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糞ったれBAR NEETのようです
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川д川「」カタカタカタカタ
川д川「……おっ、レア装備ゲットォ」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ?『あけおめ〜ことよろ〜』って何だぁ?」
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ―もう年越してたのかよぉ。1年なんかあっという間だよなぁ」ピンポーン
川д川「……」ピンポーン
川д川「……無視だ無視ぃ、こんな時間にインターホン鳴らすとかロクな奴じゃねえだろうしぃ」ピンポーンピンポーン
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(*゚ぺ)「えぇ―? でもウチはカクテルの名前なんか『ジントニック』や『カルーアミルク』ぐらいしか分からないぞ―?」
川д川「っつ―かよぉ、バーテンやってんだからアドリブで作るのなんか日常茶飯事だろうが糞ったれぇ」
(;・∀・)「うぅ……そういう注文が来たら1回オーナーに流しちゃうから1人じゃ捌けないんだよ!!」
川;д川「使えね―なぁ糞ったれがぁ……『ホワイトレディー』でも出しとけ」
( ・∀・)「あっ! それならよく作るから得意だよ!! 材料にシェイカー借りるよん」
川д川「ホワイトキュラソーはしっかり『コアントロー』使ってやれよぉ?」
(*゚∀゚)(なんだかドキドキしてきたぞっ!!)
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【ホワイト・レディー】
<参考レシピ>
・ドライ・ジン…1/2
・ホワイトキュラソー…1/4
・レモンジュース…1/2
材料を氷とともにシェークする。
ジンベースの『ショートカクテル』。
TPOを気にせず楽しめるのでカクテル入門者にもオススメ。
いわゆる『サイドカースタイル』とされるこのカクテルは、ジンの香りとアルコールの熱がホワイトキュラソーの甘さと華やかな香りにつつまれ、レモンジュースが全体の味を引き締めてくれる。
色もまるでベールのような美しい白なので女性に勧めるのもオススメ。
ちなみに元々のレシピでは『ドライ・ジン』ベースでは無く『ホワイトペパーミント』ベースだったそうだ。
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( ・∀・)「お待たせ致しました。『ホワイト・レディー』でございます」
(*゚∀゚)「おぉ!! 白いぞ!! なんだかふんわり輝いてるみたいだぞっ!!」
川д川「時間外手当て、ごくろうさぁん」
(# ‐∀‐)「……今日は無料で飲ませてもらうんだからな!」
(*゚∀゚)「いっただきま―す!」
(*゚∀゚)「」ゴク……
(*゚∀゚)そ「……んっま――い!! 甘いのにスッゴク上品な香りが口いっぱいに広がるぞ――!!」
川д川「そりゃあ、まぁなぁ。モララーが作るんだから美味いだろうなぁ」
( ‐∀・)+「照れるなあ。ちなみにそれはジンベースのカクテルだからね、クールさんも好きな味だと思うよ」
(*^∀^)「先輩とお揃いか……えへへ! なんだかウチも先輩にちょっとだけ近付けた気がするぞ!!」
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川д川「……お前、ベースに『ボンベイサファイア』使ったな?」ヒソヒソ
( ・∀・)「え? 女の子受けがいいだろうからって使ったけど……マズかった?」ヒソヒソ
川д川「いやぁ、別にぃ」
川д川(チビガキのだぁい好きな先輩にボンベイで作ったカクテルなんざ出したらぁ、逆に説教喰らいそうな気がするぅ。っつうのは内緒なぁ)
(*^∀^)「えへへ、美味しいなぁ! ウチは幸せだぞ!!」ゴク……
(* ・∀・)「そこまで喜んで貰えると残業したかいがあったね」
(*゚∀゚)「じゃあ次は何がいいかな―?」カラン
(;・∀・)「いい余韻を残して終われると思ったらまだ働かせるつもりかいコンニャロウ」
(*゚∀゚)「えへへっ、せっかくの機会だからな! 美味しいカクテルの名前をいっぱい覚えておくんだっ!!」
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川д川「糞ったれのチビガキがぁ……次はどんなんがいいんだぁ?」
(*゚∀゚)「ん―と、さっきのやつは確かに甘かったんだけど、ちょっとイメージしてたのと違ってたんだっ」
( ・∀・)「イメージ?」
(*゚∀゚)「ウチはあぁいう、さっぱりスッキリ甘いやつも好きなんだけど」
(*゚∀゚)「ケーキとかアイスクリームみたいに、トロンとしてズッシリ甘いやつが1番好きなんだっ!!」
(;・∀・)「またふわっとした注文が……(『スゥィート・マティーニ』じゃダメだよな―? あれなら得意なのに)」
川〜川「……」
川д川「あぁ、お前よぉ。チビガキィ」
(#*゚∀゚)「だからチビガキじゃなくて、つ―ちゃんだってば!!」
川д川「知るか糞ったれぇ。お前、チョコミントは好きかぁ?」
(*゚∀゚)「ミント? 普通に好きだぞ? たまにアイスとかで食べると美味しいしな!」
川д川「んじゃあ、話は早ぇわなぁ……モララー!」
( ・∀・)「ほえ?」
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川―川「『バッタ』作ってやれぇ」
( ・∀・)「……お、『バッタ』だね!」
川―川「……」
( ・∀・)「……」
川―川「……」
( ・∀・)「……」
川―川「……」
( ・∀・)「……」
川―川「……」
( ・∀・)「……『バッタ』?」
川#д川「『グラスホッパー』作れって言ってんだよ糞ったれがあああぁぁぁぁ!!」
(;・∀・)そ「あっ!そういう意味か了解で―――――す!!」
(*゚∀゚)(あの兄ちゃんってイケメンだけど何だか残念なオーラが全身からただよってるぞ)
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【グラスホッパー】
<参考レシピ>
・グリーン ペパーミントリキュール …1/3
・ホワイト カカオリキュール …1/3
・生クリーム…1/3
・(ナツメグ…少々)
材料を氷とともにシェークする。
