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ξ゚⊿゚)ξ百物語のようです2014ξ Δ )ξ
1
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 02:38:13 ID:HQdJmovs0
ξ゚⊿゚)ξ 百物語スレ2スレ目よ。
・開催日は八月八日(金)から八月十七日(日)まで
※ただし投下できるのは八日〜十日と十五日〜十七日の金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可。
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
主な開催場所
創作板
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/subject.cgi/internet/13029/
小説板2
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/subject.cgi/internet/16305/
避難所(VIP)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/subject.cgi/sports/41713/
VIP
http://viper.2ch.net/news4vip/
シベリア図書館
http://iand2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/
過去の百物語のまとめ
( ^ω^) ブーン系図書館主催・百物語のようです ( ω )
http://iroirotunpeni.blog11.fc2.com/blog-entry-521.html
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://boonbunmaru.web.fc2.com/collaboration/dreadful_story/dreadful_story.htm
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-755.html
ξ゚⊿゚)ξ シベリアでの投下はリンク先でのみ可能よ。注意して投下しなさいよ。
ξ゚⊿゚)ξ 埋まったら、あっちの住民の誘導に従ってね。
2
:
◆TYFxuHYhfE
:2014/08/17(日) 02:43:17 ID:HQdJmovs0
ξ゚⊿゚)ξ 投下の時に使う蝋燭よ。
.,、
(i,)
|_|
(
)
i フッ
|_|
ξ゚⊿゚)ξ そうそう、蝋燭は自前の物でも結 大丈夫よ。
アルコールランプを使った事例もあるみたいね。
ξ゚⊿゚)ξ 本スレに投下の場合、投下前に蝋燭に火を灯して話数宣言をし、
投下が終了したら吹き消して頂戴。
ξ゚⊿゚)ξ 個別スレの場合、蝋燭AAを本スレに貼るか自スレに貼るかは作者の自由よ。
ただし、投下前か投下後に、本スレにてスレのURLと共に本数の宣言をお願いね。
ξ゚⊿゚)ξ あ、蝋燭は一作品につき一本よ。
ξ゚⊿゚)ξ ルールは以上ね。
ξ゚⊿゚)ξ そうそう!まとめはブンツンドーさんがやってくれることになったわ!
http://buntsundo.web.fc2.com/100monogatari_2014/top.html
ξ゚⊿゚)ξ べつに、嬉しくなんかないんだからねっ!
3
:
◆TYFxuHYhfE
:2014/08/17(日) 02:48:42 ID:HQdJmovs0
行数の都合で
>>1
には入れられなかった注意事項を二点。
・最終日の開始時間は十六時から。終了時間は通常通り翌日の七時
・混乱を防ぐため、前スレがある程度埋まったらこっちを使用する。感想、支援絵はどちらに投下してもOK
4
:
◆TYFxuHYhfE
:2014/08/17(日) 02:56:29 ID:HQdJmovs0
あああああタイトルAAミスってる…
正しくは
ξ゚⊿゚)ξ百物語のようです2014ξ( Δ ξ
になります
5
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:15:22 ID:aHrUfEXA0
四十九本目、頂きます。
.,、
(i,)
|_|
6
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:16:11 ID:aHrUfEXA0
('、`*川「ねぇ、お兄さん。私と付き合ってくれない?」
行きつけのBARで、いつも通りカウンターの1番奥に座っているとベロンベロンに酔った若い女性に声をかけられた。
彼女は酷く泥酔しているようであった。そうでなければ、こんな冴えないサラリーマンに声をかける等あり得ないだろう。
(´・_ゝ・`)「まぁ、一杯くらいなら付き合いますよ」
('、`*川「そういうことじゃなくて」
7
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:16:54 ID:aHrUfEXA0
('、`*川「私の恋人になってくれないかってことよ」
.
8
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:17:38 ID:aHrUfEXA0
(´・_ゝ・`)泥酔しているようです('、`*川
.
9
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:18:30 ID:aHrUfEXA0
僕が呆気にとられて、黙っていると彼女は泣き笑いしながら身の上話をし始めた。
(;、;*川「私ね、もう本当にもてない人生を歩んできたのよ。数え切れないほど失恋したわ」
(;、;*川「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるって、あんなの嘘よ嘘!この年齢で、今まで一回も付き合ったことが無いのよ?ビックリでしょ?!」
確かにビックリではあった。
彼女は地味な女性ではあるが決して不細工等ではなかったからだ。
(;、;*川「最近も酷い振られ方をしたの。でね、もう嫌んなっちゃって、お酒を沢山飲めば楽しく死ねるかなぁと思ってこのBARにきたのよ」
なるほど、だからこんなに泥酔してしまっているのか、納得した。
10
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:19:18 ID:aHrUfEXA0
('、`*川「それでお兄さんに声をかけたってわけ!あはは、ごめんねー、変な話聞かせちゃってさー。あ、マスター!これと同じのもう一杯!」
(´・_ゝ・`)「別に話を聞くのは構わないけど、君、もう今日は飲むのはやめなさい」
('、`*川「嫌だなぁ、お兄さん。話聞いてくれてなかったの?私、死ぬまで飲むって言ったじゃないの」
