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川д゚川 糞ったれBAR NEETのようです
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代理
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ノハー⊿゚)(随分と歳の離れた兄妹だな。それに顔も似ていないが……)
l从・∀・ノ!リ人「お姉ちゃんも、初めましてなのじゃ!!」
ノパ⊿゚)「あ、あぁ、初めまして。ヒートだ、よろしくな」
l从・∀・ノ!リ人「よろしくなのじゃ!! ヒートお姉ちゃんはミルナさんの恋人さんなのじゃ?」
ノハ*ー⊿ー)「いや……恋人というか、その……将来を約束した仲というか……」モジモジ
l从・∀・ノ!リ人「??」
川;д川(ガキ相手に何をしどろもどろしてるんだぁ? アイツゥ……)
ノハ;ー⊿゚)「んん! まあ、それは置いといてだ! BARデビューとの事だが妹者は何歳なんだ? かなり若く見えるが」
l从・∀・ノ!リ人「妹者はこの前やっと二十歳になったのじゃ! だから美味しいテキーラのカクテルを兄者達にいっぱい教えてもらうのじゃ!!」
ノハ*゚⊿゚)(可愛いな……)
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(´<_` )「妹者には昔からテキーラがどんなに美味い酒かとたっぷりと聴かせていたからな」
( ´_ゝ`)「うむ。布教の効果がようやく現れたようで安心した」
川;д川「布教じゃなくて洗脳の間違いだろうが糞ったれどもがぁ……。つうかテメェは妹者に何を飲ませるつもりなんだぁ?」
(´<_` )「それはもちろん決まっているさ!」
( ´_ゝ`)「テキーラベースのカクテルと言ったらもはや1択! さあミルナよ!」
(* ´_ゝ`)「「可愛い妹者に最高の『マルガリータ』を頼んだ!!」」(´<_` *)
川д川「あ、嫌どすぅ」
(;´_ゝ`)そ「ちょっ!? ミルナさぁん!?」
Σ(´<_`;)「なぜ京都弁で速答!?」
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川д゚川「いやぁ……つぅかよぉ。妹者って二十歳になったばっかりなんだろぉ?」
l从・∀・ノ!リ人「そうなのじゃ!」
川д川「じゃあ今まで酒って飲んできた事はあるのかぁ?」
l从・へ・ノ!リ人「う―ん……兄者達がたまに買ってくる『ほろよい』っていう缶のやつしか飲んだ事が無いのじゃ」
川#д゚川「おいぃ、そこの双子ぉ」
ノハ;゚⊿゚)「まさかお前達は酒もまともに飲んだ事の無い、いたいけな少女にショートカクテルの『マルガリータ』を飲ませるつもりだったのか?」
(;´_ゝ`)「いやいや、だってさあ!? 気持ちは分かるだろミルナ!?」
(´<_`;)「テキーラの魅力を最大限に伝えるにはマルガリータが1番じゃないか! テキーラを愛する者なら誰だってそう結論づける筈さ!!」
川д川「度数に慣れてないやつに強い酒を飲ましても意味無いだろうがぁ……」
ノハー⊿゚)「むしろ舌が焼ける感覚がトラウマになって酒が嫌いになってしまうかもな」
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(´<_`;)「うぅ……それを言われると弱いな」
(;´_ゝ`)「う―ん。なら妹者の初テキーラカクテルは何がいいんだろうか?」
川д゚川「ったく糞ったれ共がぁ。勝手に作っちまうぜぇ?」
ノパ⊿゚)「何を作るつもりなんだ?」
川д川「『テコニック』ゥ」
( ´_ゝ`)そ「おお! それなら確かに飲みやすい!」
(´<_` )「流石だな、ミルナ!」
l从・∀・ノ!リ人(何だか可愛い名前のお酒なのじゃ)
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【テコニック】
<参考レシピ>
・テキーラ…45ミリ
・トニック ウォーター…適量
・カットライム
氷を入れたグラスにテキーラを注ぎ、トニックウォーターで満たして軽くステアして、カットライムを飾る。
『テキーラ&トニック』という名称を縮めたネーミング。
カクテルを扱うバーなら『テコニック』でも『テキーラトニック』でも通じる筈だ。
アルコール度数はトニックウォーターの比率にもよるが12°前後。
シンプルなレシピながら味わい深いカクテル。
ハマってしまえば『ジントニック』よりも夢中になってしまうことは間違い無い。
テキーラのクセとトニックの甘味、それからライムの渋みと酸味が意外なほどにマッチングする。
プレミアムテキーラをベースにしても美味しいが、ここはあえて安価で匂いの強い『クエルボ・エスペシャル・シルバー』や『オルメカ・ブランコ』などをベースにして試して欲しい。
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川д川「ほれぇ、『テコニック』だぁ。ベースのテキーラは兄者のオススメのやつだから安心しなぁ」
(´<_` )「兄者のオススメなら『エラドゥーラ プラタ』か」
l从*・∀・ノ!リ人「おぉ! 半分に切られたライムがゴロッと入ってて何だか贅沢なのじゃ!」
川д川「果物ケチると味が落ちるからなぁ。まあ、カクテルデビューには悪く無ぇ味だと思うぜぇ?」
( ´_ゝ`)「むぅ。俺はソーダアップやトニックアップするカクテルにはあえて『クエルボ』や『オルメカ』などの匂いの強いミクストをベースにするのだが……」
(´<_` )「初テキーラならアガベ100%のプレミアムの方が飲みやすいさ。ミルナもそこを考慮してくれたんだろうさ」
( ´_ゝ`)「まあ確かに『エラドゥーラ』なら間違い無いな」
ノパ⊿゚)(カウンターから会話だけ聞いてるが、この2人は本当にテキーラが大好きなんだな)
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l从・∀・ノ!リ人「美味しそうなのじゃ! さっそくいただきま―す」
l从・∀・ノ!リ人「」ゴクゴク
川д川「どうよぉ?」
l从・∀・ノ!リ人そ「これは……!」
(;´_ゝ`)「」ドキドキ
(´<_`;)「」ドキドキ
l从*・∀・ノ!リ人「すっごく美味しいのじゃ―――!!」ゴクゴク
川∀川「ケッケッケッ。ありがとよぉ」
(* ´_ゝ`)「「ほっ……」」(´<_` *)
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l从*・∀・ノ!リ人「炭酸でシュワシュワしてるのに甘くて、苦くて……その奥から今まで味わった事の無い爽やかな味がいっぱい出てくる感じなのじゃ!」
(´<_` )「甘味はトニック、苦味はライムだな。そしてその複雑な爽やかな風味がテキーラの味だろう」ゴクゴク
l从^∀^ノ!リ人「何だか複雑な味と香りなのに不思議とさっぱりまとまって、何杯だって飲んじゃいそうなのじゃ!!」ゴクゴク
( ´_ゝ`)「やはりテキーラは美味いな。『テコニック』は渋い物や辛いテキーラが合う」ゴクゴク
川д川「簡単で美味い酒だからなぁ。その気になれば家でも作れるから覚えとくと便利だわなぁ」
(´<_` )「うん。妹者、また飲みたくなったら今度俺が作ってやろう。この程度なら俺や兄者でも作れる筈さ」ゴクゴク
l从*・∀・ノ!リ人「やった! 楽しみにしてるのじゃ!!」ゴクゴク
