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川 ゚ -゚)ネカフェライターのようです
1
:
名も無きAAのようです
:2014/12/06(土) 23:18:29 ID:LkgG9Vm60
明日には完結させたい
34
:
名も無きAAのようです
:2014/12/28(日) 01:35:07 ID:bTLc5IE20
割と謎なペースの更新だな
まぁこういうの大好きだから普通に完結待ってるが
35
:
名も無きAAのようです
:2014/12/28(日) 11:23:27 ID:t1.FalZQ0
期待しておるぞよ
36
:
名も無きAAのようです
:2014/12/28(日) 23:39:24 ID:Aqq2iNco0
川 ゚ -゚)「履歴?」
不良の彼は、何故か、いささか興奮しているようで、息遣い荒く私に話しかける。
(,,゚Д゚)「俺もよ、暇、暇っていうか……暇だから、ネカフェよく行くんだけど」
私の反応を見て、彼は話を続けた。
(,,゚Д゚)「俺、履歴めぐり、するんだ」
川 ゚ -゚)「りれきめぐり?」
(,,゚Д゚)「やらない? 履歴めぐり」
彼は強調したが、私は、あまり考えたことがなかった。閲覧履歴に残るアドレスを、順々に押していって楽しむ、ということなのだろうが
特に面白いものだとは思わない。知り合いならば、まだしも、赤の他人の閲覧履歴を見て楽しいものだろうか?
どちらにせよ、倫理的にも良いとはいえないだろう、せめて個人の趣味に留めておいて欲しいが。
川 ゚ -゚)「やら、ない……ですね」
(,,゚Д゚)「あんたWikipediaめぐりとかしてるもんな」
私は耳を疑った。数百の蜘蛛の子が首筋を撫でるかのような寒気がした。
川 ゚ -゚)「は? は、あぁ〜……してますけど」
私は完全に呆れていたが、彼はそれに気づくこともなく、下卑た笑いを浮かべた。
(,,゚Д゚)「だろう、へっへっ、ウィキめぐり、へっ」
川 ゚ -゚)「……それで、履歴がどうだって言うんです!」
苛立ちを抑えきれずに、私は詰問した。時間を共有していることにさえ苛立つ。
彼は、少しだけ気圧されたようだったが、にやけ面はそのままで、ぼそりと呟いた。
(,,゚Д゚)「多いんだ18」
川 ゚ -゚)「……はぁ?」
要領を得ない言葉に、私は更に苛立った。
彼もようやく、自分の言葉が足らないことに気がついたのか、もごもごと口を動かして、履歴、多い、18 、他の………と単語を並べてから、一息に話した。
(,,゚Д゚)「18番の席だけ、他の席よりも、異常に履歴件数が多いんだ」
37
:
名も無きAAのようです
:2014/12/29(月) 01:01:06 ID:jp0T2zEw0
ほう
38
:
名も無きAAのようです
:2014/12/29(月) 02:39:42 ID:6zsEp20w0
最近は1レスだけの投下が増えてんの?
39
:
名も無きAAのようです
:2014/12/29(月) 08:19:50 ID:lgy3nJRk0
どんどん焦らしていくスタイル
40
:
名も無きAAのようです
:2014/12/30(火) 06:52:54 ID:nK6T/t7k0
私は「多い」と、ぼんやり呟いた。地上へと上がる階段の空気はひやりとしている。私は耳から入った言葉が、まとまりきらないのを自覚した。
履歴件数が多い、色々なサイトにアクセスしている、それが、何? どういう意味なのだろうか。
文章を、どこかから引用しているのだろうか、あの独白がネット上に転がっているとは考えにくいが、誰かのブログ記事のコピーアンドペーストとも考えられなくはない。
(,,゚Д゚)「あんた、どう思う? 俺思ったんだわ、最初、これ、パクリじゃね? って」
彼も私と同じ感想を抱いていた。少し面白くなかったが、渋々頷いた。
川 ゚ -゚)「ネカフェライ……ん、その、小説を書いている人が、色んなサイトにアクセスしているなら、その可能性は」
(,,゚Д゚)「でも、無理っしょ」
川 ゚ -゚)「無理」
彼の考えが見えず、やきもきした。この男でさえ及ぶ結論に、私は、たどり着いていないというのだろうか。
彼は、おもむろに膝屈伸を始めて、しゃがんだまま、私を見た。
(,,゚Д゚)「つーか、立ち話疲れたから、どこか入ろーぜ」
川 ゚ -゚)「いえ、ここで大丈夫です」
(,,゚Д゚)「いいって、奢るからよ」
川 ゚ -゚)「無理とはどういうことですか?」
(,,゚Д゚)「は、え? あ、あぁ、でもそうじゃん?」
彼の誘いを、ぴしゃりとはねのけ、話の先を促した。お前は情報だけ寄越せばいいのだ、と言わんばかりに。
彼は不要な長い前置きをもって、ようやくその、無理な理由を話した。
(,,゚Д゚)「同じサイトから、コピペしてるなら、履歴件数は一つのファイルに、収まるだろ?
