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勇者「古代魔法『カクゲー』」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2013/12/16(月) 02:07:56 ID:AhNOhjyg
前スレ
勇者「結界魔法『カクゲー』」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1359561371/
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/11(金) 19:45:59 ID:KSFxMK4M
待ち遠しいビクンビクン
353
:
◆/7WpKbL.5s
:2016/11/21(月) 01:23:15 ID:UNvLn9F6
必要無いのかもしれませんが、反応が一切無いのも失礼だと思うので一応更新が止まった経緯を説明します
他作品がフルボッコに貶された際に、何が面白いのかさっぱり分からなくなった結果
まったく書けなくなりました
それでも続きを書きたくて、リハビリで
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1455036456/
を書いてました
少しは戻ったように思いますが、何となくまだぎこちない感じで、以前投下したものとうまく繋がってくれません
書いては消してを繰り返しています
なのでまだ続きをお届けできません
今後は短い話のリハビリを続けつつ(書いていないと現状維持も厳しいので)、こちらの続きを探っていく形になるかと思います
久しぶりのレスが投下でなく、このような報告になってしまって本当に申し訳ないです
以上です。長文失礼しました
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/21(月) 09:22:00 ID:U2eUQXFA
気長に待ってるぜ!
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/22(火) 01:09:30 ID:hN4wSzaA
あんだけの奇作書いといてスランプとか何者なんだよあんた才能の塊かよ……
そういう時は書かなくなると本当に今後ずっと書けなくなるから何かは書いてた方がいい。
つってもスランプの時って自分でイメージが湧き辛いから、例えばお題3つ募って三題話書いてみたり、
例えば好きな歌を題材にしてみたり、
とにかく公開してもしなくてもいいから、オナニーし続けるのが大事だと思う。
個人差あるしうるせーよクズって言われたらごめんなさいしか出来ないけど、俺の場合はそれで抜けれた。
とにかく焦らず、ゆっくりでいいから、そのうち続きを期待してます。
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/22(火) 10:20:01 ID:g4LdSOu.
書いてた当事に戻すのは大変だろうなー
いっそ雰囲気を一新しちゃうとか?
なんにしても、気負わずにやってくれればいいと思います
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/01(水) 18:24:18 ID:NiAfYhS.
待機
358
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/14(日) 06:06:34 ID:eRzBgEvk
保守&お願い!!
続きを下さい。
禁断症状が出そうです。
359
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/17(木) 23:24:04 ID:g0Bk8Sz.
未だに忘れられないスレ
続きが読める日を夢見てます
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/18(金) 09:29:07 ID:nKwH6Oso
この人は今、この板に居ないのかな…このSSでも新作でもいいから、また読みたいなぁ…娘ちゃんかわいかった。
361
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/18(金) 15:36:17 ID:EMS4CHPI
並行で書いてたもう一個のスレで生存報告してたぞ?
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/19(土) 07:46:13 ID:raC9/F5w
靴下?
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/12/09(土) 07:49:35 ID:yAlxyCTc
続きを��
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/25(日) 23:28:08 ID:UOq9DyMY