好みによって注いだカクテルの上にナツメグを少々振りかける。
『グリーン ペパーミントリキュール』ベースのショートカクテル。
元々はデザートカクテルだが、最近では特に気にされることはない。
パステルグリーンが最大の特徴で、その味を例えるなら、まさにチョコミントアイス。
生クリームが材料に使用されていることもあり、味わいはかなり濃厚で、官能的なまでに甘い。
ミントの味がかなり強く主張するので好みを選ぶが、甘党の方なら1度飲んで損は無いカクテルだ。
もともとは『プース カフェ スタイル』のカクテルだったが、現在は上記のようなシェークするものが主流となっている。
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(;*゚∀゚)「うわぁ!! すっごい色だぞ!? アメリカのお菓子みたいだぞっ!?」
( ・∀・)「独特の色だよね―。水色というか黄緑というか」
川д川「御託はいいからさっさと飲みやがれぇ」
(*゚ぺ)「何で貞子が偉そうにしてるんだ? 飲むけどさ」ゴク……
(*゚∀゚)そ「!?」
(*゚∀゚)「」ゴクゴクゴクゴク
(;・∀・)「ああ!? ちょっ、そんな一気に!?」
(*゚∀゚)+「んっ……ま――――――い!!」
川∀川「ケケッ、やっぱハマったなぁ」
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(*゚∀゚)「とろっとろでズッシリ甘いぞ! なのにミントだからさっぱりしてるし!!」
(*゚∀゚)「氷の粒々の歯応えがまるでチョコチップみたいな触感で全然飽きが来ないし!!」
(*゚∀゚)「何て言うか、高級なアイスがもっともっと高級な奴にレベルアップしたような? ……ああ―上手い言葉が見付からないぞ!!」
(;・∀・)「ま―そこまで喜んで貰えると嬉しいよ? ただそれ僕が働いてるとこで飲むと800円するんだけどね」
川д川「お前の腕で800円なら安い方だと思うけどなぁ?」
(;‐∀‐)「いや、そうは言われても一気飲みされちゃうと悲しいものがあるよ」
(*゚∀゚)「おかわり――!!」
(;・∀・)「あぁはいはい!! 僕は馬車馬のように働きますよっと!!」
川д川「あっ、ついでに俺にも同じやつぅ」
(# ・∀・)「おいこら家主―――!!」
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………………………
…………………
……………
………
……
…
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(* -∀-)「……Zzz」
(# ・∀・)「飲むだけ飲んで寝やがったなコンニャロウ」
川д川「お前、あともうちょいしたら送ってってやれよぉ」
(;・∀・)そ「ええっ!? 僕、結局全然飲んでないのに!?」
川∀川「まあ、そういう日もあるってこったなぁ。ケケケッ」
(;‐∀‐)「とんだ厄日だよ……この娘このまま泊めてっちゃえばいいじゃん」
川д川「大して付き合いの無い男の家に泊めさせる訳にも行かないだろうがぁ、糞ったれぇ」
(;・∀・)「ほんっとにミルナって変なところは常識人だよね」
川д川「うっせ―んだよぉ、ほれぇ」
(;・Д・)そ「ん? ……って何じゃこりゃあ!?」
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川д川「タクシー代。こんだけありゃあ足りんだろぉ?」
(;・∀・)「10万もありゃそりゃ足りまくりですよ!?こんなに要らないって!!」
川д川「足りないよりゃあ、余る方がいいだろうがぁ。釣りはいらねぇよぉ」
( ・∀・)「……ほんっとにミルナって基本的に非常識だよね」
川#д川「お前にしろチビガキにしろ、
とりあえず言っとくぜぇ? お前らが言うなっつ―んだ糞ったれ共がぁ!」
(*゚∀-)そ「んにゃっ!? 寝ちゃってたぞ」
( ・∀・)「あっ、起きたね? そろそろ送ってくよ」
(;*゚∀゚)「うぅ……まだまだ色んなカクテル飲みたいのに頭フラフラだぞ……」
川д川「そりゃあ度数も度数だからなぁ」
(;* -∀-)「あの『グラスホッパー』ってやつみたいに濃厚で甘いカクテルもっと知りたかったぞ……貞子も止めてくれたら良かったなのに―」
川#д川「だから貞子って言うなっつってんだろうがぁ!!」
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川∀川(……ん? いいこと考えたぁ)
川∀川「うし、じゃあ最後にとっておきのオススメカクテルの名前を特別に教えてやるぜぇ」
(*゚∀゚)そ「本当か!? 甘くて美味しいのか!?」
川∀川「ああ本当だぁ。なんてったって俺が『一番好き』なカクテルだからなぁ」
( ・∀・)(ん? ミルナの大好物のカクテルってもしかして……)
川∀川「ただこのカクテルにゃあ、注文する時に色々作法があってだなぁ……」
(*゚∀゚)「ふむふむ」
……………………………
……………………
………………
…………
……
…
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〜後日 とあるBARにて〜
(*゚∀゚)「」ゴクゴク
川 ゚ -゚)「そんなに気に入ったのか?『グラスホッパー』」
(*゚∀゚)「貞子に教えてもらったんだ! デザートみたいで美味しいぞ!!」
川 ゚ -゚)「そうか。君にピッタリの酒が見つかって良かった」
(*゚∀゚)「あっ! あとな先輩! 貞子から他にもオススメのカクテルも教えてもらったんだ! ちょっと作法が変わってるんだけど」
川 ゚ -゚)「ん? 作法?」
(*゚∀゚)「え―と……確か注文の時に大きな声で台詞を叫ぶんだとか」
川 ゚ -゚)(台詞? そんなカクテル聞いたことないが)
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(*゚∀゚)「すみませ―ん! 」
(´・_ゝ・`)「ご注文は?」
(*゚∀゚)「えっと―(台詞は確か……)」
(*゚∀゚)「『悶えるくらいに激しくシェイクした―』」
川 ゚ -゚)「は?」
(*゚∀゚)「『甘くとろけるオーガズムを淫らな私に恵んで下さいな――!!』」
川; - )「ぶふぉっ!?」
(;*゚∀゚)「えっ!? 先輩!?急に吹き出してどうしたんだ!? バーテンさんも何で前屈みになってるんだっ!?」
川; - )(ミルナめ……やってくれたな……!!)