(´・_ゝ・`)「失恋なんかで死ぬなんて勿体無いよ。まだ若いんだから」
('、`#川「五月蝿いわねぇ、お兄さんに年齢=恋人居ない歴の私の気持ちが分かるわけないでしょ!?」
(´・_ゝ・`)「つまり、君は恋人が出来れば良いんだろ?」
('、`#川「それが出来ないから死のうとしてるんじゃない」
11
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:20:01 ID:aHrUfEXA0
(´・_ゝ・`)「だったら、君がいい人を見つけるまで僕が君の恋人になるから死ぬのはやめなさい」
('、`*川「へぇー、そりゃあいいわ!あははは」
('、`*;川「……って、ええぇ!?」
こうして、僕と彼女は付き合うことになった。
しかし、問題が一つだけあった。
12
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:20:51 ID:aHrUfEXA0
('、`;川「うーん、頭痛い…」
(´・_ゝ・`)「あんだけ飲めばそうもなるだろうね」
('、`;川「…あれ?え?ここどこ?」
(´・_ゝ・`)「ホテルだよ、君の家分からなかったし。仕方なくね」
(;、;*川「こ、これが朝チュンなのね!夢にまでみた!」
もてなすぎるとこんな事が夢になるのか、可哀想に
(´・_ゝ・`)「言っとくけど何もしてないからね。それよりも、もっとちゃんと見るべきところがあるんじゃないの?」
('、`*川「えっ、見るべきとこって…」
13
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:21:32 ID:aHrUfEXA0
('、`*川「…あれ、私まだ酔ってるのかな?」
(´・_ゝ・`)
('、`*川「お兄さんの体、透けて見えるんだけど」
そう、彼女と僕との間の一番の問題。
それは僕が幽霊だということなのだ。
14
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:22:13 ID:aHrUfEXA0
(´-_ゝ-`)「やっぱり君、昨日相当泥酔してたみたいだね」
('、`*川「お兄さんは幽霊だったのね…」
(´・_ゝ・`)「うん。いやぁ、ビックリしたよ、まさか死んでから女性にナンパされるとは思わなかったからね」
('、`*川「初めての彼氏が幽霊って…」
やはり幽霊の癖に彼氏になる等、お節介だったのだろうか。
彼女はベッドの上に体育座りをしながらブツブツ何かを呟いていた。
15
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:23:03 ID:aHrUfEXA0
あんまりに彼女のその姿がいたたまれなかったので、僕から声をかけることにした。
(;´・_ゝ・`)「…あー、別に幽霊はノーカウントにしてもいいんじゃないかな?それに酔ってたんだし、悪い幽霊に化かされたとでも思って…」
('、`*川「人間でも幽霊でも構わないわ。私の告白を受けてくれる人なんて、もう出会えないかもしれないし!これからよろしくね、お兄さん」
(;´・_ゝ・`)「…あぁ、うん、よろしく」
昨日まで自殺しようとしていたとは思えないほど、彼女はポジティブな女性であった。
16
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:23:55 ID:aHrUfEXA0
彼女の名前はペニサス伊藤と言った。勿論名前は付き合ってから知った。
彼女は僕にとても献身的に愛を注いでくれた。
('、`*川「ねぇねぇ」
(´・_ゝ・`)「なんだい、ペニサス」
('、`*川「うふふ、デミタスさん、愛してるよ」
(´・_ゝ・`)「そうかい、ありがとう」
このように、ペニサスは何かにつけて愛の言葉を僕に捧げてくれた。
僕の方はというと、彼女に愛の言葉を捧げることはなかった。
17
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:24:41 ID:aHrUfEXA0
僕と彼女の恋人生活は、僕が予想していたよりも長く続いた。
('、`*川「ねぇ、デミタスさんはどうして私なんかと付き合ってくれてるの?」
(´・_ゝ・`)「君にいい人が見つかるまで恋人になると約束したからね」
('、`*川「じゃあ、いい人見つからないからデミタスさんは一生私の彼氏ね」
(´・_ゝ・`)「そうならないように、いい人見つける努力はしなさい」
('、`*川「はーい」
18
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:25:42 ID:aHrUfEXA0
彼女はとても愛嬌のある可愛い女性だった。努力なんてしなくても、彼氏の一人や二人、出来てても可笑しくない女性であった。
長く一緒に生活していても、彼女がどうしてもてないのかが全く分からなかった。
('、`*川「デミタスさん、愛してるわよー」
(´・_ゝ・`)「そうかい、ありがとう」
そして僕は相変わらず、彼女に愛の言葉を返すことだけはしなかった。
どうしてかは分からないが、愛の言葉を言うことだけは出来なかったのだ。
19
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:26:27 ID:aHrUfEXA0
(´・_ゝ・`)「…遅いな、いつもならとっくに帰って来てるはずの時間なのに」
時計の針は23時を指していた。彼女が連絡も無しに、こんな遅くまで帰ってこないのは初めてだった。
(´・_ゝ・`)「…何かあったんだろうか」
僕は彼女を迎えに行くことにした。
交通費がかからないのが幽霊の強みだ。
20
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:27:14 ID:aHrUfEXA0
彼女の会社に着くと、真っ暗なビルで一部屋だけ明かりがついている部屋があった。
その部屋に外からスッと入り込むと、
(;´・_ゝ・`)「!?」
ちょうど、ペニサスが見知らぬ男に押し倒されていた。
僕は急いでポルターガイストを起こし、ペニサスを助けようとしたが、その男の言葉によって、それは実行されなかった。
21
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:28:30 ID:aHrUfEXA0
(#'A`)「伊藤、いい加減、俺と付き合ってくれよ!もう何年好きだって言い続けてると思ってるんだよ!」
なんとペニサスは自分のことをもてないと言っていたが、男はペニサスに対して何年も想いを伝えてきたと言うではないか。
('、`*川「だから、何年も断わり続けてるじゃないのよ」
ペニサスは机に押し倒されているので、男の影によって私が見えていないようであった。
(#'A`)「誰かと付き合ってるなら諦められるけど、誰とも付き合ってないから諦められないんだよ!それにお前、俺や内藤やフォックス、さらにはモララー社長からの告白も全部断わり続けてるじゃねーか!納得行かねーよ!」
