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(  ω )千年の夢のようです

82 ◆3sLRFBYImM:2016/06/07(火) 23:37:55 ID:uoQSJDlE0

いつからか、デルタはよく夕食後に外へ出るようになった。
夜風に当たるだけだと言いはしても、朝昼のようにクーをはべらそうとはしない。


一人になり、手持ち無沙汰に座る。 刻々と時間が流れていく。
何度も自分用の外套を弄んでは、どこかに汚れはついていないかをチェックする。


川 ゚ -゚) 「…」


部屋の隙間を縫い射すのは、雲に見え隠れした月明かり。


デルタの小さな家は周りと比べても古めかしく、老朽していた。
はじめて来た時は廃屋と見間違っても仕方ないほど…まるで眠ることだけを保障されたように。

しかしそれも以前の話。
今では内装も整い、二人で過ごすには差し支えのない清潔さを保っている。
クーもそれを手伝いはしたが、主にデルタによって作り出された環境だ。


川 ゚ -゚) 「ぬいぐるみとか…あった方がいいのかな」


綺麗だが無駄もない…そんな部屋に、いつしか殺風景という感想をもつようになった。
グランドスタッフではあり得なかった感情が芽生えている。


眠気はまだ来ない。
…むしろこうしてデルタと離れている時間、懐うことが増えた。


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