過去ログ辿って一番最初から見返してきたけどやっぱり面白いわ
気負いとかもどかしさとかはあるだろうけど、続きが読める日が来ることを願ってる
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/04/22(日) 01:46:11 ID:QHBDTedY
続きこないかな
読み返したけどやっぱ死ぬ程面白いんだよ
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/08/07(火) 23:56:43 ID:ffVO1Rp6
さあそろそろ続きを書こうか
367
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:19:39 ID:Lr2IuicU
―
――
――――
召使い「せめて、せめて祭りの間だけでも休んでいかれてはいかがでしょうか?」
勇者「疲れは十分取れました。お気持ちだけ、感謝を」ペコリ
召使い「し、しかし街中の者が勇者様たちに恩返しをしたいと毎晩列を作っていることですし……」
領主「これ、勇者殿をあまり困らせるな。恩を返したいと願うのは我らの都合ではないか」
召使い「は、はぁ……それは最もなのですが……」
召使い「しかし……」
領主「何だ?」
召使い「勇者様一行の出発に際して、見送りが我々2人だけと言うのも……何と言いますか……」
―ポツーン
魔法使い「それもこっちでお願いしたことよ」
召使い「と、言いますと?」
魔法使い「どうせ見送りって言ってまーたお祭りやるんでしょ?」
召使い「それはもう盛大な見送り式をやりますとも! 街道沿いに屋台を広げ、フィナーレには街名物の花火を――」
368
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:20:47 ID:Lr2IuicU
魔法使い「それがいらないから、こうして早朝に出発することにしたの」
召使い「い……いらない……ですか……」シュン
女戦士「あー。あんま肩落とさなくていいぜおっさん。こいつ口が悪い上に一言足りない奴だけだかんな」
魔法使い「……あなただけには言われたくないわ」ジー
女戦士「それなりに急いでるんだあたしら。……あー……急いだ方がいいってのが正解か? まぁそんな感じだおっさん」
召使い「は、はぁ……? 急いでいるのなら仕方ありません……非常に残念ではありますが……」
僧侶「わたしも美味しい料理をたくさん食べられなくなってしまうのは大変寂しいし名残り惜しいのですが……」
女戦士「未練たらたらだな僧侶」
僧侶「いえそんな未練だなんて……香辛料がたっぷり効いた腸詰のグリルだとか……汗が止まらなくなる激辛焼き飯に未練だなんてこれっぽっちも……」
女戦士「よだれ垂れてるぞ」
僧侶「えっ!? 嘘そんなわたしはしたないよだれなんて!?」ゴシゴシゴシゴシッ!!
女戦士「嘘だけどな」ニカッ☆
僧侶「女戦士さんひどいです!あんまりです!」ポコポコポコポコ!
369
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:21:50 ID:Lr2IuicU
女戦士「まぁ全部片付いたら戻ってくるからさ。そん時はもう今のン倍もすげぇ祭やってくれよな」
召使い「そ、それはもう! 勿論です! 1年中続く位のすンごい祭を皆で作ってみせますよ!」
狐幼女「式場も用意しておくのじゃぞ!」
召使い「…………式場?」
狐幼女「そうじゃ! すべて事が終えたら此方と勇者の祝言を上げるのだからのぅ! 西方式と東方式どちらでも対応できるようっ、ちゃぁぁぁんと式場を作っておくのだぞ♪」
召使い「……なるほど。とすると勇者様はやはり縁組が目的で……ははぁ……それならばたしかに……監視とは名目上で――」
魔法使い「――監視よ」
召使い「は、はぁ? しかし本人が」
魔法使い「監視よ」
僧侶「監視です!」
狐幼女「監視ではない! 祝言――モガアアアァァァ!!」ジタバタ
女戦士「監視だ」
召使い「は、はぁ……?」
370
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:22:26 ID:Lr2IuicU
領主「……して魔妖女よ。ゴーレムの件だが」
女戦士「…………」―パッ
狐幼女「ゲホゲホッ……! ……コホン、万事抜かりないぞ」パンパンッ!
―シュババッ!!
オークマンABCD「ブッヒヒーー♪」
オークマンA「ゴーレムのことなら魔妖女様公認ゴーレム一級士資格を持つオレたちのチームが!」
オークマンB「街の復興やら改良やらは魔妖女様公認魔妖女ランド建築一級資格を持つ俺たちのチームが!」
オークマンC「情報の流布やカバーストーリー及び魔王軍の新鮮な情報は魔妖女様公認情報工作一級資格を持つおれたちのチームが!」
オークマンD「魔妖女様公認頭は良くないけど体力だけはありあまってるその他大勢一級資格のおれたちはもっぱら雑用とか子供の遊び相手とか!」
オークマンABCD「「「「誠心誠意サポートさせていただきますぜーー! ブッヒヒー!!」」」」
