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川д゚川 糞ったれBAR NEETのようです
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代理
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川д川「……」ゴクゴクゴクゴク
川;д川「……ぷはぁ! あぁ、やっぱりマイヤーズの味は独特だわなぁ」カラン
川;д川「ダークラムだから甘いしコクもあるにはあるんだがなぁ」
川;д川「う―ん……」
川д川「まぁ、ラムレーズンもしくは製菓専門酒だわなぁ。俺の中ではぁ」
川д゚川(つっても菓子作るのなんざぁ、ヒートくらい何だけどなぁ。アイツの焼いたケーキやらクッキーって酒がいっぱい使ってあって美味いんだよなぁ)
チーン
川д川(おっ、オムライス温まったなぁ)ガチャ
川;д川(アチチッ……うしっ、テーブルに並べてぇ)コトッ
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川д川(んでぇ隣にはラムレーズンをたっぷり乗せたバニラアイスをっとぉ)コトッ
川―川(んん……なかなかに豪勢な朝食じゃねえかぁ。既に夕方に差し掛かってるけどぉ)
川д川「んじゃ、頂きまぁす。っとぉ」
川〜川「……」ムシャムシャ
川*〜川「……相変わらず美味いわなぁ、ヒートの飯ぃ」ムシャムシャ
川*〜川「……」ムシャムシャ
川〜川(……アイツが家事やら何やらをやりだす前は飯なんざぁ、買いだめしたカップ麺やデリバリーばっかりだったからなぁ)ムシャムシャ
川〜川(つぅかもうすぐヒートが来るようになって半年かぁ? 早いもんだよなぁ)ムシャムシャ
川〜川(……)ムシャムシャ
川〜川(……)ムシャムシャ
川д゚川「半年。ねぇ」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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【ダイニングバー De-mi】
ノハ;ー⊿ー)「はぁ……」
(;*‘ω‘ *)「珍しくヒートから食事に誘われたと思ったら開口一番タメ息ってどういう事だっぽ」
ノハ;ー⊿゚)「いや、ここ最近に限って私のSAN値をゴリゴリと削っていくような出来事ばかりが起きていてな……流石の私も色々と参ってるんだよ」
(*‘ω‘ *)「ふ―ん。きっぷのいい姉御肌(正し恋愛事を除く)のヒートにしては珍しくヘロヘロじゃないかっぽ」
(´・_ゝ・`)「お待たせ致しました。こちら『モヒート』と『バーボンソーダ』でございます」
(*‘ω‘ *)「ああ、バーボンはこっちだっぽ」
ノハー⊿ー)「どうも」ゴクゴク
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(*ーω‘ *)「辛気くさい顔でモヒートなんか飲むなっぽ。口に合わなかったとか?」
ノハ;ー⊿゚)「いや、酒は美味いんだが……」
(*ーωー *)「全く。話くらい聴いてやるから何があったか言ってみろっぽ」
ノハー⊿ー)「ああ。まあ、アレだ。簡単に言うとだな」
ノパ⊿゚)「先日、友人の結婚式に(*‘ω‘ *)「オッケ―分かったからもう話さなくて大丈夫だっぽ」
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ノハ#゚⊿゚)「おい! 話を聴いてくれるんじゃなかったのか!?」
(;*ーω‘ *)「察せ。私達の年齢で結婚の話はマジでシャレにならんっぽ」
ノハ;゚⊿゚)「ぽぽは別にいいじゃないか! ワカッテマスさんも居るし! しかも25歳!! 私なんか四捨五入したら30の27歳だぞ!?」
(;*‘ω‘ *)「落ち着け、25も四捨五入したら30だっぽ。どんだけテンパってるんだっぽ」
ノハ;ー⊿゚)「2年の歳月の差は大きいんだよ……というかぽぽも結婚の話とか意識するんだな?」
(*‘ω‘ *)「ん、意外そうな顔だな?」
ノパ⊿゚)「そりゃ、まあ。ワカッテマスさんと婚約までしてるんだから結婚したも同然じゃないか」
(*‘ω‘ *)「まあ、ねえ。ただ私達の場合は婚約の期間が長いから逆に結婚のタイミングが掴めね―んだっぽ」
ノパ⊿゚)「はぁ……なるほどなぁ」
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(*‘ω‘ *)「一応はビロが一人立ちしたら結婚。って話は出てるけど、あのブラコンのバカッテマスの事だから、なるべく長くビロードと同居してたいだろうし」
ノパ⊿゚)「確かに、ワカッテマスさんって見掛けによらず弟さんを溺愛してるな。弟さんの話になるとコロッと機嫌が良くなるし」
(*‘ω‘ *)「歳が離れた義理兄弟だからな。弟半分、息子半分って感じで可愛いくてたまらないんだろうっぽ」
ノパ⊿゚)「はぁ……なるほどな」
ノパ⊿゚)(……)
ノハ;゚⊿゚)そ(……ん!? 今サラッと重大な事を言わなかったか!?)
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(*‘ω‘ *)「まぁ、話を戻すっぽ」
ノハ;゚⊿゚)「ん? あ、ああ」
(*ーω‘ *)「結婚云々はともかく、ヒートにはミルナがいるじゃね―かっぽ。そんな焦る事でもね―だろっぽ」
ノハ;ー⊿ー)「そうなんだけどさぁ……出会ってから半年近くたつのに関係性が何も変わって無いのは色々と不安になるんだよ」
(*‘ω‘ *)(そうか? 口に出さないだけでミルナもだいぶヒートに気を許してる気がするっぽ?)