なんてことだ。
彼女は嘘をついていたのだ、もてない等と言いながら、実際はモテモテだったのだ。
22
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:29:12 ID:aHrUfEXA0
('、`*川「だから、付き合ってる人がいるっていってるじゃない」
(#'A`)「またその話か、お前いい加減にしろよ!」
('、`*川「ふざけてないわよ、私。本当に盛岡デミタスさんと付き合ってるの」
自分の名前を出されてドキリとした。
それにしても、彼女はそんなにもてながらどうして幽霊で、しかもさえないこんな私なんかと付き合っているのだろうか。
23
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:29:53 ID:aHrUfEXA0
男は盛大なため息をついてから、先程よりは幾分か優しい声でペニサスにこう言った。
('A`)「…いいか、伊藤。お前が大好きだったデミタスさんは、もう死んだんだよ」
男のその言葉は、僕を部屋から飛び出させるのには充分なものであった。
24
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:30:47 ID:aHrUfEXA0
僕は気付くと彼女と出会ったBARにいた。
('、`*川「やっぱりここに居たのね、デミタスさん」
(´・_ゝ・`)「…ペニサス、君は沢山嘘をついていたんだね」
('、`*川「確かにもてないってのは嘘だけど、付き合ったことが無いのは本当よ」
(´・_ゝ・`)「あの日君は泥酔したせいで、幽霊の僕を人間だと思ってナンパしたと思っていたけど、あれも嘘だったんだろ?」
('、`*川「泥酔してたのは本当だし、死のうとしていたのも本当よ。ナンパしたのは泥酔して夢をみていると思ったからだし」
25
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:31:33 ID:aHrUfEXA0
(;´・_ゝ・`)「ねぇ、ペニサス、君は一体…」
('、`*川「まだ思い出せないんですか?」
ペニサスが突然敬語口調になった。
それだけで、なぜか止まったはずの心臓がドキドキする。
(;´・_ゝ・`)「僕は何を忘れてるんだ、教えてくれ、ペニサス!」
('、`*川「…デミタス先輩、愛してますよ」
(;´・_ゝ・`)「ペニサス、誤魔化すんじゃ…!」
デミタス、先輩…?
26
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:32:49 ID:aHrUfEXA0
('、`*川『デミタス先輩、デミタス先輩。私、本当に先輩のこと愛してますよ!』
(´・_ゝ・`)『そうかい、ありがとう』
('、`*川『もー、なんでいつも先輩はそんなに素っ気ないんですか?』
(´・_ゝ・`)『君が僕をからかうからだよ』
('、`*川『からかってなんか居ませんよ、私、本当に先輩のことを愛してるんです』
(´・_ゝ・`)『君みたいなモテモテの女の子が、僕みたいな冴えないサラリーマンを好きだなんて信じられないよ』
('、`*川『信じてください。先輩、私、本当に愛してるんです』
(´・_ゝ・`)『…そこまで言うなら、今日会社が終わったら僕の行きつけのBARで待ち合わせて、その後朝チュンコースでもしてくれるってのかい?』
('、`*;川『えええ!?』
(´-_ゝ-`)『これで冗談言う気も失せただろ?さっさと仕事を…』
('、`*;川『そんなご褒美もらっていいんですか!?あああ、神様、ありがとうございます!』
(;´・_ゝ・`)『え、いや、あの』
('、`*川『男に二言は無いですからね、先輩!』
(´・_ゝ・`)『…伊藤君、君ねぇ、もてないおじさんをからかうんじゃないよ』
('、`*川『私オシャレして行くんで!先輩、先にBARで待っててくださいね!じゃあ、また仕事終わりに!』
(;´・_ゝ・`)『あ、まて!……ったく』
(´-_ゝ-`)『…本当に、大人をからかうんじゃないって言うのに』
27
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:33:30 ID:aHrUfEXA0
(;´・_ゝ・`)「…」
そうか。だから僕は気付いたらこのBARにいつも居たのか。
(;、`*川「酷い振られ方だとは思いませんか?私、とびっきりのおしゃれをしてBARに行ったって言うのに、先輩は中々来なくて…」
彼女は、このBARで会った時のように泣き笑いしながら話はじめた。
28
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:34:41 ID:aHrUfEXA0
(;、;*川「可笑しいなと思って先輩の携帯電話にかけたらお医者さんがでて」
(;、;*川「『残念ながら、たった今事故でなくなりました』とか言うんですよ?あり得ないですよね!」
(;、;*川「それから私、有給休暇一気にとって遊びまくったんですけど、全然楽しくなくて」
(;、;*川「最後に、先輩との約束したBARで飲みまくってアルコール中毒で死んでやろうと思ったんですよ」
(;、;*川「そしたら、そこに何食わぬ顔して先輩がいるじゃないですか」
(;、;*川「泥酔してるから、夢だと思って声をかけて見たんですよ。そしたら、付き合ってくれるって言うじゃないですか」
(;、;*川「私嬉しくて嬉しくて…。先輩は記憶が無くなってるみたいだったけど、それでも嬉しかったんです、私」
29
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:35:23 ID:aHrUfEXA0
(;、;*川「だって、先輩。記憶が無いはずなのに、わたしが愛してるって言うと、生前と変わらない返事をしてくれたんですもん」
(;、;*川「死んでも生きてても相変わらず先輩は先輩なんだなぁと思って…」
本当、先輩って面白いですよねとペニサスは泣きながら笑った。
30
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:36:05 ID:aHrUfEXA0
(´・_ゝ・`)「……ペニサス」
彼女の顔をみて僕も少しだけ、泣きそうになってしまった。
ペニサス、君はどうしてこんな僕を選んでしまったんだろうか
僕のことをこんなに愛してくれる君を残して死んでしまうような、最低な男を。
31
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:37:06 ID:aHrUfEXA0
(;、;*川「デミタス先輩、死んでからだけど、このBARで私のこと待っててくれたんですね」
(´・_ゝ・`)「…男に二言は無いからね」
(つ、;*川「改めて言いますけど、先輩」
(´・_ゝ・`)「なんだい、ペニサス」
('、`*川「デミタス先輩、愛してますよ」
.