狐幼女「との事じゃ。使いつぶしてくれて構わぬぞ。……粗相をしたら叩くとよく働くからの。できれば美人が望ましいところじゃ」
領主「…………」
領主「すまぬが、領主として礼は言えぬ」
狐幼女「じゃろうなぁ。まぁ疑ってかかるくらいで丁度いいじゃろうて」カンラカンラ
371
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:23:11 ID:Lr2IuicU
領主「………」
領主「一人の老人として、礼を言う。ありがとう魔妖女よ」
狐幼女「…………」
狐幼女「立場が危うくなるような発言は控えた方が身のため、街の為じゃ……のぅ領主殿?」
領主「ああ。わきまえているとも」
狐幼女「……ふん」
狐幼女「……此方が最初からヒトに生まれておれば――」
―スゥゥ…
女戦士「……お。そろそろ日が差してきたぜ。見つかる前にさっさと出ちまおう」
魔法使い「そうね、行きましょう」
僧侶「は、はい! あのっ、領主様、召使いさん、色々とありがとうございました! 街の皆さんにも伝えておいてください! ご飯美味しかったですって!」ブンブン―
狐幼女「式場のことは頼んだからのぅ! 忘れるでないぞー!」ピコピコ
勇者「お世話になりました。ご縁があればまたいずれ」ペコリ
領主「……何度でも貴方達を歓迎しましょう。いつでも来てください。ご武運をお祈りしております」
372
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:24:09 ID:Lr2IuicU
――――
「ところで馬車すらないんですね……」
「徒歩は鍛錬になるから。って勇者が言ってたぜ」
「その通りだ。今は歩きだが……最終的には走ったり、ワープしたりする。休憩時には組手だ」
「わ、わーぷ……? って勇者さんそれって休憩になってなくないですか!?」
「理不尽だわ……魔法という極上の人参を目の前に釣られた馬のよう……そもそも魔法職の私が何でこんな肉体を酷使してるの……」
「ぶちぶちとうるさい連中じゃのぅ。お主らは黙って勇者に従えばよいのじゃ」
「勇者の肩に乗っかっといてどの口がほざくんだクソ狐!」
「此方はかよわい童じゃからのぅ! ほーっほっほっほ!」
「いや、魔妖女は弱くない。むしろ強キャラの部類だ。Aランクは固いだろう」
「ほ、ほぁ!? そ、そうかのぅ……? 未来の旦那様が言うのだから間違いないかのぅ/// ……えーらんくが何かさっぱりじゃが」
「だからもっと鍛えよう」
「ふぇ?」
「だな」「ですね」「それがベストね」
「日々鍛錬。日々やりこみ。やりこみは決して裏切らない。キャラ性能に甘え切ったプレイはいずれ身の破滅をもたらす」
「勇者は一体何を言っておるのじゃ!? 此方は十分強いから鍛錬はもう――ってあああぁぁぁ此方のべすとぷれいすがぁぁぁぁ」
――――
――
―
373
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:24:45 ID:Lr2IuicU
召使い「行ってしまわれましたね……」
領主「…………」
召使い「……10年前を思い出しませんか、領主様」
領主「…………」
召使い「私ははっきりと覚えています。無数のアンデッドに襲われたあの事件を……」
領主「忘れるはずもない。街を救ってくれた『あの男』がいたことも……」
召使い「……似てると思いませんか? あの男と勇者殿は似たような雰囲気を感じま――」
領主「――いや」
領主「違う。2人が街を救ってくれた英雄であることに違いは無いが……」
領主「勇気と希望に溢れる勇者殿の瞳とは違う……」
領主「あの男の瞳には憎しみの黒い炎が燃えていた……」
召使い「た、確かに近寄りがたい雰囲気を纏った男だったとは思いますが……!」
374
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:25:20 ID:Lr2IuicU
領主「……10年、か」
召使い「……りょ、領主様?」
領主(……忘れもしない)
領主(『アレ』は見た事も聞いた事も無い武術だった……。不死の群れを、まるで虫を蹴散らすかのように葬る――凡そ人とは思えぬ強さを持った男だった)
領主(名を名乗りもしなかった。礼も受け取らなかった。ただ、あの男は真西を目指していた。真っ直ぐに、ただひたすらに真西を)
領主(……鋭く、冷たい眼をした男だった。魔物の血の匂いが染みついた男だった……)
領主(…………)
領主(そして、勇者殿とあの男の目指した方角は同じ……)
領主(…………)
領主(いや、まさかな)
召使い「りょ、領主様?」
領主「……忙しくなるぞ召使い。やらねばならぬ事が山積みだ。早急にオークマンを交えた会議の席を設けたい」
召使い「は、はいっ! 一から組織の編成を見直さねばなりませんな!」
375
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:25:54 ID:Lr2IuicU
――ヒュゥゥゥゥ…ッ!