川*∀川「貞子呼ばわりした仕返しだぁ糞ったれぇ……ケッケッケッ」カタカタカタカタ
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【CLOSE】
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乙
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面白い
どっちも良いな
乙です
-
乙
こっちも毎回楽しみにしてる
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いいねぇノリがおもしろい
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乙だぜ
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経験値10倍逃したのはかなり痛いはず
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ミルナ何吹き込んでんだwww
グラスホッパーは一番好きなカクテルだから、出てきて嬉しい。久しぶりに飲みたくなったな。
乙!
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しばらくはこっちの更新をメインにしまふ。
次はワカッテマスとワカンナインデスとバーボン。
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グラスホッパーうまそうだな。
他にもお菓子みたいなカクテルとかってあるのか?
次の話期待。
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川д川「久しぶりになっちまったなぁ」
川д川「次の投下は21日だぁ……まぁ、最近放置気味だったから覚えてルやつがいるかは知らないけどよぉ」
川д川「ちなみに次はバーボンの話だからよぉ。まあ、バーボン好きな奴はツマミでも用意して読んでくれたら有りがたいわなぁ」
川*∀川「んじゃぁ、俺はニートらしくネトゲに興じるぜぇ? ケッケッケッ」
次回……バーボン&バーボンベースカクテル
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キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
待ってた!!!!
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まってたぞおおお
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楽しみ!!
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楽しみ
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うれしい!楽しみにしてる!
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川д川「」ペラペラ……
川д川(いつもやってるネトゲがメンテナンス中だからたまには漫画読んでるわけだがぁ)ペラペラ
川д川(やっぱりおもしれぇなぁ……『その男、所詮「犬」のようです』はぁ)ペラペラ
川д川(個人的には東のマフィアチームに頑張って欲しいけど展開がなかなか読めないしなぁ)ペラペラ
川д川「」ペラペラ
川д川(しっかし暇だなぁ……こういう時に限ってだぁれも来ねぇんだからよぉ)ペラペラ
川д川「」ペラペラ
川д川「」ピンポーン
川д川「モララーの糞ったれかぁ? それとも小学生のチビガキかぁ? ……ったく、来る前に電話しろって言ってるのによぉ」
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川д川「まあ暇だからいいかぁ、どっこいしょっとぉ」
川д川「はいはい。『どちら様ですかぁ?』っとぉ」
『あの……私、下の階に住んでいる稚内というものなのですが』
川д川「……」
川д川「……」
川;д川「……誰だぁ?」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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川;д川「いやぁ、もう本当にごめんなさいぃ」
( ;<●><●>)「いえ、私達は大丈夫なのですが……ご友人はかなり酩酊されているようでして」
(* ‐∀‐)「ミルナ―……ヒック……」
( ><)「このお兄ちゃんが『ミルナ―酒寄越せ―』って叫びながらエントランスに倒れてたんです」
( ;<●><●>)「とりあえず手当たり次第にインターホンを押して確認しようと思ってたのですが……3階から確認して良かったです」
川;д川「本当にウチの糞ったれがご迷惑おかけしましたぁ……とりあえず立ち話もアレですしぃ、中へどうぞぉ」ガチャ
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( ><)そ「うわっ!!凄いお部屋なんです!!」
( ;<●><●>)「これは……驚きました。お店を経営されているのですか?」
川д川「いやぁ、ただの趣味ですぅ。あ、その糞ったれはそこら辺のソファに転がしといて下さいなぁ」
( ;<●><●>)「(明らかに趣味のレベルを越えている気がするのはワカッテマス) はぁ、では」
(* ‐∀‐)「ヒック……ミルナ―……酒―……」
(* ><)「お兄ちゃんのお部屋カッコいいんです!! お兄様の昔のお店よりカッコいいんです!!」
川д川「お兄様のお店ぇ?」
(; <●><●>)「……以前、私がホストクラブに勤めていまして」
川д川「はぁ、なるほどぉ。通りで整った顔立ちでぇ」
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( ;<●><●>)「いえ、そんなことは……自己紹介が遅れましたが、『稚内ワカッテマス』と申します。現在は都内の高校で教師をしています」
( ><)「僕は『稚内ビロード』なんです! 20になったばかりの専門学生なんです!!」
川д川「こりゃ、どうもご丁寧にぃ。俺は『此方ミルナ』ですぅ。ちなみに無職ですぅ」
( ><)「……ミルナお兄ちゃんはニートさんなんですか?」
( ;<●><●>)「こら! ビロード!!」
川д川「あぁ、お気になさらずにぃ。実際ニートですしぃ」
( ><)「働いて無いのにこんなにお酒がいっぱいあるなんて凄いんです! お金持ちさんなんです!」
川д川「まぁ色々あって金だけは腐る程あるもんでなぁ」
(* ><)「凄いんです! カッコいいんです!!」
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( <●><●>)(このマンションに住んでいる時点で平均以上の所得があるのは間違いないでしょうし、前職は株関係でしょうかね? まあ、深く詮索しない方がいいのはワカッテマス)
川д川「あのぉ―ところで礼と言っちゃあなんですがぁ、何か飲んできますかぁ?」
( ;<●><●>)「いえいえ!そこまで厚かましい真似は(* ><)「飲みたいんです!!」
( ;<●><●>)「こら! ビロード!!」
(;><)「あぅぅ……でもお兄様―」
川∀川「ケケケッ、弟さんは正直だなぁ。好きなもん飲んできなぁ」
(;><)「あぅぅ……」
( <―><―>)「」ハァ
( <●><●>)「ご好意を無下にすべきで無いのはワカッテマス。では1杯だけ」
(* ><)「ヤッタ―なんです!!」
川д川「んじゃあ、準備するからちょいと待っててくれなぁ」
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………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……
…
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川д川「んじゃあ、注文を聴きますかぁ」
