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(´・_・`)アイドルマンサー☆死んでるよガールズのようです川д川
1
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 10:57:33 ID:JvWQD8EI0
〜ぐろちゅうい〜
〜だいいちわ から あんか すれ に なります〜
〜あいます しらなくても だいじょうぶ〜
〜ちくわだいみょうじん〜
.
2
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 10:58:21 ID:JvWQD8EI0
――――プロローグ―――
.
3
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 10:59:40 ID:JvWQD8EI0
川д川「師匠〜?」ドンドン
川д川「……」
川#д川「師匠〜!?」ドンドンドンドン
川;д川「……出ないし」
川д川「いいや、もう。合鍵使って入っちゃえ」ガチャッ
川д川「」ガチャッ キイッ……
川д川「師匠〜可愛い弟子がやってきま『ギャアアアアアアアアアアアアア!!』
川д川「……は?」
4
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 11:00:33 ID:JvWQD8EI0
『助けてえええええぇぇ!!』
川д川「……」
川;д川「……はぁ」
川;д川 「またあの人は」
.
5
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:01:13 ID:JvWQD8EI0
<ギャアアアアアアアアアアアアア!! イヤアアアアア!!
(´・_・`)「」モグモグ
<タスケテ! シニタクナイイイィィ!!
(´・_・`)「」モグモグ
<イヤアアアアア!! ギュイイイィィン! グチャグチャッ!!
(´・_・`)「」モグモグ
川д川「師匠!」
6
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:02:15 ID:JvWQD8EI0
(´・_・`)「ん? 来てたの? サダコ」
川#д川「来てたの? じゃないですよ!! 大音量でグロ動画見るの辞めて下さいって言ったじゃないですか!!」
(´・_・`)「別にいいじゃないか僕の家なんだし。新作だから早く見たかったんだよ。それにグロ動画じゃなくてスナッフフィルムね」モグモグ
川;д川「裸の女がチェーンソーでぶったぎられる動画に新作とかあるんですか……?」
(´・_・`)「うん。ちなみにこれは7作目ね」モグモグ
川;д川「うげぇ……気色悪い」
(´・_・`)「サダコって元は黒魔術師だったんでしょ? 死体なんかしょっちゅう見るじゃないか。なのにグロ駄目なの?」モグモグ
7
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:03:11 ID:JvWQD8EI0
川;д川「死体マニアの師匠と一緒にしないで下さいよ。いくら黒魔術師でも好き好んで死体を眺める人なんか殆ど居ないんですから」
(´・_・`)「そんなもんなんだ。あっ、ポップコーン無くなっちゃった」
(´・_・`)「ドク。おかわり」
('A`)「ヴァイ」
(( 'A)「」テクテク
川д川「……相変わらずドクオ君はパシり扱いなんですね」
(´・_・`)「元は戦闘用とは言え最近平和だしね。ここ最近は料理や風呂掃除くらいしかしてないや」
川;д川「……死体が作った料理食べてるんですか?」
(´・_・`)「別に死にはしないでしょ。僕だし」
川;д川「まあ、そりゃ……はい」
8
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:03:59 ID:JvWQD8EI0
<アア……! ………………ア………………
(´・_・`)「あ、終わった」
川;д川「あ〜良かった。んじゃもう消して下さいよ。それかせめて普通のニュースやらドラマやらを流して下さいよ」
(´・_・`)「ニュースねえ。僕はあんま興味無いんだけどな」ピッ
川*д川「あっ。ちょうど『サタデーモーニング☆フィーバー』やってるじゃないですか」
(´・_・`)「何それ?」
川д川「生活情報番組ですよ。ほとんどバラエティーと化してますけど」
(´・_・`)「ふぅん」
9
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:05:14 ID:JvWQD8EI0
『さあ始まりました! サタデーモーニング☆フィーバー』
『今日のゲストは大人気【偶像】〜アイドル〜 ! 「ツンデレ・シスターズ」のお二人で〜す!!』
ξ゚⊿゚)ξ『『みなさんおはようございま〜す!』』ζ(^ー^*ζ
<キャーキャー!!
.
10
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:05:55 ID:JvWQD8EI0
川*д川「あーやっぱり可愛いですね。『ツンデレ・シスターズ』」
(´・_・`)「?? サダコの知り合い?」
川д川「んな訳ないでしょ……今めちゃくちゃ売れてる姉妹アイドルですよ」
(´・_・`)「アイドルって、なんか歌ったり踊ったりするやつだっけ? あれって人間族だけの職業じゃなかったの? あの二人どうみてもエルフ族だよね?」
川;д川「本当にテレビ見ない人なんですね師匠って。確かに元々は私のような人間族から生まれた奇抜な職業でしたけど今は違いますよ」
川д川「エルフやドワーフはもちろん。獣人や天使、果てにはスライム界までその勢いは広まって、今や全国アイドル大時代と言っても過言じゃありません」
(´・_・`)「何その大航海時代みたいな名称」
11
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:06:54 ID:JvWQD8EI0
川д川「ちなみに『ツンデレ・シスターズ』はダークエルフの姉、『ティアー・ツン』とハイエルフの妹『ティアー・デレ』の二人組からなる461プロダクションの看板アイドルですね」
(´・_・`)「461プロダクション?」
川д川「エルフや【妖精】〜フェアリー〜 族や、【天使】〜エンジェル〜 達をメインに作られたアイドルプロダクションです。神聖なイメージを売りにしてるんです」
(´・_・`)「天使までアイドルやってるのか……あっ、【偶像】だから?」
川д川「さあ? ちなみに『ツンデレ・シスターズ』はルックスは勿論のこと、セイレーン顔負けの歌唱力が最大のセールスポイントです」
(´・_・`)「サダコってやけに詳しいね。いわゆるオタク?」
12
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:07:48 ID:JvWQD8EI0
川;д川「普通にテレビやラジオを使う人なら常識ですよ。師匠も世情にもっと興味を持って下さいよ」
(´・_・`)「【死霊術師】〜ネクロマンサー〜 みたいな日陰者の典型が世情を詳しくなってもね。表を歩けば石を投げつけられるような嫌われっぷりだし」
川;д川「ああ……どうしても【死霊】〜ゴースト〜 やら【死体】〜アンデッド〜 って嫌われますからね。それを使役する職業だと余計に……」
(´・_・`)「悪の親玉みたいな扱いされるよ。別に悪いことしてないのにな―」
川д川(勝手に死体掘り起こしたり、死にかけの人間にトドメをさして勝手に使役するのは紛れもない悪行なんですけどね……)
13
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:09:16 ID:JvWQD8EI0
ζ(゚ー゚*ζ『それでは今週発売の新曲を唄います! 皆さん聞いて下さい!!』
ξ゚⊿゚)ξ『「ツンデレ・シスターズ」で』
ξ゚⊿゚)ξ『『「モノクロ☆カプチーノ」!』』ζ(^ー^*ζ
<キャーキャー!!
