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( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。
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立ったら投下できる。
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スタスタと板チョコレートに見えるドアに近付くドクオ。
そしてクッキーとチョコレートで出来たキノコの形のドアノブをタップする。
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( ゚∀゚)「(きのこの山だ……)」
(,,゚Д゚)「(きのこの山だ……)」
( ^ω^)「(屋根にはたけのこの里の大きいのがあるお。
おいしそうだおねー)」
ミ,,゚Д゚彡「(アポロもあるから!)」
(=゚ω゚)「(ヘリカルが喜びそうだょぅ)」
( ´_ゝ`)「(とりあえず一個取ってみるか)」
(´<_` )「(兄者を制止しないと)」
<_プー゚)フ「(あ、屋根に刺さってるポッキーの太い奴名前なんだっけ)」
( ゚∋゚)「(あれはフラン……だったかな。懐かしい)」
(`・ω・´)「!(も、もしやあれは幻のすぎのこ村!?)」
(´・ω・`)「(そういえばスポンサーに明治の名前があったような)」
('A`)「とりあえずトラップは無いな。
ってお前ら、キョロキョロしすぎだろ。
何をそんなに見てるんだ?」
怪訝な顔で周囲を観察するドクオ。
慌てて視線を戻す何人か。
(´・ω・`)「ありがと、ドクオ。
じゃあ開けてみるね」
左手にチャクラムを持ち、
右手でドアノブを掴むショボン。
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音がしないドアをゆっくりと開ける。
「……人間か……」
暗闇に視界を奪われた刹那、
低い、地を這うような声が聞こえた。
(´・ω・`)!
ドアノブを突き放すように押してドアを全開に開けるショボン。
そしてチャクラムを盾のようにして構えた。
「……人間が来たのは、どれほどぶりじゃろう」
暗闇の中、ぼぅっと老婆の顔が浮かぶ。
その肌はしわくちゃで、垂れ下がった長い鼻が口にかかっている。
フードを被っているのか耳や頭は隠れていた。
老婆「後ろにもおるのか……」
ショボンの後方に目をやり、ぼぞっと呟く。
老婆「何人じゃ?」
(´・ω・`)「え?」
老婆「何人で来たんじゃ?」
(´・ω・`)「…………12人です」
老婆「そうか」
暗闇の中、老婆が後ろを向いたたためその顔が見えなくなった。
老婆「何をしておる。中には入れ」
(´・ω・`)「え?」
.
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老婆「ああ。人間には暗いのか。
エルフは目が良い奴が多いからな」
室内が、明るくなった。
『Sweets Cafe MAGICAL ELF』
渡されたメニューの一番上には、
蔦をモチーフにした装飾文字でそんな言葉が書かれていた。
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( ゚∀゚)「なんて書いてあるんだ?」
(老婆)「『スウィーツカフェ、マジカルエルゥフ』にようこそ」
ジョルジュの呟きを聞いたのか、
やってきた老婆がグラスに入った水を配りながら笑顔で言った。
( ´_ゝ`)「巻き舌にこだわりを感じるな」
綿菓子で出来たソファーに腰かけている兄者が、
メニューを見つつ呟く。
ミ,,゚Д゚彡「スイーツカフェ……おいしそうなメニューだから」
赤地に白いドットの大きなキノコに腰かけたフサギコが、
食い入るようにメニューを見る。
(´・ω・`)「ここはその……カフェなんですよね?」
キュートでラブリーでKAWAII店内を見回しつつショボンが聞く。
(老婆)「なんじゃ、知らずに入ってきたのか?
まあ客はエルフしか来んから知らんのも無理はない」
.
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(´・ω・`)「はあ、そうですか……」
真っ黒に見えた老婆のローブも、よく見ていると濃い紫色の細かい花柄だった。
(老婆)「で、注文はどうするのじゃ?」
(´・ω・`)「あ、えっと、実は、
ルヴァイ村のパルスエットさんからケーキを作る材料を頼まれておりまして」
(老婆)「なんじゃ。材料を買いに来たのか。
ウモス村というと、レスター小僧がいた村じゃな」
(´・ω・`)「あ、はい。レスターおじいさんの孫娘さんの依頼でして」
(老婆)「人間は年を取るのが早いもんじゃ」
(´・ω・`)「はははは。
それで……」
(老婆)「うむ。何が必要なのかは想像できる。
用意してやろう。
で、注文はどうする?」
(´・ω・`)「あ、いえ、物がそろいましたらいただければすぐにでも」
(老婆)「物はすぐにそろう。
で、注文はどうするのじゃ?」
(´・ω・`)「あのその」
(老婆)「注文はどうするのじゃ?」
(´・ω・`)「できればその……」
(老婆)「ご注文は?」
(´・ω・`)「……」
ミ,,゚Д゚彡「しょ、ショボン」
.
-
メニューを片手にキラキラとした目でショボンを見るフサギコ。
隣に座っているぃょぅも同じ様に、
更に言えば甘いもの好きを公言しているメンバーは、
控えめに、けれどしっかりとメニューを読んでいた。
(´・ω・`)「……今選んでいますので、少々お待ちいただけますか?」
(老婆)「ふぉっふぉっふぉ。
人間相手に腕を振るうのは久し振りじゃ。
腕がなるのう」
(´・ω・`)「はぁ……」
ミ,,゚Д゚彡「メニューはいっぱいあるから!
出来れば別の物を頼んでシェアしてほしいから!」
(´・ω・`)「……はぁ」
ショボンの溜息は、フサギコ以外の苦笑いを誘った。
(´・ω・`)「で、これのレシピは?」
ミ,,゚Д゚彡「教えてほしいから!」
そして全員が食べ始めた後、
ショボンとフサギコがエルフの老婆に詰め寄る姿を見て、
二人以外の全員が見ないふりをした。
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エルフの作るスイーツを堪能したのち、
依頼者のいる村に戻った12人。
ぃょぅは店を出ると同時にマントを羽織りスキルを発動させたため、
周りから見えるのは11人だ。
(パルスエット)「ありがとうございます!
これで作れます!」
依頼人に材料を渡すと、
彼女は「ちょっと待っていていください」
と言って奥の部屋に移動した。
そして1分もたたずに戻ってくると、
手にはパウンドケーキを12個持っていた。
(´・ω・`)「……パウンドケーキ」
(パルスエット)「おじいちゃんはこれが大好きなんです!
食べさせてあげられます!」
(´・ω・`)「あー。そうなんですかー」
(パルスエット)「あまりにも美味しくて食べた人が驚いて飛び上がるから、
別名「バウンドケーキ」っていうんですよ」
(´・ω・`)「……そうなんですかー」
(パルスエット)「これは依頼料とおすそわけです。
本当にありがとうございました!」
笑顔で奥の部屋に戻る女性。
ショボンはクエストクリアを告げるチャイムと、
経験値やアイテムが入る電子音を聞きながら、
複雑な表情で家を出た。
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('A`)「どうぞお召し上がりください」
ξ゚⊿゚)ξ「うむ。よくやった」
川 ゚ -゚)「ほう。これが報酬のケーキか」
ギルドVIPホームのリビングルーム。
部屋にはツンとクーとドクオ、そしてブーンとショボンが居る。
そしてソファーでくつろぐツンとクーの前に、
クエスト報酬のパウンドケーキが並べられた。
ξ゚⊿゚)ξ「!うん!おいしい!」
川 ゚ -゚)「なるほど。噂になるのが分かる」
(´・ω・`)「え?噂になってたの?」
ξ゚⊿゚)ξ「あれ?ショボンが噂話の収集できてないの?」
(´・ω・`)「知らなかった」
川 ゚ -゚)「一部の女子で作ってる会報の噂話コーナーに載ってたネタだからな。
ランダムで渡されるケーキの中に、
格段においしいものが存在するっていう。
多分これの事だろう。
悪いが今までにショボンやフサギコが作ってくれたものも含めて、
この世界で食べた中で一番おいしい」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。一番ね」
( ^ω^)「おっおっお。
まだまだこの世界の食は奥が深いってことだおね」
(´・ω・`)「ちょっとくやしいな」
川 ゚ -゚)「で、その渡された会員カードがあればまたその店に行けるのか?」
.
-
(´・ω・`)「……どうだろう。
とりあえず、あのルートのクエストに進むには調理スキルを上げた者が必要なんだと思う。
そしてカードをもらえるのも、調理スキルを持っているものだけ、
もしくは1パーティーに一つ。
パーティーのリーダーをしていた僕とフサギコの所にしかカードが入らなかったから、
両方とも憶測だけど多分ね」
( ^ω^)「でもポイントカードはお店を出る時に全員がもらったおね」
('A`)「婆さん嬉しそうだったな」
( ^ω^)「『また来るのを待ってるぞ』って言ってたおね」
(´・ω・`)「敵自体は攻略方法が確立できたからそれほど大変じゃないし、
また折を見てクエストをやってみるのもいいかもね。
メンバーも色々と変えてみて」
ξ゚⊿゚)ξ「その時は私も行くわよ」
川 ゚ -゚)「もちろん私もな」
(´・ω・`)「うん。よろしく頼むよ」
( ^ω^)「でも、ぃょぅ君の隠蔽はすごかったおね。
僕は同じパーティーだったし説明を受けていたからいることは知っていたけど、
現れるまでどこにいたのか全く分からなかったお」
('A`)「ああ。実は時々看破のスキルを使ってみたんだが、
見付けることが出来なかった。
まあおれの看破の熟練度はまだコンプリートしてないってのもあると思うけど」
ξ゚⊿゚)ξ「また呼ぶの?」
(´・ω・`)「このクエストにおいては、
レベルの低い、
攻撃力のそこまで高くないメンバーが必要だから。
次はヘリカルちゃんも一緒に行くのもいいかも」
ξ゚⊿゚)ξ「良いわね。ヘリカルちゃんの戦いも見てみたいし」
.