ノハ;ー⊿ー)「おまけに、妹のクールだよ」
(*‘ω‘ *)「ん? あのクールビューティーって感じの黒髪ロングの妹さん? 確か近いうちにバーを開くんだとか」
ノハ;゚⊿゚)「ダイニングバーな。まあ、そのクールなんだけどな。アイツにまで最近恋人が出来てしまって……」
ノハ;ー⊿゚)「事あるごとに『ヒー姉さんも行動を起こさないとミルナはなかなか落とせないぞ?』なんて、からかってくる始末だ」
(*‘ω‘ *)「あ―まあ、それは正論だっぽ。実際言われたら腹立つだろうけど」
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ノハー⊿ー)「しかもクールの新しい恋人はウチの店のスタッフなんだよ。特に意識した訳じゃ無いが結果的に私が2人の仲を取り持ったような形になってしまって」
ノハ;ー⊿ー)「借りを作りたくないのかは知らないが、最近やけにクールのやつがミルナとの仲を取り持とうとするんだよ」
(*ーω‘ *)(あの美人を落とした男か……私はてっきり妹の方もミルナに気があるのかと思ってたけど外れたかっぽ)
ノハ;´⊿`)「はぁ……そりゃ私だってミルナと恋人になれたらどんなに幸せだろうか」
(*‘ω‘ *)「つ―か月の半分をミルナんとこで過ごしてるのに未だにセックスどころかキスの1つもしていないのが、おかしい話なんだっぽ」
ノハ;//⊿//)そ「セッ!? そそそそそ外にいるのに女の子がそんな話したらダメだろっ!?」
(*‘ω‘ *)(あら可愛い。可愛い反応だけどヒートが美人じゃなかったらイラッとして手が出てたかもしれね―けど)
(*ーωー *)「ハァ……しゃ―ね―っぽ」
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ノパ⊿゚)「へ?」
(*‘ω‘ *)「お節介は百も承知。この椿野ぽっぽ様が意気地無しのラムマニア乙女の為に一肌脱いでやるっぽ!」
ノハ;゚⊿゚)「意気地無し言うな! それからラムマニアは余計だ!! あってるけど……」
(*ーω‘ *)「はいはい、ツッコミは事案が片付いたら嫌ってほど聴いてやるっぽ。さてさて携帯ピポパっと……」プルプル
(*‘ω‘ *)「もしもし、ビロードかっぽ? 今暇かっぽ? ああ良かった良かった、なら飯奢るからちょっとこれから付き合ってほしいっぽ」
(*‘ω‘ *)「んじゃ30分後に駅近くの交番前で。待ってるっぽ―」プチッ
ノハ;゚⊿゚)「ちょっ!? 弟君まで呼び出して一体何をするつもりなんだ!?」
(*ーωー *)「あぁん? んなもん決まってるだろっぽ」
(*ーω‘ *)+「初な乙女(コドモ)を華麗な女性(オンナ)に変える、素敵な魔法をかけてやるんだよ」
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…………………………………
…………………………
…………………
……………
………
…
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川;д川「ん―……久々にPC弄ってると肩こるぜぇ」
川д川「つぅかもう夜の10時かぁ。ここ最近ゆっくりネトゲなんかやれなかったからなぁ、久々にのめり込んじまったわぁ」
川д川「……」
川д゚川(ヒートが今日も泊まるとしたらぁ、そろそろかぁ?)
ガチャガチャ カランカラン
川д川「おぉ―ヒートォ。なかなか遅かったじゃ……」
川;д゚川「ねぇ……かぁ……?」
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ノハ;//⊿//)「……うぅ」モジモジ
川;д゚川「お……おぉ?」
川;д゚川(どういう事だぁ? 普段は絶対にパンツルックに薄化粧のヒートがぁ)
ノハ;//⊿//)「やっ、やっぱり恥ずかしいよぉ……」モジモジ
川;д゚川(何かスッゲ―キラキラしたドレスにトランスフォームしてるんですけどぉ!?)
(*‘ω‘ *)「どうだミルナ。ヒートを見る目が変わったかっぽ?」ヒョコッ
川;д川「ぽぽの姐さん? こいつぁ一体ぃ……?」
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(*‘ω‘ *)「まあ普段からヒートには仲良くしてもらってるし。私からのプレゼントって訳だっぽ」
( ><)「ちなみにコーディネートは僕が監督したんです! 服飾専門学生として全力で頑張ってみたんです!!」ヒョコ
川;д川「ビロ坊までぇ」
(*‘ω‘ *)「メイクは私が担当したっぽ。まあ元が美人だからあんまいじる必要はね―けどドレスに合わせて暖色系にまとめたっぽ」
(* ><)「ヒートお姉ちゃんにはやっぱり赤が似合うんです!!」
ノハ;//⊿//)「ドレスなんて初めてだよぉ……うぅ……!!」モジモジ
川д川(思わず目を引く赤のドレス。普通の女が着てたら悪趣味だってケチつけてるとこだろうがぁ……)
川д゚川(……あぁ……普通によぉ……)
川д川「……綺麗だぁ……」ボソッ
.
-
ノハ;//⊿//)そ「ふえぇっ!?」ビクッ
(*‘ω‘ *)「ぽっぽっぽ。さてさて、お節介な魔女と可愛い弟はそろそろ退場させてもらうっぽ。これからビロードとディナーの約束があるんだっぽ」
(* ><)「えへへ。ヒートお姉ちゃんもミルナお兄ちゃんもまた遊びに来るんです!」
(*‘ω‘ *)「あっ、最後にミルナ。ちょい耳貸せっぽ」グイッ
川;д゚川「おっ、おぉ!?」
(*ーω‘ *)「女が腹くくってんだ。逃げんなよ?」ボソッ
(*‘ω‘ *)「んじゃ今度こそ退散するっぽ。お二人とも、いい夜を」
( ><)「お休みなさいなんです!」
ガチャ カランカラン
.
-
川д川「……」
ノハ;゚⊿゚)「……」
川д川「……」
ノハ;゚⊿゚)「……」
川;д゚川(えぇ―……どうすればいいのぉ!? 何をすれば正解なんだよこの空気ぃ!?)
ノハ;゚〜゚)(やっぱり似合ってないのかなぁ……でもさっき確かに『綺麗』って言ってくれたよね?)
川;д川「……」
ノハ;ー〜ー)「……」
川;д゚川(あぁ――……とりあえずぅ)
ノハ;゚⊿゚)(うぅ〜……よしっ!!)