.
14
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:10:29 ID:JvWQD8EI0
(´・_・`)(曲名のセンスは悪いな。モノクロのカプチーノは不味そうだ)
川д川「ああやってキラキラ輝くアイドルとはまさに対極の存在ですよね。私達って」
(´・_・`)「ん?」
川д川「アイドルってみんなを笑顔にさせて幸せにさせる職業じゃないですか? それに比べて私達って……」
(´・_・`)「ああ、死霊術師に黒魔術師だもんね。サダコの得意な術って呪術だっけ?」
川д川「あとはまあ、結界術も。今は師匠の弟子として死霊術師の見習いですけど」
(´・_・`)「どっちにしろ薄気味悪い嫌われ者だね」
川д川「ええ……」
15
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:11:19 ID:JvWQD8EI0
川д川「偶像(アイドル)達とは、まさに光と陰ですよね」
(´・_・`)「……」
('A`)つ∪「ヴァイ」
(´・_・`)「あ、ありがとうドク」
(´・_・`)「」モグモグ
(´・_・`)「ねえ、サダコ。アイドルってどんな種族にもいるの?」
川д川「え? ああ、流石にゴブリンやトロールなんかの低級魔族はちょっと分からないですけど、まあ大体は」
(´・_・`)「ふぅん」
16
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:12:03 ID:JvWQD8EI0
川д川「アイドル業ってその種族事態のイメージアップにもなりますしね。野蛮で嫌われがちだった獣人族のイメージが払拭されたのもアイドル業界のおかげだとか」
(´・_・`)「獣人もアイドルやってるんだっけ?」
川д川「ええ。私もあんまり詳しく無いですけど『びゅ〜てぃ〜び〜すと』っていうグループが有名だった気がします」
(´・_・`)「ふぅん」
(´・_・`)「種族の、イメージアップ。ね」
(´・_・`)「」モグモグ
(´・_・`)「」モグモグ
(´・_・`)「……」
川д川「……師匠?」
17
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:13:18 ID:JvWQD8EI0
(´・_・`)「」モグモグ
(´・_・`)「」モグモグ
(´・_・`)「……」
(´・_・`)「うん、決めた。サダコ、外に出るよ?」
川;д川そ「えぇっ!? あの万年ヒキコモリの死にかけ男の師匠が外出ってどういう風の吹き回しなんですか!?」
(´・_・`)「失礼な弟子だな。決まってるでしょ? スカウトに行くんだよ」
川;д川「は? スカウト? ちょっと話が見えないんですけど……」
(´・_・`)「だからスカウトだよ」
(´・_・`)「アイドルの」
.
18
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:14:35 ID:JvWQD8EI0
川д川「は……?」
(´・_・`)「死体系【偶像】。いいじゃないか」
川;д川「いやっ、ちょっ本当に頭湧いてんですかちょっと!?」
(´・_・`)「【死霊】のイメージをアップさせるため、僕はアイドルプロダクションを設立する」
川;д川そ「はああああああ!? あんた【死霊術師】でしょうがあぁ!? 何考えてんですかマジで!?」
(´・_・`)「さあ出発だ。まずは素質のある娘を殺害……じゃなくてスカウトしなきゃね」
川#д゚川「いま殺害って言ったああああぁ!? この鬼畜野郎ハナから女の子ぶっ殺して使役する気マンマンじゃねえかああああああぁぁぁ!!」
19
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:15:42 ID:JvWQD8EI0
(´・_・`)「まあ細かい事は気にしない方がいいよね。ドク、おんぶ」
('A`)「ヴァイ」
(´・_・`)「んで、ダッシュ」
≡≡≡((#'A)「ヴァイ!」
川;д゚川そ「ちょっ! 師匠!?」
<サダコ〜先に行ってるね〜
≡≡≡川#д川「待てこの人でなしの死体フェチの変態鬼畜サイコパス野郎があああああぁぁぁぁ!!」
20
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:17:04 ID:JvWQD8EI0
【偶像】―【アイドル】
崇拝されるべき対象。多数の人を魅了し、信者(ファン)を陶酔させるもの 。
【死霊術師】―【ネクロマンサー】
死霊や死体を使役する魔術師。
この世でもっとも卑しく、醜く、嫌われる術師。
【偶像】と【死霊術師】が交わる時。
アイドル界に革命が起きる。
これはその一部始終を記録した、腐敗臭ただようスナッフフィルムである。
.
21
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:17:58 ID:JvWQD8EI0
【アイドルマンサー☆死んでるよガールズ】
〜始動〜
.
22
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:18:39 ID:JvWQD8EI0
おしまい
23
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 11:25:29 ID:pcZ0ALJE0
なんてこった……
期待
24
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 11:48:04 ID:.8nkAKE20
安価とはなんだったのか
25
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 11:54:15 ID:JvWQD8EI0
>>24
だいいちわ から あんか
これは ぷろろーぐ なので
26
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 12:33:04 ID:ylsvbwuI0
これは面白くなりそうだ!