32
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:38:03 ID:aHrUfEXA0
ここで、本当なら断らなければならないのだ。
いつも通り、答えればいい、受け流せばいい。
それが彼女にとって一番いいはずなのだ。
あぁ、でも、僕は知らない間に泥酔してしまっていたのだ。
(´・_ゝ・`)「…僕も、愛してるよ、ペニサス」
ペニサス伊藤という、どんなお酒よりも甘美で美しい女性に。
33
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:38:45 ID:aHrUfEXA0
四十九本目、お終い。
(
)
i フッ
|_|
34
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 20:55:31 ID:sltMhYwU0
乙
幸せになれよ
35
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 21:01:18 ID:j0pXqmAM0
乙です。デミタスの顔に違和感が……
36
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 21:03:45 ID:A4MQxFMM0
そうか半角だw
ペニサスのサイズに合わせたのかな
37
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 22:19:09 ID:xD2lHE1w0
すいません、途中までですが五十本目いただきます
Fry Ladyのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1408278802/
.,、
(i,)
|_|
38
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 22:23:11 ID:sltMhYwU0
乙! 完結までがんばれー
39
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:11:07 ID:9Euo3vtM0
乙!
40
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:19:29 ID:UJSWCE.cO
五十一本目
.,、
(i,)
|_|
('A`)夢を見るようです
41
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:20:28 ID:UJSWCE.cO
夢を見る。
夢の中で私は死刑囚として扱われる。
('A`)「ごめんなさい。ごめんなさい」
何やら相当悪いことを仕出かしたらしく、看守らしき男から延々と罵られるのだ。
罵倒の内容は、初め、上手く聞き取れない。
しかし時が経つにつれ、男の声がはっきりしてくる。
やれ料理をこぼしただの、やれ生意気な目付きをしただの、やれ頭が悪いだの──
いざ聞いてみれば、随分と瑣末な理由で非難されているものだ。
しかし男は合間合間に、
「──だッからお前は駄目なんだ、だからクズなんだ、生きてる価値のない──」
という意味合いのことを繰り返すので、私の方も段々、
アアそうなのだな、私が全て悪い、私が愚鈍で生意気だから迷惑をかけたのだな、
という心持ちになってきて堪らなくなる。
42
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:21:33 ID:UJSWCE.cO
('A`)「ごめんなさい。ごめんなさい」
私が力なく謝ると、男は「喋るな」と言って頬を打つ。
ひとしきり怒鳴り散らした男はそれで満足することもなく、
寧ろますます腹を立てた様子で私の首根っこを掴むと檻から引きずり出し、
とうとう「執行」の準備を始めるのである。
「死ね、死んじまえ、死ね、死ね」
夢の中の死刑とは首吊りや電気椅子の類ではないらしい。
具体的にどのような刑が行われているかはよく分からない。
熱いとか、痛いとか、苦しいとか、そういう感覚だけは理解出来るのだが、
どこをどうされているかという点がいまいち曖昧ではっきりしない。
ただひたすらに熱くて痛くて苦しい。
('A`)「ごめんなさい。ごめんなさい」
私はとにかく謝り続ける。
しばらくしてようやく死んだのか、私の意識は落ちていく。
*****
43
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:22:32 ID:UJSWCE.cO
夢を見る。
夢の中で私は凍えている。
('A`)「アア、寒い、寒い」
薄着で氷の地面に座り込み、体を丸め、がたがた震えるのだ。
四方八方、無闇矢鱈に冷たくて、体の外から内からどんどん冷えていく。
凍りついた地はどこまでも広がっており、私以外に誰もいない。
いわゆる南極大陸というところか。
もちろん本物の南極はこんなものでは済まないのだろうが、
私の貧相な頭が「極寒」を分かりやすく風景として表現しようとすると、こういうことになるのかもしれない。
薄暗く、ひどく寂しい。
ペンギンかアザラシか、なにがしかの生き物でもいるのか、声が聞こえてくる。
遠く、どこかくぐもった声なので判然としない。
44
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:24:47 ID:UJSWCE.cO
寒い。寒い。
私はますます身を縮こまらせる。
一向に楽にならない。
じっとしているより、どこか移動した方がいいのではないか。
そう思い至って立ち上がろうとするも、何かに邪魔されて動けない。
狭苦しい箱の中に閉じ込められているかのよう。
仕方なく私は一層小さくなる。
息苦しさすら覚えるほどだ。
('A`)「アア──寒い」
やがて私の体も頭も動かなくなっていく。
死んでいるのか眠っているのか、その差は非常に曖昧である。
*****
45
