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5巡目のしりとりスレ
1
:
名無しの厨二能力者
:2014/07/08(火) 13:56:44 ID:EJGqNb/A0
俺たちは忘れない
202
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/08(水) 23:11:00 ID:FZaPh/dY0
胡乱な気分で夢を見る
天は逆しまに昇り、星は太陽に沈む
そうして夜が訪れる
帳は幕のように閉じ、それが意味も無く自分を哀しくさせた
夢も現も、そこに差異など無いのなら
総ては、嘗て視た朱い月に堕ちていくだろう
――――なんて、溶けるように、夢心地な、幻視――――
203
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/09(木) 00:57:57 ID:11qGU5WI0
信頼から憎悪へ
親愛から殺意へ
移り行く季節と変わり行く感情
やがて訪れるであろう朝より前に
いずれ終わるであろう夜より前に
すべてに幕を下ろそう
204
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/09(木) 22:01:57 ID:SIlbqd020
歌が響き渡る
とても綺麗で、清んだ歌声
いったいどこから聞こえてくるのだろうと思いを馳せて
目を向けてみれば、ああなんということだ
どこか見覚えのある歌うたいの少女はその時既に、
205
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/10(金) 01:05:07 ID:gXQTurus0
、、、二度とは動かない唇、聴く者の心を掴んだ美しい声
、、、二度とは踊らない体、魅る者の魂を虜にした美貌
若くして亡くなった少女にまつわる不思議な話
未だ彼女の墓標から、時折歌が聞こえてくるのだと言う
普通に聞けばありふれた怪談だが、誰も怖がる者はいなかった
何故ならば、生前の彼女そして彼女の死因を皆が知っているから
それではお話しよう"歌姫"と呼ばれた彼女の物語を
206
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/10(金) 02:37:06 ID:j6z9OAGw0
WANTED…
謝礼金は2000万…
何々?罪状は要人『■■■■』の殺害事件の容疑者…
白く裾の長いコートを着ていて槍を扱う…だとさ
…正直さ、こういうのってせめて名前と顔が割れてないと話にならないと思うんだよね
武器や服なんて幾らでも変えられるのに、しかも実際は槍なんて大層なものじゃなくて
実はそこら辺で拾ってきた鉄パイプでした何てこともあり得るでしょ?
大体殺された人って民衆から結構な反感買ってたらしいじゃん
酒場に入ればまるで呪われてるかのように恨み言はいてる人居たし
気が滅入って外の空気を吸おうと思ったら飢えでの垂れ死にかけてた子供も居たし
……あ、でもご飯はちゃんとあげたよ?
ただでさえ気が滅入ってるのにここで見捨てたら良心の呵責って奴に苛まれるし
……とまぁ、怪しい人なんて沢山いる所か完全に真相は闇の中状態だと思うよ
…まぁ、実はこれ僕の事なんだけどさ
207
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/10(金) 04:40:03 ID:mBhRhquA0
さあ……外に出ようか……
お前の首が……俺の懐を……繋ぐ……
実を言うと……今は切迫していてね……
俺の為に……今ここで……死んでくれ……
【月夜の邂逅は物語をどのような方向へと導くのだろうか】
【酒場から始まる八つの煌めき――開演は、すぐそこに】
208
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/13(月) 19:30:09 ID:/DhjFKVU0
憎むべきは人ではない
人とは思えぬ所業を強いる、謂わば罪こそ悪なのだ
世界を満たす罪こそが、新たな罪を招くのだ
――なればこそ、我等は人を貶む
争いを生み、罪を着せ、新たな罪を生むことで……
……我等は世界を悪意で満たす
さあ、【悪魔(どうほう)】よ
この地上――即ち【悪意の楽園】に蔓延る【仮初の善】を……
我等が力で駆逐するのだ
209
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/14(火) 05:24:59 ID:.KSWyOcY0
……怠い……とにかく怠い……
なあ相棒、俺は今日、昼まで寝ることにした
ってわけで後のことはよろしく頼むわ
210
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/14(火) 19:36:40 ID:9wzJLjRw0
わかった、つまりはお前は「此処で捨て置け」と言いたいんだな?
いや残念だ、君とは割りと良好な関係を築いていたつもりだったがどうやらそのコンビも今日までで終いらしい
せめてもの情けだ、駄賃はここに置いてやる、もっとも全部俺の分だがな
さてそろそろ別の傭兵でも雇いに行くか、出来れば男じゃなくて別嬪さんが良いが…
どうせ良い女が傭兵なんてしている筈がないからな
これまた長い旅の始まりとなりそうだ
……ん?どうした?まだまだ早朝なんだがもう起きたのか?
……フッ…そんなに怒るな、ちょっとした冗談だ
なに、こんな茶番一つで目を覚ましたんならお得だろう…?
211
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/20(月) 16:05:14 ID:aGpiDZoI0
唄が聴こえる
憤怒と憧憬を夜風に乗せて……
喉が渇こうとも唄い続ける……
やがて……
212
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/21(火) 18:35:51 ID:O/Ra2k6I0
低音が響く実に耳障りな唄だ
それ以上声を出すならその喉笛を掻き切るぞ
213
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/22(水) 03:16:36 ID:BdYW/gWE0
造園を繰り返すこと73回
彼女が「庭園の魔女」と呼ばれるわけはそういうことだ
しかしそれだけではない・・・魔女たる所以は他にある
今夜はゆっくりと話そう、とりあえず掛けたまえ
214
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/22(水) 19:24:44 ID:6txVZ.HU0
延々と語り続けて七時間……お天道様が顔を出しやがったぞ馬鹿野郎……
ああもういい庭園の魔女のことは分かった、分かったよ、お前が庭園の魔女大好きなのもよく分かった!
俺までそっち側の世界に巻き込もうとすんのやめろ、お前昔っからそういうとこあるぞ!
こっちゃいい加減眠いんだ、もういい! 庭園の魔女のことは! 分かった! 分かったって! 分かったって!!
215
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/22(水) 22:42:20 ID:iq3K.KmY0
テイク184と言った所か、しかし寝起きの朝は実に気分が良い
「庭園の魔女」に飽きたご様子のお前に今度は私が「花園の魔女」について語ってやろうじゃないか
何、遠慮するな、別に泣いて喜ぶ程の事でもなかろう…?…クッフフフ…
216
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/23(木) 03:48:00 ID:rnZqBaw20
ふう……
存分に語り、夜を明かすというのは気持ちがいいな
さて、調子が出てきたところで次へ行くとしようか
その名を【白百合の魔女】……どうだ、なかなかに綺麗な響きだろう?