続きも楽しみにしてる
27
:
◆M6R0eWkIpk
:2015/08/22(土) 13:31:28 ID:eyXXj4E60
この酉シンプル過ぎるから本人証明として使うなら別の酉に変えた方が良いと思われ
28
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 14:18:25 ID:pc8JCQSY0
乙 くさそうなアイドルですね…
29
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 14:23:43 ID:rzt3/aHc0
タイトルでまずワロタ
30
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 15:47:32 ID:s62h6jFU0
口調的にドックンがメインヒロインの可能性が微レ存……?のワの
31
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 20:07:47 ID:bJcyURRg0
乙
ゾンビ萌えユニットとか本当にあったら良いのに
32
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 20:51:41 ID:xxnUMHkM0
>>ありまと
33
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 20:52:28 ID:xxnUMHkM0
>>27
ありまと
34
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:23:53 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「いや―」
川д川「……」
(´・_・`)「う―ん……」
川д川「……」
(´・_・`)「あ―」
川д川「……」
(* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……」ブツブツ
(´・_・`)「どうしよっか?」
川#д川「どうしよっかじゃねえよこの鬼畜生のドグサレ能無しシリアルキラーがあああああぁぁぁぁぁ!!」
(* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……!」ブツブツ
(*;ー;)「助けてっ……!」
35
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:25:22 ID:xyPMpRCk0
【アイドルマンサー☆死んでるよガールズ】
――第0話――
〜 初めての【偶像】〜
.
36
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:26:18 ID:xyPMpRCk0
【〜ソウサクの国〜 城下町】
(#'A`)「ヴァイ!」
(´・_・`)「城下町直前に到着っと、ご苦労様ドク。こっからは人目もあるから土に還っていいよ」
('A##;〟、「ヴァイ」ドロドロ
(´・_・`)(吸い込まれるように大地に消えていったね。流石は僕の護衛係だ)テクテク
(´・_・`)(まあ土に還るっていっても魔法で大地に潜んでるだけだからいつでも召喚できるんだけどね)テクテク
(´・_・`)(おっ、だんだん人が多くなってきた。城下町に着いたみたいだね)テクテク
(´・_・`)「さて、とりあえず一番近場でソウサクの城下町までやって来たけど……」
(´・_・`)「流石に世界のヘソと言われるだけあって人だらけだ。いや、獣人やら昆虫族やらとにかく入り乱れてるけどさ」
37
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:26:58 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)(この世界は主に5つのエリアで別れている)
(´・_・`)(世界で一番人口の多い、ここ『ソウサク』。あらゆる種族があつまるこの国では世界で一番技術が発展していると言われている)
(´・_・`)(特に特定の種族に対する差別なんかも少ないので世界で一番住みやすい国。なんて言われているね。僕は人が多いから嫌いだけど)
(´・_・`)(あとはエルフや妖精が住む『ヴィップ』に獣人や虫人、鳥獣族が多い『シベリア』)
(´・_・`)(それからオーガ族やガーゴイルなどのいわゆる悪魔系が多くすむ『ソウゴウ』に天使達が多く住む『シタラバ』)
(´・_・`)(まあ実際問題、他国に行くには色々と手続きがめんどうだからスカウトするにも何にしても基本的には『ソウサク』をメインに動かなきゃいけない訳なんだけどね)
38
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:27:39 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)(ちなみに僕が住んでいるのは『ソウサク』の果ての果て。通称『ダットの墓場』と呼ばれている巨大な集団墓地)
(´・_・`)(主に1000年前に起こった勇者と魔王の大戦争の被災者達が眠ると言われている物静かな墓場)
(´・_・`)(年柄年中いい感じにひんやりしてて、とにかく住みやすいから僕的にはありがたいんだけど)
(´・_・`)(そういう場所に慣れている僕からしてこの城下町は正直……)
(´・_・`)(……)
(´・_・`)「人多すぎて、酔いそうだ」
39
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:28:32 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「……」
(´・_・`)「うん、ちょっと人が少ないとこ行こう」
(´・_・`)「どこ行けばいいんだろ? あっ、あそこに路地裏があるや」
(´・_・`)「……」
(( ´・_)「行ってみよ」テクテク
.
40
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:29:13 ID:xyPMpRCk0
【〜ソウサクの国〜 城下町の路地裏】
(´・_・`)「ふぅ。落ち着く」
(´・_・`)「やっぱりヒキコモリの僕にはあんな大都会の人波は辛いね。早く家に帰ってポップコーン食べてゴロゴロしたいや」
(´・_・`)「……ん?」
((;*゚ー゚))「」キョロキョロ
(´・_・`)(明らかに道に迷いました〜って感じの女の子だね。種族は……猫耳が生えてるから獣人だろうね)
(´・_・`)(髪は金髪でショートボブ。背格好は平均的で年は15〜6かな。翡翠石みたいにキラキラ輝く瞳がいい感じじゃない)
(´・_・`)(10人中10人が美人だって断言するルックス。まさかいきなりあんな上物と会えるとは思わなかったよ)
41
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:29:59 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)(……)
(´・_・`)(よし)
(´・_・`)(逝ってみよう)
(;*゚ー゚)(……うぅ、道に迷っちゃいました。このままじゃまたギコに見つかって怒られちゃう)
(;*゚ー゚)(人波に揉まれて気がついたらこんな薄暗いところに来ちゃったけど。どうしよう、ここら辺は治安が悪いっていうし)
(;*゚ー゚)(うう……何か怖くなってきちゃった。怪しい人に声をかけられる前に早くギコと合流しなきゃ)
「あの、少々よろしいでしょうか?」
(゚ー゚*;))「はっ、はい?」クルッ
42
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:30:49 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「どうも」
(*゚ー゚)「」
(´・_・`)←全身真っ黒いローブ 死体のように青白い肌 何を考えているか分からない無機質な表情
(´・_・`)「僕、通りすがりの社長なんですけど。ちょっとお話いいですか?」
(;* ー )「……あ、あ」
(;* Д )そ(怪しいの来ちゃったああああああぁぁぁぁ!?)
(´・_・`)「??」
43
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:31:46 ID:xyPMpRCk0
(;*゚ー゚)(あっやしいいいいい! もう頭の先から爪先まであっやしいのが来たああああああぁぁぁぁぁ!!)
(;*゚ー゚)(っていうか何よ通りすがりの社長って!! 意味分からないわよ! 明らかに怪しい魔術結社の一員みたいな格好してる癖に!! 何の会社やってんのよ!? 黒魔術か!? 黒魔術なのか!?)
(;*゚ー゚)「な……なんのご用でしょうか?」
(;*゚ー゚)(と、とにかく適当に話は聞き流すとして! いつこの不審者が襲って来ても逃げられるように体勢を整えとかなきゃ! 何されるか分からないわ!)