(* ><)「本当のBARみたいでカッコいいんです!」
( <●><●>)(仕事柄、付き合いも兼ねて色々なBARに顔を出してきましたが……見劣りしない完璧な店構えですね)
川∀川「ケッケッケッ、嬉しいこと言ってくれるじゃないのぉ。んでぇ、ビロ坊のご注文はぁ?」
(* ><)「えっと―、それじゃあ……」
川д川(ま、言うてもチビガキつーちゃんと似たり寄ったりな雰囲気だしなぁ)
川д川(『カルーアミルク』か『モスコミュール』辺りが妥当かぁ? いいとこ『ジントニック』だろうなぁ)
( ><)+「『クレメンタイン』のハーフショット。ストレートのチェイサー付きで」キリッ
川д川「」
川д川「」
川;д゚川「お……おう」
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【クレメンタイン 8年】
日本ではマイナー寄りだがクオリティの高い『バーボン・ウイスキー』。
ゴールドラッシュで沸いたアメリカに実在さたとされる娘、クレメンタインが名前の由来。
ちなみに映画、荒野の決闘の副題もクレメンタインである。
度数は50.5°と日本で流通している一般のウイスキーよりも若干高めでありながら、飲み口は非常にスムースでアルコール独特の安っぽい辛さを感じさせない。
『サワーマッシュ方式』と呼ばれる独特の製法で作られており、飲み口、香り共に非常に女性的で華やかなバーボンと言えるであろう。
ちなみに2015年現在、終売品となっている。
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( ><)「」チビ……
(* ><)「ふわぁ……まろやかで甘くて美味しいんです」
川;д川「それ50°ある酒だぜぇ? しっかし渋いバーボン頼むなぁ」
( ><)「ぽぽちゃんが教えてくれたんです!」
川д川「ぽぽちゃん?」
( <●><●>)「私の婚約者です。ビロードにも良くしてくれるのはいいのですが、いかんせん大酒飲みでして」
川д川「なぁるほどぉ。そのぽぽちゃんに影響されて、その若さでバーボンが好きなのかぁ」
( ><)「でも度数が高いからハーフじゃないと飲めないんです。それでも僕はゆっくり味わうのが大好きなんです!」
川д川「酒の飲み方なんざぁ人それぞれだぁ。ビロ坊が美味いって思えばそれでいいんだよぉ」
(* ><)「ありがとうございますなんです!」
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川д川「んでぇ?お兄様は何を飲まれますかぁ?」
( <●><●>)「私もビロードと同じものを……」
( ><)「お兄様は『ニューヨーク』が大好きなんです!」
( ;<●><●>)「こら! ビロード!!」
川д川「なぁるほどなぁ。バーボンベースの王道だわなぁ。もとはライ・ウィスキーベースが主流だったらしいけどよぉ」
( ;<●><●>)「しかし、お仕事でも無いのにシェーカーを振らせるのは失礼では」
川д川「まぁ、俺はバーテンダーじゃ無いしぃ?本来ならお断りするとこだがぁ」
川∀川「たまたま腕のいい糞ったれバーテンダーが転がってるからなぁ! 心配ご無用だぁ!」
( <●><●>)「バーテンダー?」
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川д川「ちょいと準備するから待ってろなぁ」スタスタ
( ><)(あれ? あの酔っぱらいのお兄ちゃんの方に移動しちゃったんです)
川д川「大きくふりかぶってぇ……」
( ;<●><●>)(ゆっくりと足を振り上げて……って!?)
(;><)(まさか……)
川#д゚川「起きろやこの糞ったれがあああぁぁぁぁ!!」ドグシッ!
(; Д )そ「ぐぼおおおぉ!?」
(;><)そ((躊躇なく腹部にサッカーボールキック決めちゃった――――!!))Σ(<●><●> ;)
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川#д川「おらおらおらぁ!! ギブアップはまだですかぁ!?」ギリギリ……!
( ;Д;)「ギャアアア! ロープロープ!!」バンバン!
( ;<●><●>)(悶えてるところに躊躇なく片エビ固めとは……)
(;><)(すっごい痛そうなんです……あっ、起き上がった)
川#д川「人様に迷惑かける酔っぱらいはぁ……」
( ;∀;)そ「ひぃ!?」
(;><)(敵を逆さにして肩に担いだ!? つまりあの体制は!!)
(; <●><●>)(まさか生で見られる日が来るとは思いませんでした……)
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川#д川「お仕置きですからねえええぇぇぇ!!」ダンッ!
( ;∀;)「ちょっ!? ちょっ!?」
(;><)(そしてそのまま絡み付いて飛び上がった!?)
( ;<●><●>)(やはりあの技は48の殺人技の一つ!!)
川#д゚川「目ぇ覚ましやがれ糞ったれがあああぁぁぁぁ!!」ズガシャアアアン!!
( ;Д;)そ「ギャアアアアアアアアアアァァァァ!!」メキメキメキメキ!!
(;><)そ((筋 肉 バ ス タ ー !!)Σ(<●><●>; )
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……少々お待ちください……
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(; <●><●>)「あの……本当に大丈夫ですか? さっき人体から聞こえてはいけない音が鳴り響いてたんですけども」
(;・Д・)「大丈夫です。こういうの慣れてるんで……ハハハ……はぁ」
(;><)(どうやったらあんなバイオレンスな事に慣れるのかがわかんないんです)
(;・∀・)「あの……なんか迷惑かけちゃったみたいで本当にごめんなさい」
(; <●><●>)「いえいえ、むしろお酒を御馳走になってしまって何てお礼を申し上げたらいいか……私、稚内ワカッテマスと申します」
(;・∀・)「僕は毛利モララーです。お詫びに最高のカクテルを御馳走しますよ!!」
( ><)「あのお兄ちゃん何であんなにフラフラだったのに、もう復活してるんですか?」ヒソヒソ
川д川「仕様ってやつだぁ、気にすんなぁ」ヒソヒソ
( ><)「?」
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【ニューヨーク】
<参考レシピ>
・ライ ウイスキー(バーボン ウイスキー)…3/4
・ライムジュース…1/4
・グレナデンシロップ…1/2stp
・砂糖…1stp
・オレンジピール
材料を氷とともにシェークした後、オレンジピールを絞りかける。
ウイスキーベースの『ショートカクテル』。
特にTPOなども気にせず楽しめる、ポピュラーなカクテルの1つ。
名前の由来はもちろんアメリカの大都市、ニューヨークから。
ウイスキー独特のスモーキーなか香りとライムジュースの自然な酸味が実に心地よくマッチングする1品。
材料に砂糖が入っているが甘いのが苦手な方は除いてももちろん美味しく頂ける。
もともとはライ・ウイスキーで作られていたが最近ではバーボンベースも主流となってきている。
度数は26°前後と、少々高めなので女性に勧めるさいは注意が必要。
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( ・∀・)+「お待たせ致しました。ニューヨークで御座います」
( <●><●>)「頂きます」
(* ><)「本物のバーテンダーさんだ! モララーお兄ちゃんカッコいいんです!!」
(* ・∀・)「えへへ―それほどでも」
(* ><)「さっきまで死にかけのゾンビみたいだった酔っぱらいとは似ても似つかないんです!!」
( ・∀・)「おっと―上げて落として来やがったなこのショタ小僧が―」
( <●><●>)「」チビチビ
(; <●><●>)そ「!?」
(*<●><●>)「うっめえ! 何だこりゃ、最高にうまいぜ!?」
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川д川(んん―?)
