはそれをせん。騙し討ちは愚か、数押しさえ卑怯だと思っている節があるのじゃ」

勇者「なるほど。では俺たちが一対一で勝負を挑むならば――」

狐幼女「魔竜人は必ず一人で勝負を受けるじゃろう」ウム

魔法使い「……それが確かなら、カクゲーを最大限に活かせるわ……!」


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