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ノハ;゚⊿゚)「「あのさぁ!」」川゚д;川
川д川「……」
ノパ⊿゚)「……」
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-
川∀川「……ケッケッケッ」
ノハ*゚―゚)「……フフフッ」
川д川「あれだぁ。酒でもぉ、飲むかぁ?」
ノハー⊿゚)「そうだな。変に固くなるのは、私達に似合わないしな」
川д川「何にするぅ? 今の俺はよぉ、不思議な事にヒートとラムが飲みてぇ気分なんだよぉ」
ノパ⊿゚)「そうか。じゃあ『ロンサカパ』の23年なんかどうだ?」
川∀川「おぉ、いいねぇ。甘くて最高じゃねぇかぁ!」
ノハー⊿゚)「高級ラムの定番だからな。あぁ、飲み方は」
ノパ⊿゚)「「ストレート。常温ツーフィンガーで」」川д川
ノハ*゚⊿゚)「あっ……」
川∀川「分かってるっつうのぉ……ケッケッケッ」
ノハ*゚―゚)「……フフッ」
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【ロン・サカパ・センテナリオ23年】
高級ラム酒と言われたら先ず間違いなく名前が挙がるであろうプレミアムなラムがある。
その名は『ロン・サカパ・センテナリオ23年』、通称『ロンサカパ23』だ。
アルコール度数は40°。
ソレラシステムを採用したロンサカパのその味わいは甘く、濃厚。
ダークラムの魅力を凝縮したその味わいはバニラやキャラメル、チョコレートやドライフルーツを思わせる甘さと、上質なウィスキーに勝るとも劣ることの無い芳醇な香りが特徴。
値段は1本4000〜5000円前後と少々値が張るが、バーで機会があったら是非とも試して頂きたい最高のラム酒だ。
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早くセックスしろ
④
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川д川「んじゃ」
ノパ⊿゚)「とりあえず」
ノハー⊿゚)「「乾杯」」川д川カチン
川д川「……」チビ
ノパ⊿゚)「……」チビ
川*∀川「ケッケッケッ! やっぱ甘くて美味いわなぁ」
ノハ*゚⊿゚)「あぁ。やはりいつ味わっても最高の酒だよ」
川*д川「ふんわり広がる香りが上品でたまんねぇ。融けるようなバニリン、チョコレート、ドライのアプリコットォ」
ノハ*゚⊿゚)「うん。濃厚で、上品で、なおかつ」
ノハ*ー⊿ー)「優しい味だ」チビ
川*д川「だわなぁ」チビ
-
ノパ⊿゚)「……」
川д川「……」
ノハー⊿ー)(……何故だろう。さっきまであんなに慌てふためいてたのに)
川д゚川(まあ、あれだわなぁ。こういう沈黙も悪く無いわなぁ?)
ノハー⊿ー)「……」
川д川「……ドレスゥ、似合うじゃねぇかぁ」チビ
ノハー⊿゚)「そうか? そう言ってくれると」
ノハ*゚―゚)「嬉しいな。うん、やっぱり」チビ
川д川「そりゃあ良かったぁ」
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川д川(口内に広がるラムの香りぃ。甘い甘いラムの香りぃ)
川д川(流れるジャズは俺の趣味だぁ。適当な曲を適当にぃ、いつもの感じで流してるだけだっつうのによぉ)
川д゚川(どうしたっていうんですかねぇ? 今日の俺はぁ?)
ノハー⊿ー)「……」チビ
川д川(甘い香りに、甘い雰囲気に、甘い女に)
ノパ⊿゚)「」
川―川(まるで、酔ってるようでぇ……)
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支援
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ノハー⊿゚)「……ん」カラン
川д川「美味かったぁ」カラン
ノハ*゚⊿゚)「ラムはいいな。やはり、美味い」
川д川「つぅかよぉ。前から聴きたかったんだけどよぉ、どうしたってヒートはそんなにラムが好きなんだぁ」
ノパ⊿゚)「ん? ああ。そう言えばこの話はしていなかったな」
ノハー⊿ー)「……せっかくだから、飲みながら話すよ。私の人生で、大事な酒(ラム)を飲みながら」
川д川「銘柄はぁ?」
ノパ⊿゚)「『パンペロ』。『パンペロ アニヴァサリオ』を頼むよ」
川д゚川(意外な銘柄だなぁ)
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【パンペロ・アニヴァサリオ】
なんとも特徴的な皮袋に入っているのが目印のコロコロとしたラムの名は『パンペロ』。
アルコール度数は40°。
ラム好きからは好評の理由はそのコストパフォーマンスの高さ。
2000円台前半で購入出来るにも関わらず、その味わい、香り、余韻と総合的に評価すると
下手な4000円台のラム酒よりも美味なのだ。
入手難易度もそこまで高いわけではないので、ストレートやロックで楽しむラムの入門として強くオススメしたい。
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ノハー⊿゚)「意外だと思っただろ? だがこれが私の思い出の酒なんだ」
川д川「確かによぉ、美味い酒だがこれよりクオリティの高いラムは腐るほどあるしなぁ?」チビ
ノパ⊿゚)「その通りだ。だが、この『パンペロ』は私の青春、そのものなんだ」チビ
川д川「ふぅん……?」
ノハー⊿ー)「16の頃、私は叔父が経営する小さなカフェバーでバイトをしていた。叔父は優しかったがどこか厳格な人でね、もちろん未成年だから酒は飲ませてくれなかった」
ノハー⊿ー)「裏の厨房越しから見る、シェイカーを振る叔父の姿に憧れたよ。いつか私も早くああなりたい。そして早く酒というものを味わってみたい、と」
川д川「……」チビ
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ノパ⊿゚)「バイトを初めて半年ほど経った時だった。まだ夜にもなっていないというのに団体のお客さんが入ってね。店はとにかく忙しかった」
ノパ⊿゚)「そんな時、叔父も客から相当飲まされてね。普段の温和ながら厳格な態度からは想像できない程に愉しそうに酔っていた」
ノパ⊿゚)「そして叔父は料理を運ぶ私に手招きして、赤い顔でこう言ったんだ」
ノパ⊿゚)「『ヒート。今日は特別だ。特別に1杯だけ、お酒を飲んでもいいよ。好きなの、指差しな』ってね」
川д川「……」チビ
ノハー⊿ー)「私は嬉しかった。予想もしないタイミングで酒と言うものを味わうチャンスを手に入れたからね」
ノパ⊿゚)「だがそれと同時に困惑した。スピリッツやリキュールの違いも分からない子供だったからな。何を選べばいいか分からなかったんだ」
ノパ⊿゚)「だから私は直感に任せる事にした。何となく、目についた酒を指差したんだ」
ノハー⊿ー)「薄汚れた皮袋に包まれた、背の低い酒をね」
川д川「……」チビ
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ノパ⊿゚)「今でも覚えてるよ。ショットグラスに注がれた、あのダークブラウンの色」