(´・_・`)「……」
(´・_・`)(ん? アイドルプロダクションの社長だから社長って名乗ったけど、まだ会社を設立してないから社長じゃないのかな?)
(´・_・`)(会社が無いならスカウトマンともプロデューサーとも名乗れないし……こういう時は普通に……)
44
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:32:27 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「あっ、間違えました。通りすがりの死霊術師なんですが」
(;*゚Д゚)(胡散臭さが倍増したああああああぁぁぁ!? ネクロマンサーって何よネクロマンサーって!? そんなの童話でしか聴いたこと無いわよ!?)
(´・_・`)「というわけで、アイドルやりませんか?」
(;*゚Д゚)(どういう訳だああああああぁぁぁぁ!? えっ何で!? 何がどうなってそうなる訳よ!?)
(;*゚Д゚)(いくらなんでも意味が分からない!! なんで社長からネクロマンサーになってアイドルなの!? っていうかネクロマンサーっていつからアイドルをスカウトする仕事になったの!?)
(´・_・`)つⅡ「あっ、名刺がわりにこちらをどうぞ。こちら私の弟子が作りました『怨念の札』です」スッ
(;*゚Д゚)そ(要らねえええええぇぇ!! 呪われるだろ!? それさわった瞬間100パー呪われるやつだろ!? 明らかにどす黒いオーラが滲み出てるんですけどおおおぉぉ!?)
45
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:33:34 ID:xyPMpRCk0
(;*゚ー゚)「けっ、結構です!」
(´・_・`)「あ、本当に? 残念だな。んじゃ話を戻しますけど……」
(´・_・`)「ちょっと死体系アイドルとか興味ありません?」
(;*゚Д゚)そ(ツッコミどころが増えたああああぁぁ!? 死体系アイドル!? 死体!? 死体イイイイィィ!? なんなの本当にこのチンチクリン!? 変な宗教団体の100倍タチ悪いわあああああぁぁぁぁ!!)
(#゚ー゚)「いっ、意味が分かりませんし、とにかく私は興味ありません!!」
(´・_・`)「あっ、本当に。残念ですね」
(#゚ー゚)(怪しいとかそういう問題じゃない! この男は明らかに危険だわ!! とっとと離れないと!!)
(;*゚ー゚)「もう行ってもいいでしょうか!? 私、こう見えても忙しいんですが!?」
(´・_・`)「あ、お時間とらせて申し訳ないんですけどね。これだけ見て頂けませんかね?」ガサゴソ
(;*゚ー゚)「はい!?」
(;*゚Д゚)(ああああああもうギコ助けてよおおおぉぉ)
46
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:34:25 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「いや、本当に。いきなり申し訳ないんですけどね、ちょっとコイツを見て欲しくてですね」スッ
(;*゚ー゚)「??」
(´・_・`)つ┏「ゴホン……『ところで俺の手元を見てくれ。こいつをどう思う?』」スチャッ
(*゚ー゚)「へ……? あっ……?」
(´・_・`)つ┏「ああ。そこは『すごく大きいです』って答えて欲しかったなあ。まあコイツはちょっと小さめなんだけどさ」
(;*゚ー゚)「それ……なっ……何ですか……!?」
(´・_・`)つ┏「ん? そりゃ見たまんまの……」
(´・_・`)「拳銃だけど?」
.
47
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:35:17 ID:xyPMpRCk0
―――バンッ!!―――
(*゚ー゚)「あ……?」
.
48
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:35:58 ID:xyPMpRCk0
(;*゚ー゚)「あ……あっ……!?」ユラユラ
(;*゚ー゚)(あれ? なんか、お腹がすっごく熱いのに、身体がすっごく寒い)
(;*゚ー゚)(何でだろ? あれ、脚に力が入らない)ドサッ
(* ー )(あれ? 何か地面が真っ赤でネバネバしてる……)
(* ー )(何で……おかしいなぁ……)
(* Д )「ギ……コ……」
(* ー )「……」
( ー )「」
.
49
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:36:45 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「ふう」
(´・_・`)「ギコって誰だろ? 恋人か誰かかな? まあいいや」
(´・_・`)「……」
(´・_・`)「……うん」
(´・_・`)「とりあえず」
(´・_・`)「スカウト大成こ川#д゚川つ「何考えてんですかこのキチガイ野郎があああああああああぁァァァ」ドガッ
(#)・_・`)「痛いな―サダコ。師匠をぶん殴るなんて酷く無い? っていうか来るの遅かったね」
川#д゚川「喧しいわあああああぁぁぁ!! 酷いのはアンタの性癖よこの獸! 外道! 鬼畜生!! スカウトとか言ってやってる事は結局は殺人じゃないのよ!! 紛れもない犯罪よ犯罪!!」
50
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:37:33 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「ん? バレなきゃ大丈夫だよ。気にしぃだなあ、サダコは」
川#д川「大丈夫な訳あるかああああああああぁぁぁ!! アンタは頭のネジをどこに置いてきたんだスカポンタンのド低脳なド三品があああああぁぁぁぁぁ!!」
(´・_・`)「まあそう怒鳴らずに。それよりサダコの結界術にテレポート機能のある転移結界あったよね? あれ使ってくれない?」
川#д川「こんな非常事態に済ました顔して何をほざいてんのよ!! 今それどころじゃないでしょうが!!」
(´・_・`)「こんな事態だからだよ。銃声で人も集まって来たみたいだよ?」
<今、銃声がしなかったか?
<あっちの路地裏だ!
<騎士団を呼べ!
.
51
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:38:14 ID:xyPMpRCk0
川;д゚川そ「げっ……! 本当だ」
(´・_・`)「今の状況だったらサダコだって共犯に思われるんじゃないかな?」
川#д川「ぐっ……!! こんの鬼畜野郎があぁ……!」
(´・_・`)「ほらほら、早めに頼むよ。対象はこのお嬢さんと僕とサダコね。ドクは放っておけば勝手に帰って来るだろうしね」
川#д川「あぁもう分かりましたよ!! やればいいんでしょう!? やれば!?」
52
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:38:56 ID:xyPMpRCk0
川дー川「……」
川#д゚川「……ッ!!」
ズズズズ……!!