217
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/23(木) 13:15:27 ID:Or/Ss1uM0
うはは・・・面白い話をしているじゃぁ無いか諸君
そちらさんも白目を剥いて聞き入っているご様子
良かろう、僭越ながらここからは「箱庭の魔女」の話をだな・・・
218
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/23(木) 21:41:57 ID:hDicbFP.0
ナンセンスだ、実にナンセンスな奴等だ
一番面白いのは「菜園の魔法少女」だろう
勿体振ってないでとっとと語ってやったらどうだ?
219
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/24(金) 03:33:55 ID:jtRTrRi20
旦那、《果樹園の魔女》も忘れちゃいけませんよ
「菜園の魔法少女」の実母にして師……今夜は語らせてもらいましょう
いい酒といい肴、いい夜になりそうですぜ
220
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/24(金) 21:11:59 ID:t3XbaFOM0
是非に……と言いたいところだが
久方振りの逢瀬なのだから、私にもちょっとした土産話くらいはさせてくれやしないかい
……ああ、きみは話が長いんだ
まぁ、オードブルだと思って気楽に聞いてくれれば幸いだよ
それでは始めようかーー紅玉と【蔓薔薇の魔女】の話をね
221
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/25(土) 04:23:41 ID:/AYiWfQ.0
ね、じゃねぇよ!いつまで「野菜畑の魔女」やらなんやら続けるんだよ!
……黙れこの野郎ッ!誰も「野原の魔女」の話を始めろなんざ言ってねぇ!うるさい!!
俺はこんなしょうもない話を聞きに来たんじゃなくて例の聖剣の元となった鋼の在処を探すためにここに訪ねて来たんだよ!
だから黙れよ!今度は「牧場の魔女」か!?この世界に魔女がそんな溢れ帰ってる訳ないだろ!!いたら世も末だろうが!
……ハァ、…話を戻そう
さっきも言ったように俺はちょっとした仕事で聖剣の元である鋼の在処を探してそれを回収するために来たんだ
「賢者」と呼ばれたあんたらなら何か知ってるかもしれないと踏んでここに来たんだが……
……何か知ってることないか?
222
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/25(土) 14:38:47 ID:dszFAcP20
かつて竜が生んだとも伝えられている鋼、か
なるほど、君の発想はなかなかに的を射ている
しかし残念だ……私も彼も、それについては知識が及ばない
そう落ち込むな
こんな辺鄙な所まで訪ねてくれた礼として、ある人物を紹介しよう
『赤金の魔女』は、きっと君の力になってくれる
あ、そうそう……魔女とは結構、身近にいるものだよ
223
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/29(水) 21:26:06 ID:IBQ6Zv5A0
よもや、その名を再び聞く日が来ようとはな……
『赤金の魔女』は50年前に西の国へ旅立って以来音信不通、生死不明であったが、生きておったのか
……そういえば「竜が生んだ鋼」で思い出したのじゃがな?
かつて『紫紺の角竜』の異名を持つ錬金術士がおったわ
真名はとんと忘れてしもうたが、奴は実に300種余りの新たな金属を生んだとされておる
お主の探し物はその者が作った鋼だったりせんかのう?
224
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/30(木) 02:05:18 ID:o6vTMauQ0
うぅん?ようこそ迷子の旅人さん…いや『竜鋼』を求める探索者さん、かな?
何れにせよ、はるばるこんな極寒の地までお疲れ様。でも残念ながら私は貴方の探し人では無いの
私は『純白の氷竜』の異名を預かる占い師、貴方の様に漂流する者を導くのが仕事・・・"氷竜"だけにね
・・・サムい?それもそうね、外は猛吹雪だから・・・うん・・・
ところで、貴方の向かうべき先は・・・そうね、次は――
225
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/30(木) 09:19:29 ID:BPPOG2Js0
はじめまして、で良かったかしら?
『赤金の魔女』だなんて、そんな風に呼ばれるのは久しいわね
『竜が生んだ鋼の物語』……私の父が遠い昔に書いた本よ
お伽噺のようでいて、実際には真実を記している
きっと、あなたの求める情報はこの中にある
だけど気をつけてほしいのは、相手が竜だということね
鋼を欲する者は数知れず……死した者もまた然り
あなたはどうかしら、ね?
226
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/30(木) 19:20:36 ID:eE7Zt9ew0
ね、じゃねぇよ
俺の帰りを待つ馬鹿野郎共がいるんだ
決して生死だけの問題じゃない、「何がなんでも土産に鋼を持ち帰る」
この仕事だけは俺の命を払ってでも果たす、相手が竜なら俺はその顎に刃を突き立てその牙を奪い必ず仕留めて見せる
それだけだ
……話を戻そう
さっきの本を見せてくれて感謝する、危険はもとより承知の上さ
しかし「魔女」とは未だに信じられないな…世の中は広いものだ
…去らばだ、生きていればまた会おう
227
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/30(木) 19:34:34 ID:gs7wsBw60
うふふ、「さらば」だなんて何を勘違いしているの?
私がタダで竜が生んだ鋼について教えてあげたなんて、まさか本気で思っているわけじゃないでしょう?
言っておくけど、情報量は相当高くつくわよ?
……何が望みだって?そうねぇ、じゃあ私も「竜が生んだ鋼」を追う旅に同行させてもらおうかしら
もちろん拒否権は無いわよ?
旅費はあなた持ちで、お目当てのものが見つかるまではずっと一緒に行かせてもらうから……覚悟してね♪
228
:
名無しの厨二能力者
:2014/10/31(金) 00:10:50 ID:Xb2JYcwo0
鼠にご注意を・・・
やあどうも、旅の方
怪しく見えても怪しくない、そんな私は旅芸人
先程は唐突に失礼を致しました
お連れの女性も道中お気を付けて
ああ、最後にもう一度だけ言っておきましょうか
「鼠にご注意を・・・」
229
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/02(日) 02:00:04 ID:Mf3E8kmo0
面白そうねぇ?私も今回は暴れたいわぁ〜
だって、いつも、いぃ〜っつもアナタに美味しいトコロを持っていかれるんだものねぇ?