ノパ⊿゚)「恐る恐る口づけた私の口の中は偉い騒ぎだったよ。スピリッツ独特の高いアルコール度数の熱」
ノハー⊿ー)「ラム独特の香りに苦み、子供の口では上手く説明できない甘味のような風味、そして香り」
ノパ⊿゚)「だが、そういう複雑なものよりも。何よりも私が思い浮かべた表現がたった1つだけあったんだ。子供らしい、ティスティングの表現にすら使えない、拙い言葉さ」
ノハ#ー⊿ー)「……!」クイッ
ノハー⊿ー)「……」ゴクリ
ノパ⊿゚)「この酒には、ラム酒には」
ノハ*゚―゚)「『幸せの味』がしたんだよ」
川д川「……」チビ
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ノハー⊿゚)「……これが、私がラムにハマったきっかけさ」カラン
川д゚川「なかなか感慨深い話じゃねぇかぁ。ヒートのラム狂いっぷりにそんな経緯があったとはなぁ」
ノハ;ー⊿゚)「ラム狂いとは言ってくれる。大体ミルナは私の事を全然知らないじゃないか」
川д゚川「そうかぁ? 普段はしっかりしてる癖に変なところでトチ狂ったように暴走するのは知ってるぜぇ」
ノハ;゚⊿゚)「しっ……失礼な事を言うな!! 仕方無いだろうが!! 恋愛事に関しては経験不足なんだからっ!!」
川∀川「ケッケッケッ。そりゃあ失礼しましたぁ」チビ
ノハ;ー⊿ー)「……ったく」
川д川「……」チビ
-
ノパ⊿゚)「……」
ノハー⊿ー)「……ミルナは、まだ私について知らない事が沢山あるだろう?」
川д川「……」チビ
ノパ⊿゚)「私だって一緒なんだ。私はまだミルナの事を知らない」
ノハー⊿ー)「我ながら馬鹿な出逢い方だと思ってる。無理矢理押し掛けて、それでもミルナは嫌々相手にしてくれて、それに私はひたすら甘えて……それでも」
ノハ;゚⊿゚)「それでも私は知ってほしい。ミルナに私の事を、私の全てを。そして知りたいんだ、ミルナの事を。ミルナの全部を知りたいんだ」
ノハ;ー⊿ー)「何でなんだろうって理由を必死に考えた。考えても、考えても、理由なんか最初から1つしかなかったんだ」
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川дー川「……」チビチビ カラン
ノハ; ⊿ )「私は、私は……」
ノハ; ⊿ )「……」
ノハ;>⊿<)「……私はミルナの事が!!」
ノハ;>⊿<)「ミルナの事が好きなん川д川「少し黙ってろぉ」グイッ
.
-
「あっ……!!」
.
-
川д川「……」
ノハ*ー⊿ー)「……」
川д川「……」
ノハ*ー⊿ー)「……」
川д゚川「……俺はよぉ」
川д川「こんなに口が悪い癖にぃ、何でか知らねぇが人がいいとかよく言われるんだわなぁ」
川д゚川「まぁでもよぉ、いくらそんな風に言われる俺だとしてもぉ、好きでも無ぇ相手にぃ?」
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川д゚川「怒鳴られながらも何だかんだ理不尽な特訓に付き合わされてぇ半ば強制的にバーテン扱いされたりぃ?」
川дー川「家事を一切合切任せたりぃ、ネトゲの時間を減らしてでも毎日のように一緒に酒飲んだりぃ?」
川д゚川「誰かさんが気持ちよく泊まれるようにコッソリと客間を念入りに掃除してみちゃったりぃ?」
川дー川「ましてやぁ、こうしてよぉ……」
川*―゚川「キスしたりなんざぁ、しねぇよぉ」
.
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ノハ*゚⊿゚)「……ミルナ」
川―゚川「好きだよぉ、俺もぉ。ヒートが居ない生活なんざぁ今さら考えられねぇんだぁ」
ノハ*゚⊿゚)「……」
川дー川「悪かったなぁ、今までちゃんと言えなくてよぉ」
ノハ*ー∀ー)「……えへへ」
川д゚川「ん?」
ノハ*ー∀ー)「幸せの味だったよ、ミルナ?」
川д゚川「あぁん?」
ノハ*^⊿^)「私のファーストキスも、『ラムの味(幸せの味)』だったよ! ミルナ!!」
川д゚川「……」
川∀ー川「……ケッ。言いやがるぅ」
-
ノハ*ー⊿ー)「なぁ、ミルナ。今の私は人生で一番の幸せを味わってるんだ。これがまるで夢なんじゃないかって疑うくらいに、幸せなんだ」
川д川「夢じゃねぇよぉ、糞ったれぇ」
ノハ*゚―゚)「うん、知ってる。それでも、頭のどこかがフワフワしてて、やっぱり夢みたいな気分なんだ」
ノハ*ー⊿ー)「だから、さ……?」ギュッ
ノハ*゚⊿゚)「夢じゃないって、もう1回教えてよ」
ノハ*ー⊿゚)「唇(ここ)に……ね?」
.
-
川дー川「あぁん?……ったくよぉ、甘えん坊ですねぇ俺の恋人はぁ」
ノハー⊿ー)「嫌……か?」
川д゚川「嫌じゃ無ぇよぉ。別によぉ」
川―川「もう1回……だよなぁ?」
ノハ*ー⊿ー)「うん」
川―川「……」スッ
ノハ*ー⊿ー)「……」スッ
ガチャ バタンバタン
(* ・∀・)「仕事終わった――!! ミルナミルナ――頑張った僕にお酒を―――………」
.
-
ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
( ・∀・)「ちょうだい……な……」
( ・∀・)「な……なんちゃってえ……?」
ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
( ・∀・)「あ―……」
ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
( ・∀・)「うん、あれだ。いや、何て言うか?」
ノパ⊿゚)「……」
川д゚川「……」
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( ・∀・)「いや、あの邪魔する気とかは無かったんだよ本当うん。むしろ2人がそこまで進んでるなんて知らなかったな―ハハハハハこれはお祝いしなきゃな―ハハハハハハハハハハ」
(;・∀・)「ちょっ、あのヒート姐さんは何で構えてるの? なんで拳なんか振り上げてるの!? ミルナが持ってるのって酒瓶だよね!? 何で酒瓶振りかぶってる訳!?」
(# ;∀;)「待って待って待って待って下さいあの本当に邪魔する気とかは無かったんです本当に許して下さいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさ――――――い!!」
ノハ#゚Д゚)「少しは空気を読め―――!!」
川#д゚川「この糞ったれのKY野郎がああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
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-
ひぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!
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【CLOSE】
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以上です支援ありがとうございました
もうやだギャグ書きたいほのぼのギャグ書きたいほのぼのおちんちんギャグ書きたいおちんちんギャグ書きたいむしろおちんちん書きたいよ――――――!!!