ノパ⊿゚)(『テコニック』なんか飲んだの何年ぶりだ? ウチの店ではベースのテキーラは安物だから、やはり味が違うな)ゴクゴク
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l从・∀・ノ!リ人「ふぅ……美味しかったのじゃ」カラン
川д川「あぁん? 意外とペース早いなぁ」
(´<_` )「ウチの家系は酒が強いからな。母者しかり姉者しかり」
川д川「姉貴もいるのかぁ?」
( ´_ゝ`)「あぁ、銀座でクラブを経営しているよ。残念ながら姉者はテキーラではなくブランデー派だがな」
川д川「まあ、ブランデーも美味いからなぁ。気持ちは分かるぅ」
(´<_` )「さて、妹者。次はどういうのが飲みたいんだ?」
l从・∀・ノ!リ人「実は前からちょっと気になってるカクテルがあったのじゃ!」
(* ´_ゝ`)「おっ! どんなカクテルだ!? 『マルガリータ』か!? マルガリータなのか!?」
(´<_` *)「色んな種類があるからな! さあ、どんなマルガリータがいいんだ!?」
川#д川「落ち着きやがれこのテキーラ馬鹿共がぁ!!」
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l从・∀・ノ!リ人「んと、前に友達が言ってたんだけど……居酒屋にテキーラが入ってるのにジュースみたいなカクテルがあるって言ってたのじゃ!」
( ´_ゝ`)「ジュースみたいなカクテル? しかも居酒屋っていうと……」
(´<_` )「ああ、答えは1つだな」
川д川「オーダーは決まったかぁ?」
( ´_ゝ`)「あぁ、ミルナ。決まったよ」
(´<_` )「俺達の可愛い妹に……」
( ´_ゝ`)b「「最高の『テキーラ・サンライズ』を頼んだぜ」」d(´<_` )
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【テキーラ・サンライズ】
<参考レシピ>
・テキーラ…45ミリ
・オレンジジュース…90ミリ
・グレナデンシロップ…2tsp
・スライスオレンジ
氷を入れたグラスにテキーラとオレンジジュースを注ぎ、軽くステアした後にグレナデンシロップを沈めスライスオレンジを飾る。
テキーラベースのカクテルとしてはかなりの知名度を誇る代表的なかうの1つ。
アルコール度数は12°前後。
ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが愛飲したことで一役有名になったこのカクテルは飲みやすさもあり日本でも親しまれている。
見た目も鮮やかなので女性からの人気も悪く無いようだ。
ただし、ベースのテキーラによってはかなり癖の強い味わいの酒となるため人に勧めるさいには注意が必要。
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l从・∀・ノ!リ人「おぉ! 見た目もグラデーションがかかって綺麗なのじゃ!」
ノパ⊿゚)「女性にも人気のカクテルだからな。ラム派の私も、たまに気分転換に飲んだりするよ」
川д゚川(ヒートに『テキーラ・サンライズ』ってイメージピッタリだわなぁ?)
l从・∀・ノ!リ人「いただきま―す!」ゴクゴク
l从・∀・ノ!リ人「……」
l从#・∀・ノ!リ人「……!!」ゴクゴクゴクゴク
川д川「おぉう?」
l从*・∀・ノ!リ人「プハァ! お代わりなのじゃ!!」カラン
川∀川「ケッケッケッ! 気に入ったようだなぁ?」
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l从^∀^ノ!リ人「ジュースみたいに飲みやすいのに甘さにコクがあって幸せな気分になれるのじゃ! それにテキーラの味もじんわり染み出て最高なのじゃ!!」
川д川「意外と味覚しっかりしてるじゃねぇかぁ……やっぱり流石んとこの血を引いてるんだなぁ」
( ´_ゝ`)「ミルナ、これベースは?」
川д川「甘さ重視で『ドンフリオ アネホ』だぁ」
ノハー⊿゚)(その酒がベースだと普通のバーで飲んだら1杯1200〜1800円はするな)
(´<_` )「グレナデンが入るカクテルに、そこまで甘味の強い高級なテキーラを入れなくても良かったんじゃないのか?」
川д川「まぁ、バーデビューだから特別だぁ。そんな高くも無ぇしなぁ」
(;´_ゝ`)(いや、高いよ。普通に6000円位するからね?)ゴクゴク
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川д川「んじゃ妹者にはサンライズのお代わりなぁ」
l从・∀・ノ!リ人「ありがとうなのじゃ!」ゴクゴク
川д川「んでテキーラ馬鹿共にはこいつだわなぁ」
( ´_ゝ`)「ん? ロックグラスに僅かに白く濁った透明色?」
(´<_` )「そしてほのかな柑橘系のこの香りは……」
川д川「普段ショットでパカスカとテキーラを飲んでるお前らにはサンライズじゃ物足りないと思ってなぁ。ササッと作っといたぜぇ?」
(* ´_ゝ`)「おお! 流石ミルナだ、気が利くな」チビ
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(´<_` *)「テキーラのこの酸味と香り、そしてコアントローが織り成す自然な甘味」
(* ´_ゝ`)「圧倒的な飲みやすさと度数の強さを兼ね備えたシンプルながら味わい深い1杯」
(´<_` *)「見ためも美しく、テキーラの魅力を最大限に引き出すロングドリンク」
(* ´_ゝ`)「やはり、流石だな。弟者?」
(´<_` *)「ああ、このカクテルは流石だよ。兄者」
(* ´_ゝ`)b「「流石だよな。『『フレンチ・カクタス』』」」d(´<_` *)
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【フレンチ・カクタス】
<参考レシピ>
・テキーラ…40ミリ
・コアントロー…20ミリ
氷を入れたグラスに材料を注ぎ、軽くステアする。
「フランスのサボテン」という意味の名前のこのカクテルは手軽に作れるロングカクテル。
度数は34°前後と高め。
フランス産の『コアントロー』とメキシコ産のテキーラを使うことにより生まれる絶妙なハーモニーが癖になる。
比率にもよるが、甘さもありながら飽きの来ないキリッとした味わいは癖になる。
自宅でも簡単に作れるので、好みの銘柄で自分流のレシピを模索するのも面白いだろう。
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( ´_ゝ`)「簡単で美味いというのは本当に有りがたいな。再現も簡単だし」チビチビ
(´<_` )「材料さえ揃えば誰でも作れるからな。無論、技術の差はあるだろうが」チビチビ
川д川「ステアやらビルドこそが難しいって言うバーテンダーも多いからなぁ。まあ、ゆったり飲むときにそんなことを一々考える必要も無いだろぉ」
(* ´_ゝ`)「確かにな。しかし美味い」チビチビ
(´<_` )「ミルナ、ベースは?」
川д川「『カーサミーゴス ブランコ』ォ」
( ´_ゝ`)「ジョージ・クルーニーのブランドが。通りで上品な訳だ」
(´<_` )「テキーラの味が生きるカクテル……最高だよ」
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ノパ⊿゚)(ふむ……)
ノパ⊿゚)(やはりこの光景を見ているとミルナは立派にバーテンダーとして働けているな)