でも、あれ、そうじゃないもん、他の席に比べて、異常に多いんだホントに」
川 ゚ -゚)「一つのブログからコピペしているのなら、そうなるでしょうが、色々なサイトから」
(,,゚Д゚)「ツギハギみたいにして?」
川 ゚ -゚)「そうです、ツギハギみたいにして……」
(,,゚Д゚)「あんな小説を?」
川 ゚ -゚)「………」
(,,゚Д゚)「そんなこと出来んの?」
41
:
名も無きAAのようです
:2014/12/30(火) 07:08:39 ID:.aHrz2PM0
なんだこの投下スタイルwwwwwwwwwwwwwwww
待ち遠しいってレヴェルじゃねーぞwwwwwwww
42
:
名も無きAAのようです
:2014/12/30(火) 08:33:48 ID:TCJkR9MY0
クッソワロタァw
43
:
名も無きAAのようです
:2015/01/06(火) 19:03:46 ID:HH9TZkaI0
川 ゚ -゚)「出来、ない」
私は、屈辱感を覚えた。出来るわけがない、どうしたってツギハギで出来るようなものではない。
目の前がぐらついた、ネカフェライターの正体どころか、手がかりさえ霧を掴むようで、全く前進しないではないか。
どだい無理な話だったのだ、探偵の真似事などやらなければ良かった、と後悔する私を気にもとめず、彼は独自の推論を話した。
(,,゚Д゚)「単純に、利用者が、多いんだと思うんだけど」
私は、一度、頷いた。それから、その言葉を呑み込むようにして、再び頷いた。
川 ゚ -゚)「えっと」
(,,゚Д゚)「皆あの席に座るから、履歴が多い、じゃない、普通」
単純に、普通に、その言葉に耳の奥が傷んだ。
妙に腹立たしくなって、彼の金髪も、大きめの泣きぼくろも、のっぺりとした鼻も、全てが気に入らなく、突き飛ばしてやりたくなった。
だが、それは、考えの及ばない自分への怒りだということも分かっていたので、感情を抑えて、彼の言葉を追うようにして理解する。
川 ゚ -゚)「あの席は人気の席なんですね」
(,,゚Д゚)「どうだかなぁ、普通のリクライニングシートだろ」
普通の、という言葉に反応してしまう。
私は、18番の席の特性を一つ思いついた。
川 ゚ -゚)「あの席は、レジの目の前ですよね、レジも、スロットのおもちゃも、ドリンクバーも近いし、普通の席ともいえないような」
私は、必死に普通を否定するが、もはや何の目的をもってそうしているかも、よく分からない。
彼は、口先を尖らせて
(,,゚Д゚)「そんなの、変わらんだろ、大して、他の席と」
と言った。
私の根底にある、汚い髪の色の男に説き伏されたくない、という意地が、語尾に熱をこもらせる。
川 ゚ -゚)「あなたにとっては、そうかもしれないですけど、他の人にとっては」
(,,゚Д゚)「他の人、他の人って、誰だよ、そんなこと、客によって違うだろ、みんな」
川 ゚ -゚)「ですから例えば、店員さんにとっては……」
意地に任せて、無茶苦茶動いていた口を閉じて、私は自分の言葉に驚いた。
彼は怪訝そうに、私の顔を覗いた。しかし、私に応えるような余裕はない。
咀嚼した言葉の重みに、今までとは違う、力強さと、枠にピタリとハマるような爽快感を覚えた。
店員。
川 ゚ -゚)「店員さん……」
44
:
名も無きAAのようです
:2015/01/06(火) 19:37:50 ID:fRmdlbtg0
このペースも含めて面白いし続きが気になる
真相が分かってきた気がするからはよ続きを
はよ
45
:
名も無きAAのようです
:2015/01/15(木) 22:17:15 ID:t4hVQzEs0
私が、店員のことについて、もんもんと考えかけたその時、右ポケットが振動した。電話だ。
川 ゚ -゚)「ちょっとすいません」
液晶に映っていたのは、バイトをしている居酒屋の名前だった。ぎょっ、として、液晶右上の日付を確認するが、私のバイト自体は休みで間違いないようだった。
休みの日にバイト先からかかってくる電話。嫌な予感がしたが、私は通話ボタンをフリックして「もしもし」と答えた。
『あ、ごめんねぇ』
電話に出たのは店長だった。
『今大丈夫?』
川 ゚ -゚)】「あ、はい」
不良の彼にちら、と目を向けたが、彼は彼でスマホを取り出して、操作している。私は再び注意を電話先に向ける。
『実はねぇ、うちの系列の店で、一人バイト足りなくなっちゃったみたいで』
その後店長は、大げさに私の普段の仕事ぶりを讃え、もし時間が空いているようであれば、と私にバイトの代役を頼んだ。
私は眉間に皺を寄せた。なぜ私ばかり。去年のクリスマスも、当初予定していた人数では回らなさそうだと、ヘルプで入ったのだ。
それだけではない、GWも、盆も、シフト調整の標的にされるのは、いつも私である。
たしかに、いずれの休みも、一切の予定は立っていなかったが、常時暇な人間なのだと思われているのは癪だ。