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乙
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これだからモララーは…
ミルナとヒート恋人同士になるのか。よかったよかった。
乙でした
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いいねぇ。いいよねぇ、友人から恋人への過渡期の物語
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モララー登場したシーンでこっちも興ざめしちまった、その代わり思いっきり笑ったけどwww
いやあ、なんともロマンチックな恋の成就だ 乙
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モララー出た瞬間に飲んでた氷結握り潰したwww
氷結握ると気持ちいいよね
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さすが俺らのモララー
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乙!
モララーよくやった!
おちんちんギャグ期待
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モララーww
293で来なかっただけマシだな
-
乙
それでこそKYモララー
マイヤーズってよく見るのにクセあるなって思ってた…
飲みやすくて安価なの知らないからラム回嬉しい
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乙や感想ありがとうございます!
現在1はラム酒にガチハマりしてるんだけどラムに合う『ドライシガー』は何があるかな?
ヒュミドールとかよく分かんないからドライに限定したいんだけど詳しい人いませんか?(´・ω・`)
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>>314
シガーは分からないんだが、>>1はラムにチェイサーで牛乳を合わせた事はあるかい?まだなら一回試してみて欲しい。驚く程合うから。
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俺もシガーは詳しくないけど、謳歌シリーズ書いてるハナタバが煙草かなり詳しいから、多趣味スレで聞いてみたらどうだろう?
スレの趣向的にも、教え好きな性格的にも多分答えてくれるよ
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ドライ限定なら、ビリガーエクスポートが旨い。
吸いごたえもあるし、変なプレミアムより旨い。
私はドライシガーにはハバナクラブ7年やパンペロのラム。
値段的にもちょうど良いと思うよ。
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>>315 基本チェイサーは水かビールだったからミルクの発想は無かった!
今度やってみる!!
>>316>>317 ハナタバさんの多趣味っぷりは凄いよね。葉巻回やってくれないかなー……
ビリガーやっぱり美味いのか、コイーバと悩んでたから決心ついた!
ハバナ7年とアップルトン12年がほぼ同じ価格なんだけど、どっちを買うべきだろうか(´・ω・`)
ちなロンサカパ23とマツサレム23は買い確
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>>318
呼ばれて飛び出て
葉巻回というか趣味煙草はやる夫でやってるんだよなぁ、焼き回しになってしまう
ビリガー、コヒーバは完璧なシガリロだと思うよ
ラッパーが煙草シートでいいならビリガー、ラッパーまで煙草葉がいいならコヒーバクラブ、どっちも大好きなシガリロだからどっちがオススメとは言えない!
ただ、ハイクオリティなドライシガーとプレミアムシガーの差なんて微妙なもんだし、ドライシガーだってビリガーやコヒーバクラスになれば加湿したい、味も大きく変わるしな
さらに買ってすぐ吸うなら、今の時期に加湿など不要! という訳で俺は、コスパ最強のラファエルゴンザレスのパナテラエクストラを推す!
シルクのような滑らかな煙は甘く、マイルドでエグ味がなくシガー初心者の第一歩にはベスト! ドライシガーよりプレミアムシガー寄りだが、こいつは買って損がない思うぞ。と選択肢を増やしてニヤニヤさせてもらおう
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流石すぎた
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軽く引くレベルw
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半端ねぇなw
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>>318 えっちょまさかの本人……!
やっぱりビリガーもコイーバも美味いんですね。とりあえずビリガーは買い確してみます!
ラファエルゴンザレス……美味そうじゃ!
ただ1はまだガキだし貧乏なので月のシガー代を1000円までと決めてまして(´・ω・`)
週に1本ペースで考えるとお高いな……
何かお祝いがあった時にでもあらためて挑戦してみます!
ハナタバさんありがとうございました!!
そして多分だけどあなたは私なんかより酒に詳しいと思う!←
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どうも1です。次回は
『ニート野郎とジャックダニエル』
を予定していましたがシリアスな恋愛もの続きで非リアの1のハートがやヴぁいので、いつものノリのお話を挟みます。
というわけで次回は
『引きこもり君とクリーム系リキュール』
です。投下は今日の深夜か明日の夜です。
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安価間違えてたわ。
>>319だた、ハナタバさんごめんなさい。
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クリーム系リキュールか
楽しみだ!
この話はいつもの感じもシリアスなのもどっちも好きだよ
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ささやかだが支援。
一部擬人化させてもらってるんで苦手だったらすまん!
://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1733.png
酒好きだけど詳しくないんでいつも楽しく読ませてもらってるよ。
続きも待ってるけど体調第一で書いてくれなー。
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>>327
かわええ
妹者これで二十歳超えてるんか…合法ロリやな
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>>327 うおお――すんばらしい絵をありがとうございます!
各キャラが可愛いのはもちろん酒瓶ですよ酒瓶!
もしや、キャラとストーリーに合わせてたり……?
こんな凄いクオリティの支援絵ありがとうございます! 個人的にワカと苺娘が好き!!
ちなみに擬人化は大好物です!!
1です。今夜9〜10時に
『引きこもり君とクリーム系リキュール』
を投下します。
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季節が冬ならホットバタードラムとかオススメなんだけどなぁ。
俺はバターと、香り付程度に蜂蜜を落とすのが好き。
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G'VINEジンのみながら待機
ぶどうジンおいひい
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川*д川「ん……美味いわぁ。甘くて深いぃ」チビチビ
( ・∀・)「……」ジー
川д川「……」チビチビ
( ・∀・)「……」ジー
川д゚川「……さっきからよぉ、なぁに見てやがんだ糞ったれぇ」
( ・∀・)「いや、美味しそうにチビチビと何を飲んでるのかな―って」
川д川「見りゃ分かんだろうがぁ。『サヤ12年』だわぁ」
( ・∀・)「いや、そりゃボトル見れば分かるんだけどさ。要するにそれってラム酒でしょ?」
川д川「そうだけどぉ? 何か文句あるかぁ?」
( ・∀・)「いや、別に文句って訳じゃないんだけどさ……」
川д川「??」
( ・∀・)(前は『ドランブイ』か精々ウィスキーくらいしか飲まなかったのに……確実にヒート姐さんの影響受けてるよな―)
-
( ・∀・)「まあいいや。それよりもそろそろじゃない? ボッチちゃんが来るの」
川д川「ん? あぁ時間的にそろそろだわなぁ。つぅかぁ、お前らいつの間に仲良くなったんだぁ?」
(* ・∀・)「いや―僕が弄る側に回れる貴重な子だからね! この前も仕事が休みの時に一緒に買い物したんだ―」
川;д川「お前なぁ。見た目だけなら美少女の類いに入るボッチ野郎と仲良くしてぇ、また苺娘に浮気扱いされても知らねぇからなぁ?」
( ・∀・)「」
川д川「あぁん?」
((; Д ))「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい苺娘さん浮気じゃないんです信じて下さいだから縛らないで下さい蜘蛛だけは許して下さい僕は苺娘さん一筋なんです僕は男なんですそんなとこにそんな大きい物なんて入らないんです許して下さいお願いします本当にごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガクガクブルブル
川;д川「お前は苺娘に一体何をされたんだよぉ……?」
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ピンポーン
川д川「ん? 来やがったかぁ。よっこいしょっとぉ」
(; Д )「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ブツブツ
川#д川「あぁ! ブツブツうっせ―からちょっとは黙ってろってんだ糞ったれがぁ!! ったくよぉ」
川д川「『あ―遅くなって悪かったぁ、よく来たなぁアイシスゥ。とりあえず上がって来いよぉ』っとなぁ」ガチャ
.