ノハー⊿゚)(友人が相手とは言え、相手が欲しているカクテルを瞬時に判断して提供すると言うのはバーテンダーにとって最低限のスキルでありながらかなりの高等技術でもある)
l从・∀・ノ!リ人「お代わりも美味しかったのじゃ!」
川д川「そりゃ良かったわぁ。サンライズと名前が似てる『テキーラ・サンセット』っつぅ、かき氷みたいなカクテルもあるが飲んでみるかぁ?」
l从*・∀・ノ!リ人「飲んでみたいのじゃ!」
川∀川「了解了解ぃ。ケッケッケッ!」
( ´_ゝ`)「ミルナ。俺達にも……」
川д川「『マルガリータ』の変型レシピで作ってやるからぁ、ちぃと待ってなぁ?」
( ´_ゝ`)「分かってるじゃないか」
d(´<_` )「流石だな。ミルナ」
ノパ⊿゚)(……)
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ノパ⊿゚)(酒に対する膨大な知識量と知識欲。決して品が良いとは言えない態度にも関わらず他人を引き寄せる魅力)
ノパ⊿゚)(モララーが「カクテル作りの天才」ならミルナは「雰囲気作りの天才」とでも言うべきだろうか)
ノハー⊿ー)(……)
ノハー⊿゚)(……やはりミルナは)
ノパ⊿゚)(モララーや私とはだいぶタイプが違う人種ではあるが)
ノパ⊿゚)(バーテンダーとしては天性の才能を持つ男なのでは……?)
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【CLOSE】
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以上です。
支援ありがとうございました。
次回は
『ノッポさんと種子リキュール』
『文学少女と紅茶リキュール』
『スイーツ(笑)とチョコレートリキュール』
のどれか。
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おつ!
種子リキュール気になる〰
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リアルタイム初遭遇記念カキコ
今回も面白かった
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乙
ミルナの才能がこわいぜ
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あ、あと飯テロ祭開催期間に
『チーズ気狂いとマリアージュ』
を投下します。
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おつおつ
カクテルのことよくわからないからためになるわ
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乙
この話のおかげで美味しいお酒に出会えました
ラフロイグ、キャプテンモルガンPS等々
今ではジャックダニエルが愛酒です
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乙
楽しそうに薀蓄しながら飲んでる描写が好きで
つられて飲みたくなる
今度フレンチ・カクタス飲んでみたい
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フレンチカクタスはマジで美味い。
っていうか大体コアントローぶっ混んどけば大体のスピリッツは美味くなる。
ボルスのホワイトキュラソー買うくらいならちょっとだけ金出してコアントロー買うべき、マジで。
あ、今夜『ノッポさんと種子リキュール』投下ね。
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種子リキュールって何だろう……想像つかないな
楽しみにしてる!
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カルーアとかじゃないのか?
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彡 l v lミ「ほらww俺達は誠意を見せてくれって言ってんだよwwww」
( l v l)「ぶつかったんだからそれなりの誠意を見せてくれなきゃダメだよな? あぁん?」
(;><)「で、でも! ぶつかって来たのはそっちからじゃないですか!?」
(# l v l)「あぁ!? テメェ被害者の俺達に難癖つけるつもりなのかよ!? あぁん!?」
彡 l v lミ「ねぇねぇww あんまりグダグダ言ってるとお兄さん達ちょっと手が出ちゃうかもよ〜wwwwwwww」
(;><)「ひっ……ひぃ!?」
(;><)(うぅ……課題で遅くなった日に限って絡まれるだなんて不幸にも程があるんです!)
(;><)(でもここでお金を渡しちゃったら今月のバイト代が出るまで無一文になっちゃうんです)
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(# l v l)「おら! 黙ってねえで出すもん出しやがれガキが!!」
彡 l v lミ「殺しちゃうよ〜んwwwwww」
(;><)「あうぅ……」
(;><)(誰か助けて……!)
ズド――――――ン!!!!!
(l v l )「ん?」クルッ
彡l v l ミ「へwwwwww?」クルッ
(;><)そ「ひぃ!?」
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きたった!
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/ ゚、。#/「」ゴゴゴゴゴゴ……!
( l v l)「……」
彡 l v lミ「……」
(;><)「……」
/ ゚、。#/「」ゴゴゴゴゴゴ……!
(; l v l)((なんじゃこの馬鹿デカイ怪力女は―――――――!?))彡 l v l;ミ
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(;l v l)(あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!『俺達は道ばたでチビなガキにカツアゲをしていたと思ったら、轟音と共に背後から急に馬鹿デカイ女が現れた』)
彡 l v l;ミ(そしてその女の拳はコンク リートの壁にまるで弾丸のようにぶちこまれていたんだ! つまり、その女は拳1つで壁をぶち壊しやがったんだ!!)
(;l v l)(な……何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をしたのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。)
彡 l v l;ミ(もっと恐ろしい怪力の片鱗を今まさに味わっているぜ……!)
/ ゚、。#/「」ゴゴゴゴゴゴ……!
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/ ゚、。#/「……おい」ゴゴゴゴゴゴ……!
(;l v l)「ひぃ!?」
彡 l v l;ミ「パ……パねぇ……マジでパねぇ……」
/ ゚、。#/「…………この壁みたいになりたくなかったら……」ゴゴゴゴゴゴ……!
/ 、 #/「…………失せな……!!」ゴゴゴゴゴゴ……!
(;l v l)「「すんませんっした―――――!!」」彡 l v l;ミダダダダダダ!