(´・_・`)(おお……サダコを中心にして薄紫色の結界が。サダコの結界っていい感じにどす黒くて好きなんだよね―)
川дー川「『東方結界術! 其ノ十七!! 亡者よ、邪なる力を以て此ノ身を消し去り、聖なる光より護りたまえ!!』」
(´・_・`)「その詠唱って厨二っぽいよね。僕みたいに省略しちゃえばいいのに。プププッ」
川#дー川「詠唱ガン無視で最高魔術をポンポンぶっ放すアンタみたいな化物と比べないで下さい!!『転移結界』……」
川д゚川「【神隠姿〜かみかくし〜】!!」
ドロン……
53
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:40:29 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「……で。なんとかサダコの結界で我が家に帰宅して、無事にこの少女を僕の【死霊術】〜ネクロマンシー〜 で復活させたところで……」
(;* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……」ブツブツ
(´・_・`)「冒頭に戻る、っと」
川;д川「っていうか彼女って【死体】〜アンデッド〜 ですよね? 何で意思があるんですか? ぶっちゃけ青白い以外は普通の人間と変わらないんですけど」
(´・_・`)「それは単純に僕の術が高度だからだよ。普通の人間と変わらないように復活させるなんて僕にとっては朝飯前さ」
川;д川「つくづくチートですね……師匠って」
(´・_・`)「サダコも何か落ち着いたね」
川;д川「なんか一週回って冷静になったんですよ。ところで……」
54
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:41:30 ID:xyPMpRCk0
(;* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……」ブツブツ
川д川「彼女、どうするんですか? いくら生身の人間と変わらないとは言え、このままじゃ精神が死んじゃいますよ 」
(´・_・`)「ん―そこは僕に考えがあるから大丈夫」
(´・_・`)「ねえ、君」
(;* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……」ブツブツ
(´・_・`)「僕の名前はショーン。君を殺し、君を使役する死霊術師」
(´・_・`)「きっと君と僕は今後、永い付き合いになると思うんだ。だから君の名前も教えてくれないか?」
(;* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……」ブツブツ
55
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:43:08 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「……」
(;* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……」ブツブツ
(´・_・`)「……」
(;* ー )「タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ……」ブツブツ
川;д川(ダメじゃん)
56
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:45:01 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「……仕方ないなぁ」スッ
川д川「?」
(´・_・`)「必殺、指パッチン」パチン
(;* ー )「タスケテタスケテタスケ」ピタッ
川д川「あ、止まった」
(;* Д )「あ……あがっ……!」
川д川「ん?」
((;* Д ))「ぎゃああああああああああぁぁぁぁ!! 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいいいいぃぃ!!」
川;д゚川そ「うぇっ!? どうしたの!?」
57
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:45:50 ID:xyPMpRCk0
(((;* Д )))「痛い痛い痛い痛いよおおおぉぉ嫌だあああああぁぁぁぁぁ!!」
川;д川「師匠!? なにやったんですか!?」
(´・_・`)「ん? なんか話を聴いてくれないから彼女の魂を雑巾みたいに絞ってみました」
川#д川「鬼かアンタは!?」
(´・_・`)「失礼だな。ほい、もう一度指パッチンっと」パチン
(;* Д )「あ……あ……!!」
川д川「あ、戻った」
(´・_・`)「さて、獣人のお嬢さん。もう一度だけ聞くよ?」
(´・_・`)「お 名 前 は ?」
.
58
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:46:34 ID:xyPMpRCk0
(;*;ー;)「ひっ!? し……シィです……! 『ワイルドキャット・シィ』です!!」
(´・_・`)「うん。素敵なお名前だね、シィさん」
川д川(ワイルドキャット? どこかで聴いた気が……?)
(´・_・`)「さて、シィさん。まあ色々思うことはあると思うけど1つだけ尋ねるよ?」
(´・_・`)「君は、生き還りたいかい?」
( *;ー;)「え……?」
(´・_・`)「言葉通りの意味だよ。今みたいに死体としてではなく……」
(´・_・`)「心臓の鼓動が脈打ち、腐ることなく、日の光を心地好く浴びる事が出来る元の身体として、君は」
(´・_・`)「生き還りたいかい?」
.
59
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:47:31 ID:xyPMpRCk0
( *;Д;)「は……はい!! 生き還りたいです!! 私は生き還りたい!!」
(´・_・`)「そうか。なら僕のお願いを聴いてくれないかな? 僕が君をスカウトした時、何と言ったか覚えているかい?」
(;*つー;)「えと、確か……」グスン
(;*゚ー゚)「あ……アイドル? に、ならないか? って」
(´・_・`)「そう。アイドルだ。僕は君にアイドルになって欲しいんだよ」
(;*゚ー゚)「でっ、でも……私にアイドルなんて!」
(´・_・`)「落ち着いて聴いて欲しい。君には間違いなく才能があるんだ。崇拝される、美しき【偶像】としての才能がね?」
(;*゚ー゚)「私が……崇拝……?」
60
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:48:31 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「ああ、そうだよ。それから、約束しするよシィちゃん。君がトップアイドルになったあかつきには……」
(´・_・`)「完璧に、元の身体に、元のワイルドキャット・シィとして」
(´・_・`)「生き還らせてあげるよ」
(;*゚ー゚)「生き還れる……生き還れる……!」
(´・_・`)「さあ、シィちゃん? 僕と一緒に、トップアイドルを目指してくれるかい?」
(*゚ー゚)「はい……! 私、やります!! アイドル、やります!!」
(´・_・`)「うん、ありがとう」
川д川「……ん―?」
61
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:49:20 ID:xyPMpRCk0
川д川(あの、師匠?)ヒソヒソ
(´・_・`)(ん? どしたの?)ヒソヒソ
川д川(彼女、いくらなんでも従順過ぎじゃないですか? 普通、殺された相手にあそこまで愛想よく振る舞わないと思うんですが……)ヒソヒソ
(´・_・`)(ああ。魂を弄るついでにほんの少し感情とか記憶とかも都合いいように弄ったからだと思うよ?)ヒソヒソ
川;д川(もはや何でもありじゃないですか)ヒソヒソ
(´・_・`)(と言っても記憶操作は専門じゃないからね―。きっかけがあったら感情も元に戻るだろうけど)ヒソヒソ
62
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:50:24 ID:xyPMpRCk0
(*゚ー゚)「あの、ショーンさん! 私はトップアイドルになるためには先ず何をすればいいんですか!?」
(´・_・`)「ん? あぁ、そうだね―」ジー
(*゚ー゚)「??」
(´・_・`)「……ん―」
(´・_・`)(死体系アイドルとして売るには、いささか綺麗すぎるかな?)