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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ガチャ カランカラン
リハ*゚ー゚リ「やあミルナ! この美しいアイシスが(; Д )「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ブツブツブツブツ
リハ;*゚Д゚リそ「って怖っ!? なんでモララーは体育座りでブツブツ御経みたいなのを唱えてるわけ!?」
川д川「あぁ、あんま気にすんなぁ」
リハ;*゚ー゚リ「気にするよ! この美しいアイシスの美しい登場シーンが台無しじゃないかぁ!!」
川*д川「あぁ……やっぱりラム酒も美味いわなぁ」チビチビ
リハ#*゚Д゚リ「何事も無かったかのように酒を飲むな―――!!」
ガチャ カランカラン
(;-_-)「あ……あの。だい、じょうぶ……? アイシス君?」
-
川д川そ「ん? おぉ!! ヒッキーじゃねぇかぁ!! 久々だなぁ!!」
(*-_-)「あ、うん。お……お久しぶり、だね。ミルナさん。ヒヒッ」
川д川「元気してたかぁ? 確か定時制の高校に入り直したんだっけぇ?」
(-_-)「う、うん。勉強は、やややっぱり大変。だ、けど。それでも、なかなか」
(-_-)「楽しい、かな? 多少は人とも、はは話せるようにななっ、なったし。ね?」
(*-_-)「むむむ昔よりは、まあまあリア充してる……かな? ヒヒヒッ」
川∀川「そうかそうかぁ、そりゃ良かったわなぁ。お前ももう酒の飲める年だろぉ? ゆっくり飲んでけやぁ」チビチビ
(*-_-)「あ、ありがとう。昔から、お酒飲むの。たた、楽しみだったん、だ!」
(; Д )「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ブツブツ
リハ#*゚Д゚リ「ちょっと――僕にこの全自動御経マシーンを押し付けて仲良く談笑なんかするなってば―――!!も―――――う!!!」
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………………………………………………
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………………………………
………………………
…………………
……………
………
…
-
リハ#*ーへーリ「この美しいアイシスを蔑ろにして……ふんだ!」プンプン
(;・∀・)「あの――気がついたらボッチちゃんが何故か拗ねてて、知らない男の子がカウンターに座ってるのは何でかな?」
川;д川「お前が勝手にトリップしてただけだろうが糞ったれぇ」
リハ#*゚ー゚リ「って言うか、この美しいアイシスをボッチちゃんって言うな!」
( ・∀・)+「いや、僕の中でボッチちゃんはボッチちゃんだから! ボッチちゃんは僕の友達だけど、やっぱりボッチちゃんだから!」キリッ
リハ#*゚Д゚リ「ボッチって言うなってば―――!! も―――う!!」ポカポカポカポカ
(* ・∀・)(ああ、可愛いし楽しい)
川;д゚川(もうここに苺娘の奴を呼び出してやろうかぁ、糞ったれがぁ……)
-
(;-_-)「あああ、あの、その!」
( ・∀・)「ん?」
(;-_-)「はじ! ……はじめ、はじ」
(;-_-)「はじめ、まして。ぼぼぼ僕の名前。あの、『小森ヒッキー』で、す。よよよよよろしくお願いしま、す……」
( >∀・)「ヒッキー君っていうんだ。僕は毛利モララーだよ! よろしくね!!」
(*-_-)「よ、よろしく! ……知り合い、増えた。嬉しいな……ヒヒッ、ヒヒヒヒッ!」
( ・∀・)(なんか独特なタイプの子だな―。ボッチちゃんとはまた別のタイプのコミュ障かな?)
川д川「ヒッキーはアイシスと同じネトゲ仲間でよぉ。たまぁに皆でオフ会やったりしてるんだわぁ。それでも会うのは久々だけどなぁ」
(;-_-)「ぼ、僕だけ家が、ね。千葉だから。すす少し遠くて、ね」
-
( ・∀・)「ネトゲ仲間って事は流石兄弟とも友達なの?」
(-_-)「う、うん。流石兄弟も、ペニサスさん。と、も仲良しだ、よ。ヒヒッ……貴重な友達!」
( ・∀・)「ペニサスさん?」
川д川「ネトゲ仲間の最後の一人だぁ。まぁ、唯一の紅一点だわなぁ」
リハ*゚ぺリ「昔はもっと女の子も居たんだけどね。男女間系とかのトラブルで人数がどんどん減っちゃったんだ」
( ・∀・)「ふぅん。もともと知らない人同士で遊ぶのにも、そういうトラブルとかって起きるんだね―」
川д゚川「まぁ、もともと出会い目的でオフ会に来るやつなんざ腐る程いやがるから仕方無ぇんだけどよぉ?」
-
リハ*゚ー゚リ「最初は3人いた女の子も今はペニさんだけだし。まあ、ペニさんは女の子っていう年じゃないか」
( ・∀・)「何歳の人なの?」
川д川「確か流石兄弟の3つ上だからぁ、32とかじゃねぇかぁ?」
( ・∀・)(30代の女の人でもネトゲってやるんだ―。ミルナの家で飲んでたらその内会えるかな?)