-
(´・ω・`)「ま、何はともあれ、これからの話だけどね。
カードの調査もしたいし。
売れる情報なのかどうかも精査しなきゃだし」
川 ゚ -゚)「そうだな。
良くも悪くもこのギルドは特殊だから、
一般的な情報として流していいのか悩むところだ」
(´・ω・`)「うん」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ハインからメッセージ来てる。
向こうでも食事会をしたみたいね」
川 ゚ -゚)「こちらにはトソンから来てる。
あ、ヘリカルちゃんからもだ。ぃょぅ君と二人で食べたみたいだな」
ξ゚⊿゚)ξ「えー。私の所にはヘリカルちゃんから来てない。
……あ、きた!」
川 ゚ -゚)「しぃにもメッセージを入れてみるか」
ξ゚⊿゚)ξ「やめときなさいよ。
ギコと二人でフラワーガーデン行ってるんでしょ。
万が一返信が来たら帰ってきた時冷やかす楽しみが半減するから」
( ^ω^)「またそういう悪趣味なことを」
('A`)「ケーキの感想を言いあうとか、
結構ちゃんとつながってるんだな」
川 ゚ -゚)「時々女子会をしているからな」
(´・ω・`)
('A`;)
(;^ω^)
川 ゚ -゚)「?何故沈黙する」
.
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(´・ω・`)「いや、何を話しているのかと思ってさ」
('A`)「正直怖い」
ξ゚⊿゚)ξ「失礼ね」
川 ゚ -゚)「ふふふ。女性は神秘的なものだからな」
ξ゚⊿゚)ξ「多分ドクオが言ってる怖さとは違うと思うわよ」
川 ゚ -゚)「?そうか?」
(;^ω^)「おっおっお」
夜は更けたころ、戻ってきたギコとしぃがリビングの会話に参加した。
その後夜の狩りに行っていたジョルジュとモララーが加わり、
ギルドVIPのリビングは、いつまでもにぎやかなままだった。
その後、バーボンハウスのスイーツのレベルが上がったと噂されるのは、
また、別の話。
終
.
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おまけ
今日のモナーさん
.
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(シリカ)「モナーさんがテイマーの会合に出席されたの久しぶりですよね」
( ´∀`)「そうもなね。なかなか時間が合わなかったもな」
(シリカ)「ふふふ。そういう事にしておいてあげますね」
▼・ェ・▼「きゃん!」
Σ゜ニ<<「ピー」
森の中を歩くモナーと少女。
年は12歳程度だろうか。
深紅の装備が良く似合う、
可愛い少女だった。
そしてその頭の上には小さなドラゴンが飛んでいる。
( ´∀`)「シリカちゃんもちょっと会わないうちに変わったもなね」
(シリカ)「え?そうですか?」
( ´∀`)「最初は装備が立派になったからかと思ったけど、
ちょっと大人っぽくなったみたいもな」
(シリカ)「え、あ、そうですか?
そんな風に言ってもらえると、うれしいです」
( ´∀`)「そういうところもなね」
(シリカ)「え?」
( ´∀`)「前だったら否定して、肯定して、
自分の可愛さを前面に押し出してブリブリしていたのに、
今は落ち着いてちゃんと自分の言葉で反応しているもな」
(シリカ)「……それほど仲良くないのに、
会合の後でお疲れのところお付き合いいただきまして誠にありがとうございます」
.
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( ´∀`)「『中層プレイヤーのアイドル竜使いシリカ』
のお誘いを断ることなんてできないもなよ」
(シリカ)「それ絶対思ってませんよね!
というかバカにしていますよね!」
( ´∀`)「もなもなー。
そんなことないもな。
思ってるもなよー。
二つ名は誰かが意図的に付けない限りは自然につくもなしね。
もちろん本人の行動が引き金だとしてももな」
(シリカ)「……モナーさん、私の事嫌いですよね」
( ´∀`)「今は好感が持てるもなよ」
(シリカ)「ありがとうございます」
少しだけ怒ったように言った後、噴き出す少女。
(シリカ)「もう、前から思ってたけど凄い人ですよね。
モナーさんって。色々と!
でも、そんなモナーさんだからお連れしてみようかなって思ったんですよ」
( ´∀`)「そういえば、どこに行くもな?」
(シリカ)「秘密の場所です。
実はこの前発見しまして。
知り合いの高レベルの方を案内したんですけど、
行けなかったんです。
でも、その後一人だと行けて……。
だから私より強くて、しっかりとしたビーストテイマーさんと一緒なら行けるかもと思って」
( ´∀`)「もなもな……」
(シリカ)「この次が分岐なんですけど」
エリア移動をする二人。
.
-
移動した先は、前方に二股に分かれた道があり、
さらにその手前に右に行く道があった。
(シリカ)「ここです!
この手前の右の道がそうなんです!」
( ´∀`)「確かに地図と道が違うもなね」
(シリカ)「!ここのエリアの地図お持ちなんですか?
特に大事じゃないし、低層エリアでほぼ一本道なのに。
この分岐だって左右に分かれるだけでまた一本に戻るじゃないですか」
( ´∀`)「うちのギルドは得ることのできる情報は出来る限り得て整理しているもなよ。
さっき本部に残ってたメンバーに問い合わせたら送ってくれたもな」
(シリカ)「へー。凄いですね。
ギルドってみんなそんな感じなんですか?」
( ´∀`)「うちはギルマスが特殊もな」
▼*・ェ・▼「きゃん!」
(シリカ)「そ、そうなんですか。
(何故ビーグルちゃんは嬉しそうなんだろう)」
Σ゜ニ<<「ぴゃー」
(シリカ)「あ、うん。そうだね。ピナ。
じゃあ行きましょうか。
この道です」
二股に分かれた道の手前、
右に向かう道に向かう少女とドラゴン。
モナーとビーグルが続く。
(シリカ)「少し歩きますけど一本道で、モンスターは出ません」
( ´∀`)「それは良いもなね」
.
-
(シリカ)「そういえば、モナーさんは自分の二つ名はご存じなんですか?」
(;´∀`)「もな!?
し、知らないもなよ。
というか、モナに二つ名なんて」
(シリカ)「『中層のフロントランナー 銀狼使いのモナー』だそうです」
Σ゜ニ<<「ぴぴー!」
(;´∀`)「なっ!それはいったい何の冗談もな!」
▼・ェ・▼「くーん」
(シリカ)「今の攻略組に、ビーストテイマーていないそうなんです。
というか、今までいたことがあるのかちょっと知らないですけど。
それで、ビーストテイマーのイメージって、
ビーストテイマーになりたいが為にあんまり戦闘とかしてなくて、
強い人の後ろを付いてテイミングできるモンスターを
探しているやつらだって言われ始めているそうなんですよ。
あと、ペット飼って遊んでるやつらとか」
(;´∀`)「そういう人がいるって噂は聞いたことがあるもなけど、
それとどんな関係が……」
(シリカ)「連れているモンスターも、
それほど強いモンスターって多くないですし。
だからピナみたいなドラゴン系と、
ビーグルちゃんみたいな狼系は『戦える』ってことで貴重らしいみたいです。
更に言うと、ピナの種族『フェザーリドラ』と、
ビーグルちゃんの『シルブリュールフ』はその中でも別格らしいです」
Σ゜ニ<<「ピー!」
▼・ェ・▼「きゃん!」
(シリカ)「そして、私はまぁほどほどですけど、
モナーさんは中層のトップギルド、VIPのメンバーじゃないですか。
だからビーストテイマーのイメージ回復のためにそういう二つ名を広めようって相談してますよ」
.
-
(;´∀`)「じょ、冗談じゃないもなよ!」
(シリカ)「今日は言いだしたモルガンさんが来てなかったのでその話にならなかったですけど、
だからちゃんと次回も来た方が良いですよ」
(;´∀`)「……教えてくれてありがとうもな」
(シリカ)「いえいえー。
今日付き合っていただいているお礼です。
あ、そろそろ着きますよ」
道の先に見えたのは、
直径5メートルほどの木々に囲まれた広場だった。
中心には大きな木が生えており、
その根元には大きな穴が開いている。
(;´∀`)「ここがそうもな?」
(シリカ)「はい。広場に一歩入って、立ち止まってみてください」
( ´∀`)「もなもな……」
モナーと少女は一歩広場に踏み込み、
そのまま大きな木を見つめた。
すると大きな木に開いた穴の中に、
白い毛玉が見えた。
( ´∀`)「もな?」
(シリカ)「今日も出てきてくれるみたいです」
○
視線の先に、大きな白い毛玉。
もぞもぞとそれは動き、ぐるりと回転した。
.