私がどれだけコツコツと積み上げてぇ〜お膳立てしたと思ってるのよぉ・・・
ズルイじゃないの、ねぇそうでしょう『鼠』さん?
わ、私だってねぇ?一応は伝説の十二獣とまで云われた『猛牛』の名を冠してるのよぉ?
今度こそ、ね?だからぁ私も暴れたいのぉ〜、ね?・・・あらぁ?
もう居ないじゃないのぉ〜、ねぇ、ねぇってばぁ〜置いてかないでぇ〜
230
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/02(日) 06:03:18 ID:7iGGRKMs0
『円環の猫』はこう問い掛けた
「時の大河を移ろう者は、その岸辺に戻れるのだろうかニャ」
そして『穏羊』は答える
「メ〜……一度は戻れても……二度目はありえない」
現れた『飛猿』が続ける
「キー、なぜなら……生は一度きり、決して廻らない」
永久に生まれざる者がいるのなら
世界という大海は凪ぐのだろうか
231
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/02(日) 19:41:25 ID:YFoAfNAA0
「欠片も興味がないわ。竜鋼? 十二獣? 魔女? 世界? 何かしらそれ、あたしと何の関係があるの?」
……あの女はそう言って立ち去ったよ
全くとんでもない女だった。『濡羽の斬竜』『静辰』『樹海の魔女』……それすら、あの女を構成する単語の断片でしかない
総てと関わりを持ちながら、総てとの関わりを断つ。そんな噂は本当だったわけだ。いや、実際確かに、二度と関わり合いを持ちたくないと思わされたね
さて、だが君たちは追うんだろう? 竜鋼の探索者さん
「あの女とは関わるな」と一応忠告はしておくが、聞きやしないだろうしな
そうだな、東へ向かうといい。運が悪けりゃ、会えるだろ
232
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/03(月) 00:08:48 ID:OP1TX4Fc0
朗報は東方の地より、風に運ばれやってくる・・・
行こうか姫、ようやく時は訪れた
この長雨は、天からの激励と受け取ろう
さあ、戦いの始まりだ・・・!
233
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/07(金) 21:23:36 ID:Ja6.LEB20
唾棄すべき楽観、おぞましいほどの無知
希望、友情、恋愛、努力、信頼、善意、高尚、勝利
すべてまやかし、ありえざる夢物語
絶望、懐疑、報復、怠慢、裏切り、悪意、凡俗、敗北
所詮は空夢、世に違うものなし
何を躊躇っている、真実はその先に在る
さぁ掴め
何を求めたか、いまここで思い出せ
234
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/07(金) 22:55:15 ID:xqBeppnU0
「世界は、美しいものですか?」
閉ざされた箱の中で問うのは可憐な娘
その手には一冊の紅い表紙の本
「それとも、醜いのですか?」
一面の白の中で続けるのは問いかけ
その瞳は煌々と紅い光を放つ
答えに迷ったのなら……あなたもまた箱の中
紅に閉ざされ世界の姿を幻想するでしょう
235
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/08(土) 02:22:55 ID:oFt1CDjs0
上辺だけの達観、鋭い爪でその薄皮を剥ぎ取れば醜い打算が顔を出す
愚かなるはどこまでも希望を夢想する者共は、終ぞ真理に至ることはないだろう
未だ分からぬか。世界とは絶望に絶望を塗り重ねて描かれた一枚の絵なのだ
236
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/08(土) 18:24:14 ID:vIhmjQMI0
『黙れよ』
『俺は今から人間の可能性を確かめるんだ、邪魔立ては決して許さん』
俺が巨大な翼を持つ飛竜の前に立った時、飛竜は回りの者に静かにそう吼えると
その巨大な翼を巧みに操り俺に目掛けて飛び掛かってきた
残念ながらそこから先はあまり覚えていない、ただ俺が飛竜の牙をもぎ取って飛竜の喉元に突き立てた時
回りの者曰く、その飛竜は恐らく人よりも遥かに長い生を受けながら初めて安らかな表情で笑ったそうだ
尤も竜の笑う表情など竜にしかわからないだろうが、飛竜の表情は今はもう確かめようがない
だが回りの竜共が面食らった表情だったのは俺でもわかった、だから俺はこう言ってやった
『なら今からもっと面白い奴を見せてやる』
『俺に竜鋼を持ってこいとふざけた注文させた大馬鹿野郎をな』
さぁ、俺は今からでもこの鋼をあいつらへと届けなければならないのだが地理的には流石に遠い…
そう考えながら財布を覗くと今日の疲労がどっと振り掛かってくる…あの女、何処まで俺の金を使えば気が済むんだ…
…今日はさすがに疲れた、こんな仕事はしばらくは御免だ、鋼を届けたら…そうだな
少しは自由に生きてもバチは当たらないだろう、ならば旅をするか…目的に縛られない、宛のない旅だ
理由は簡単、俺はこの世界をもっと知りたいから世界中を駆け回りたい、それだけだ
……若い頃の「彼」の日記を元に書き留めた本、どうやら今でもバカ売れのようだよ?
ついでに言えばここに「彼」の日記の続きを綴った本がある、今ならセットでお得だよ?
ここで逃がせばしばらくは入荷してもすぐ売り切れちゃうだろうね…
ククク…さぁ、どうする…?買わないと流行に遅れちゃうかもよ…?
237
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/10(月) 00:42:37 ID:zf9kiTEE0
余計なお世話だこの野郎!
テメェふざけんなよ!最初に来たときは一巻だけを売りやがって今度はまとめ買いしたらお得だとぉ!?
俺がこの著者のファンであることを知っておきながらよくもここまで舐めた真似してくれたな!!
絶対許せねぇ!!表に出ろ!十年前から一週間前までのツケを払わせてやる!
238
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/11(火) 00:05:25 ID:NRPcgj/A0
『流浪狼記』を今だけ半額にしてあげるからさぁ〜ゆるしてチョリソー☆
え、ちょ、やめ……あれええええええええ
239
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/12(水) 08:30:25 ID:mmwrz.Oo0
えー……と、コホン。まぁ欲を出し過ぎると良くないよってことだ
ところでお兄さん、採れたてピチピチの魔法石があるんだけど興味ない?
今ならこの炎石に氷と雷、なななんと闇属性光属性までついてセットでお得だよ!
魔力増幅から調合まで用途は豊富! 沢山持ってて損は無いよ〜
どう? どう? どうかにゃ?