大体バイトが入ってしまうから、連休も家でごろごろしてしまおう、という思考に陥るのだ、暇な時間あってこその余暇ではないか。
加えて今日、私には、ネカフェライターを探すという立派な予定が立っている。私はスマホを握りしめた。
川 ゚ -゚)】「全然大丈夫ですよ!」
にこやかに言ってしまった。私という人物は相変わらずだ。
46
:
名も無きAAのようです
:2015/01/15(木) 22:52:29 ID:t4hVQzEs0
川 ゚ -゚)「……っと」
その後、店長の「いつも助かる」という言葉に頬がひきつったが、4時間後に系列店へ行くこととなった。
場所は遠くないが、後にバイトが控えていると思うと、自然に腕がだらんとして、急に何もやる気が起きなくなった。
彼の方へ向き直り、そろそろ話を打ち切ろうと、口を開いた。
しかし、私は、そのままあんぐりと口を開けた。彼は深く肩を落としてため息をつくと、頭を抱えてその場に屈み込んだのだ。
川;゚ -゚)「ど、どうしました?」
私が声をかけても、応答はない。代わりに、うう、と唸って、出たばかりのネットカフェの入り口へ首を向けた。
(,,´゚Д゚)「ああ、やめだな、もういいな」
彼はそれだけ呟くと、ゆっくりと立ち上がり、首を丸めたまま、ネットカフェへ入っていた。
気味が悪かったが「もういいな」という言葉が、あまりにも悲痛で、私は何故だか泣きたくなった。
まさか彼の方から打ち切るとは思わなかった。後ろ髪を引かれながらも、私は階段を登った。
川 ゚ -゚)「………」
背後で、かすかに甲高い声が聞こえ、店員。という言葉を思い出した。
もし私が店員ならば、18番の席に優先的に案内が出来る。
ネットカフェでは、席の種類だけ選ぶ人間も多いだろう。だとすれば、今レジについていた、あの店員がネカフェライターなのだろうか。
川 ゚ -゚)「いや、今日は」
もういいか。太陽の光を浴びて、私はひとり頷いた。
直感だった。私は思いがけず、核心をついたのだと感じた。
ネカフェライターの謎は、明日には、もう、分かってしまうだろう。根拠はないが、自信はあった。
要すれば、今日、ツンに、あのネカフェの店員達について、聞いても良いかもしれない。
47
:
名も無きAAのようです
:2015/01/20(火) 23:54:05 ID:IAPkdySE0
◆
羽織っていた上着に、携帯電話と家の鍵を入れてロッカーにしまった。
制服に着替えて、仕事の内容を社員の人に尋ねたところ、ほとんどいつも働いてる内容と変わらず、私は胸をなでおろす。
間もなく開店すると、日曜日にも関わらず、どっと客が押し寄せてきた。
案内をしていて分かったが、厨房近くの席は、片付けが容易なため、特に優先して、客を案内するような慣例がある。
ネカフェライターも、それを知っていて、18番の席を選んだのではないか? 仕事中にも、そのようなことを考えてしまっていた。やはりネカフェライターは店員の誰がだ。
などと思っていられたのも序盤だけで
川 ゚ -゚)「ありがとうございましたー!」
声を張り上げ頭を下げる。
客として訪れた時には、どこかエナジーを感じる賑やかさも、今は鶏小屋のようにやかましく
目の回るような忙しさに、時間はあっという間に過ぎていった。
48
:
名も無きAAのようです
:2015/01/20(火) 23:54:48 ID:IAPkdySE0
そして開店してから、二時間が過ぎた頃。
「オペレーターって頼める?」
川 ゚ -゚)「はい!?」
白ワインとジンジャエールのカクテル。素っ頓狂な声を出してから、思考が追いついた。
客は、ラミネートされた飲み放題のメニューを手に取り言う。
「オペレーター。メニューにはないんだけど、ほら白ワインと……」
川 ゚ -゚)「えっ、と」
私は特に考えもせず言った。ここでまごまごするのは、最も望まれていない行為だ。
川 ゚ -゚)「ご用意出来ますよ」
にこやかに言うと、客は満足そうに「じゃあそれで」と答えた。私は席を離れる。
私は、調子に乗っていたのだ。初めての環境で普通に働けている自分が、いつもより能力が高まっていると錯覚した。
他の店員と面識がないせいで、連携しにくかったというのもあるが、言い訳だ。
いつも働いている店では、メニューになくとも作れるものは可能な限り作る。
私は素直に一対一で割ってオペレーターを作ると、すぐに先の席へもっていった。
川 ゚ -゚)「オペレーターです」
私がグラスを差し出すと同時に、声がかかった。
「ちょっと」
声の主は隣の席の女だ。酒の匂いが強い。かなり、酔っている。
彼女は、眉間に皺を寄せて、グラタンの器をスプーンで強く叩いた。
「アタシさっき頼んだとき、断られたんだけど」
私は、嫌な予感がした。こめかみの奥から足下に向けて、すっ、と血が落ちていくのがわかった。
49
:
名も無きAAのようです
:2015/01/21(水) 05:21:32 ID:4y5cA.5o0
応援だし引き継がれてないし大丈夫気にするな!