-
(^ω^U)「おん!」
( ´∀`)「!」
▼*・ェ・▼「キャン!」
( ´∀`)「わんわんおーもな!」
(シリカ)「そうなんですよ。
超レアテイミング可能モンスターと噂されるワンワンオーが、
出てくるんです」
( ´∀`)「もなもな!
近付いて大丈夫もな?」
(シリカ)「んん……。もうちょっと、ここで見ていてもらえますか。
あ、ビーグルちゃんは行っても大丈夫です。
ピナ、ピナも遊んできていいよ」
Σ゜ニ<<「ピャー!」
▼・ェ・▼「くーん」
( ´∀`)「行ってきていいもなよ」
▼*・ェ・▼「きゃん!」
ぱたぱたと飛んでいくドラゴンを追うように走り出すビーグル。
Σ゜ニ<<(U^ω^)▼・ェ・▼
( ´∀`)「かわいいもなね」
(シリカ)「……これからが、凄いんです」
( ´∀`)「もな?」
(U^ω^)Σ゜ニ<<(U^ω^)▼・ェ・▼
(U^ω^)Σ゜ニ<<(U^ω^)▼・ェ・▼(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)Σ゜ニ<<(U^ω^)▼・ェ・▼(U^ω^)(U^ω^)(^ω^U)
( ´∀`)「!?」
.
-
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)Σ゜ニ<<(U^ω^)(U^ω^)▼・ェ・▼(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
「「「わんわんお!」」」
(;´∀`)「!?」
無言で指さし、少女とその光景を交互に見るモナー
(シリカ)「そうなんです。いっぱい出てくるんです」
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(^ω^U)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
▼・ェ・▼「くぅーん」
Σ゜ニ<<「ぴぎゃー!」
二人の元に戻ってくるビーグルとドラゴン。
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(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)ζ゚⊿゚)ζ(^ω^U)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(^ω^U)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)(U^ω^)
二人の元に戻ってくるビーグルとドラゴン。
(; ) ;´∀` 「なんかいるもな!」
▼; ▼ ;・ェ・ 「キャンキャン!」
(;シリカ)「!?」
(;´∀`)「あ、あ、あれはいったい?」
▼;・ェ・▼「きゃん!」
(シリカ)「(あれ?普通だ)
あ、ああ。モナーさんは会うの初めてですか?
『デン・ツーレ=ラビット』
ワンワンオーと同じくらいのレアモンスターですね。
まあこんなにいっぱいワンワンオーを見ちゃうと、
レアモンスターとか思えないですけど」
.
-
ツン混ざってるしwww
-
(;´∀`)「あ、あれがデン・ツーレ=ラビットもな?
初めて見たもなよ。
(いっぱいのブーンの中にツンが!)」
(シリカ)「ウサギ特有のツンっとした顔が可愛いですよね」
(;´∀`)「そうもなね……。
(シリカちゃん、分かって言ってるもな??)」
(シリカ)「でもデン・ツーレは、
いつも一匹しか出てこないんです。
それで、出てきたらワンワンオーも増えません。
じゃ、私達も行ってみましょうか?」
(;´∀`)「い、いくもな?」
(シリカ)「モフモフさせてもらうと気持ち良いですよ?」
(;´∀`)「も、もなもな……。
じゃあ、いってみるもな」
ワンワンオーの群れの中に入っていく少女。
その上空を飛ぶドラゴン。
モナーはビーグルを胸に抱いてから、
恐る恐るその後ろに続いた。
(シリカ)「ワンワンオーちゃんたち可愛いねー」
群れの中心まで来たシリカが、しゃがんで目の前のワンワンオーを撫でる。
(シリカ)「うわっ今日もモフモフだー。
ピナも可愛いけど、この毛並みは凄い!」
Σ゜ニ<<「ピャー!」
.
-
(;´∀`)「(か、可愛いけどブーンだし、
しかもなんかツンが一人いてこっち見てるし)」
∩∩
ζ゚⊿゚)ζジー
(;´∀`)「も、モナーの名前はモナーもな。
(あああああああ。なにモンスターに自己紹介してるもな!)」
(シリカ)「私の名前はシリカです」
(;´∀`)「(シリカちゃん天使もな!)」
∩∩
ζ゚⊿゚)ζジー
(シリカ)「ワンワンオーちゃんも可愛いけど、
デンツーレちゃんも可愛いね」
(;´∀`)「(その目は
ξ゚⊿゚)ξ「当たり前でしょ。私を誰だと思ってるのよ」
って言ってる目もな!)」
(シリカ)「どうしたのかな?
一緒に遊ぶ?」
(;´∀`)「(違うもな!
ξ゚⊿゚)ξ「私のブーンになれなれしく触るんじゃないわよ」
って言ってる目もな!)」
(シリカ)「ワンワンオーちゃんいっぱいで楽しいね。
きみのお友達はこないのか?」
(;´∀`)「ちがうもな。
ツンはこの状況が一番楽しいもな。
ハーレムもなよ」
(シリカ)「え?モナーさん?
ツン?ハーレム?」
( ´∀`)「!も、もなもな。
どうしたもな?」
.
-
(シリカ)「今何か言いませんでしたか?」
( ´∀`)「言ってないもなよ。
本当にみんな可愛いもなね」
∩∩
ζ゚⊿゚)ζジー
(;´∀`)「か、可愛いもなね」
∩∩
ζ゚⊿゚)ζジー
(;´∀`)「か、可愛いもなよ」
∩∩
ζ゚⊿゚)ζジー
(シリカ)「モナーさんデンツーレちゃんに好かれてますね。
羨ましいな。
抱き上げてみたらどうですか?」
(;´∀`)「もなもなー。
そんなことないもなよ。
(シリカちゃんその目は節穴!?)」
(シリカ)「大丈夫ですよ!
モナーさん!
やってみましょう!」
(;´∀`)「も、もな……」
少女に促され、ウサギに恐る恐る両手を出すモナー。
するとウサギはくるりと後ろを向いて、
ピョンピョンと大樹に無かって跳ねていった。
ワンワンオー達は道を開け、
そしてその後に続く。
(シリカ)「あっ」
.
-
( ´∀`)「もう帰るみたいもなね」
ぴょんと大樹の穴にウサギが飛び入ると、
ワンワンオー達も次々に入っていった。
(シリカ)「あの穴が入り口で、
地下に住んでるんでしょうか」
( ´∀`)「そうかもしれないもなね……」
最後のワンワンオーが木の中に消えると、
森に静けさが戻った。
(シリカ)「帰っちゃった。
モナーさん、今日はありがとうございました」
( ´∀`)「モナーこそ、凄いものを見させてもらったもな」
(シリカ)「ただこれ、情報として情報屋さんに流した方が良いんでしょうか」
( ´∀`)「……そうもなねぇ。
モナーとしてはあまり広めない方が良いと思うもなけど。
二人ともレアキャラなわけだから人が来ると思うもな。
ビーストテイマーでなければ辿り着けないとしても、
この場所を守るためにはあまり公言しない方が良いような気がするもな」
(シリカ)「モナーさんもそう思いますよね!
実は私も同じ意見なんです!
でも攻略の為にはこういう情報もちゃんと広めた方が良いのかなっとも思って……。
本当は先にお連れした方に相談しようと思ったんですけど、
来れなかったから何となく言えなくて」
( ´∀`)「そのあたりはモナーも気にしておくもなよ。
うちのギルドはボス戦の情報集めの為のクエスト攻略が依頼されることもあるもなし、
ギルマスは情報屋さんとも仲が良いから気にしておくもな。
もしも話した方がよさそうな時は一度シリカちゃんに連絡するから、
その時改めて相談することにするもな」
(シリカ)「!あ、ありがとうございます!」
.
-
モナーの手を両手でつかむ少女。
そして上目遣いでにっこりとほほ笑んだ。
Σ゜ニ<<「ピピー!」
▼・ェ・▼「キャン!」
( ´∀`)「(兄者には会わせられないもなねー)
じゃ、もうすぐ暗くなるからもう帰ろうもな」
(シリカ)「はい!
今日は本当にありがとうございました!
ピナ、行こう」
Σ゜ニ<<「ピー!」
もと来た道を歩き始めるモナーと少女。
モナーの足元にはビーグルが、
少女の頭上にはドラゴンが寄り添うようにいる。
ふとモナーが振り返ると、木の穴からウサギがこちらを見ていた。
∩∩
ζ゚⊿゚)ζジー
( ´∀`)「(大丈夫もなよ、この楽園は誰にもじゃまさせないもな)」
モナーが心の中で呟くと、
ウサギはお辞儀をするように頭を下げてから、
木の中に戻っていった。
おまけも終わり。
.