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:26:08 ID:UJSWCE.cO
夢を見る。
夢の中で私は喋れない。
(' `)
喋りたくとも喋るための口がないのだ。
唸ることは出来るのだが。それは喋ることが出来るということにはならない。
唸りながら、何もない空間を歩く。歩き続ける。
ξ゚⊿゚)ξ
しばし行くと、立ち尽くす女性を発見した。
妙齢の女性だ。
出席簿のようなものを持っているので、教師かもしれぬ。
女性は私を見ると手を伸ばした。
ξ゚⊿゚)ξ「×××──」
呼び止めるような声音だったが、聞き取れなかった。
何やら、とても心配そうな顔をしている。
答えようにも話せないので、私は彼女を無視して歩を進める。
女性は数歩ほど追い掛けてきて、結局、諦めて立ち止まっていた。
46
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:27:11 ID:UJSWCE.cO
歩く。進む。
振り返っても既に女性は見えない。
私ひとりきり。
──かと思ったが、ふと横に目をやると、少年が私と並んで歩いていた。
私が足を止めれば少年も足を止める。
彼の方へ体ごと向き直れば、彼もまた私へ向き直った。
( ^^)
少年も口がなかった。
喋れない者同士が向かい合ったところで、どうしようもない。
私も彼も、じっと互いを見つめるだけだ。
──学生時代にしょっちゅう遊んだ、山崎という男に似ている。
だが私が彼と出会ったのは大学に入ってからなので、こんな、小学生ほどの彼など見たことがない。
なぜ大学卒業以降、一度も会っていないような男の幼い姿を夢に見るのか。
47
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:29:30 ID:UJSWCE.cO
( ^^)
少年は、山崎は笑っている。
口こそ無いが、彼は、こいつは、いつも笑ったような目をしていた。
それがやけに腹立たしい。
学生の頃もそうだった。
人を小馬鹿にした目。
この目が嫌いだ。目が。
目付きが生意気だ。
頭は悪いし、視野が狭いのかよく失敗を仕出かす。
そのくせ反省の色の見えない、にやついた目を隠そうともしない。
何もかもが駄目な男だった。あんなものクズだ。生きる価値もないような。
なのに。
なのに。
なのに何故、あいつばかり。いつも。いつも。就職先や。対人関係や。女に。恵まれて。あいつばかり。
48
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:30:47 ID:UJSWCE.cO
急に、彼を殴り付けたくなった。
にやつく目を濁らせたくなった。
手を伸ばす。
彼も同時に手を伸ばした。
こつん。私と彼の手が、寸分違わぬ位置でぶつかった。
2人の間に、硬いガラスのようなものがある。
私はもう片方の手を挙げた。彼も同じようにした。
これは。アア。何だ。
鏡だ。
ぶわり、脳裏に様々な情景が浮かぶ。記憶が蘇る。
彼は山崎ではない。
彼は。
「ホライゾン」
名前を呼ぶ。
とはいっても相変わらず喋れなかったので、呼んだ気になっただけだが。
*****
49
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:32:10 ID:UJSWCE.cO
私は目を覚ます。
現実の私は、敢えて言うなら、死刑囚に近い立場にいる。
('A`)「……」
身を起こし、ぼんやりと視線を彷徨わせる。
( ^^)
狭い部屋の隅に少年が座っていた。
山崎。いや、山崎によく似た子供。
ホライゾン。
真っ青な顔をしたホライゾンは、虚ろに私を見つめている。
にやついた目ではなく、濁りきった目。
あの目で見つめられる限り、私はずっと、何日も、何年も、何十年も、毎日同じ夢を見るのだろう。
50
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:33:28 ID:UJSWCE.cO
アア。でも。でもね。ホライゾン。お前も悪いんだよ。
私だって、これまで普通に暮らしていたんだよ。
平凡なりに、素敵な女性と結婚できて幸せだったんだよ。
彼女のことも、彼女の連れ子であるお前も、ちゃんと幸せにしようと思っていたんだよ。
それなのにどうして。よりによって。彼女もお前も。山崎の。
お前も悪いんだよ。ホライゾン。ホライゾン。
お前が悪いんだよ。
殴ったことも煙草を押しつけたことも冷蔵庫に閉じ込めたこともみんなガッコのセンセに話してしまうから。
そんなことするような口は取らなきゃいけないじゃないか。
お前が死んだのは、お前にだって、悪いところがあったからだよ。
ホライゾン。
なあ。そうだろう。なあ。
なあ。
なあ。
終
51
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:34:01 ID:UJSWCE.cO
(
)
i フッ
|_|
総合でもらったお題、「死刑囚」「南極大陸」「( ^^)」の提供でお送りしました
52
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:38:30 ID:gFixNieA0
乙
書くの早くて羨ましいわ
53
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:43:17 ID:L8svoJqo0
五十二本目、投下する。
肝試しのようです。
.,、
(i,)
|_|
川д川「また子守の時期がやってきたわ・・・」
(´・ω・`)「森に行かせるわけにはいけないしね」
http://uploader.sakura.ne.jp/src/up138655.png
(
)
i フッ
|_|
54
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:48:30 ID:sltMhYwU0
もしかして画像見えない?