(;・∀・)(あれ、なんかキャラ変わってない?)
( ;<●><●>)「あっ……失礼致しました」
川д川「お気になさらずぅ、楽にして下さいなぁ」
(;・∀・)「そ、そうですよ―そこまで喜んで頂けるとテンダー冥利につきますし」
(*<●><●>)「いや、しかし、本当に美味しいです。仕事柄バーには色々と顔を出してきましたが、断トツで美味しい!」ゴクゴク
(* ・∀・)「いや―嬉しいなあ! 今日は何杯だって作っちゃいますよ!!」
川д川「調子に乗りやがって糞ったれがぁ……ん? ビロ坊、空になってんじゃねえかぁ、次は何飲むぅ?」
( ><)「えっ、でも1杯だけって約束でしたし……」
川д川「気にすんじゃねえよぉ。好きな酒を好きなだけ飲みやがれぇ」
(* ><)「えへへ。じゃあ『レベッカ』をハーフでお願いするんです!!」
川∀川「ケッケッケッ……渋いねぇ、ちぃと待ってなぁ」
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【レベッカ 10年】
ダフネ・デューもリアの小説『レベッカ』の名前をつけられた、この『バーボン・ウイスキー』は非常に滑らかで香り高い1品。
アルコール度数は43°。
口当たりが非常に滑らかで、クレメンタイン同様に女性的な味わいのバーボンである。
値段も2000円前後と手軽でコストパフォーマンスにも優れている。
飲みやすく、安価で、香り高いと3拍子揃った銘品なので是非ともバーボン初心者に勧めたい1品なのだが、残念ながらクレメンタイン同様に2015年現在は終売品となっている。
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(* ><)「はふぅ。こっちもまろやかで美味しいんです。やっぱり飲みやすいんです」チビチビ
川д川「クレメンタインもレベッカも名前通り女性的な味って言われてるからなぁ」
(* ><)「マイナーなのが勿体ないくらいに美味しいお酒なんです!!」チビチビ
川д川「だよなぁ。レベッカもクレメンタインも終売品になっちまったからなぁ、残念だわなぁ」
( ><)「ぽぽちゃんもクレメンタインが無くなって悲しんでたんです」
川д川「美味い酒っつ―のはどうして直ぐに無くなっちまうのかねぇ」
(*<●><●>)「モララー! 『マンハッタン』を作ってくれ―!! もちろんベースはバーボンだからな!!」
(;・∀・)「かっしこまりました―!(この人の酔い方なんか怖いなぁ……)」
川;д川(あの兄ちゃん大丈夫なのかぁ?)
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【マンハッタン】
<参考レシピ>
・ライ ウイスキー…3/4
・スゥイートベルモット…1/4
・アンゴスチュラビターズ…1dash
・マラスキーノチェリー
・レモンピール
材料をミキシンググラスでステアしてカクテルグラスに注ぐ。
カクテルピンに刺したマラスキーノチェリーを飾りつけ、レモンピールを絞りかける。
カクテルの女王と呼ばれる『ショートカクテル』。
シェークでなくミキシンググラスを使ったステアという技法で作るのがポイント。
名前の由来は諸説あるが、ニューヨークのマンハッタンからつけられたと言われる。
その歴史は深く、19世紀半ばから世界中の人々に飲み継がれてきたと言われる。
カクテルの王様であり『マティーニ』と同等の知名度を誇るカクテルのため、そのバリエーションは豊富。
標準的なレシピであるこのマティーニの場合、スゥイートベルモットの口当たりが非常に良いため、女性にも好まれるとされる。
ただし、アルコール度数は32度前後なので名前が有名だからといってカッコつけて飲むには注意が必要。
ちなみに作中に登場しているのはベースのウイスキーを『バーボン・ウイスキー』に変更した『バーボン・マンハッタン』とも言われている。
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>>114 訂正
誤…標準的なレシピであるこの『マティーニ』の場合
正…標準的なレシピであるこの『マンハッタン』の場合
.
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(*<●><●>)「」ゴクゴクゴクゴク
(*<●><●>)「っかあ! マジで美味いぜ!! ウイスキーのこの匂いとスゥイートベルモットのこの甘さがたまんないぜ!」カラン
(;・∀・)(味は分かってくれてるみたいだけどこの人ペース早すぎない!? ショートカクテルは一気飲みするものじゃないんですよ!?)
(*<●><●>)「今まで飲んだものとは全然違うな! これ、
レシピにアレンジ入れてるだろ!?」
(;・∀・)「ええと、ビターズにちょっとだけ工夫を……」
(*<●><●>)「ふんふん……あっ、おかわり―!!」
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( ><)「ニューヨークとかマンハッタンってよく聞くんですけど、有名なカクテルなんですか?」
川д川「あぁ、超有名だなぁ。ニューヨークもマンハッタンも正直言って俺はあんま飲まね―けどなぁ」
( ><)「美味しくないんですか?」
川д川「いや、好みもあるけどよぉ、美味いぜぇ? ただよぉ、バーテンダーの技量によって気持ち悪いくらいに味が全く変わっちまうんだよなぁ」
川д川「ニューヨークなんか正にソレだぁ。下手な奴が作ると、不味すぎて喉につっかかるぜぇ?」
( ><)「そんなに違うんですか!」チビチビ
川д川「そうそう。下手なバーで頼むと金をドブに棄てるようなもんだから気をつけなぁ」
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( ><)「むぅ、やっぱり僕はバーボンをショットでチビチビ飲むのがお似合いなんです」
川д川(20歳でバーボンをストレートで飲むやつもかなぁり珍しいんだけどなぁ?)