-
乙乙
ぃょうが結構強かった驚きが大量わんわんおに消された
-
ぃょぅが二人目の忍者かと思ったけど確か死んだって明言されてたよな
-
やっぱり死んでるな
5 ◆dKWWLKB7io 2015/06/28(日) 22:53:57 ID:k22M11bE0
冷たい、黒い床に膝をつき、碑に向かって土下座をするかのような姿で。
涙が、床を濡らしている。
両手が、床を、自らの身体を、叩く。
それまで、ただ見守ることしかできなかった横に立つ和装の武装をした少年が、
少女を横から抱きしめるように支えた。
「……ぼくはそばにいるから」
少女は小柄で、年端もいかないようにも見える。
その泣き叫ぶ姿と、声は、同じように生命の碑を見に来た者の心を、重く、黒くする。
見守るように、隠れるように少女を見ていた黒い影も、そっと視線をそらし、柱の陰に消えた。
『 e-YOU 』
『floor 43 Player kill』
少女の視線の先の名前。
横線の引かれた、名前。
少女の泣き声が、黒鉄宮の中をいつまでも響いていた。
-
以上、閑話でした。
支援と乙と感想、ありがとうございます!
そっか……ぱなのか……。
ばじゃないんだ……。
ということで、ケーキの話でした。
次は22話で……多分……お会いできるかと……。
宜しくお願いします。
ではではまたー。
.
-
>>181 タイトル修正
( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。
第 I 話 閑話 白い約束
.
-
大量のワンワンオーに全部持ってかれた
ぃょぅの活躍が見れて良かったが、余計死んだ(と思われる)事が胸にくるな
エクストやギコの頑張りも見れて良かった
おつ、次回も楽しみにしてるよ
-
乙!
まさか本当にモンスター化するとは(笑)
-
乙!
あくまで「e-YOU」が43層で死んだだけでぃょぅはわからない
-
ミセリについても判明したし近々ぃょぅについても何か分かるのかもしれないな、Player killってところがまた謎い
-
191に出てくるイーユウだってeーYOUの可能性あるしなあ
んでもヘリカルが兄ちゃんのスペルを間違って覚えてるとはちょっと考えにくいような
作者氏へ
189の2行目でエクストがゴルァ言ってるけど、これギコでいいんですよね?
-
単に誤魔化しで使ったんじゃないの?
-
照れ隠しだろ
その後ショボンがエクストにそんなに慌ててって言ってるし
-
そうなのか
全然読解力ないんだな俺
すんませんromります、上のタワゴトは気にしないでください
-
>>188
(;,,゚Д゚)「ど、どこに行けばいいんだゴルァ」
>>189
<_プー゚;)フ「お、おれはそっちを取りに行くぞゴルァ」
どう見ても間違いだろ
>>262お前は間違ってないぞ
-
>>261
ショボンじゃなくてシャキンが言ってるし、直接言うのはギルメンだからで他はちゃんとショボンがまとめて気にしてるし
-
結局は作者の返事待ちだな
-
>>246
個人的にはここの
(シリカ)「ワンワンオーちゃんいっぱいで楽しいね。
きみのお友達はこないのか?」
ここで突然勇ましい喋りになってるシリカに笑いそうになったよww
-
どーも作者です。
乙と感想と推測、いつもありがとうございます。
参考にさせていただいてます。
そして閑話のネタにもww
>>259 様
はい、ギコの間違いです。
どちらに喋らせようか悩みながら書いていたらこんなことに(・_・;)
失礼いたしました。
>>266 様
シリカになんて言葉遣いを!
思わず自分でも笑ってしまいましたが(-_-;)
シリカファンに怒られそうですね。
『きみのお友達は来ないのかな?』
が、正解です。(~_~;)
お二人ともご指摘ありがとうございます。
さて22話ですが、書き終わりました。
誤字脱字と、今回の事が無いようにチェックをしております。
一応12月の頭くらいの投下を予定していますが、
遅くなりましたら申し訳ありません。
終わりが見え、あまり間を開けずに投下できるよう23話の書き溜めも考えているため、
状況を見つつ投下をしていければと考えています。
それではまた次回、よろしくお願いします。
ではではまたー。
.
-
全裸待機で待ってるよ
-
寒くなってきたので服着て待ってます!
-
楽しみー
-
下げろ粕
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age
-
下げろ粕
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揚げ足取る意図はないんだが
エルフの綴りはELF、Lは舌を前歯に付けて発音するから、巻き舌要素はないんだ(Rなら巻き舌使うけど)
新エピ掲載前に水差してすまん、あとはromるよ
続き楽しみにしてます
-
糠れ粕
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下げろ粕
-
ハゲろカス
-
下げろ粕
-
糠れ粕
-
下げろ粕
-
下げろ粕
-
さげろ糠
いやさげろ柏
いやいやさげろ狛
-
下げろ粕
-
上げろ粕
-
まだー?
-
12月もそろそろおへそか
-
クリスマスプレゼントか、それともお年玉か、はたまた寒中見舞いか
まあ、年明けて落ち着いてからでも
気長に待ってるよ
-
言えない。
さっきやっと22話のタイトルが決まって投下できるようになったとか。
ということで、投下開始します。
.
-
( ^ω^)達はアインクラッドを生きるようです。
第二十二話 彼らはアインクラッドで生きているようです。
.
-
牛いyr7ウshdhdxdkslk1h16wwywwttwwshdkzddcbbcbbkcxjsjgxt66455ウ58t理dhjvxhdcjっだああswwwwwwwwwwwwwwwwwwgwggだgかjdjjfdjh木j空hfkjfdr杖いyw577578r8798rthいおfk;lfk
-
2024年9月 アインクラッド
青い空。
低く薄い白い雲。
その上には、上の層の底。
VIP牧場。
見慣れた空を見上げながら、
モナーが大きく伸びをした。
( ´∀`)「今日もいい天気もなね」
▼・ェ・▼きゃん!
足元ではビーグルも同じ様に空を見ている。
その横に立つジョルジュ。
右肩に細長い棒を担ぎ、
その先には一辺が一メートルを超える立方体に固められた牧草が付いている。
_
( ゚∀゚)「なにみてるんだ二人とも」
( ´∀`)「空もなよ。
今日もいい天気もなね」
▼・ェ・▼「きゃん!」
_
( ゚∀゚)「いつもの風景だよな。
あれ?でもこのフロアって雨降るのか?」
( ´∀`)「ふるもなよー」
_
( ゚∀゚)「そっか。見たことないな」
.
-
投下乙です。
寒いので体調等には気をつけて下さい。
番外編でどっくんとハインがイチャイチャするところを見てみたい・・・・
-
( ´∀`)「雨の日は退屈だから他のフロアに出てたり、
こっちに来るって連絡があっても断って、
こちらから会いに行ったりしてるもなからね」
_
( ゚∀゚)「そうだったのか」
( ´∀`)「覚えてないもな?
二ヶ月くらい前にジョルジュから今から行くって連絡あったけど断って、
クックルも誘って46層のクエストに行ったの」
_
( ゚∀゚)「え?あ。う、うん。そ、そっか。
あの時か!うん。そうだな。
ああ、覚えてる覚えてる。
あのクエスト大変だったよな」
( ´∀`)「うそもな」
_
( ゚∀゚)「……え?」
( ´∀`)「嘘もなよ。
雨の日で他に予定がなければ部屋でくつろいでるもな。
雨の牧場もなかなかおつもなよ」
_
( ゚∀゚)「え?あれ?クエストは?」
( ´∀`)「46層のクエストに行ったのは3か月前で、
ショボンからのオーダーで、クックルじゃなくてミルナとエクストと行った時もなね。
ダメもなよ。ちゃんと覚えてないと」
_
( ゚∀゚)「あ、う、うん……
っていうか、なんでそんな自然にそんなウソを……」
( ´∀`)「会話のエスプリもなよ。
ウィットに富んだ会話とでもいうべきもなかね。
どんな時でも余裕を持たなきゃダメもなよ」
_
( ゚∀゚)「お、おう……」
.
-
( ´∀`)「ジョルジュがこのフロアの雨を覚えてないのは、
滅多に降らないからたまたま遭遇してないか、
ただ忘れてるだけもなよ」
_
( ゚∀゚)「……この牧草ブロックはここで良いんだよな」
( ´∀`)「ありがとうもな。
たすかるもなよ」
今までずっと担いでいた牧草ブロックを指示されていた場所に下ろすジョルジュ。
棒を引き抜くとその先は三又のフォークになっており、
その棒を持ったまま自分のやってきた方を向いた。
_
( ゚∀゚)「あと三つでいいんだよな」
( ´∀`)「ありがとうもな」
_
( ゚∀゚)「……大体おれよりモナーの方が筋力パラメータ上のはずだよな」
ぶつぶつ文句を言いながら歩き出すジョルジュ。
▼・ェ・▼キャンキャン!
跳ねながらその足元をついていくビーグル。
その後ろ姿を笑顔で見るモナー。
しかしすぐにその表情を引き締める。
( ∀ )「多分、そろそろ嵐が訪れるもな。
余裕がなければ、嵐を乗り切ることはできないもなよ」
呟いた後、
横に刺してあった牧草をほぐす為のフォークを手に取ると、
牧草ブロックに向かった。
.