川д川「……っとぉ、話が長くなっちまったなぁ。ボッチィ、ヒッキー、何を飲むんだぁ?」
リハ#*゚ー゚リ「ボッチ言うな!」
-
(-_-)「ぼぼ僕は、アイシス君の好きなやつが、オススメがいい、な。あの、ほら、白いやつ」
川д川「つぅと『ベイリーズ』だなぁ。んじゃミルク割りで出しとくぞぉ?」
リハ*ーー゚リ+「この美しいアイシスの好みを分かっているなんて流石はミルナ! 美しいアイシスの、そこそこ美しい友人なだけあるね!」
川#д川「……チッ!」
リハ;*゚Д゚リそ「舌打ち!? 美しいアイシスの扱い酷くない!?」
(* ・∀・)(輝いてるな―ボッチちゃん)
-
【ベイリーズ・オリジナル・アイリッシュ・クリーム】
クリーム系リキュールの代名詞。それが『ベイリーズ・オリジナル・アイリッシュ・クリーム』。
通称はベイリーズなので酒屋やBARでもそれで通じる。
アルコール度数は17°で、エキス分は21%以上。
その味わいはまさに「大人のミルクセーキ」と言ったところで、新鮮なクリームをメインにアイリッシュウィスキーやチョコレートフレーバー。
そして推定だがコーヒーやココナッツ、バニラなどのフレーバーも混ざっていると言われており、濃厚ながら繊細な味わいを醸し出している。
女性にも人気なリキュールだが、内容の50パーセントがクリームとバター脂なので酒と言うより乳製品として保管するのが良いだろう。
.
-
川д川「ほらよぉ。モララーはロックなぁ」
( ・∀・)「ありがと―。って言うかやっぱりミルナはストレートなのね」
リハ*゚ー゚リ「うん、いい香りだ! この美しいアイシスに相応しいリキュールだね!!」
(-_-)「お酒、初めて。ヒヒッ……い、頂きます」チビ
リハ*ーー゚リ+「……んふふ。やっぱり甘くて美味しいね! どうだい? ヒッキー?」ゴクゴク
(-_-)「……う、うん」チビ
(*-_-)「す、凄く美味しいね。お酒って。もっと早く飲めば良かったな……!」ゴクゴク
川д川「ヒッキーは律儀に二十歳になるまで酒飲まなかったなぁ。美味いだろぉ?」
-
(*-_-)「う、うん! 甘くてね、ケーキと、チョコやコーヒーを、ととと、とろかしたような風味で」
(*-_-)「ほんのりお酒が熱くて……でも、やっぱり美味いんだ! ヒヒッ……ヒヒヒヒヒッ!」ゴクゴク
リハ*゚ー゚リ+「流石ヒッキーだね。この美しいアイシスのオススメのリキュールの美味しさが分かるなんて、美しいアイシスの友人に相応しいよ!」ドヤァ
( ・∀・)(まあベイリーズってリキュールじゃあかなりメジャーな部類だしね。甘くて飲みやすいから)チビチビ
川д゚川(甘いのが嫌いなやつじゃなきゃ大体ハマるだろうなぁ)ゴクゴク
(*-_-)「ごっご馳走さま! 凄く美味しいよ、これ!」カラン
川д川「おぉ、ハマったかぁ。んじゃアイシスも居ることだし今日はクリーム系リキュールを色々飲んでみっかぁ?」
-
リハ*゚ー゚リ「ベイリーズ以外にもクリーム系リキュールなんてあるの?」
川д川「腐るほどあるわぁ。例えばぁ……」
川д゚川「瓶がド派手なコイツとかぁ?」トン
(*-_-)「ヒヒッ! 豹柄だ……ワイルドだぜぇ?」
( ・∀・)(杉ちゃん?)
リハ;*゚ー゚リ「ミルナ、なんか見た目が厳ついんだけど本当にクリームリキュールなの? これ」
川д川「おぉ。その名も『ワイルド・アフリカ』だぁ」
( ・∀・)+(アフリカンなんだぜ〜? ワイルドだろぉ〜?)
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【ワイルド・アフリカ】
ド派手なレオパードの布につつまれたワイルドなリキュールをご存知だろうか?
新鮮なクリームを中心に、サトウキビを蒸留したアルコールをベースに作られたリキュールが『ワイルド・アフリカ』だ。
アルコール度数は17%で、エキス分は20%。
奇抜な見た目とその名前から、アルコール度数の強い酒と思われがちだが、その実態はとろけるような甘さを持つクリーム系リキュールだ。
味ももちろんだが、やはりそのデザインに惹かれてインテリア代わりに購入していく女性が多いとか。
ちなみに2015年7月現在はかなりシンプルなボトルデザインに変更されてしまっているので、奇抜な豹柄を酒屋で見かけたら今のうちに買ってしまおう。
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-
リハ*゚ー゚リ「瓶からは想像出来ないマイルドな味だね
。『ベイリーズ』そっくりだ」チビチビ
リハ*゚ぺリ「あっ、でも『ベイリーズ』の方が味が綺麗にまとまってるかな? こっちはほんの少し荒々しい感じがするね」チビチビ
川д川「原料が違うからなぁ。同じクリーム系リキュールと言えど味も違うだろうよぉ」
( ・∀・)「『ベイリーズ』は何だっけ? アイリッシュウィスキーがベース?」チビチビ
川д川「そうそう、中性スピリッツにアイリッシュウィスキーだぁ。まあ『ベイリーズ』は有名だしなぁ」ゴクゴク
(*-_-)「ぼぼ僕は、こっちも好きかな? ボトルもかっ、カッコいいし」ゴクゴク
川д川「最近ボトルのデザインがシンプルなやつになっちまったけどなぁ。インテリア代わりに人気のデザインだったのによぉ」
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( ―∀―)「お酒のボトルデザインは年々シンプかつストイックになってくよね。昔の『アイリッシュミスト』のボトルとかカッコ良かったのにな―」チビチビ
川д゚川(まぁ、ウチにはオールドボトルも腐るほどあるんだけどなぁ)
(-_-)「ちょっ……ちょっと、トイレ借りる、ね」
川д川「おぅ。場所は分かるよなぁ?」
(-_-)「だだ、大丈夫。ヒヒッ」スタスタ
( ・∀・)「……何だか変わった子だね。ヒッキー君って」チビチビ
リハ*゚ー゚リ「……」チビチビ
リハ*ーへーリ「……ヒッキーはね。高校時代に酷い虐めにあって中退してね。長年引きこもり生活をしていたんだよ」
(;・∀・)そ「え!? 虐め!?」
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川д川「らしいなぁ。俺らと最初に会った時なんてロクに会話も出来なくてよぉ」
川д゚川「話した方が早いのにワザワザ携帯のメールで意志疎通を図ってたからなぁ」
リハ*゚ー゚リ「それでも美しいアイシス達と遊ぶようになって、ゆっくりだけどだんだんと回復して来たんだ。最近は定時制の高校に入学し直したみたいだし」