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/ ゚、。 /「……」
( ><)「あ……あぅ」
(;><)(助けて貰ったのはいいんですけど腰が抜けちゃったんです! 動けないんです!!)
(;><)(それに……このお姉ちゃん)
/ ゚、。 /「」ゴゴゴゴゴゴ……!
(;><)(凄くおっきくて怖いんです!! 絶対に190センチくらいあるんです!!)
/ ゚、。 /「」ゴゴゴゴゴゴ……!
(;><)(で、でも助けてくれたんだからしっかりお礼しないとダメなんです!)
( ><)「あ、あの!」
/ ゚、。 /「」ピクッ
(;><)「その、えと……!」
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(# ><)「たっ、助けてくれて、ありがとうございましゅ!!」
(;><)(あぅあぅ……噛んじゃったんです!)
/ ゚、。 /「……」ゴゴゴゴゴゴ……!
(;><)「……」
/ ゚、。 /「……」ゴゴゴゴゴゴ……!
(;><)「……」
/ 、 #/「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
(;><)そ「ひぃ!?」
/ ゚、。*/「」ポッ
( ><)「……ふぇ?」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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しえんしえん
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(;<―><―>)「へっぽこ―……『ニューヨーク』お代わりだ―……はぁ」
( ・∀・)「ワカさん今日は随分と元気無いですね。何かあったんですか?」
(*‘ω‘ *)「ああ、このバカッテマスは無視して構わないっぽ。ブラコン拗らせ過ぎただけだから」
(;<―><●>)「おいこらうるせ―ぞ、ぽぽ……俺にとってビロードは命よりも大切なんだよ―……」
川д川「ビロ坊に何かあったのかぁ?」
(;<●><●>)「何かあったって訳じゃ無ぇけどよ……最近やけに帰りが遅いんだよ……」
(*‘ω‘ *)「んなもん年頃の男の子なら遊びまわって帰りが遅くなるのも普通じゃね―かっぽ」
(;<―><―>)「それだけじゃ無ぇよ……最近身体に打ち身みて―な痣が出来てて、何かあったのかって聞いても、はぐらかされるし……」
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( ・∀・)「それは確かに不安かも……あ、『ニューヨーク』ロックグラス満タンです」
(;<―><―>)「おう……ご苦労……」チビチビ
(*‘ω‘ *)「元暴走族のヘッドが虐めの心配かっぽ? 専門学生にもなってそりゃ心配し過ぎだっぽ。男の子はちょっとヤンチャしてるくらいが丁度いいっぽ」
(;<―><●>)「んなこと言われてもよ―……もしかしたらって事があるじゃねえかよ。仮にビロードが本当に虐めにでもあってたらどうすんだよ?」
(*‘ω‘ *)「んなもん取り合えずキャバ時代に知り合ったヤクザに話つけて関係者は全員ゴートゥーヘルに決まってるっぽ」
川;д川「真顔で怖ぇこと言うなよぉ」
( <●><●>)「まあ俺も昔の仲間総動員させて肉塊になるまでドツキ回すだろうけど」チビ
(;・∀・)(この人達なら本当にやりかねないから恐ろしいよな―)
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ガチャ カランカラン
( ><)そ「お邪魔しま―す……ってあれ? お兄様にぽぽちゃんまで居るんです!!」
( <●><●>)そ「ん!? ビロードじゃねえか! 帰ってたのか!?」
川д川「おう、ビロ坊。久しぶりだなぁ」
(*‘ω‘ *)「ビロがミルナの部屋に来るのも珍しいっぽね」
( ・∀・)(ミルナの部屋って完璧に集会所みたいになってるよね。まあ、僕が言えた事じゃないけど)
( ><)「ミルナお兄ちゃんもモララーお兄ちゃんもお久しぶりなんです! みんな揃ってるなら丁度良かったんです!」
(*‘ω‘ *)「丁度良かった?」
-
(* ><)「えへへ……今日はお友だちを連れて来たんです!」
( <●><●>)「ビロードがダチ連れて来るなんざ珍しいじゃねぇか。呼んでこいよ」チビチビ
( ><)「はいなんです! ダイお姉ちゃ―ん! 入って来て下さ―い!!」
(*‘ω‘ *)「……お姉ちゃん?」
ガチャ カランカラン
/ ゚、。 /「……」ゴゴゴゴゴゴ……!
川д゚川「」
( ・∀・)「」
( <●><●>)「」
(*‘ω‘ *)「」
/ ゚、。 /「……」ゴゴゴゴゴゴ……!
( ・∀・)(え? 世紀末覇者?)
-
きてた!おつおつ
僕も酒に詳しくなりたいぜ
-
(* ><)「紹介するんです! 僕の新しいお友だちで、お世話になっているダイお姉ちゃんなんです!!」
/ ゚、。 /「……鈴木……ダイオードです……」ゴゴゴゴゴゴ…!
川;д゚川「……お、おう」
(;・∀・)(何だろう……何か効果音が地鳴りのように響き渡ってるんだけど)
(;<●><●>)(デッカ……周りのレディースにもこんなデカイ女居なかったぞ!?)
(*‘ω‘ *)(うん、慣れたっぽ。顔は割と美人だし出るとこ出てるし、ウチのモデル事務所にでも紹介してみるかっぽ)
…………………………………
……………………………
……………………
……………
………
…
-
川д゚川「地下格闘家ぁ?」
( ><)「はいなんです! ダイお姉ちゃんはとっても強いんです!!」
( ・∀・)「格闘家っていうのは分かるけど、地下ってどういう意味?」
( <●><●>)「ルール無用の殴り合いで試合するんだよ。ウチの後輩にも1人そういうとこで試合やってた奴がいたぜ? 雑魚だったけど」
(;*‘ω‘ *)「もしかしてここ最近ビロの帰りが遅かったのって……?」
( ><)「放課後はダイお姉ちゃんに簡単な護身術を教わってたんです! いつまでもお兄様やぽぽちゃんに護ってもらうばかりじゃカッコ悪いから!」
( <●><●>)「護身術。だから痣が出来てたのか……」
(*‘ω‘ *)「ほら、虐めなんかじゃなかったっぽ?」
( <―><―>)「うっせ―」
-
(# ><)「僕も男だから! 自分だけじゃなくて、いつの日かぽぽちゃんやお兄様を護れるようになりたいんです!!」
(;><)「お兄様やぽぽちゃんには強くなれるまで黙っておきたかったんです……心配かけてごめんなさいなんです」
( <;><;>)「ビロード……立派になりやがって……」グスン
(*;ω; *)「ビロ、お前は最高の義弟だっぽ……まだ私達結婚してないけど」ウルウル
川;д川「どんだけ涙腺緩いんだよぉ……アンタらぁ」
(*‘ω‘ *)「あ、それと鈴木さん。さっき言ってた先月ビロに絡んでたチンピラの人相を詳しく教えて欲しいっぽ」キリッ
(#<∧><∧>)「おう……しっかりと俺らが『お礼』してやんなきゃいけねぇからなぁ?」ギリッ
(;><)そ「お兄様もぽぽちゃんも落ち着いて下さいなんです!!」
( ・∀・)(僕、絶対にこの人達を敵に回したりしないってたった今、誓ったんだ!!)