-
VIP農場。
( ゚∋゚)「楽しいか?」
(´<_` )「いや、別に」
(;゚∋゚)「じゃあなんで」
(´<_` )「いや、なんか何度やっても同じ様な防具しか作れなくなったから、
ちょっと気分転換に。
さっきとじょうろを変えたのはどういう理由だ?」
花畑に水やりをしているクックル。
その後ろを付いてきて、
時々質問する弟者。
( ゚∋゚)「ん?ああ。
このエリアの花は固定されてるからな。
そこまで高レベルのじょうろを使わなくてもちゃんと花が咲く。
さっきのは大体固定できたけど、まだ失敗することがある花だから、
高性能のじょうろを使ってるんだ」
(´<_` )「ほー。なるほど。
そっか。そういう差か。
ふむ。使うハンマーとかも変えてみるかな」
( ゚∋゚)「だが、防具や武器の製造の場合はやはりレベルの高いアイテムで作ったほうが、
レベルの高い、機能の高い防具や武器が作れるんじゃないのか?」
(´<_` )「……ああ。
一応プレイヤーメイドで作れる中でも高レベルの品は、
コンスタンスに作れるようにはなった。
でも、なんとなく行き詰っているようなきがしてな。
この先が、あるような……」
.
-
( ゚∋゚)「ふむ。
草木を育てるのとはまた違った悩みがあるのだな。
考えてみれば、基本的にこちらは何が出来るか分かっている状態で育てるが、
防具や武器は、種類だけ指定して作るから、
その後はシステム任せだからな」
(´<_` )「レベルを上げて経験を積めば、
ある程度は制御できるけどな。
兄者が作るブーンの片手剣が良い例だ。
あれは作り過ぎって気もするが」
( ゚∋゚)「ははは。
あれは数が無いと意味が無いからな。
ブーンはもちろん兄者にも頑張ってもらわないと」
(´<_` )「ああ。今日も作ってるはずだ」
( ゚∋゚)「そうか。
またぶつぶつ文句を言いながら作っているのか」
くすりと笑うクックル。
その笑顔を横目に見て、弟者も笑顔を見せた。
( ゚∋゚)「さて、ここはこれでいいな」
持っていたじょうろをストレージにしまうクックル。
(´<_` )「終わりか?」
( ゚∋゚)「畑はな。
中も見ていくだろ?」
(´<_` )「中?」
( ゚∋゚)「温室で、
クーに頼まれた薬草の花と、
ツンに頼まれた色付きの牧草。
あとフサギコに頼まれた野菜とモララーに頼まれた花の栽培をしているんだ」
.
-
(´<_` )「モララーが花?ああ、例のデレとかいう。
あいつはホントに……。
ま、それは良いとして何故温室なんだ?」
( ゚∋゚)「渡された種や実が多くないから失敗しないようにと、
一つずつプランターに分けて肥料や水のあげ方を変えてるんだ」
(´<_` )「それは興味深いな」
( ゚∋゚)「良ければ意見も聞きたい。
見て行ってくれ」
(´<_` )「ああ頼む」
顔を見合わせてニヤリと笑う二人。
そして温室へと向かって歩いて行った。
( ´_ゝ`)「ふむ。今回も調子が良い。流石おれ」
( ^ω^)「いつもありがとうだお」
流石武具店の工房。
作業台に所狭しと並べられた片手剣と鉱石。
( ´_ゝ`)「しかし今回もかなりの量採掘してきたな。
大丈夫なのか?」
( ^ω^)「市場動向はチェックしているお。
それに三分の二以上、マッシロから回してもらった分だお。
もともとそれほど人気の無い鉱物だから、
市場から少なくなってもそれほど問題は無いはずだお」
.
-
色とりどりの鉱物の名前は『コランダムオール』。
ブーンが使用している軽い剣を作るために必要な鉱石である。
( ´_ゝ`)「ほう。おれはあまりマッシロのやつらには関わってないが、
ここら辺の鉱石を採掘できるレベルまで上がってきたのか」
( ^ω^)「みたいだお。
ぼくも道具屋をやってる二人くらいしか詳しくないけど」
( ´_ゝ`)「ま、いいか。
そこら辺はショボンの管轄だ。
さて採掘品にはかわらない。
鑑定がめんどくさいな」
(;^ω^)「おっおっお。
申し訳ないけど頼むお」
( ´_ゝ`)「うむ……それは良いが、
『天使の神速斬(エンジェルホライズン)』
に使う剣の変更とかは考えてないのか?」
( ^ω^)「おー。
他にアレに使えるような軽い剣だと、
流石にアレを使わなければならない状況の敵には通用しないかと思うんだおね」
( ´_ゝ`)「うむ。
『天使の神速斬(エンジェルホライズン)』は、
おれ達の切り札の一つだからな。
それ相応の敵にしか使わないし、
『天使の神速斬(エンジェルホライズン)』
を使わなければならないような敵には、
ある程度高レベルの武器でないと通用しないというわけだな」
(;^ω^)「そ、そうだお」
( ´_ゝ`)「ところでブーン、
『天使の神速斬(エンジェルホライズン)』は」
.
-
(;^ω^)「ちょ、ちょ、兄者,
もしかして、言いたいだけかお?」
( ´_ゝ`)「あ、ばれた?」
(;^ω^)「おー。
恥ずかしいからやめてほしいお」
( ´_ゝ`)「中二病フルスロットルでおれは好きだけどな」
(;^ω^)「兄者……」
( ´_ゝ`)「理想としては、やる前に
( ^_ゝ^)『天使の神速斬(エンジェルホライズン)』!キリッ!
とか叫んでほしい」
(;^ω^)「やめてくれお!」
( ´_ゝ`)「ま、冗談はさておき。
強い剣はどうしても重くなるし。
お前の特性、あの技を最大限に生かすには、
今のところはこいつが一番か。
量産も出来ているし」
( ^ω^)「他にもあればいいんだけど、
なかなか無いんだお」
( ´_ゝ`)「ふむ」
喋りながらも手を動かし続けている二人。
鉱石の状態で兄者とブーンが鑑定し、
用途に分けて鎚を変える。
鉱石を窯の中に入れると、
窯の炎が燃え上がり、
鉱石は溶けて形を変える。
取り出した兄者が鎚を振り下ろし、
その中で生まれた剣を再び二人で鑑定する。
.
-
( ´_ゝ`)「根本的に考えを変えてみるのもいいかもしれんな」
( ^ω^)「お?」
( ´_ゝ`)「プレイヤーメイドに拘らないで、
NPCから買える武具をリメイクするとか」
( ^ω^)「おー。それは僕も考えたんだけど、
やっぱり攻撃力の高い武器は重たいのが多いし、
軽さが強みの細剣とかも、鉱物に戻すと結局重い片手剣と同じ鉱物だったりして」
( ´_ゝ`)「防具はどうだ?」
( ^ω^)「お?」
( ´_ゝ`)「似てないか?
お前が使いたい剣と前提が。
『硬くて軽い』。
盾持ちタンクなんかは重い防具でも大丈夫だけど、
それこそお前が使ってる胸当てとかツンが使ってる防具なんかは、
コンセプトが同じだろ?」
( ^ω^)「おー。でも武器も防具も使う鉱石は同じだおね?」
( ´_ゝ`)「ああ」
( ^ω^)「それじゃあやっぱり……」
( ´_ゝ`)「だが、添加物は違ったりするぞ。
武器ではほとんど使わないが防具ではよく使う添加物がある。
弟者くらいのマスタークラスになれば、
鉱石に戻すときに添加物も戻せることもあるからな」
( ^ω^)「……調べてみるお」
( ´_ゝ`)「がんばれ。
サンプル作りはやってやるからよ」
( ^ω^)「ありがとうだお!」
.
-
満面の笑みを浮かべるブーン。
それを見て兄者も笑みを浮かべながら鎚を振り下ろした。
( ´_ゝ`)「……やれることは何でもやっておかないとな」
兄者の呟きは、
燃え盛る炎の音にかき消された。
ツンがバーボンハウスの扉を開くと、
カウンターにはNPCの女性が一人立っていた。
(アレクトー)「いらっしゃいませ」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、えっと……アレクトーさんよね。
こんにちは」
(アレクトー)「こんにちは。ツン様」
店内には誰もおらず、
給仕を依頼しているNPCが一人テーブルを拭いていた。
ξ゚⊿゚)ξ「誰もいないのも珍しいわね。
まいっか。フサギコ戻ってる?」
(アレクトー)「フサギコさんからお聞きしております。
先程戻られて、エクストさんとトソンさんと奥に入られました」
ξ゚⊿゚)ξ「あれ?ブーンはこなかった?」
(アレクトー)「ブーンさんも一度来られましたが、
お食事をされただけで奥には入られていません」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「そっか。兄者の所か。
了解、了解。
ありがと、アレクトーさん。
それじゃあ私も中に入るわね。
登録メンバーに聞かれたら伝えて構わないから」
(アレクトー)「かしこまりました。ツン様」
手を振りながらカウンターを通り過ぎて奥につながるドアに入ろうとするツン。
しかしノブを手にして動きを止め、
振り返ってNPCの女性に近寄った。
ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、アレクトーさん」
(アレクトー)「はい。ツン様」
ξ゚⊿゚)ξ「ここのオーナーの名前知ってる?」
(アレクトー)「ショボン様です」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。それはいい。
オーナーだし、フサギコが設定してるはずだし。
それじゃあうちのギルドの名前は知ってる?」
(アレクトー)「フサギコさんは、
ギルド『V.I.P』所属です。
ギルド『V.I.P』の方と設定されている方には、
フサギコさんとほぼ同じレベルの指示を聞くよう、
ギルド『N-S』所属の方に関しては、
『V.I.P』所属に対する接し方と同じにするよう指示を受けております」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよね。うん。
……今日、フサギコを除くと誰がここ来たか分かる?」
.