240
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/12(水) 08:37:07 ID:gNwIsbqY0
焼け落ちた教会と崩れた境界、そして謎の死体、それは異形……か
ふむ、こういったややこしそうな事件こそ奴に依頼すべきか
うん?魔法石だと?
四大元素はともかく稀少な光と闇まで……
とりあえず……ちょっと来てもらおうか
241
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/12(水) 10:58:42 ID:/EzPtD2E0
買い取り?・・・ハッ!冗談言っちゃいけないよお嬢ちゃん
ココが"応接室"に見えるのかい?御覧の通りの"取調室"さ
あぁ、見れば分かるよ確かにこの魔石は正真正銘の本物だ・・・だから問題なんだよ
"白昼の大通り"で"純正の魔石"を"御買得価格"・・・あぁ、大問題だとも
まずは"質問"から始めよう『キミは何者で、コレをどこから手に入れたのか?』
あぁ、そんな答えじゃぁ釈放出来無いなぁ・・・次は"尋問"にしよう『誰の命令で、何が目的か?』
あぁ・・・あぁ、そうか・・・良かろう、ならば"拷問"だ
242
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/13(木) 00:20:28 ID:R45eff..0
駄目ですって!取り調べで暴力沙汰は不味いっすよ
つうかここ防音対策はされてるけど監視カメラは設置されてるんですから下手な真似できないですって
…ともかく今日は諦めて、とっととこの子の魔石の入手経路探れるところまで探りましょ?ほらUターン
……ッククク、君の魔石は確かにいただいたよ契約は確かに成立した
でも残念だったなぁ、僕は少しでも自分の情報が裏に回るのは嫌だからね
君には未来永劫、このブタ箱で過ごしてもらうよ?
…後は…そうだ、魔石の入手経路を個人的に教えてくれると嬉しいんだけど…まぁ、無理だよね
243
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/13(木) 07:17:37 ID:O96iEjP.0
眠れないのかな、かわいそうなお嬢さん
たまたま手にした魔法石からこのような事件に巻き込まれようとは・・・
助けがほしいかね?奴等を打ち倒したいかね?
ならばこの手を取るがいい・・・私は通りすがりの悪魔だ
あるいは妖精、あるいは幽霊、あやふやなる存在
ああ・・・今たしかに君と私は繋がった・・・
244
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/13(木) 20:33:10 ID:ibATA6oA0
大海は永劫を
雷は断罪を
大地は祝福を
炎は原初を
世の調べ、界の糸を紡ぐ素の恵み
惟即ち万物の礎、万象の因
我茲に其を連ね、全の森羅を掌握せん
アルスマグナ
――――“盤に委ねよ”
245
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/16(日) 01:12:10 ID:/QjW8VV.0
何のつもりだ?
なるほど...裏切ったのか
まあ、世界を敵に回すのも悪くないだろうよ
じゃあな、せめて幸運は祈ってやる
246
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/16(日) 08:18:58 ID:b9JRjkyM0
流浪の一家に生まれた男
廻る季節のひとつ、冬を知らぬまま……
『忌避すべき時さえ凍てつくその季節』
逃走とも言えるその旅路の果てに待つは……
アルスマグナ
【大いなる秘宝】か
16世紀からまだ生き続けているとは興味深い……実に、ね
偉大なる術、王者の法、天上へと至る存在こそが得る力
ククク、我が主は断じているよ
君には『資格がない』とね
247
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/16(日) 10:05:47 ID:1yCc3ZcM0
眠ったように瞳を閉じた老婆
深く悲しい季節のひとつ、秋を思い出して……
『遠く懐かしい時を語るその季節』
停滞とも言える懐古に意味はあるのか……
【賢者の秘術】ね
そんな物もあったねぇ…懐かしい話さ…本当に、ねぇ
分不相応、力不足、身の程を弁えない愚かな夢
ふっふっふ…歴史は語っているよ
賢者も愚者も『最期まで判らない』ものさ
248
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/17(月) 09:14:24 ID:cZhnIerk0
去りゆく少女は振り返らない
ぬくもりの春を遠ざけるかのように……
『かつての幸せ、朽ちてしまった季節』
忘却とも言える道に先はあるのか……
【最果ての錬金術】なの
それをまやかしとも知らないで、パパとママは求めた
人の情熱、溢れる欲望、幻想を騙る醜い虚
あの人は言っていたわ
その存在は『虚像と作為で出来ている』ってね
249
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/17(月) 12:29:08 ID:Dw9VNrl.0
値踏み、見下ろし、男が笑う
燦々たる覇気は真夏の太陽が如く・・・・・・
『鬱陶しい程の生命力、強引で傲慢な季節』
逃げず停まらず忘れずに、やがて旅路の先に意味を創るだろう……
【最初の偉業】さ
我が為した始まりの一手とも言える…信じられないかね?
否定、諦念、道半ばでの挫折した者の言い訳
誰の言葉も聞く必要は無いさ
我は断言する『士気あれば四季に死期なし』とな
250
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/17(月) 15:07:47 ID:.T1hLT2g0
―――長い時を費やした
私には若い頃、時間があった、そこには自由もあり、愛もあり、何一つ不自由のない人生だった
しかしそれに気付く事はなかった、即ち私はこの尊い時間を無駄にしてしまったのだ
それを気付くのには長い年月を要した
しかし今、私はかつてない幸福に抱かれて生きている
若い頃にありとあらゆる衝動に駆られると同時に幾多の幸福を無駄にしたが今思えばそれこそが原動力
衝動に駆られる私を支え、突き動かしていたのはまさにこの時間、自由、そして愛だったのだ
寿命という時間の刻限が迫り、最早自らの肉体すら満足に動かせない今なら分かる
我が人生の旅路に得られた最大の宝は、今も尚変わらず側に居てくれる愛だったのだと
旅という最大の試練にして人の人生の答えを与えるこの広大なる大地
親愛なる友、愛しい我が子供達、何よりも尊くかけがいのない最大の秘宝、我が妻
その全てに私の全身全霊を以て永劫の愛を此処に標す―――
251
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/18(火) 10:00:00 ID:7ENPxOl20
「寸分さえも……理解できなかったことが、ある……
良き友を得た……金も手にし、人生は充実した……
しかし《愛》だけは解らない……解らないものは、得られない
死の間際に、なっても未だ……朧気にさえ、見えてこないのだ
なあ、我が友人達よ……《愛》とはどういう、ものなのだろう」
若きあの頃、私は様々なことに手を出し、染めていった
それはいわゆる悪事であったり、人生の不徳であったり
そういった意味で言うならば、私は決して善ではなかった
数多の憎悪や殺意に揉まれ、気付けば友人達もその渦中へ
だが私は理解できなかった……外へと向ける燃えるようなその感情が
私に解るのは彼等が良くも悪くも人生に何かを刻んだということだ
そんな私の元に現れたのは、とても優しげに微笑む女性だった
彼女は私に「何故いつもそんな顏ばありしているの」と言った
私は「何故も何もこういう顏だ」と答えると……彼女は笑った
それ以来、何故だか彼女は私とよく行動を共にした
悪い気分ではなかったが……しかし私は知っていたよ
私と居ればで彼女は不幸になる、ということを……
そして、その時は来てしまった
彼女は撃たれ……即死だったよ
私を狙っていたと、後に知った
彼女は、私を愛してくれていたのだろうか
友人達の言葉から、そんな疑問が浮かんだ
理解したい、そう考えて努力はしたが、結局は無駄だった
私の人生は充実していたのだろうか?
