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(  ω )千年の夢のようです

122 ◆3sLRFBYImM:2016/07/20(水) 19:54:30 ID:RYml97060
「ならばどうか、せめて新しい人生を」──。
ノーネの挨拶とクマーの辞儀が交差する。
二人が交わした言葉は、それが最後となった。


廃墟ビルを出たクマーは戦闘音から離れるように、しかし堂々と歩を進め、
【ロータウン】と【アッパータウン】を繋ぐ長階段を通り過ぎる。

殺到する人々を横目に、離れにある下水路への金網を外した。
ガシャガシャと内部に大きく響くその音も、外の空気に混ざれば霧散して消えていく。

おかげで周囲の人間から注視されることなく、クマーはその大柄な体躯をかがめて侵入を果たした。


(・(エ)・) 「…お待たせしました。 ここから、外に出れば良いのですか?」

('A`)y-~ 「てめーの来んのがもう少し遅けりゃあ、その保証はできなかったかもな」


そこにいたのはダットログのチャンピオン……否、そのオリジナルとなった不死者。
彼はひひひ、と卑屈に笑っていた。
薄く開けられた口の隙間からは、肺を満たした煙が再び喉を通って散っていく。

足元からは、ヒタヒタと汚水の流れる音。
水気の多い場所では、タバコの匂いは強く、酷くなる。

…ノーネの吸う銘柄とも異なるのが手伝うのか、
一時の安らぎどころか毒を含んだような苦々しい臭気がクマーの鼻をつき、離れない。


(・(エ)・) 「わかりました。 でも一つだけお訊きしたい。
貴方は何故、今回のことを知り得たのですか」

('A`)y-~ 「訊いてどうすんだ。 ワカッテマスと同じように、てめーも延々追い詰めて欲しいのか〜?」

(・(エ)・) 「…いえ」

('A`)y-~ 「ならさっさと行けよ…俺の気が変わらねーうちにな」

(∀` )y-~ 「──ひひ、ひひひッひ ひひ ひ」

(・(エ)・)


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