-
(アレクトー)「わたくしがここに立ってからであれば、
ケイさん、
テイさん、
ジョルジュさん、
ブーンさん、
シャキンさん、
ミルナさん、
デミタスさん、
エクストさん、
トソンさん、
そしてツン様です」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、そう……うん。
もう一つ聞いていいかしら?」
(アレクトー)「はい」
ξ゚⊿゚)ξ「何故私の敬称だけ『様』なの?」
(アレクトー)ニッコリ
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(アレクトー)ニッコリ
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(アレクトー)ニッコリ
ξ゚⊿゚)ξ「いやあのね、スマイルはいらないから」
(アレクトー)ニッコリ
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(アレクトー)ニッコリ
ξ゚⊿゚)ξ「よし、フサギコに聞くか」
.
-
(アレクトー)「よろしくお願いいたします」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい」
深々とお辞儀をしたNPCの女性、アレクトー。
彼女にひらひらと手を振りながら、ツンは奥へと続く扉を開けた。
VIPは、ギルドの敷地内に戦闘訓練が出来るスペースを確保している。
基本的には剣技(ソードスキル)の練習用なのだが、
ショボンが反則級アイテムとコルにものを言わせたおかげで、
『決闘』を出来るスペースは確保できていた。
牧場・農場ならば納得できる広さだが、
バーボンハウスのある建物の中にそれだけのスペースが確保できているのは、
《仮想空間》であるからだろう。
そして今、中庭で二人の男が対峙していた。
ミ,,゚Д゚彡
<_プー゚)フ
刀を鞘に納め、その刀身を完全にエクストから隠すように構えるフサギコ。
対して幅の広い両手剣を上段に構えるエクスト。
灰色と銀を下地に藍色と青色を重ねた和装をした『侍』と、
金地に炎をイメージした装飾を施した甲冑を着込んだ『騎士』。
静と動。
和と洋。
対照的な二人の間には、二桁の数字が浮かんでいた。
.
-
ξ゚⊿゚)ξ
中庭に出たツンは、扉の近く、
外壁沿いに立っているトソンに近寄った。
(゚、゚トソン「ツンさん。こんにちは」
こちらを向き、
ほほ笑んでから会釈したトソンに目線と指で合図した後、
ツンは彼女の横に立った。
ξ゚⊿゚)ξ「気付かれたか。
こんにちは」
(゚、゚トソン「気付きますよ」
小声で会話する二人。
再び視線を対峙する二人に向けるトソン。
ツンはそっとその横顔も観察する。
今やNSの影の指揮者と化しつつあるトソン。
彼女自身は自分の事を
「私はただのタイムキーパーですよ」
と言っているらしいが、
ショボンは彼女の几帳面さと体内時計の正確さを活かす指揮方法を構築し、
惜しげもなく伝授したらしい。
どちらかと言えば猪突猛進型であるNSだが、
トソンという楔を得ることによって、
バランスが良くなり安定化し、
その行動範囲をさらに広げたらしい。
クーからそんな話を聞いたことを思い出していたツンに、
トソンが顔を向けた。
(゚、゚トソン「何か?」
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「いや、相変わらず冷静だなって思って」
(゚、゚トソン「そう見えますか?
これでも結構手に汗握っていますけど」
ξ゚⊿゚)ξ「見えない見えない。
というか、最近のトソンからそういう風なのは想像できない」
(゚、゚トソン「それはそれで褒められているのか
馬鹿にされているのか微妙な感じですね」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ごめん」
(゚、゚トソン「ツンさんがドクオさん以外の人を
馬鹿にする人じゃないことは知ってますから大丈夫ですよ」
ξ゚⊿゚)ξ「べ、別にドクオの事だって」
(゚、゚トソン「冗談です」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(゚、゚トソン「……」
ξ゚⊿゚)ξ「分かり辛い」
(゚、゚トソン「すみません」
ξ゚⊿゚)ξ「けど、この二人の決闘で手に汗握るところなんてあるの?」
(゚、゚トソン「エクスト、頑張ってますよ。
さて、残り10秒ですね」
再び対峙する二人に視線を向けるトソン。
それなりの時間ツンと互いの目を見て話していたはずだったが、
フサギコとエクストの間に浮かぶ数字はちょうど10だった。
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「(ほんと凄いわね)」
もう一度ちらりとトソンの横顔を覗き見た後、
ツンもフサギコとエクストを見た。
決闘方式は『初撃決着モード』
クリティカルに匹敵する一撃か、
HPに対する一定のダメージを蓄積させられた方が負けるシステムである。
カウントがゼロになった瞬間走り出すフサギコ。
トソンとツンからは刀身が紫に光っているのがかろうじて分かるが、
エクストからは全く見えていない。
地を這うような低い姿勢で、
エクストに向かって真っすぐに走るフサギコ。
しかしエクストの攻撃範囲に入る直前に、
その姿が揺れた。
<_プー゚)フ!
フサギコの持つ素早さが、剣技の発動によって加速した。
更にその瞬間ステップを踏んで体を左右に振ることにより、
自分の姿をぼかすことに成功したのだ。
そしてそのまま刀を振りぬく。
身体に出来た隙ではなく心に出来た隙を射抜く、
『対人戦闘』に特化した攻撃。
紫色に輝く刀が二つ分身を従えて同時に攻撃をした。
<_プー゚)フ「やった!」
しかしそれはエクストがおろした両手剣に阻まれた。
弾くのではなく受け止めた事により、
このまま受け止めきればフサギコは剣技後の硬直を起こす。
.
-
そんなことを考えたエクストをあざ笑うかのように紫の光は攻撃の方向を変えた。
<_プー゚)フ「え?」
進む方向を変え、
刀を持つ手の角度を剣技がキャンセルされない程度まで曲げ、
その勢いをエクストの斜め横に向かって流す。
<_プー゚)フ「あっ」
自分の横でフサギコが独楽のように回転するのを見たエクスト。
フサギコは空打ちした剣技から、次の連続技につなげたのだ。
<_プー゚)フ「やばっ」
フサギコは、自身の身体を時計回りに回転させながら、
エクストの周りを時計と逆回りに回転しながら青く光る刀で攻撃をした。
<_プー゚;)フ「ちょっ!」
両手剣を構えて防御するエクスト。
しかしスピードについていけず、
その体に傷を負った。
回転したままエクストから離れるフサギコ。
そしてスタートと同じ程度に距離を取った後に回転をやめ、
改めて居合い抜きのような構えをした。
ξ゚⊿゚)ξ「!」
(゚、゚トソン「そこまで!」
ξ゚⊿゚)ξ「そ!」
呼吸を荒くしつつも再び上段に構えたエクスト。
しかし次の瞬間トソンが声を上げ、
フサギコはその声によって走り出すのをやめた。
.
-
一呼吸の後、二人は構えたまま視線のみトソンに向ける。
(゚、゚トソン「この勝負!審判預かりとします!
勝者!フサギコさん!」
トソンの凛とした声が響くと、
エクストが膝をついた。
<_プー゚)フ「またまけたー!」
(゚、゚トソン「エクスト、早く降参を」
<_プー゚)フ「うぃー」
ウインドウを出し、降参を選ぶエクスト。
するとフサギコの頭の上に『WINNER』の文字が浮かんだ。
そこで初めて構えを解くフサギコ。
ミ,,゚Д゚彡「お疲れ様だから!」
<_プー゚)フ「ほんと強すぎっすよ」
ミ,,゚Д゚彡「でも『鉄砲水』を受け止めたのは見事だから」
<_プー゚)フ「へへへ」
フサギコが近寄り手を差し出すと、
エクストはその手を掴み立ち上がった。
ミ,,゚Д゚彡「『鉄砲水』が打ち込む瞬間の刀の幻は、
熟練度が上がればあと3本くらい増やせるから」
<_プー゚)フ「まじっすか!」
ミ,,゚Д゚彡「そのあとの『渦潮』も、
熟練度が上がれば数を増やせるから」
.
-
<_プー゚;)フ「あああああああああっ!