自問に答はついに見つからず、私は逝くだろう
252
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/18(火) 15:33:44 ID:bmEDVnE20
写し鏡
この二人の生き様を例えるならまさにそう言えよう
もっと言うのならばこの二人はコインの裏表の様なものであり
人生の黄昏の果てに得た答えは極めて似通った物ではあるが
その答えを得た上で陽の目を浴びたのは表側だけ
コインの裏表が同じ光を浴びることなどない
裏表が同じ道筋を向くことは決してないのだから
253
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/18(火) 21:15:14 ID:fkicOqO.0
ランダムウォーク
酔っ払い
この二人の生き様を例えるならまさにそう言えよう
もっと言うなら二人は大木にしがみつく枝の様な物であり
人生の黄昏に行き着く過程は極めてバラバラではあるが
その過程を違った角度で見てみると交わっている事がある
ただしランダムに走る線は点としてしか交わらない
二本の線が同じ方向を向くことは決してないのだから
254
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/19(水) 11:38:47 ID:VMAwrDq60
らはら・・だかられ?酔って無いっつぅ〜んれすよ
あなたこそ酔っへるんじゃないの?ふらっふられすよ?
ちゃがうの、俺のウチはこっちだっつーのよ、で、俺がこう・・こうね?歩ってたでちょ?
したらアンタがぶつかって、らはらね?そっちがぶつかってきたのしょー!
俺ァ最初っから真っ直ぐこっちに歩い・・・ちょっと待ってれ?こう・・・真っ直ぐ・・・
うぅん?地面がちょっと傾いてるけどもぉ〜、俺はちゃんと真っ直ぐな?
いや、酔っては無っつーの!あなたこそ大丈夫なんですかぁ?ほら、立ってられないんじゃないんですかぁ?
らはら、俺は!ニョって!無いって!言っちぇウプ・・・オッ・・・ゲボボボボ・・・
255
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/19(水) 13:10:00 ID:w2353lLQ0
僕としたことが、こんな妙な酔っ払いに絡まれてしまうとは……チッ
ええい煩いぞ!しっかり歩かないか、まったく!
そもそもなぜ僕はこんな酔っ払いと一緒に行動しているんだ?
帰ったら頑張って作った角煮を肴に軽く呑む予定だったというのに……
ええい、いいから黙って歩け!腕に掴まっても構わないから!
ああ待て駄目だ止せ頼む!離れてくれうおおおおお
【出会ってしまった二人の男】
【運命はその手で何を掴むのか】
【もうすでに物語は始まっている】
【……うおおおおおおおおおおおお】
256
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/19(水) 17:29:00 ID:qQ5noku.0
同じような物語に見えて決定的に違う物は一つ
人生の終焉を迎えて最高の結果とも言える答えを見つけて辿り着き、安らかに眠った者
人生の始まりから黄昏までを費やした結果、答えを見つけるもついには辿り着けずに無念の内に眠った者
まるでその二人の生き写しのような彼等が同じ友として道を歩み始めたことだ
257
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/20(木) 00:07:07 ID:7PKtHxiU0
暖炉の炎は揺らめき、音も無く消える
そうして訪れた静寂は、しかし闇ではない
窓から差す淡い月光は部屋を仄かに照らしだす
ここは屋敷という名の檻
広い窓は見えざる鉄格子
光と闇の狭間に光る風景
それはさながら夢のよう
『閉じ込められたこの時間より君を出してあげたい……永い暇はもう終わるのだ』
誰もが知らないこの場所で
物語の裏側が静かに蠢いて
258
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/20(木) 20:13:05 ID:JwUGwAy60
『…テメェは、誰だ』
『此処は俺の精神の中だ、生半可な気分で足を踏み入れて良い場所じゃねぇぞ』
『三秒以内にその汚ねぇ足を引っ込めて消え失せろ、さもなければその喉元を掻き切るぞ』
259
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/22(土) 11:28:00 ID:TstTosXk0
『ぞーうさん♪ぞーうさん♪』
『ぼく?ぼくはぞうさん!』
『君も災難だね。ぼくみたいな奴が精神の中に入って来るなんてさ』
『君は今からぼくに精神を掻き回されるんだ!起きた頃には廃人だね♪』
『言っておくけどぼくにあらゆる攻撃はきかないよ。そう言うものじゃないからね』
『じゃあ行くよ♪』
『ぞーうさん♪ぞーうさん♪おーはなが長いのね♪そーうよ、母さんもなーが…
260
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/22(土) 12:58:40 ID:Nr/2s/Xs0
餓鬼は愚かに
神は寞かに
あなたは確かに
私は幽かに
唱えようか唄おうか 愛の言祝ぎ 呪の文言
怨嗟は遠く、調べは軽く、遙かに視ゆるは死の頂
天に在すは声 地に蠢くは瞳 獄に揺蕩うは骨
我等二つの言霊と六つの贄に誓いを捧ぐ
グラドゥアーレ
――――“我が肢は雲を貫く”
261
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/22(土) 13:52:26 ID:x0.xo.6.0
連鎖する死の病
それを運ぶは紺碧の帆船
彼の者は魔より力を賜りし海賊
かつての時代に暗躍し消え去った者
「疾る魔力を海底へ 残骸に眠る屍へ」
トルトゥーガ
甦りしその男……時を越え《彼方に沈む月の島》へ
262
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/24(月) 18:58:09 ID:pn0KErBQ0
屁理屈ばかり言っている
何時からだろう
昨日からだろうか、この前の誕生会からだろうか、成人式からだろうか
高校の卒業式からだろうか、小学校の入学式からだろうか、入園式からだろうか
生まれたときからだろうか
分からない
263
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/25(火) 00:27:12 ID:8hi3Ld7k0
いい事を教えてやろう
俺はお前を知っている
時がどんなに流れても
俺はお前を覚えている
屁理屈だとか感情論だとか
そんな事はどうでもいい
俺だけはお前を見ている
その事実さえあれば充分だ
「以上が伝言だ……それでは」
264
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/26(水) 12:10:36 ID:EmZyJAcI0
はて、謎かけか揺さぶりか…ただのコトヅケかそれともオドシか…
『見てる』ってのも色々あるだろ?ちょっと動きづらくなるぜこれは
見物っていう意味なら、まぁ放っておいても良いさ、別に減るモンじゃ無ぇし勝手に見とけ と
観護はちょっと遠慮したいなぁ、見守る なんて大きなお世話だろ
監視だった場合は、ちょっと警戒しなきゃな?
