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(  ω )千年の夢のようです

78 ◆3sLRFBYImM:2016/06/07(火) 23:33:08 ID:uoQSJDlE0


一ヶ月も経つと、村人の道理も見えてくるようになる。
クーを見掛けては時々声をかけて、中にはこちらまで近寄ってくる者も現れ始める。

今日もそう。
まだ名も知らぬ、好好爺然とした老人が言った。


「おめぇ意外と働きモンなんだってな、そーんな、ほっそい身体でえ」

川 ゚ -゚) 「残念ながら大人しくしていられる性質じゃないからね。 それに、身が細いのはデルタも同じじゃないか?」

(;"ゞ) 「……えぇ」

「カカカッちげえねえ、よぉく言うたったなあ」


村人はすぐに離れたが、その別れ際には軽く手を振っていった。
ただそれだけの動作が、村人なりの礼を尽くされたものだと受け取れる。


( "ゞ) 「……俺ぇ、そんなに細いかよ?」

川 ゚ -゚) 「女の私とそれほど変わらないじゃないか」

( "ゞ) 「そうかぁ? んじゃ栄養不足かもなあ」


だったら同じ食事を摂っている私まで倒れるじゃないか、と、二人は微笑み合った。


人は沈黙すればするほどに心を探り、探られる。
閉鎖的な空間では尚更だ。
当初はクーも言葉を選ぶことで誠意を見せていたつもりだったが、それは逆効果なのだ。


ある日のデルタはこうも教えてくれた。


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