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(*ーωー *)「まあ、それはさておき。ビロがいつも世話になってるっぽ、本当にありがとうだっぽ」
/ ゚、。 /「……いえ……私は……別に」
( <●><●>)+「私からもお礼を言わせて頂きます。最愛の弟の面倒を見ていただいてありがとうございます。今日は私達が奢りますので存分に飲んでいって下さい」キリッ
(;*‘ω‘ *)「今さら教師モードしたって意味ね―だろっぽ」
/ ゚、。 /(……ビロードの家族は……面白いな……)
川д川「んでぇ? ダイオードは何を飲むんですかぁ?」
( ・∀・)「お酒強そうですよね―。普段は何を飲むんですか?」
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/ ゚、。 /「……酒は……あまり強くない……が……」
/ ゚、。 /「……ナッツの……ミルク割りが……好きだ」
( ><)「ダイお姉ちゃんはポケットにいっつもミックスナッツを入れてるくらいナッツが大好きなんです」
/ ゚、。 /「……栄養と……油分に塩分が……手軽に取れるからな……」
川д川「なぁるほどなぁ。んじゃあ、取り合えず『フランジェリコ』でも出しとくかぁ」
/ ゚、。 /「あぁ……それは……好物だ……」
( <●><●>)(?? 聞かね―酒だな)
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【フランジェリコ】
イタリアが産んだナッツリキュールの代表作。
ヘーゼルナッツの甘味と芳ばしさを極限までに濃縮した『フランジェリコ』は伝説に登場する僧侶が名前の由来。
ヘーゼルナッツだけではなくカカオ豆や珈琲豆、それからバニラなどの香料も抽出されているため、飽きの来ない贅沢な味わいとなっている。
代表的なカクテルは『フライアタック』。
アルコール度数は24°、エキス分は24%。
もちろんミルク割りも簡単ながら美味。
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-
川д川「ほいよぉ。『フランジェリコ・ミルク』だぁ」
/ ゚、。 /「……頂こう」
( ><)「頂きますなんです!」
/ ゚、。 /「」チビ
/ ゚、。*/「……美味い」
(* ><)「ふわぁ。甘くてまろやかなのに芳ばしくって美味しいんです!」ゴクゴク
( <●><●>)「何の酒なんだ? それ」
川д川「ヘーゼルナッツのリキュールだわなぁ」
(*‘ω‘ *)「ナッツの酒なんかあったのかっぽ」
( <●><●>)「ミルナ、俺にも寄越せ」
川д川「ほいよぉ。ワカッテマスにはストレートなぁ」
( <●><●>)「ご苦労」チビチビ
-
( <―><●>)「ん―あ―……」
( <●><●>)「アレだ。ナッツフレーバーのシロップあんじゃん? あれの味がする」チビチビ
(*‘ω‘ *)「ああ、なるほど」
川д川「まあ原料は同じだから味も似てるわなぁ」
(#<●><●>)「俺には甘ったるいぜ! ヘッポコ――『ニューヨーク』!!」ゴクゴクカラン
≡(;・∀・)「ロックグラスに満タンですね―――ただいま―――!!」
川д川(すっかり元の調子に戻りやがったなぁ)
/ ゚、。*/「……美味かった」カラン
(* ><)「御馳走様でした!」カラン
川д゚川「次は何を飲むんだぁ? ウチには何でもあるぜぇ?」
/ ゚、。 /「……なら……『ノチェロ』のミルク割りを……」
( ><)「僕もダイお姉ちゃんと同じのがいいんです!」
川д川「了解っとぉ」
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【ノチェロ】
丸みをおびた愛らしいフォルムのボトルと、クルミを模したコルク栓が特徴のこのリキュールは見た目通りのクルミリキュール。
アルコール度数は24°でエキス分は30%。
クルミはイタリア語でノチェ。
イタリアでは女子の誕生と共に庭にクルミの木を植えて、結婚する時にその木で造った家具を持たせるという風習があり、クルミがいかにイタリア人に愛されていたのかがよく分かる。
日本ではマイナーなリキュールだが、芳ばしい芳ばしいクルミの味わいは女性に勧めるにもお勧めだ。
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(*‘ω‘ *)「これまたコロコロとした可愛いボトルの酒だっぽ」
( <●><●>)「これはアレか。見た感じクルミの酒か?」
川д川「ご名答ぅ。日本ではマイナー寄りだけどなぁ」
/ ゚、。*/「……美味い」
(* ><)「さっきのよりちょこっと苦いかな? でも甘くて美味しいんです!」
( <●><●>)「しっかし種が酒になるとは面白いよな―。珈琲くらいかと思ってたわ」
川д川「まあ世の中にはドングリの酒もある程だからなぁ」
(;*‘ω‘ *)「ドングリ酒って……それ美味いのかっぽ?」
川д川「俺は嫌いじゃ無ぇけどなぁ。まあ苦手な奴が多いんじゃねぇかぁ?」
-
(;・∀・)「はいはいワカさんお待たせ――!」
(*<●><●>)「おう、ご苦労!!」ゴクゴク
(* ーω‘ *)「飲みすぎんなよ? あ、そういやダイオードは何歳なんだっぽ? 私と同い年くらいかっぽ?」
( ><)「あっ、そう言えば僕もダイお姉ちゃんの年齢は知らないんです」
/ ゚、。 /「……」チビチビ
/ ゚、。 /「……」チビチビ
/ ゚、。 /「……」チビチビ
( ><)「??」
/ 、 #/「…………ノーコメント……だ……!」ゴゴゴゴゴゴ……!