(*<●><●>)「おらぁ!! モララー!! 酒が足りてねえぞ!? どんどん作れやあ!!」ゴクゴクゴクゴクカラン
(;・∀・)「ひっ、ひい!? この人怖いよお!?」
川д川「……お前の兄ちゃんって元ヤンかぁ?」ヒソヒソ
( ><)「ぼーそーぞくってやつに入ってたみたいなんです」ヒソヒソ
川д川「あぁ、なぁるほどぉ」
(*<●><●>)「おら! ニューヨークをロックグラス満タンに入れて来い!!」
(・∀・;)「ちょっ、ペース早すぎ!!……助けてミルナ―――!!」クルッ
-
(* ><)「あっ! このバーボンも美味しいんです!!」チビチビ
川д川「だろぉ? こいつはブッカーズっていうジムビーム社の傑作でよぉ……」
(・∀・ #)「おいこら家主―――!!」
(#<●><●>)「とっとと酒持って来やがれへっぽこバーテンダー!!」
≡( ;∀;)「はいいいぃぃぃただいまあああぁぁぁぁ!!」
川д川(モララーのやつもこれに懲りたらウチのエントランスでぶっ倒れたりしないだろぉ)
( ><)「あの―ミルナお兄ちゃん」
川д川「あぁん?」
-
(;><)「あの、また遊びに来てもいいですか?」
川д川「……」
川∀川「……おぉ、いつでも来いよぉ」
(* ><)「ありがとうございますなんです!!」
(#<●><●>)「モララ――――!! 酒――――!!」
≡( ;Д;)「この人怖いよおおおおぉぉぉぉ!!」
.
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【CLOSE】
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次回、流石なやつらと流石なテキーラ。
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久しぶり乙
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来てた!乙です!相変わらず面白いし勉強になる
ワカッテマスのキャラすげぇなwww
次回も楽しみにしてる!
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乙!
ワカッテマスの暴走っぷりがww
相変わらずお酒が美味しそう。
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乙
酒注文する時のビロードのギャップにもワロタ
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おつ!
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タイトル予告だけで分かっちまうなんて流石だよなアイツら
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乙
買って飲んでみようと思ったがどっちも終売か……
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乙!久々の更新で嬉しかった!
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クレメンタインは知っていたがレベッカもか…まだ買えるかな。
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面白かった
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倒れてんのつーだと思ってたわおつ
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乙や感想ありがとうございます。
今夜投下します。
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楽しみだ
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かなりゆっくり投下します。
今回はかなりマニアックな話になりますのでご注意下さい。
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心得た
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川д川「新店舗のデザイン案だぁ?」
川 ゚ -゚)「ああ、少々行き詰まっていてな。イメージとしてはこの部屋のようなオーセンティックバーをベースに考えているのだが」
川д川「はぁ」
川 ゚ -゚)「バーというのは専門外なものでね。頭にイメージがあってもうまいこと固まらないんだよ」
川д川「ちょい待てぇ? なあぁんでレストランで働いてるお前が店舗のデザインなんか考えなきゃならねえんだぁ?」
川 ゚ -゚)「?? レストランで働いてるからこそだろう」
川д川「はぁ? 最近のウェイターやコックはそんな重要な仕事までしているのかぁ?」
川 ゚ -゚)「……もしや君は私の事をウェイターやらコックの見習いとでも思っていたのかい?」
川д川「違うのかぁ? この前ケーキ持って来てくれたじゃねえかぁ」
-
川 ゚ -゚)「言っただろう。『ウチの店で作った』ものだと」
川д川「??」
川; ゚ -゚)「……はぁ、まあ説明していなかった私も悪いな」
川 ゚ -゚)「ほら、遅くなったが私の名刺だ」
川д川「どれどれぇ……って、おい」
川;д川「これぇ、冗談だろぉ?」
川 ゚ -゚)「冗談な訳が無いだろう。まだまだ若輩者だが、イタリアンレストランの経営者(オーナー)をやっているんだ」
川;д川「えぇ……だってよぉ、アンタまだ20代だろぉ?」
川 ゚ -゚)「今の時代、20代で経営者なんて珍しくもないだろう。ニートの君には興味の無い話題かもしれないがな」
川;д川「いやぁ、マジでビックリしたわぁ。なぁるほどなぁ、だから新店舗のデザインねぇ」
-
川 ゚ -゚)「ああ、ダイニングバーを考えているのでね。君にもデザインの意見を聞こうかと思ってね」
川д川「ただのニートに意見なんか求めんなよぉ。ダチのデザイナーのやつにでも聞いといてやらぁ」
川 ゚ -゚)「うむ。助かるよ」
ウイスキーがお好きでしょ〜♪
川д川「あぁ? こんな時間に電話だぁ?『もしもしぃ?』」
川; ゚ -゚)(何で着信が石川さゆりなんだ?)
川;д川「はあぁ!? 今からだとぉ!? テメェいきなり過ぎんだよぉ!!」
川;д川「もうすぐ着くって、おいこらぁ!! 勝手に話まとめてんじゃっ……て、もしもしぃ!? もしもしぃ!?」
川#д川「あんにゃろうがぁ……」プチッ
-
川 ゚ -゚)「どうしたんだ?」
川;д川「悪いなぁクールゥ……煩いのが2人程乗り込んで来ることになっちまったぁ」
川 ゚ -゚)「私も勝手に上がり込んでいる身分だ、構わないよ。君の友人かい?」
川д川「あぁ、まあなぁ。ちぃ、どいつもこいつも来る1時間前には電話しろっつうのによぉ」ピンポーンピンポーン
川 ゚ -゚)「おや、早速のようだね」
川#д川「あぁもう!!『とっとと上がって来やがれ糞ったれどもがぁ!!』」
-
【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
.