50
:
名も無きAAのようです
:2015/03/27(金) 23:47:11 ID:6lfsuF/U0
面白い
51
:
名も無きAAのようです
:2015/06/01(月) 23:03:36 ID:mxLfBkzc0
川;゚ -゚)「あっ、は」
やってしまった。心臓の鼓動川 ゚ -゚) 目出まかせな言葉が、舌の根元で引っ掛かる
52
:
名も無きAAのようです
:2015/06/01(月) 23:14:13 ID:IeJ04T1k0
キタノカ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!??
53
:
名も無きAAのようです
:2015/06/01(月) 23:47:33 ID:mxLfBkzc0
川;゚ -゚)「あっ、は」
やってしまった。心臓が体を波うち、どろっとした汗がこめかみに浮いた。
私お得意の、その場しのぎの出鱈目出まかせな言葉が俊巡するが、舌の根元で引っ掛かる。下手なことを言わない方が良いのでは。
川;゚ -゚)「申し訳ございません!」
反射的に出た謝罪は火に油を注いだ。
「そうじゃなくてさ、私も、それ、頼んだの」
川;゚ -゚)「はい」
客の視線が刺さる。
「なんで、私には出さないの?」
川;゚ -゚)「えぇと」
私は落ち着かなくなって、目の玉をあちらこちらに動かした、小さい頃からの癖である。ポスター、皿、照明。どうしよう、どうしたら良いのか分からない。
募る緊張感は思考を乱し、関係のないことばかりで脳を埋め尽くす。皿が空になっている下げなければ。飲み物が空だ注文をとらなければ。
そんな下らないことを考えては、違う、今は、そんなことをやっている場合ではない。と、頭をリセットし、2秒後にまた、目の前の問題の逃避に思考がはたらく。
「ねえ、聞いてんの!?」
客は、一目でわかるほどに怒っていた。
川;゚ -゚)「も、申し訳ございません!」
「だからさぁ」
ただ頭を下げるばかりの私の背後から、場を切り裂くような声が響いた。
「やめなよ、店員さん困ってるじゃん」
私がオペレーターを出した客だった。私は心のなかで、やめてくれ、と叫んだ。
「ちょっと対応違うだけで、怒りすぎでしょ、店員さん可哀想じゃん」
まさか、こう言われて黙る客ではない。
「えっ、なんなの、あんた、関係ないでしょ」
「店員さん可哀想じゃん」
川;゚ -゚)「あのお客様」
周囲がざわつき始めたのが、肌で感じ取れた。それだというのに私は、相変わらずで、場を収束させるだとかの、おおよそ店員らしい考えも持てず
うろたえて、反射で謝るばかりで、ありきたりなセリフをただただ繰り返していた。
54
:
名も無きAAのようです
:2015/06/01(月) 23:52:29 ID:mxLfBkzc0
したらばの仕様よく分かってないので一度ageます
55
:
名も無きAAのようです
:2015/06/02(火) 06:58:08 ID:8F7y9tEQ0
待ってた!!!