(;・∀・)そ「ひぃ!? 謎のプレッシャーが!?」
-
川д゚川「あぁ……もしかしてダイオードってまだ未成年かぁ?」
/ ゚、。 /「……」
/ 、 #/「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
(;・Д・)「ひいいぃぃ!?」
(#<●><●>)「うるせぇぞヘッポコ―!!」ゴクゴク
川д川「図星みてぇだなぁ」
/ ゚、。 /「…………実はまだ……18だ……」チビチビ
(;><)そ「僕より年下!? ダイお姉ちゃんじゃなくてダイちゃんだったんですか!?」
(*‘ω‘ *)「随分と大人びてるっぽ。ビロが歳上と間違えても無理はないっぽ」
-
/ ゚、。;/「……黙ってて……申し訳無い……」
川д川「気にすんなぁ、ウチには高校生のガキも飲みに来るからなぁ。死なない程度に飲むくらいなら文句は無ぇよぉ」
/ ゚、。 /「……感謝する」
(;><)「あぅあぅ……ダイお姉ちゃんがお姉ちゃんじゃなかった! でも僕にとってはお姉ちゃんだし……!?」
(*‘ω‘ *)(混乱してるビロも可愛いっぽ)
/ ゚、。 /「……出来れば……今までのまま……お姉ちゃんと呼んで……くれ……」
(;><)「は、はい! 分かったんですダイお姉ちゃん!!」
/ ゚、。 /「……」
/ ゚、。*/「……」ポッ
( ><)「?」
(*‘ω‘ *)(あぁ、なるほどだっぽ。ビロに春が来るのも直ぐかもしれないっぽね)
( <●><●>)(あのノッポはビロードに惚れてやがんな? ……まあボディーガード代わりになりそうだし、いいけどよ)ゴクゴク
-
/ ゚、。 /「……今日の酒は……美味いな……」チビチビカラン
(* ><)「ダイお姉ちゃんが喜んでくれたなら良かったんです!」チビチビカラン
川д川「もう一杯いっとくかぁ?」
/ ゚、。 /「あぁ……『アマレット』を……ミルク割りで……」
( ><)「あ! 僕も『アマレット』は好きなんです!」
/ ゚、。 /「…………そうか……」
(* ><)「お揃いですね! ダイお姉ちゃん!」
/ ゚、。*/「…………あぁ」ポッ
( <―><●>)(デレデレじゃねえか……あっ、『ニューヨーク』無くなった)カラン
川д川「ほいよぉ、っとぉ」
-
【ディサローノ・アマレット】
種子系リキュールではポピュラーな部類に入り、日本でも手軽に楽しまれているが『アマレット』。
その中でもやはり郡を抜いて有名なのは「サローノ町のアマレット」の名がついた『ディサローノ・アマレット』だろう。
杏仁豆腐のようなどこか懐かしい風味と甘味、アーモンドのような芳ばしい香りが魅力で、カクテルだけでなくお菓子作りに試用する人も多いとか。
カクテルのバリエーションも多いので、自宅に1本置いておくと重宝するだろう。
アルコール度数は28°、エキス分は26%だ。
.
-
(* ><)「杏仁豆腐の味なんです! 懐かしくって美味しいんです!」ゴクゴク
/ ゚、。*/「…………あぁ……美味いな……」チビチビ
(*‘ω‘ *)「『アマレット』は確かに有名だっぽね。これも種の酒なのかっぽ?」
川д川「アプリコットストーンっつぅ、杏の核の部分の酒だぁ。香りがアーモンドに似てるからたまぁに誤解する奴もいるけどなぁ」
( <●><●>)「本当に何からでも酒って作れるんだな」
川д川「コツさえ覚えりゃ素人でもそれなりに造れちまうからなぁ、酒っつうのはぁ」
( ・∀・)「売ったら犯罪だけどね」
-
(* ><)「えへへ……」ゴクゴク
/ ゚、。 /「……?」
(* ><)「お兄様とぽぽちゃんと。それからダイお姉ちゃんと皆で一緒にお酒が飲めるなんて」
(* ><)「僕は何だかとっても幸せな気分なんです!」
/ ゚、。*/「……そ……そう…………か……」
/ ゚、。 /「……」
/ ゚、。 /「…………ビロード……」
( ><)「何ですか?」
/ ゚、。;/「…………私も……その……」
/ 、 */「……お前と会えて……幸せだ……」プイッ
(* ><)「……えへへぇ」
-
/ 、 */「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
(;・∀・)(だからその謎のオーラは何なの!? 照れ隠し!? 照れ隠しでそんなジョジョっぽい音が鳴るの!?)
(*‘ω‘ *)(いつかダイオードとサシで飲みてぇっぽ。あ、ヒートを引っ張り出すのも面白いかも)
( <―><―>)(女を惚れさせるたぁ、ビロードも随分と大人になったなあ……)シミジミ
川д゚川(なぁんかよぉ? 今日はやけにマッタリしてんなぁ)
川д川(まぁ……)
(* ><)「えへへぇ……」ゴクゴク
/ 、 */「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
川―川(たまにはぁ、いいかぁ)
-
【CLOSE】
.
-
乙
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おつ!
どこでそんな種類の酒をおぼえたんですか?
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おつー
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乙ありがとうございます。
酒は買うかバーで飲むか本で読むかです。
次回は未定。
寝る。
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>>106
どうもです!
おやすみなさい。
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乙!今日も面白かった
フランジェリコとノチェロは飲んだ事無いから気になる
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シャイな巨娘えーわー
-
次回は
『天才バーテンダーとハーブリキュール其の2』
『文学少女と紅茶リキュール』
『流石な美女とブランデー』
のどれか。
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おつおつ!次も楽しみだ!
三つとも面白そうだな
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エルドラド12買おうとしたらどこも売り切れで絶望した1です。
明日の夜に『天才バーテンダーとハーブリキュール其の2』を投下します。
そろそろストーリーを動かしていかないと収集つかなくなりそう……
話変わるけどロンサカパ23並みに甘くてコクがあるラム教えてー
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キタ━━ヽ(´ω`)ノ゙━━!!
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ザヤとかどうでしょ?
俺はロンサカパよりも濃厚に感じたよ
それ以上だとフレーバードしか浮かばない
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ラムとはなんだったのか
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>>114 ありがとう!
来月給料出た瞬間に買うわ!
とうかー
-
【BAR Dokuo】
( ‘∀‘)「あら? 『マティーニ』が無くなっちゃったわ」カラン
( ・∀・)「今日はペース早いですね? お代わりをお作りしましょうか?」
( ‘∀‘)「う―ん、そうね。マティーニもいいんだけど……」
( ・∀・)(このお客さんは僕でもレシピを覚えているようなメジャーなカクテルしか頼まないから楽なんだよな―)
( ‘∀‘)「あ、そうだ。ねえ、モララー君の一番好きなお酒って何か教えてよ」
(;・∀・)「え? 僕の好きなお酒ですか? う〜ん……一番っていうと悩んじゃうな―」
( ‘∀‘)「悩むって事はそんなに色々あるのかしら?」
( ―∀―)「そうですね―結構ありますね。『イェーガーマイスター』に『ウニクム』に『ウーゾ』」
-
( ・∀・)「他にも『パスティス』や『スーズ』に『ベネディクティン』……どれも甲乙つけがたいですね」
( ‘∀‘)「なんか知らないお酒ばっかりね―。ねえねえ、モララー君。君の好きなお酒、私も飲んでみたいな? このBARに置いてあるかしら?」
( ・∀・)「本当ですか? ウチの店に置いてある物となると……」
( ・∀・)「では、こちらなんかいかがでしょうか?」スッ
( ‘∀‘)「あら? 随分と綺麗な緑色ね―! 何ていうお酒かしら?」
( ・∀・)「はい! この酒はハーブ系リキュールの金字塔とも言える存在。その名も……」
( ・∀・)+「『シャルトリューズ・ヴェール』です!」
.
