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( ・∀・)たちは多趣味を謳歌するようです
1
:
名も無きAAのようです
:2015/06/25(木) 23:32:35 ID:WpPzIf8g0
この話は「( ・∀・)たちは「」を謳歌するようです 」シリーズ外伝作品です。
連作ハウツーモノであり、本編を読まなくても楽しめるよう、本編に微塵も関係のない内容を書いております。
そのため別スレで運行することとしました。2スレ消費ごめんなさい。許して。
というのも、本編の登場人物たちは様々な分野の知識・趣味を持つため、その説明が非常に長くなってしまいます。
また、その性質上、やはりその趣味や知識を持つ人が楽しめる部分もできてしまいます。
そこで各分野のハウツーを行い、趣味の布教と知識の共有をすれば、本編がより楽しめるかも?
という発想により執筆されました。
ごゆるりとお楽しみ下さい。
2
:
名も無きAAのようです
:2015/06/25(木) 23:33:22 ID:WpPzIf8g0
使われていない貸事務所のプレハブを格安で借り、友人たちと断熱・区画分け施工して住居へと変えた奇妙な住まい。
その一室で二人の男女が屯していた。
女の方は背もたれに埋まるようにして漫画を読み、男は何やら木工工作をしている。
やがて、男は組んだ木枠に100均のバーベキューネットをネジ止めし終えると、タイラップの仮止めを確認し、網を手にとった。
それから、唯一何も貼られていない木枠の1面に網をタッカーで仮止めし、余った部分をナイフで切り落としていく。
そうやって慣れた手つきで工作を進める男を、漫画を読むのを止めた女が、じっと見つめていた。
lw´‐ _‐ノv「そういえばモララーさん」
(;・∀・)「ハイなんでしょう!? 身に覚えが多すぎてどれのことだかわかりません!」
lw´‐ _‐ノv「……。まあ、それは後々問い詰めるとして」
(;・∀・)「あ、墓穴掘った」
女、素直シュールの目線の先は、男、モララーの手へと向いていた。
正確にはその手に握られた、スパイダルコ社製のデリカ4。
同社の看板モデルであり、実用ナイフとして高く支持されている名作モデルへと向いている。
lw´‐ _‐ノv「この前、つーちゃんにナイフあげたんだってね」
( ・∀・)「ん? ああ、アレね。元々貰い物でさ、使わないからってくれたんだ」
lw´‐ _‐ノv「貰い物を人にあげてよかったの?」
( ・∀・)「高いナイフだし俺の趣味じゃないから返そうとしたら、じゃあ使う奴に渡してくれって言われてね」
lw´‐ _‐ノv「なるほど」
3
:
名も無きAAのようです
:2015/06/25(木) 23:34:54 ID:WpPzIf8g0
しばらく会話が途切れる。モララーはまた工作作業に戻っていた。
プツプツと、網をナイフで切る音だけが部屋に響く。
少女は、一息、大きな胸を更に大きく膨らませて覚悟を決め、続きを絞りだす。
lw*‐ _‐ノv「じゃあ、私にもナイフ下さい。ズルい」
( ・∀・)「え、いいけど、どした? 今まで興味なかったろ?」
lw´‐ _‐ノv「いいからくれ」
(*・∀・)「あれ? もしかして嫉妬? 嫉妬してるの!? ねえ!?」
lw´‐ _‐ノv「うっせうっせ」
(*・∀・)「いやー可愛いなー! ナデナデしてやろうかこのっ!」
lw#‐ _‐ノv「だぁあ! くっつくな! 暑い!! 蒸し殺すぞ!」
( ・∀・)「つっても、ナイフか。1本くらいならあげてもいいけど、どういうのが欲しいんだ?」
lw´‐ _‐ノv「その辺も全くド素人なので、一緒に教えて下さい」
( ・∀・)「なるほど。まず最初に断っておくと、俺は実用ナイフクラスタだ」
lw´‐ _‐ノv「というと?」
( ・∀・)「ナイフってのは多用途な使い道がある、鉛筆削り、ハサミと言った文房具、調理からガチな登山・ダイビングのお供」
lw´‐ _‐ノv「まあ、人類の文明は刃物と火を発明から始まったと言われますね」
( ・∀・)「そう。文明を作るくらい万能だが、今や便利だが用途の狭い専用の道具に排他されてつつある」