55
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:50:14 ID:L8svoJqo0
今朝みれたんだけど今みれないのか....すまんあげなおす
56
:
名も無きAAのようです
:2014/08/17(日) 23:57:55 ID:L8svoJqo0
五十二本目、再投下する。
肝試しのようです。
.,、
(i,)
|_|
川д川「また子守の時期がやってきたわ・・・」
(´・ω・`)「森に行かせるわけにはいけないしね」
http://deaibbs.x0.com/up/src/up5790.jpg
(
)
i フッ
|_|
57
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:00:32 ID:EZlDTXB20
>>56
逆に森に追い込んじゃうパターンですねわかります
58
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:05:33 ID:.M3y6brsO
>>56
すげー好き
乙乙
59
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:08:09 ID:mcjJSgRg0
いいね、乙
60
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:08:50 ID:XtwudmH60
>>51
,56
どっちも雰囲気が好き
乙乙
61
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:08:51 ID:mcjJSgRg0
五十三本目、頂きます。
.,、
(i,)
|_|
62
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:09:34 ID:mcjJSgRg0
( ;^ω^)「ふぃー、昨日はひどい目にあったお」
(´・ω・`)「どうしたんだい?」
( ;^ω^)「いやぁ、昨日の飲み会で帰りが遅かったから締め出されたんだお」
(´・ω・`)「あぁ、ツンさんならやりそうだね…」
63
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:10:18 ID:mcjJSgRg0
( ^ω^)「ショボンは平気だったのかお?」
(´・ω・`)「うちは別に」
( ^ω^)「うらやましいお…」
(´・ω・`)「でも、怒ったら怖いんだよ、うちの奥さんも」
( ;^ω^)「クールさんが怒ったらやばそうだお…」
(´・ω・`)「真顔で一か月は立ち直れないような毒吐いてくるからね、トラウマレベルだよ」
( ;^ω^)「ツンも怖いけど、クールさんの方が僕的にはこわいお…」
64
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:10:18 ID:d7ChGwI.0
貞子prpr
65
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:11:07 ID:mcjJSgRg0
(´・ω・`)「それにくらべて、ドックンの奥さんは全然怒らなそうだよね」
( *^ω^)「おっおっ!貞子さんは大人しそうだし、羨ましいお」
('A`)「…昨日、俺んちも修羅場だったんだぞ」
( ;^ω^)「おっ!?あの貞子さんが締め出しなんかするのかお?」
(´・ω・`)「それとも、心にグサッとくるような重い一言を?」
('A`)「いや、うちはそういうのじゃなくて…」
66
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:11:53 ID:mcjJSgRg0
('A`)『ただいまー、おそくなっちゃってごめんな』ガチャッ
『あ、おかえりなさい』
(;'A`)『なんで電気消してんだよ、暗いじゃん』
『ごめんごめん、電気つけてくれる?』
('A`)『おう』
67
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:12:33 ID:mcjJSgRg0
カチッ
('A`)『というか、スマホの電池切れちゃって連絡できなくてゴメ…』
('A`)
川д川『仕方ないよ、お酒飲むのもお仕事だもんね!おつかれさま』
(;'A`)『きゅ』
川д川『きゅ?』
(;゚A゚)『救急車ぁぁあああ!!!!』
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1555.jpg
68
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:14:00 ID:mcjJSgRg0
( ^ω^)
(´・ω・`)
('A`)「うちの奥さん、怒るとお手製の俺そっくりの人形を滅多刺しにするのと、リスカする癖があってさ…」
( ^ω^)
(´・ω・`)
('A`)「まぁ、何とか一日入院で済みそうだけどな。仕事終わったら迎えに行くんだ…」
69
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:14:59 ID:mcjJSgRg0
( ^ω^)「なんか、ごめんだお…」
(´・ω・`)「ドックンの奥さんが最恐の奥さんだよ…」
('A`)「…おう」
最恐の奥さんのようです
(
)
i フッ
|_|
70
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:16:10 ID:.M3y6brsO
こええwww
乙乙!
71
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:17:51 ID:XtwudmH60
そうとうに病んでるな・・・ドクオの胃がヤバそうだ
乙
72
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 00:20:27 ID:k0R8uV9Q0
病み貞子やべえ...でもいいな
乙乙!
73
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 02:09:43 ID:x/Rc6RhY0
投下開始します
ゴースト・オブ・ミュージックのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1408295276/
本数カウントは投下終了後、百物語本スレ最後の投下の数を引き継ぎますなり
74
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 02:29:02 ID:0qNedNYw0
んでは五十四本目
頂きます
ホラーのようです〜2〜
*.,、
(i,)
*|_|
75
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 02:29:50 ID:0qNedNYw0
( ^ω^)「またしてもツンに突然呼ばれたお」
( ^ω^)「この間のは幸い、生理が少し遅れてるだけだったお」
( ^ω^)「生はダメ。ぜったい。」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン!」
( ^ω^)「お、きたお」
ξ゚⊿゚)ξ「ごめんなさい、待った?」
( ^ω^)「毎度のことながら。今来たところだお」
( ^ω^)「またしても…突然どうしたお?」
( ^ω^)「妊娠じゃないお?」*
ξ゚⊿゚)ξ「違うわ」
( ^ω^)「?じゃ、なんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「性病にかかったみたいなの」
( ^ω^)
( ^ω^)
( ゜ω゜)
ξ゚⊿゚)ξ「私はあんた以外としてないわ」
ξ⊿)ξ「…ねぇ、ブーン?
どこから貰ってきたのかしら…」
( ゜ω゜)(あ、死んだおこれ)
( ゜ω゜)(良い子のみんな!
男に産婦人科なんてものはないから、なかなか性病なんて気付かない!
だが女は妊娠せずとも産婦人科に行く機会がたくさんある!
つまり性病にかかったらすぐばれる!
浮気は慎重に!
生はダメ!ぜったい!だおーーーー!!)
(
*)
i フッ
*|_|
76
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 02:34:49 ID:Q5R1HOns0
乙w
あるあるだなw
77
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 02:37:55 ID:3Y/O4XqE0
あるあるでたまるか!