56
:
名も無きAAのようです
:2015/06/02(火) 22:55:41 ID:rp2fdEBI0
「お客様、いかがなさいましたか」
私が我に返ったのは、その社員さんの声だった。社員さんは、優しく丁寧な口調で、事情を聞き出すと深々とお辞儀をして謝罪し、近くの店員を捕まえた。
「デレさん、オペレーターを早急にお出しして」
ζ(゚ー゚*ζ「は、はい」
「クーさんも、デレさんの手伝いをお願い」
川;゚ -゚)「はい」
その後事態が、どう収束したか、私は知らない。
私は、キッチンの隅で、指示されるがまま、サラダの盛り付けと、カクテルづくりをやっていた。
後から来た社員さんに、今日は客の入りも大人しいから、キッチンでそのまま作業していてくれ、と笑顔で言われた。
私の唇は震えて、涙がじわりと湧き出た。泣くわけにはいかない、という意識が更に私を追いつめた。涙はとめどなく溢れた。
無意識に、目を、袖口で強く擦ってから、目尻が切れんばかりに見開いた。まばたきで涙がこぼれそうだったからだ。顔の筋肉を強張らせて、鼻だけをすすった。
キッチンから聞こえる喧騒は、客の入りが大人しいという、社員さんの言葉を思い出させた。また、涙が出た。
川 ゚ -゚)「……」
その後は涙も枯れて、自分への悔しさも麻痺して、手元ばかりを見て仕事をした。
長い3時間だった。閉店の時間となって、更衣室へと入った時には、全身が鉛のように重かった。
ζ(゚ー゚*ζ「クー、さん」
デレさんに声をかけられ、私はどきりとした。奥歯が、かちと鳴った。
川 ゚ -゚)「……今日はすいませんでした」
ζ(゚ー゚*ζ「今日とっても助かりました! また、お願いしますね」
川 ゚ -゚)「えっ」
屈託なくそう言うので、私は、彼女が何を考えているか分からなかった。
ζ(゚ー゚*ζ「わ、私実は、今日彼氏と別れて、あ、私がフッたんですけどね」
彼女の唐突な話に私は、曖昧な相づちを打った。彼女は何を考えているのだろう、話の内容は頭に入ってこない。
しかし、彼女の態度を見るに、どうやら私のような人間を、わざわざ励ましてくれているようだった。明るい調子を続ける彼女に、優しさを感じた。
しかし、それは私を余計に惨めにさせた。私は彼女の機嫌を損ねぬように笑顔を見せて、彼女の話の段落を伺って、逃げるようにして店を出た。氷水のような風が頬に当たった。
57
:
名も無きAAのようです
:2015/06/02(火) 23:55:41 ID:SLivPB3Y0
いい人に囲まれると逆に辛いよな……
58
:
名も無きAAのようです
:2015/06/03(水) 06:38:47 ID:jPWko8nY0
この投下スタイル、この投下スタイルなんだよな
59
:
名も無きAAのようです
:2015/06/03(水) 19:31:32 ID:6yaCT7jg0
店の裏に置いてあった自転車に跨がり、街灯煌めく大通りに出た。この大通りを経由すると、家までは少し遠回りになるが、暗くて曲がりくねった最短距離を行くより、よっぽど近い気がした。
自転車を漕ぎながら、私は、私自身をひどいペテン師だと思った。デレさんが話しかけてきてくれた時、私の気持ちはすでに立ち直りかけていた、家でお酒でも飲んで憂さ晴らしをしようと思っていた、平静だったのだ。
しかし、落ち込んでいる風を装って、軽薄でない自分を演出した。私はこの一事を重大に考えていますよというアピールだ。そこに本物の感情は一切ない。
ほんの二時間前までは、死にたくなるほどに落ち込んでいたのに、今の私に、その素晴らしい感情は残っていないのだ。他の人が私をどう思うのか、という理念に基づいてだけ行動し、最もそれらしい態度で振る舞った。
嬉しかったり、悲しかったり、殺してやりたくなったり、死にたくなったりする私の感情は、二時間もすれば、全て消えてなくなってしまうのだ。
一体、私はなんのために生きていて、本当は何を思っているのか、意味のない感情で行動して生み出された結果に、私は一体。
川 ゚ -゚)「 気持ち悪い」
思春期みたいなことを、この歳でも考えている。このまま車道に、えい、と飛び出してみたくなった。
川 ゚ -゚)「……」
しかし、とうとう車道に飛び出すことなく、アパートに着いた。
両肘を抱えて廊下を小走りする。今夜はやけに寒い。すぐに寝てしまおう、もう今日という日を終わらせたい。
扉の前まで来て、ほっとした。鍵を取りだそうと、ポケットに手をいれる。
川 ゚ -゚)「あっ」
思わず声をあげた。上着を忘れた、鍵と携帯電話を入れた上着を忘れた。ロッカーの中だ。
扉の前に立ったまま茫然とした。疲労感がどっと襲ってくる。
川 ゚ -゚)「……」
ネガティブな気持ちを押し殺して、私の足りない頭で考えた、そうだ、ツンの部屋にいれてもらおう。私は隣の部屋のインターホンを押す。
ぽぉんという音が響いた。
川 ゚ -゚)「……」
しばらく待っても応答はない。私はもう一度だけインターホンを押した。
