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やまいぬさん歓迎のスレッド

592やまいぬ。:2009/03/31(火) 14:26:52

「やまいぬ。さん、もしよろしければですが、以前某板で書いた仏界湧現の話しを、こちらに書いて頂けますか。」
ひできさん、以前書いた物は保存していませんので(^^;、改めて書いてみることにしましょう。
あまりにも拙い私の書き込みでも、ひとかけらでも何らかのお役に立つなら望外の幸せというものです。
有難いことに、何度も「仏界の湧現」を体験させて頂いていますが、一番解りやすく伝わりやすいと思うのは
少年時代の「最初の体験」だと思えますので、それを。
そこに至る「前提」から書き起こしますので相当長くなります、御容赦のほどを。

私の育った家庭は、あまりにも関西には当たり前にあった典型的な「学会家庭」で(^^;、母が先に入会、
父は猛反対。(^o^) 御多聞にもれず“酒乱”で、「そんな信心、さっさと辞めろ!」と毎晩母に殴る・蹴るの暴力三昧。
子供に対しても、「お前らなんか要らん、とっとと出て行け!」と喚いておりました。

あるきっかけでその父も、私が幼少の頃に「仕方なく、形だけ」学会に入れて頂くことになりました。
が、暴力はなんとか止みましたが、毎晩呑んでの「出て行け! 別れたる!」は一向に収まりません。

そうやって家庭不和だのDVだのというものと毎日接していると、その家庭の子供というのはいろんなことを思い、
考えるものです。
「何故このように争うのか?」「何故ちっとも幸福ではないのか?」「何故こんなに悲しことばかりなのか?」
「生きるとは、何故こんなに悲しいのか?」「あの父も含め、ひととは何故こんなにも悲しい生き物なのか?」
「人生とは、生きていくとは、これほどまでに悲しく悲惨なものなのか?」

果てにどう考えるか? 
「生きていることに、意味なんかない」
当然の帰結です。
(10歳の子供というのは、実はこんなことまで考えるのです。だから私は小さい子供の心の中にある世界を、
絶対に幼いもの、小さなものだとはいま以て思えません。)

「明日なんか来なければいい」「もう、一切を終わりにしたい」

小さいながらも悩み苦しんで、苦しいからこそ「絶対だ!」と母が教え続けてくれた信心を、御本尊を抱きしめて、
学年と同じ数字だからよく覚えていますが、小学校2年生で1度に続けて挙げた題目の最高は2時間、
4年生で4時間でした。

「死にたい」とは思いませんでしたが、「終わりにしたい」とは毎日思っていました。(同じことでしょうが)
そんな毎日の中で私が10歳の時、遊びに行く気にもなれずに、独りでうなだれて家に居たある日の夕刻、
本棚から、貧乏ながら「いずれ子供達のために」と母が買い揃えていてくれた学会書物の一つを取り出しました。
「藁をもすがる」思いだったのでしょう。
“たまたま”、ですが、それは池田先生の詩集でした。そこに書かれていた4行に、10歳の私は釘づけになりました。

『君のいない科学は冷酷――
君のいない哲学は不毛――
君のいない芸術は空虚――
君のいない宗教は無慙――』

それは、魂の絶叫でした。
「この世界にはきみが必要なんだ! きみのいない“世界”など、全部嘘っぱちの紛い物だ!
きみにはきみにしか出来ないことがある! きみにしか救えないひとがいる! 世界はきみという存在そのものを
祝福している! だから絶対に諦めてはいけない! 絶対に死んではいけない!
きみのことを、私はずっと見ている! きみの成長を“私は”心待ちにしている! 絶対に、きみを護る!!」

生命(いのち)を鷲掴みにされた――そうとしか表現のしようがありません。
10歳の私は夕暮れの部屋でひとり、あまりの感動に声を上げて号泣しました。

「生きていていい」と云ってくれるひとがいた! こんな小さい自分に、遠い遠いところから、「絶対に生きろ」と
全力で絶叫してくれるひとがいた! このひとに背いてはいけない。生きてみよう――そう思えました。
母からずっと聞かされていて、「凄い方だ」と思っていた池田先生と、真の意味で繋がった瞬間でもありました。

以来今日までずっと、この4行と先生への感謝、心を離れたことはありません。

そんな中、その数年前に落成していた、貯金箱と写真でしか見たことのない正本堂に、家族で行くことになりました。
その正本堂での御開扉の折、(このあたり最早記憶が定かではありませんが)場内の“抑えた”どよめきの中、
確か最前列中央に歩み着席する方を見て心臓が止まりそうになりました。
――あの方でした。私に「生きろ!」と絶叫してくれた、あの方でした。
その広い背中に、10歳の子供に可能な限りの感謝の言葉を心の中でつぶやきながら、ずっと泣いていたのを
覚えています。


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