lw´‐ _‐ノv「確かに、武器ってイメージがあるしね」
( ・∀・)「うむ。その刃物の魅力をコレクションするタイプと実用するタイプがいて、俺は後者ってわけ」
4
:
名も無きAAのようです
:2015/06/25(木) 23:37:42 ID:WpPzIf8g0
( ・∀・)「あと、実用重視だから、高価なカスタムナイフやハンドメイドナイフは持ってない」
lw´‐ _‐ノv「ああ、確かに柄とか樹脂製が多いですね」
( ・∀・)「うむ、基本的に俺が使うのはファクトリーナイフ。つまり、工場生産ナイフだな」
lw´‐ _‐ノv「他にもあるんですか?」
( ・∀・)「鍛冶屋が手作業で作るナイフ、つまりハンドメイドナイフ」
lw´‐ _‐ノv「カスタムってのは?」
( ・∀・)「ハンドメイドかつ1点物ナイフ。オーダーメイドだったりして、量産しない特別なナイフのこと」
lw´‐ _‐ノv「そこまでする意味とは一体……」
( ・∀・)「ナイフは単純だからこそ、細部のバリエーションが多い。故に、ピンポイントでコレが欲しいってのは難しいんだ」
lw´‐ _‐ノv「それを叶えるのがオーダーメイドってことか」
( ・∀・)「単純に所有欲ってのもかなり強いけどな」
lw´‐ _‐ノv「ナイフコレクターは結構多そうですからね」
( ・∀・)「で、俺はその中でファクトリーナイフの実用性重視な奴が好きってこと。それ基準の偏った知識になるよ」
lw´‐ _‐ノv「なるほど、偏見混じりってことね。良かろう話し給え」
(;・∀・)「教えてもらう側なのになんで偉そうなんだ……」
5
:
名も無きAAのようです
:2015/06/25(木) 23:38:32 ID:WpPzIf8g0
( ・∀・)「じゃあ、それじゃあナイフの基礎知識と自分に合ったナイフの選び方について解説しよう」
lw´‐ _‐ノv「はい」
( ・∀・)「の前に、これから、ある言葉を禁止にする」
lw´‐ _‐ノv「というと?」
( ・∀・)「このスレでは、カッターでいいじゃん、は全て禁止だ」
lw;‐ _‐ノv「は?」
( ・∀・)たちは多趣味を謳歌するようです -独断と偏見のナイフ編-
.
6
:
名も無きAAのようです
:2015/06/25(木) 23:39:52 ID:WpPzIf8g0
( ・∀・)「というのもだなぁ。ナイフでできることの大半はカッターでできる」
lw´‐ _‐ノv「あー、でも優れてる点とかあるんでしょう?」
( ・∀・)「ないこともない、が、カッターで出来ないことは包丁や電工ナイフなどの特定用途特化を除くと限りなく少ない」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ、カッターでいいじゃん」
( ・∀・)「しかも、カッターの方が優れている点も多いんだな」
lw´‐ _‐ノv「例えば?」
( ・∀・)「後々細かい話はするけど、カッターの利点は安く替え刃ができることに尽きる」
lw´‐ _‐ノv「?」
( ・∀・)「まず、切れ味だが、これは刀身の薄さ、砥ぎ、刃角に依存する。ナイフは全面的に勝てない」
lw´‐ _‐ノv「刃は薄い方がいいんです?」
( ・∀・)「例えば、かぼちゃを切るとしよう。切ったことがある人ならよくわかるはずだ」
lw´‐ _‐ノv「切るのは硬くて大変?」
( ・∀・)「刀身をある程度食い込ませると、分厚い刀身の場合、切った部分が左右から挟み込むよな?」
lw´‐ _‐ノv「あ、なるほど。薄い刃なら挟み込む力が少ない、と?」
( ・∀・)「そいうこと。3mmのナイフなら、ナイフの背でかぼちゃを3mm押し開きつつ切ることになるんだ」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ、刃物は薄い方がいいんだ」
( ・∀・)「ところが当然薄いと折れやすいから、ナイフにはそんな薄い刃を使えないんだな」
lw´‐ _‐ノv「カッターは折って使うし、替え刃も安いから負けますね」
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