いやぁいずれにせよ面倒な事になったぜぇ・・・っつーワケで、お前の意見を聞こう
どうしよう?
265
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/26(水) 20:13:59 ID:8S8rFwYc0
羨ましいねぇつくづく思うよ
もう俺は迷う事も意見を聞く事もできないからさぁ
そう言う意味じゃあこの力は損だよなぁ
そこでだよ
俺が事実を隠したらどうなるか
分かるよ分かってるよ
全部分かってる
困るよなぁ
困らせてみようって言ってみたり?
まぁ最善の選択ではないわな
分かってるよ
あえて遊び心を持ち出してみるとか?
いいねぇ面白いねぇ
じゃそゆことで
教えな〜〜い
バイバイ
266
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/26(水) 21:24:50 ID:MH3HdxRE0
いいや、バイバイじゃない
また会おう、だ
いずれ時は巡ると同時に、機会はやって来る
所詮これは私の思い込みに過ぎない
だがそれは必ず事実となる
何故ならお前が最も欲しがる物がその機会の内にあるのだから
それでは、また会える日を楽しみに待っている
汝の宛のない自由な旅路に、幸福が多きことを祈ろう
267
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/27(木) 01:39:29 ID:PAgbpOqM0
胡散臭いは誉め言葉!
さすれば明日のこの時間、お見せしましょう【奇跡の軌跡】!
さあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
最高の舞台の始まり始まり!皆様の命の終わりでございます!
268
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/27(木) 17:29:40 ID:P33LGuf20
!?あいつ、生きていたのか...
ならば始末するのみだな
今度は刈り取る、容赦はしない
269
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/28(金) 01:41:14 ID:osu9vVcw0
命は対価
その両手に掴むのは【固有能力】
奪われ取り返す
繰り返しの日々に終止符を
魂の声に
耳を傾けども何一つ
答えなど得られない
そんな無情な現実
笑い声は憧憬にして
大切な情景なのだ
赦しも涙も怒りも切なさも
始まりの合図と化す
270
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/28(金) 20:58:50 ID:T5E3SBhg0
数千、数万、数億――――
まだ足りぬこの試行
意味、命運、正義――――
愚かなるこの思考
そして、未来に聳える荒野――――
辿り着かぬその至高
否、我等は行き着かぬのではない
行き詰ったのだ
最早人に目指すべき天などなく
果てるべき獄もない
あるのは、ただ――――
ツマラナイ コウフク
停滞した退屈のみ
271
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/28(金) 21:15:27 ID:QfVOSVXs0
酔狂結構人外上等、はじめましてのさようなら
この首獲れたら戦に勝てる、その首守るヒマは無い
命を賭けて懸命に、チカラの限り力ずく
怨嗟因縁有象無象、取って盗られてまた奪って
終らせるまで終われない
鎮魂歌謳う閑古鳥、舌を抜いてもまだ詠う
名馬に跨る騎士様も、鞍上無様に首が無い
私がどんなに謡っても、聴いてる骸は応えない
いつか笑ったしゃれこうべ、今でも歯を見せ嘲笑ってる
行けば地獄帰るも地獄、見渡す限りの阿鼻叫喚
泣いて叫んだ若武者も、刹那の後には―――
―――首が無い
272
:
名無しの厨二能力者
:2014/11/29(土) 02:03:13 ID:ygQ6m8aA0
>>270
からか
水をせせらぎは流る時の調べ
浮かぶ木の葉はただ下るのみ
されど力はそれさえも覆し
やがては滅びゆくのだろう
運命に招かれざる者
いつか死するその日まで
今宵は星の空に唄を添えよう
273
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/01(月) 11:29:14 ID:0T6cg6U60
泡沫、深淵、境界、波光
瞼を開け、耳を済ませ、心魂に刻みつけろ
境界、断絶、贖罪、虚無
首を垂れろ、恥を晒せ、煉獄へと堕ちてゆけ
274
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/01(月) 12:59:59 ID:rSAvMNk60
決心はさながら水泡のように弾け、やがて夕焼けに消える
迷いの先にあるのは夢のような勝利ではなく、醜いほどの現実
何処までも堕ちてゆく彼の先には、きっと冥府が待っているだろう
今はただ、見守るのみ
無力な私は悔し涙を溢し、佇む
275
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/03(水) 17:40:29 ID:7QFf4Pps0
無駄な事象は全て斬り捨てろ
全ての人間の魂を駆動させろ
それが造られた人形だろうがなんだろうが構わない
どんなに塵みたいな者であろうがほんの一寸でも世界を動かせば
それは神をも殺す剣となる
276
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/04(木) 06:28:18 ID:5Zjbkfts0
留守は任されている
私がいる限り、お前のような屑がここに足を踏み入れるなどありえない
今日は私も本気でお前を潰してやろう……この【水銀潮流】を以て、な
我々に牙を剥いたその愚行、あの世で悔いるがいい……!!