川 ゚ -゚)「……」
音は、空しく響いた。
今から大家さんを起こそうか、もう深夜だ。あの居酒屋に戻ろうか、その頃には店も閉まっている。
やはり、私という人間はどうやっても駄目だ、普通でない、劣等人種だ。私だけが誰よりも劣っている。そしてこの感情も二時間後には忘れている。
たまらなくなった。私は、アパートから飛び出して、走った。風はわざとらしいほどに冷たかった。それが妙に現実的で、唯一生きてる感じがした。
そして、気がつけば。
川 ゚ -゚)「……」
「気がつけば」、なんて都合の良い言葉だ。私はペテン師である。今の今まで一度も、「気がつく」ほど前後不覚になったことなんてないんだ。
全て周りのせいにして、自己防衛に専念して、事が起きても言い訳をしている。
私ははじめから、ここを目指していたんだ。自分の意志でここに来たんだ。すでに照明の落ちているスーパーマーケットの入り口から、地下に降りた。
下は、馴染みのネットカフェだ。
60
:
名も無きAAのようです
:2015/06/13(土) 16:45:07 ID:4nArbJoY0
すごく面白い
焦らしプレイもたまらんね
61
:
名も無きAAのようです
:2015/08/20(木) 10:52:04 ID:mBiQK0BI0
受付だけ済ませ、ドリンクさえ運ばず、18番の席に座った。
私はペテン師であるから、今日起きた一切などもはやうろ覚えであった。だが、腰を下ろしたと同時に不思議と涙が溢れた。悲しい原因も分からず、口をおさえて、むせび泣いた。
ぼやける視界のなか、ネットカフェのポータルページを閉じ、デスクトップのテキストファイルにカーソルを合わせた。
私の信用できるものが、もはや、このファイルだけのような気がした、かちりかちりというダブルクリックの音が、とても心地好い。
川 ゚ -゚)「………」
テキストは更新されていた。しかし、それは今までとは全く違う、改行もままならない稚拙な文章だった。
「きみは好きなものは好きなものは好きというし、嫌いなものは嫌いという。俺はそんなピュアな君に惚れていてきみも俺のstraitな気持ちに正直だからお互い前を向けたんだろう、俺が後ろめたいことやきみへの飽きっぽさが出て、駄目になったから、きみは別れの電話をして、俺はそれになにも言えなくなってしまった、もう一度チャンスをくれたら俺は頑張るけどきみにすがるような真似もしたくないジレンマ、なんの取り柄もない俺が唯一きみとの絡みに安息を覚えていた。あぁ戻ってこない日々、こんな傷ついた日っていつ?今日がはじめて、何をたよりに生きていこう、こんな孤独だったんだ世界。」
川 ゚ -゚)「これは、どういう…」
ネカフェライターは一体どうしてしまったのだ、唯一頼りにしていたものさえ壊れてしまっている現状を、のみ込めなかった。
これは、明らかに別人だ、今までも主人公がシフトしたり、文体が微妙に変わっていることはあったが、ここまで露骨ではなかった。
泣いている場合ではない。私が追い求めていたネカフェライターは、心の底から共感できる物語を紡ぐ、ミステリアスで神秘的な大きな存在ではなかったか、それをこんな小物に汚されるなんて。
お気に入りの本に、他人がドックイヤーをつけるような、縄張りを荒らされたような、私の胸の鬱憤が溜まっていくのが、現在進行形で感じられた。
62
:
名も無きAAのようです
:2015/08/21(金) 00:27:35 ID:sNs05yBU0
ネカフェライター…一体何者なんだ…?
63
:
名も無きAAのようです
:2015/10/22(木) 07:56:07 ID:T4oQFzSk0
まだかのー
64
:
名も無きAAのようです
:2016/01/06(水) 23:30:02 ID:7ochckmE0
まっとるよー
65
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 11:35:28 ID:OFGaKCeo0
このおかしな文の塊を、私は「切り取り」し、新規にテキストを起こして、そこに貼り付けた。
削除しなかったのは、お粗末な文章ながらも滲み出る思いの強さに躊躇したからだ。ネカフェライターを汚したのには間違いないが、この文をキー1つで消してしまうのは何か罰当たりな気がした。
そうしてから、私は改めてネカフェライターの小説を最初から読み返した。初めて読んだときのあの感動を予期してページをスクロールする。
『胃液にまみれた口元を拭った。ハンバーガーもおにぎりも豆腐も体が受け付けない。ついに変わってしまった。頭を抱えてソファに倒れ込む。なんて悲しい男だ私は。』
そう、最初は優越感に浸っていなければ、食べ物さえ喉を通らない男の話だった。
初めて18番の席に座ったあの日、この話に共感したことをよく覚えている。
しかし、私は、ふと、この話のどこに共感したのだろうか。と考えてしまった。
川 ゚ -゚)(私は、優越感に浸らなければ辛いような人間か………?)