-
ワクワク!
-
wktk!
-
ガチャッ
(* ´_ゝ`)「無限に広がる大宇宙!!」
(´<_`;)「そのネタ分かるやつは殆ど居ないと思うぞ? 兄者」
川#д川「ケッ! 来やがったな糞ったれどもがぁ!!」
( ´_ゝ`)「いやぁ久しぶりだねぇミルナ……ってあれ?」
川 ゚ -゚)「どうも、こんばんは」
(´<_` )「おや、お客さんが居たのか。こんばんは」
( ´_ゝ`)「……」
( ^_ゝ^)「」ニコッ
川д川「あぁん?」
(# ゚_ゝ゚)「死んでしまえええぇぇこの糞ったれリア充ニートがあああぁぁぁ!!」
川#д゚川「脈絡も無くいきなり怒鳴りかかってくるの止めてくれませんかねえ!? この糞ったれがあぁ!!」
-
(# ´_ゝ`)「これが怒鳴らずにいられるかあ!! ちょっと目を離した隙にこんな美人の彼女作りやがってこのヤリチンニート!!」
川#д゚川「まず彼女じゃねえしヤリチンでもねえよ糞ったれがあああぁぁぁ!!」
川; ゚ -゚)(随分と、まあ、個性的な友人だな……)
(´<_`;)「煩くしてしまって申し訳ない」
川; ゚ -゚)「いや、大丈夫だよ。それにしても……似てるな」
(´<_` )「一卵性の双子なもので。俺は『流石弟者』といいます。あっちの馬鹿が兄貴の『流石兄者』です」
川 ゚ -゚)「また覚えやすい名前だな。『素直クール』だ、よろしく」
(´<_` )「ミルナとはご友人で?」
川 ゚ -゚)「ああ、共通の友人にバーテンダーがいてね。半年くらい前からこうして世話になっているんだ」
(´<_` )「なるほど」
-
静寂な光に満ちた世界(ボソッ
-
(# ´_ゝ`)「こら弟者! 俺が目を離した隙にナンパに興じるとは何事だこのヤリチン2号が!!」
(´<_` )「挨拶しただけだ。大体初対面の女性の前でそんな下品な事を言うな」
川д川「そんなんだからテメェはいつまで経っても童貞なんだろうがぁ」
(# ;_ゝ;)「童貞じゃないもん! 精神的には画面の向こうのワタナベたんとギシギシアンアンやってるから童貞じゃないもん!!」
川;д川「まぁだ2次元に逃げてるのかお前はぁ……」
川 ゚ -゚)「ワタナベたん?」
(´<_` )「ボーカロイドって分かります? 簡単に言うと、ああいう感じの空想上のアイドルキャラクターみたいなやつです」
川; ゚ -゚)「ああ、なるほど」
-
(# ;_ゝ;)「畜生! どうして同じ顔なのに弟者はモテて俺だけモテないんだよー!!」
(´<_` )「俺だって別にモテてる訳じゃないだろうが」
(# ´_ゝ`)「お前は初対面のおにゃのこに気さくに話しかける事ができるじゃないか!! これをモテると言わずに何と言うか!!」
(´<_`;)「いや、むしろ挨拶すら出来ない兄者の方が色々と問題がある気がするのだが」
(# ;_ゝ;)「うるしゃいうるしゃい!! 弟者なんか嫌いだぁ!! お前のPCに用量いっぱいになるまでエロ画像送りつけてやる!!」
(´<_` #)「地味に面倒な嫌がらせは止めろ! このコミュ障が!!」
(# ;_ゝ;)「ミルナ――弟者が苛めるよ――!!」
川д川「……あっ、悪ぃ。今ゴリラの事考えてたぁ」
(;´_ゝ`)そ「ちょっミルナさ――――ん!?」
川 ゚ -゚)(なぜ急にゴリラ?)
-
川д川「つぅかよぉ。お前らがこうして来たって事は、だぁ」
(´<_`;)「……あぁ、多分ミルナが想像している通りだ」
(;´_ゝ`)「いつも通り、『望まぬ臨時収入』が入ったんだよ」
川 ゚ -゚)「?? 話に割り込むようで悪いが、臨時収入なら有りがたい事じゃないのか?」
川д川「あぁ、クールは知らねえよなぁ。まぁとりあえず頭から説明するとぉ、コイツらって漫画家なんだよぉ」
川 ゚ -゚)「ほう、それは凄いな」
(;´_ゝ`)「ちょいちょい! その紹介は悪意を感じるぜミルナ!」
(´<_`;)「俺達はあくまで副業で漫画を描いているだけなんだ!」
-
川д川「副業ねぇ。本業だけで喰ってけない奴がよく言うぜぇ」
(;´_ゝ`)「ぐっ……!」
(´<_`;)「痛いところを」
川 ゚ -゚)「ん? 副業?」
(´<_`;)「ああ。俺の本業は小説家で、兄者の本業はイラストレーターなんだ」
(;´_ゝ`)「ただ、まあ、ミルナの言う通りでさ。本業の方が全く稼げなくてね―」
(´<_`;)「副業の漫画の方ばっかり売れてしまって……いや、金が入るのは有りがたいと言えば有りがたいんだが」
(;´_ゝ`)「不名誉な売れ方しちゃってるからね―。何でこうなっちゃったのかな―」
川 ゚ -゚)「不名誉な売れ方?」
-
川д川「あぁ、早い話がこいつらよぉ。漫画家は漫画家でもエロ漫画家なんだわぁ」
川 ゚ -゚)「……うわあ」
(´<_`;)「ああ止めてくれ! そんな便所虫を見るような瞳で俺達を見ないでくれ!!」
(;´_ゝ`)「ああ刺さる! 美人の冷たい視線が俺のハートにビシビシ刺さる!! なんか新たなセイヘキに目覚めそう!! 何これ、恋!?」
(´<_` #)「俺まで同類に見られるから変な事言うな馬鹿兄者!!」
川 ゚ -゚)「まあ、趣味は人それぞれだからな、うん」
(´<_`;)「誤解しないでくれ! 俺達だってエロ漫画家になるつもりなんか無かったんだよ!!」