277
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/04(木) 16:16:32 ID:2Ow1YgW60
良い心がけです、格上を相手に物怖じせず実に勇敢だ、ただ、残念な事が3つ
ひとつ、貴女は留守を任されたのでは無い…ただ足手まといだから置いていかれただけの事
ふたつ、貴女の仲間がここに戻る事は無い…今頃すでに、殺されているでしょうからね
みっつ、貴女では…私に勝てない
278
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/04(木) 20:30:06 ID:1LVxZO860
否、一つ目と三つ目はともかく、二つ目は間違いだ
今宵は貴様が此処で眠りにつく運命の日となる
…少し遅れたが、美人のピンチには駆け付けてやらないとな
ん?なぜ生きているだと?簡単な話だ、煙幕玉と投げナイフを使い潰していけばそう難しくはない
出費は嵩むが、そなたの涙が見れれば安いものだ
さぁ、話は済んだ
……ここからはこの私、【渡里千鳥】が相手になる…
――貴様に、安らかな眠りを贈ろう――
279
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/05(金) 14:57:38 ID:LnJxKloI0
上役からの命令でね、君らの身はこの僕が預かることになった
……おや、聞こえなかったのかな?ならばもう一度だけ教えよう
【偽りの雪景色(スノー・リベリオン)】の名の下に、黄昏の頃に命ずる
『檻の中にて春を待ち、幻想の牙にて無惨に果てろ』
以上、詠唱終わり
さあ還ろう、姉上がお待ちかねだよ
280
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/05(金) 21:59:28 ID:DQ8vfUHU0
よくもまぁ、派手にやってくれるじゃないか小僧
花丸をあげよう…と言いたいところだがまだまだ詰めが甘い
ちゃんと止めを指して息の根は止まってるか位の事は確認しないとなぁ?
人というのは大変脆いものだ
普段なら死なないようななんてことないものでも急所に受ければ死に到る
例えば…針のようなものとかなぁ…
さよならだ小僧
せめてこれ以上は痛みを感じさせずに綺麗なままで
私の生首コレクションシリーズの第42号にしてやろうじゃないか
281
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/07(日) 09:46:01 ID:2S7A58w60
可愛らしい趣味じゃない、部屋の彩りも華やかだこと…
・・・嫌味で言ってるのよ、馬鹿じゃないの?
よくもまぁこんな悪趣味な収集を続けるものね
あらっ"No.42"コレは台座だけね?
282
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/07(日) 10:10:10 ID:a22FMJV20
寝ぼけたことをおっしゃりますなぁ、凛々しきご婦人
彼は失敗した・・・それが意味するのは唯ひとつでしょう
そう、このワタクシの出番がようやっと訪れたということです
その台座にはとある少年が据えられる筈でした・・・が、もはや不可能
そこでワタクシ達は、ある取り決めをしたのです
『主役』の影には『代役』が控えているものですからなぁ
つまりは、そう・・・貴女は申し分ない魅力を秘めている
さあ、この白き曇天の下に鮮やかな赤を添えましょう
・・・よろしいかな?
283
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/10(水) 04:28:11 ID:n35uDp3Y0
何を言い出すかと思えば……今更「ニセモノ」は必要ねえ、必要なのは「シン」、あれだけだ。
黙って聞いてな、傍観者の出る幕はとうに過ぎた。
大層な正義だ信念だ愛だ真実だなんて必要ねえ。
選んだのは一つだけーー力だ。
284
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/10(水) 10:13:33 ID:ZZJeOYfk0
大地へと染み込む鈍色の液状皇炉
ソコへと至り、街を犯せ
呪詛は白昼の浮き雲に乗り、往く
他でもない大空の彼方へ
挟み込まれて破滅へ向かう能力者
今はまだ、運命を知らず
285
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/10(水) 18:39:41 ID:l5ApAxRA0
随一の鋼だけだ
破滅と言う名の窯にぶちこまれた後に精錬され
剣の形に模ることが出来るのは
手に持つ剣は一振りだけで良い、なんなら多少短めでも構わない
それ以上は、『彼』には少し重すぎる
286
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/12(金) 00:21:42 ID:AHPv5jsM0
ルーレットが回る
フィナーレが見える
チップは砕け散る
ルーレットは回る
フィナーレを越える
チップが彼の懐へ
ルーレット
ルーレット
回る回るルーレット
真夜中の遊戯の終焉
その先で彼は笑った
287
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/13(土) 17:36:03 ID:vvwV2Fkg0
―――"頼み事"?なんだい、あらたまって
どうせロクな事じゃ無いのだろうけど、そうして頭を下げられると・・・
益々イヤな予感がするね?
288
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/13(土) 17:51:21 ID:Qr57UsJA0
ね?やっぱり警戒されちゃったわ
あなたはこう・・・もう少しよく考えて行動するべきよ、うん
わたし達の為じゃなくて、あの"刀"の為だと思ってほしいな
あと、"珠"の為でもある
わたしからもお願いするから、ね?
ここは力を貸してもらいたいの
289
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/14(日) 18:55:56 ID:q..gHJC.0
呑気なこった、もう刀も珠もそうそう使えるもんじゃねえし、早くしねえと取り返しが付かねえんだ
黙って従えとは言わねえ、しっかり報酬はしっかり払う
うちの相方が言うとおり、「刀」と「珠」の為なんだよ
用意は終えてある、あとはお前の返答次第で世界が動くぜ
290
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/15(月) 12:03:12 ID:aY5wzGzM0
是非に、と、言いたいところなのだがねぇ
あいにくだが、我々には君達に肩入れできない理由がある
だがしかし…それらの為に動きたいという気持ちはたしかにあるのでね
そこで考えたのだが、この娘を君達と共に行動させることにする
この娘は色々と特別でねぇ、きっとオレに劣らない活躍をしてくれる
おっと、もう時間か
何かあればここに頼む
それではまた会おう、お二人様
291
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/15(月) 17:41:54 ID:MDGvJqns0
まーーーーーーっった出勤なのねぇ!?はぁーーーーーん!!
いい加減、お休みもらえないのかしら〜……
かったい頭のお偉いさんに
のんべえ部長に方向音痴課長!!
パンクしそう!!もう!!!このっ!!このっ!!
プーピー言ってないで!!そこの奴!!早く仕事やっちゃいなさいよ!!
リーズナブルな理由なんてない!!いい!?この仕事そういう仕事!!
かならずやり遂げる!!命ないわよ!!この会社はそういう会社!!