勝てる気しねー!」
ミ,,゚Д゚彡「そう簡単には負けないから!」
地団駄を踏むエクストとにっこりとほほ笑んだフサギコ。
(゚、゚トソン「エクスト、はい、どうぞ」
<_プー゚)フ「おう。サンキュー」
差し出されたPOTを口にするエクスト。
<_プー゚;;)フ「ブフォ!」
そしてそのまま吐き出した。
(゚、゚トソン「汚いですねぇ」
<_プー゚;)フ「ま、まず!辛くて苦くて渋くて甘くて酸っぱくてまずっ!
なんだこれ!」
(゚、゚トソン「HP回復のポーションですよ?」
<_プー゚;)フ「うえ?!」
(゚、゚トソン「もったいないからちゃんと飲んでくださいね」
<_プー゚;)フ「絶対違う!こんな味じゃない!」
(゚、゚トソン「ちゃんと回復するはずですよ。
クーさんから渡されたものですし、
説明にもちゃんとHPが回復すると出ています。
ただクーさん曰く、
『味付けに失敗していると思うからエクストにでも飲ませてやってくれ』
とのことでしたが」
<_プー゚;)フ「失敗作を飲ますなー!」
.
-
(゚、゚トソン「それはクーさんにお伝えすればよいですか?」
<_プー゚;)フ「!」
(゚、゚トソン「お伝えすればよいですか?」
<_プー゚)フ「いただきます」
(゚、゚トソン「ちゃんと回復してくださいね」
<_プー゚)フ「ふゎーい」
ξ゚⊿゚)ξ「あの二人いいコンビね」
ミ,,゚Д゚彡「エクストは頑張ってるし、トソンも凄いから」
ξ゚⊿゚)ξ「ショボンが目をかけるだけの事はあるわよね。
時間間隔もだけど、技が削るHP量の計算も早いし正確だし」
ミ,,゚Д゚彡「今のはぎりぎりの見極めだったから」
ξ゚⊿゚)ξ「初撃決着決闘の穴。
システムが勝敗を認識するギリギリまでHPを削った後に強攻撃がヒットした場合、
その一撃でHPを消してしまう恐れがある……か……。
レベルの差が分かり易い時は攻撃力の差を気にするけど、
同じような時にはあんまり気にしないからね」
ミ,,゚Д゚彡「……まだ死者が出てないのが救いだから」
ξ゚⊿゚)ξ「でも、情報屋経由で広めてはいないのよね。
初撃決着決闘でも死ぬ場合があるってこと」
ミ,,゚Д゚彡「『殺し方』を広めるわけだから……」
ξ゚⊿゚)ξ「難しいところ……か。
気付いている人はいるんだろうけど。
そう考えるとショボンのとことん『削る』戦い方は、
ありなのかもね。
私は無理だけど」
.
-
(゚、゚トソン「ツンさん」
渋い顔でPOTを飲んでいるエクストを尻目に二人に声をかけたトソン。
ξ゚⊿゚)ξ「なに?」
(゚、゚トソン「どうでしょう。やりませんか?」
ξ゚⊿゚)ξ「私とトソンがやったら、
今みたいに止められる審判がいないじゃない」
(゚、゚トソン「はい、ですからエクストと」
<_プー゚;)フ「ぶぶぅっつぷ!お、おれ!?
おまえが誘ったんだからおまえだろ!?」
(゚、゚トソン「この四人で、ショボンさんに審判を任されているのはツンさんと私だけです。
その二人で模擬戦、決闘をしろってことですか?
つまり『審判』のいない『決闘』をしろと。
それはショボンさんに反旗を翻すという事ですが……」
<_プー゚;)フ「そこまでは言ってないし!」
ξ゚⊿゚)ξ「はいはい。
実際のところあんたと私なら自分で気付くから大丈夫だと思うけどね。
でもごめん、用事があるからやめておく。
今日はこれを渡しに回ってるのよ」
ウインドウを出したツンが操作すると、
三人の前にウインドウが飛び出た。
.
-
ξ゚⊿゚)ξ「はい、新しいインナー。
防御力が格段に上がるはずよ。
ただ劣化が激しいから、連続着用は最長12時間にすること!
できれば8時間くらいに抑えて。
あと、必ず完全回復させてから着るように。
保管はモララーが作った保管箱を必ず使うこと。
出来るだけ短時間で完全回復できるから。
作れたのが一人三着がギリギリだったから、
とりあえず当分はこれで着まわして。
劣化の回復が遅くなったら直すからすぐ連絡すること!
一から作るのは時間かかるけど、修復は出来るから。
わかった!?」
ミ,,゚Д゚彡「わかったから!」
(゚、゚トソン「はい。ありがとうございます」
<_プー゚)フ「サンキュー!」
笑顔で受け取る三人。
早速着替えようとして防具を外したエクストの頭を、
トソンが思い切りはたいた。
ξ゚⊿゚)ξ「ホントに馬鹿ねえ」
ミ;,,゚Д゚彡「ははは」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そうだ。
フサギコ、一つ聞きたいんだけど」
ミ,,゚Д゚彡「なにだから」
ξ゚⊿゚)ξ「店番のアレクトーが私にだけ『様』付けなんだけど、
あんたなんかした?」
ミ;,,゚Д゚彡「!」
渡されたインナーを自分のストレージに移していたフサギコが目に見えて動揺した。
.
-
ミ;,,゚Д゚彡「べ、べつに、なにも、して、ないから」
ξ゚⊿゚)ξ「……なんでそんなに片言なのよ」
ミ;,,゚Д゚彡「べ、っべべべべべ」
ξ゚⊿゚)ξ「よし分かった」
ミ;;,,゚Д゚彡「ふ、ふさはべ、べつになにも」
自分のウインドウを操作し、一本の細剣を取り出したツン。
防具はそのままに、右手に持った細剣を左上から右下に振り下ろす。
<_プー゚)フ!
(゚、゚トソン!
ミ,,゚Д゚彡「!そ、その細剣は……」
三人は、空気を切るその音に風を感じてツンを見た。
ξ゚⊿゚)ξ「この前兄者に作ってもらった最新のレイピアよ。
伝説級とまではいかなくても、レイピアでは最高クラスじゃないかな。
ま、これは私以外に使えないだろうけど」
細剣を構えるツン。
ξ゚⊿゚)ξ「まだ素振りしかしてないけど、
ここで初陣を飾りましょう。
フサギコ、決闘よ。
私が勝ったら……わかってるわね」
ミ,,゚Д゚彡「ま、負けないから!
……でも勝てる気もしないから」
ξ゚⊿゚)ξ「トソン、審判宜しく」
(゚、゚トソン「はい」
.
-
<_プー゚)フ「……やっぱり俺も手合わせしてもらおうかな。
ジョルジュにも連絡しとこ」
空間の端に移動するトソンとエクスト。
エクストは何やらウインドウを操作している。
ツンとフサギコの間には、『99』とカウントダウンが浮かんだ。
ξ゚⊿゚)ξ「フサギコ?」
ミ;,,゚Д゚彡「な、なにだから」
ξ゚⊿゚)ξ「刀、そのままでいいの?」
ミ;,,゚Д゚彡!
慌ててウインドウを出すフサギコを、トソンは不思議そうに見つめた。
从 ゚∀从「どっくんどっくん!これ可愛い!」
('A`)「お前は何をやってるんだ」
从 ゚∀从「新しい記録結晶買ったんだ!
写真撮ろう!」
('A`)「一人で撮ってろ」
从 ゚∀从「えー。一緒が良い!」
('A`)「おまえ、いまおれ達が何やってるか分かってるよな?」
从 ゚∀从「教育!」
.
-
( <●><●>)
( ><)
(*‘ω‘ *)
別名『巨顔(きょがん)フロア』と呼ばれるこのフロアには、
フロアのいたるところに石で造られた顔の像が溢れていた。
多くは人の顔だが、各モンスターの顔などもあり、
道具屋では酔狂な情報屋が作ったどこに行けばどの顔に会えるかを記した
『巨顔マップ』なるものまで売られていた。
('A`)「わかってるならひっつくな」
从 ゚∀从「えー。でも可愛いしー」
(*‘ω‘ *)「良ければ私が撮るっぽよ」
从 ゚∀从「たのむぽっぽ」
('A`)「おまえら……」
『中華フロア』に出現するパンダ型のモンスターの彫像の前で、
ドクオの腕に手を回してピースをするハイン。
ドクオは普段通りのヘタレ顔で、なすがままになっていた。
( ><)「正直不思議な光景なんです」
( <●><●>)「それは言ってはいけない事なのは分かっています」
( ><)「でも、最初見た時は違和感しかなかったんです」
( <●><●>)「けれど今ではそれはそれでありなんだと思っていることは、
わかっています」
( ><)「……不思議なんです」
.