78
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 02:49:38 ID:x/Rc6RhY0
投下終わりました
ゴースト・オブ・ミュージックのようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1408295276/
五十五本目を頂きました
79
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 03:53:35 ID:x/Rc6RhY0
出来たー! いなさそうなので次、貰います
80
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 03:54:36 ID:x/Rc6RhY0
.,、
(i,)
|_|
五十六本目 夏があついのは、かぜのせいのようです
81
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 03:56:02 ID:x/Rc6RhY0
ほんのり火照る全身が心地いい。
当てもなくフラフラ歩く深夜は、どこか夢の中にいるように不確かだった。
ぐわんぐわん揺れながら進むシューちゃんが言う。
夏が暑いのは、風邪をひいているからなんだよ。
ζ(゚ー゚*ζ「えっ?」
lw´‐ _‐ノv「薬屋さん大儲かり」
ζ(゚ー゚*ζ「えっと、地球が風邪をひいてるんだ」
lw´‐ _‐ノv「ううん、私たちだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「どうして?」
lw´‐ _‐ノv「体温も気持ちも、自分だけにしか分からない」
lw´‐ _‐ノv「から」
それもそうだ、と彼女の妙な論理に納得する。
既に私は、少し飲みすぎたことを自覚していた。
82
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 03:56:43 ID:x/Rc6RhY0
ああ、薬剤師になりたいなぁ、とシューちゃんは呟いている。
私は夏と風邪の関係性を考えながら、彼女の隣を歩く。
再開発の進むこの辺りは、どこか冷たく寂しい感じだ。
建設中の建物ばかりで、人の気配がないからかもしれない。
lw´‐ _‐ノv「……」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
工事中の看板や、赤く点灯するカラーコーン。歩道はあちこち立ち入り禁止だ。
私たちはカラーコーンの誘導に従って、車道や舗装前の砂利道を進む。
lw´‐ _‐ノv「もしかすると」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
lw´‐ _‐ノv「もうだめかもしれない」
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、ちょっと休もっか」
lw´‐ _‐ノv「……うん」
83
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 03:57:38 ID:x/Rc6RhY0
私たちは、知らないマンションの敷地の端に座った。
時折吹き抜ける生温い風が心地よい。
仕事帰りらしき通行人が時々、不審そうにこちらを眺めながら通り過ぎてゆく。
負けじと私も眺め返していると、そのことに気付いたシューちゃんが笑った。
lw´‐ _‐ノv「なにしてるの」
ζ(゚ー゚*ζ「別にー」
lw´‐ _‐ノv「ふうん」
ζ(゚ー゚*ζ「ふーん」
lw´‐ _‐ノv「……」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
lw´‐ _‐ノv「ところで見てください」
ζ(゚ー゚*ζ「え?」
lw´‐ _‐ノv「胸が透け始めた」
ζ(゚ー゚*ζ「……もう、帰るんだ」
lw´‐ _‐ノv「帰宅不可避……」
84
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 03:58:31 ID:x/Rc6RhY0
久々にシューちゃんから連絡があったとき、彼女は何一つ隠し事をしなかった。
シューちゃんは、もう死んでいた。
もちろん私も、にわかにはそれを信じなかった。
けれど事故の事や詳細なあの世体験を聞いているうちに、私は青ざめる。
そもそも彼女は私の住所を知らないはずなのに、突然玄関に現れたのだ。
先ほどまでいた居酒屋でそのことを思い出し、私はますます青ざめた。
lw´‐ _‐ノv「そろそろお別れみたい、ありがとね」
ζ(゚ー゚*ζ「それは私のせりふだよ」
lw´‐ _‐ノv「え?」
ζ(゚ー゚*ζ「シューちゃんが最後に会いに来たのが私で嬉しかった」
lw´‐ _‐ノv「いろいろあったから」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
lw´‐ _‐ノv「……」
85
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 03:59:33 ID:x/Rc6RhY0
私が彼女と連絡を取らなくなったのは、別に理由があったわけではなかった。
ただ何もかも面倒になり、誰とも話したくない時期があっただけだった。
けれど彼女は勘違いをしているのだろう。
最後に連絡を取ったとき、私たちはお互いにある事実を知った。
当時私が好きだった人と、シューちゃんは付き合っていた。
私は別に、そうならそうで構わなかった。
そのことを説明できないまま、私は人と連絡を絶った。
lw´‐ _‐ノv「じゃあ、また」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
lw´‐ _‐ノv「いつでも会いにきてね」
ζ(゚ー゚*ζ「ばーか」
lw´‐ _‐ノv「へへ」
ぐわんぐわん頭を揺らし、シューちゃんは消えてゆく。
頭の揺れに負けないくらい、何度も手を振っていた。
ζ(゚ー゚*ζ「シューちゃん、私はね……」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
86
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:00:33 ID:x/Rc6RhY0
マンションの敷地に一人残され、しばらく私は泣いていた。
吹き抜ける風を求め、建物の外階段を上がる。
言いたいことがたくさんあった。
そう気づいたときにはもう間に合わなくて、私たちはわんわん泣きながら生きている。
ζ(゚ー゚*ζ「あーあ」
ζ(゚ー゚*ζ「……風が気持ちいいなあ」
何階か上がった階段の途中で、町を見下ろす。
ポツポツと赤や白の光点が、静かな暗闇に掴まっている。
ここから少し体を乗り出せば、私は彼女とずっと一緒にいられる。
けれど私には出来なかった。
ζ(゚ー゚*ζ「……ごめんね」
ζ(゚ー゚*ζ「私からはまだ、会いには行けないよ……」