召使い「ややっ! これは珍しい。この時期に東から風が吹くとは……」
領主「!」
領主(湿った風だ。雨がくる。それも大きく長い雨がくる……)
領主(恵みの雨……この時期に降る雨は街を様々な意味で潤す……)
領主(……勇者殿が、勇者殿がこの風を連れてきたのだろうか……?)
―ポツッ
―ポツッ ポツポツッ
―ポツッ ―ザァァァァァァッ!!!!
領主(…………)
領主(勇者殿はもしや――)
――――
376
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/09/27(木) 04:29:38 ID:Lr2IuicU
ここまで
色々八方塞がりなのでもう思いつくままに
あと保守とレスありがとう
ごめんとしか言いようがない
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/27(木) 06:55:50 ID:tgM/KSmQ
うおおおぉおぉぉぉおおお!!お帰り!!続きが読める日が来るのを待ってたよ!!
ありがたや……日々の楽しみが増えましたわ
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/27(木) 15:31:40 ID:.DPAri2w
またこの物語を、その続きを読める日が来ようとは……感無量です。
379
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/27(木) 23:52:52 ID:LT6Vh0Zg
お前が戻ってくるのを待っていた
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/29(土) 15:15:54 ID:U28s5ajg
風を連れてくるって、勝利後演出の ←風向き→ の事なんかね?w
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/30(日) 09:26:19 ID:pU9fSMxM
乙!待ってた
382
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/30(日) 10:52:15 ID:8sqy/omc
概念闘法 カクゲー
383
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:27:38 ID:TXuqOEUs
――――
――
―
魔王『…………』シュー コー…
コポ…コポポポッ…
魔竜人「……以上が、魔妖女殿からの報告でございます」
魔学者「ヒヒッ! いやぁ……これはこれは……困ったことになりましたなぁ」サスリ
魔将軍「……情報は確かなのか魔竜人」
魔竜人「多方面に渡り、三度確認を致しました。……残念ながら確かかと」
魔学者「では……間違いないのですな? 砂漠の街を攻略し損ねたどころか――」
魔学者「――『魔妖女殿が敗北した』、というのは」サスリ
魔竜人「は。……まことに信じがたいことではありますが」
魔将軍「…………」
魔将軍「……魔妖女の遺体は回収できたのか?」
384
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:28:43 ID:TXuqOEUs
魔竜人「……いえ、敗れはしたものの……魔妖女殿はまだ生きておられます」
魔学者「……ほほう? それは妙ですなぁ。生きておられるのならば、何故この場におられないのですかな?」
魔学者「砂漠の街攻略は我が魔王軍の侵略計画の要中の要。魔王様から受けた命を果たせずに失敗したのであれば……」
魔学者「責任を 『取る』 為に魔王様の御前へ赴くのが通すべき筋では? ヒヒッ」サスリ
魔竜人「……魔学者殿。魔妖女殿は責任の取り方を実に心得ているお方ですぞ」
魔竜人「竜兵! 資料をここに!」
ゴロゴロガラガラ… ガラガラゴロゴロ…
ドズンッ! ドサァッ! ズシィッ!! ドシャァッ!!