-
【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
.
-
川д゚川「……んでぇ? かの有名な薬草リキュールを一口飲んだお嬢さんの感想はぁ?」
(;―∀―)「顔をしかめて思いっきり咳き込んでました」
川;д川「だろうなぁ……せめてトニック割りで出してやりゃあ良かったのによぉ」
(;―∀―)「気まずい雰囲気になっちゃうし、オーナーからも怒られるし。やっぱりヘコんじゃうよ」
川д川「つ―かハーブ系リキュールに全く興味無いやつに何でよりによってシャルトリューズの緑(ヴェール)を勧めるかねぇ? せめて黄色(ジョーヌ)の方だろぉ?」
(;・∀・)「黄色は甘くて蜂蜜っぽいけど、何か薬草リキュール! って感じがしないんだもん……」
川д川「だからこそ初心者に売ってつけなんじゃねぇかぁ。ちったぁ考えろぉ、糞ったれぇ」
(;―∀―)「オーナーにも似たような事を言われたよ。はぁ……」
-
川д川「……」
川д゚川(こいつが失恋以外でここまでガッツリ落ち込むのも珍しいわなぁ)
(;・∀・)「あぁ、駄目だ。気分転換しなきゃ……ミルナ、僕にシャルトリューズ飲ませてよ。ロックね」
川д川「色はぁ?」
( ・∀・)「もちろん緑で」
川д川「了解っとぉ」
-
【シャルトリューズ・ヴェール】
リキュールを愛するものならその名を知らぬ者はいない薬草系リキュールがある。
ラ・グランド・シャルトリューズ修道院が作り出した傑作の名は『シャルトリューズ・ヴェール』
アルコール度数は55°、エキス分は23°。
口に入れた瞬間に四散するその風味は130という途方も無い数の薬草が踏み出すハーモニー。
薬草系リキュールには味が似かよったものが多数あるが、このヴェールに関しては正に別格、別物である。
カクテルとしては『エメラルド・アイル』などで有名だが、まずはこの美酒をストレートかロックで舐めて欲しい。
そしてその薫りと共に、リキュールの果てしない歴史に思いを馳せてくれたら幸いだ。
.
-
( ―∀―)「……ふぅ」チビ
川д川「なぁんかヤケにヘコんでるじゃねぇかぁ?」
( ―∀・)「いやぁ、何か少し悲しくなっちゃってねぇ。色々考えちゃってさ」
川д川「あぁん?」
( ・∀・)「いや、ほらさ。自分で言うのも変な話かもしれないけど、僕ってスクールの頃から天才バーテンダーって言われてたでしょ?」
川д川「だなぁ。実際のところお前の作るカクテルは童貞のオッサンやヒートよりも美味い訳だしなぁ」
( ・∀・)「うん、ありがとう。でもさ、結局のところ僕の持ち味ってそれだけなんだよね」
川д川「あぁん?」
-
( ・∀・)「話だって上手くない。レシピもなかなか覚えられない。アドリブでもカクテルは作れない。おまけに空気も読めない」
( ―∀―)「オーナーやヒートさんはともかく、最近はトソンちゃんだって出来ている事が僕には出来ていないんだ。もちろん、出来ない僕が悪いんだけどさ」
川д川「……」
( ・∀・)「これでも努力はしているんだ。でもなかなか成果がでない」
( ・∀・)「ならせめて僕に出来る事を増やしてみようと模索して……それでカクテル作り以外の僕の長所を探していたんだ」
川д川「それがぁ、薬草系リキュールに対する知識と情熱ってかぁ?」
( ・∀・)「うん。やっぱり好きものなら覚えたくなるし、どんどん知りたくもなるじゃない? だから僕は誰にも負けるつもりは無いってぐらいに知識を深めたつもりでいたんだ」
川д川「まあ『イェーガーマイスター』の名前が分からなかった頃と比べりゃ雲泥の差だわなぁ」
-
( ・∀・)「それなりに頑張ったからね―。だからこそ、僕はお客さんにも美味しいハーブリキュールを飲んで貰おうと思ったんだけど……」
( ―∀―)「失敗しちゃったよ……ハァ」チビチビ
川;д川「ヘコみ過ぎだっつうのぉ。お前なぁ、そんな事でグチグチぬかしてたら世のバーテンダーに呪われるぞぉ?」
( ―∀・)「……何でさ」チビチビ
川д川「カクテルが上手く作れる『だけ』。だなんてよぉ。バーテンダーっつぅのは美味い酒作ってなんぼの世界だろうがぁ。お前はその時点で圧倒的に有利じゃねぇかぁ」
川д川「普通の奴はなぁ、カクテルも下手でレシピも覚えてなくて、客とも上手く話せなくて……っつう最低ラインから始まるんだぁ。オッサンもヒートもそっから経験積んで今があるんだろうがぁ」
川д川「なのにお前はカクテルの技術は初っぱなから完スト。しかも飲んだことも作ったことも無い物ですら勘だけで最高の品質に仕上げるだぁ?」
川д゚川「性能ぶっ壊れのチートキャラにも程があるってんだ糞ったれがぁ」
-
しえん
-
( ・∀・)「……」チビチビ
川д川「焦ることは無ぇだろうがぁ。お前は一応まだ見習いなんだしよぉ? これからの努力次第でどうとでもなるだろうよぉ」
川;д゚川(まあ、一切の努力を捨て去ったニートが言える台詞じゃ無ぇんだけどよぉ)
( ・∀・)「これから、か……」
( ―∀―)「……」
( ―∀―)「……」
川#д川「あ―あ―辛気くさいのは終わりだ終わりぃ! 俺も酒飲むぅ!」ゴトッ
( ・∀・)「あ、ミルナは黄色を飲むの?」
川д川「おう。俺は甘党だからなぁ」
-
【シャルトリューズ・ジョーヌ】
通称、リキュールの女王。
シャルトリューズ修道院にてブルーノ・ジャケ修道士に開発された黄色(ジョーヌ)のシャルトリューズはアルコール度数40°、エキス分は33%。
最大の特徴は緑(ヴェール)とは比べ物にならないようなソフトな口当たりとまろやかさ。
そしてハニーの甘味だ。
この味は数多の薬草系リキュールマニアの舌だけではなく、リキュール初心者をも虜にすることだろう。
カクテルにも幅広く使われており、初心者はまずトニック割りから試してみては如何だろうか?
