[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
( ω )千年の夢のようです
126
:
◆3sLRFBYImM
:2016/07/20(水) 20:01:22 ID:RYml97060
国のために働けるならば──、そう名誉に思えたのも最初の一ヶ月のみ。
先人の悉くは精神を病んで離れていった。
脱走は許されないため、例外なく死体となって。
おかげで日を追うごとに増え続ける処刑は以来、すべてクマーの手で行うことを余儀無くされてしまった。
まず朝一番に目にするのは、自身の机に置かれた犯罪者名簿。
氏名、罪名と続いて罪状が連なる。
一枚の用紙に上から下までビッシリと文字の書かれたそれは、決して枚数が減ることのない、執行官用のチェックリストだった。
『ΟΟΟΟΟΟΟ』
犯した罪の重さによってカウント数は異なるが、書式は統一されている。
『ΘΟΟΟΟΟΟ』
一日に一つずつ、収容所を見回りする警官がチェックマークをつけていく。
『ΘΘΘΟΟΟΟ』
三日で3つ、五日で5つ。 …時には仲良くしていた知人の名前を見つけることもあった。
『ΘΘΘΘΘΟΟ』
…そして確定していく。
このチェックが最後まで付けられたその日、該当犯罪者に対して下される結末だけが。
『ΘΘΘΘΘΘΘ』
────それは、死刑。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板