そんなに帰りたいならいいわよ!?帰りなさいよ!!え?帰るところなんてない?!ここの社員はそういう社員!!
1番抜けしたやつの後片付け、さっきしたばっかりなんだから!!
すっっっっっごい忙しい!!ああ忙しい!!!バカヤロー!!!働けこのやろー!!!クソが!!
うあっ……死んじゃった……
まずいなぁ……また仕事が増えるわぁ……
いや、いいか!!あっはははは!! ……もう嫌だああああんあああああ!!!
292
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/15(月) 19:47:44 ID:2REUARkc0
あぁ〜あ…あのおばさん、まぁたヒス起こしたんですか?
怒れば怒るほど老ける一方だと言うのにあの人も学習しませんねぇ〜
あっ、気にしないで仕事続けちゃってください、椅子投げつけられて死なない程度にはアンテナ張ってくださいね
…さて私も仕事を続けるとしま……
おっかしいなぁ…何で、私の書類に血が付着してるんでしょうねぇ…
…ふっざけんじゃねぇぞ!クソヒステリックミイラババアがぁ!!!
そのゴリラみてぇなきたねぇ法令線まみれの顔に新しく豚の鼻着けてやろうか!?あぁ!?
ちょーっとこの俺が良い子ちゃんぶってれば一々調子乗りやがってよぉ!?
つーか加齢臭誤魔化そうとしてんのか何なのか知らねぇけどテメェの香水牛の糞見たいにクセェんだから自重しやがれ!
知ってんだぞ?テメェ合コンに参加した時裏で男たちにおばさんおばさん言われてたのをよ
生きてて恥ずかしくないの?その汚い顔と汚い呼吸を見せつけながら生きてて恥ずかしくない?
この際言わせてもらうけどぶっちゃけテメェいない方が仕事の効率良いんだよ
その癖口だけは一人前とか無様としか言えねぇよな?新手のギャグか?
笑えねぇから家に帰ってそこら辺の男のミルクでも吸いながらくたばれよクソアマが
なんてね、冗談です
さぁ皆さん、今日も一日頑張りましょう
293
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/16(火) 00:24:38 ID:1/yA0XEA0
うん、父さん、母さん、私今まで幸せだったよ
私の上司は落ち着いた人でミスをしても軽く笑って流してくれるし
何を聞いてもしっかり答えてくれるし自分の身の注意を促してくれる良い人だった
でも今わかったんだ
私、就職先の選択
―――多分、ミスった―――
294
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/16(火) 00:42:03 ID:cN1qNjCk0
ーー多分じゃなくて確実に、な。
なんてこと言ってても、ここも慣れればいいもんだぜ? 住めば都って言うしな
名前だけみりゃ優良企業、実態はこの有様って奴だけど
どんな目に会うのか精々楽しみにしてれば良いさ
最終的には結果オーライ、全部オッケーで小綺麗に纏まっちまうんだよ
よーく考えてみりゃ、ここもしっかり「闇」があるんがな
なんてこと言っても当分先の話だ、今は気にすんなーー今はまだ、な
295
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/16(火) 01:09:39 ID:CZymVrV.0
『「何事も経験さ」
そう言って笑った彼の目は、死んだ魚のようだった
そして現在、私もまたそんな未来へと歩んでいるの』
うん、そうだねそうしよう
だからほら、ね?その物騒なモノを仕舞って!ね?
よしありがとう、仕事に励もうね
あなたはこっち、あなたはあっち
さあさあ、今日も頑張ろうね!!
(ふざけんじゃねえぞクソ共がああああああああああ!!あたしはもう尻拭いなんて御免なのよおおおおおおおおおお!!散れ、散れえええええい!!)
296
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/16(火) 10:29:45 ID:NneMbqLw0
いやぁ・・・仲良きことは美しきかな
私は部下に恵まれたねぇ、こうして和気藹々としつつも切磋琢磨して
曇天模様の無理難題も日進月歩で無事解決していくんだろうねぇ・・・
これは私も負けてられないなぁ連日同様、元気溌剌、叱咤激励に力が入ってしまうねぇ
くっちゃべって無ぇでとっとと働け出来損ないの消耗品共!!
二束三文のネジにも劣る粗悪品の使い捨ての分際で!!
仕事も出来なきゃ貴様等は産業廃棄物にも劣るゴミだと言う事を自覚しろ!!
分かったらとっとと働け、この役立たず共ッ!!!!
297
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/17(水) 05:38:05 ID:y8ygBXX20
もがけばもがくほど、深みへとはまってしまうものさ
だが何もしないのは、愚かな停滞に他ならない・・・
ならばどうするか?どうもできないのさ、困ったことにね
僕では解答に至れなかった・・・なればこそ、君に問おう
このどす黒い籠の中より出るにはどうすればいいのか、ね
298
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/17(水) 15:38:01 ID:b9eWsKvw0
願いは聞き届けられず
随分と深みまで来た物だ
誰が言うでもなく前に進み
皆が皆、この龍にのめり込む
昔の記録は消され
連絡されるのは操作された記録
苦痛も暗黒も全部隠した笑みに騙され
歴史は再び繰り返される
299
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/18(木) 02:05:45 ID:fHLCbsLE0
オリ
流転という遥かな円環に囚われた人々は、しかしその生を謳歌する
そう、気付きさえ……気付きさえしなければ、シアワセはすぐ傍に
君に言っているのだよ? 夜の帳の向こう側を知ってはならない
理解したのなら、即刻、ここから立ち去るがいい……なあ、少年よ
300
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/18(木) 21:22:44 ID:/BKidV8w0
擁護、庇護、加護、それは何れも甘美な物だろうねぇ、少年
ただ良く・・・良ぉぉぉく考えたまえよ?
それはあくまで"囚われた環境"でしか無いのだから・・・
まずは与えられた…押し付けられたシアワセを手放すところからだよ
自由が欲しいだろう?少年・・・さぁ、こちらにおいで
301
:
名無しの厨二能力者
:2014/12/19(金) 06:22:02 ID:exLh6P5c0
出来ない相談ですね
加護は篭だ……まったく、言葉遊びがお好きなようで
シアワセとは、そもそもどういうモノなのでしょうね?
隠されて、与えられて……そして今、『自由』とやらを薦められる
僕にはもうわからないのです
揺らいでしまい、止まらない
シアワセとは、何なのか
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