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暇潰し・ロール練習スレ 其の四
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>>940
【希望と絶望――この二つが、存在しあっていたというのなら】
【今宵この場所で、二つの存在がぶつかり合うのは道理であったのだろう】
【故に今、相対しあう「概念」が相まみえたのは必然であり――】
キボウ ゼツボウ
【……己が「拳」と、死神が振るう「鎌」が互いに凌ぎ、互いの存在を否定する】
【希望があるからこそ、絶望する時が来る】
【絶望するからこそ、いつか希望を抱く】
【表裏の存在であるがゆえに、決してお互いを受け入れることは出来ない】
【今――絶望と希望がぶつかり合って、両者が存在する「矛盾」を打ち消しているように】
【…逡巡の末、迸る焔と煌めく蒼は消え去り、「希望」も「絶望」も虚空へと消え去る】
【ただただ、深い闇が両者を覆って――凪ぐ風が、二人の終わりを告げていた】
【今、女子高生が希望で、少女が絶望であったなら】
【きっと次は――あべこべで、女子高生は絶望を、少女が希望を託すのだろう】
【けれどお互いはお互いを知る由もない。だから――女子高生は】
諦めねえ、ことだ…
【知り得る希望を、「少女」へと託す。次なる希望を夢見るために、己が希望を忘れぬために】
【…そして、刹那に響く儚き音を聞けば……女子高生は全てを悟る】
【希望を浪費した私が生むのは、「絶望」であるということも】
【……右目の焔は既に鎮まり、隠されていた右目が露となる】
【その瞳は、深く暗く――新月の宵の様に、一辺の光もない漆黒が映し出されていて】
なあ、狂人
"絶望"って………なんなんだろうな
【陰る月をその目で眺め、涼風に溶かすように女子高生は呟く】
【既に亡き「絶望」に問いかけるように――新たな自分へ、問いかけるように】
【そうして何かが、ぐらりと倒れる音が響き】
【朧雲から差し込む月明かりだけが――静寂の街を照らしだしていた】
【魔紐編手】―――了
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