(´・_・`)「よし、ちぎるか」
(*゚ー゚)「へ?」
川д川「は?」
63
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:51:12 ID:xyPMpRCk0
(´・_・`)「ドク」
('A`)「ヴァイ」ズブブ……!
川;д川そ「うぉ!? 床からドクオ君が出てきた!」
(;*゚Д゚)そ「ひぃ……!? 何ですかそのグロい物体は?」
(´・_・`)「物体って酷いなあ。ドクは優秀な僕の護衛なんだよ。まあ死体としては君の先輩だね」
(´・_・`)「という訳でドクオ。そこにいるシィちゃんを……30? いや20くらいでいいか」
(´・_・`)「20くらいになるまで適当にちぎっといて」
川д川「へ? ちぎるって……?」
64
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:51:57 ID:xyPMpRCk0
('A`)つ「ヴァイ」ガシッ
(;*>ー゚)「痛いっ!! うっ、腕を離して下さい!!」
(´・_・`)「ん? 言われなくても離してくれると思うよ?」
('A`)「……ヴァイ……!!」ググッ……!!
(´・_・`)「物理的にね?」
……ブチブチブチッ!!
(;* Д )「ぎゃああああああああああぁぁぁぁ!!」
.
65
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:52:42 ID:xyPMpRCk0
川;д川「うわっ! グロッ!?」
((;* Д ))「腕がああぁぁ!? 私の腕があああぁぁぁ!?」
(´・_・`)「ん、そんな感じで適当にちぎっといてね。僕はサダコと向こうの部屋で魔術の勉強してるから終わったら声かけてね」
('A`)「ヴァイ」
(;* Д )「嫌っ……痛いの嫌ぁ……!!」
('A`)「ヴァイ」グググッ
(;* Д )そ「ヒッ……嫌っ……!!」
(( ´・_)「んじゃドク、あとはよろしく。サダコ、行くよ?」テクテク
川;д川「あっ、待って下さいよ師匠!!」
ガチャッ……バタン!!
.
66
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:53:48 ID:xyPMpRCk0
('A`)「……」グググッ……!
(;* ー )「助けて助けて助けて……!」
(;* Д )「誰か……! 誰かああああぁぁ……」
(;* ;Д; )「助けてよおおおおおおぉぉぉ!!」
.
67
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 22:54:50 ID:xyPMpRCk0
ブチブチブチッ!!
ガリッ……
――――ボキッ!――――
.
68
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:04:37 ID:xyPMpRCk0
――NEW!――
あたらしい アイドル が かにゅう しました !
.
69
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:06:08 ID:xyPMpRCk0
【(#゚;;-゚)】
【名前】「ディ」…(本名)ワイルドキャット・シィ
【二つ名】無し
【アイドルランク】無し
【身長】159㎝
【スリーサイズ】 83-56-82
【趣味】不明
【能力】
ボーカル…F
ダンス…F
ヴィジュアル…F
理不尽に殺害され、理不尽に痛め付けられ、理不尽にちぎられた。
万人が見惚れたその美しさは、今や継ぎ接ぎと傷だらけ
絶望と腐敗に染まる、死体系【偶像】。
芸名の由来はショーンのきまぐれ。
.
70
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:07:45 ID:xyPMpRCk0
―――NEW!―――
あたらしい 安価コマンド が ついかされました。
.
71
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:11:18 ID:xyPMpRCk0
【安価コマンド】
〜レッスン〜
・ボーカルレッスン
歌唱力を鍛えます。頑張れば歌の仕事が増えるかも?
・ダンスレッスン
ダンスを鍛えます。頑張ればバックダンサーの仕事が増えるかも?
・ヴィジュアルレッスン
表情や演技力を鍛えます。頑張れば演技の仕事が増えるかも?
.
72
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:15:33 ID:xyPMpRCk0
〜スカウト〜
新しいアイドルを探します。成功するとは限りません。
・ソウサク城下町
沢山の種族が入り交じっています。運がよければ様々な種族に会えるかも?
・ソウサク路地裏
人が少ないです。運がよければとてつもない美人がみつかるかも?
・ソウサク・ダット墓地
ショーンの住む地域。運がよければ死神に会えるかも?
.
73
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:18:43 ID:xyPMpRCk0
〜営業〜
外出して営業します。
・散歩
新しい地域に散歩します。スカウト時のエリアが広がります。
・オーディション
オーディションを受けます。知名度を確実に上げ、運がよければアイドルランクもあがります。
.
74
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:21:01 ID:xyPMpRCk0
現在の安価コマンドまとめ
【レッスン】
・ボーカルレッスン
・ダンスレッスン
・ヴィジュアルレッスン
【スカウト】
・ソウサク城下町
・ソウサク路地裏
・ソウサク・ダット墓地
【営業】
・散歩
・オーディション
.
75
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:22:06 ID:xyPMpRCk0
おしまい。次回から安価安価安価まんこ。
76
:
◆eOod7XM/js
:2015/08/22(土) 23:29:53 ID:eyXXj4E60
てす
77
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 23:31:57 ID:vG5LzDho0
乙
いとも容易く行われるえげつない行為
イイネ.
