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暇潰し・ロール練習スレ 其の四
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>>939
【期待していた故の、失望】
【希望に縋っていたが故の、絶望】
【いつ、いかなる時だって、あらゆるものは裏と表が存在していて、そして、それらは表裏一体のものだ】
【少女の絶望も、失意も、慟哭も。全ては少女が元来持つ何かの裏返しで】
【そして、それは>>939にもも、同じことが言えるのだ】
【深い絶望の淵に、堕ちているのだと悟った】
【もう目の前の者は助からず、牙を剥くこともないと思い込んだ】
【だって、"絶望"が"希望"を動かす原動力に生るなんて、ありえないから】
【"絶望"と"希望"が裏返ることなんて、起こりえないことだと思ったから】
【だから、だからこそ反応が遅れた】
【背に受ける熱と光に、驚きを隠せなかった】
【同時に、喜びも隠せなかった】
【この人ならば自分の"絶望"を壊してくれると、そう、確信したのだ】
―――ーッ!
【言葉を放つ暇すら無かった】
【ただ、刃を再びギラつかせて、迫り来る光に、"希望"に立ち向かう】
【月光を浴びた蒼い光が、その全てを焼き尽くす紅い光に振り返る】
【そして、二つは交差して――】
【この世の、何にも代えがたい音が響いた】
【蒼と紅は迫り、削り合い、そしてふたたびその威力を増やし――お互いに、その光を蝕もうとしていた】
【ガチガチと、刃と手甲がせめぎあい、"希望"と"絶望"とが、互いの真をせめぎ合っていた】
【けれども、拮抗は長く続かず――】
【二人が、そのまま音もなく通り過ぎる】
【一瞬の静寂が世界を覆い、雲は月を隠して二人を闇で覆った】
【音も、動きも無かった】
【ただ――――】
【不意に、少女は振り返る】
ねえ、おねえさん
"希望"って……なんだろうね?
【一迅の、風】
【瞬間、響き渡るのは】
【ガラスが割れるような、乾いた音と】
【悪魔のような慟哭】
【少女の持つ鎌が、その生命の終わりに、怨嗟と呪縛の声を響かせ――】
【――そして、それは"砕ける"】
【一瞬見えたのは、肉と血と骨の塊から開放された、純白の、綺麗な"鎌"】
【けれども、それも、次の瞬間には、まるで砂細工のように壊れてしまって】
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