(;´_ゝ`)「学生時代に小遣い稼ぎに書き上げた同人誌が出版社の目に止まっちゃって……あ―今考えりゃあんなもん書かなきゃよかったな―」
-
(´<_` )「そこからとんとん拍子に話が進み、あっという間に連載を持つ事になり」
( ´_ゝ`)「気が付いた頃にはマイナー雑誌2社の看板作品になってしまい、辞めたくても辞められないポジションを築いてしまい」
(´<_` )「知らない間に俺達『流石兄弟』のファンクラブまで出来上がり、作品はマニアの熱狂的支持のせいでアニメ化までされ始め……」
( ´_ゝ`)「PCゲームまで販売されるようになりやがって、ハハハッいや―儲かる儲かる。不思議な事に全く嬉しく無いけどね!」
(´<_` #)「畜生……俺はただ宮部みゆきさんのような夢溢れる作品を生み出す小説家になりたかっただけなのに!」
(# ´_ゝ`)「俺だって! こんなキャラだから誤解されるけど好きでチンコやらオッパイばっかり描いてる訳じゃないやい!!」
(;´_ゝ`)「「はぁ……どうしてこうなった」」(´<_`;)
川;д川「うん、まぁドンマァイ」
-
川; ゚ -゚)「なかなか壮絶な経緯があったんだな」
(´<_` )「しかも『嬉しいこと』に来月には俺らの作品を実写化したAVまで発売される」
( ´_ゝ`)「そして『さらに嬉しいこと』にそれを記念して原作者である俺達のサイン会まで行われる始末だ。今日ここまで来たのはその臨時収入が入ったからだ」
川д川「……エロ漫画家のサイン会って需要あんのかぁ?」
(´<_` #)「こっちが!」
(# ´_ゝ`)「聞きたいわ!!」
川; ゚ -゚)(息ピッタリとは、流石だな)
-
(´<_`;)「ああ……もう嫌だ。とにかく酒だよ、酒」
(;´_ゝ`)「ミルナ、俺達にいつもの酒を頼むよ。もちろんチェイサー付きでな」
川д川「はいよぉ、ちょいと待ってなぁ」スタスタ
(´<_`;)「あっ、なんかスイマセン。下世話な話で盛り上がってしまって」
川 ゚ -゚)「いや、気にしないでくれ。そういう方面の話は明るくないからね、ある意味でほ新鮮でもある」
(´<_`;)「ハハハッ、そう言ってくれると助かりますよ」
川д川「ほらよぉ、いつものやつだぁ」コトッ
( ´_ゝ`)「おっ来た来た―さんくすミルナ」
-
川 ゚ -゚)「1人につきショットグラスが2つ? 見たことないスタイルだな。それにその酒は……」
( ´_ゝ`)「おっ、お姉さんこのスタイルを知らないって事はもしかして」
(´<_` )「普段、『テキーラ』を飲まない人なのかな?」
川 ゚ -゚)「テキーラか。若い頃に1度飲んだ事があるが、正直苦手でね」
( ´_ゝ`)「「」」(´<_` )
川;д川「あ―あ……ドンマァイ、クールゥ」
川 ゚ -゚)「ん?」
-
(# ´_ゝ`)「テキーラが! 苦手だと!!」
(´<_` #)「こんなに素晴らしい酒が! 苦手だと!!」
(* ´_ゝ`)「口内で瑞々しく弾けるアガベの甘味に爽やかな酸味が織り成す絶妙な味わいのテキーラを!!」
(´<_` *)「樽の香りが馥郁たる香りと旨味を生み出し塩とライムとチェイサーが無限の味わいを広げてくれるテキーラを!!」
(# ´_ゝ`)「若い頃の思いでだけで苦手と敬遠する日本人のなんて多い事か!」
(´<_` #)「ああ何と嘆かわしい!! こんなに素晴らしい酒の1部の苦い部分を味わい全てを否定してしまうなんて!!」
(# ´_ゝ`)「実に!」
(´<_` #)「実に!!」
(# ´_ゝ`)「「実に勿体ない!!」」(´<_` #)
-
川; ゚ -゚)「なっ……なんだ急に?」
川;д川「ああ、諦めなクールゥ。こいつらこうなったら、もう止まんないからよぉ」
川; ゚ -゚)「私は何か触れてはいけないスイッチに触れてしまったのか?」
( ´_ゝ`)「だが、お嬢さん! 悲しむ事は無い!!」
(´<_` )「 ここで会ったのも何かの縁だ!!」
( ´_ゝ`)「俺達、流石な『テキーラマエストロ』流石兄弟が!」
(´<_` )「テキーラを敬遠しているクールさんにテキーラの素晴らしさを教えて差し上げようじゃないか!!」
-
川; ゚ -゚)「いっ……いや、私はそもそもジン派なのでそこまでテキーラに興味は……(* ´_ゝ`)「ではまずはこの2つのグラスと飲み方のスタイルについて説明しようでないか!!」
川; ゚ -゚)「いやっ……ちょっ……!」
(´<_` )「おいおい兄者、あまりの熱気にクールさんが圧されてしまっているではないか。少しはクールダウンが必要だぜ?」
( ´_ゝ`)「おおっと、俺とした事がテキーラへの溢れ出る情熱が抑えきれず少々暴走してしまったたようだな」
(´<_` )「全く、兄者は仕方ないやつだ。だがその熱意、決して嫌いじゃないぞ?」
( ´_ゝ`)「お前こそ、その冷静な表情の裏に静かに燃やすテキーラへの情熱。この俺も見習いたいところだ」
(´<_` )「フフッ……兄者分かっているじゃないか」
( ´_ゝ`)「ああ弟者、やはり考えている事は同じだな」
-
(* ´_ゝ`)b「「流石だよな。俺ら」」d(´<_` *)
川; ゚ -゚)「何なんだ一体……」
川;д川「ああ、まあアレだぁ。ただのテキーラ馬鹿だぁ」
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