『小さな穴の空いた可燃ごみの袋にくるまって、中で血抜きを済ませば、私は誰の迷惑にもならず死ねますか?』
話し主があやふやになっていく流れの中の一節だ。しかし、響いたはずのこの文も、今の私には僅かの感動さえ与えてくれなかった。
そんなはずはない。ネカフェライターは私の心の支えとなる不思議な小説を書く、ミステリアスで神秘的な存在なんだ。
スクロールする指の忙しさとは裏腹に、私の心はしん、と静まり返っていた。
66
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 12:06:13 ID:OFGaKCeo0
小説を見返して、私の心に残ったのは、たったの一文だけだった。
『生真面目に生きたせいで、勉強だけは中途半端に出来るものだから、私もなにか才能があるのかしら、なんてあさましい思いを捨てきれず
実際に手を動かした時の、自身の要領の悪さに、ショックを受け、途端にクズに、クズ、クズ』
共感出来る部分があることへの安堵と同時に、私が今まで抱いてきたネカフェライターに対する幻想は、音をたてて崩れ去った。
私はいつも平静な状態で、エンタメ作品を見るかのごとく、なにとなく小説に共感しているような気がしていただけなのだ。
店長に良いように使われ、バイトで打ちのめされ、初対面の人間に励まされ、家に入れず、冷たい風が突き刺さった今の気持ちでは
ネカフェライターの小説など頭に入るわけもなく、汚いネットカフェにある、くだらない文字の羅列でしかないのだ。
川 ゚ -゚)「………」
私は自然と、キーボードに触れた。
そうじゃない、私の感じている絶望は貴方の書くどれにも当てはまらない、もっと複雑で誰にも救うことが出来ない、真の絶望なんだよ。
私は静かにキーを叩き始める。自分の気持ちに向き合って、今何故辛いのかを他人に理解してもらいたいがために、言葉を選び、文章のテンポ、語尾のバランス、多くの人間が読みやすいように気をつけて書く。
心の叫びは明朝体のそっけない文字になって打ち出されていく、私はそれを可能な限り、叫びそのものに近づけていく。
ネカフェライターの小説の続きを書いている意識はなかった、今の私の絶望をただただ書いていく。
最後のエンターキーを押したときには、朝の5時になっていた。
無言のまま再度小説を読み返した。
私の文章がネカフェライターの一部となっている。
私はぼんやりとした頭で特に考えもなしに呟いた。
川 ゚ -゚)「絶望をテーマにしたアンソロジー………」
ネカフェライターの正体がふわりと分かった気がした。
67
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 20:04:00 ID:f1L81Q0M0
きたか
まってたよ
68
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 20:55:10 ID:OtXEFQeI0
凄く面白いじゃないですか
69
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 10:06:34 ID:W2DzMIFI0
Σ(- - 川「はっ!」
がたりという物音と、机にぶつけた右膝の痛みで覚醒した。いつの間にか眠っていたらしい、周りの席から呻き声と控えめないびきが聞こえる。
7時20分、時刻を確認して大きく伸びをした。じっとりとした汗と首の凝りが酷い、目覚めはよくない。
店内は入った時となんら変わらない様子で、照明とディスプレイの明るさに頭がじんじんした。
私は一息ついて静かに席を立ち、伝票を手にした。
それから、空いている方の手でマウスを操作し、切り取ったネカフェライターの文章を元通りに貼り付けた。
上書き保存をしてからファイルを閉じ、シャットダウンを確認して席を出た。
川 ゚ -゚)「………」
私は店員の話も大して聞かずに精算をすませて、さっさと外に出た。朝日の眩しさに目を細める。
絶望に耐えかねた人間が捌け口に選んだのは小説、あるいはエッセイだった。
何故わざわざネットカフェに書いたのかは分からないが、心の痛みを、とかく書かずにはいられなかった人がいた。
最初のネカフェライターだ。
70
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 11:31:53 ID:Mqgu8EKA0
しばらくはこの人が書き続けた、感想をもらって良い気になったのかもしれない。胸もスッとしただろう。
それを見ていたネカフェライターのファン達は次第に違和感を覚える、絶望に共感していたはずが、そうでなくなっていたのだから当然だ、そこで現れたのが第二のネカフェライターだ。
「違う、そうじゃないんだよ」
先の私と同じ気持ちになった第二のネカフェライターは、自らの絶望を書き綴る。彼もネカフェライターに救われていた部分があったから、なおさら力が入ったに違いない。
しかし、これが奇妙さを増すことになる。なぜなら新たに書かれたのは第二のネカフェライター、彼自身固有の絶望で、ファン達は二つの異なる絶望を目にしてさらに違和感を強めたからだ。