夏の私たちは皆、風邪をひいている。
私たちは病気だ。
終わり
87
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:01:16 ID:x/Rc6RhY0
(
)
i フッ
|_|
88
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:03:16 ID:x/Rc6RhY0
ありがとう、五十六本目でした
まだ書いている勢、がんばれー
間に合うよう祈ってます、おやすみなさい
89
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:12:52 ID:vGPh8iD60
乙です
切ないな……
90
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:14:41 ID:mcjJSgRg0
五十七本目、頂きます
.,、
(i,)
|_|
91
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:17:27 ID:mcjJSgRg0
寝れないのです、といつもとお決まりの台詞を言うと、先生はチラリとこちらを見たかと思うと黙って薬を多く出すように処方箋に書いてくれた。
寝れなくて寝れなくて寝れなくて気がどうかしてしまいそうな私は、今日から増やされた睡眠薬を飲み、寝床と向かった。
いくら睡眠薬を飲んだとしても、私の不眠症は根性があるようで全く寝付けなかった。
しかし、体には効果が出ているようで歩くとふらふらするか、時には倒れてしまうことがあった。
そんな毎日を暮らしているとき、ベッドに入り、壁側をみると見てはいけないものを見てしまった。
92
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:21:48 ID:mcjJSgRg0
薬の見せる幻覚だろうかとも思ったが、逃げ回るその姿は私の快眠をもっとも邪魔する憎きあいつであった。
どんなホラー現象でも怖がらない私だが、彼との勝負は五分五分であった。
近くにちょうど良いものが無く、卒アルに手を伸ばすが、それは人としてどうなのだろうかと考えていたとき、彼はすでに移動していた。
私はくまなく部屋を探したが、彼の姿をみつけることはできなかった。薬の見せる幻覚だろうかとも思ったが、逃げ回るその姿は私の快眠をもっとも邪魔する憎きあいつであった。
どんなホラー現象でも怖がらない私だが、彼との勝負は五分五分であった。
私はくまなく部屋を探したが、彼の姿をみつけることはできなかった。
93
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:22:01 ID:0qNedNYw0
支援
94
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:29:33 ID:mcjJSgRg0
幽霊は毎年、夏にきまってでるが、彼らも夏場に大漁発生することから私はひとつの仮説をたてている。
それは…
幽霊は一匹みたら三十匹はいるようです
(
)
i フッ
|_|
95
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:35:48 ID:5SWTNUJM0
乙
黒いアイツか……
五十八本目頂きます
96
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:36:53 ID:vGPh8iD60
£°ゞ°) Hey!僕は鳳ロミス!ハーフのイケメン大学生さ〜
£°ゞ°) ハーフなのに〜イケメンなのに〜童貞さ〜何故だ〜
£°ゞ°) 「チャラ過ぎて無理」「目が怖くて無理」「汗臭くて無理」とか言われてきたよ〜
£°ゞ°) 今日はサークルの夏合宿で肝試し〜ペニサス先輩とペアを組めたんだ〜
£°ゞ°) おっぱいでかいんだよねペニサス先輩
£°ゞ°) うひひひひ
£°ゞ°) お尻も大きいんだよね
£°ゞ°) 揉むしかないよね〜
£°ゞ°) 肝試しの最中に闇にまぎれて揉みつくすしかないよね〜
£°ゞ°) 触ったの気付かれても嫌だな〜僕触ってないですよ〜おばけなんじゃないですか〜?って言っておけばいいよね〜
£°ゞ°) も〜みも〜み
£°ゞ°) げひひひひひひひ
('、`*川 よだれたらしてないで行くわよロミス
£°ゞ°) は〜い
97
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:38:05 ID:vGPh8iD60
('、`*川 蝋燭一本持ってけってさ
.,、
(i,)
|_|
ドキドキ☆おさわり肝試しのようです
98
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:41:25 ID:vGPh8iD60
£°ゞ°) この森まっくらですね〜ペニサス先輩〜
('、`*川 そりゃ夜だしね
£°ゞ°) まっくらくらーいくらい♪
('、`*川 懐かしっ あれ映像が怖かったのよね
£°ゞ°) メトロポリタンミュージアムもトラウマソングですよね〜
£°ゞ°) (やべえ みんなのうたトークしてる場合じゃねえ)
£°ゞ°) (揉め!揉めよ!揉んじまえよ!)
£°ゞ°) (ああでも妄想ではいくらもみもみさわさわぺろぺろちゅっちゅっできても現実では出来ねえよおおお)
('、`*川 なに震えてんのよロミス。もしかして怖いの?だっせー
ギュッ
£°ゞ°) あっ……
('、`*川 しゃーないから先輩が手を握っててやろう
£°ゞ°) (天使かよおおお)
99
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:42:36 ID:vGPh8iD60
£°ゞ°) (女の子の手柔らかすぎぃ!ふにふに!ふにふに!僕頭フットーしそうだよお!
('、`*川 あっ、ちょっと、コラ
£°ゞ°) あへええ 何ですか?
(\\、\\ 川 手は握っていいけどどこ触ってんのさ……変態っ
£°ゞ°) あへえ?
£°ゞ°) (あれれ〜?僕まだお触りしてないよ〜?)
£°ゞ°) (え、ガチでおばけ?)
£°ゞ°)
£°ゞ°)
£°ゞ°)
£°ゞ°) ひいいいいいい!!
('、`*川 うるさっ
100
:
名も無きAAのようです
:2014/08/18(月) 04:44:04 ID:vGPh8iD60
('、`*川 あっ……そんなとこまで触っちゃ……こんなとこでダメだっての……んんっ
£°ゞ°) うっひょー先輩の喘ぎ声エロいー!いやったー!でも俺じゃねえよおおお怖いよおおお
サワサワ
£°ゞ°) えっ……僕触られてる……やだっ先輩ったら積極的……
£°ゞ°) あれでも先輩とは手を繋いでるから無理じゃね?
ムギュムギュッ
£°ゞ°) 俺まで玉揉まれたあああふぅぅぅぅぅ!どっちもいけるのかよ両刀かよこのおばけ!
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