78
:
名も無きAAのようです
:2015/08/22(土) 23:33:16 ID:xyPMpRCk0
>>76
あれ?またトリ割れた。
しばらくトリ無しで逝きます。
79
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 00:19:16 ID:JLVvaz4A0
育成ゲーム的なものか、乙
80
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 00:36:08 ID:KC3Rt5CU0
アイドルものの皮を被ったリョナ作品
乙
81
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:38:10 ID:OB/Olz0Q0
川д川(師匠の衝撃的スカウトから1週間が経過しました)
川д川(実は今日から本格的なアイドルプロデュース活動が始まるんだそうです)
川д川(と言うのも会社を立ち上げるにあたって色々と申請しなきゃいけなかったり法律関係で時間が掛かってしまったからです)
(#゚;;-゚)「お茶です……」
川д川「あ、ありがとうございます。『シィ』ちゃん」
(#゚;;-゚)「……今の私は、『ディ』です」
川;д川「あ、そうだった……ごめんね」
(((#゚;;-゚)「……」スタスタ
82
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:39:39 ID:OB/Olz0Q0
川д川(ドクオ君に引き裂かれたシィちゃんはその後、師匠によって継ぎ接ぎだらけの死体となって甦りました)
川д川(甦りついでに芸名もつけちゃおう。という師匠の案で『ワイルドキャット・シィ』さんは『ディ』という名前で活動する事になりました)
川;д川(まあ、よほど引き裂かれた事がショックだったのか性格まで変わっちゃいましたが……)
川д川「……」
川д川「……」
川д゚川「……で」
(´・_・`)「ん?」
83
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:40:51 ID:OB/Olz0Q0
川д川「いや、ん? じゃないですよ。会社を設立したのはいいでしょう。師匠の自宅が割りと広い洋館だから、そこを事務所にしたのもいいでしょう」
川д川「事務所の名前が『アンデッド・プロ』と言うのもこのさいスルーして、なし崩しに私が師匠の会社経営を手伝うハメになったのもスルーします」
川д川「だけど……だけど……!!」
川#д川「何で私がこの『アンデッド・プロ』の総取締役になってるんですかあああぁぁぁぁ!?」
.
84
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:41:36 ID:OB/Olz0Q0
【アイドルマンサー☆死んでるよガールズ】
――第1話――
〜 そして【導師】は動きだす〜
.
85
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:42:26 ID:OB/Olz0Q0
川#д川「おかしいでしょう!? 言い出しっぺも主人公もアンタでしょうがこのネクロフィリアアアアァァ!!!」
(´・_・`)「いや、だって僕って死霊術師だしさ? 書類を書くときに一々嫌な顔されるんだよ。やっぱり嫌われる職業だったから」
(´・_・`)「その点サダコだったら魔術師で誤魔化せるからさ、都合が良かったんだよ。ドクはまあ論外だし」
川#д川「わざわざ馬鹿正直に死霊術師なんて書かないで適当に誤魔化せば良かったじゃないですか!!」
(´・_・`)「そうは言ってもね―。一応、僕ってかなり名の知られた魔術師だからさ。誤魔化そうにもなかなか厳しいんだよ」
川;д川「うぅ……確かに噂に名高い死霊術師を頼りに弟子入りした私からしてみたら否定出来ない」
86
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:44:05 ID:OB/Olz0Q0
(´・_・`)「まあ、社長とは言え肩書だけだよ。経営やら【導師活動】〜プロデュース〜 は全部僕がやるつもりだし」
川д川「私はそんなことより早く魔術を教えて欲しいんですけど……」
(´・_・`)「まあまあ、そっちもちゃんとやるってば。ところでサダコに聞きたい事があるんだけど」
川д川「はい?」
(´・_・`)「結局さ、何をすればトップアイドルになれる訳? テレビに出まくればいいの?」
川д川「え―と……確かに知名度は大事ですけど、先ずは【アイドルランク】を上げなきゃダメですね」
(´・_・`)「アイドルランク? 何それ?」
川д川「名前の通り、アイドルとしての格付けみたいなものですよ。魔術師でいう、見習い、魔術師、魔導士、大魔導士。みたいな」
(´・_・`)「ああ、なるほどね」
川д川「具体的な話をするとですね……」
87
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:44:57 ID:OB/Olz0Q0
Aランク…冠番組は当たり前、単独ライブを超満員に。国を代表する、文句無しのトップアイドル
Bランク…全国で人気がある、一流アイドル。テレビ出演は当たり前。種族を代表する、これぞスーパーアイドル。
Cランク…全国でとりあえず顔が知られている。安定した人気を誇る人気アイドル。
Dランク…一部の層に人気がありメディアにも露出をし始める。ようやく胸を張ってアイドルを名乗れる。
Eランク…人気のある地方アイドル。
Fランク…事務所に所属したもの全ての総称。最下層。
.
88
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:45:41 ID:OB/Olz0Q0
川д川「……って感じですね。ディちゃんは正式にウチの事務所のアイドルとして所属が決まったので現在はFランクです」
(´・_・`)「要するにAランクを目指せばいいって事ね。でもどうやればランクが上がるの?」
川д川「手っ取り早いのは【ライブバトル】と【オーディション】ですね」
(´・_・`)「ん? オーディションは分かるけどライブバトルって?」
川д川「歌とダンスで競いあって観客の数を奪い合うんですよ。なかなか盛り上がるんですよ?」
(´・_・`)「歌って踊るだけでバトルなの? なんか地味だね」
川;д川「そりゃ年がら年中、血にまみれた師匠からしてみたらねぇ……。でも以外と派手なんですよ? 魔術を使ったり種族独特のスキルで会場を湧かせたり」
川*д川「天使は後光を輝かせながら飛び回り、獣人達は人間にはとうてい真似できないアクロバティックな演技をしたりだとか」
89
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:46:24 ID:OB/Olz0Q0
(´・_・`)「ふぅん。まあ好きな人は好きなんだろうね」
川;д川「興味無さそうですねぇ。っと、話を戻しますね」
川д川「まあ要するにライブバトルで格上のアイドルに勝利すれば確実にアイドルランクは上がります。オーディションで合格するよりも確実に」
(´・_・`)「ん? じゃあとっととAランクのアイドルをぶっ飛ばせば直ぐにトップアイドルって事?」
川д川「はぁ……まあそりゃ理屈ではそうなんですけど。例えばですよ、師匠?」
川д川「王宮勤めの聖騎士が、ろくに剣も握ったことの無い農民と真剣勝負で決闘すると思いますか?」
(´・_・`)「まあ、しないだろうね」
90
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:47:06 ID:OB/Olz0Q0
川д川「つまりライブバトルも一緒なんです。自分のランクと1つ上の人としかバトルは出来ないんですよ」
(´・_・`)「1個1個上げなきゃダメなのか。めんどうだな―」
川д川「それにバトルで勝つ為にはまずレッスンをして能力を上げ、曲を用意しないといけないですからね」
川д川「例えばEランクのアイドルとバトルするならば最低でもダンス、ボーカル、ヴィジュアルともにレベルEは欲しいところです」
川д川「まあ、それでも勝率は五分五分ってとこですけどね」
(´・_・`)「?? ふぅん。なるほどね」
川д川「あとは、アイドルとの信頼関係も大切ですよ? 能力の上がり方が変わりますし、困った時に助けてくれる筈です」
(´・_・`)(さっきからサダコは何を言ってるんだろう? 能力??)