魔将軍「……この膨大な資料は一体なんだ」
魔竜人「砂漠の街攻略を断念させ、魔妖女殿を瀕死の重体にまで追い込んだ――」
魔竜人「――ある『男』の資料、でございます」
――――
385
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:29:42 ID:TXuqOEUs
――――
女戦士「勇者の詳細な情報を魔王城に届けただぁ!?」
狐幼女「ホホッ。いかにも。それはもうたっぷりとな。何なら今この瞬間もりあるたいむで更新中じゃ♪」
女戦士「…………」
女戦士「……ここまで潔いと清々するな」
―チキッ
女戦士「――遺言はあるか?」ギラッ
狐幼女「こりゃー!? 話は最後まで聞かぬかぁ! お主のその皺1つ無い脳みそでも少し考えれば分かることじゃ!」ワタワタ
魔法使い「待ちなさい魔妖女。皺1つ無いは言い過ぎよ」
魔法使い「……3つくらいはあるはずよ」コクリ
女戦士「テメェこの野郎……!」ムキョッ
狐幼女「当然嘘の情報に決まっておろう!」
僧侶「嘘の情報……ですか?」
386
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:30:33 ID:TXuqOEUs
狐幼女「良いか? 情報を操る上で一番難しいのはのぅ……ずばり『無かったことにする』ことじゃ」ピシッ
狐幼女「何かを隠すと必ず痕跡が残る。隠すものが大きければ大きい程それはどんどん不自然で目立つ痕跡になるものじゃ」
僧侶「な、なるほど……」
狐幼女「……そもそもお主らが街道沿いに好き勝手に『カクゲー』した結果は既に魔王に届いておるのだからの」チラリ
勇者「む?」
僧侶「ヒェッ」
女戦士「げ」
魔法使い「……でしょうね」
狐幼女「四天王の1人が敗北し、街の攻略を失敗し、謎の勢力による謎の被害――」
狐幼女「――そして麗しき此方が勇者と結ばれる為の偉大な婚前旅行が始まったとなれば! それはもう隠蔽しようがないのじゃ!」
勇者「ふむ」
僧侶「…………」
女戦士「…………」
魔法使い「…………」
387
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:31:33 ID:TXuqOEUs
狐幼女「であれば話は簡単じゃ。それ相応の脅威を――此方が『創って』しまえばよいだけのこと」
魔法使い「あなたの十八番ってわけね」
狐幼女「ホホッ! よく分かっておるではないか魔法使い。……まず勇者の容姿はこう報告しておる」コホン
狐幼女「――天を衝く程の巨大な体躯に鋼鉄の剣すら通さぬ筋肉の鎧を纏いつつも音を置き去りにする程素早く」
狐幼女「逆立った髪の毛は魔物の血で固まり眼は常に白目で暗闇でもずっと光っており」
狐幼女「ありとあらゆる武器とありとあらゆる魔法を操り神出鬼没で一騎当千人類史上最も強いと思われる――」
狐幼女「――鉢巻きの男、とな」
女戦士「ハチマキくらいしか合ってねぇじゃねぇか!」
僧侶「さ、流石に盛り過ぎじゃないですか!?」
勇者「【調整】は免れない強さと言ったところだな」
狐幼女「ほんのちょっぴりの真実を混ぜると嘘に真実みが出てくるのじゃ♪」
魔法使い「実際かしこい選択よ。これで勇者が疑われることはないわけだし。……相手が信じてくれればの話だけど」
狐幼女「四天王である此方が敗れたのじゃ。これくらい盛らんと釣り合いが取れぬわ」フン
魔法使い「……加えて?」
狐幼女「フフフ……その『謎の男』は此方を倒した後に北上し『北の山』へと向かっている模様――」
狐幼女「――此方は傷を癒しつつもこの男を追い、いつでも挟撃できるよう態勢を整え、情報を絶やさず送る――というダメ押しまでついておるわ♪」
388
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:33:09 ID:TXuqOEUs
僧侶「な、なるほど! 北の山へ注目を集め、西へ進むわたしたちから目を逸らすことができるわけですね……!」
女戦士「……向こうからしてみれば、街道沿いのカクゲー修行の余波と結び付くのは自然な流れだしな」
魔法使い「まぁ中身は一緒だけれどね」
狐幼女「此方は証拠をでっち上げることに関してはぷろ中のぷろじゃからのぅ。任されよう、なのじゃ♪」
狐幼女「……それに気がかりなこともあるしのぅ」
魔法使い「……【円盤】、ね」
狐幼女「うむ。あれが今此方らの手の内に無いと言うのはちと――いやかなりまずいの」
勇者「私の里以外に円盤が遺されていたとは……」
狐幼女「此方が全世界から巻き上げたこれくしょんの中に混じっておったのじゃろう」
魔法使い「魔力が通って無かったおかげで……誰も気に留めていなかったのね」
狐幼女「……あるいは女神がそこまで見越して加工したか、じゃな」
勇者「里にある円盤は、すべて別の秘伝が記されていた。となればまだ見ぬ円盤は新しい秘伝を記している可能性が高い」
狐幼女「勇者や此方らのぱわーあっぷに繋がるのは間違いない。そして何より――」
狐幼女「――魔王軍の手に落ちることは避けたいのじゃ」
389
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:35:00 ID:TXuqOEUs
僧侶「もし、『カクゲー』が利用されてしまったら……」ゴクリ
女戦士「想像するだけでゾッとするぜ」