.
-
川*д川「蜂蜜の味がいいねぇ。濃厚に甘いっつぅのに意外とサラサラしてるのも悪くねぇ」チビチビ
( ・∀・)「甘いの好きだねー。緑は嫌いなの?」
川д川「いやぁ好きだぜぇ? 口に入れた瞬間にあんなにストレートに薬草の風味が、爆発するみてぇに拡がる酒もなかなか無ぇからなぁ」
(* ・∀・)「だよねだよね―! この複雑でいて繊細。それにまろやかな甘味と独特の臭みがたまんないよ!」ゴクゴク
川д川(まあ、薬草系リキュールが嫌われやすい原因はその臭みがほとんどなんだけどなぁ)
(* ・∀・)「ぷはぁ! 美味かった! 次は何を飲もうかな―?」カラン
川д川「何でもどうぞぉ? 大体の銘柄は揃ってやがるからなぁ」
( ・∀・)「……一体この家には何千本の酒があるのさ?」
川д川「さぁ? 消費量も多いしぃ、一々数えて無ぇしなぁ」
(# ・∀・)「この勝ち組ニートめ……『ベネディクティン』頂戴、ロックで」
川д川「あいよぉ」
-
【ベネディクティン DOM】
シャルトリューズにも劣らない名声を勝ち取ってきたリキュールがある。
ベネディクト派修道院にて開発された『ベネディクティンDOM』のことである。
アルコール度数は40°、エキス分は34.56%。
一時はフランス革命の影響で絶滅しかけたベネディクティンだが、とある商人によって製法記録が発見されて復元に至ったという逸話がある。
使用しているハーブやスパイスの数は27種類で、ドッシリとした丸みと濃厚な甘味が特徴。
ちなみにDOMとは「Deo Optimo Max-imo」の略。
つまり、「至善至高なる神に捧げる」という意味。
.
-
( ・∀・)「……」チビチビ
(* ・∀・)「いやぁ、このドロドロの甘さにスパイスの辛さ。そしてゴムを口に含んだような独特な臭みがたまりませんな―」チビチビ
川д川「『ベネディクティン』は俺も好きだぁ。甘いからなぁ」
( ・∀・)「……ミルナって『ベイリーズ』や『カルーア』もストレートで飲む人?」
川д川「?? 当然だろぉ?」ゴクゴク
(;・∀・)(うげぇ……)
川д゚川「俺の中で『ドランブイ』『ベネディクティン』『アイリッシュミスト』は薬草系リキュールのスリートップだからなぁ」ゴクゴク
(;・∀・)「そりゃあんた全部甘いもの。僕でさえそこらへんはロックで飲むのになぁ」チビチビ
川д川「まぁロックやらトニック割りも美味いけどなぁ」
( ・∀・)「まぁね……っと、ご馳走さま」チビチビカラン
-
川д川「ペース早ぇなぁ? 明日は休みかぁ?」
( ・∀・)「うん、だから今日は沢山飲もうと思ってね。あっ、そうだミルナ! バニラアイスある!?」
川д川「カクテルの材料用に1キロのやつは常備してるぜぇ。食うかぁ?」
( ・∀・)「うん! それからビターズ頂戴!」
川;д川「……おいちょっと待てぇ。この話の流れでビターズってお前ぇ」
(* ・∀・)「もちろん『アンゴスチュラ・ビターズ』だよ!!」
-
【アンゴスチュラ・アロマティック・ビターズ】
通称、アンゴスチュラ・ビターズ。
ビターズの代表格で、これがないと作れないカクテルが無数にあることからバーカウンターに並べられる必須アイテムである。
アルコール度数は44.7°、エキス分は9%。
もともとはアンゴスチュラ町の病院で軍人のための健胃強壮剤として造られたもの。
ラムをベースに、ゲンチアナなどの数種のハーブが独創的な薫りと苦味を産み出す。
ちなみに販売当初は製作者の名前から「ドクター・シーゲルツ・アロマティック・ビターズ」という商品名だったとか。
.
-
( ・∀・)「お皿に乗っけたバニラアイスに……」
( ・∀・)「苦くてスパイシーなビターズをほいほいっとな」ピッピッ
川;д川「えぇ――……合うのかぁ? それぇ?」
(* ・∀・)「これが意外と美味しいんだって! ミルナも食べる?」シャクシャク
川;д川「遠慮するわぁ。俺はバニラアイスにはウィスキーかラム酒って決めてるんだよぉ」
( ・∀・)「ラム酒はともかくウィスキーってどうなの?」シャクシャク
川д川「割りとメジャーだぜぇ? 俺はバーボンしかかけねぇけどなぁ」
( ・∀・)「ふぅん。今度やってみよ―」シャクシャク
川д川(まあラム酒に関しては完璧にヒートの受け売りなんだけどなぁ)
(* ・∀・)「美味しい美味しい。やっぱり薬草系リキュールは最高だね!」シャクシャク
川д川「まあ、そこまで好きならよぉ。客にも美味い酒を出したくなるのは必然だわなぁ」
-
(;・∀・)「う―ん……やっぱりお客さんにはトニック割りで提供するのがベターなのかな―?」
川д川「自分であれこれ考えるのも悪くは無ぇけどなぁ。オリジナリティを出してぇ気持ちは分からなくも無ぇしぃ?」
(;・∀・)「結局はオリジナルか……度数が強く無くて薬草系の臭みもある程度抑えられて」
(;―∀―)「どんな人でも美味しく味わって貰えるレシピ……そんなのあるのかな―」
川д川「そこはお前の発想次第だからなぁ。何とも言えないわなぁ」
(;・∀・)「は―……薬草系リキュールはこんなに美味しいのに! ストレートもロックもトニックも!」
(;―∀―)「おまけにこんな風にバニラアイスにも……」
( ―∀―)「……」
( ・∀・)「……あ」
-
川д川「あぁん?」
( ・∀・)「……ねえ、ミルナ。このアイスって何の為に買っておいたやつなんだっけ?」
川д川「?? さっき言ったじゃねえかよぉ。このアイスはカクテルの材料の為に備蓄を……」
川д゚川「あ」
.
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…………………………………………
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…………………………
…………………
……………
………
…
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