91
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:48:04 ID:OB/Olz0Q0
(´・_・`)「ん? じゃあオーディションは無視してひたすらバトルすればいいの?」
川д川「オーディションはオーディションで重要ですよ。一定のファンが居ないとアイドルランクは上がりませんし」
川д川「オーディションに合格する事によって信頼度や能力が上がったりするんです。イベントの発生にもつながりますしね」
(´・_・`)(また能力……それにイベントって?)
川д川「まあ、とにかく今はレッスンをオススメしますね。能力上げないと勝てるものも勝て無いですし」
(´・_・`)「なるほどね」
川дー川「ちなみにEランクに上がる条件ですが……」
.
92
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:48:52 ID:OB/Olz0Q0
川д川+「【Eランクアイドルにライブバトルで勝利】もしくは」
川д川+「【難易度E以上のオーディションに3回合格する】が条件になります」
.
93
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:52:14 ID:OB/Olz0Q0
川д川「ちなみに1話毎の安価は3回。つまり1話につき行動は3回しか起こせません」
川д川「そしてこの作品は3話経過する度にに濃厚な字の分が満載のバトル描写が入りますので注意して下さいね?」
(´・_・`)「?? ……はあ」
川д川「ちなみに安価をする時は細かく指定して下さいね? 【レッスン】や【営業】だけでなく」
川д川「【レッスン(ボーカル)】や、【営業でオーディション】等と詳しく指定をして下さい」
川д川「相応しくない安価は自動的に安価下となりますので、ご了承をお願いします」
(´・_・`)(何言ってるんだろうこの子?)
川д川「では師匠。今日の1ターン目は何をなさいますか?」
(´・_・`)「……よく分からないけど、とりあえず」
(´・_・`)「
>>95
かな」
.
94
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 01:53:02 ID:OB/Olz0Q0
【コンマ下2桁によってイベントが起きたり、結果が変わります。】
〜安価コマンド〜
【レッスン】
コンマ表…00〜05失敗、06〜60大成功
・ボーカルレッスン
・ダンスレッスン
・ヴィジュアルレッスン
【スカウト】
コンマ表…01〜50失敗、51〜59成功、00orゾロ目大成功
・ソウサク城下町
・ソウサク路地裏
・ソウサク・ダット墓地
【営業】
コンマ表…00〜60成功
・散歩
・オーディション(オーディション内容は再安価)
.
95
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 02:00:18 ID:yUuwL6hU0
【レッスン(ボーカル)】
96
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 02:29:04 ID:OB/Olz0Q0
(´・_・`)「という訳で【ボーカルレッスン】を行うためにスタジオにやって来ました」
(´・_・`)「……事務所兼自宅から徒歩1分の簡易スタジオです」
川д川「いつの間にこんなもの作ったんですか?」
(´・_・`)「ドクが1週間不眠不休で作ったんだよ。いい子でしょ?」
川;д川「いや、使役してるのは結局、師匠じゃないですか……」
(#゚;;-゚)「あの、レッスンは……」
97
:
名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 02:30:11 ID:OB/Olz0Q0
(´・_・`)「あ―うん、レッスンね。うん」
(´・_・`)「……」
(´・_・`)「とりあえず、ディちゃんの好きな曲を歌ってみてくれないかな?」
(#゚;;-゚)「……好きな……曲……?」
(´・_・`)「うん。何でもいいからさ」
(#゚;;-゚)「分かり……ました……」
(#ー;;-ー)「……」
(#゚;;-゚)「」スッ
.
98
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名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 02:31:05 ID:OB/Olz0Q0
(#゚;;-゚)「……Where is the moment when you needed the most〜♪」
川д川そ(うわっ……儚げで綺麗な声!)
(´・_・`)(あんま死体っぽく無いな……これはこれで有りかな?)
(#゚;;-゚)「You're falling to pieces every time〜♪」
(#゚;;-゚)「And I don't need no carrying on〜♪」
(´・_・`)「サダコ、これ何の歌?」ヒソヒソ
川д川「はるか昔、何処かの吟遊詩人が歌っていたと言われる曲ですよ。確か『ついてない日の応援歌』って名前だった気がします」ヒソヒソ
99
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名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 02:32:00 ID:OB/Olz0Q0
(#゚;;-゚)「Cause you had a bad day〜You're taking one down〜You sing a sad song just to turn it around♪」
(´・_・`)「……ノリノリだね」ヒソヒソ
川*д川「生前、歌うのが好きだったのかもしれませんね」ヒソヒソ
(#゚;;-゚)「……You had a bad day♪」
.
100
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名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 02:33:02 ID:OB/Olz0Q0
『シィ? こんな歌を知っているか?』
『タイトルだけ聴くと、何だか暗い感じなんだけどさ、前向きになれるいい歌なんだよ』
『シィ、良かったら聞いてくれよ。ついてない日の応援歌をさ』
(#゚;;-゚)(この声は……)
(#゚;;-゚)(……誰?)
.
101
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名も無きAAのようです
:2015/08/23(日) 02:33:51 ID:OB/Olz0Q0
「……ィ……」
「……デ……ディ……?」
(´・_・`)「ディ?」
(#゚;;-゚)「あっ……?」
川*д川「スッゴク綺麗な声でしたよ――! これならトップアイドルも狙えます!!」パチパチ
(´・_・`)「素晴らしかったよ、ディ。次からは講師を呼んでもっと実力を上げていこう」
(#゚;;-゚)「……はい。ありがとう、ございます」
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