しかも、彼らがネカフェライターに癒してもらいたいと強く願う、心の沈んだときに限って、それは顕著に表れた。
人それぞれ深い絶望の形態は様々で、経緯や性格によってその姿を変える。しかし、一見すると絶望は絶望で、私たちは湿った日陰に群生する苔のように、自然と18番の席に集まっていた。
自分以外にも孤独を感じている人間を確認して、安心しに来ていたんだ。そうして始まった奇妙でネガティブなリサイクルに私や、あの不良は巻き込まれていったのだ。
利用者の多い席で、文体がころころ変わる、不特定多数のダメ人間が、不器用にリレーしていく絶望小説、それがネカフェライターの正体だ。
71
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 11:33:57 ID:You2.AUw0
http://urx.red/rNLl
72
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 11:36:30 ID:Mqgu8EKA0
ξ゚⊿゚)ξ「あら、あらら」
聞き慣れた声に振り向いた。「ツン」と自然に名前を呼ぶ。
ξ゚⊿゚)ξ「今バイト終わったの、あんたネカフェに泊まったの? ばかねえ」
彼女は片腕を空にうん、と伸ばして近づく。
ξ゚⊿゚)ξ「また向こう見ずな顔」
私は答える。
川 ゚ -゚)「妄想してた」
ξ゚⊿゚)ξ「ばかだ」
川 ゚ -゚)「ネカフェライターが」
私の言葉を彼女は「はいはい」と遮った。
ξ゚⊿゚)ξ「安っぽい」
おうむ返しで聞き返す。
ξ゚⊿゚)ξ「結論づけばつくほど、安っぽい」
川 ゚ -゚)「ふうん」
ξ゚⊿゚)ξ「実は私も見てたの、あれ」
彼女の顔を見た。あの真面目な表情だ。
ξ゚⊿゚)ξ「多分、あんたと同じ気持ち」
あれ見てから、元気なさそう人は無理にでも18番に入れてた、と淡々と話す。
川 ゚ -゚)「そっか」
私は改めてネカフェライターを思った、結局の正体は分からなかったが、もはや心残りはない。
川 ゚ -゚)「早く、シャワー浴びたい」
ξ゚⊿゚)ξ「もう、帰って寝る、レポートも、まだだし」
歩き始めた彼女の後を私は歩いた。なにげなしに振り返ると、長く伸びた黒い影が重なったり離れたりして、とても綺麗だった。
73
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 11:37:10 ID:Mqgu8EKA0
終わりです、凄く時間かかった、ありがとうございました
74
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 12:36:07 ID:sW52E9zA0
おつ!
完結してくれて良かった
陳腐かもしれないけど、妙に納得できた
75
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 13:10:34 ID:Jg.h2b/Q0
乙乙!すごいよかった!こういうの好きだよ
76
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 18:09:24 ID:fUw5cJm60
何気なく
>>1
見たら
1 名も無きAAのようです sage 2014/12/06(土) 23:18:29 ID:LkgG9Vm60
明日には完結させたい
とか書いてあってワロタ
77
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 18:10:09 ID:fUw5cJm60
こういう話好きなので楽しめました
78
:
名も無きAAのようです
:2016/02/07(日) 18:29:52 ID:dwuXbSAc0
ずっと追ってたから完結してくれて嬉しい
ストンと納得出来る結末が気持ち良かった
乙乙
79
:
名も無きAAのようです
:2016/02/08(月) 00:00:08 ID:9D5qqiPg0
乙だああああああ
80
:
名も無きAAのようです
:2016/02/09(火) 16:10:42 ID:ghGSQJlA0
乙!
もしかして「ぬるい毒」とか好きじゃない?
81
:
名も無きAAのようです
:2016/02/09(火) 21:33:14 ID:nEXzqlDc0
乙ありがとうございます
ぬるい毒は知らなかったです、最近の人だと飛鳥井千砂とか好きです
82
:
名も無きAAのようです
:2016/02/10(水) 01:08:24 ID:uC56Bk4Y0
この投下ペース、この投下ペースなんだよな
でもなんとなく最後までいきそうだとは思ってた
乙
83
:
名も無きAAのようです
:2016/02/10(水) 02:05:32 ID:VwqKRqUI0
いい小説だった、好き
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