狐幼女「女神も魔王の手に技術が渡るような下手は打っていないとは思うがのぅ……」
狐幼女「魔王の執念はこの世の理すべてを覆すほどに強い。用心に越したことはないのじゃ」
狐幼女「それにのぅ……」ピコピコ
勇者「ん?」
狐幼女「勇者の里にある円盤、此方の宝物庫にある円盤……」
狐幼女「未だ見つかっていない『女神の欠片』と……此方は妙に符号するような気がしてならんのじゃ」
僧侶「そ、そそソソッそッそれってどういうことですか!?」ガタタッ
狐幼女「気配はすれども姿は見えず。女神の欠片の力はあるのに、その在り処がまったく分からないというのが現況じゃ」
魔法使い「魔王軍の捜索で女神由来の碑文や呪文が幾ら見つかっても、欠片の力はどこの神殿にも聖地にも宿ってはいなかったわけだし……」
僧侶「つ、つまり……その【円盤】の中に欠片が……?」
狐幼女「それ自体がそうなのか、あるいは鍵なのか、あるいは門なのか……今はさっぱりじゃが」モフモフ
勇者「……兎にも角にも、円盤を早く手に入れること」グッ
魔法使い「そう、それが肝要ね」
390
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:37:00 ID:TXuqOEUs
――――
狐幼女「そうと決まればやはり当初の計画通り『エルフの森』目掛けてだっしゅじゃぁ!」―チョコン
勇者「そうだな魔妖女。今日も走り終わりの【硬直】を意識しながら走っていこう」
女戦士「おめぇは肩から降りろ。あと浮けるなら【空中ダッシュ】の練習をしろって勇者に言われただろうが」
狐幼女「風の魔法でインチキしたらダメじゃったんだもの……あと勇者の説明だと何もわからんのじゃ……」ヘニョリ
僧侶「10回、100回、1000回って練習する機会を増やしていけばきっとできるはずですよ!勇者さんが言ってました!」
狐幼女「じゃぁ1000回やってできなかったらどうするのじゃ?」
僧侶「10000回やりましょう!」
狐幼女「ぶへぇぇ〜なのじゃ〜」ゲゲゲェ…
魔法使い「……ある程度カクゲーについてのメモを貯めてあるから……あなたは座学から始めたら?」
狐幼女「おぉ〜! お主話の分かる黒帽子じゃのぅ! そうじゃいんてり系の此方はこういうえーと――」
狐幼女「――【しゃがみガード】?」
勇者「おぉ。魔妖女は【しゃがみガード】について実践をしたいのか?」
狐幼女「違ッ――座学だから……! 『座』……ア゛ァアアアァァ!? 騙したな魔法使いィ! 此方をたばかったなァ!」
勇者「目の付け所がいい。【しゃがみガード】は守りの基礎だ。まずは――」
391
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:39:08 ID:TXuqOEUs
――――
「ぎャアあああアアああアあぁァ!?! お゜ぼっふッ!?」
―パタリ
――――
392
:
◆/7WpKbL.5s
:2018/10/12(金) 03:39:42 ID:TXuqOEUs
ここまで
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/12(金) 05:54:34 ID:fBtSj.nk
このトラウマで、今後の狐幼女のしゃがみガードが、どっかのおぜう様みたいになったりしてな……w
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/12(金) 06:14:48 ID:ffdd7eKM
狐幼女・魔王軍「「よくも騙したアアアア‼ 騙してくれたなアアアアア‼」」
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/12(金) 07:26:00 ID:udB1Ycfs
乙!
円盤も、その内容も、ますます気になりますね!
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/12(金) 15:51:50 ID:P1XRN9qo
乙乙!
狐幼女の適当な筈の情報に何だか何処かで見たような感じの特徴があるのは気のせいなのか否か
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/14(日) 07:42:37 ID:yOa8dFHc
エルフ……ここのはどんな人達なんだろうねぇ
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/15(月) 21:49:37 ID:9ZxtGp1M
〇〇「私は一生死ぬ人間です よ。大丈夫、生きている間は一緒にいますから。」
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 21:40:01 ID:lL45dsx.
なんで咲夜?と、思ったら
>>398
か
400
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/07(日) 19:16:52 ID:czHKoc5g
気長に待ってるよーん
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/05/07(金) 19:47:31 ID:RrSHuTo.
あげ
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