-
( <●><●>)「ビロードと同じ意見なのは不本意ですが、同感です」
( ><)「ワカッテマス君が酷いのもいつもの事なので、
最近は平気なんです」
( <●><●>)「……とうとうドMに目覚めましたか」
(;><)「そ、そんなのには目覚めていません!」
( <●><●>)「大丈夫です、軽蔑はしますし友達でもなくなるだけです」
(;><)「全然大丈夫じゃないんです!」
(*‘ω‘ *)「なにをやってるっぽ」
(;><)「ぽっぽちゃん!」
( <●><●>)「実はビロードがとうとうド」
( ><)「わー!わー!わー!」
( <●><●>)「なんですかビロード。
いつも通りおかしいですよ」
(;><)「今もいつももおかしくなんかないんです!」
(*‘ω‘ *)「ビロードがドMなのは今に始まったことじゃないっぽ」
(;><)「聞かれていたし酷いことを言われました!」
( <●><●>)「それもそうですね。
けれどあまり騒がしくするとお二人に叱られますから」
(*‘ω‘ *)「それは大丈夫だと思うっぽ」
ちらりと二人を見るぽっぽ。
それにつられて二人も視線を向ける。
.
-
('A`*)
从*゚∀从
( ><)「……二人の世界ですね」
( <●><●>)「まわりを見ていないのは分かっています」
(*‘ω‘ *)「けど、二人とも凄い人だっぽ」
静かに二人を観察する三人。
('A`)
从 ゚∀从
すると突然二人が武器を構えて三人に向かって歩いてきた。
(;><)「す、すみません!
別に覗き見をするつもりはなかったんです」
('A`)「何言ってんだ?
そろそろ次のポップが来る頃だから構えろ」
( ><)「へ?」
( <●><●>)「はい」
(*‘ω‘ *)「分かったっぽ」
手に持っていた武器を改めて構える二人。
片手斧と槍が陽光を浴びて鈍く光る。
('A`)「気を付ける点はさっきと同じだ。
おれ達は後ろで見てるから、今度は三人だけでやってみろ」
( ><)「は、はいなんです!」
木に立てかけてあった盾を手にし、
片手剣を持ち直すビロード。
.
-
从 ゚∀从「ぽっぽ、
線の動き、円の動きに注意するんだぞ」
(*‘ω‘ *)「わかってるっぽ!
次こそ及第点をもらうっぽ!」
('A`)「ワカッテマス、
斧の剣技は強力な分硬直も長いのが多い。
使いどころと使う種類には注意しろよ」
( <●><●>)「はい」
('A`)「ビロード、盾の使い方がまだまだ甘い。
相手の攻撃の向き、技、味方の位置を考えて使え。
二人は自分の位置をビロードに伝えるんだ」
( ><)「はい!
(さっきとは別人なんです)」
( <●><●>)「はい!
(見た目と違っているのはもうわかっています)」
(*‘ω‘ *)「はい!
(人は見かけによらないっぽ)」
盾を構えたビロードを先頭に少し後方で武器を構える二人。
三人の目の前で、空間に敵が現れた。
('A`)「……なんか馬鹿にされてる気がする」
从 ゚∀从「どうした?」
自分の左に立つハインを見るドクオ。
少しだけ悲しげに、けれど柔らかい笑顔を見せる。
その今まで見たことのない微笑みに、
ハインの顔が赤く染まった。
.
-
从*゚∀从「ど。どっくん?」
('A`)「いや、なんでもない」
从 ゚∀从「え?」
前を向くドクオ。
拍子抜けしたハインだったが、
その真剣な横顔に一瞬見惚れたあと同じように三人を見た。
('A`)「今度はおれ達が手を出さなくても良いといいな」
从 ゚∀从「ああ」
戦い始めた三人を見て、
武器を構える二人だった。
モララーの爪が、両手を振り上げた熊の身体を切り裂く。
熊「ぎゅりゃあああああああ!」
身の丈2メートルを超える熊が両手を上げて威嚇するが、
既にモララーは頭上を飛び越えていた。
( ・∀・)
モララーが装備した爪が水色に光り輝く。
そして熊の頭頂部から、後頭部、首、背中と一直線に落下しながら爪を振り下ろした。
声にならない雄叫びをあげる熊型モンスター。
.
-
( ・∀・)「今だ!」
/ ゚、。 /「わかった!」
長身の青年が柄の長い鎌、
死神が持つような鎌と言えばよいだろうか、
ハインも愛用している長柄の鎌を振り被る。
/ ゚、。 /「はっ!」
赤く光っていた鎌が血のような残光を残す中、
熊はポリゴンに変わった。
片膝をつき、鎌を杖のようにして荒い息を整える青年。
モララーが青年に近付いた。
( ・∀・)「大丈夫か?」
/ ゚、。 /「ああ。ありがとう。助かった」
手を差し出すモララー。
その手を掴み立ち上がる青年。
身長は青年の方が頭一つほど半分ほど高いため、
彼が立ち上がるとモララーが少しだけ見上げるように顔を上げた。
( ・∀・)「向こうも終わったみたいだな」
モララーの視線の先ではデミタスが曲刀を肩に乗せてサムズアップしており、
その横には身長よりも長い両手棍を持ったデレがおずおずと出てきた。
/ ゚、。 /「本当に、助かった。礼を言おう」
( ・∀・)「ま、この世界じゃこれくらいは日常茶飯事だろ。
今度はあんたが誰かを助ければいいさ」
/ ゚、。 /「……うむ。精進する」
.
-
握手をするモララーと青年。
(´・_ゝ・`)「ふむ。美形の男二人というも少年ほどではないがなかなか絵になる……」
それを見て思わずつぶやいたデミタス。
ζ(゚ー゚*ζ「え!?」
横に立ったデレがびっくりした様にデミタスを見た。
(;´・_ゝ・`)「あ、いや、べつにおれはその」
ζ(゚ー゚*ζ「私も今同じことを考えていました」
(´・_ゝ・`)「!」
ζ(゚ー゚*ζ「美少年は」
(´・_ゝ・`)「至高」
(´・_ゝ・`) ζ(゚ー゚*ζ
こちらも握手を交わした。
(#・∀・)「(デミタス!
何デレさんと握手してやがるんだ!)」
/ ゚、。 /「ダイオード」
( ・∀・)「え?え?
(いいとこみせたくて強い方に来たけど、
やっぱり向こうを倒してればよかった)」
/ ゚、。 /「私の名前は、『ダイオード』。
名前を、おしえてほしい」
( ・∀・)「ああ。おれの名前はモララーだ。
向こうの美少女がデレさん、
男の方がデミタスだ」
.
-
/ ゚、。 /「モララー、デレ、デミタス。
わかった。ありがとう」
(´・_ゝ・`)「とりあえず無事でよかった」
ζ(゚ー゚*ζ「ホントですね。
でもモララーさんもデミタスさんもお強いです!
びっくりしました」
モララー達に近寄ってきた二人。
二人とも満面の笑顔だ。
(*・∀・)「いやまあそんなこともあるかな」
/ ゚、。 /「ダイオード、と、言います。
本当に、助かった。
二人も、ありがとう」
ζ(゚ー゚*ζ「私なんか全然ですよ。
モララーさんとデミタスさんが全部やってくれました」
(´・_ゝ・`)「ま、この世界ならお互いさまだからな。
次にやれる範囲であんたが助けてやれば良い」
/ ゚、。 /「モララーにも、同じことを、言われた」
ζ(゚ー゚*ζ「二人とも紳士ですね」
(*・∀・)「いやまあそんなこともあるようなないようなやっぱりあるような」
(´・_ゝ・`)「ダイオードは一人でここに?」
/ ゚、。 /「欲しい鉱石があって、
クエストと、ついでに、採取を。
クエストレベルと、階層レベルから、
大丈夫だと思ったが、
熊が 出る前に、
狼を 倒しきれなくて、
計算が 狂った」
.
-
ζ(゚ー゚*ζ「!もしかして、すぐそばの村で受ける
『ランタンにいれる光る宝石』ですか?」
/ ゚、。 /「!そう、それ。
もしかして、みんなも?」
( ・∀・)「なんだ、あれが受けれるならレベルはちゃんとあるんだな」
(´・_ゝ・`)「まあこのフロアをソロで歩いているならそれなりに強いとは思ったが」
/ ゚、。 /「そうか、同じ、クエストを」
( ・∀・)「なんなら一緒に進むか?
目的地は一緒だし。
最後のエリア移動を別々にやれば宝石もちゃんと取れるだろ」
/ ゚、。 /「?そうなの、か?」
(´・_ゝ・`)「ああ。
この『ランタン光る宝石』シリーズは採取系のクエストの中では珍しく、
取り放題なんだ」
( ・∀・)「採取系と言っても鉱石採取系は採りやすいのが多いけどな」
(´・_ゝ・`)「そうともいう。
でもその後の『光る宝石を道しるべに』『ランタンを輝かせて』と続くと、
かなりの範囲を探さないといけなくなるけどな」
( ・∀・)「確かに。
でもこの『ランタンにいれる光る宝石』は採取エリアは一つだし、
最終エリアにはモンスターも出ない。
一回やって採れなくても、一回エリアを出てまた戻ればまたすぐ採取できるから、
まあ三回もやれば二組分の必要数は採れるだろ」
/ ゚、。 /「すごい、な。
調べたが、そこまで、覚えてない」
ζ(゚ー゚*ζ「ですよね!
私はレベルが足りなくてクエスト受けられなかったんですけど、
お二人のおかげでここまで来れました」
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