リハ*ーーーリ「今は自分から積極的に人と会話するようになったしね。まだ、どもり癖は治らないみたいだけど」チビチビ
(;・∀・)「そうだったんだ……」
川д川「まぁ、あれだぁ。確かにちぃと変わった奴ではあるけどよぉ、仲良くしてやってくれやぁ。モララー」
( >∀・)b「大丈夫! 常日頃からワカさんやミルナに振り回されてるから変人には嫌って程に慣れてるからね!」
川#д川「ぶっ飛ばすぞ糞ったれぇ!!」
リハ;*゚ー゚リ(まあ言われてみればヒッキーや美しいアイシスよりも、ミルナの方が人間性的にちょっとアレかもしれないよね)チビチビ
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(-_-)「た、ただいま―……ヒヒヒッ」スタスタ
川д川「おぅ。しっかしヒッキーはなかなか飲むペース早いじゃねぇかぁ」
(-_-)「あああ、甘くて、ミルク割りで、飲み、やすいから。かな? ヒヒッ」ゴクゴク カラン
リハ;*ーーーリ(美しいアイシスってヒッキーよりお酒弱いのか……)チビチビ
( ・∀・)「ミルナ―。飲み終わっちゃったから何か頂戴よ―」カラン
川д川「ん? まあヒッキーもグラスが空だからついでにコイツを入れてやるよぉ、っとぉ」
( ・∀・)「ん? また何ともファンシーなデザインのボトルだね」
リハ*゚ー゚リ+「おお! 美しいアイシスに相応しい可愛いボトルじゃないか。それもクリームリキュールなのかい?」
川∀川「おぅ。こいつは『ビスコタ』だぁ。さっきのやつよりも甘いぜぇ?」
(*-_-)「たたた、楽しみ、だ! ヒヒヒッ」
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【ビスコタ・クッキー&クリーム】
ミッドナイトブルーの夜空にビスケットを模した月。
そんなオシャレなボトルデザインが特徴のリキュールが『ビスコタ・クッキー&クリーム』だ。
アルコール度数は16%で、エキス分は27.8%。
『ベイリーズ』がアイリッシュウィスキーをベースに作られるのに対し、『ビスコタ』はブランデーをベースにして作られる。
名前通り、クッキーのような香ばしく優しい甘さやキャラメルを思わせる濃厚さに隠れファンも多い。
大きい酒屋やドン・キホーテなどで取り扱っているので先ずはシンプルにミルク割りでどうぞ。
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(;・∀・)そ「うわっ! 初めての味だ!! ビスケット!? ケーキ!? キャラメル!?」チビチビ
リハ*゚Д゚リそ「これはまさに飲むお菓子じゃないか! こんなリキュールがあるだなんて……!」チビチビ
(*-_-)「ボトルの絵、は。ビスケット、かな? ビスケット、リキュール? 凄いお酒、だ。ヒヒッ」ゴクゴク
川д川「クッキーやビスケットをイメージして作られたクリーム系リキュールだわなぁ。まあ、少々マイナー寄りかもなぁ」チビチビ
( ・∀・)「これなかなか美味しいね。ネットとかじゃないと取扱い無い感じ?」チビチビ
川д川「いやぁ? ドンキとかにも置いてあるぜぇ?」
(* ・∀・)「ふぅん、オーナーに店に置いて貰えるか相談してみよ。女性に人気が出そうな味だし」チビチビ
-
(-_-)「も、モララーさんは、バーテンダー、なの?」
( ・∀・)「そだよ―。まあ、ミルナの家より狭くてボロっちくて給料の安い店だけどね」
川;д川「お前ぇ……童貞のオッサンが泣いちまうぞぉ?」
( ・∀・)「まあ何だかんだ言って今の店に愛着はあるんだよ? 子供からの夢を叶えてくれた店な訳だし」
リハ*゚ー゚リ「夢、夢かぁ」チビチビ
川д川「そういやぁアイシスゥ。お前もうすぐ卒業だろぉ? 進路は決まったのかぁ?」
リハ;*゚ー゚リ「うっ……いや、とりあえず働くって事は決めたんだけど」
リハ;*ー∀ーリ「ま、まあ……この美しいアイシスに見合う職場がなかなか無くてね。ああ、全く。この醜い世界に美しいアイシスは似合わないようだよ」
川д゚川「黙れ社会不適合者ぁ」
リハ;*゚Д゚リそ「ちょっ!? ミルナ!? ボッチより悪口のランクが格段にレベルアップしてるよね!?」
-
( ・∀・)「まあ、やりたいことなんか見つからない人は、なかなか見つからないみたいだしね。色んなとこでバイトとかしながら探してみたら?」
リハ;*ーへーリ「バイトね……フッ、この美しいアイシスの美しさが際立つような仕事はあるだろうか……」
川д゚川「多摩川でドブさらいでもしてやがれ社会的ボッチがぁ」
リハ;*゚Д゚リ「ドブさらいとか美しさと対局じゃないか!? って言うか社会的ボッチとか生々し過ぎるから止めてくれないかな!?」
( ・∀・)「ボ―ッチボッチ ボッチだボッチだア―イシスちゃん♪ ヘイッ!」
(*-_-)「ヒヒッ かっぱ寿司のテーマだ、ね」
リハ#*゚Д゚リ「だ か ら ボッチ言うなってば――――!!」
-
(-_-)(……酒)チビチビ
(-_-)(甘くて、深くて、辛くて。でも……)
(-_-)(癖になりそう、だな)ゴクゴク
(-_-)(こうやって、うん。色んな人と、楽しく、騒げる)
(-_-)(……)ゴクゴク
(-_-)(……うん)
(*-_-)(勇気を出して、外に出て、良かったよ……お母さん)ゴクゴク カラン
.
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(*・∀・)「1万年と2千年前からハ―ブ―ら―れ―る―♪」
リハ#* ;Д ;リ「アクエリオンの替歌で美しいアイシスを馬鹿にするな――!! いい加減にしろ―――――!!」
(*-_-)(ヒヒッ……お酒って、楽しい、な!!)
川#д゚川「お前ら少しは黙って酒を味わいやがれってんだ糞ったれがああぁぁ!!」
.
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【CLOSE】
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以上です。
次回は
『災難ホストとパーティードリンク其の2』
『チーズ気狂いとマリアージュ』←飯テロ番外編
『ニート野郎とジャックダニエル』
のどれか。
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乙ですー。休日に良い読み物でした
1万年と2千年前からって前世からハブられとるんかい!
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